JPH10276616A - 釣 針 - Google Patents

釣 針

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JPH10276616A
JPH10276616A JP11494597A JP11494597A JPH10276616A JP H10276616 A JPH10276616 A JP H10276616A JP 11494597 A JP11494597 A JP 11494597A JP 11494597 A JP11494597 A JP 11494597A JP H10276616 A JPH10276616 A JP H10276616A
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JP
Japan
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hook
fishhook
metal
fishing
jaw
Prior art date
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Pending
Application number
JP11494597A
Other languages
English (en)
Inventor
Hikari Sudo
光 須藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Corrosion Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nippon Corrosion Engineering Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Corrosion Engineering Co Ltd filed Critical Nippon Corrosion Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚や鳥の体内に引っ掛かった釣針及び釣糸を
早期に体外に排出することを技術的課題とする。 【解決手段】 使用環境中において標準電極電位が異な
る複数の金属表面を有する釣針の少なくともアゴから先
を、または少なくともアゴから先とチモトを最も卑な金
属又は合金で構成することにより、該釣針のアゴから先
及びチモトと他の部分との間に異種金属接触腐食を起こ
させて、魚や鳥の体内に引っ掛かった釣針のアゴから先
またはアゴから先とチモトを早期に溶出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、漁業分野やいわゆ
るレジャーフィッシングで使用される釣針に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から漁業分野では一本釣り漁業と延
縄漁業のいわゆる釣り漁業が広く行われており、これに
大量の釣針が使用されている。また、近年のレジャー志
向の高まりを反映して釣り人口も増加し、レジャーフィ
ッシングで使用される釣針も増大している。これら釣針
の材料は鋼線(JIS G 3506)に焼入れたもの
が一般的に使用されており、これにニッケルメッキや塗
装により耐食性を付与したものが市販されている。ま
た、更に耐食性を向上させることを目的として、例えば
特開昭63−216417号公報では、TiC,TiN
等の被覆層を釣針の表面に形成する発明が紹介されてい
る。一方、ステンレス鋼のような耐食材料を使用した釣
針も市販されているように、従来の釣針は強靭性の他に
いかに耐食性を向上させるかが重要な課題となってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、釣り上
げる途中で釣糸が切れて、釣糸が付いたままの釣針が逃
げた魚の体内に引っ掛かったり、釣り場に放置された釣
針を鳥が飲み込んで体内に引っ掛かり、これらの魚や鳥
が衰弱死する等の問題が動物愛護団体や環境保護団体等
から提起されている。これは、魚や鳥の体内に引っ掛か
った釣針のアゴと呼ばれる部分がこれら魚や鳥の口など
の体組織に食い込むので、このアゴが溶出しない限り釣
針が自然に体外に排出されることは殆どなく、長期間体
内に残留することによる。しかも、上述したように釣針
の耐食性は年々改良が図られているため、ますます長期
間にわたって釣針が体内に残るという問題があった。
【0004】かかる問題を解決するためには、鋼製釣針
を防錆処理をしないで使用することも考えられるが、流
動海水中でも鋼の腐食速度は約0.15mm/Yrであ
り、魚や鳥の体内では鋼の腐食速度はさらに遅いため、
例えば太さが0.5mmの釣針が溶出するのには少なく
とも2年は要するものと考えられる。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、か
かる従来の釣針の問題点について検討を加えた結果、 (a)金属または合金(以下、「金属等」という。)は
海水のような電解質中では固有の電位(標準電極電位)
を有するが、電位が卑な金属等に電位が貴な金属等が接
触していると両者間に電池が形成され、電位が貴な金属
等はカソードとなり電位が卑な金属等はアノードとなっ
て電位が卑な金属等の腐食が促進される、いわゆる異種
金属接触腐食が起こる。従って、釣針を少なくともアゴ
から先の部分を電位が卑な金属等で構成し、その他の部
分の表面を電位が貴な金属等で構成すればアゴから先の
部分は腐食が促進され、魚や鳥の口などの組織に食い込
んだ部分が早く溶出して釣針が体外に放出される。
【0006】(b) また、カエシもアゴから先と同様
の電位が卑な金属とし、釣針のその他の部分を電位が貴
な金属等とすれば、アゴから先と同様にアノードとなっ
て腐食が促進されるので、釣糸が釣針から早く離れる。
という知見を得て本発明をするに至った。
【0007】従ってこの発明は、(1)使用環境中にお
いて標準電極電位が異なる複数の金属表面を有する釣針
であって、少なくともアゴから先が該釣針のうちで最も
電位が卑な金属等で構成されたことを特徴とする釣針、
(2)使用環境中において標準電極電位が異なる複数の
金属表面を有する釣針であって、少なくともアゴから先
とチモトが該釣針のうちで最も電位が卑な金属等で構成
されたことを特徴とする釣針、に特徴を有するものであ
る。
【0008】
【発明の実施形態】異種金属接触腐食によるアノード部
分の腐食速度は、アノード部分に対してカソード部分が
広くなるほど大きくなるが、アノード部分とカソード部
分の面積比が1:1でもアノード部分の腐食速度は異種
金属接触腐食が無い場合の2〜3倍程度になる。従っ
て、本発明の釣針の最も電位の卑な金属等の表面積は釣
針全体の1/2以下であることが好ましく、例えば図1
の如く針先2からサキマゲ4までとチモト5を最も電位
の卑な金属で構成し、釣針1の他の部分の表面をより電
位の貴な金属とすることが好ましい。
【0009】また、アノード部分とカソード部分との間
の電位差が大きくなるほどアノード部分の腐食速度は大
きくなるが、アノードとカソードとの電位差が50mV
以内では異種金属接触腐食は殆ど問題とならないので、
本発明の釣針の最も電位が卑な金属等で構成された部分
とその他の金属等で構成された部分との間には少なくと
も50mVの電位差があることが好ましい。表1は、海
水中で使用する本発明の釣針の最も電位が卑な金属
(A)と電位の貴な金属(B)との組合せの適否を示し
たものである。
【0010】
【表1】
【0011】
【実施例】次に、図1および図2により、本発明の実施
例及び従来例を示す。 実施例1 鋼線(JIS G 3506)を焼入れた線径0.5m
mの釣針1に、図1のように針先2からアゴ3の間とチ
モト5以外の部分に平均厚みが10μmのニッケルメッ
キをした。この釣針を流速約1m/sの海水中に60日
間浸漬して、重量減から針先2からアゴ3の間とチモト
5の平均侵食度を求めるとともに外観の観察を行った。
【0012】実施例2 鋼線(JIS G 3506)を焼入れた線径0.5m
mの釣針1に、図1のように針先2からアゴ3の間とチ
モト5に平均厚みが20μmの亜鉛メッキし、これ以外
の部分に平均厚みが10μmのニッケルメッキをした。
この釣針を実施例1と同じ流速約1m/sの海水中に6
0日間浸漬して、重量減から針先2からアゴ3の間とチ
モト5の平均侵食度を求めるとともに外観の観察を行っ
た。
【0013】実施例3 鋼線(JIS G 3506)を焼入れた線径0.5m
mの釣針1に、図1のように針先2からアゴ3の間とチ
モト5に平均厚みが20μmのアルミニウムメッキし、
これ以外の部分に平均厚みが10μmのニッケルメッキ
をした。この釣針を実施例1と同じ流速約1m/sの海
水中に60日間浸漬して、重量減から針先2からアゴ3
の間とチモト5の平均侵食度を求めるとともに外観の観
察を行った。
【0014】従来例 図2のように、鋼線(JIS G 3506)を焼入れ
た線径0.5mmの全表面に平均厚みが10μmのニッ
ケルメッキした。この釣針を実施例1〜3と同じ流速約
1m/sの海水中に60日間浸漬して、重量減から釣針
の平均侵食度を求めるとともに外観の観察を行った。
【0015】実施例1〜3の針先2からアゴ3の間とチ
モト5の平均侵食度は従来例の約10〜15倍であっ
た。また、従来例の釣針は試験終了後も錆は観察され
ず、針先2からアゴ3の間およびチモト5も原型を留め
ていたが、実施例1〜3ではアゴ3から先の部分の約半
分が溶出し、アゴの角も取れていた。試験結果を表2に
示す。
【0016】
【0017】
【発明の効果】上述のように、この発明の釣針の電位が
卑な金属で構成される部分は、従来の釣針に比べて格段
に早く溶出して魚や鳥などの体内に引っ掛かった釣針が
早期に体外に排出されるので、釣針を飲み込んだ魚や鳥
などを衰弱させることがないという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の釣針の概略構成図である。
【図2】従来の釣針の概略構成図である。
【符号の説明】
1 釣針 2 針先 3 アゴ 4 サキマゲ 5 チモト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用環境中において標準電極電位が異な
    る複数の金属表面を有する釣針であって、少なくともア
    ゴから先が該釣針のうちで最も電位が卑な金属又は合金
    で構成されたことを特徴とする釣針。
  2. 【請求項2】 使用環境中において標準電極電位が異な
    る複数の金属表面を有する釣針であって、少なくともア
    ゴから先とチモトが該釣針のうちで最も電位が卑な金属
    又は合金で構成されたことを特徴とする釣針。
JP11494597A 1997-03-31 1997-03-31 釣 針 Pending JPH10276616A (ja)

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