JPH10285047A - バッファ制御方法、およびバッファ制御を行う復号化装置 - Google Patents

バッファ制御方法、およびバッファ制御を行う復号化装置

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JPH10285047A
JPH10285047A JP1737498A JP1737498A JPH10285047A JP H10285047 A JPH10285047 A JP H10285047A JP 1737498 A JP1737498 A JP 1737498A JP 1737498 A JP1737498 A JP 1737498A JP H10285047 A JPH10285047 A JP H10285047A
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JP1737498A
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Yoshinori Matsui
義徳 松井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッファを用いて復号化処理を行うにあた
り、設定された条件に対応してバッファにおけるデータ
の保持と保持中止とを制御することにより、バッファに
格納したデータを再利用することを可能とするバッファ
制御方法の提供を目的とする。 【解決手段】 データをバッファに格納し、当該データ
の保持中止の時刻を示す消去時刻情報を入力し、復号化
装置における基準時刻を示す基準時刻情報を、消去時刻
情報と比較して、その比較結果に対応して、バッファに
おけるデータ保持とデータ保持の中止とを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバッファ制御方法、
バッファ制御を行う復号化装置、およびバッファ制御を
行う復号化プログラム記録媒体に関し、特に符号化され
たデジタルデータに対しての復号化処理を行う際に用い
るバッファの制御に関する。
【0002】
【従来の技術】画像、音声等の本来はアナログであるデ
ータに対するデジタル化や圧縮化の技術が進歩してい
る。デジタル化されたデータを用いることのメリットと
しては、画像、音声、文字等を含む各種データを統一的
に扱い得ること、また、データの記録や送受信にあたっ
て圧縮技術を用いることにより、記憶装置の容量や、限
定された伝送帯域幅の活用と、記録・伝送されるデータ
の品質維持とを図り得る点、誤り訂正技術や暗号化技術
についての高度な技術を容易に利用し得る点などが挙げ
られる。
【0003】また、これらデジタル化したデータや、圧
縮符号化したデータの送受信にあたっては、一般的にパ
ケット化をすることが行われる。パケット化とは、デー
タ全体を一定の大きさに分割し、情報を付与してパケッ
トを生成することであり、データをパケットとして送受
信することによって、データ通信の効率と精度を上げる
ことが可能となる。例えば、コンピュータネットワーク
においてパケット交換を行う場合では、それぞれのパケ
ットはネットワークを通じて異なったタイミングで各個
に転送先に届き、転送先において元のデータに再構成さ
れるので、それぞれのパケットには転送先や発信元、パ
ケットの順番などを知ることのできる情報が付加されて
いる。
【0004】パケット化したデジタルデータの伝送にあ
たっては、例えば画像、音声、文字情報など複数の種類
のデジタルデータをそれぞれ分割し、デジタルデータの
利用のための情報などを付与してパケット化し、複数の
種類のデータに基づくパケットを一つのストリームとす
る多重化処理を行い、生成した多重化データを伝送する
ことが行われる。
【0005】画像、音声あるいはテキストなどのデジタ
ルデータを圧縮符号化し、複数の圧縮符号化したデジタ
ルデータを多重化して伝送する技術についての国際標準
方式としては、MPEG2(Moving Picture Experts G
roup, Phase 2 、参考文献:ISO/IEC JTC1/SC29/WG11 N
801, "ISO/IEC 13818-1 International Standard: INFO
RMATION TECHNOLOGY - GENERIC CODING OF MOVING PICT
URES AND ASSOCIATEDAUDIO: SYSTEMS", 1994/11)が普
及しており、またMPEG4(Moving PictureExports
Group)が検討されている。MPEG4においては、Pha
se 4 の参考文献として、ISO/IEC JTC1/SC29/WG11 N148
3, Systems Working Draft Version 2.0, 1996/11があ
る。MPEG4では、画像、音声あるいは文字などのデ
ジタルデータの扱いにおいて、例えば画像に含まれる物
体等の単位ごとを、オブジェクトとして扱うという特徴
がある。図8は、オブジェクト処理を説明するための概
念図である。以下に、オブジェクト処理について、図8
を用いて説明する。
【0006】画像をデジタル化して得られるデジタル画
像データは、一連の静止画像データとなるものであり、
一画面(フレーム)相当の一枚の静止画像データをここ
ではフレーム画像と呼ぶものとする。図8に示すよう
に、1枚の画像フレームS801を、S802に示す背
景、S803に示す水草、およびS804に示す魚の3
つの物体、すなわちオブジェクトから構成されるものと
することができる。一般に、動画像等に対してのオブジ
ェクト処理にあたっては、該動画像等に含まれる特定の
物体(ここでは水草と魚)と、それ以外の部分、すなわ
ち背景とに分離して扱うことで、処理の効率の向上が図
られるものである。
【0007】MPEG4では、各オブジェクトデータを
それぞれ圧縮符号化し、基準時刻参照値と、各オブジェ
クトデータの表示時刻からなる時刻情報とともに多重化
し、得られた多重化データを伝送し、あるいは記録す
る。時刻情報は、伝送、または記録された多重化データ
を適切に復号化処理し、画像等を得るために用いられる
情報である。
【0008】図9は、このような多重化データを処理対
象とする、従来の技術による復号化装置の構成を示すブ
ロック図である。図示するように、従来の技術による復
号化装置は、分離手段901、入力バッファ902、復
号化手段903、出力バッファ904、合成手段90
5、合成バッファ906、表示手段907、および基準
時刻再生手段908を備えている。
【0009】分離手段901は、当該復号化装置の処理
対象である多重化データを入力し、これを分離して所定
の数の符号化オブジェクトデータ、基準時刻参照値情
報、およびオブジェクトデータの表示時刻情報を生成す
る。ここでは3つのオブジェクトデータを扱うものとす
る。
【0010】入力バッファ902は、復号処理の処理対
象となる符号化オブジェクトデータを一時蓄積する。入
力バッファ902は、第1〜第3の符号化オブジェクト
データの一時蓄積に用いられる第1〜第3の入力バッフ
ァ902a〜cより構成される。復号化手段903は入
力バッファに一時蓄積された符号化オブジェクトデータ
を復号化処理し、復号化オブジェクトデータを生成す
る。復号化手段903は、第1〜第3のオブジェクトデ
ータの処理に用いられる第1〜第3の復号化手段903
a〜cより構成される。出力バッファ904は、合成処
理の処理対象となる復号化オブジェクトデータを一時蓄
積する。出力バッファ904は、第1〜第3の復号化オ
ブジェクトデータの一時蓄積に用いられる第1〜第3の
出力バッファ904a〜cより構成される。
【0011】合成手段905は、復号化オブジェクトデ
ータを合成して一つの合成オブジェクトデータを生成す
る。合成バッファ906は、表示対象となる合成オブジ
ェクトデータを一時蓄積する。表示手段907は、後述
する基準時刻と、オブジェクトの表示時刻情報とに基づ
いて、合成オブジェクトデータの表示を行う。基準時刻
再生手段908は、符号化データに多重化して伝送され
た基準時刻参照値情報に基づいて、復号化処理に用いる
基準時刻を生成する。
【0012】このように構成された従来の技術による復
号化装置における多重化データ処理の際の動作を以下に
説明する。当該復号化装置の処理対象である多重化デー
タS951は、まず分離手段901に入力される。分離
手段901は、多重化データS951より、第1〜第3
の符号化オブジェクトデータS952、S953、S9
54と、基準時刻参照値情報S955と、オブジェクト
データの表示時刻情報S956とを分離により生成す
る。そして分離手段901は、第1〜第3の符号化オブ
ジェクトデータS952〜954を第1〜第3の入力バ
ッファ902a〜cに、基準時刻参照値情報S955を
基準時刻再生手段908に、表示時刻情報S956を表
示手段907にそれぞれ出力する。第1〜第3の入力バ
ッファ902a〜cは、入力された第1〜第3の符号化
オブジェクトデータS952〜954を、第1〜第3の
復号化手段903a〜cが取り出すまで保持する。
【0013】第1〜第3の復号化手段903a〜cは、
それぞれ第1〜第3の入力バッファ902a〜cより符
号化オブジェクトデータS952〜954を取り出し、
復号化処理を行って、第1〜第3の復号化オブジェクト
データS957〜959を生成し、第1〜第3の出力バ
ッファ904a〜cに出力する。第1〜第3の出力バッ
ファ904a〜cは、入力された第1〜第3の復号化オ
ブジェクトデータS957〜959を、合成手段905
が取り出すまで保持する。
【0014】合成手段905は、第1〜第3の復号化オ
ブジェクトデータS957〜959を、第1〜第3の出
力バッファ904a〜cより取り出し、合成処理を行っ
て合成オブジェクトデータS960を生成し、これを合
成バッファ906に出力する。合成バッファ906は、
入力された合成オブジェクトデータS960を表示手段
907が取り出すまで保持する。
【0015】一方基準時刻再生手段908は、クロック
信号を発生する機能を有しており、該発生するクロック
信号を用いて基準時刻参照値情報S955に基づく基準
時刻情報S961を生成し、これを表示手段907に出
力する。基準時刻情報S951は、当該復号化装置にお
ける処理に用いられる時刻情報である。表示手段907
は、入力された基準時刻情報S961を表示時刻情報S
956と比較する。そして、基準時刻情報S961が表
示時刻情報S956と一致したものと判定したならば、
合成バッファ906に保持された合成オブジェクトデー
タS960を取り出して、これを表示する。
【0016】従来の技術による画像復号化装置において
は、上述のように入力バッファ、出力バッファ、および
合成バッファを用いることで、多重化データを入力しつ
つ、多重化データの分離、復号化処理、合成処理、およ
び表示を並行的に行うことができる。これらのバッファ
としては、半導体メモリなどの比較的高速な記憶媒体が
用いられ、その記憶容量は有限なものとなるので、従来
の技術による復号化装置においては、その備える各バッ
ファに対して以下のような制御が行われる。
【0017】入力バッファ902aにおいて、あるオブ
ジェクトデータ「データ1」が格納されたならば、入力
バッファ(記憶媒体)の「データ1」が格納された記憶
領域は書き込み禁止の状態とされる。これにより、「デ
ータ1」に後続して入力されたデータである「データ
2」は、入力バッファ902aの「データ1」が格納さ
れた領域以外の記憶領域に格納されることとなる。従っ
て、「データ1」は後段の復号化処理が行われるまで、
後で格納されるデータによって上書きされることなく、
入力バッファ902aに保持される。そしてその後「デ
ータ1」が復号化手段によって処理される際に、入力バ
ッファ902aにおいて「データ1」が格納されていた
記憶領域は書き込み禁止を解除される。従って、この後
は後続するデータ「データN」が「データ1」が格納さ
れていた領域に上書きされ得ることとなる。
【0018】入力バッファ902a以外のバッファにつ
いても、同様のバッファ制御がされるものであり、いず
れのバッファにおいても、当該バッファに格納されたデ
ータが後段の処理、すなわち出力バッファであれば合成
処理、合成バッファであれば表示をされた際には、その
データの占有していた記憶領域は上書きされ得るものと
なる。
【0019】このようにして、従来の技術による復号化
装置においては、有限の容量の記憶媒体であるバッファ
を用いて、多重化データを分離して、符号化オブジェク
トデータと時刻情報とを取得し、符号化オブジェクトデ
ータを復号化して合成し、時刻情報を用いてこれを正し
く表示することができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術による復号
化装置においては、入力バッファ902、出力バッファ
904、および合成バッファ906のいずれのバッファ
においても、データの格納については上述のような制御
がされるものであって、入力されたデータは、後段の処
理がされるまでの間のみ保持されるが、バッファに格納
したデータを再度処理の対象とすることは考慮されてい
ない。
【0021】図10は、復号化装置におけるオブジェク
トデータの再利用の可能性を説明するための図である。
図示するように、フレーム画像S1001〜S1004
はこの順の時系列を有する画像データであり、復号化装
置においてはこの順に表示されるものとなる。このよう
な画像データにおいて、各フレーム画像に含まれる魚を
特定のオブジェクトデータとして扱う場合を考えると、
フレーム画像S1001に含まれる魚のオブジェクトデ
ータは、フレーム画像S1003に含まれるものと同じ
であり、データを保持しているならば再利用が可能であ
ることが分る。かかる再利用が行い得るものであれば、
符号化オブジェクトデータのデータ量を低減し、記録媒
体の消費量や伝送路の占有率をも低減することが可能と
なる。
【0022】また、動画像を用いるゲームのような分野
における符号化・復号化処理においてオブジェクトデー
タを取り扱う場合には、周期的にオブジェクトの表示が
繰り返されることが多く、上記のようなデータの再利用
の有効性は大きい。また、ゲームのような分野では、使
用者の操作に従って発生するイベントに対応して、オブ
ジェクトの表示の継続やオブジェクト消去が指定される
ものであり、かかるイベント発生に対応して、表示が継
続される場合にはデータの再利用を可能とするような制
御がなされることが望ましいものとなる。
【0023】前述のように、従来の技術による復号化装
置におけるバッファ制御では、後段の処理の対象となっ
た後のデータの保持は考慮されていない。そして、有限
の容量を有するバッファにおいて格納されたデータを全
て保持することは非現実的である一方、再利用されるオ
ブジェクトを判別することや、保持する期間を特定する
ことがなし得ないため、バッファに格納したデータを再
利用することによって、処理効率の向上や装置資源の活
用を図ることができない点が問題であった。
【0024】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、多重化データの復号化処理に用いるバッファ
において、一時蓄積されたデータを保持するか否かを判
定し、再利用の可能性のあるデータであればこれを保持
することで、再利用を可能とすることにより、処理効率
の向上や装置資源の活用を図ることを可能とするバッフ
ァ制御方法を提供することを目的とする。
【0025】また、本発明は、多重化データの復号処理
において、バッファに一時蓄積されたデータを保持する
か否かを判定し、再利用の可能性のあるデータであれば
これを保持することで、再利用を可能とすることによ
り、処理効率の向上や装置資源の活用を図ることを可能
とするバッファ制御を行う復号化装置を提供することを
目的とする。
【0026】また、本発明は、コンピュータシステム等
において実行することにより、多重化データの復号化処
理に用いるバッファにおいて一時蓄積されたデータを保
持するか否かを判定し、再利用の可能性のあるデータで
あればこれを保持することで、再利用を可能とすること
により、処理効率の向上や装置資源の活用を図ることを
可能とするバッファ制御を行う復号化プログラムを記録
した記録媒体を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係るバッファ制御方法は、符号
化されたデジタルデータを入力し、復号化処理を行う際
に用いるバッファを制御するバッファ制御方法におい
て、上記入力するデジタルデータを入力バッファに格納
する入力ステップと、上記入力バッファに格納されたデ
ジタルデータに対して、復号化作業用バッファを用いて
復号化処理を行って復号化デジタルデータを生成し、上
記復号化デジタルデータを出力バッファに格納する復号
化ステップと、復号化処理のための基準時刻の取得に用
いる基準時刻参照値情報を入力し、上記基準時刻参照値
情報に基づいて、上記基準時刻を示す基準時刻情報を生
成する基準時刻再生ステップと、特定のデジタルデータ
を表示すべき時刻を指定する表示時刻指定情報を入力
し、上記基準時刻情報と、上記表示時刻指定情報とを用
いて、上記特定のデジタルデータを表示する表示ステッ
プと、特定のデジタルデータの消去を指定する、あらか
じめ設定された消去条件を入力し、上記消去条件が成立
する場合に上記特定のデジタルデータをバッファにおい
て保持しないように制御するバッファ監視ステップとを
含むものである。これにより、設定された消去条件に対
応して、バッファにおける特定のデジタルデータの保持
と保持の中止とを制御する。
【0028】また、請求項2に係るバッファ制御方法
は、請求項1に記載のバッファ制御方法において、上記
表示ステップにおいては、上記出力バッファに格納され
た上記復号化デジタルデータを表示するものである。
【0029】また、請求項3に係るバッファ制御方法
は、請求項1に記載のバッファ制御方法において、上記
入力する符号化されたデジタルデータは、第1から第N
のデジタルデータを含むものであり、上記入力ステップ
においては、上記入力する第1から第Nのデジタルデー
タを、第1から第Nの入力バッファに格納するものであ
り、上記復号化ステップにおいては、上記第1から第N
の入力バッファに格納された第1から第Nのデジタルデ
ータに対して、第1から第Nの復号化作業用バッファを
用いて復号化処理を行って第1から第Nの復号化デジタ
ルデータを生成し、上記第1から第Nの復号化デジタル
データを第1から第Nの出力バッファに格納するもので
あり、上記第1から第Nの出力バッファに格納された第
1から第Nの復号化デジタルデータを合成して、合成デ
ジタルデータを生成し、上記合成デジタルデータを合成
バッファに格納する合成ステップをさらに含み、上記表
示ステップにおいては、上記合成バッファに格納された
上記合成デジタルデータを表示するものである。
【0030】また、請求項4に係るバッファ制御方法
は、請求項1に記載のバッファ制御方法において、上記
バッファ監視ステップにおいては、上記消去条件に基づ
いて、上記入力バッファにおけるデジタルデータの保持
を制御するものである。これにより、入力バッファにお
いて、符号化されたデジタルデータを保持する。
【0031】また、請求項5に係るバッファ制御方法
は、請求項1に記載のバッファ制御方法において、上記
バッファ監視ステップにおいては、上記消去条件に基づ
いて、上記復号化作業用バッファにおけるデジタルデー
タの保持を制御するものである。これにより、復号化作
業用バッファにおいて、復号化処理におけるいずれかの
段階のデータを保持する。
【0032】また、請求項6に係るバッファ制御方法
は、請求項1に記載のバッファ制御方法において、上記
バッファ監視ステップにおいては、上記消去条件に基づ
いて、上記出力バッファにおける復号化デジタルデータ
の保持を制御するものである。これにより、出力バッフ
ァにおいて、復号化処理がなされた復号化データを保持
する。
【0033】また、請求項7に係るバッファ制御方法
は、請求項3に記載のバッファ制御方法において、上記
バッファ監視ステップにおいては、上記消去条件に基づ
いて、上記合成バッファにおける合成デジタルデータの
保持を制御するものである。これにより、合成バッファ
において、複数の復号化デジタルデータが合成されたデ
ータを保持する。
【0034】また、請求項8に係るバッファ制御方法
は、請求項1に記載のバッファ制御方法において、上記
バッファ監視ステップにおいては、上記消去条件とし
て、特定の時刻を示す情報である消去時刻情報を用いる
ものである。これにより、消去時刻情報が示す時刻まで
は、バッファにおいてデジタルデータを保持する。
【0035】また、請求項9に係るバッファ制御方法
は、請求項8に記載のバッファ制御方法において、上記
バッファ監視ステップにおいては、上記消去時刻情報
を、デジタルデータの消去を指示する消去命令と、上記
消去命令に関する時刻情報とから取得するものである。
これにより、消去時刻情報が示す時刻までは、バッファ
においてデジタルデータを保持する。
【0036】また、請求項10に係るバッファ制御方法
は、請求項1に記載のバッファ制御方法において、上記
バッファ監視ステップにおいては、上記消去条件とし
て、特定のデジタルデータを表示すべき時刻を指定する
表示時刻指定情報を用いるものである。これにより、表
示時刻指定情報が示す時刻までは、バッファにおいてデ
ジタルデータを保持する。
【0037】また、請求項11に係るバッファ制御方法
は、請求項10に記載のバッファ制御方法において、上
記バッファ監視ステップにおいては、上記特定のデジタ
ルデータに対する複数の表示時刻指定情報のうち、その
値が最大であるものを上記消去条件として用いるもので
ある。これにより、複数の表示時刻指定情報のうち、そ
の値が最大であるものが示す時刻までは、バッファにお
いてデジタルデータを保持する。
【0038】また、請求項12に係るバッファ制御方法
は、請求項1に記載のバッファ制御方法において、上記
バッファ監視ステップにおいては、上記消去条件とし
て、当該復号化装置において発生するイベントのうち特
定のものを示す情報である消去イベント条件を用い、当
該復号化装置において発生したイベントを示すイベント
情報を用いて、上記消去イベント条件と、上記イベント
情報とに基づいて、上記制御を行うものである。これに
より、当該復号化装置において、特定のイベントが発生
するまで、バッファにおいてデジタルデータを保持す
る。
【0039】また、請求項13に係るバッファ制御を行
う復号化装置は、符号化されたデジタルデータを入力
し、データ処理に用いるバッファの制御を伴って、復号
化処理を行う復号化装置において、上記入力するデジタ
ルデータを格納する入力バッファと、上記入力バッファ
に格納されたデジタルデータに対して、復号化処理を行
って復号化デジタルデータを生成する復号化手段と、上
記復号化手段における、復号化処理の作業のために用い
られる復号化作業用バッファと、上記復号化手段が生成
した復号化デジタルデータを格納する出力バッファと、
復号化処理のための基準時刻の取得に用いる基準時刻参
照値情報を入力し、上記基準時刻参照値情報に基づい
て、上記基準時刻を示す基準時刻情報を生成する基準時
刻再生手段と、特定のデジタルデータを表示すべき時刻
を指定する表示時刻指定情報を入力し、上記基準時刻情
報と、上記表示時刻指定情報とを用いて、上記特定のデ
ジタルデータを表示する表示手段と、特定のデジタルデ
ータの消去を指定する、あらかじめ設定された消去条件
を入力し、上記消去条件が成立する場合に上記特定のデ
ジタルデータをバッファにおいて保持しないように制御
するバッファ監視手段とを備えたものである。これによ
り、設定された消去条件に対応して、バッファにおける
特定のデジタルデータの保持と保持の中止とを制御す
る。
【0040】また、請求項14に係るバッファ制御を行
う復号化装置は、請求項13に記載の復号化装置におい
て、上記表示手段は、上記出力バッファに格納された上
記復号化デジタルデータを表示するものである。
【0041】また、請求項15に係るバッファ制御を行
う復号化装置は、請求項13に記載の復号化装置におい
て、上記入力する符号化されたデジタルデータは、第1
から第Nのデジタルデータを含むものであり、上記入力
バッファは、上記第1から第Nのデジタルデータを格納
する、第1から第Nの入力バッファからなるものであ
り、上記復号化手段は、上記第1から第Nの入力バッフ
ァに格納された第1から第Nのデジタルデータに対して
復号化処理を行って、第1から第Nの復号化デジタルデ
ータを生成する第1から第Nの復号化手段からなるもの
であり、上記復号化作業用バッファは、上記第1から第
Nの復号化手段がそれぞれ用いる第1から第Nの復号化
作業用バッファからなるものであり、上記出力バッファ
は、上記第1から第Nの復号化デジタルデータをそれぞ
れ格納する第1から第Nの出力バッファからなるもので
あり、上記第1から第Nの出力バッファに格納された第
1から第Nの復号化デジタルデータを合成して、合成デ
ジタルデータを生成する合成手段と、上記合成デジタル
データを格納する合成バッファとをさらに備え、上記表
示手段は、上記合成バッファに格納された上記合成デジ
タルデータを表示するものである。
【0042】また、請求項16に係る復号化プログラム
記録媒体は、符号化されたデジタルデータを入力し、デ
ータ処理に用いるバッファの制御を伴って、復号化処理
を行う復号化プログラムを記録したプログラム記録媒体
において、上記入力するデジタルデータを入力バッファ
に格納する入力ステップと、上記入力バッファに格納さ
れたデジタルデータに対して、復号化作業用バッファを
用いて復号化処理を行って復号化デジタルデータを生成
し、上記復号化デジタルデータを出力バッファに格納す
る復号化ステップと、復号化処理のための基準時刻の取
得に用いる基準時刻参照値情報を入力し、上記基準時刻
参照値情報に基づいて、上記基準時刻を示す基準時刻情
報を生成する基準時刻再生ステップと、特定のデジタル
データを表示すべき時刻を示す表示時刻指定情報を入力
し、上記基準時刻情報と、上記表示時刻指定情報とを用
いて、上記特定のデジタルデータを表示する表示ステッ
プと、特定のデジタルデータの消去を指定する、あらか
じめ設定された消去条件を入力し、上記消去条件が成立
する場合に上記特定のデジタルデータをバッファにおい
て保持しないように制御するバッファ監視ステップとを
含む復号化プログラムを記録したものである。これによ
り、当該復号化プログラムをコンピュータシステム等に
おいて実行して、設定された消去条件に対応して、バッ
ファにおける特定のデジタルデータの保持と保持の中止
とを制御する。
【0043】また、請求項17に係る復号化プログラム
記録媒体は、請求項16に記載の復号化プログラム記録
媒体において、上記復号化プログラムの、上記表示ステ
ップにおいては、上記出力バッファに格納された上記復
号化デジタルデータを表示するものである。
【0044】また、請求項18に記載の復号化プログラ
ム記録媒体は、請求項16に記載の復号化プログラム記
録媒体において上記入力する符号化されたデジタルデー
タは、第1から第Nのデジタルデータを含むものであ
り、上記復号化プログラムの上記入力ステップにおいて
は、上記入力する第1から第Nのデジタルデータを、第
1から第Nの入力バッファに格納するものであり、上記
復号化プログラムの上記復号化ステップにおいては、上
記第1から第Nの入力バッファに格納された第1から第
Nのデジタルデータに対して、第1から第Nの復号化作
業用バッファを用いて復号化処理を行って第1から第N
の復号化デジタルデータを生成し、上記第1から第Nの
復号化デジタルデータを第1から第Nの出力バッファに
格納するものであり、上記第1から第Nの出力バッファ
に格納された第1から第Nの復号化デジタルデータを合
成して、合成デジタルデータを生成し、上記合成デジタ
ルデータを合成バッファに格納する合成ステップをさら
に備え、上記復号化プログラムの上記表示ステップにお
いては、上記合成バッファに格納された上記合成デジタ
ルデータを表示するものである。
【0045】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.本発明の実施の形態1によるバッファ制
御方法は、バッファに格納したデータを消去可能とする
消去条件についての判定を行い、消去条件に該当しない
ならば、バッファにおいてデータを保持するものであ
る。図1は、本発明の実施の形態1によるバッファ制御
を行う復号化装置の構成を示すブロック図、図2は本実
施の形態1におけるバッファ制御の処理手順を示すフロ
ーチャート図である。図1に示すように、本実施の形態
1の復号化装置は、分離手段101、入力バッファ10
2、基準時刻再生手段103、バッファ監視手段10
4、復号化作業用バッファ105、復号化手段106、
出力バッファ107、および表示手段108を備えてい
る。
【0046】分離手段101は、当該復号化装置の処理
対象である多重化データを入力し、これを分離して符号
化オブジェクトデータ、基準時刻参照値情報、消去時刻
情報、およびオブジェクトデータの表示時刻情報を生成
する。入力バッファ102は、復号処理の処理対象とな
る符号化オブジェクトデータを一時蓄積する。基準時刻
再生手段103は、多重化データに含まれて伝送された
基準時刻参照値情報に基づいて、復号化処理に用いる基
準時刻情報を生成する。バッファ監視手段104は、後
述する消去条件と、判定条件とする基準時刻とを用いて
入力バッファ102におけるデータの格納と保持とを制
御する。復号化手段106は符号化オブジェクトデータ
を復号化処理し、復号化オブジェクトデータを生成す
る。出力バッファ107は、表示の対象となる復号化オ
ブジェクトデータを一時蓄積する。表示手段108は、
後述する基準時刻と、オブジェクトの表示時刻とに基づ
いて、復号化オブジェクトデータの表示を行う。
【0047】このように構成された本実施の形態1の復
号化装置について、以下に多重化データ処理の際の動作
を図1、および図2を用いて説明する。処理対象とする
多重化データS151が本実施の形態1による復号化装
置に入力される。多重化データS151は、従来の技術
による復号化装置の装置入力と同様に、符号化オブジェ
クトデータ、基準時刻参照値情報、および表示時刻情報
が多重化されたものであるが、ここではそれらに加え
て、符号化オブジェクトデータについての消去条件情報
も含まれたものである。オブジェクトの消去条件は、当
該オブジェクトが再利用される可能性がなくなるか、ま
たは少なくなる条件を示すものであって、この条件を満
たす場合に、本実施の形態1による復号化装置ではバッ
ファにおけるオブジェクトデータの保持を中止するもの
である。ここでは、消去条件情報として消去時刻情報、
すなわち、オブジェクトデータを保持しなくてもよいも
のとする時刻を示す情報を用いる。
【0048】多重化データS151は、本実施の形態1
の復号化装置において分離手段101に入力され、分離
手段101は、多重化データS151より、符号化オブ
ジェクトデータS152、基準時刻参照値情報S15
3、オブジェクトデータの消去時刻情報S154、およ
びオブジェクトデータの表示時刻情報S155を分離に
より生成する。そして分離手段101は、符号化オブジ
ェクトデータS152を入力バッファ102に、基準時
刻参照値情報S153を基準時刻再生手段S103に、
消去時刻情報S154をバッファ監視手段104に、そ
して表示時刻情報S155を表示手段108にそれぞれ
出力する。入力バッファ102は、入力された符号化オ
ブジェクトデータS152を、これ以降バッファ監視手
段104の制御に従って保持する。
【0049】復号化手段106は、入力バッファ102
より符号化オブジェクトデータを取り出し、復号化作業
用バッファ105を用いて復号化処理を行い、復号化オ
ブジェクトデータS156を生成する。復号化手段10
6は入力バッファ102に保持される符号化オブジェク
トデータS152を復号化作業用バッファ105にコピ
ーし、復号化作業用バッファ105が保持するデータに
対して復号化処理を行うものとすることができる。復号
化手段106は生成した復号化オブジェクトデータS1
56を出力バッファ107に出力し、出力バッファ10
7は表示手段108が取り出すまでは、復号化オブジェ
クトデータS156を保持する。
【0050】一方基準時刻再生手段103は、クロック
信号を発生する機能を有しており、該発生するクロック
信号を用いて基準時刻参照値情報S153に基づく基準
時刻情報S157を生成し、これを表示手段108に出
力する。基準時刻情報S157は、当該復号化装置にお
ける処理に用いられる時刻情報である。表示手段108
は、入力された基準時刻情報S157を表示時刻情報S
155と比較する。そして、基準時刻情報S157が表
示時刻情報S155と一致するものと判定したならば、
出力バッファ107に保持された復号化オブジェクトデ
ータS156を取り出して、これを表示する。また、本
実施の形態1の復号化装置では、基準時刻再生手段10
3は生成した基準時刻情報S157を表示手段108に
加えてバッファ監視手段104にも出力する。
【0051】バッファ監視手段104は、図2のフロー
チャートに示す処理手順により、入力バッファ102の
データ格納と保持を制御する。まずステップ201にお
いて、入力バッファ102に符号化オブジェクトデータ
が格納されたか否かを判定する。格納が行われた場合は
ステップ202以降が実行されるが、行われていない場
合にはステップ201における判定が繰り返されて、デ
ータ入力を待つこととなる。
【0052】ステップ202が実行されると、バッファ
監視手段104は、入力バッファ102における符号化
オブジェクトデータS152が格納された領域を書き込
み禁止とする制御を行う。これにより、符号化オブジェ
クトデータS152は、消去や上書をされることなく入
力バッファ102において保持されることとなる。
【0053】ステップ203では、バッファ監視手段1
04は、消去時刻情報S153を取得し、これを消去条
件として設定する。次いでバッファ監視手段104は、
ステップ204において基準時刻再生手段103より入
力された基準時刻情報S157を取得し、これを判定条
件として設定する。
【0054】続くステップ205では、バッファ監視手
段104は、判定条件である基準時刻情報S157と、
消去条件である消去時刻情報S154とを比較する。そ
して、基準時刻情報S157が消去時刻情報S154に
達していないならば、ステップ204に戻って、再び基
準時刻情報S152を取得して判定条件を更新し、ステ
ップ205の判定を実行する。ステップ204〜205
のループを繰り返し、基準時刻再生手段103が生成す
る基準時刻情報S157が消去時刻情報S154と一致
するか、あるいは上回った場合にはステップ206が実
行されることとなる。ステップ206においてバッファ
監視手段104は、ステップ201において書き込み禁
止を指定した入力バッファ102の領域に対して、書き
込み禁止を解除する。従って、これ以降にはステップ2
01の書き込み禁止指定により保持された符号化オブジ
ェクトデータが、他のデータの上書きにより消去され得
るものとなる。
【0055】本実施の形態1による復号化装置において
は、消去時刻情報が示す時刻までは符号化オブジェクト
データが入力バッファ102に保持されるものとなるの
で、例えば復号化手段106は「繰り返し」を指示され
たならば、入力バッファ102に保持された従前の符号
化オブジェクトデータを取り出して再び復号化処理を行
うものと設定することなどで、入力バッファ102にお
ける符号化オブジェクトデータを再利用することが可能
となる。復号化作業用バッファ105、および出力バッ
ファ107については、従来の技術による復号化装置と
同様の制御を行い、後段の処理を実行したバッファ内の
データの保持を図らないものとすることができる。
【0056】このように、本実施の形態1によるバッフ
ァ制御を行う復号化装置によれば、バッファ監視手段1
04を備え、消去条件を示す情報を含む多重化データを
入力し、該多重化データより分離した消去条件を示す情
報と、当該復号化装置における時刻情報とを比較して、
入力バッファ102における符号化オブジェクトデータ
の格納と保持とを制御するので、消去条件に対応して符
号化オブジェクトデータを再利用することが可能となる
ため、符号化データ量を少なくすることにより、記憶媒
体や伝送媒体の活用を図り得る効果が得られる。
【0057】なお、本実施の形態1では、あらかじめ符
号化オブジェクトデータ等に加えて消去時刻情報が多重
化された多重化データを入力し、これを分離して用いる
こととしたが、これに限るものではなく、符号化オブジ
ェクトデータや、基準時刻参照値情報とは別に伝送等さ
れる消去時刻情報を用いることも可能であり、別途伝送
等された消去時刻情報をバッファ監視手段104に入力
する構成とすることで、容易に応用することができる。
一般に、衛星デジタル放送、地上波デジタル放送あるい
はディジタル・バーサタイル・ディスク(Digital Vers
atile Disk:DVD)などでは、符号化データと時刻情
報等を1つの多重データとして伝送し、あるいは記録す
るものであり、これに対して、ローカルエリア・ネット
ワーク(Local Area Network:LAN)や、インターネ
ットにおいては、符号化データと時刻情報とを多重化し
ないで別途に伝送することがなされているものである
が、本実施の形態1によるバッファ制御はいずれのもの
にも対応して実行することが可能である。
【0058】また、本実施の形態1では、対象とするオ
ブジェクトデータの消去時刻を条件として用いたが、消
去時刻に代えて、特定のデジタルデータを表示すべき時
刻を指定する表示時刻指定情報を用いることも可能であ
る。表示時刻指定情報としては、オブジェクトデータの
表示時刻、あるいはオブジェクトデータの表示時刻と表
示持続時間との和を用いることができる。なお、そのよ
うな制御を行う場合には、一のオブジェクトデータに対
して複数の表示時刻が存在するならば、その最大値を用
いてオブジェクトデータの保持を保証することが望まし
い。
【0059】また、本実施の形態1では、バッファ監視
手段は入力バッファ中のオブジェクトデータを保持する
制御を行うものとしたが、制御対象とするバッファはこ
れに限るものではなく、復号化手段が符号化オブジェク
トデータの復号化作業を行う際に一時的なデータを格納
するための復号化作業用バッファ中の特定のデータ領域
を書き込み禁止とする、あるいは出力バッファ中の特定
の復号化オブジェクトデータを格納する領域を書き込み
禁止とする制御を行うものとしても、同様に保持したデ
ータを再利用し得るものとできる。
【0060】この場合、本実施の形態1に示すように入
力バッファにおいてデータ保持をするものであれば、保
持するデータは圧縮符号化されたデータとなるので、保
持のために必要とする記憶媒体の容量を小さなものとす
ることができる。これに対して、符号化作業用バッファ
においてデータ保持をするものとすれば、再利用の際の
符号化処理の一部を省略可能となり、また、出力バッフ
ァにおいてデータ保持をするものとすれば、再利用する
データを直ちに表示可能とすることができるので、保持
するデータが復号化処理されたものとなるため保持に必
要な記憶媒体の容量は大きくなるが、再利用の際の処理
効率の向上を図ることができる。
【0061】さらに、入力バッファに格納できるデータ
量に制限があり、当該復号化装置の基準時刻が、あるオ
ブジェクトデータの消去時刻に達する以前に、すなわち
そのオブジェクトデータをバッファ中に保持している間
に、以降のデータを入力することで入力バッファがオー
バーフローするような事態が起こり得る場合には、あら
かじめオブジェクトごとの優先度を決定しておき、優先
度を示す情報をオブジェクトデータに付与するものとし
て、バッファ監視手段104は、オブジェクトデータに
付与されている優先度に従って優先度の低いデータをバ
ッファ中から消去するような制御を実行することで、バ
ッファのオーバーフローの回避を図ることが可能であ
る。このような制御方法は、バッファとして用いる高速
な記憶媒体の容量が少ない場合には有効である。また、
同様の制御方法は、復号化作業用バッファおよび出力バ
ッファの制御に対しても用いることができる。
【0062】実施の形態2.本発明の実施の形態2によ
るバッファ制御方法は、オブジェクトデータの消去を指
示する命令が多重化された入力データを用いて、実施の
形態1と同様の時刻情報を用いる制御を行うものであ
る。本実施の形態2によるバッファ制御を行う復号化装
置は、実施の形態1と同様に構成されるものであり、説
明には図1を用いる。図1において、分離手段101は
命令抽出機能を有するものであり、多重化データにおい
て含まれる命令と、当該命令に関わる時刻情報とを抽出
するものである。他は実施の形態1と同様であり、説明
を省略する。
【0063】図3は、本実施の形態2による復号化装置
に入力される多重化データの構成を示す図である。前述
のようにデジタルデータは、画像、音声、テキスト等の
異種のデータを同等に扱い得るものであり、デジタルデ
ータの伝送等においては、各種データを一定の大きさを
有するパケットとし、複数のパケットからなる多重化デ
ータとすることが行われる。図において301〜304
は多重化データを構成するパケットであり、301、3
02、および303はオブジェクトデータのパケット、
302は命令のパケットである。図示するように、命令
パケット302はヘッダ部302aと、命令本体である
コマンドを含むデータ部302bとから構成されるもの
であって、ヘッダ部302aには当該命令についての時
刻情報その他の情報が含まれる。同様にオブジェクトデ
ータパケット303は、ヘッダ部303aと、符号化さ
れたオブジェクトデータ本体を含むデータ部303bと
から構成されるものであって、ヘッダ部303aには当
該オブジェクトデータについての時刻情報その他の情報
が含まれる。ここでは、命令パケット302は、オブジ
ェクトを消去すべき旨を示す消去命令であり、ヘッダ部
303aに含まれる時刻情報は、消去命令を実行すべき
時刻を示すものであるとする。
【0064】本実施の形態2による復号化装置に、図3
に示す多重化データが入力された際の動作を以下に説明
する。図3に示す多重化データS151が本実施の形態
2による復号化装置に入力される。多重化データS15
1は分離手段101に入力され、符号化オブジェクトデ
ータS152、基準時刻参照値情報S153、および表
示時刻情報S155は実施の形態1と同様に分離され、
それぞれ入力バッファ102、基準時刻再生手段10
3、および表示手段108に出力される。そして、本実
施の形態2の復号化装置が備える分離手段101は、命
令抽出機能を有するものであるので、図3に示す命令パ
ケット302を検出すると、オブジェクトを消去すべき
旨の命令と、当該パケット302のヘッダ部302aに
含まれる命令を実行すべき時刻を示す情報とを取得す
る。分離手段101は、消去命令を実行すべき時刻を消
去時刻情報S154として、バッファ監視手段104に
出力する。オブジェクトデータの復号化処理と表示、お
よび時刻情報の処理は、実施の形態1と同様に行われ
る。また、入力バッファ102の制御についても、消去
時刻情報S154を用いて、バッファ監視手段104が
実施の形態1と同様に実行することができる。
【0065】このように、本実施の形態2によるバッフ
ァ制御を行う復号化装置によれば、命令抽出機能を有す
る分離手段104を備え、消去を指示する命令と、当該
命令の実行される時刻との情報を含む多重化データを入
力し、該多重化データより取得した消去条件として用い
る時刻情報と、当該復号化装置における時刻情報とを比
較して、消去条件として多重化データより取得する時刻
情報そのものを用いる実施の形態1の場合と同様に、入
力バッファ102における符号化オブジェクトデータの
格納と保持とを制御するので、消去条件に対応して符号
化オブジェクトデータを再利用することが可能となるた
め、符号化データ量を少なくすることにより、記憶媒体
や伝送媒体の活用を図り得る効果が得られる。
【0066】なお、本実施の形態2では、あらかじめ符
号化オブジェクトデータ等に加えて命令が多重化された
多重化データを入力し、これを分離して用いることとし
たが、符号化オブジェクトデータや、基準時刻参照値情
報とは別に伝送等される命令を用いることも可能であ
る。
【0067】また、本実施の形態2では、バッファ監視
手段は入力バッファ中のオブジェクトデータを保持する
制御を行うものとしたが、復号化作業用バッファ、ある
いは出力バッファにおいて制御を行うものとすることも
可能である。実施の形態1と同様に、入力バッファを制
御するものとすれば、保持のための記憶媒体の消費を低
減でき、復号化作業用バッファや出力バッファを制御す
るものとすれば、再利用の際の処理の効率の向上を図る
ことが可能となる。
【0068】さらに、いずれのバッファの制御において
も、あらかじめ定めたオブジェクトごとの優先度に対応
した制御を実行することによって、バッファあふれの回
避を図ることも可能である。
【0069】実施の形態3.本発明の実施の形態3によ
るバッファ制御方法は、複数のオブジェクトデータを含
む多重化データを処理対象とする場合に、データ処理に
用いるバッファを、消去条件を用いて制御するものであ
る。図4は、本発明の実施の形態3によるバッファ制御
を行う復号化装置の構成を示すブロック図である。図示
するように、本実施の形態3の復号化装置は、分離手段
401、入力バッファ402、復号化手段403、出力
バッファ404、合成手段405、合成バッファ40
6、表示手段407、基準時刻再生手段408、および
バッファ監視手段409を備えている。また、本実施の
形態3による復号化装置は、2つのオブジェクトデータ
を扱うものとする。
【0070】入力バッファ402は、復号処理の処理対
象となる符号化オブジェクトデータを一時蓄積する。入
力バッファ402は、第1、および第2のオブジェクト
データの一時蓄積に用いられる第1、および第2の入力
バッファ402a、およびbより構成される。復号化手
段403は符号化オブジェクトデータを復号化処理し、
復号化オブジェクトデータを生成する。復号化手段40
3は、第1、および第2のオブジェクトデータの処理に
用いられる第1、および第2の復号化手段403a、お
よびbより構成される。いずれの復号化手段も、復号化
作業用バッファを内包し、実施の形態1における復号化
手段と同様に作業用バッファを用いて復号化処理を行
う。出力バッファ404は、後段における合成処理の処
理対象となる復号化オブジェクトデータを一時蓄積す
る。出力バッファ404は、第1、および第2の復号化
オブジェクトデータの一時蓄積に用いられる第1、およ
び第2の出力バッファ404a、およびbより構成され
る。
【0071】合成手段405は、復号化オブジェクトデ
ータを合成して一つの合成オブジェクトデータを生成す
る。合成バッファ406は、表示対象となる合成オブジ
ェクトデータを一時蓄積する。バッファ監視手段409
は、後述する消去条件と基準時刻とを用いて合成バッフ
ァ406におけるデータの格納と保持とを制御する。分
離手段401は実施の形態1の分離手段101と同様
に、多重化データを入力し、これを分離して符号化オブ
ジェクトデータ、基準時刻参照値情報、消去条件情報、
およびオブジェクトデータの表示時刻情報を生成する
が、本実施の形態3では、2つの符号化オブジェクトデ
ータを生成するものである。表示手段407、および基
準時刻再生手段408については、実施の形態1におけ
る108、および103と同様である。
【0072】このように構成された本実施の形態3によ
る復号化装置における多重化データ処理の際の動作を以
下に説明する。当該復号化装置の処理対象である多重化
データS451は、まず分離手段401に入力される。
分離手段401は、多重化データS451より、第1、
および第2の符号化オブジェクトデータS452、およ
びS453と、基準時刻参照値情報S454と、合成オ
ブジェクトデータの消去条件情報S455と、オブジェ
クトデータの表示時刻情報S456とを分離により生成
する。消去条件情報は、実施の形態1と同様に消去時刻
情報であるものとする。そして分離手段401は、第
1、および第2の符号化オブジェクトデータS452、
およびS453を第1、および第2の入力バッファ40
2a、およびbに、基準時刻参照値情報S454を基準
時刻再生手段408に、消去時刻情報S455をバッフ
ァ監視手段409に、表示時刻情報S456を表示手段
407にそれぞれ出力する。第1、および第2の入力バ
ッファ402a、およびbは、入力された第1、および
第2の符号化オブジェクトデータS452、およびS4
53を、第1、および第2の復号化手段403a、およ
びbが取り出すまで保持する。
【0073】第1、および第2の復号化手段403a、
およびbは、それぞれ第1、および第2の入力バッファ
402a、およびbより符号化オブジェクトデータS4
52、およびS453を取り出し、内包する復号化作業
用バッファを用いて復号化処理を行い、第1、および第
2の復号化オブジェクトデータS457、およびS45
8を生成し、第1、および第2の出力バッファ404
a、およびbに出力する。第1、および第2の出力バッ
ファ404a、およびbは、入力された第1、および第
2の復号化オブジェクトデータS457、およびS45
8を、合成手段405が取り出すまで保持する。
【0074】合成手段405は、第1、および第2の復
号化オブジェクトデータS457、およびS458を第
1、および第2の出力バッファ404a、およびbより
取り出し、合成処理を行って合成オブジェクトデータS
459を生成し、これを合成バッファ406に出力す
る。合成バッファ406は、入力された合成オブジェク
トデータS459を表示手段407が取り出すまで保持
する。
【0075】一方基準時刻再生手段408は、クロック
信号を発生する機能を有しており、該発生するクロック
信号を用いて基準時刻参照値情報S454に基づく基準
時刻情報S460を生成し、これを表示手段407に出
力する。基準時刻情報S460は、当該復号化装置にお
ける処理に用いられる時刻情報である。表示手段407
は、入力された基準時刻情報S460を表示時刻情報S
456と比較する。そして、基準時刻情報S460が表
示時刻情報S456と一致したものと判定したならば、
合成バッファ406に保持された合成オブジェクトデー
タS459を取り出して、これを表示する。本実施の形
態3の復号化装置では、基準時刻再生手段408は生成
した基準時刻情報S460を表示手段407に加えてバ
ッファ監視手段409にも出力する。
【0076】バッファ監視手段409は、図2のフロー
チャートに示した実施の形態1における制御と同様の処
理手順により、合成バッファ406のデータ格納と保持
を制御する。すなわち、バッファ監視手段409は、合
成バッファ406において合成オブジェクトデータが格
納されたならば、該格納された領域を書き込み禁止と
し、基準時刻再生手段408が生成した基準時刻情報S
460を、入力した消去時刻情報S455と比較して、
基準時刻情報S460が消去時刻情報S455と一致す
るか、または上回った場合に、合成バッファ406にお
ける書き込み禁止を解除するものである。
【0077】本実施の形態3による復号化装置において
は、消去時刻情報が示す時刻までは合成オブジェクトデ
ータが合成バッファ406に保持されるものとなるの
で、例えば表示手段407は「繰り返し」を指示された
ならば、合成バッファ406に保持された従前の合成オ
ブジェクトデータを取り出して再び表示を行うものと設
定することなどで、合成バッファ406における合成オ
ブジェクトデータを再利用することが可能となる。入力
バッファ402、復号化手段403が内包する復号化作
業用バッファ、および出力バッファ404については、
従来の技術による復号化装置と同様の制御を行い、後段
の処理を実行したバッファ内のデータの保持を図らない
ものとすることができる。
【0078】このように、本実施の形態3によるバッフ
ァ制御を行う復号化装置によれば、バッファ監視手段4
09を備え、消去条件を示す情報を含む多重化データを
入力し、該多重化データより分離した消去条件を示す情
報と、当該復号化装置における時刻情報とを比較して、
合成バッファ406における合成オブジェクトデータの
格納と保持とを制御するので、消去条件に対応して合成
オブジェクトデータを再利用することが可能となるた
め、符号化データ量を少なくすることにより、記憶媒体
や伝送媒体の活用を図り得る効果が得られる。
【0079】なお、本実施の形態3では、第1、および
第2の2つのオブジェクトデータを含む多重化データを
入力とする場合について説明したが、一般に第1〜第N
のオブジェクトデータを含む多重化データに対しても、
入力バッファ、復号化手段、出力バッファをN個有する
ものとすることで、同様に処理し得るものである。
【0080】また、本実施の形態3では、あらかじめ符
号化オブジェクトデータ等に加えて消去時刻情報が多重
化された多重化データを入力し、これを分離して用いる
こととしたが、符号化オブジェクトデータや、基準時刻
参照値情報とは別に伝送等される消去時刻情報を用いる
ことも可能である。
【0081】また、本実施の形態3で条件として用いた
消去時刻に代えて合成オブジェクトデータの表示時刻
や、表示時刻と表示持続時間との和を用いることも可能
である。実施の形態1と同様に、そのような制御を行う
場合には、合成オブジェクトデータに対して複数の表示
時刻が存在するならば、その最大値を用い合成オブジェ
クトデータの保持を保証することが望ましい。
【0082】また、本実施の形態3では、バッファ監視
手段は合成バッファ中のオブジェクトデータを保持する
制御を行うものとしたが、入力バッファ、復号化手段が
内包する復号化作業用バッファ、あるいは出力バッファ
において制御を行うものとすることも可能である。実施
の形態1と同様に、入力バッファを制御するものとすれ
ば、保持のための記憶媒体の消費を低減でき、復号化作
業用バッファ、出力バッファ、または合成バッファを制
御するものとすれば、再利用の際の処理の効率の向上を
図ることが可能となる。
【0083】さらに、いずれのバッファの制御において
も、あらかじめ定めたオブジェクトごとの優先度に対応
した制御を実行することによって、バッファあふれの回
避を図ることも可能である。
【0084】実施の形態4.本発明の実施の形態4によ
るバッファ制御方法は、オブジェクトデータの消去を指
示する命令が多重化された入力データを用いて、実施の
形態3と同様の時刻情報を用いる制御を行うものであ
る。本実施の形態4によるバッファ制御を行う復号化装
置は、実施の形態3と同様に構成されるものであり、説
明には図4を用いる。図4において、分離手段401は
命令抽出機能を有するものであり、多重化データにおい
て含まれる命令と、当該命令に関わる時刻情報とを抽出
するものである。他は実施の形態3と同様であり、説明
を省略する。
【0085】図5は、本実施の形態4による復号化装置
に入力される多重化データの構成を示す図である。図5
に示す多重化データは、図3に示す実施の形態2による
復号化装置の入力となる多重化データと同様に構成され
るものであるが、本実施の形態4における多重化データ
では、2種類のオブジェクトデータが多重化されている
点が実施の形態2とは異なる。
【0086】同図において501〜504は多重化デー
タを構成するパケットであり、501、および504は
第1のオブジェクトデータのパケット、503は第2の
オブジェクトデータのパケット、502は命令のパケッ
トである。図3と同様に、いずれのパケットもヘッダ部
とデータ部を有するものであり、ヘッダ部には時刻情報
その他の情報が含まれる。実施の形態2と同様に、命令
パケット502は、オブジェクトを消去すべき旨を示す
消去命令であり、ヘッダ部503aに含まれる時刻情報
は、消去命令を実行すべき時刻を示すものであるとす
る。
【0087】本実施の形態4による復号化装置に、図5
に示す多重化データが入力された際の動作を以下に説明
する。図5に示す多重化データS451が本実施の形態
4による復号化装置に入力される。多重化データS45
1は分離手段401に入力され、第1、および第2の符
号化オブジェクトデータS452とS453、基準時刻
参照値情報S454、および表示時刻情報S456は実
施の形態3と同様に分離され、それぞれ入力バッファ4
02a〜b、基準時刻再生手段408、および表示手段
407に出力される。そして、本実施の形態4の復号化
装置が備える分離手段401は、命令抽出機能を有する
ものであるので、図5に示す命令パケット502を検出
すると、オブジェクトを消去すべき旨の命令と、当該パ
ケット502のヘッダ部502aに含まれる命令を実行
すべき時刻を示す情報とを取得する。分離手段401
は、消去命令を実行すべき時刻を消去時刻情報S455
として、バッファ監視手段409に出力する。オブジェ
クトデータの復号化処理と表示、および時刻情報の処理
は、実施の形態3と同様に行われる。また、入力バッフ
ァ409の制御についても、消去時刻情報S455を用
いて、バッファ監視手段409が実施の形態3と同様に
実行することができる。
【0088】このように、本実施の形態4によるバッフ
ァ制御を行う復号化装置によれば、命令抽出機能を有す
る分離手段401を備え、消去を指示する命令と、当該
命令の実行される時刻との情報を含む多重化データを入
力し、該多重化データより取得した消去条件として用い
る時刻情報と、当該復号化装置における時刻情報とを比
較して、消去条件として多重化データより取得する時刻
情報そのものを用いる実施の形態3の場合と同様に、合
成バッファ406における合成オブジェクトデータの格
納と保持とを制御するので、消去条件に対応して合成オ
ブジェクトデータを再利用することが可能となるため、
符号化データ量を少なくすることにより、記憶媒体や伝
送媒体の活用を図り得る効果が得られる。
【0089】なお、本実施の形態4では、実施の形態3
と同様に、一般に第1〜第Nのオブジェクトデータを含
む多重化データに対しても、入力バッファ、復号化手
段、出力バッファをN個有するものとすることで、対応
し得るものである。
【0090】また、本実施の形態4では、あらかじめ符
号化オブジェクトデータ等に加えて命令が多重化された
多重化データを入力し、これを分離して用いることとし
たが、符号化オブジェクトデータや、基準時刻参照値情
報とは別に伝送等される命令を用いることも可能であ
る。
【0091】また、本実施の形態4では、バッファ監視
手段は合成バッファ中の合成オブジェクトデータを保持
する制御を行うものとしたが、入力バッファ、復号化作
業用バッファ、あるいは出力バッファにおいて制御を行
うものとすることも可能である。実施の形態1と同様
に、入力バッファを制御するものとすれば、保持のため
の記憶媒体の消費を低減でき、復号化作業用バッファ、
出力バッファ、または合成バッファを制御するものとす
れば、再利用の際の処理の効率の向上を図ることが可能
となる。
【0092】さらに、いずれのバッファの制御において
も、あらかじめ定めたオブジェクトごとの優先度に対応
した制御を実行することによって、バッファあふれの回
避を図ることも可能である。
【0093】実施の形態5.本発明の実施の形態5によ
るバッファ制御方法は、バッファに格納したデータを消
去可能とする消去条件として、表示結果に対する使用者
の操作に対応したイベントに関わる条件を用いて判定を
行うものである。図6は、本発明の実施の形態5による
バッファ制御を行う復号化装置の構成を示すブロック
図、図7は本実施の形態5におけるバッファ制御の処理
手順を示すフローチャート図である。図6に示すよう
に、本実施の形態5の復号化装置は、分離手段601、
入力バッファ602、基準時刻再生手段603、バッフ
ァ監視手段604、復号化作業用バッファ605、復号
化手段606、出力バッファ607、および表示端末6
20を備えている。
【0094】表示端末620は、例えばディスプレイ、
CPU、マウス、キーボードを備えるパーソナルコンピ
ュータで実現され、当該復号化装置の装置出力となる表
示結果に対しての使用者からの操作を受け付けるもので
ある。また、表示端末620は、使用者からの操作に対
して後述するようにイベントを発生させ、該発生させた
イベントを示す情報をイベント情報として出力する。バ
ッファ監視手段604は、実施の形態1と同様に消去条
件と判定条件とを用いて入力バッファ602におけるデ
ータの格納と保持とを制御するが、消去条件として消去
イベント条件を、判定条件として表示端末620が出力
するイベント情報を用いる点が実施の形態1と異なる。
【0095】分離手段601は実施の形態1の分離手段
101と同様に、多重化データを入力し、これを分離し
て符号化オブジェクトデータ、基準時刻参照値情報、お
よびオブジェクトデータの表示時刻情報を生成するが、
消去時刻情報ではなく消去イベント情報を生成する点が
実施の形態1と異なる。入力バッファ602、基準時刻
再生手段603、復号化作業用バッファ605、復号化
手段606、および出力バッファ607については、実
施の形態1における102、103、105、106、
および107と同様である。
【0096】このように構成された本実施の形態5の復
号化装置について、以下に多重化データ処理の際の動作
を図6、および図7を用いて説明する。処理対象とする
多重化データS651が本実施の形態5による復号化装
置に入力される。多重化データS651は、実施の形態
1による復号化装置の装置入力と同様に、符号化オブジ
ェクトデータ、基準時刻参照値情報、および表示時刻情
報が多重化されたものであるが、ここではそれらに加え
て、当該符号化オブジェクトデータの消去条件情報であ
る消去イベント情報も含まれるものである。実施の形態
1と同様にオブジェクトの消去条件は、当該オブジェク
トが再利用される可能性がなくなるか、または少なくな
る条件を示すものであって、この条件を満たす場合に、
本実施の形態5による復号化装置ではバッファにおける
オブジェクトデータの保持を中止するものである。
【0097】前述のように本実施の形態5における表示
端末620は、表示結果に対する使用者からの操作を受
け付けるものであり、当該操作に対応してイベントを発
生させる機能を有する。イベントは、表示端末における
使用者からのマウスあるいはキーボードによる操作によ
り発生し、例えばディスプレイに表示されているオブジ
ェクトデータ上にマウスの示すポインタを移動した上で
のマウスボタンの押下により発生するものとすることが
できる。そして、本実施の形態5による復号化装置にお
いては、表示端末620で発生する特定のイベントによ
り、特定のオブジェクトの再利用の可能性が決定するも
のであり、特定のイベント発生を示す消去イベント情報
を消去条件として用いるものである。
【0098】多重化データS651は、本実施の形態5
の復号化装置において分離手段601に入力され、分離
手段601は、多重化データS651より、符号化オブ
ジェクトデータS652、基準時刻参照値情報S65
3、オブジェクトデータの消去イベント情報S654、
およびオブジェクトデータの表示時刻情報S655を分
離により生成する。そして分離手段601は、符号化オ
ブジェクトデータS652を入力バッファ602に、基
準時刻参照値情報S653を基準時刻再生手段603
に、消去イベント情報S654をバッファ監視手段60
4に、そして表示時刻情報S655を表示端末620に
それぞれ出力する。入力バッファ602は、入力された
符号化オブジェクトデータS652を、これ以降バッフ
ァ監視手段604の制御に従って保持する。
【0099】復号化手段606は、入力バッファ602
より符号化オブジェクトデータS652を取り出し、復
号化作業用バッファ605を用いて復号化処理を行い、
復号化オブジェクトデータS656を生成する。実施の
形態1と同様に、例えば復号化手段606は入力バッフ
ァ602に保持される符号化オブジェクトデータS65
2を復号化作業用バッファ605にコピーし、復号化作
業用バッファ605が保持するデータに対して復号化処
理を行うものとすることができる。復号化手段606は
生成した復号化オブジェクトデータS656を出力バッ
ファ607に出力し、出力バッファ607は表示端末6
20が取り出すまでは、復号化オブジェクトデータS6
56を保持する。
【0100】一方基準時刻再生手段603は、基準時刻
参照値情報S653に基づいて、基準時刻情報S657
を生成し、これを表示端末620に出力する。表示端末
620は、入力された基準時刻情報S657を表示時刻
情報S655と比較する。そして、基準時刻情報S65
7が表示時刻情報S655と一致したものと判定したな
らば、出力バッファ607に保持された復号化オブジェ
クトデータS656を取り出して、これを表示する。さ
らに、本実施の形態5では、表示端末620において使
用者が、表示された結果に対応して入力を行うことがで
き、入力がなされた場合には前述のように該入力に対応
した特定のイベントが発生する。表示端末620は、イ
ベント発生があった場合には、発生イベントを示すイベ
ント情報S658を生成し、これをバッファ監視手段6
04に出力する。なお、復号化作業用バッファ605、
および出力バッファ607については、実施の形態1に
よる復号化装置と同様にデータの保持を考慮しないもの
とすることができる。
【0101】バッファ監視手段604は、図7のフロー
チャートに示す処理手順により、入力バッファ602の
データ格納と保持を制御する。ステップ701は実施の
形態1におけるステップ201と同様であり、ステップ
701の判定において、格納が行われたとされ、ステッ
プ702が実行されるまでループが繰り返される。
【0102】ステップ702が実行されると、バッファ
監視手段604は、入力バッファ602における符号化
オブジェクトデータS652が格納された領域を書き込
み禁止とする制御を行う。これにより、符号化オブジェ
クトデータS652は、消去や上書をされることなく入
力バッファ602において保持されることとなる。
【0103】ステップ703では、バッファ監視手段6
04は、消去イベント情報S653を取得し、これを消
去条件として設定する。次いでバッファ監視手段604
は、ステップ704において、表示端末620よりイベ
ント情報S658が出力されているか否かを調べること
で、イベント発生の有無を判定する。イベント発生があ
るまではステップ704の判定が繰り返され、イベント
発生があった場合にステップ705に移行する。
【0104】続くステップ705では、バッファ監視手
段604は、表示端末620より入力したイベント情報
S658を判定条件として、消去条件である消去イベン
ト情報S654と比較する。そして、イベント情報S6
58が消去イベント情報S654と一致しないならば、
ステップ704に戻って、次のイベント発生まで判定を
繰り返す。
【0105】ステップ704〜705のループを繰り返
し、表示端末620が出力するイベント情報S658が
消去イベント情報S654と一致したものと判定した場
合にはステップ706が実行されることとなる。ステッ
プ706においてバッファ監視手段604は、ステップ
701において書き込み禁止を指定した入力バッファ6
02の領域に対して、書き込み禁止を解除する。従っ
て、これ以降にはステップ701の書き込み禁止指定に
より保持された符号化オブジェクトデータが、他のデー
タの上書きにより消去され得るものとなる。
【0106】本実施の形態5による復号化装置において
は、消去イベント情報が示すイベントが表示端末620
で発生するまでは符号化オブジェクトデータが入力バッ
ファ602に保持されるものとなるので、例えば、復号
化手段606は「繰り返し」を指示されたならば、入力
バッファ602に保持された従前の符号化オブジェクト
データを取り出して再び復号化処理を行うものと設定す
ることなどで、入力バッファ602における符号化オブ
ジェクトデータを再利用することが可能となる。本実施
の形態5においては、イベント情報を用いることによ
り、使用者の操作に対応して、「繰り返し」指示などを
行うものとすることができる。
【0107】このように、本実施の形態5によるバッフ
ァ制御を行う復号化装置によれば、バッファ監視手段6
04を備え、消去条件を示す情報を含む多重化データを
入力し、該多重化データより分離した消去条件を示す情
報と、当該復号化装置における発生イベントを示すイベ
ント情報とを比較して、入力バッファ602における符
号化オブジェクトデータの格納と保持とを、使用者から
の操作に対応して制御するので、消去条件に対応して符
号化オブジェクトデータを再利用することが可能となる
ため、符号化データ量を少なくすることにより、記憶媒
体や伝送媒体の活用を図り得る効果が得られる。
【0108】なお、本実施の形態5では、実施の形態1
による復号化装置において表示端末を備える構成とし、
条件判定にイベント情報を用いることとしたが、実施の
形態3による復号化装置において表示端末を備える構成
として、バッファ監視手段が消去イベント条件とイベン
ト情報とを入力して制御を行うものとすることも可能で
あり、同様の効果が得られる。
【0109】また、本実施の形態5では、あらかじめ符
号化オブジェクトデータ等に加えて消去イベント情報が
多重化された多重化データを入力し、これを分離して用
いることとしたが、符号化オブジェクトデータや、基準
時刻参照値情報とは別に伝送等される消去イベント情報
を用いることも可能である。
【0110】また、本実施の形態5では、バッファ監視
手段は入力バッファ中のオブジェクトデータを保持する
制御を行うものとしたが、復号化作業用バッファ、ある
いは出力バッファにおいて制御を行うものとすることも
可能である。実施の形態1と同様に、入力バッファを制
御するものとすれば、保持のための記憶媒体の消費を低
減でき、復号化作業用バッファや出力バッファを制御す
るものとすれば、再利用の際の処理の効率の向上を図る
ことが可能となる。
【0111】さらに、いずれのバッファの制御において
も、あらかじめ定めたオブジェクトごとの優先度に対応
した制御を実行することによって、バッファあふれの回
避を図ることも可能である。
【0112】なお、実施の形態1〜5に示したバッファ
制御方法については、各実施の形態に示したバッファ制
御を伴う復号化処理を行う復号化プログラムを、フロッ
ピーディスク、CD−ROMなどのプログラム記録媒体
に記録し、当該復号化プログラムをコンピュータシステ
ム等において実行することで、各実施の形態に示したバ
ッファ制御を行う復号化装置を実現することができる。
【0113】
【発明の効果】請求項1のバッファ制御方法によれば、
符号化されたデジタルデータを入力し、復号化処理を行
う際に用いるバッファを制御するバッファ制御方法にお
いて、上記入力するデジタルデータを入力バッファに格
納する入力ステップと、上記入力バッファに格納された
デジタルデータに対して、復号化作業用バッファを用い
て復号化処理を行って復号化デジタルデータを生成し、
上記復号化デジタルデータを出力バッファに格納する復
号化ステップと、復号化処理のための基準時刻の取得に
用いる基準時刻参照値情報を入力し、上記基準時刻参照
値情報に基づいて、上記基準時刻を示す基準時刻情報を
生成する基準時刻再生ステップと、特定のデジタルデー
タを表示すべき時刻を指定する表示時刻指定情報を入力
し、上記基準時刻情報と、上記表示時刻指定情報とを用
いて、上記特定のデジタルデータを表示する表示ステッ
プと、特定のデジタルデータの消去を指定する、あらか
じめ設定された消去条件を入力し、上記消去条件が成立
する場合に上記特定のデジタルデータをバッファにおい
て保持しないように制御するバッファ監視ステップとを
含むので、設定された消去条件に対応して、バッファに
おける特定のデジタルデータの保持と保持の中止とを制
御することで、バッファに保持するデータを再利用する
ことが可能となるため、符号化データ量を少なくするこ
とにより、記憶媒体や伝送媒体の活用をも図ることを可
能とする。
【0114】請求項2のバッファ制御方法によれば、請
求項1に記載のバッファ制御方法において、上記表示ス
テップにおいては、上記出力バッファに格納された上記
復号化デジタルデータを表示するものとしたことで、上
記の効果が得られる。
【0115】請求項3のバッファ制御方法によれば、請
求項1に記載のバッファ制御方法において、上記入力す
る符号化されたデジタルデータは、第1から第Nのデジ
タルデータを含むものであり、上記入力ステップにおい
ては、上記入力する第1から第Nのデジタルデータを、
第1から第Nの入力バッファに格納するものであり、上
記復号化ステップにおいては、上記第1から第Nの入力
バッファに格納された第1から第Nのデジタルデータに
対して、第1から第Nの復号化作業用バッファを用いて
復号化処理を行って第1から第Nの復号化デジタルデー
タを生成し、上記第1から第Nの復号化デジタルデータ
を第1から第Nの出力バッファに格納するものであり、
上記第1から第Nの出力バッファに格納された第1から
第Nの復号化デジタルデータを合成して、合成デジタル
データを生成し、上記合成デジタルデータを合成バッフ
ァに格納する合成ステップをさらに含み、上記表示ステ
ップにおいては、上記合成バッファに格納された上記合
成デジタルデータを表示するものとしたことで、複数の
オブジェクトデータを扱い、合成処理を伴う復号化処理
において、上記の効果が得られる。
【0116】請求項4のバッファ制御方法によれば、請
求項1に記載のバッファ制御方法において、上記バッフ
ァ監視ステップにおいては、上記消去条件に基づいて、
上記入力バッファにおけるデジタルデータの保持を制御
するので、入力バッファにおいて、符号化されたデジタ
ルデータを保持し、このデータを再利用可能とすること
で、符号化データ量を少なくすることにより、記憶媒体
や伝送媒体の活用を図り得ることに加え、保持するデー
タをデータ量の少ない符号化データとすることで、保持
のための記憶媒体の消費量を抑制することができる。
【0117】請求項5のバッファ制御方法によれば、請
求項1に記載のバッファ制御方法において、上記バッフ
ァ監視ステップにおいては、上記消去条件に基づいて、
上記復号化作業用バッファにおけるデジタルデータの保
持を制御するので、復号化作業用バッファにおいて、復
号化処理におけるいずれかの段階のデータを保持し、こ
のデータを再利用可能とすることで、符号化データ量を
少なくすることにより、記憶媒体や伝送媒体の活用を図
り得ることに加え、保持するデータを復号化手段が処理
作業を行っているデータとすることで、復号化処理の効
率の向上を図るすることができる。
【0118】請求項6のバッファ制御方法によれば、請
求項1に記載のバッファ制御方法において、上記バッフ
ァ監視ステップにおいては、上記消去条件に基づいて、
上記出力バッファにおける復号化デジタルデータの保持
を制御するので、出力バッファにおいて、復号化処理が
なされたデータを保持し、このデータを再利用可能とす
ることで、符号化データ量を少なくすることにより、記
憶媒体や伝送媒体の活用を図り得ることに加え、保持す
るデータを復号化処理済みのデータとすることで、デー
タ表示までの処理効率の向上を図るすることができる。
【0119】請求項7のバッファ制御方法によれば、請
求項3に記載のバッファ制御方法において、上記バッフ
ァ監視ステップにおいては、上記消去条件に基づいて、
上記合成バッファにおける合成デジタルデータの保持を
制御するので、合成バッファにおいて、複数の復号化デ
ジタルデータが合成されたデータを保持し、このデータ
を再利用可能とすることで、符号化データ量を少なくす
ることにより、記憶媒体や伝送媒体の活用を図り得るこ
とに加え、保持するデータを表示対象のデータとするこ
とで、データ表示までの処理効率の向上を図るすること
ができる。
【0120】請求項8のバッファ制御方法によれば、請
求項1に記載のバッファ制御方法において、上記バッフ
ァ監視ステップにおいては、上記消去条件として、特定
の時刻を示す情報である消去時刻情報を用いるものとし
たことで、消去時刻情報が示す時刻までは、バッファに
おいてデジタルデータを保持し、このデータを再利用可
能とすることで、符号化データ量を少なくすることによ
り、記憶媒体や伝送媒体の活用を図り得る効果が得られ
る。
【0121】請求項9のバッファ制御方法によれば、請
求項8に記載のバッファ制御方法において、上記バッフ
ァ監視ステップにおいては、上記消去時刻情報を、デジ
タルデータの消去を指示する消去命令と、上記消去命令
に関する時刻情報とから取得するものとしたことで、消
去時刻情報が示す時刻までは、バッファにおいてデジタ
ルデータを保持し、このデータを再利用可能とすること
で、符号化データ量を少なくすることにより、記憶媒体
や伝送媒体の活用を図り得る効果が得られる。
【0122】請求項10のバッファ制御方法によれば、
請求項1に記載のバッファ制御方法において、上記バッ
ファ監視ステップにおいては、上記消去条件として、特
定のデジタルデータを表示すべき時刻を指定する表示時
刻指定情報を用いるものとしたことで、表示時刻指定情
報が示す時刻までは、バッファにおいてデジタルデータ
を保持し、このデータを再利用可能とすることで、符号
化データ量を少なくすることにより、記憶媒体や伝送媒
体の活用を図り得る効果が得られる。
【0123】請求項11のバッファ制御方法によれば、
請求項10に記載のバッファ制御方法において、上記バ
ッファ監視ステップにおいては、上記特定のデジタルデ
ータに対する複数の表示時刻指定情報のうち、その値が
最大であるものを上記消去条件として用いるものとした
ことで、複数の表示時刻指定情報のうち、その値が最大
であるものが示す時刻までは、バッファにおいてデジタ
ルデータを保持し、このデータを、利用の可能性を示す
時刻情報のうち、最大限まで再利用可能とすることで、
符号化データ量を少なくすることにより、記憶媒体や伝
送媒体の活用を図り得る効果が得られる。
【0124】請求項12のバッファ制御方法によれば、
請求項1に記載のバッファ制御方法において、上記バッ
ファ監視ステップにおいては、上記消去条件として、当
該復号化装置において発生するイベントのうち特定のも
のを示す情報である消去イベント条件を用い、当該復号
化装置において発生したイベントを示すイベント情報を
用いて、上記消去イベント条件と、上記イベント情報と
に基づいて、上記制御を行うものとしたことで、当該復
号化装置において、特定のイベントが発生するまで、バ
ッファにおいてデジタルデータを保持し、このデータを
再利用可能とすることで、符号化データ量を少なくする
ことにより、記憶媒体や伝送媒体の活用を図り得ること
に加え、使用者の操作等によるイベント発生に対応する
データ再利用の可能性に即した制御をすることができ
る。
【0125】請求項13のバッファ制御を行う復号化装
置によれば、符号化されたデジタルデータを入力し、デ
ータ処理に用いるバッファの制御を伴って、復号化処理
を行う復号化装置において、上記入力するデジタルデー
タを格納する入力バッファと、上記入力バッファに格納
されたデジタルデータに対して、復号化処理を行って復
号化デジタルデータを生成する復号化手段と、上記復号
化手段における、復号化処理の作業のために用いられる
復号化作業用バッファと、上記復号化手段が生成した復
号化デジタルデータを格納する出力バッファと、復号化
処理のための基準時刻の取得に用いる基準時刻参照値情
報を入力し、上記基準時刻参照値情報に基づいて、上記
基準時刻を示す基準時刻情報を生成する基準時刻再生手
段と、特定のデジタルデータを表示すべき時刻を指定す
る表示時刻指定情報を入力し、上記基準時刻情報と、上
記表示時刻指定情報とを用いて、上記特定のデジタルデ
ータを表示する表示手段と、特定のデジタルデータの消
去を指定する、あらかじめ設定された消去条件を入力
し、上記消去条件が成立する場合に上記特定のデジタル
データをバッファにおいて保持しないように制御するバ
ッファ監視手段とを備えたので、設定された消去条件に
対応して、バッファにおける特定のデジタルデータの保
持と保持の中止とを制御することで、バッファに保持す
るデータを再利用することが可能となるため、符号化デ
ータ量を少なくすることにより、記憶媒体や伝送媒体の
活用をも図ることを可能とする。
【0126】請求項14のバッファ制御を行う復号化装
置によれば、請求項13に記載の復号化装置において、
上記表示手段は、上記出力バッファに格納された上記復
号化デジタルデータを表示するものとしたことで、上記
の効果が得られる。
【0127】請求項15のバッファ制御を行う復号化装
置によれば、請求項13に記載の復号化装置において、
上記入力する符号化されたデジタルデータは、第1から
第Nのデジタルデータを含むものであり、上記入力バッ
ファは、上記第1から第Nのデジタルデータを格納す
る、第1から第Nの入力バッファからなるものであり、
上記復号化手段は、上記第1から第Nの入力バッファに
格納された第1から第Nのデジタルデータに対して復号
化処理を行って、第1から第Nの復号化デジタルデータ
を生成する第1から第Nの復号化手段からなるものであ
り、上記復号化作業用バッファは、上記第1から第Nの
復号化手段がそれぞれ用いる第1から第Nの復号化作業
用バッファからなるものであり、上記出力バッファは、
上記第1から第Nの復号化デジタルデータをそれぞれ格
納する第1から第Nの出力バッファからなるものであ
り、上記第1から第Nの出力バッファに格納された第1
から第Nの復号化デジタルデータを合成して、合成デジ
タルデータを生成する合成手段と、上記合成デジタルデ
ータを格納する合成バッファとをさらに備え、上記表示
手段は、上記合成バッファに格納された上記合成デジタ
ルデータを表示するものとしたことで、複数のオブジェ
クトデータを扱い、合成処理を伴う復号化処理におい
て、上記の効果が得られる。
【0128】請求項16の復号化プログラム記録媒体に
よれば、符号化されたデジタルデータを入力し、データ
処理に用いるバッファの制御を伴って、復号化処理を行
う復号化プログラムを記録したプログラム記録媒体にお
いて、上記入力するデジタルデータを入力バッファに格
納する入力ステップと、上記入力バッファに格納された
デジタルデータに対して、復号化作業用バッファを用い
て復号化処理を行って復号化デジタルデータを生成し、
上記復号化デジタルデータを出力バッファに格納する復
号化ステップと、復号化処理のための基準時刻の取得に
用いる基準時刻参照値情報を入力し、上記基準時刻参照
値情報に基づいて、上記基準時刻を示す基準時刻情報を
生成する基準時刻再生ステップと、特定のデジタルデー
タを表示すべき時刻を示す表示時刻指定情報を入力し、
上記基準時刻情報と、上記表示時刻指定情報とを用い
て、上記特定のデジタルデータを表示する表示ステップ
と、特定のデジタルデータの消去を指定する、あらかじ
め設定された消去条件を入力し、上記消去条件が成立す
る場合に上記特定のデジタルデータをバッファにおいて
保持しないように制御するバッファ監視ステップとを含
む復号化プログラムを記録したので、当該復号化プログ
ラムをコンピュータシステム等において実行して、設定
された消去条件に対応して、バッファにおける特定のデ
ジタルデータの保持と保持の中止とを制御することで、
バッファに保持するデータを再利用することが可能とな
るため、符号化データ量を少なくすることにより、記憶
媒体や伝送媒体の活用をも図ることを可能とする。
【0129】請求項17の復号化プログラム記録媒体に
よれば、請求項16に記載の復号化プログラム記録媒体
において、上記復号化プログラムの、上記表示ステップ
においては、上記出力バッファに格納された上記復号化
デジタルデータを表示するものとしたことで、当該復号
化プログラムをコンピュータシステム等において実行し
て、上記の効果が得られる。
【0130】請求項18の復号化プログラム記録媒体に
よれば、請求項16に記載の復号化プログラム記録媒体
において上記入力する符号化されたデジタルデータは、
第1から第Nのデジタルデータを含むものであり、上記
復号化プログラムの上記入力ステップにおいては、上記
入力する第1から第Nのデジタルデータを、第1から第
Nの入力バッファに格納するものであり、上記復号化プ
ログラムの上記復号化ステップにおいては、上記第1か
ら第Nの入力バッファに格納された第1から第Nのデジ
タルデータに対して、第1から第Nの復号化作業用バッ
ファを用いて復号化処理を行って第1から第Nの復号化
デジタルデータを生成し、上記第1から第Nの復号化デ
ジタルデータを第1から第Nの出力バッファに格納する
ものであり、上記第1から第Nの出力バッファに格納さ
れた第1から第Nの復号化デジタルデータを合成して、
合成デジタルデータを生成し、上記合成デジタルデータ
を合成バッファに格納する合成ステップをさらに備え、
上記復号化プログラムの上記表示ステップにおいては、
上記合成バッファに格納された上記合成デジタルデータ
を表示するものとしたことで、当該復号化プログラムを
コンピュータシステム等において実行して、複数のオブ
ジェクトデータを扱い、合成処理を伴う復号化処理にお
いて、上記の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるバッファ制御を行
う復号化装置の構成を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態におけるバッファ監視手段によ
る、バッファ制御の処理手順を示すフローチャート図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態2において入力される、多
重化データの構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態3によるバッファ制御を行
う復号化装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態4において入力される、多
重化データの構成を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態5によるバッファ制御を行
う復号化装置の構成を示すブロック図である。
【図7】同実施の形態におけるバッファ監視手段によ
る、バッファ制御の処理手順を示すフローチャート図で
ある。
【図8】オブジェクトデータの処理を説明するための図
である。
【図9】多重化データを処理する、従来の技術による復
号化装置の構成を示すブロック図である。
【図10】復号化装置におけるオブジェクトデータの再
利用の可能性を説明するための図である。
【符号の説明】
101,401,601,901 分離手段 102,402,602、902 入力バッファ 402a,902a 第1の入力バ
ッファ 402b,902b 第2の入力バ
ッファ 902c 第3の入力バ
ッファ 103,408,603,908 基準時刻再生
手段 104,409,604 バッファ監視
手段 105,605 復号化作業用
バッファ 106,403,606、903 復号化手段 403a,903a 第1の復号化
手段 403b,903b 第2の復号化
手段 903c 第3の復号化
手段 107,404,607、904 出力バッファ 404a,904a 第1の出力バ
ッファ 404b,904b 第2の出力バ
ッファ 904c 第3の出力バ
ッファ 108,407,907 表示手段 405,905 合成手段 406,906 合成バッファ 620 表示端末 301,302,303,304 パケット 302a,303a ヘッダ部 302b,503b データ部 501,502,503,504 パケット S151,S451,S651,S951 入力多重
化データ S152,S452,S453,S652,S952,
S953,S954符号化オブジェクトデータ S153,S454,S653,S955 基準時刻
参照値情報 S154,S454 消去時刻
情報 S654 消去イベ
ント条件 S155,S456,S655,S956 表示時刻
情報 S156,S457,S458,S656,S957,
S958,S959復号化オブジェクトデータ S157,S460,S657,S961 基準時刻
情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 7/081 7/24

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化されたデジタルデータを入力し、
    復号化処理を行う際に用いるバッファを制御するバッフ
    ァ制御方法において、 上記入力するデジタルデータを入力バッファに格納する
    入力ステップと、 上記入力バッファに格納されたデジタルデータに対し
    て、復号化作業用バッファを用いて復号化処理を行って
    復号化デジタルデータを生成し、上記復号化デジタルデ
    ータを出力バッファに格納する復号化ステップと、 復号化処理のための基準時刻の取得に用いる基準時刻参
    照値情報を入力し、上記基準時刻参照値情報に基づい
    て、上記基準時刻を示す基準時刻情報を生成する基準時
    刻再生ステップと、 特定のデジタルデータを表示すべき時刻を指定する表示
    時刻指定情報を入力し、上記基準時刻情報と、上記表示
    時刻指定情報とを用いて、上記特定のデジタルデータを
    表示する表示ステップと、 特定のデジタルデータの消去を指定する、あらかじめ設
    定された消去条件を入力し、上記消去条件が成立する場
    合に上記特定のデジタルデータをバッファにおいて保持
    しないように制御するバッファ監視ステップとを含むこ
    とを特徴とするバッファ制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のバッファ制御方法にお
    いて、 上記表示ステップにおいては、上記出力バッファに格納
    された上記復号化デジタルデータを表示するものである
    ことを特徴とするバッファ制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のバッファ制御方法にお
    いて、 上記入力する符号化されたデジタルデータは、第1から
    第Nのデジタルデータを含むものであり、 上記入力ステップにおいては、上記入力する第1から第
    Nのデジタルデータを、第1から第Nの入力バッファに
    格納するものであり、 上記復号化ステップにおいては、上記第1から第Nの入
    力バッファに格納された第1から第Nのデジタルデータ
    に対して、第1から第Nの復号化作業用バッファを用い
    て復号化処理を行って第1から第Nの復号化デジタルデ
    ータを生成し、上記第1から第Nの復号化デジタルデー
    タを第1から第Nの出力バッファに格納するものであ
    り、 上記第1から第Nの出力バッファに格納された第1から
    第Nの復号化デジタルデータを合成して、合成デジタル
    データを生成し、上記合成デジタルデータを合成バッフ
    ァに格納する合成ステップをさらに含み、 上記表示ステップにおいては、上記合成バッファに格納
    された上記合成デジタルデータを表示するものであるこ
    とを特徴とするバッファ制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のバッファ制御方法にお
    いて、 上記バッファ監視ステップにおいては、上記消去条件に
    基づいて、上記入力バッファにおけるデジタルデータの
    保持を制御するものであることを特徴とするバッファ制
    御方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のバッファ制御方法にお
    いて、 上記バッファ監視ステップにおいては、上記消去条件に
    基づいて、上記復号化作業用バッファにおけるデジタル
    データの保持を制御するものであることを特徴とするバ
    ッファ制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のバッファ制御方法にお
    いて、 上記バッファ監視ステップにおいては、上記消去条件に
    基づいて、上記出力バッファにおける復号化デジタルデ
    ータの保持を制御するものであることを特徴とするバッ
    ファ制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載のバッファ制御方法にお
    いて、 上記バッファ監視ステップにおいては、上記消去条件に
    基づいて、上記合成バッファにおける合成デジタルデー
    タの保持を制御するものであることを特徴とするバッフ
    ァ制御方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のバッファ制御方法にお
    いて、 上記バッファ監視ステップにおいては、上記消去条件と
    して、特定の時刻を示す情報である消去時刻情報を用い
    るものであることを特徴とするバッファ制御方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のバッファ制御方法にお
    いて、 上記バッファ監視ステップにおいては、上記消去時刻情
    報を、デジタルデータの消去を指示する消去命令と、上
    記消去命令に関する時刻情報とから取得するものである
    ことを特徴とするバッファ制御方法。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載のバッファ制御方法に
    おいて、 上記バッファ監視ステップにおいては、上記消去条件と
    して、特定のデジタルデータを表示すべき時刻を指定す
    る表示時刻指定情報を用いるものであることを特徴とす
    るバッファ制御方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のバッファ制御方法
    において、 上記バッファ監視ステップにおいては、上記特定のデジ
    タルデータに対する複数の表示時刻指定情報のうち、そ
    の値が最大であるものを上記消去条件として用いるもの
    であることを特徴とするバッファ制御方法。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載のバッファ制御方法に
    おいて、 上記バッファ監視ステップにおいては、上記消去条件と
    して、当該復号化装置において発生するイベントのうち
    特定のものを示す情報である消去イベント条件を用い、 当該復号化装置において発生したイベントを示すイベン
    ト情報を用いて、上記消去イベント条件と、上記イベン
    ト情報とに基づいて、上記制御を行うものであることを
    特徴とするバッファ制御方法。
  13. 【請求項13】 符号化されたデジタルデータを入力
    し、データ処理に用いるバッファの制御を伴って、復号
    化処理を行う復号化装置において、 上記入力するデジタルデータを格納する入力バッファ
    と、 上記入力バッファに格納されたデジタルデータに対し
    て、復号化処理を行って復号化デジタルデータを生成す
    る復号化手段と、 上記復号化手段における、復号化処理の作業のために用
    いられる復号化作業用バッファと、 上記復号化手段が生成した復号化デジタルデータを格納
    する出力バッファと、 復号化処理のための基準時刻の取得に用いる基準時刻参
    照値情報を入力し、上記基準時刻参照値情報に基づい
    て、上記基準時刻を示す基準時刻情報を生成する基準時
    刻再生手段と、 特定のデジタルデータを表示すべき時刻を指定する表示
    時刻指定情報を入力し、上記基準時刻情報と、上記表示
    時刻指定情報とを用いて、上記特定のデジタルデータを
    表示する表示手段と、 特定のデジタルデータの消去を指定する、あらかじめ設
    定された消去条件を入力し、上記消去条件が成立する場
    合に上記特定のデジタルデータをバッファにおいて保持
    しないように制御するバッファ監視手段とを備えたこと
    を特徴とするバッファ制御を行う復号化装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の復号化装置におい
    て、 上記表示手段は、上記出力バッファに格納された上記復
    号化デジタルデータを表示するものであることを特徴と
    するバッファ制御を行う復号化装置。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の復号化装置におい
    て、 上記入力する符号化されたデジタルデータは、第1から
    第Nのデジタルデータを含むものであり、 上記入力バッファは、上記第1から第Nのデジタルデー
    タを格納する、第1から第Nの入力バッファからなるも
    のであり、 上記復号化手段は、上記第1から第Nの入力バッファに
    格納された第1から第Nのデジタルデータに対して復号
    化処理を行って、第1から第Nの復号化デジタルデータ
    を生成する第1から第Nの復号化手段からなるものであ
    り、 上記復号化作業用バッファは、上記第1から第Nの復号
    化手段がそれぞれ用いる第1から第Nの復号化作業用バ
    ッファからなるものであり、 上記出力バッファは、上記第1から第Nの復号化デジタ
    ルデータをそれぞれ格納する第1から第Nの出力バッフ
    ァからなるものであり、 上記第1から第Nの出力バッファに格納された第1から
    第Nの復号化デジタルデータを合成して、合成デジタル
    データを生成する合成手段と、 上記合成デジタルデータを格納する合成バッファとをさ
    らに備え、 上記表示手段は、上記合成バッファに格納された上記合
    成デジタルデータを表示するものであることを特徴とす
    るバッファ制御を行う復号化装置。
  16. 【請求項16】 符号化されたデジタルデータを入力
    し、データ処理に用いるバッファの制御を伴って、復号
    化処理を行う復号化プログラムを記録したプログラム記
    録媒体において、 上記入力するデジタルデータを入力バッファに格納する
    入力ステップと、 上記入力バッファに格納されたデジタルデータに対し
    て、復号化作業用バッファを用いて復号化処理を行って
    復号化デジタルデータを生成し、上記復号化デジタルデ
    ータを出力バッファに格納する復号化ステップと、 復号化処理のための基準時刻の取得に用いる基準時刻参
    照値情報を入力し、上記基準時刻参照値情報に基づい
    て、上記基準時刻を示す基準時刻情報を生成する基準時
    刻再生ステップと、 特定のデジタルデータを表示すべき時刻を示す表示時刻
    指定情報を入力し、上記基準時刻情報と、上記表示時刻
    指定情報とを用いて、上記特定のデジタルデータを表示
    する表示ステップと、 特定のデジタルデータの消去を指定する、あらかじめ設
    定された消去条件を入力し、上記消去条件が成立する場
    合に上記特定のデジタルデータをバッファにおいて保持
    しないように制御するバッファ監視ステップとを含む復
    号化プログラムを記録したことを特徴とする復号化プロ
    グラム記録媒体。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の復号化プログラム
    記録媒体において、 上記復号化プログラムの、上記表示ステップにおいて
    は、上記出力バッファに格納された上記復号化デジタル
    データを表示するものであることを特徴とする復号化プ
    ログラム記録媒体。
  18. 【請求項18】 請求項16に記載の復号化プログラム
    記録媒体において上記入力する符号化されたデジタルデ
    ータは、第1から第Nのデジタルデータを含むものであ
    り、 上記復号化プログラムの上記入力ステップにおいては、
    上記入力する第1から第Nのデジタルデータを、第1か
    ら第Nの入力バッファに格納するものであり、 上記復号化プログラムの上記復号化ステップにおいて
    は、上記第1から第Nの入力バッファに格納された第1
    から第Nのデジタルデータに対して、第1から第Nの復
    号化作業用バッファを用いて復号化処理を行って第1か
    ら第Nの復号化デジタルデータを生成し、上記第1から
    第Nの復号化デジタルデータを第1から第Nの出力バッ
    ファに格納するものであり、 上記第1から第Nの出力バッファに格納された第1から
    第Nの復号化デジタルデータを合成して、合成デジタル
    データを生成し、上記合成デジタルデータを合成バッフ
    ァに格納する合成ステップをさらに備え、 上記復号化プログラムの上記表示ステップにおいては、
    上記合成バッファに格納された上記合成デジタルデータ
    を表示するものであることを特徴とする復号化プログラ
    ム記録媒体。
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