JPH102869A - 自動引火点試験のための方法及び装置 - Google Patents

自動引火点試験のための方法及び装置

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JPH102869A
JPH102869A JP9045217A JP4521797A JPH102869A JP H102869 A JPH102869 A JP H102869A JP 9045217 A JP9045217 A JP 9045217A JP 4521797 A JP4521797 A JP 4521797A JP H102869 A JPH102869 A JP H102869A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡素化された迅速な試料交換が可能になり、手
仕事や引火点試験の準備と実施に対する主観的影響を大
幅に減少することができ、装置の製造、使用及び保守を
簡単、確実かつ安価に実施することが可能な方法及び装
置を提供すること課題とする。 【解決手段】上記の課題の解決のために、全試験装置
（１）が定置式の同時機能ヘッド（２）及び同時機能ヘ
ッド（２）から完全に分離することができる可動式の試
験ユニット（３）からなり、試験ユニット（３）が予め
設置した温度センサ（４）及び引火点指示器（５）を有
し、温度センサ（４）及び引火点指示器（５）との電気
的結合のための接続要素（６）及び攪拌機駆動装置
（７）と攪拌機（８）の間の機械的結合のための少なく
とも１個の結合要素（１０）を同時機能ヘッド（２）に
配設した。補助引火点指示器（５ａ）を試験ユニット
（３）の外に配設することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は閉じたるつぼの中の
自動引火点試験のための方法及び装置に関し、可燃性の
液体、固形物が懸濁した液、試験条件下で表面膜を形成
する傾向がある潤滑油及びその他の液体の引火点の決定
のために適用することができる。
【０００２】液体の引火点の決定は、物質に潜在する火
災又は爆発の危険を判定するための重要な基準である。
引火点とは、所定の試験条件下で点火炎を適用したとき
に試料の蒸気の引火が起こる最低温度を１０１．３ｋＰ
ａの気圧で補正したものである。この引火点決定を異な
る場所でも比較できるようにするために、引火点試験装
置が国際的に規格化された。
【０００３】
【従来の技術】その場合閉じた試験ユニットを用いるペ
ンスキー・マーテンス［Pensky Mart-ens ］（例えばＤ
ＩＮ５１７５８、ＡＳＴＭ Ｄ９３、ＩＳＯ／ＥＮ２７
１９）アベル［Abel］（例えばＩＰ１１３、ＩＳＯ１３
７３６）、アベル・ペンスキー［Abel Pensky］（例え
ばＡＳＴＭ Ｄ５６）及びターク［Tag］（例えばＡＳ
ＴＭ Ｄ５６）による方法は再現性が良好なので、今日
まで世界で最も普及している。これらの規格ですべての
重要な装置寸法、加熱及び測定の条件が規定されてい
る。その場合主要な装置要素はるつぼと、蒸気室に入り
込む点火装置のための試験蓋被開口部を開放する回転す
べり弁を備えた閉鎖蓋被とからなる試験ユニットであ
る。
【０００４】公知の先行技術によれば、今日引火点は必
要な合理化に基づき主として自動化装置によって決定さ
れる。すべての公知の方法の欠点は、自動化が加熱操
作、点火テスト及び引火点の検出にしか及ばず、試料交
換の準備段階ではごく不十分に過ぎないことである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、簡素化された迅速な試料交換を可能にし、手作業及
び引火点試験の準備と実施に対する主観的影響を大幅に
減少することができ、装置の製造、使用及び保守を確実
かつ安価に実施することができる方法及び装置を提供す
ることである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この課題は本発明に基づ
き請求項１及び８の特徴部分の特徴と夫々の導入部分の
特徴の組合せによって解決される。発明の好適な実施態
様が従属請求項に挙げられている。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の重要な利点は、同時機能
ヘッドの採用によりその他が自動化された装置で試料交
換のために必要な手作業を大幅に減少することができ、
かつ試験容器に試験液を予め充填し、温度検出及び引火
点指示のための手段と試験蓋被の回転及び混合のための
手段を有する試験蓋被で試験容器を閉じて試験ユニット
とし、こうして準備した試験ユニットを温度調整装置に
挿入し、自動装置の同時機能ヘッドと試験ユニットの間
に解除可能な連結及び／又は接続を行い、温度検出及び
引火点指示のための手段を電気的に接続し、場合によっ
ては混合及び試験蓋被の回転のための手段を駆動装置と
機械的に連結し、点火が行われ引火点試験が終了した後
に連結及び／又は接続を再び解除することによって、係
員による影響を回避することができることである。
【０００８】温度センサ及び引火点指示器の挿着を試料
の充填の後かつ加熱装置への挿入の前の時点へと前にず
らせることによって、自動化された装置で遅い時期の試
料交換の煩わしさがない。これまで先行技術により必要
であった手動的取扱いは、同時機能ヘッドの１回の回動
に換えられる。試験液が充填された試験ユニットは試験
液の引火性成分の意図せぬ蒸発に対して十分に密である
から、このように準備した試験ユニットを場合によって
は予備冷却して、長時間にわたり放置する全く新規な可
能性が生まれる。
【０００９】次にこの試験ユニットを温度調整装置に挿
入すれば、閉鎖された状態が規格による最初の点火テス
トまで一貫して維持される。こうして準備した複数個の
試料を手動的又は自動的に供給することによって一層大
きな時間節約が得られる。
【００１０】全試験装置が定置式の同時機能ヘッド及び
同時機能ヘッドから完全に分離することができる可動式
の試験ユニットからなり、試験ユニットが予め設置した
少なくとも１個の温度センサと少なくとも１個の引火点
指示器を有し、温度センサ及び引火点指示器との電気的
結合を作るための接続要素及び攪拌機駆動装置と攪拌機
の間の機械的結合を作るための結合要素を同時機能ヘッ
ドに配設することによって、国内及び国際規格に対応
し、簡単かつ安価に製造することができ、確実に再現性
をもって操作される装置が実現される。
【００１１】
【実施例及び発明の効果】次に、図に部分的に示した実
施例に基づき本発明を詳述する。
【００１２】図１で明らかなように、試験装置１は全体
として図示しない制御及び解析装置と結合された定置式
の同時機能ヘッド２及び試料充填段階で同時機能ヘッド
２から完全に分離される可動式の試験ユニット３からな
る。
【００１３】可動式の試験ユニット３は、中に試験液１
３があって試験蓋被１２で閉鎖された試験容器１１から
なる。攪拌機８は試験液１３の中に浸漬される。本実施
例で試験蓋被１２は、点火口１６の開閉のための回転す
べり弁１５を装備する。また少なくとも１個の温度セン
サ４及び少なくとも１個の引火点指示器５を収容するた
めのスリーブ１７が試験蓋被１２に配設されている。ス
リーブ１７に温度センサ４及び引火点指示器５の電気接
点が配設されている。温度センサ４はスリーブ１７の底
部を貫いて試験液１３の中まで、また引火点指示器５は
試験液１３の上の空間の中まで伸張する。スリーブ１７
なしで温度センサ４と引火点指示器５を直接に配設し、
適当な接点を備え付けることももちろん可能である。攪
拌機８のための駆動軸８ａが試験蓋被１２を貫通してい
る。試験ユニット３は温度調整装置１８に挿入されてお
り、この装置で加熱又は応用例によっては冷却も実施さ
れる。
【００１４】本実施例では同時機能ヘッド２は温度セン
サ４及び引火点指示器５の接点と相互作用するように形
成された接続要素６を有する。また同時機能ヘッド２
は、攪拌機８の駆動軸８ａとの機械的結合のための結合
要素１０を具備する攪拌機駆動装置７を備えている。操
作要素９ａを有する回転すべり弁駆動装置９が回転すべ
り弁１５の操作のために配設されている。
【００１５】本実施例では点火装置１４が同じく同時機
能ヘッド２に配設され、図２で明らかなように、同時機
能ヘッド２と試験ユニット３を連結すると、点火口１６
の中に入り込むようになっている。更に本実施例では点
火口１６の上に補助引火点指示器５ａが配設され、中に
入り込む点火炎の上、従って全試験ユニット３の外で補
助指示を行うことができる。この場所での温度指示又は
自動引火監視によって実現することもできる。試験ユニ
ット３の外部でのこうした点火は、例えば試験ユニット
３の中の強い蒸気圧又は遅過ぎる点火開始によって（事
情によっては液が既に沸騰している）発生する。この場
合は点火された蒸気混合物の引火が試験ユニット３の中
に逆火して在来の指示のために引火点指示器５で観察可
能となることは保証されない。
【００１６】図示しない別の実施例では、点火装置１４
が試験ユニット３にも配設され、同時機能ヘッド２に又
は直接に供給媒質例えばガス及び／又は電気エネルギー
に接続するための接続要素を有する。この実施態様では
場合によっては回転すべり弁１５、回転すべり弁駆動装
置９及び操作要素９ａがなくてもよい。
【００１７】次に試験装置全体の機能を時間的順序に従
って説明する。試験容器１１に試験液１３を充填した
後、回転すべり弁１５と、温度センサ４及び引火点指示
器５を備えたスリーブ１２とを有する試験蓋被１２で試
験ユニット３を規格通りに閉鎖する。
【００１８】装置を温度調整装置１８の中に置く。次に
同時機能ヘッド２を手操作により又は自動駆動により取
り付ける。これですべての必要な結合と位置決めが自動
的に行われる。詳しくは試料温度の測定値の転送のため
の電気接続と引火点指示の測定値の転送のための電気接
続がそうである。またその間に試験蓋被から取り外され
ていた点火装置が必要な基準位置にセットされ（代案と
して点火装置が試験蓋被にとどまることができるが、そ
の場合は試料交換のときに供給系統の接続端が取外し可
能でなければならない）、攪拌機駆動装置７と攪拌機８
の摩擦結合が行われ、回転すべり弁１５の開閉のための
回転すべり弁駆動装置９の操作要素９ａの位置決めが行
われる。
【００１９】本発明はここに示した実施例に限らない。
むしろ図示の手段と特徴を適当に組み合わせることによ
って、発明の範囲を逸脱せずに、その他の実施態様を実
現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】同時機能ヘッドを試験ユニットから分離した全
装置の概略図（試料充填段階）である。
【図２】互いに連結した試験ユニットと同時機能ヘッド
の概略図（引火点試験段階）である。
【符号の説明】
１ 試験装置全体 ２ 同時機能ヘッド ３ 試験ユニット ４ 温度センサ ５ 引火点指示器 ６ 接続要素 ７ 攪拌機駆動装置 ８ 攪拌機 １０ 結合要素

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】試験蓋被で閉鎖することができる試験容器
    の中の試験液を温度調整して点火テストを行い、点火に
    成功したとき引火点を検出する自動引火点試験方法にお
    いて、試験容器に試験液を予め充填し、温度検出及び引
    火点指示のための手段と試験蓋被の回転及び試験液の混
    合のための手段を有する試験蓋被で試験容器を閉じて試
    験ユニットとし、こうして準備した試験ユニットを温度
    調整装置に挿入し、自動装置の同時機能ヘッドと試験ユ
    ニットの間に取外し可能な結合を作り、温度検出及び引
    火点指示のための手段を電気的に接続し、点火が行われ
    引火点試験を終了した後に結合及び／又は接続を解除す
    ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項２】温度調整装置内の試験ユニットの滞留時間
    の間だけ、温度検出及び引火点指示のための手段が電気
    接点を介して同時機能ヘッド及び信号解析装置と結合さ
    れることを特徴とする請求項１に記載の方法。
  3. 【請求項３】試料交換のために、制御駆動装置によって
    点火装置を試験蓋被から取外すことを特徴とする請求項
    １に記載の方法。
  4. 【請求項４】電気的接続、機械的結合、点火装置の位置
    決め及び試験蓋被の回転が同時機能ヘッドの降下及び／
    又は回動によって行われることを特徴とする請求項１に
    記載の方法。
  5. 【請求項５】試験ユニットの内部の引火点指示の他に、
    試験ユニットの外部で別の引火点指示を行うことを特徴
    とする請求項１に記載の方法。
  6. 【請求項６】点火口の上で補助引火点指示を行うことを
    特徴とする請求項５に記載の方法。
  7. 【請求項７】混合及び試験蓋被の回転のための手段が駆
    動装置と機械的に連結されていることを特徴とする請求
    項１に記載の方法。
  8. 【請求項８】試験液を収容し、試験蓋被で閉鎖すること
    ができ、攪拌機、温度センサ及び引火点指示器を有する
    試験容器と、温度調整装置と、点火装置とからなる自動
    引火点試験装置において、全試験装置（１）が定置式の
    同時機能ヘッド（２）と可動式の試験ユニット（３）か
    らなり、試験ユニット（３）が予め設置した温度センサ
    （４）及び引火点指示器（５）を有し、温度センサ
    （４）及び引火点指示器（５）との電気的結合を作るた
    めの接続要素（６）及び攪拌機駆動装置（７）と攪拌機
    （８）の間の機械的結合を作るための少なくとも１個の
    結合要素（１０）が同時機能ヘッド（２）に配設されて
    いることを特徴とする装置。
  9. 【請求項９】操作要素（９ａ）を有する回転すべり弁駆
    動装置（９）が同時機能ヘッド（２）に配設されている
    ことを特徴とする請求項８に記載の装置。
  10. 【請求項１０】試験ユニット（３）に更に点火装置（１
    ４）が配設され、同時機能ヘッド（２）との接続のため
    の結合要素を有することを特徴とする請求項８に記載の
    装置。
  11. 【請求項１１】温度センサ（４）と引火点指示器（５）
    がスリーブ（１７）の中に配設されていることを特徴と
    する請求項８に記載の装置。
  12. 【請求項１２】試験ユニット（３）の外かつ点火口（１
    ６）の上に補助引火点指示器（５ａ）が配設されている
    ことを特徴とする請求項８に記載の装置。
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