JPH10285593A - 画像伝送用データ構造,画像伝送方法,画像復号化装置,及びデータ記録媒体 - Google Patents

画像伝送用データ構造,画像伝送方法,画像復号化装置,及びデータ記録媒体

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JPH10285593A
JPH10285593A JP2420898A JP2420898A JPH10285593A JP H10285593 A JPH10285593 A JP H10285593A JP 2420898 A JP2420898 A JP 2420898A JP 2420898 A JP2420898 A JP 2420898A JP H10285593 A JPH10285593 A JP H10285593A
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JP2420898A
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English (en)
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Chun Sen Bun
チュン セン ブン
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画像MIを構成する第1,第2の物体ob
1,ob2に対応する関連データをアクセスする時の操
作性の向上を図るとともに、該関連データの所在情報の
管理を簡略化し、しかも、伝送の誤りによる関連データ
の所在情報の損失をほぼ回避する。 【解決手段】 動画像MIを構成する第1,第2の物体
ob1,ob2に対応するデジタル画像信号を符号化し
て伝送する際、伝送される各物体の画像符号化信号とし
ての符号化ビット列101,102を、各物体を画像表
示するための表示用情報としての表示ビット列(符号化
データ)14,18,24,27に加えて、該各物体に
関連する関連データの所在情報としての所在ビット列1
3,17,23を含むデータ構造とするようにとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像伝送用データ
構造,画像伝送方法,画像復号化装置及びデータ記録媒
体に関し、特に動画像を構成する物体に対応する、該物
体に関連する関連データの所在情報を含めた画像符号化
信号のデータ構造、各物体の画像信号を上記データ構造
の画像符号化信号に変換して伝送する方法、及び上記デ
ータ構造の画像符号化信号を復号化する装置、並びに上
記画像伝送方法あるいは上記画像復号化装置による画像
処理を行うためのプログラムを格納したデータ記録媒体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタル画像情報を効率よく蓄積もしく
は伝送するには、デジタル画像情報を圧縮符号化する必
要があり、現状では、デジタル画像情報を圧縮符号化す
るための方法として、JPEG(Joint Photographic Co
ding Experts Group)やMPEG(Moving Picture Expe
rts Group)に代表される離散コサイン変換(DCT:Di
screte Cosine Transform )の他に、サブバンド、ウェ
アブレット、フラクタル等の波形符号化方法がある。
【0003】また、隣接するフレーム等の画面の間にお
ける冗長な画像情報を取り除く方法としては、動き補償
を用いた画面間予測を行い、つまり現画面の画素の画素
値を、これと前画面の画素の画素値との差分を用いて表
し、この差分信号を波形符号化する方法がある。最近で
は、圧縮効率を向上させると同時に、1画面を構成す
る、個々の物体に対応した領域毎に画像信号を再生でき
るよう、画像信号を物体毎に別々に圧縮符号化して伝送
する方式が実用化されている。
【0004】この方式では、再生側で、それぞれの物体
に対応する、符号化された画像信号を復号化し、この復
号化により再生した個々の物体の画像を合成して、1画
面に相当する画像の表示を行っている。このように物体
単位で画像信号を符号化することにより、表示すべき物
体の画像を自由に組み合わせて合成することが可能とな
り、これにより動画像を簡単に再編集できるようにな
る。
【0005】また、この方式では、通信路の混み具合や
再生装置の性能、さらに視聴者の好みに応じて、比較的
に重要でない物体の画像については再生を行わずに、動
画像の表示を行うことができる。
【0006】さらに、上記方式では、物体単位のスケー
ラビリティ,つまり階層的な処理が実現できる。このよ
うな階層的な処理では、各物体に対応する画像信号とし
て、解像度が異なる複数の階層に対応した画像信号を用
い、各階層の画像信号の符号化処理あるいは復号化処理
が他の階層の画像信号を用いて行われる。
【0007】ところで、近年、コンピュータのネットワ
ークを経由して、視聴したい動画像をアクセスすること
ができる映像提供システムが普及してきている。図9は
このような映像提供システムを説明するための模式図で
ある。この映像提供システム700では、複数のネット
ワーク,つまりネットワーク701〜703は相互に接
続されており、各ネットワーク701〜703には、映
像情報を提供する複数のサーバーが接続されるととも
に、映像情報の提供を受ける複数の映像受信再生端末装
置(以下単に端末装置という。)が接続されている。な
お、図9では、説明を簡単にするため、上記端末装置と
しては、上記ネットワーク701に接続された端末装置
704のみを示している。また、ネットワーク701に
サーバー705が、ネットワーク703にはサーバー7
06が、ネットワーク702にはサーバー707が接続
されている。
【0008】このような映像提供システム700では、
端末装置704が例えばサーバー705から映像情報の
提供を受ける場合、まず、該端末装置704は上記サー
バー705との間で連絡をとり、該端末704とサーバ
ー705の間で回線の接続状態を成立させる。その後該
端末装置704は、該サーバー705から提供される所
定の番組の画像データを受信し、この画像データを復号
化して再生する。
【0009】また、このようにして端末装置に受信され
た画像データ(つまり所定の番組の情報)に関連する関
連データを、さらに上記端末装置704にて入手可能と
するために、上記画像データが記述されている画像ファ
イルに対応する、該画像ファイルとはフォーマットの異
なるテキストファイルに、上記番組に関連する関連デー
タの所在場所を示す所在情報が記述してある。従って、
ユーザーは、端末装置に受信された番組の関連データ
を、テキストファイルに記載されたその所在情報に従っ
て入手することができる。
【0010】例えば、上記のような映像提供システムと
しての現在のインターネットでは、テキストファイルと
してハイパーテキストファイルが用いられ、このテキス
トファイル中に文字群とその文字群に関する別の情報
(関連データ)の所在場所を示す所在情報が記述されて
おり、ユーザが所定の文字群を選択すると、選択された
文字群に関する別の情報が所定のサーバーから提供され
ることとなる。つまり、これらの文字群は、テキストフ
ァイル,プログラムファイル,グラフィックファイル等
の別のドキュメントにリンクしている。
【0011】現在では、個々の動画像に関する別の情報
(関連データ)についても、該当する動画像に対応する
ハイパーテキストファイルにその所在情報を記述するこ
とにより、動画像のリンク先を指定するようになってい
る。
【0012】以下、図10を用いて具体的に説明する。
現在の情報提供システムとしてのインターネットには、
複数の情報源が接続されており、個々の情報源には、例
えば、種々の事柄に関するホームページの情報がハイパ
ーテキストファイルとして格納されている。ここでは、
端末装置704が、恐竜の世界といったタイトルのホー
ムページHPの情報を保持している情報源に接続され、
該端末装置704の表示部に上記ホームページHP(ハ
イパーテキストファイルに対応する画面HTs)が表示
されている状況を例に挙げて具体的に説明する。
【0013】このホームページHPでは、図10(a) に
示すように、恐竜に関連する動画像の項目が文字群「シ
ーン1」〜文字群「シーン3」により表示され、さら
に、各項目の動画像を構成するオブジェクト,例えば、
シーン1についてはオブジェクトob1,ob2に関連
する関連データが文字群「オブジェクト1」,文字群
「オブジェクト2」により表示されており、これら文字
群の表示領域が、動画像を指定するための指定領域D1
〜D3、及び関連データを指定する指定領域D11,D
12となっている。
【0014】また、このホームページHPの表示内容
は、該ホームページに対応するハイパーテキストファイ
ルHf中に記載されている。具体的には、図10(b) に
示すように、文字群「シーン1」m1〜文字群「シーン
3」m3と、各シーンに対応する動画像データの所在場
所を示す所在情報b1〜b3とが対をなすよう記述さ
れ、文字群「オブジェクト1」m11,文字群「オブジ
ェクト2」m12と、各オブジェクトに関連する関連デ
ータの所在場所を示す所在情報b11〜b12とが対を
なすよう記述されている。
【0015】そして、ユーザが上記ホームページHP内
の、文字列「シーン1」に相当する指定領域D1上にマ
ウスポインタMPを移動し、マウスのクリック動作を行
えば、上記文字群「シーン1」にリンクした動画像デー
タを表示するための新たな表示画面MPsが動画像MI
の画面として開かれる。ここでは、この動画像の画面M
Psには、2つのオブジェクトob1,ob2ととも
に、動画像の表示を制御するための表示制御ボタンCB
1〜CB4が表示されている。ユーザはこの表示制御ボ
タンCB1〜CB4をマウスポインタMPを使って操作
することにより、動画像の表示を制御することができ
る。
【0016】また、ユーザがシーン2,あるいはシーン
3に対応する動画像を見たい場合は、マウスポインタM
Pを、上記動画像MIの画面MPs上から、上記ホーム
ページHP内の、文字列「シーン2」あるいは「シーン
3」に相当する指定領域D2あるいはD3上に移動し、
マウスのクリック動作を行えば、上記文字群「シーン
2」あるいは文字群「シーン3」にリンクした動画像デ
ータを表示するための新たな表示画面が動画像の画面と
して開かれる。
【0017】さらに、ユーザがシーン1の動画像MIを
構成するオブジェクトob1に関連する関連データを検
索したい場合は、マウスポインタMPを、上記動画像の
画面MPs上から、上記ホームページHP内の、文字列
「オブジェクト1」に相当する指定領域D11上に移動
し、マウスのクリック動作を行えば、上記文字群「オブ
ジェクト1」にリンクした、オブジェクトob1に関連
する関連データが新たに表示されることとなる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところが、個々のシー
ンに対応する動画像の画像データを、上記のようにハイ
パーテキストを経由してアクセスする場合、動画像MI
の画面MPsとハイパーテキストの画面(ホームページ
HP)HTsとの間でマウスポインタMPを移動する必
要がある。このため、端末装置704の表示部には、少
なくとも2つの画面,つまり動画像の画面MPsとハイ
パーテキストファイルの画面HTsを表示するか、ある
いは表示部にて上記画面MPsと画面HTsの切り換え
を行う必要がある。
【0019】また、各シーンに登場するオブジェクトに
関連する関連データ(例えば、オブジェクトが恐竜であ
る場合はその外形の特徴や生息地域等)の所在場所を示
す所在情報も、ハイパーテキストファイルに記述されて
おり、これらの関連データを検索する場合でも、マウス
ポインタMPを、動画像MIの画面MPsからハイパー
テキストファイルの画面HTsに移動させる必要があ
る。
【0020】特に、画像を構成する物体単位で符号化処
理や復号化処理を行う方式では、1つの画像が複数の物
体(つまり小画像)から構成されており、各物体につい
て関連データが存在し、しかも各物体の関連データが異
なるサーバーに蓄積されている場合がある。
【0021】例えば、動画像MIを構成するオブジェク
トob1の関連データが図9に示すサーバー706に、
オブジェクトob2の関連データがサーバー707にあ
る場合、各オブジェクトに対応する関連データをアクセ
スする際には、各オブジェクトが表示されている動画像
MIの画面MPsから、対応するハイパーテキストの画
面(ホームページ等)HTsを経由して、所定のサーバ
ーに保持されている関連データにアクセスしなければな
らず、関連データのアクセスのための操作性が悪いとい
うだけでなく、この場合、個々の物体に対応する関連デ
ータの所在情報の管理が難しい。つまり、動画像を構成
するオブジェクトを変更する場合、これと同時に、変更
したオブジェクトについて、ハイパーテキストファイル
におけるそのオブジェクトの関連データの所在情報に関
する記述を変更しなければならない。
【0022】さらに、伝送の誤りでハイパーテキストフ
ァイルに記述されている情報が失われると、上記動画像
を構成する個々のオブジェクトの関連データの所在情報
も失われてしまい、画像ファイルに記述されている動画
像のデータだけではオブジェクトの関連データのアクセ
スを行うことができないという問題がある。
【0023】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、画像を構成する各物体に対応す
る関連データをアクセスする時の操作性の向上を図ると
ともに、複数の物体からなる画像に対する、各物体に対
応する関連データの所在情報の管理を簡単化することが
でき、しかも、伝送の誤りによる物体に対応する関連デ
ータの損失を回避することができる画像伝送用データ構
造及び画像伝送方法、並びに上記データ構造を有する画
像符号化信号の復号化処理を行う画像復号化装置を得る
ことを目的とする。
【0024】また、本発明は、上記画像伝送方式及び画
像復号化装置による画像処理をソフトフェアにより実現
するためのプログラムを格納したデータ記録媒体を得る
ことを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】この発明(請求項1)に
係る画像伝送用データ構造は、動画像を構成する個々の
物体に対応するデジタル画像信号を符号化して伝送する
ためのデータ構造であって、上記各物体に対応するデジ
タル画像信号の符号化により得られる画像符号化信号
を、対応する物体を画像表示するための表示用情報と、
対応する物体に関連する関連データの所在場所を示す所
在情報とを含む構成としたものである。
【0026】この発明(請求項2)に係る画像伝送方法
は、動画像を構成する個々の物体に対応するデジタル画
像信号を伝送する方法であって、上記各物体に対応する
画像信号を符号化して画像符号化信号を生成し、該各物
体に対応する画像符号化信号を、該画像符号化信号にそ
の物体に関連する関連データの所在場所を示す所在情報
を付加して伝送するものである。
【0027】この発明(請求項3)に係る画像復号化装
置は、動画像を構成する個々の物体に対応するデジタル
画像信号を符号化して得られる画像符号化信号として、
該各物体を画像表示するための表示用情報、及び該各物
体に関連する関連データの所在場所を示す所在情報を含
む画像符号化信号を受け、該画像符号化信号に対して所
定の復号化処理を施す画像復号化装置であって、上記関
連データの所在情報に基づいて、該関連データをアクセ
スするためのアクセス信号を、上記関連データの所在場
所である情報源に送信する送信手段と、上記表示用情報
を復号化する復号化処理部とを備えたものである。
【0028】この発明(請求項4)は、請求項3記載の
画像復号化装置において、上記各物体に対応する画像符
号化信号を構成する符号化ビット列を、所定数のフレー
ムに対応する表示用情報を構成する表示ビット列毎に、
上記関連データの所在情報を構成する所在ビット列を配
列した構成としたものである。
【0029】この発明(請求項5)は、請求項3記載の
画像復号化装置において、上記各物体に対応する画像符
号化信号を構成する符号化ビット列を、上記各物体に対
応する関連データの所在情報を構成する所在ビット列
と、該各物体に対応する表示用情報を構成する表示ビッ
ト列とを含み、該所在ビット列が上記符号化ビット列の
先頭に配置されている構成としたものである。
【0030】この発明(請求項6)に係る画像復号化装
置は、動画像を構成する個々の物体に対応するデジタル
画像信号を符号化して得られる画像符号化信号として、
該各物体を画像表示するための表示用情報を含み、かつ
該各物体を識別するための物体識別子と、該物体に関連
する関連データの所在場所を示す所在情報とからなる一
覧表情報を含む画像符号化信号を受け、該画像符号化信
号に対して所定の復号化処理を施す画像復号化装置であ
って、上記関連データの所在情報に基づいて、該関連デ
ータをアクセスするためのアクセス信号を、上記関連デ
ータの所在場所である情報源に送信する送信手段と、上
記表示用情報を復号化する復号化処理部とを備えたもの
である。
【0031】この発明(請求項7)に係る画像復号化装
置は、動画像を構成する個々の物体に対応するデジタル
画像信号を符号化して得られる画像符号化信号として、
該各物体を画像表示するための表示用情報、及び複数の
物体の合成処理に用いる合成情報を含む画像符号化信号
を受け、該画像符号化信号に対して所定の復号化処理を
施す画像復号化装置であって、上記各物体に対応する合
成情報に、該各物体を識別するための物体識別子ととも
に含まれる、該各物体に関連する関連データの所在場所
を示す所在情報に基づいて、該関連データをアクセスす
るためのアクセス信号を、上記関連データの所在場所で
ある情報源に送信する送信手段と、上記表示用情報を復
号化する復号化処理部とを備えたものである。
【0032】この発明(請求項8)に係る信号伝送用デ
ータ構造は、1つの情報群を構成する複数の個別情報に
対応するデジタル信号を符号化して伝送するためのデー
タ構造であって、上記各個別情報に対応するデジタル信
号の符号化により得られる符号化信号を、対応する個別
情報を再生するための再生用信号と、対応する個別情報
に関連する関連データの所在場所を示す所在情報を含む
構成としたものである。
【0033】この発明(請求項9)に係るデータ記録媒
体は、コンピュータに画像信号の伝送処理を行わせるた
めのプログラムを格納したデータ記録媒体であって、該
プログラムを、請求項2記載の画像伝送方法による画像
信号の伝送処理をコンピュータが行うよう構成したもの
である。
【0034】この発明(請求項10)に係るデータ記録
媒体は、コンピュータに画像信号の復号化処理を行わせ
るためのプログラムを格納したデータ記録媒体であっ
て、上記プログラムを、請求項3記載の画像復号化装置
による画像復号化処理を、コンピュータが行うよう構成
したものである。
【0035】この発明(請求項11)に係る画像伝送用
データ構造は、動画像を構成する個々の物体に対応する
デジタル画像信号を符号化して伝送するためのデータ構
造であって、上記各物体に対応するデジタル画像信号の
符号化により得られる画像符号化信号を、対応する物体
を画像表示するための表示用情報と、該表示用情報の所
在場所を示す所在情報とを含む構成としたものである。
【0036】この発明(請求項12)に係る画像伝送方
法は、動画像を構成する個々の物体に対応するデジタル
画像信号を伝送する方法であって、上記各物体に対応す
るデジタル画像信号を符号化して画像符号化信号を生成
し、該各物体に対応する画像符号化信号を、該画像符号
化信号にその物体を表示するための表示用情報の所在場
所を示す所在情報を付加して伝送するものである。
【0037】この発明(請求項13)に係る画像復号化
装置は、動画像を構成する個々の物体に対応するデジタ
ル画像信号を符号化して得られる画像符号化信号とし
て、該各物体を画像表示するための表示用情報、及び該
表示用情報の所在場所を示す所在情報を含む画像符号化
信号を受け、該画像符号化信号に所定の復号化処理を施
す画像復号化装置であって、上記表示用情報の所在情報
に基づいて、上記表示用情報をアクセスするためのアク
セス信号を、上記表示用情報の所在場所である情報源に
送信する送信手段と、上記表示用情報を復号化する復号
化処理部とを備えたものである。
【0038】この発明(請求項14)は、請求項13記
載の画像復号化装置において、上記各物体に対応する画
像符号化信号を構成する符号化ビット列を、所定数のフ
レームに対応する表示用情報を構成する表示ビット列毎
に、上記表示用情報の所在情報を構成する所在ビット列
を配列した構成としたものである。
【0039】この発明(請求項15)は、請求項13記
載の画像復号化装置において、上記各物体に対応する画
像符号化信号を構成する符号化ビット列を、上記各物体
に対応する表示用情報を構成する表示ビット列と、該各
物体の表示用情報の所在情報を構成する所在ビット列と
を含み、該所在ビット列が上記符号化ビット列の先頭に
配置されている構成としたものである。
【0040】この発明(請求項16)に係る画像復号化
装置は、動画像を構成する個々の物体に対応するデジタ
ル画像信号を符号化して得られる画像符号化信号とし
て、該各物体を画像表示するための表示用情報を含み、
かつ該各物体を識別するための物体識別子と上記各物体
の表示用情報の所在情報とからなる一覧表情報を含む画
像符号化信号を受け、該画像符号化信号に対して所定の
復号化処理を施す画像復号化装置であって、上記表示用
情報の所在情報に基づいて、該表示用情報をアクセスす
るためのアクセス信号を、上記表示用情報の所在場所で
ある情報源に送信する送信手段と、上記表示用情報を復
号化する復号化処理部とを備えたものである。
【0041】この発明(請求項17)に係る画像復号化
装置は、動画像を構成する個々の物体に対応するデジタ
ル画像信号を符号化して得られる画像符号化信号とし
て、該各物体を表示するための表示用情報、及び複数の
物体の合成処理に用いる合成情報を含む画像符号化信号
を受け、該画像符号化信号に対して所定の復号化処理を
施す画像復号化装置であって、上記各物体に対応する合
成情報に、該各物体を識別するための物体識別子ととも
に含まれる、該各物体の表示用情報の所在場所を示す所
在情報に基づいて、該表示用情報をアクセスするための
アクセス信号を、上記表示用情報の所在場所である情報
源に送信する送信手段と、上記表示用情報を復号化する
復号化処理部とを備えたものである。
【0042】この発明(請求項18)に係る信号伝送用
データ構造は、1つの情報群を構成する複数の個別情報
に対応するデジタル信号を符号化して伝送するためのデ
ータ構造であって、上記各個別情報に対応するデジタル
信号の符号化により得られる符号化信号を、対応する個
別情報を再生するための再生用信号と、対応する個別情
報の再生用信号の所在場所を示す所在情報を含む構成と
したものである。
【0043】この発明(請求項19)に係るデータ記録
媒体は、コンピュータに画像信号の伝送処理を行わせる
ためのプログラムを格納したデータ記録媒体であって、
該プログラムを、請求項12記載の画像伝送方法による
画像信号の伝送処理をコンピュータが行うよう構成した
ものである。
【0044】この発明(請求項20)に係るデータ記録
媒体は、コンピュータに画像信号の復号化処理を行わせ
るためのプログラムを格納したデータ記録媒体であっ
て、上記プログラムを、請求項13記載の画像復号化装
置による画像復号化処理を、コンピュータが行うよう構
成したものである。
【0045】
【発明の実態の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1〜図8を用いて説明する。 実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1による画像
伝送方法を説明するための図であり、図1(a) は複数の
物体からなる動画像MIの表示画面MPsを示し、図1
(b) ,図1(c) は、それぞれ該動画像MIを構成する第
1の物体(背景)ob1,第2の物体(前景)ob2に
対応する画像符号化信号のデータ構造を示している。
【0046】この実施の形態1の画像伝送方法は、例え
ば、動画像MIを構成する第1,第2の物体ob1,o
b2に対応するデジタル画像信号を伝送する方法であ
る。この方法では、上記各物体ob1,ob2に対応す
るデジタル画像信号の符号化処理によって符号化データ
が生成され、さらに該各物体に対応する符号化データ
は、該各物体に関連する関連データの所在場所を示す所
在情報が付加されて画像符号化信号として伝送されるこ
ととなる。なお、図1(a) 中、図10(c) と同一符号は
同一のものを示す。また、ここでは上記画像符号化信号
はMPEG1の規格に準拠した符号化方式により、デジ
タル画像信号を圧縮符号化して得られるものとしてい
る。
【0047】以下、本実施の形態1の画像伝送方法によ
り伝送される、上記第1,第2の物体ob1,ob2に
対応する画像符号化信号のデータ構造について詳しく説
明する。上記第1の物体ob1に対応する画像符号化信
号を構成する符号化ビット列101は、各フレームに対
応する複数の単位ビット列D1(k)〔k=1,2,・
・・,i,i+1,・・・n(i,nは正の整数)〕か
ら構成されている。
【0048】例えば、第i番目のフレームに対応する単
位ビット列D1(i)は、各フレームに対応した同期信
号としての同期ビット列11と、第1の物体ob1を他
の物体ob2と識別するための物体識別子IDとしての
識別ビット列12と、上記第1の物体ob1に関連する
関連データの所在場所を示す所在情報RLとしての所在
ビット列13と、上記第1の物体ob1を画像表示する
ための表示用情報(符号化データ)としての表示ビット
列14とから構成されている。また、第(i+1)番目
のフレームに対応する単位ビット列D1(i+1)も、
上記第i番目の単位ビット列D1(i)と同様、同期ビ
ット列15,識別ビット列16,所在ビット列17,及
び表示ビット列18とから構成されている。このように
この符号化ビット列101は、各フレームに対応する単
位ビット列(つまり表示ビット列)毎に、上記所在ビッ
ト列を配列したものとなっている。
【0049】また、第2の物体ob2に対応する画像符
号化信号を構成する符号化ビット列102も、上記第1
の物体ob1の符号化ビット列101と同様、各フレー
ムに対応する複数の単位ビット列D2(k)〔k=1,
2,・・・,i,i+1,・・・,n(i,nは正の整
数)〕から構成されている。
【0050】例えば、第i番目のフレームに対応する単
位ビット列D2(i)は、上記第1の物体ob1の符号
化ビット列101と同様、同期信号としての同期ビット
列21と、物体識別子IDとしての識別ビット列22
と、関連データの所在場所を示す所在情報RLとしての
所在ビット列23と、表示用情報(符号化データ)とし
ての表示ビット列24とから構成されている。また、第
(i+1)番目のフレームに対応する単位ビット列D2
(i+1)は、上記単位ビット列D2(i)とは異な
り、同期ビット列25,識別ビット列26,及び表示ビ
ット列27から構成されており、このフレームの単位ビ
ット列D2(i+1)には所在ビット列は含まれていな
い。従って、この符号化ビット列102は、2以上のフ
レームに対応する単位ビット列(つまり表示ビット列)
毎に、上記所在ビット列を配列したものとなっている。
【0051】そして、上記単位ビット列D1(i),D
1(i+1),D2(i)では、その先頭に同期ビット
列11,15,21が位置し、これに続いて識別ビット
列12,16,22、所在ビット列13,17,23及
び表示ビット列14,18,24がこの順番で伝送され
るよう配列されている。また、上記単位ビット列D2
(i+1)では、その先頭に同期ビット列25が位置
し、これに続いて識別ビット列26、及び表示ビット列
27がこの順番で伝送されるよう配列されている。ここ
で上記識別ビット列12,16,22,26は5ビッ
ト、所在ビット列13,17,23は64ビットでもっ
て表されている。
【0052】また、図1(b) に示す符号化ビット列10
1における各単位ビット列D1(k)は、同じ画像系列
(物体ob1)の圧縮データであるため、各単位ビット
列D1(k)における物体識別子IDとしての識別ビッ
トは全部同じ値となっており、また、図1(c) に示す符
号化ビット列102における各単位ビット列D2(k)
は、同じ画像系列(物体ob2)の圧縮データであるた
め、各単位ビット列D2(k)における物体識別子ID
としての識別ビットは全部同じ値となっている。そし
て、符号化ビット列101における識別ビット列と、符
号化ビット列102における識別ビット列とは、物体o
b1に対応する単位ビット列D1(k)と物体ob2に
対応する単位ビット列D2(k)とを区別できるよう、
異なる値となっている。
【0053】ここで、例えば第1,第2の物体ob1,
ob2に関連する関連データとは、該物体に関する別の
画像もしくは文書のデータであり、例えば、図1(a) に
示すように、第1の物体ob1が恐竜の生息地の風景の
映像であり、第2の物体ob2が恐竜の映像である場
合、第1の物体ob1の関連データとしては、その生息
地の地形や気候等の説明文等が挙げられ、第2の物体o
b2の関連データとしては、その恐竜の生態を説明する
ための画像、名前や種族の説明文等が挙げられる。この
ような関連データは、第1,第2の物体ob1,ob2
からなる動画像MIの提供者(サーバー)がもっている
ものもあるし、他のサーバーがもっているものもある。
図9では、恐竜の生態を説明する映像はサーバー705
により提供され、恐竜の生息地の地形や気候等の説明
文、及び恐竜の名前や種族の説明文はサーバー706に
よって提供されるといった場合もある。
【0054】さらに、上記第1,第2の物体ob1,o
b2の関連データの所在情報は、第1,第2の物体に関
連する別のデータの所在場所であり、本実施の形態で
は、この所在情報としては、インターネット名(関連デ
ータを保持するサーバーの所在場所)とリモートパス
(そのサーバーにおける関連データのファイル名)とを
記述するようにしている。
【0055】このような構成の本実施の形態1では、動
画像を構成する第1,第2の物体ob1,ob2に対応
するデジタル画像信号を符号化して伝送する際、伝送さ
れる画像符号化信号としての符号化ビット列101,1
02を、各物体を画像表示するための表示用情報として
の表示ビット列14,18,24,27に加えて、該各
物体に関連する関連データの所在情報としての所在ビッ
ト列13,17,23を含むデータ構造としたので、再
生側では、画像符号化信号に基づいて、物体とその関連
データの所在情報とを直接関連付けすることが可能とな
る。このため、上記表示用情報としての画像ファイルと
はフォーマットが異なるテキストファイル(例えばハイ
パーテキスト)を用いる必要がない。この結果、画像を
構成する各物体に対応する関連データをアクセスする時
の操作性の向上を図ることができる。例えば、ユーザ
は、動画像MIの表示画面MPs上で、各物体ob1,
ob2の表示領域上にマウスポインタMPを移動し、ク
リック動作を行うだけで、その物体に関連する関連デー
タを得ることができる。
【0056】また、上記実施の形態1では、関連データ
の所在情報RLとしての所在ビット列を、第1の物体の
符号化ビット列では全てのフレームについて、また第2
の物体の符号化ビット列では2以上の所定数のフレーム
毎に付加しているので、シーンチェンジの生ずる動画像
の種々のシーンに応じて、該動画像を構成する物体の関
連データの所在情報を変化させることができる。この場
合、関連データは、動画像の種々のシーンによって変化
することとなる。
【0057】また、動画像を構成する個々の物体につい
ては、物体を表示するための表示用情報と該物体に関連
する関連データとが同一の画像符号化信号に含まれるこ
ととなり、物体に対応する関連データの所在情報の管理
を簡単化することができる。しかも、各物体の関連デー
タの所在情報が物体の画像符号化信号と一体となって伝
送されるため、物体の関連データの所在情報だけが伝送
の誤りにより欠落することはなく、物体に対応する関連
データの所在情報の損失を低減することができる。
【0058】なお、上記実施の形態1では、関連データ
の所在情報を、所定数のフレーム毎に単位ビット列に付
加するようにしているが、関連データの所在情報は、そ
の値が変わる時点のフレームに相当する単位ビット列に
のみ付加するようにしてもよい。この場合、各単位ビッ
ト列に1ビットのフラグを付加し、このフラグが1のと
きには関連データの所在情報RLが存在し、一方このフ
ラグが0のときに関連データの所在情報が存在しないこ
とを示すようにする。
【0059】また、全てのフレームの単位ビット列にお
ける関連データの所在情報の値が同じである場合、関連
データの所在情報は、1つの画像系列,つまり1つの物
体に対応する符号化ビット列の先頭にのみ付加してもよ
い。この場合、具体的には図1(b) に示す符号化ビット
列では、先頭フレームの単位ビット列より前に関連デー
タの所在情報としての所在ビット列を配置することとな
る。
【0060】また、上記実施の形態1では、動画像が2
つの物体から構成されている場合について説明したが、
本発明の画像伝送方法は、上記実施の形態1の場合に限
定されるものではなく、動画像がN(Nは正の整数)個
の物体から構成されている場合にも適用できる。
【0061】この場合、第1〜第Nの物体に対応するデ
ジタル画像信号が符号化されて第1〜第Nの画像符号化
信号が生成され、第1〜第Nの画像符号化信号がそれぞ
れ、第1〜第Nの画像符号化信号に第1〜第Nの物体に
関連する関連データの所在場所を示す所在情報が付加さ
れて伝送されることとなる。
【0062】実施の形態2.図2は本発明の実施の形態
2による画像伝送方法を説明するための図である。この
実施の形態2の画像伝送方法は、動画像を構成する第
1,第2の物体に対応するデジタル画像信号を符号化す
ると同時にこれを多重化して多重符号化信号を生成し、
この多重符号化信号を伝送するものである。
【0063】このような伝送方法により送出される多重
符号化信号103は、第1,第2の物体を画像表示する
ための表示用情報と、上記第1,第2の物体に対応する
物体識別子及び該第1,第2の物体に対応する関連デー
タの所在情報からなる一覧表情報と、両物体の合成処理
に用いる合成情報とを含むデータ構造となっている。こ
こで、第1,第2の物体に対応する画像符号化信号とし
ての符号化ビット列101,102は、上記実施の形態
1のものと全く同一のデータ構造となっている。
【0064】具体的には、上記多重符号化信号を構成す
る多重符号化ビット列103は、1つの動画像に対応す
る同期信号としての同期ビット列30aと、これに続く
上記一覧表情報RLTとしての一覧ビット列30bと、
これに続く、複数のビデオパケット31b〜35b及び
各ビデオパケットに対応するヘッダ31a〜35aとを
含む構成となっている。そして、上記第1の物体ob1
の画像符号化信号を構成する符号化ビット列101と、
第2の物体ob2の画像符号化信号を構成する符号化ビ
ット列102とは所定の符号量毎に分割され、分割され
た各ビット列が、多重符号化ビット列103中に上記各
ビデオパケットとして配列されている。
【0065】例えば、第1の物体ob1の第i番目のフ
レームに対応する符号化ビット列D1(i)はビデオパ
ケット31bとビデオパケット33bに割り当てられ、
第2の物体ob2の第i番目のフレームに対応する符号
化ビット列D2(i)は、ビデオパケット32bとビデ
オパケット34b等に割り当てられている。上記各ビデ
オパケット31b〜35bにはヘッダ31a〜35aが
付加してあり、これらのヘッダ31a〜35aにはパケ
ット識別子が含まれている。
【0066】ここでは、パケット識別子を6ビットの固
定長符号により表しており、第1の物体ob1に対応す
るビデオパケットと第2の物体ob2に対応するビデオ
パケットとを区別するため、ヘッダ31a,33aにお
けるパケット識別子と、ヘッダ32a,34aにおける
パケット識別子とは異なるものとなっている。
【0067】また、上記合成情報もパケット化され、合
成情報パケット35bとして、上記多重符号化ビット列
103に含まれている。この合成情報パケット35bに
もこれに対応するヘッダ35aがあり、そのヘッダ35
aにはビデオパケットにおけるパケット識別子とは異な
るパケット識別子が含まれている。また、上記一覧ビッ
ト列30bからなる所在情報一覧表情報RLTは、各物
体の物体識別子と、各物体に対応する関連データの所在
情報とを含んでいる。
【0068】図3は上記所在情報一覧表情報RLTから
得られる一覧表401の例を示しており、この一覧表4
01における左側の列402には物体識別子(objectI
D)としての数値が記述され、右側の列403には各画
像(物体)の関連データの所在情報(resource locatio
n )404〜406であるインターネット名とリモート
パスが記述されている。なお、図3に示す一覧表401
の例では、上記第1の物体ob1の物体識別子(object
ID)は「2」であり、上記第2の物体ob2の物体識
別子(objectID)は「5」である。また、動画像を構
成する第3の物体が存在する場合は、図3に示すように
第3の物体の物体識別子(objectID)は例えば「7」
となる。
【0069】また、図4は上記多重符号化信号の符号化
ビット列103に含まれる合成情報501の例を示す。
この合成情報501には、第1の物体(obj1)に関
する合成データ502と、第2の物体(obj2)に関
する合成データ503とを含んでいる。
【0070】第1の物体の合成データ502としては、
上記物体識別子(id=2)504、背景か前景かを示
す奥行き情報(co=0)505、水平配置情報,つま
り動画像の画面MPs上での水平方向における第1の物
体の配置情報(xpos=0)506、垂直配置情報,
つまり動画像の画面MPs上での垂直方向における第1
の物体の配置情報(ypos=0)507、及び関連デ
ータの所在情報(url)508が記述されている。ま
た、第2の物体の合成データ503としては、上記第1
の物体の合成データ502と同様に、物体識別子(id
=5)509、奥行き情報(co=1)510、水平配
置情報(xpos=0)511、垂直配置情報(ypo
s=0)512、及び関連データの所在情報(url)
513が記述されている。
【0071】このように本実施の形態2では、第1の物
体ob1に対応する画像符号化信号と、第2の物体ob
2に対応する画像符号化信号とを多重化して伝送する
際、伝送される多重符号化信号を、物体の物体識別子と
物体の関連データの所在情報からなる一覧表情報を含む
データ構造としたので、上記実施の形態1の効果に加え
て、再生側では、多重符号化信号の一部の情報である上
記一覧表情報によって、各物体とこれに対応する関連デ
ータの所在情報との対応関係を把握することができる。
【0072】また、この実施の形態2では、上記多重符
号化信号に含まれる合成情報をも、上記各物体の物体識
別子と、各物体に対応する関連データの所在情報を有す
るものとしたので、関連データの所在情報の伝送をより
確実に行うことができ、伝送途中での関連データの所在
情報の欠落をほとんどなくすことができる。
【0073】なお、上記実施の形態2では、多重符号化
信号を、物体の物体識別子と物体の関連データの所在情
報からなる一覧表情報を含むデータ構造とするととも
に、該多重符号化信号に含まれる合成情報をも、物体識
別子と物体の関連データの所在情報を有するものとして
いるが、上記物体識別子と物体の関連データの所在情報
が上記合成情報に含まれている場合は、多重符号化信号
に上記一覧表情報が含まれていなくてもよく、また上記
多重符号化信号に上記一覧表情報が含まれている場合
は、上記合成情報に物体識別子と関連データの所在情報
が含まれていなくてもよい。
【0074】また、上記実施の形態2では、動画像が2
つの物体から構成されている場合について説明したが、
本発明の画像伝送方法は、上記実施の形態2の場合に限
定されるものではなく、動画像がN(Nは正の整数)個
の物体から構成されている場合にも適用できる。
【0075】この場合、第1〜第Nの物体に対応するデ
ジタル画像信号が符号化され、さらに第1〜第Nの画像
符号化信号が多重化されて1つの多重符号化信号が生成
されることとなる。また、この多重符号化信号は、第1
〜第Nの物体識別子と、第1〜第Nの物体の関連データ
の所在情報とからなる一覧表を含むものとなり、さら
に、上記合成情報には、少なくとも第1〜第Nの物体識
別子と、第1〜第Nの物体の関連データの所在情報とが
含まれることとなる。
【0076】さらに、上記実施の形態1,2では、物体
に関連する関連データは、物体とは別のデータとしてい
るが、物体に関連する関連データは、物体を画像表示す
るための表示用情報としてもよい。
【0077】実施の形態3.図5は本発明の実施の形態
3によるデジタル画像復号化装置を説明するためのブロ
ック図である。この実施の形態3のデジタル画像復号化
装置200aは、上記実施の形態2で説明したような、
合成情報と表示用情報(符号化データ)を含む多重符号
化信号MEgを受け、複数の物体からなる動画像を再生
するものである。
【0078】すなわち、このデジタル画像復号化装置2
00aは、入力端子200aに入力された多重符号化信
号MEgから、第1,第2の物体に対応する符号化デー
タD1,D2と合成情報Cgを分離抽出する分離器(D
EMUX)201と、該合成情報Cgに基づいて制御信
号Cs1,Cs2を生成するとともに、各物体に関連す
る関連データをアクセスするためのアクセス信号Asを
生成するコントロールデコーダ202と、第1,第2の
物体に対応する符号化データD1,D2を受け、その復
号化処理により第1,第2の画像再生信号R1,R2を
生成する第1,第2のビデオデコーダ203,204
と、該各画像再生信号R1,R2を上記制御信号Cs1
に基づいて格納するフレームメモリバンク205とを有
している。ここでは、MPEG1に準拠した符号化方式
に対応する復号化処理を行っており、フレームメモリバ
ンク205からは、上記復号化処理で用いる予測信号P
1,P2が各ビデオデコーダ203,204に供給され
るようになっている。ただし、各ビデオデコーダ20
3,204がフレームメモリを有する場合は、上記フレ
ームメモリバンク205から各デコーダ203,204
に予測信号を供給する必要はない。
【0079】また、上記画像復号化装置200aは、コ
ントロールデコーダ202からの制御信号Cs2に基づ
いて、フレームメモリバンク205に格納されている第
1,第2の再生画像信号R1,R2を合成して合成画像
信号R12を生成する合成器206と、該合成器の出力
R12を画像表示する表示器207とを有している。
【0080】さらに、上記画像復号化装置200aは、
上記コントロールデコーダ202からのアクセス信号A
gを送信信号TAsとして送信する送信器220を有し
ている。
【0081】なお、この実施の形態では、画像復号化装
置200aとして2つのビデオデコーダを有するものを
示しているが、これは画像復号化装置の説明をしやすく
するためであって、実際の画像復号化装置はさらに多く
のビデオデコーダを有するものであってもよい。また、
画像復号化装置におけるビデオデコーダは1つでもよ
く、また、画像合成処理が不要である場合は、合成器2
06を省略してもよい。
【0082】また、上記多重符号化信号MEgは、上記
実施の形態2の伝送方法により送出される多重符号化信
号103と全く同一のデータ構造となっている。ただ
し、具体的な符号化データについては上記実施の形態2
とは異なる。つまり、上記実施の形態2では、第1の物
体が恐竜の生息地の画像、第2の物体が恐竜であるのに
対し、この実施の形態3では、第1の物体が魚の画像、
第2の物体が海中の画像としており、第1の物体の関連
データとしては、魚201の名前、生態などである。こ
のように画像の関連データとは、当該画像に関する別の
画像もしくは文書のデータであり、動画像を構成する個
々の物体によって、その物体に関連する関連データは異
なる。さらに例を挙げると、ある物体が東京オリンピッ
クの映像である場合、東京オリンピックの映像の関連デ
ータとしては、例えばオリンピックの歴史や開催時の日
本の状況などの映像がある。このようなデータは、実施
の形態2においても説明したように、同じ画像提供者
(サーバー)がもっているものもあるし、他のサーバー
がもっているものもある。図9では、東京オリンピック
の映像を提供するのはサーバー705で、オリンピック
の歴史の映像はサーバー706によって提供される場合
があることは言うまでもない。
【0083】次に動作について説明する。本デジタル画
像復号化装置200aの入力端子200aに上記符号化
データと合成情報を含む多重符号化信号MEgが入力さ
れると、分離器201では、該多重符号化信号MEgか
ら合成情報Cg及び第1,第2の物体に対応する符号化
データD1,D2が分離され、該合成情報Cgはコント
ロールデコーダ202に送られる。このコントロールデ
コーダ202では該合成情報Cgに基づいて、上記制御
信号Cs1,Cs2及び上記アクセス信号Asが生成さ
れる。このときアクセス信号Asは、上記合成情報Cg
に含まれる関連データの所在情報に基づいて生成され
る。
【0084】一方、上記多重符号化信号MEgから分離
された第1,第2の物体に対応する符号化データD1,
D2は、それぞれ対応するビデオデコーダ203,20
4に入力される。各ビデオデコーダ203及び204で
は、各物体に対応する符号化データD1,D2に対する
復号化処理が行われ、該復号化処理により得られた各物
体に対応する画像再生信号R1,R2がフレームメモリ
バンク205に格納される。本実施の形態のビデオデコ
ーダでは、その復号化処理にMPEG1準拠の符号化処
理に代表されるフレーム間動き補償,離散コサイン変換
方式を用いているが、ビデオデコーダにおける復号化処
理には、他の信号変換方式を用いてもよい。
【0085】また、上記フレームメモリバンク205か
らは、コントロールデコーダ202からの制御信号Cs
1に基づいて、合成処理の対象となる物体の画像再生信
号が合成器206に読み出される。すると、該合成器2
06では、上記コントロールデコーダからの制御信号C
s2に基づいて、上記フレームメモリバンク205から
読み出された所定の物体に対応する画像再生信号の合成
処理が行われる。そして、該合成処理により合成された
合成再生信号R12が表示器207に画像表示される。
【0086】また、送信器220では、コントロールデ
コーダ202にて生成された、所定の物体に関連する関
連データを受信するためのアクセス信号Asが、その送
信端子221から受信要求信号(送信信号)TAsとし
て外部に送信する。
【0087】以下、上記コントロールデコーダ202か
らの制御信号Cs1及びCs2による合成処理の具体例
について、図6を用いて概念的に説明する。なお、ここ
では説明の都合上、上記多重符号化信号MEgに含まれ
る第1の符号化データR1により魚の画像が前景画像
(第1の物体)51として再生され、上記多重符号化信
号MEgに含まれる第2の符号化データR2により海中
の画像が背景画像(第2の物体)52として再生され、
第1及び第2の物体により、海中を泳ぐ魚の映像が動画
像53として表示されるものとする。また、図6には、
上記第1,第2の物体を合成する処理が模式的に示され
ている。
【0088】上述したように、上記フレームメモリバン
ク205には、各ビデオデコーダ203及び204によ
り再生された、第1,第2の物体51,52に対応する
第1,第2の画像再生信号R1,R2が格納されてお
り、このフレームメモリバンク205からは、上記コン
トロールデコーダ202から制御信号Cs1に基づい
て、所要の物体,ここでは第1,第2の物体51,52
に対応する第1,第2の画像再生信号R1,R2が合成
器206に読み出される。
【0089】すると、合成器206では、上記コントロ
ールデコーダ202からの制御信号Cs2に基づいて、
上記第1,第2の画像再生信号R1,R2の合成処理が
行われ、合成画像,つまり動画像に対応する合成再生信
号が生成される。このとき、第1の物体が前景画像で、
第2の物体が背景画像であることは、コントロールデコ
ーダ202からの制御信号Cs2により示されている。
【0090】次に、上記コントロールデコーダと合成器
による、図4に示す合成情報に基づいた合成処理につい
て詳細に説明する。なお、ここでは説明の都合上、図4
に示す合成情報501における第1の物体の合成データ
502を、図6に示す魚の画像51についての合成デー
タとし、該合成情報501における第2の物体の合成デ
ータ503を、図6に示す海中の画像52についての合
成データとする。また、上記各合成データ502及び5
03には、各物体の合成時刻(例えば、他の物体との合
成を行うタイミング)に関する情報(図示せず)が含ま
れている。
【0091】上記コントロールデコーダ202には、図
2に示すような一覧表情報RLTとしての一覧表ビット
列30b及び合成情報パケット35bが分離器201か
ら供給され、さらには、各物体の符号化ビット列におけ
る関連データの所在情報RLとしての所在ビット列1
3,16,23等も送られる。またこのコントロールデ
コーダ202では、物体あるいは複数の物体により構成
される合成画像に対応する関連データの所在情報を管理
している。
【0092】一方、合成器206は、各物体の合成時刻
に対する基準時刻を、画像復号化装置における時計の所
定の時刻に合わせ、装置の時計が各物体の合成時刻にな
った時点で、物体識別子によって指定された物体の画像
データ(画像再生信号)を、フレームメモリバンク20
5から読み出す。そして、読み出した画像データを、上
記合成情報における該当する物体の奥行きと配置の情報
に従って合成する。
【0093】上記合成情報における奥行き情報(co=
0)は、その物体が合成画像における最も後ろに位置す
る背景画像であることを示し、奥行き情報(co=1)
は、奥行き情報(co=0)を有する物体より手前に位
置することを示している。また、水平配置情報(xpo
s)は、表示画面における物体の水平方向における位
置、垂直配置情報(ypos)は、表示画面における物
体の垂直方向における位置を示している。従って、表示
画面上の位置は、位置座標(xpos,ypos)によ
り表され、また、位置座標(0、0)は表示画面の中心
位置を示している。
【0094】そして、コントロールデコーダ202で
は、例えば上記合成情報に含まれているその他の情報に
基づいて関連データの必要な所定の物体を判定し、その
物体の関連データをアクセスするためのアクセス信号A
sを送信器220に出力する。これにより、送信器22
0は、上記物体の関連データの所在情報に示されたサー
バーに対し受信要求信号TAsを発信する。すると、該
受信要求信号TAsを受信したサーバーは、関連データ
の所在情報に記述されたリモートパス(ファイル名)に
従って、上記関連データを上記画像復号化装置200a
の入力端子210に送る。なお、本実施の形態では、画
像復号化装置200aとサーバーとの間での通信には、
ユーディーピー(UDP)という通信プロトコルを利用
している。
【0095】このように本実施の形態3では、複数の物
体に対応するデジタル画像信号を多重符号化して得られ
る多重符号化信号MEgを受け、該多重符号化信号に含
まれる、各物体に対応する符号化データD1,D2、各
物体に対応する関連データの所在情報、及び複数の物体
を合成するための合成情報を抽出する分離器201と、
上記関連データの所在情報及び合成情報に基づいて、複
数の物体からなる動画像の再生表示を制御するコントロ
ールデコーダ202とを備えたので、多重符号化信号の
復号化処理により複数の物体からなる動画像を再生表示
する際、必要な物体に対応する関連データをその所在情
報に基づいてコントロールデコーダ202の制御により
自動的に取得することができる。
【0096】実施の形態4.図7は本発明の実施の形態
4によるデジタル画像復号化装置を説明するためのブロ
ック図である。この実施の形態4のデジタル画像復号化
装置200bは、上記実施の形態3のデジタル画像復号
化装置200aの構成に加えて、ユーザがコントロール
デコーダ202に指令信号(例えば、上記関連データを
アクセスするためのアクセス信号の発生を指令する信
号)を与えるための入力端末装置208を備えたもので
あり、その他の構成及び動作は上記実施の形態3のデジ
タル画像復号化装置200aと全く同一である。なお、
ここでは、上記入力端末装置208としてマウスを用い
ているが、マウスの代わりにリモートコントローラなど
を用いてもよいことは言うまでもない。
【0097】このような構成のデジタル画像復号化装置
200bでは、上記入力端末装置208により、例え
ば、動画像を構成する複数の物体のうちの所望の物体を
指定して、その関連データを要求する操作を行うと、そ
の操作による指令信号Usがコントロールデコーダ20
2に送出される。すると、該デコーダ202からは、該
指令信号Usに基づいて上記物体の関連データをアクセ
スするアクセス信号Asが送信器220に供給され、送
信器220からは、受信要求信号TAsが該関連データ
の所在情報が示すサーバに送信される。この受信要求信
号TAsを受け取ったサーバからは、上記所要の物体の
関連データがデジタル画像復号化装置200bに送信さ
れてくる。
【0098】このように本実施の形態4では、複数の物
体に対応するデジタル画像信号を多重符号化して得られ
る多重符号化信号を受け、該多重符号化信号に含まれ
る、各物体に対応する符号化データ、各物体に対応する
関連データの所在情報、及び複数の物体を合成するため
の合成情報を抽出する分離器201と、上記関連データ
の所在情報及び合成情報に基づいて、複数の物体からな
る動画像の再生表示を制御するコントロールデコーダ2
02と、動画像を構成する物体をその表示画面上で指定
する入力端末装置(マウス)208とを備えたので、多
重符号化信号の復号化処理により複数の物体からなる動
画像が表示されている画面上で、ユーザが所望の物体を
マウスにより指定するだけで、その物体に関連する関連
データを取得することができ、物体の関連データを取得
する際に、動画像の表示画面をテキストファイルの表示
画面に切り替えるといった操作が不要となる。
【0099】また、物体の関連データの所在情報は物体
の符号化データと一体に付加されているので、符号化デ
ータが損失しない限り関連データの所在情報を失うこと
もない。
【0100】さらに、上記のように取得した動画像の編
集により、該動画像に新たな物体を追加する場合でも、
動画像の画像符号化信号を変更するだけで、動画像を構
成する各物体の関連データの所在情報も同時に変更され
ることとなり、所在情報の管理も簡単になる。
【0101】なお、上記実施の形態3,4では、上記多
重符号化信号MEgを、所在情報一覧表情報RLT、合
成情報、及び関連データの所在情報RLの3つの付加情
報を有するデータ構造としているが、上記多重符号化信
号MEgは、上記3つの付加情報のうちのいずれか1つ
を含む構成としてもよい。
【0102】また、上記実施の形態3,4では、物体に
関連する関連データは、物体とは別のデータとしている
が、物体に関連する関連データは、物体を画像表示する
ための表示用情報としてもよい。
【0103】さらに、上記各実施の形態では、符号化信
号として、動画像を構成する物体に対応するデジタル画
像信号を符号化して得られる画像符号化信号を挙げて説
明したが、符号化信号はこれに限らず、音響やスピーチ
を含めたオーディオ信号等を符号化して得られるオーデ
ィオ符号化信号であってもよい。
【0104】さらに、上記各実施の形態で示した画像送
信方法や、画像復号化装置の構成を実現するためのプロ
グラムを、フロッピーディスク等のデータ記録媒体に記
録するようにすることにより、上記各実施の形態で示し
た処理を、独立したコンピュータシステムにおいて簡単
に実施することが可能となる。
【0105】図8は、上記各実施の形態の画像伝送方法
による伝送処理、あるいは上記画像復号化装置による画
像復号化処理を、これらの信号処理に対応したプログラ
ムを格納したフロッピーディスクを用いて、コンピュー
タシステムにより実施する場合を説明するための図であ
る。
【0106】図8(a) は、フロッピーディスクFDの正
面からみた外観、断面構造、及び記録媒体であるフロッ
ピーディスク本体を示し、図8(b) は、フロッピーディ
スク本体Dの物理フォーマットの例を示している。フロ
ッピーディスク本体DはケースF内に内蔵され、該ディ
スク本体Dの表面には、同心円状に外周から内周に向か
って複数のトラックTrが形成され、各トラックは角度
方向に16のセクタSeに分割されている。従って、上
記プログラムを格納したフロッピーディスク本体Dで
は、上記フロッピーディスク本体D上に割り当てられた
領域に、上記プログラムとしてのデータが記録されてい
る。
【0107】また、図8(c) は、フロッピーディスクF
Dに対する上記プログラムの記録再生を行うための構成
を示す。上記プログラムをフロッピーディスクFDに記
録する場合は、コンピュータシステムCsから上記プロ
グラムとしてのデータをフロッピーディスクドライブF
DDを介してフロッピディスクFDに書き込む。また、フ
ロッピーディスクFD内のプログラムにより、上記画像
伝送方法あるいは画像復号化装置をコンピュータシステ
ムCs中に構築する場合は、フロッピーディスクドライ
ブFDDによりプログラムをフロッピーディスクFDから
読み出し、コンピュータシステムCsに転送する。
【0108】なお、上記説明では、データ記録媒体とし
て、上記各実施の形態における伝送処理あるいは復号化
処理を行うためのプログラムを格納したものを挙げた
が、データ記録媒体としては、上記第1あるいは第2の
実施の形態におけるデータ構造の画像符号化信号(符号
化ビット列あるいは多重符号化ビット列)を格納したも
のも挙げられる。またデータ記録媒体に格納する符号化
信号は、画像符号化信号に限らず、上述したオーディオ
符号化信号であってもよい。
【0109】また、上記説明では、データ記録媒体とし
てフロッピーディスクを用いたコンピュータシステムに
よる画像処理の説明を行ったが、この画像処理は、光デ
ィスクを用いても同様に行うことができる。また、記録
媒体はこれに限らず、ICカード、ROMカセット等、
プログラムを記録できるものであれば同様に上記画像処
理を実施することができる。
【0110】
【発明の効果】以上のように本発明(請求項1)に係る
画像伝送用データ構造によれば、動画像を構成する個々
の物体に対応する画像符号化信号を、各物体を画像表示
するための表示用情報に加えて、各物体に関連する関連
データの所在場所を示す所在情報を含む構成としたの
で、ユーザが上記動画像の表示画面上で所要の物体を指
定するだけで、該物体に対応する関連データをアクセス
することが可能となる。これにより関連データをアクセ
スする際の操作性の向上を図ることができる。
【0111】また、各物体の表示用情報と関連データの
所在情報が一体となっているため、物体の表示用情報を
管理することにより、物体に対応する関連データの所在
情報の管理も行うことができ、関連データの所在情報の
管理が簡単になる。しかも、物体の表示用信号の伝送と
同時に物体の関連データの所在情報も伝送されるため、
伝送誤りによる関連データの損失を大きく低減すること
ができる。
【0112】この発明(請求項2)に係る画像伝送方法
によれば、動画像を構成する個々の物体に対応するデジ
タル画像信号を符号化して画像符号化信号を生成し、該
各物体に対応する画像符号化信号を、該画像符号化信号
にその物体に関連する関連データの所在場所を示す所在
情報を付加して伝送するので、上記と同様、各物体に対
応する関連データをアクセスする時の操作性の向上を図
るとともに、該関連データの所在情報の管理を簡単化す
ることができ、しかも、伝送の誤りによる関連データの
損失をほぼ回避することができる。
【0113】この発明(請求項3)に係る画像復号化装
置によれば、動画像を構成する個々の物体に対応する画
像符号化信号に含まれる、各物体に対応する関連データ
の所在情報に基づいて、該関連データをアクセスするた
めのアクセス信号を、上記関連データの所在場所である
情報源に送信する送信手段を備えたので、各物体に対応
する関連データをアクセスする時の操作性の向上を図る
とともに、該関連データの所在情報の管理を簡単化する
ことができ、しかも、伝送の誤りによる関連データの損
失をほぼ回避することができる。
【0114】この発明(請求項4)によれば、請求項3
記載の画像復号化装置において、上記各物体に対応する
画像符号化信号としての符号化ビット列を、所定数のフ
レームに対応する表示用情報としての表示ビット列毎
に、上記関連データの所在情報としての所在ビット列を
配列した構成としたので、物体の動きに応じて異なる関
連データを、画像の表示画面上での簡単な操作により得
ることができる。
【0115】この発明(請求項5)によれば、請求項3
記載の画像復号化装置において、上記各物体に対応する
画像符号化信号としての符号化ビット列を、上記各物体
に対応する関連データの所在情報としての所在ビット列
と、該各物体に対応する表示用情報としての表示ビット
列とを含み、該所在ビット列が上記符号化ビット列の先
頭に配置されている構成としたので、画像符号化信号の
伝送の際には、物体に対応する関連データの所在情報が
まず伝送されることとなり、伝送誤りによる関連データ
の所在情報の欠落を抑制できる。
【0116】この発明(請求項6)に係る画像復号化装
置によれば、動画像を構成する個々の物体に対応する画
像符号化信号として、各物体を識別するための物体識別
子と各物体に対応する関連データの所在情報からなる一
覧表情報を含む画像符号化信号を受け、上記関連データ
の所在情報に基づいて、該関連データをアクセスするよ
うにしたので、上記一覧表情報により、動画像を構成す
るすべての物体の関連データの所在情報を得ることがで
きる。
【0117】この発明(請求項7)に係る画像復号化装
置によれば、動画像を構成する個々の物体に対応する画
像符号化信号として、複数の物体の合成処理に用いる合
成情報を含む画像符号化信号を受け、該合成情報に含ま
れる、各物体に対応する関連データの所在情報に基づい
て、該関連データをアクセスするようにしたので、上記
合成情報に基づいて上記各物体の関連データを得ること
ができる。
【0118】この発明(請求項8)に係る信号伝送用デ
ータ構造によれば、1つの情報群を構成する個々の個別
情報に対応する符号化信号を、各個別情報を再生するた
めの再生用信号に加えて、各個別情報に関連する関連デ
ータの所在場所を示す所在情報を含む構成としたので、
各個別情報に対応する関連データをアクセスする時の操
作性の向上を図るとともに、該関連データの所在情報の
管理を簡単化することができ、しかも、伝送の誤りによ
る関連データの損失をほぼ回避することができる。
【0119】この発明(請求項9)に係るデータ記録媒
体によれば、コンピュータによる画像信号の伝送処理の
ためのプログラムを、コンピュータが請求項2記載の画
像伝送方法による画像信号の伝送処理を行うよう構成し
たので、物体の関連データをアクセスする時の操作性を
向上するとともに、該関連データの所在情報の管理を簡
単にすることができ、しかも、伝送の誤りによる関連デ
ータの所在情報の損失がほとんどない画像伝送処理をコ
ンピュータにより実現できる。
【0120】この発明(請求項10)に係るデータ記録
媒体によれば、コンピュータによる復号化処理のための
プログラムを、コンピュータが請求項3記載の画像復号
化装置による画像復号化処理を行うよう構成したので、
動画像を構成する各物体の関連データをアクセスする時
の操作性がよい画像復号化処理をコンピュータにより実
現できる。
【0121】この発明(請求項11)に係る画像伝送用
データ構造によれば、動画像を構成する個々の物体に対
応する画像符号化信号を、各物体を画像表示するための
表示用情報と、該表示用情報の所在場所を示す所在情報
とを含む構成としたので、受信側では、少なくとも各物
体の表示用情報の所在情報を受信すれば、各物体の表示
用情報をその情報源にアクセスすることができ、物体の
表示用情報がなくても、各物体の画像表示を行うことが
できる。
【0122】この発明(請求項12)に係る画像伝送方
法によれば、動画像を構成する個々の物体に対応するデ
ジタル画像信号を符号化して画像符号化信号を生成し、
該各物体に対応する画像符号化信号を、該画像符号化信
号に各物体の表示用情報の所在情報を付加して伝送する
ので、上記と同様、受信側では、少なくとも各物体の表
示用情報の所在情報を受信すれば、各物体の表示用情報
をその情報源にアクセスすることができ、物体の表示用
情報がなくても、各物体の画像表示を行うことができ
る。
【0123】この発明(請求項13)に係る画像復号化
装置によれば、動画像を構成する個々の物体に対応する
画像符号化信号に含まれる、各物体の表示用情報の所在
情報に基づいて、上記表示用情報をアクセスするための
アクセス信号を、上記表示用情報の所在場所である情報
源に送信する送信手段を備えたので、上記物体の表示用
情報の所在情報に基づいて、特定の物体の表示用情報を
必要に応じてその情報源に対してアクセスすることがで
き、受信側にて動画像の編集を簡単に行うことができ
る。
【0124】この発明(請求項14)によれば、請求項
13記載の画像復号化装置において、上記各物体に対応
する画像符号化信号としての符号化ビット列を、所定数
のフレームに対応する表示用情報としての表示ビット列
毎に、上記表示用情報の所在情報としての所在ビット列
を配列した構成としたので、物体の表示用情報の関連デ
ータが確実に受信されることとなる。
【0125】この発明(請求項15)によれば、請求項
13記載の画像復号化装置において、上記各物体に対応
する画像符号化信号としての符号化ビット列を、上記各
物体に対応する表示用情報としての表示ビット列と、該
各物体の表示用情報の所在情報としての所在ビット列と
を含み、該所在ビット列が上記符号化ビット列の先頭に
配置されている構成としたので、画像符号化信号の伝送
の際には、物体の表示用情報の所在情報がまず伝送され
ることとなり、伝送誤りによる表示用情報の所在情報の
欠落を抑制できる。
【0126】この発明(請求項16)に係る画像復号化
装置によれば、動画像を構成する個々の物体に対応する
画像符号化信号として、該各物体の表示用情報を含み、
かつ該各物体を識別するための物体識別子と上記各物体
の表示用情報の所在情報とからなる一覧表情報を含む画
像符号化信号を受け、該表示用情報の所在情報に基づい
て、表示用情報のアクセスを行うようにしたので、上記
一覧表情報により、動画像を構成するすべての物体の表
示用情報の所在情報を得ることができる。このため、受
信側では、上記一覧表情報にのみ基づいて、各物体の表
示用情報をその情報源にアクセスして複数の物体からな
る動画像の表示を行うことができる。
【0127】この発明(請求項17)に係る画像復号化
装置によれば、動画像を構成する個々の物体に対応する
画像符号化信号として、複数の物体の合成処理に用いる
合成情報を含む画像符号化信号を受け、該合成情報に含
まれる、該各物体の表示用情報の所在情報に基づいて、
該表示用情報をアクセスするようにしたので、受信側で
は、上記合成情報にのみ基づいて、所望の物体の表示用
情報をその情報源から得ることができる。
【0128】このため、例えば、人工衛星から送られて
くる動画像の画像符号化信号を、中継局を介してローカ
ル局に伝送する場合、該画像符号化信号の合成情報に含
まれる所定の物体(コマーシャル)の表示用情報の所在
情報を中継局で各ローカル局に対応したものに書き換え
ることにより、各ローカル局ではその地方に適したコマ
ーシャルを含む動画像を再生することができる。
【0129】この発明(請求項18)に係る信号伝送用
データ構造によれば、1つの情報群を構成する個々の個
別情報に対応する符号化信号を、各個別情報を再生する
ための再生用信号に加えて、各個別情報の再生用信号の
所在情報を含む構成としたので、受信側では、少なくと
も各個別情報の再生用信号の所在情報を受信すれば、各
個別情報の再生用信号をその情報源にアクセスすること
ができ、個別情報の再生用信号がなくても、各個別情報
の再生を行うことができる。
【0130】この発明(請求項19)に係るデータ記録
媒体によれば、コンピュータによる画像信号の伝送処理
のためのプログラムを、コンピュータが請求項12記載
の画像伝送方法による画像信号の伝送処理を行うよう構
成したので、受信側では、少なくとも各物体の表示用情
報の所在情報を受信すれば、各物体の表示用情報をその
情報源にアクセスすることができ、物体の表示用情報が
なくても、各物体の画像表示を行うことができる画像伝
送処理をコンピュータにより実現できる。
【0131】この発明(請求項20)に係るデータ記録
媒体によれば、コンピュータによる画像信号の復号化処
理のためのプログラムを、コンピュータが請求項13記
載の画像復号化装置による画像復号化処理を行うよう構
成したので、上記物体の表示用情報の所在情報に基づい
て、特定の物体の表示用情報を必要に応じてその情報源
に対してアクセスすることができ、受信側にて動画像の
編集を簡単に行うことができる画像復号化処理をコンピ
ュータにより実現できる。
【0132】以上のように本発明によれば、画像の符号
化データにその画像の関連データの所在情報を埋め込む
ことにより、該関連データをアクセスする時の操作性が
向上し、複数の物体から構成された画像では、個々の物
体の関連データの所在情報の管理が簡単になり、伝送の
誤りによる関連データの損失がほぼなくなる効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による画像伝送方法を説
明するための図であり、図1(a) は第1,第2の物体に
より構成される動画像の表示画面を示し、図1(b) ,図
1(c) はそれぞれ第1,第2の物体に対応する画像符号
化信号のデータ構造を示している。
【図2】本発明の実施の形態2による画像伝送方法を説
明するための図であり、第1,第2の物体に対応する画
像符号化信号を多重化した多重符号化信号のデータ構造
を示している。
【図3】上記実施の形態2の画像伝送方法により送出さ
れる画像符号化信号における関連データの所在情報一覧
表の例を示す図である。
【図4】上記実施の形態2の画像伝送方法により送出さ
れる画像符号化信号における合成情報の例を示す図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態3によるデジタル画像復号
化装置を示すブロック図である。
【図6】上記実施の形態3のデジタル画像復号化装置に
よる物体の合成処理を説明するための模式図である。
【図7】本発明の実施の形態4によるデジタル画像復号
化装置を説明するためのブロック図である。
【図8】図8(a) 〜図8(c) は、本発明の各実施の形態
のデータ構造を有する画像符号化信号、並びに画像伝送
方法及び画像復号化装置による画像処理をコンピュータ
により実現するためのプログラムを格納するためのデー
タ記録媒体を説明するための図である。
【図9】従来のネットワークのシステムを説明するため
の模式図である。
【図10】従来のネットワークのシステムの一例である
インターネット上での画像データのアクセスを説明する
ための図であり、図10(a) はハイパーテキストファイ
ルの画面(ホームページ)を示し、図10(b) は上記ハ
イパーテキストファイルにおける記述を示し、図10
(c) は動画像の表示画面を示している。
【符号の説明】
11,15,21,25,30a 同期ビット列 12,16,22,26 識別ビット列 13,17,23 所在ビット列 14,18,24,27 表示ビット列 30b 一覧ビット列 31a〜35a ヘッダ 31b〜34b ビデオパケット 35b 合成情報パケット 101,102 符号化ビット列 103 多重符号化ビット列 200a,200b デジタル画像復号化装置 201 分離器 202 コントロールデコーダ 203,204 ビデオデコーダ 205 フレームメモリバンク 206 合成器 207 表示器 208 入力端末装置 210 入力端子 220 送信器 221 送信端子 As アクセス信号 CB1〜CB4 表示制御ボタン Cs1,Cs2 制御信号 Cs コンピュータシステム Cg 合成情報 D フロッピーディスク本体 D1,D2 符号化データ(表示用信号) D1(i),D1(i+1),D2(i),D2(i+
1) 単位ビット列 F フロッピーディスクケース FD フロッピーディスク FDD フロッピーディスクドライブ MEg 多重符号化信号 MPs 動画像の表示画面 MI 動画像 MPs 動画像の表示画面 MP マウスポインタ P1,P2 予測信号 ob1,ob2 第1,第2の物体 R1,R2 画像再生信号(画像データ) R12 合成画像信号 TAs 受信要求信号

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像を構成する個々の物体に対応する
    デジタル画像信号を符号化して伝送するためのデータ構
    造であって、 上記各物体に対応するデジタル画像信号の符号化により
    得られる画像符号化信号は、 対応する物体を画像表示するための表示用情報と、 対応する物体に関連する関連データの所在場所を示す所
    在情報を含むものであることを特徴とする画像伝送用デ
    ータ構造。
  2. 【請求項2】 動画像を構成する個々の物体に対応する
    デジタル画像信号を伝送する方法であって、 上記各物体に対応する画像信号を符号化して画像符号化
    信号を生成し、 該各物体に対応する画像符号化信号を、該画像符号化信
    号にその物体に関連する関連データの所在場所を示す所
    在情報を付加して伝送することを特徴とする画像伝送方
    法。
  3. 【請求項3】 動画像を構成する個々の物体に対応する
    デジタル画像信号を符号化して得られる画像符号化信号
    として、該各物体を画像表示するための表示用情報、及
    び該各物体に関連する関連データの所在場所を示す所在
    情報を含む画像符号化信号を受け、該画像符号化信号に
    対して所定の復号化処理を施す画像復号化装置であっ
    て、 上記関連データの所在情報に基づいて、該関連データを
    アクセスするためのアクセス信号を、上記関連データの
    所在場所である情報源に送信する送信手段と、 上記表示用情報を復号化する復号化処理部とを備えたこ
    とを特徴とする画像復号化装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の画像復号化装置におい
    て、 上記各物体に対応する画像符号化信号を構成する符号化
    ビット列は、 所定数のフレームに対応する表示用情報を構成する表示
    ビット列毎に、上記関連データの所在情報を構成する所
    在ビット列を配列したものであることを特徴とする画像
    復号化装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の画像復号化装置におい
    て、 上記各物体に対応する画像符号化信号を構成する符号化
    ビット列は、 上記各物体に対応する関連データの所在情報を構成する
    所在ビット列と、該各物体に対応する表示用情報を構成
    する表示ビット列とを含み、該所在ビット列が上記符号
    化ビット列の先頭に配置されていることを特徴とする画
    像復号化装置。
  6. 【請求項6】 動画像を構成する個々の物体に対応する
    デジタル画像信号を符号化して得られる画像符号化信号
    として、該各物体を画像表示するための表示用情報を含
    み、かつ該各物体を識別するための物体識別子と、該物
    体に関連する関連データの所在場所を示す所在情報とか
    らなる一覧表情報を含む画像符号化信号を受け、該画像
    符号化信号に対して所定の復号化処理を施す画像復号化
    装置であって、 上記関連データの所在情報に基づいて、該関連データを
    アクセスするためのアクセス信号を、上記関連データの
    所在場所である情報源に送信する送信手段と、 上記表示用情報を復号化する復号化処理部とを備えたこ
    とを特徴とする画像復号化装置。
  7. 【請求項7】 動画像を構成する個々の物体に対応する
    デジタル画像信号を符号化して得られる画像符号化信号
    として、該各物体を画像表示するための表示用情報、及
    び複数の物体の合成処理に用いる合成情報を含む画像符
    号化信号を受け、該画像符号化信号に対して所定の復号
    化処理を施す画像復号化装置であって、 上記各物体に対応する合成情報に、該各物体を識別する
    ための物体識別子とともに含まれる、該各物体に関連す
    る関連データの所在場所を示す所在情報に基づいて、該
    関連データをアクセスするためのアクセス信号を、上記
    関連データの所在場所である情報源に送信する送信手段
    と、 上記表示用情報を復号化する復号化処理部とを備えたこ
    とを特徴とする画像復号化装置。
  8. 【請求項8】 1つの情報群を構成する複数の個別情報
    に対応するデジタル信号を符号化して伝送するためのデ
    ータ構造であって、 上記各個別情報に対応するデジタル信号の符号化により
    得られる符号化信号は、 対応する個別情報を再生するための再生用信号と、 対応する個別情報に関連する関連データの所在場所を示
    す所在情報とを含むものであることを特徴とする信号伝
    送用データ構造。
  9. 【請求項9】 コンピュータに画像信号の伝送処理を行
    わせるためのプログラムを格納したデータ記録媒体であ
    って、 上記プログラムは、請求項2記載の画像伝送方法による
    画像信号の伝送処理をコンピュータが行うよう構成され
    ていることを特徴とするデータ記録媒体。
  10. 【請求項10】 コンピュータに画像信号の復号化処理
    を行わせるためのプログラムを格納したデータ記録媒体
    であって、 上記プログラムは、請求項3記載の画像復号化装置によ
    る画像復号化処理を、コンピュータが行うよう構成され
    ていることを特徴とするデータ記録媒体。
  11. 【請求項11】 動画像を構成する個々の物体に対応す
    るデジタル画像信号を符号化して伝送するためのデータ
    構造であって、 上記各物体に対応するデジタル画像信号の符号化により
    得られる画像符号化信号は、 対応する物体を画像表示するための表示用情報と、 該表示用情報の所在場所を示す所在情報とを含むもので
    あることを特徴とする画像伝送用データ構造。
  12. 【請求項12】 動画像を構成する個々の物体に対応す
    るデジタル画像信号を伝送する方法であって、 上記各物体に対応するデジタル画像信号を符号化して画
    像符号化信号を生成し、 該各物体に対応する画像符号化信号を、該画像符号化信
    号にその物体を表示するための表示用情報の所在場所を
    示す所在情報を付加して伝送することを特徴とする画像
    伝送方法。
  13. 【請求項13】 動画像を構成する個々の物体に対応す
    るデジタル画像信号を符号化して得られる画像符号化信
    号として、該各物体を画像表示するための表示用情報、
    及び該表示用情報の所在場所を示す所在情報を含む画像
    符号化信号を受け、該画像符号化信号に所定の復号化処
    理を施す画像復号化装置であって、 上記表示用情報の所在情報に基づいて、上記表示用情報
    をアクセスするためのアクセス信号を、上記表示用情報
    の所在場所である情報源に送信する送信手段と、 上記表示用情報を復号化する復号化処理部とを備えたこ
    とを特徴とする画像復号化装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の画像復号化装置にお
    いて、 上記各物体に対応する画像符号化信号を構成する符号化
    ビット列は、 所定数のフレームに対応する表示用情報を構成する表示
    ビット列毎に、上記表示用情報の所在情報を構成する所
    在ビット列を配列したものであることを特徴とする画像
    復号化装置。
  15. 【請求項15】 請求項13記載の画像復号化装置にお
    いて、 上記各物体に対応する画像符号化信号を構成する符号化
    ビット列は、 上記各物体に対応する表示用情報を構成する表示ビット
    列と、該各物体の表示用情報の所在情報を構成する所在
    ビット列とを含み、該所在ビット列が上記符号化ビット
    列の先頭に配置されていることを特徴とする画像復号化
    装置。
  16. 【請求項16】 動画像を構成する個々の物体に対応す
    るデジタル画像信号を符号化して得られる画像符号化信
    号として、該各物体を画像表示するための表示用情報を
    含み、かつ該各物体を識別するための物体識別子と上記
    各物体の表示用情報の所在情報とからなる一覧表情報を
    含む画像符号化信号を受け、該画像符号化信号に対して
    所定の復号化処理を施す画像復号化装置であって、 上記表示用情報の所在情報に基づいて、該表示用情報を
    アクセスするためのアクセス信号を、上記表示用情報の
    所在場所である情報源に送信する送信手段と、 上記表示用情報を復号化する復号化処理部とを備えたこ
    とを特徴とする画像復号化装置。
  17. 【請求項17】 動画像を構成する個々の物体に対応す
    るデジタル画像信号を符号化して得られる画像符号化信
    号として、該各物体を表示するための表示用情報、及び
    複数の物体の合成処理に用いる合成情報を含む画像符号
    化信号を受け、該画像符号化信号に対して所定の復号化
    処理を施す画像復号化装置であって、 上記各物体に対応する合成情報に、該各物体を識別する
    ための物体識別子とともに含まれる、該各物体の表示用
    情報の所在場所を示す所在情報に基づいて、該表示用情
    報をアクセスするためのアクセス信号を、上記表示用情
    報の所在場所である情報源に送信する送信手段と、 上記表示用情報を復号化する復号化処理部とを備えたこ
    とを特徴とする画像復号化装置。
  18. 【請求項18】 1つの情報群を構成する複数の個別情
    報に対応するデジタル信号を符号化して伝送するための
    データ構造であって、 上記各個別情報に対応するデジタル信号の符号化により
    得られる符号化信号は、 対応する個別情報を再生するための再生用信号と、 対応する個別情報の再生用信号の所在場所を示す所在情
    報とを含むものであることを特徴とする信号伝送用デー
    タ構造。
  19. 【請求項19】 コンピュータに画像信号の伝送処理を
    行わせるためのプログラムを格納したデータ記録媒体で
    あって、 上記プログラムは、請求項12記載の画像伝送方法によ
    る画像信号の伝送処理をコンピュータが行うよう構成さ
    れていることを特徴とするデータ記録媒体。
  20. 【請求項20】 コンピュータに画像信号の復号化処理
    を行わせるためのプログラムを格納したデータ記録媒体
    であって、 上記プログラムは、請求項13記載の画像復号化装置に
    よる画像復号化処理を、コンピュータが行うよう構成さ
    れていることを特徴とするデータ記録媒体。
JP2420898A 1997-02-07 1998-02-05 画像伝送用データ構造,画像伝送方法,画像復号化装置,及びデータ記録媒体 Withdrawn JPH10285593A (ja)

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