JPH10280961A - 圧縮着火式内燃機関 - Google Patents

圧縮着火式内燃機関

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Publication number
JPH10280961A
JPH10280961A JP9088238A JP8823897A JPH10280961A JP H10280961 A JPH10280961 A JP H10280961A JP 9088238 A JP9088238 A JP 9088238A JP 8823897 A JP8823897 A JP 8823897A JP H10280961 A JPH10280961 A JP H10280961A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
load operation
engine
injection
internal combustion
Prior art date
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Pending
Application number
JP9088238A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromichi Yanagihara
弘道 柳原
Yasuo Sato
康夫 佐藤
Kazuo Takahashi
和男 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP9088238A priority Critical patent/JPH10280961A/ja
Publication of JPH10280961A publication Critical patent/JPH10280961A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機関低負荷運転時におけるNOx の発生量を
ほぼ零にする。 【解決手段】 噴射燃料としてセタン価がほぼ5パーセ
ントからほぼ20パーセントの燃料を用いる。機関低負
荷運転時における排気ガス再循環率をほぼ40パーセン
ト以上に設定する。機関低負荷運転時における燃料噴射
時期を圧縮上死点付近又は圧縮上死点後に設定すると共
に機関低負荷運転時における燃料噴射期間を機関高負荷
運転時における燃料噴射期間よりも長くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧縮着火式内燃機関
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりディーゼル機関においてNOx
を低減するために多量の排気ガスを再循環したり、或い
は噴射時期を例えば圧縮上死点以後まで遅らせたりする
ことが知られている。また最近ではすすおよびNOx
低減するために噴射圧を高圧化する傾向がある(例えば
特開平8−296520号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら噴射時期
を遅くするとたとえ噴射圧を高圧化しても噴射燃料が燃
焼室内に十分に分散されない。その結果酸素不足により
すすが発生するばかりでなく、局所的に過濃となるため
に局所的に燃焼温度が高くなり、斯くしてNOxが発生
するという問題を生ずる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明によれば、燃料室内に燃料を噴射するように
した圧縮着火式内燃機関において、噴射燃料としてセタ
ン価がほぼ5パーセントからほぼ20パーセントの燃料
を用い、機関低負荷運転時における排気ガス再循環率を
ほぼ40パーセント以上に設定し、機関低負荷運転時に
おける燃料噴射時期を圧縮上死点付近又は圧縮上死点後
に設定すると共に機関低負荷運転時における燃料噴射期
間を機関高負荷運転時における燃料噴射期間よりも長く
するようにしている。即ち、セタン価の低い燃料を用い
かつ大量高温の排気ガスを再循環させることによって燃
料の蒸発を促進させつつ燃料が着火するまでの時間を長
びかせ、燃料噴射期間を長くすることによって燃料が着
火する前に燃料を燃焼室内全体に分散させ、燃料を燃焼
室内全体においてほぼ同時期に多点的に着火燃焼させ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】図2を参照すると、1は機関本
体、2はシリンダヘッド、3はピストン、4は燃焼室、
5は電気制御式燃料噴射弁、6は吸気弁、7は吸気ポー
ト、8は排気弁、9は排気ポートを夫々示す。吸気ポー
ト7は燃焼室4内にスワールを発生しうるようにヘリカ
ル型吸気ポートから形成される。各気筒の吸気ポート7
は図1に示されるように対応する吸気枝管10を介して
サージタンク11に連結され、サージタンク11は吸気
ダクト12を介してエアクリーナ13に連結される。吸
気ダクト12内には電動モータ14により開閉制御され
るスロットル弁15が配置される。一方、各気筒の排気
ポート9は排気マニホルド16に連結される。排気マニ
ホルド16とサージタンク11は排気ガス再循環(以
下、EGRと称す)通路17により連結され、EGR通
路17内にはEGR制御弁18が配置される。
【0006】図1に示されるように各燃料噴射弁5は対
応する燃料供給管19を介して共通の燃料リザーバ20
に連結され、燃料リザーバ20内には燃料圧センサ21
が取付けられる。また、燃料リザーバ20内には燃料タ
ンク22内の燃料が吐出量可変の燃料供給ポンプ23に
より加圧されて供給される。この加圧燃料は燃料供給管
19を介して各燃料噴射弁5に供給され、各燃料噴射弁
5からは図3においてFで示されるようにピストン3の
頂面に形成されたキャビティ3a内に向けて四方に燃料
が噴射される。
【0007】図1に示されるように電子制御ユニット3
0はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス31
によって相互に接続されたROM(リードオンリメモ
リ)32、RAM(ランダムアクセスメモリ)33、C
PU(マイクロプロセッサ)34、入力ポート35およ
び出力ポート36を具備する。燃料圧センサ21は燃料
リザーバ20内の燃料圧に比例した出力電圧を発生し、
この出力電圧は対応するAD変換器37を介して入力ポ
ート35に入力される。アクセルペダル40にはアクセ
ルペダル40の踏込み量に比例した出力電圧を発生する
負荷センサ41が取付けられ、負荷センサ41の出力電
圧は対応するAD変換器37を介して入力ポート35に
入力される。更に入力ポート35にはクランクシャフト
が例えば30°回転する毎に出力パルスを発生するクラ
ンク角センサ42が接続され、このクランク角センサ4
2の出力パルスから各気筒のクランク角位置および機関
回転数が算出される。一方、出力ポート36は対応する
駆動回路38を介して電動モータ14、EGR制御弁1
8、燃料供給ポンプ23および各燃料噴射弁5に接続さ
れる。
【0008】本発明では噴射燃料として軽油に比べてセ
タン価が極度に低いほぼ5からほぼ20のセタン価を有
する燃料が使用される。即ち、噴射燃料として軽油に比
べ自着火しずらい燃料が使用される。図4に排気ガス再
循環率、即ちEGR率と、燃料リザーバ20内の燃料
圧、即ち噴射圧と、噴射開始時期θSと、噴射完了時期
θEとを示す。なお、図4において横軸Lはアクセルペ
ダル40の踏込み量、即ち要求負荷を示している。
【0009】本発明は特に機関低負荷運転時におけるN
x の発生量をほぼ零にすることを目的としており、従
って機関中負荷運転時および機関高負荷運転時には従来
より普通に行われている燃焼状態とされる。即ち、機関
中負荷運転時および機関高負荷運転時にはスロットル弁
15が全開せしめられ、図4に示されるようにEGR率
が零とされ、燃料噴射圧が高くなるように燃料供給ポン
プ23の吐出量が制御され、噴射時期が圧縮上死点TD
Cの少し前とされる。
【0010】これに対して機関低負荷運転時にはEGR
率がほぼ40パーセント以上、図4に示される実施例で
はほぼ50パーセントとされ、燃料噴射圧が機関中高負
荷運転時に比べて低下せしめられ、噴射期間が機関中高
負荷運転時に比べて長くされ、噴射時期がほぼ圧縮上死
点TDC又は圧縮上死点TDC後とされる。図4に示さ
れる実施例では噴射開始時期θSが圧縮上死点前5°程
度とされており、噴射完了時期θEが最も遅いときで圧
縮上死点後30°程度とされている。
【0011】EGR率をほぼ50パーセントにするとき
にはスロットル弁15が開弁せしめられ、EGR率を5
0パーセントとするのに必要なEGR制御弁18の開度
およびスロットル弁15の開度は要求負荷Lおよび機関
回転数の関数の形で予めROM32内に記憶されてい
る。噴射圧は要求負荷Lの関数の形で予めROM32内
に記憶されている。また、噴射開始時期θSおよび噴射
完了時期θEも要求負荷Lおよび機関回転数の関数の形
で予めROM32内に記憶されている。
【0012】次に機関低負荷運転時における燃焼につい
て説明する。図3において矢印Sで示すようにキャビテ
ィ3a内にはスワールが発生しているので噴射燃料Fは
スワールに乗ってスワール方向に順次拡散していく。こ
のとき噴射期間が短かいと燃料噴霧は噴射燃料Fの近く
に集合した形でスワール方向に移動し、斯くして燃料が
キャビティ3a内全体に均一に分散しない。しかしなが
ら噴射期間を長くすると噴射された燃料が順次スワール
方向に拡散していくので燃料は図3においてGで示され
るように各噴射燃料F間に均一に広がることになる。即
ち、噴射燃料がキャビティ3a内全体に広がることにな
る。
【0013】また、機関低負荷運転時には主に圧縮上死
点後に燃料が噴射される。圧縮上死点後にピストン3が
下降しはじめるとピストン3の頂面周辺部とシリンダヘ
ッド2の内壁面間に形成されるスキッシュエリア24
(図2)内に燃料噴霧が引き込まれ、斯くして燃料が燃
焼室4内全体に均一に分散されることになる。一方、本
発明では噴射燃料として低セタン価の燃料が使用されて
いるので噴射燃料が着火せしめられるまでの時間が長く
なる。一方、低負荷運転時には大量のEGRガスが再循
環されているので各燃料の燃焼反応が抑制されており、
従って噴射燃料は燃焼室4内全体に広がるまで着火せし
められないことになる。なお、このEGRガスは高温で
あるので噴射燃料が拡散している間、噴射燃料からの蒸
発作用が促進される。従って着火寸前には図5に示され
るように燃料と空気の混合気の槐りが互いに間隔を隔て
てEGRガスと空気の混合気体中に分散されることにな
る。
【0014】次いで各混合気はほぼ同時に着火燃焼せし
められる。このとき、各混合気は燃焼室4内全体に均一
に分散されているのでほぼ同時に多点的に燃焼が開始さ
れる。このように燃焼室4内全体において多点的に燃焼
が開始されると燃焼室4内の温度は局所的に高くなるこ
となく全体的に低くなり、斯くしてNOx が発生するの
を阻止できることになる。
【0015】図6は機関の運転制御ルーキンを示してい
る。図6を参照するとまず初めにステップ50において
EGR率が図4に示されるEGR率となるようにスロッ
トル弁15の開度およびEGR弁18の開度が制御さ
れ、次いでステップ51では燃料圧センサ21の出力信
号に基いて燃料リザーバ20内の燃料圧が図4に示され
る噴射圧となるように燃料供給ポンプ23の吐出量が制
御される。次いでステップ52では噴射開始時期θSが
算出され、次いでステップ53では噴射完了時期θEが
算出される。
【0016】
【発明の効果】機関低負荷運転時にNOx の発生量をほ
ぼ零にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧縮着火式内燃機関の全体図である。
【図2】機関本体の側面断面図である。
【図3】噴射燃料Fとキャビティとの関係を示す図であ
る。
【図4】EGR率、噴射率、噴射開始時期θSおよび噴
射完了時期θEを示す図である。
【図5】着火寸前の燃焼室内における混合気分布を示す
図である。
【図6】機関の運転を制御するためのフローチャートで
ある。
【符号の説明】
4…燃焼室 5…燃料噴射弁 11…サージタンク 17…EGR通路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室内に燃料を噴射するようにした圧
    縮着火式内燃機関において、噴射燃料としてセタン価が
    ほぼ5パーセントからほぼ20パーセントの燃料を用
    い、機関低負荷運転時における排気ガス再循環率をほぼ
    40パーセント以上に設定し、機関低負荷運転時におけ
    る燃料噴射時期を圧縮上死点付近又は圧縮上死点後に設
    定すると共に機関低負荷運転時における燃料噴射期間を
    機関高負荷運転時における燃料噴射期間よりも長くした
    圧縮着火式内燃機関。
JP9088238A 1997-04-07 1997-04-07 圧縮着火式内燃機関 Pending JPH10280961A (ja)

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JP9088238A JPH10280961A (ja) 1997-04-07 1997-04-07 圧縮着火式内燃機関

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JP9088238A JPH10280961A (ja) 1997-04-07 1997-04-07 圧縮着火式内燃機関

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JPH10280961A true JPH10280961A (ja) 1998-10-20

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ID=13937292

Family Applications (1)

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JP9088238A Pending JPH10280961A (ja) 1997-04-07 1997-04-07 圧縮着火式内燃機関

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002038991A (ja) * 2000-07-24 2002-02-06 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃焼方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002038991A (ja) * 2000-07-24 2002-02-06 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃焼方法

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