JPH10285634A - 移動体通信システム - Google Patents

移動体通信システム

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JPH10285634A
JPH10285634A JP9092365A JP9236597A JPH10285634A JP H10285634 A JPH10285634 A JP H10285634A JP 9092365 A JP9092365 A JP 9092365A JP 9236597 A JP9236597 A JP 9236597A JP H10285634 A JPH10285634 A JP H10285634A
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Kohei Nomoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の移動体通信システムの通信ゾーン判定
は、通信端末から送信された電波が各基地局で受信され
たときの受信レベルにより、前記通信端末のゾーンを決
定していた。しかし、この受信レベルは、時間的な変動
が大きく、また、伝播経路による変動も大きいので、通
信端末と各基地局との距離を表わす指標としては不安定
で、その結果、判定までの時間も長く要するし、また、
必ずしも的確には正しいゾーンを判定しない、という課
題があった。 【解決手段】 時計とゾーン判定器とを具備することに
より、受信レベルの代わりに電波の伝播時間を測定し
て、通信端末と各基地局との距離から通信端末のゾーン
を判定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、移動体通信シス
テムに関し、特に移動する通信端末がどの基地局のゾー
ンに存在するかを判定するための通信ゾーン判定に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、桑原守二監修「自動車電話」、
昭和60年2月10日、社団法人電子通信学会発行に示
された自動車電話の通信ゾーン決定の構成を示すブロッ
ク線図である。
【0003】図5において、1は、ユーザが通信を行う
通信端末である。2は、前記通信端末1から送信される
電波、および同端末1に送信される電波を中継するため
に多数設けられている基地局で、ここでは2aと2bの
2つの基地局を示している。そして、前記基地局2のそ
れぞれには、各局の中継を担当すべきゾーンがあらかじ
め設定されている。3は、前記通信端末1が上記ゾーン
のいずれに属するかを判定して、その通信の中継を、多
数存在する前記基地局2のいずれに担当させるべきかを
決定し、指示する制御局である。上記、通信端末1、基
地局2、および制御局3は、通信ゾーン判定機能をもっ
た移動体通信システムを構成する。
【0004】上記通信端末1において、4は電波を送信
する電波送信器である。
【0005】上記基地局2において、5は上記電波を受
信する電波受信器であり、6は前記電波受信器5の出力
を入力とする受信レベル測定器、7は前記受信レベル測
定器6の出力を入力して受信レベルを送信する受信レベ
ル送信器、12は前記制御局3から送信される判定結果
を受信する判定結果受信器である。
【0006】前記制御局3において、8は、前記基地局
2における前記受信レベル送信器7が送信する受信レベ
ルを受信する受信レベル受信器、9は、前記受信レベル
受信器8が出力する受信レベルを入力して前記各制御局
3のそれぞれの受信レベルを比較し、その比較結果を出
力する受信レベル比較器、10は、前記受信レベル比較
器9が出力する比較結果を入力しゾーンの判定結果を出
力するゾーン判定器、11は、前記ゾーン判定器10が
出力する判定結果を送信する判定結果送信器である。
【0007】上述した従来の通信ゾーン判定の動作を以
下に説明する。まず、通信端末1において、電波送信器
4が電波を送信する。つぎに、基地局2において、電波
受信器5は、前記電波を受信し、受信信号を出力する。
受信レベル測定器6は、前記受信信号を入力し、この信
号の受信レベルを測定して出力する。受信レベル送信器
7は、前記受信レベルを入力し、この受信レベルを送信
する。
【0008】前記基地局2は多数あるから、前記特定の
通信端末1が送信する電波に対して、各基地局はそれぞ
れの受信レベルを受信することになる。
【0009】そして、制御局3において、受信レベル受
信器8は、前記各基地局2における前記各受信レベル送
信器6が送信するそれぞれの受信レベルを受信し、これ
を出力する。受信レベル比較器9は、前記受信レベル受
信器8が出力する前記各基地局2に対応する前記それぞ
れの受信レベルを入力し、これらを比較し、その比較結
果を出力する。さらに、ゾーン判定器10は、前記受信
レベル比較器9が出力する各基地局の受信レベルの比較
結果を入力し、最も受信レベルが高い基地局のゾーン
を、前記通信端末1の属するゾーンとして、判定結果を
出力する。そして、判定結果送信器11は、前記ゾーン
判定器10が出力する前記判定結果を入力し、これを該
当する基地局2aに送信する。
【0010】最後に、上記該当する基地局2aにおい
て、判定結果受信器12aは、前記制御局3における前
記判定結果送信器11が送信する前記判定結果を受信す
る。
【0011】以上の動作により、前記通信端末1は、前
記基地局2aのゾーン内にいることがわかり、以降、前
記基地局2aはその時点での空チャンネルを前記通信端
末1に割り当てて、その通信の中継に当たる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の移動体通信シス
テムは、以上のように通信端末から送信された電波が各
基地局で受信されたときの受信レベルにより、前記通信
端末のゾーンを決定していた。しかし、この受信レベル
は、時間的な変動が大きく、また、伝播経路による変動
も大きいので、通信端末と各基地局との距離を表わす指
標としては不安定で、その結果、判定までの時間も長く
要するし、また、必ずしも的確には正しいゾーンを判定
しない、という課題があった。
【0013】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、受信レベルの代わりに電波の伝
播時間を測定することにより、前記通信端末のゾーンを
迅速に、かつ、的確に判定する通信ゾーン判定システム
を得ることを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明による移動体
通信システムは、時刻を出力する時計と、前記時刻を付
けた電波の送受信による伝播時間を用いて通信端末と基
地局との間に距離を知ることによりゾーンを判定するゾ
ーン判定器と、を具備するようにしたものである。
【0015】第2の発明による移動体通信システムは、
前記時計を前記通信端末に具備するようにしたものであ
る。
【0016】第3の発明による移動体通信システムは、
前記時計を前記基地局に具備するようにしたものであ
る。
【0017】第4の発明による移動体通信システムは、
前記時計を前記通信端末と前記基地局との双方に具備す
るようにしたものである。
【0018】第5の発明による移動体通信システムは、
前記ゾーン判定器を前記通信端末に具備するようにした
ものである。
【0019】第6の発明による移動体通信システムは、
前記ゾーン判定器を前記基地局に具備するようにしたも
のである。
【0020】第7の発明による移動体通信システムは、
前記ゾーン判定器を制御局に具備するようにしたもので
ある。
【0021】第8の発明による移動体通信システムは、
端末送信時刻付電波送信器と端末送信時刻付電波受信器
と往復伝播時間測定器とを前記通信端末に具備し、前記
通信端末に具備された時計の出力を前記端末送信時刻付
電波送信器と前記往復伝播時間測定器との入力とするよ
うにしたものである。
【0022】第9の発明による移動体通信システムは、
電波受信器と受信時刻測定器とを前記基地局に具備し、
前記基地局に具備された時計の出力を前記受信時刻測定
器の入力とするようにしたものである。
【0023】第10の発明による移動体通信システム
は、基地局送信時刻付電波送信器を前記基地局に具備
し、前記基地局に具備した時計の出力を前記基地局送信
時刻付電波送信器の入力とし、さらに、基地局送信時刻
付電波受信器と片道伝播時間測定器とを前記通信端末に
具備し、前記通信端末に具備した時計の出力を前記片道
伝播時間測定器の入力とするようにしたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明による移動体通信
システムの通信ゾーン判定いくつかの実施の形態を図に
基づいて説明する。
【0025】実施の形態1.図1は、この発明の実施の
形態1の構成を示すブロック線図である。同図におい
て、1は通信端末であり、2は基地局である。従来の技
術と同様に、前記基地局2は、多数あり、それぞれには
中継を担当すべきゾーンがあらかじめ設定されている。
前記通信端末1と、前記基地局2とは、通信ゾーン判定
機能を有する移動体通信システムを構成する。
【0026】前記通信端末1において、13は、時刻を
出力する時計であり、14は、前記時刻を入力して電波
を送信する端末送信時刻付電波送信器、17は、前記基
地局2における後記端末送信時刻付電波送信器16が送
信する後記端末送信時刻付電波を受信して端末送信時刻
を出力する端末送信時刻付電波受信器、18は、前記時
計13の出力する時刻と前記端末送信時刻付電波受信器
17が出力する前記端末送信時刻とを入力して、電波が
往復に要した伝播時間を2で割って伝播時刻として出力
する往復伝播時間測定器であり、19は、前記往復伝播
時間測定器18が出力する伝播時間を入力して距離を出
力する測距器、20は、前記測距器19が出力する距離
を入力して、前記通信端末1と前記各基地局2との間の
距離を比較し、その比較結果を出力する距離比較器、2
1は、前記距離比較器20が出力する比較結果を入力
し、ゾーンを判定し、その結果を出力するゾーン判定
器、22は、前記ゾーン判定器21が出力するゾーンの
判定結果を入力し、これを送信する判定結果送信器であ
る。
【0027】前記基地局2において、15は、前記通信
端末における前記端末送信時刻付電波送信器17が送信
する電波を受信して、端末送信時刻を出力する端末送信
時刻付電波受信器であり、16は、前記端末送信時刻付
電波受信器15が出力する端末送信時刻を入力してこれ
を送信する端末送信時刻付電波送信器である。
【0028】つぎに動作について説明する。まず、通信
端末1において、時計13は時刻を出力する。端末送信
時刻付電波送信器14は、前記時計13が出力する前記
時刻を入力し、これを端末送信時刻として記した端末送
信時刻付電波を送信する。
【0029】つぎに、基地局2において、端末送信時刻
付電波受信器15は、通信端末1における前記端末送信
時刻付電波送信器17が送信する前記端末送信時刻付電
波を受信して、前記端末送信時刻を出力する。
【0030】端末送信時刻付電波送信器16は、前記端
末送信時刻付電波受信器15が出力する前記端末送信時
刻を入力して、端末送信時刻付電波を送信する。この送
信は、前記端末送信時刻付電波受信器15の受信と同時
に行われる。
【0031】再び通信端末1において、端末送信時刻付
電波受信器17は、前記基地局2における前記端末送信
時刻付電波送信器16が送信する前記端末送信時刻付電
波を受信して前記端末送信時刻を出力する。
【0032】往復伝播時間測定器18は、前記端末送信
時刻付電波受信器17の受信と同時に、前記時計13の
出力する時刻を入力する。すなわち、この時刻は、受信
時刻となる。さらに前記往復伝播時間測定器18は、前
記端末送信時刻付電波受信器17が出力する端末送信時
刻も入力する。つまり、前記往復伝播時間測定器18
は、前記通信端末1から送信した電波の送信時刻と、こ
の電波が前記基地局2までを往復した後に再び前記通信
端末1で受信されたときの受信時刻とを得ることにな
る。そこで、前記往復伝播時間測定器18は、電波がこ
の往復に要した伝播時間を2で割った時間を計算して、
片道当たりの伝播時間として出力する。
【0033】測距器19は、前記往復伝播時間測定器1
8が出力する伝播時間を入力して、これに光速を乗ずる
ことにより、前記通信端末1と前記基地局2との間の距
離を求めて出力する。前述のように前記基地局2は多数
あるから、前記距離は、これらの前記基地局2に応じて
それぞれ求められ、出力されることとなる。
【0034】距離比較器20は、前記測距器19が出力
する前記通信端末1と前記各基地局2との間のそれぞれ
の距離を入力して、それらの比較を行い、その比較結果
を出力する。
【0035】ゾーン判定器21は、前記距離比較器20
が出力する比較結果を入力し、前記通信端末1からの距
離が最も近い基地局2aのゾーンを、前記通信端末1の
属するゾーンと判定して、このゾーンの判定結果を出力
する。
【0036】判定結果送信器22は、前記ゾーン判定器
21が出力するゾーンの判定結果を入力し、これを該当
する基地局2aに送信する。
【0037】最後に、上記の該当する基地局2aにおい
て、判定結果受信器12aは、前記通信端末1における
判定結果送信器22が送信する前記ゾーンの判定結果を
受信する。
【0038】以上の動作により前記該当する基地局2a
は、前記通信端末1が自分の担当するゾーン内にいるこ
とが分かり、以降、その時点での空チャンネルを前記通
信端末1に割り当てて、その通信の中継に当たる。
【0039】実施の形態2.図2は、この発明の実施の
形態2の構成を示すブロック線図である。同図におい
て、1は通信端末であり、2は基地局であり、3は制御
局である。従来の技術と同様に、前記基地局2は、多数
あり、それぞれには中継を担当すべきゾーンがあらかじ
め設定されている。前記通信端末1と、前記基地局2
と、前記制御局3とは、通信ゾーン判定システムを構成
する。
【0040】前記基地局2において、23は、時刻を出
力する時計であり、24は、電波受信器5が出力する電
波受信信号と、前記時計23が出力する前記時刻を入力
して前記電波受信信号を入力した瞬間の時刻を受信時刻
として出力する受信時刻測定器、25は、前記受信時刻
測定器24が出力する受信時刻を入力して、これを送信
する受信時刻送信器である。
【0041】前記制御局3において、26は、前記基地
局2における前記受信時刻送信器25が送信する前記受
信時刻を受信して出力する受信時刻受信器であり、27
は、前記受信時刻受信器26が出力する受信時刻を入力
して、各基地局2の受信時刻を比較し、その比較結果を
出力する受信時刻比較器である。
【0042】つぎに動作について説明する。まず、通信
端末1において、電波送信器4が電波を送信する。つぎ
に、基地局2において、電波受信器5は、前記電波を受
信し、電波受信信号を出力する。基地局に具備された時
計23は、時刻を出力する。受信時刻測定器24は、前
記電波受信器5が出力する前記電波受信信号と、前記時
計23が出力する前記時刻とを入力して、前記電波受信
信号を入力した瞬間の時刻を受信時刻として出力する。
受信時刻送信器25は、前記受信時刻測定器24が出力
する前記受信時刻を入力して、これを送信する。
【0043】前記制御局3において、受信時刻受信器2
6は、前記基地局2における前記受信時刻送信器25が
送信する前記受信時刻を受信して出力する。前述のよう
に、前記基地局2は多数あるから、前記受信時刻は、こ
れらの前記基地局2に応じてそれぞれ得られて、出力さ
れることとなる。
【0044】受信時刻比較器27は、前記受信時刻受信
器26が出力する前記各基地局2におけるそれぞれの前
記受信時刻を入力して、それらの比較を行い、その比較
結果を出力する。この比較結果により、前記通信端末1
がどの基地局2に最も近い位置に存在するかが分かる。
【0045】ゾーン判定器10は、前記受信時刻比較器
27が出力する前記比較結果を入力し、前記通信端末1
からの距離が最も近い基地局2aのゾーンを、前記通信
端末1の属するゾーンと判定して、このゾーンの判定結
果を出力する。
【0046】判定結果送信器11は、前記ゾーン判定器
10が出力する前記ゾーンの判定結果を入力し、これを
該当する基地局2aに送信する。
【0047】最後に、上記の該当する基地局2aにおい
て、判定結果受信器12aは、前記制御局3における前
記判定結果送信器11が送信する前記ゾーンの判定結果
を受信する。
【0048】以上の動作により前記基地局2aは、前記
通信端末1が自分の担当するゾーン内にいることが分か
り、以降、その時点での空チャンネルを前記通信端末1
に割り当てて、その通信の中継に当たる。
【0049】実施の形態3.図3は、この発明の実施の
形態3の構成を示すブロック線図である。同図におい
て、1は通信端末であり、2は基地局である。従来の技
術と同様に、前記基地局2は、多数あり、それぞれには
中継を担当すべきゾーンがあらかじめ設定されている。
前記通信端末1と、前記基地局2とは、通信ゾーン判定
機能をもった移動通信装置を構成する。
【0050】基地局2において、28は、受信時刻測定
器24が出力する受信時刻を入力し、他の基地局2との
間で相互通信を行うことにより各基地局でのそれぞれの
受信時刻を知ってこれらを出力する受信時刻相互通信器
であり、29は、前記受信時刻相互通信器28が出力す
る前記各基地局でのそれぞれの受信時刻を入力して、こ
れらを比較してその比較結果を出力する受信時刻比較
器、30は、前記受信時刻比較器29が出力する前記比
較結果を入力して、ゾーンを判定するゾーン判定器であ
る。
【0051】つぎに動作について説明する。前記通信端
末1における動作、および、前記基地局2における受信
時刻測定器24以前の動作は、上述したこの発明による
通信ゾーン判定システムの実施の形態2と同様である。
【0052】受信時刻相互通信器28は、前記受信時刻
測定器24が出力する受信時刻を入力し、他の基地局2
における受信時刻相互通信器28との間で相互通信を行
うことにより各基地局でのそれぞれの受信時刻を知って
これらを出力する。
【0053】受信時刻比較器29は、前記受信時刻相互
通信器28が出力する前記各基地局でのそれぞれの受信
時刻を入力して、これらを比較してその比較結果を出力
する。具体的には、自分の基地局が前記通信端末1に最
も近いか否かが、比較結果となる。
【0054】ゾーン判定器30は、前記受信時刻比較器
29が出力する前記比較結果を入力して、ゾーンを判定
する。具体的には、自分の基地局が前記通信端末1に最
も近い場合には、前記通信端末1が自分の基地局の担当
するゾーン内にいることが分かり、以降、その時点での
空チャンネルを前記通信端末1に割り当てて、その通信
の中継に当たる。一方、そうでない場合には、前記通信
端末1は他の基地局の担当するゾーン内にいることが分
かるので、何もしない。
【0055】実施の形態4.図4は、この発明の実施の
形態4の構成を示すブロック線図である。同図におい
て、1は通信端末であり、2は基地局である。従来の技
術と同様に、前記基地局2は、多数あり、それぞれには
中継を担当すべきゾーンがあらかじめ設定されている。
前記通信端末1と、前記基地局2とは、通信ゾーン判定
機能を有する移動体通信システムを構成する。
【0056】前記基地局2において、31は、基地局に
具備された時計23が出力する時刻を入力して電波を送
信する基地局送信時刻付電波送信器である。
【0057】前記通信端末1において、32は、前記基
地局2における前記基地送信時刻付電波送信器31が送
信する前記基地局送信時刻付電波を受信して前記基地局
送信時刻を出力する基地局送信時刻付電波受信器であ
り、33は、時計13が出力する時刻と前記基地局送信
時刻付電波受信器32が出力する前記基地局送信時刻と
を入力して、片道に要した伝播時間を出力する片道伝播
時間測定器である。
【0058】つぎに動作について説明する。まず、前記
基地局2において、基地局に具備された時計23は時刻
を出力する。
【0059】基地局送信時刻付電波送信器31は、前記
基地局に具備された時計23が出力する時刻を入力し
て、これを基地局送信時刻として記した基地局送信時刻
付電波を送信する。
【0060】つぎに、通信端末1において、基地局送信
時刻付電波受信器32は、前記基地局2における前記基
地局送信時刻付電波送信器31が送信する前記基地局送
信時刻付電波を受信して前記基地局送信時刻を出力す
る。
【0061】片道伝播時間測定器33は、前記基地局送
信時刻付電波受信器32の受信と同時に、時計13の出
力する時刻を入力する。すなわち、この時刻は、受信時
刻となる。さらに前記片道伝播時間測定器33は、前記
基地局送信時刻付電波受信器32が出力する前記基地局
送信時刻も入力する。つまり、前記片道伝播時間測定器
33は、電波が前記基地局2から送信されたときの送信
時刻とこの伝播が前記通信端末1で受信されたときの受
信時刻とを得ることになる。そこで、前記片道伝播時間
測定器33は、電波がこの片道に要した伝播時間を計算
して出力する。
【0062】前記通信端末1における測距器19以降の
動作、および、それに続く前記基地局2における判定結
果受信器12の動作は、上述したこの発明による通信ゾ
ーン判定システムの実施の形態1と同様である。
【0063】
【発明の効果】第1の発明によれば、時間変動や伝播経
路による変動が大きい受信レベルではなく、電波の伝播
時間を利用するので、迅速で的確なゾーン判定が可能と
なる。
【0064】第2の発明によれば、時計を通信端末に具
備することにより、基地局には時計を具備しない移動体
通信システムの構成が可能となり、これにより、技術的
にもコスト的にも負荷の高い基地局の時計同士の時刻同
期の必要がない移動体通信システムを得ることができ
る。
【0065】第3の発明によれば、時計を前記基地局に
具備することにより、通信端末には時計を具備しない移
動体通信システムの構成が可能となり、これにより、各
ユーザに普及させなければならない通信端末を安価に製
造することが可能となる。
【0066】第4の発明によれば、時計を通信端末と基
地局との双方に具備することにより、通信端末と基地局
との間に距離を直接的に正確に測定することが可能とな
るので、より迅速でより的確なゾーン判定が可能な移動
体通信システムを得ることができる。
【0067】第5の発明によれば、ゾーン判定器を通信
端末に具備することにより、例えばユーザの移動による
ゾーンの切り替えを早めに行うなど、通信端末を有する
ユーザ個々の事情に応じたゾーン判定が可能となる。
【0068】第6の発明によれば、ゾーン判定器を基地
局に具備することにより、通信端末にはゾーン判定器を
具備しない移動体通信システムの構成が可能となり、こ
の場合には、各ユーザに普及させなければならない通信
端末を安価に製造することが可能となる。また、制御局
にはゾーン判定器を具備しない移動体通信システムの構
成が可能となり、この場合には、多数の基地局が自律的
にそして分散的にゾーン判定を行うので、通信回線が多
い場合に制御局に負荷が集中しない移動体通信システム
を得ることができる。
【0069】第7の発明によれば、ゾーン判定器を制御
局に具備することにより、多数の基地局の全体の負荷分
布を見渡し、最適、あるいは準最適な負荷分布によるゾ
ーン判定が可能となる。
【0070】第8の発明によれば、端末送信時刻付電波
送信器と端末送信時刻付電波受信器と往復伝播時間測定
器とを通信端末に具備し、時計の出力を前記端末送信時
刻付電波送信器と前記往復伝播時間測定器との入力とす
ることにより、通信端末の時計だけで通信端末から基地
局までの距離を測定できるので、その結果、冗長な距離
測定と数理処理による同期誤差推定を要する通信端末の
時計と基地局の時計との間の時刻同期の必要がない移動
体通信システムを得ることができる。
【0071】第9の発明によれば、電波受信器と受信時
刻測定器とを基地局に具備し、時計の出力を前記受信時
刻測定器の入力とすることにより、通信端末の側では通
信ゾーン判定のための測定処理や判定処理の機能を持つ
必要がなくなるので、各ユーザに普及させなければなら
ない通信端末を安価に製造することが可能となる。
【0072】第10の発明によれば、基地局送信時刻付
電波送信器を基地局に具備し、基地局に具備した時計の
出力を前記基地局送信時刻付電波送信器の入力とし、さ
らに、基地局送信時刻付電波受信器と片道伝播時間測定
器とを通信端末に具備し、通信端末に具備した時計の出
力を前記片道伝播時間測定器の入力とすることにより、
伝播の送信時刻と受信時刻を直接測定することができる
ので、第8の発明のように基地局における受信から送信
までの時間遅れの誤差や、第9の発明のように距離その
ものは得られないという問題が生じない移動体通信シス
テムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による移動体通信システムの実施の
形態1の構成を示すブロック線図である。
【図2】 この発明による移動体通信システムの実施の
形態2の構成を示すブロック線図である。
【図3】 この発明による移動体通信システムの実施の
形態3の構成を示すブロック線図である。
【図4】 この発明による移動体通信システムの実施の
形態4の構成を示すブロック線図である。
【図5】 従来の移動体通信システムの構成を示すブロ
ック線図である。
【符号の説明】
1 通信端末、2 基地局、3 制御局、4 電波送信
器、5 電波受信器、6 受信レベル測定器、7 受信
レベル送信器、8 受信レベル受信器、9 受信レベル
比較器、10 ゾーン判定器、11 判定結果送信器、
12 判定結果受信器、13 時計、14 端末送信時
刻付電波送信器、15 端末送信時刻付電波受信器、1
6 端末送信時刻付電波送信器、17 端末送信時刻付
電波受信器、18 往復伝播時間測定器、19 測距
器、20 距離比較器、21 ゾーン判定器、22 判
定結果送信器、23 時計、24 受信時刻測定器、2
5受信時刻送信器、26 受信時刻受信器、27 受信
時刻比較器、28 受信時刻相互通信器、29 受信時
刻比較器、30 ゾーン判定器、31 基地局送信時刻
付電波送信器、32 基地局送信時刻付電波受信器、3
3 片道伝播時間測定器。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動する通信端末と、前記通信端末から
    送信される電波および前記通信端末に送信される電波を
    中継するための複数の基地局とを備えた移動体通信シス
    テムにおいて、時刻を出力する時計と、前記時刻を付け
    た電波の送受信による伝播時間を用いて通信端末と基地
    局との間に距離を知ることにより通信ゾーンを判定する
    ゾーン判定器とを具備することを特徴とする移動体通信
    システム。
  2. 【請求項2】 前記時計を前記通信端末に具備すること
    を特徴とする請求項1記載の移動体通信システム。
  3. 【請求項3】 前記時計を前記基地局に具備することを
    特徴とする請求項1記載の移動体通信システム。
  4. 【請求項4】 前記時計を前記通信端末と前記基地局と
    の双方に具備することを特徴とする請求項1記載の移動
    体通信システム。
  5. 【請求項5】 前記ゾーン判定器を前記通信端末に具備
    することを特徴とする請求項1記載の移動体通信システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記ゾーン判定器を前記基地局に具備す
    ることを特徴とする請求項1記載の移動体通信システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記ゾーン判定器を基地局との間で時刻
    付電波を送受信する制御局に具備することを特徴とする
    請求項1記載の移動体通信システム。
  8. 【請求項8】 端末送信時刻付電波送信器と端末送信時
    刻付電波受信器と往復伝播時間測定器とを前記通信端末
    に具備し、前記通信端末に具備された時計の出力を前記
    端末送信時刻付電波送信器と前記往復伝播時間測定器と
    の入力とすることを特徴とする請求項1,2、あるい
    は、5から7記載の移動体通信システム。
  9. 【請求項9】 電波受信器と受信時刻測定器とを前記基
    地局に具備し、前記基地局に具備された時計の出力を前
    記受信時刻測定器の入力とすることを特徴とする請求項
    1,3、あるいは、5から7記載の移動体通信システ
    ム。
  10. 【請求項10】 基地局送信時刻付電波送信器を前記基
    地局に具備し、前記基地局に具備した時計の出力を前記
    基地局送信時刻付電波送信器の入力とし、さらに、基地
    局送信時刻付電波受信器と片道伝播時間測定器とを前記
    通信端末に具備し、前記通信端末に具備した時計の出力
    を前記片道伝播時間測定器の入力とすることを特徴とす
    る請求項1,4、あるいは、5から7記載の移動体通信
    システム。
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