JPH10274479A - ジェットバーナ式処理装置および取扱物の処理方法 - Google Patents
ジェットバーナ式処理装置および取扱物の処理方法Info
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- JPH10274479A JPH10274479A JP8043997A JP8043997A JPH10274479A JP H10274479 A JPH10274479 A JP H10274479A JP 8043997 A JP8043997 A JP 8043997A JP 8043997 A JP8043997 A JP 8043997A JP H10274479 A JPH10274479 A JP H10274479A
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- duct
- jet burner
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ジェットバーナから噴流する熱ガス体で取扱物
を乾燥粉砕した固形成分に混ざって排出される不完全分
解物を除去し、供給する取扱物の性状が変動しても、直
ちに対応してダクトへの流れこみ速度を調節し、回収す
る固形成分を所望の性状で安定して取り出し得るジェッ
トバーナ式処理装置を提供する。 【解決手段】ジェットバーナ2を備えた処理槽1の排出
口14とダクト16の間に静圧ゾーン体15を備え、処
理槽1から排出される不完全分解物19を混合ガス体1
3から除去してダクト16に流れ込まないようにした。
を乾燥粉砕した固形成分に混ざって排出される不完全分
解物を除去し、供給する取扱物の性状が変動しても、直
ちに対応してダクトへの流れこみ速度を調節し、回収す
る固形成分を所望の性状で安定して取り出し得るジェッ
トバーナ式処理装置を提供する。 【解決手段】ジェットバーナ2を備えた処理槽1の排出
口14とダクト16の間に静圧ゾーン体15を備え、処
理槽1から排出される不完全分解物19を混合ガス体1
3から除去してダクト16に流れ込まないようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジェットバーナか
ら噴出する高速にして高温の熱ガス体の流れに取扱物を
供給して水や油などの蒸発成分を気化し固形成分を乾燥
粉砕した状態で回収するジェットバーナ式処理装置に係
り、特に固形成分を所望の性状で安定して取り出すこと
を可能としたジェットバーナ式処理装置及び取扱物の処
理方法に関する。
ら噴出する高速にして高温の熱ガス体の流れに取扱物を
供給して水や油などの蒸発成分を気化し固形成分を乾燥
粉砕した状態で回収するジェットバーナ式処理装置に係
り、特に固形成分を所望の性状で安定して取り出すこと
を可能としたジェットバーナ式処理装置及び取扱物の処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から知られているジェットバーナを
利用した処理装置としては、特公昭53−4935号公
報などに示されているものがあり、これを図5に示す。
利用した処理装置としては、特公昭53−4935号公
報などに示されているものがあり、これを図5に示す。
【0003】この従来技術によれば、密閉構造の処理槽
1の上部にジェットバーナ2を設置し、ジェットバーナ
2の噴出口6から火炎ジェット流となって噴出する熱ガ
ス体7を処理槽1内に供給された取扱物8に吹き付ける
ことにより、燃焼を伴うことなく取扱物8に混合した状
態で含まれている水分または油分などの蒸発成分10を
気化するとともに固形成分11を乾燥して分かれた状態
にし、一方、熱ガス体7は処理槽1内における蒸発成分
10の気化と流れ方向の反転と撹拌にエネルギーを奪わ
れて排ガス体12となり、蒸発成分10と固形成分11
と排ガス体12の混合した状態の混合ガス体13は処理
槽1の排出口14に連結されたダクト16を通して槽外
に排出され、第1、第2のコレクター17a,17bで
固形成分11は蒸発成分10と排ガス体12から分離回
収される。
1の上部にジェットバーナ2を設置し、ジェットバーナ
2の噴出口6から火炎ジェット流となって噴出する熱ガ
ス体7を処理槽1内に供給された取扱物8に吹き付ける
ことにより、燃焼を伴うことなく取扱物8に混合した状
態で含まれている水分または油分などの蒸発成分10を
気化するとともに固形成分11を乾燥して分かれた状態
にし、一方、熱ガス体7は処理槽1内における蒸発成分
10の気化と流れ方向の反転と撹拌にエネルギーを奪わ
れて排ガス体12となり、蒸発成分10と固形成分11
と排ガス体12の混合した状態の混合ガス体13は処理
槽1の排出口14に連結されたダクト16を通して槽外
に排出され、第1、第2のコレクター17a,17bで
固形成分11は蒸発成分10と排ガス体12から分離回
収される。
【0004】ジェットバーナ2の噴出口6から噴出する
熱ガス体7の火炎ジェット流は、温度にして1500〜
2000K,流速は1000〜1300m/sの高いエ
ネルギーを有しており、この熱ガス体7により処理され
る固形成分11の乾燥度を調節するには、ダクト16の
断面積を変えたりジェットバーナ2に供給する空気3と
燃料4の量を調節している。
熱ガス体7の火炎ジェット流は、温度にして1500〜
2000K,流速は1000〜1300m/sの高いエ
ネルギーを有しており、この熱ガス体7により処理され
る固形成分11の乾燥度を調節するには、ダクト16の
断面積を変えたりジェットバーナ2に供給する空気3と
燃料4の量を調節している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術では、
取扱物8を熱ガス体7で処理して得られる固形成分11
の乾燥度合いの調節には、処理槽1から排出される混合
ガス体13の性状に適合する断面積のダクト16に取替
えたり、熱ガス体7を調節するためジェットバーナ2に
供給する圧縮空気3と燃料4の量を加減している。従っ
て、取扱物8の性状が変わる都度、ダクト16を適正な
断面積のものに取替える煩雑な作業とその作業をするた
めにジェットバーナ2の運転を停止する必要があり、微
妙な圧縮空気3と燃料4の量を加減する作業も必要とな
っている。
取扱物8を熱ガス体7で処理して得られる固形成分11
の乾燥度合いの調節には、処理槽1から排出される混合
ガス体13の性状に適合する断面積のダクト16に取替
えたり、熱ガス体7を調節するためジェットバーナ2に
供給する圧縮空気3と燃料4の量を加減している。従っ
て、取扱物8の性状が変わる都度、ダクト16を適正な
断面積のものに取替える煩雑な作業とその作業をするた
めにジェットバーナ2の運転を停止する必要があり、微
妙な圧縮空気3と燃料4の量を加減する作業も必要とな
っている。
【0006】一方、熱ガス体7で取扱物8を蒸発成分1
0と固形成分11に分けるには、噴出口6から直線的に
噴出する熱ガス体7の火炎ジェット流を直接取扱物8に
吹き付けるのがよいとされているが、取扱物8の一部は
エネルギーの高い火炎ジェット流からはじき飛ばされて
周囲の撹拌流による撹拌を受けるだけで十分に蒸発成分
10が気化していない状態の不完全分解物となって撹拌
流に押し出され排ガス体12の流れに乗り処理槽1から
排出される。この不完全分解物は表面は乾燥しているが
内部に蒸発成分10を包含したもので、取扱物8の性状
や熱ガス体7の調節によって発生量に差はあるものの発
生を抑えることは非常に困難で、回収される固形成分1
1に気化して分離すべき物質が混入して乾燥度の低下を
もたらしている。特に、取扱物8がでん粉などの炭水化
物と水分を含むような場合、不完全分解物の発生が多く
なり易い。
0と固形成分11に分けるには、噴出口6から直線的に
噴出する熱ガス体7の火炎ジェット流を直接取扱物8に
吹き付けるのがよいとされているが、取扱物8の一部は
エネルギーの高い火炎ジェット流からはじき飛ばされて
周囲の撹拌流による撹拌を受けるだけで十分に蒸発成分
10が気化していない状態の不完全分解物となって撹拌
流に押し出され排ガス体12の流れに乗り処理槽1から
排出される。この不完全分解物は表面は乾燥しているが
内部に蒸発成分10を包含したもので、取扱物8の性状
や熱ガス体7の調節によって発生量に差はあるものの発
生を抑えることは非常に困難で、回収される固形成分1
1に気化して分離すべき物質が混入して乾燥度の低下を
もたらしている。特に、取扱物8がでん粉などの炭水化
物と水分を含むような場合、不完全分解物の発生が多く
なり易い。
【0007】この不完全分解物のダクト16内への流れ
込みは、ダクト16の断面積を変えて混合ガス体13の
ダクト16内流速を調節しても防止できず、ダクト16
内壁へ不完全分解物が付着して閉塞を起こす原因にもな
っていた。
込みは、ダクト16の断面積を変えて混合ガス体13の
ダクト16内流速を調節しても防止できず、ダクト16
内壁へ不完全分解物が付着して閉塞を起こす原因にもな
っていた。
【0008】また、固形成分11を安定して回収するに
は、取扱物8の性状によって粒度の異なる固形成分11
でも処理槽1からダクト16へ円滑に流さなければなら
ないが、取扱物8は季節によって変われば日によっても
変わり、装置の運転中にも性状、例えば含水率の変わる
こともあるので、取扱物8の性状変更の都度、流れ込み
の円滑化のためにダクト16を取替える煩雑な作業を必
要としている。
は、取扱物8の性状によって粒度の異なる固形成分11
でも処理槽1からダクト16へ円滑に流さなければなら
ないが、取扱物8は季節によって変われば日によっても
変わり、装置の運転中にも性状、例えば含水率の変わる
こともあるので、取扱物8の性状変更の都度、流れ込み
の円滑化のためにダクト16を取替える煩雑な作業を必
要としている。
【0009】なお、処理槽1に性状変更前の取扱物8が
残っている状態で性状変更後の取扱物8を処理すると、
回収される固形成分11に性状変更前の取扱物8を処理
した物質が混入するので、取扱物8の供給量は熱ガス体
7の処理量に見合う量とする配慮も必要である。
残っている状態で性状変更後の取扱物8を処理すると、
回収される固形成分11に性状変更前の取扱物8を処理
した物質が混入するので、取扱物8の供給量は熱ガス体
7の処理量に見合う量とする配慮も必要である。
【0010】本発明の目的は、処理槽から排出される不
完全分解物がダクトに流れ込まないようにしたジェット
バーナ式処理装置および取扱物の処理方法を提供するこ
とである。
完全分解物がダクトに流れ込まないようにしたジェット
バーナ式処理装置および取扱物の処理方法を提供するこ
とである。
【0011】本発明の他の目的は、供給される取扱物の
性状が変動してもダクトを取替えることなく、混合ガス
体を円滑にダクトへ流れ込む流速に調節できる手段を備
えたジェットバーナ式処理装置を提供することにある。
性状が変動してもダクトを取替えることなく、混合ガス
体を円滑にダクトへ流れ込む流速に調節できる手段を備
えたジェットバーナ式処理装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の特徴は、熱ガス体を噴出するジェットバーナを備
えた処理槽と、蒸発成分と固形成分が混合した状態にあ
る取扱物を熱ガス体の流れに供給する取扱物供給手段
と、熱ガス体により取扱物から分かれた蒸発成分と固形
成分と熱ガス体から変化した排ガス体の混ざった混合ガ
ス体を処理槽から排出する排出口と、混合ガス体から固
形成分を分離する分離手段と、排出口と分離手段を接続
するダクトを備えたジェットバーナ式処理装置におい
て、排出口とダクトの間に混合ガス体の通過する断面積
を排出口の断面積およびダクトの断面積よりも大であっ
て混合ガス体とともに排出される不完全分解物を蓄積す
る空間を有する静圧ゾーン体を設けたことにある。
発明の特徴は、熱ガス体を噴出するジェットバーナを備
えた処理槽と、蒸発成分と固形成分が混合した状態にあ
る取扱物を熱ガス体の流れに供給する取扱物供給手段
と、熱ガス体により取扱物から分かれた蒸発成分と固形
成分と熱ガス体から変化した排ガス体の混ざった混合ガ
ス体を処理槽から排出する排出口と、混合ガス体から固
形成分を分離する分離手段と、排出口と分離手段を接続
するダクトを備えたジェットバーナ式処理装置におい
て、排出口とダクトの間に混合ガス体の通過する断面積
を排出口の断面積およびダクトの断面積よりも大であっ
て混合ガス体とともに排出される不完全分解物を蓄積す
る空間を有する静圧ゾーン体を設けたことにある。
【0013】本発明の他の特徴は、静圧ゾーン体とダク
トの間に混合ガス体の通過断面積を静圧ゾーン体より小
さくした動圧ゾーン体を設けたことにある。本発明の他
の特徴は、動圧ゾーン体は混合ガス体の通過断面積を調
節する断面積調節手段を備えたことにある。本発明の他
の特徴は、動圧ゾーン体は動圧ゾーン体の長さを調節す
る動圧ゾーン体の長さ調節手段を備えたことにある。本
発明の他の特徴は、静圧ゾーン体は静圧ゾーン体の断面
積を調節する静圧ゾーン体断面積調節手段を備えたこと
にある。
トの間に混合ガス体の通過断面積を静圧ゾーン体より小
さくした動圧ゾーン体を設けたことにある。本発明の他
の特徴は、動圧ゾーン体は混合ガス体の通過断面積を調
節する断面積調節手段を備えたことにある。本発明の他
の特徴は、動圧ゾーン体は動圧ゾーン体の長さを調節す
る動圧ゾーン体の長さ調節手段を備えたことにある。本
発明の他の特徴は、静圧ゾーン体は静圧ゾーン体の断面
積を調節する静圧ゾーン体断面積調節手段を備えたこと
にある。
【0014】本発明の他の特徴は、熱ガス体を噴出する
ジェットバーナを備えた処理槽と、蒸発成分と固形成分
が混合した状態にある取扱物を前記熱ガス体の流れに供
給する取扱物供給手段と、前記熱ガス体により前記取扱
物から分れた前記蒸発成分と前記固形成分と前記熱ガス
体から変化した排ガス体の混ざった混合ガス体を前記処
理槽から排出する排出口と、前記混合ガス体から前記固
形成分を分離する分離手段と、前記排出口と前記分離手
段を接続するダクトを備えたジェットバーナ式処理装置
による取扱物の処理方法において、前記排出口と前記ダ
クトの間において、前記混合ガス体に含まれる不完全分
解物を重量差を利用して分離除去することにある。
ジェットバーナを備えた処理槽と、蒸発成分と固形成分
が混合した状態にある取扱物を前記熱ガス体の流れに供
給する取扱物供給手段と、前記熱ガス体により前記取扱
物から分れた前記蒸発成分と前記固形成分と前記熱ガス
体から変化した排ガス体の混ざった混合ガス体を前記処
理槽から排出する排出口と、前記混合ガス体から前記固
形成分を分離する分離手段と、前記排出口と前記分離手
段を接続するダクトを備えたジェットバーナ式処理装置
による取扱物の処理方法において、前記排出口と前記ダ
クトの間において、前記混合ガス体に含まれる不完全分
解物を重量差を利用して分離除去することにある。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態になる
ジェットバーナ式処理装置を図1により説明する。処理
槽1の上部にはジェットバーナ2を取り付ける。ジェッ
トバーナ2は圧縮空気3と燃料4を内壁と外壁の両壁間
を冷却水CWの通路とした燃焼室5内に噴射して燃焼さ
せ、噴出口6からは燃焼した熱ガス体7が火炎ジェット
流となって噴出して処理槽1の底部に衝突し、処理槽1
の槽壁に沿って拡がりながら流れの方向は反転する。こ
の反転した流れは槽壁に近い部分ではそのまま槽壁に沿
う上昇流となるが、槽壁から離れるに従いジェットバー
ナ2から噴出するエネルギーの高い火炎ジェット流の影
響を受け、火炎ジェット流の周囲では撹拌流が発生して
いる。このガスの流れ状態を矢印で示している。
ジェットバーナ式処理装置を図1により説明する。処理
槽1の上部にはジェットバーナ2を取り付ける。ジェッ
トバーナ2は圧縮空気3と燃料4を内壁と外壁の両壁間
を冷却水CWの通路とした燃焼室5内に噴射して燃焼さ
せ、噴出口6からは燃焼した熱ガス体7が火炎ジェット
流となって噴出して処理槽1の底部に衝突し、処理槽1
の槽壁に沿って拡がりながら流れの方向は反転する。こ
の反転した流れは槽壁に近い部分ではそのまま槽壁に沿
う上昇流となるが、槽壁から離れるに従いジェットバー
ナ2から噴出するエネルギーの高い火炎ジェット流の影
響を受け、火炎ジェット流の周囲では撹拌流が発生して
いる。このガスの流れ状態を矢印で示している。
【0016】対象とする取扱物8は、蒸発成分10と固
形成分11が混合状態となっているもので、取扱物供給
手段9により処理槽1の側方から内部の熱ガス体7に直
接曝される位置に供給される。本実施形態では、取扱物
供給手段9として取扱物8の供給量を熱ガス体7の処理
量に見合う量とするため、スクリュウの回転数で容易に
供給量を調節できるスクリュウコンベアを使用してい
る。これにより、処理槽1の底部に未処理状態の取扱物
8が溜らず、取扱物8の性状の変わる都度行っていた残
留物の排除作業は不要となる。また、スクリュウコンベ
アの場合、螺旋状になっていることにより取扱物8の通
過長さが長いこと、取扱物8の供給中はそのスクリュウ
の間も取扱物8により詰っていること、および、処理槽
1内の圧力が下流の流路の抵抗分だけ外部より高いこと
などにより、外気はスクリュウコンベアを通して処理槽
1の内部へ侵入することがなく、処理槽1の内部は酸化
反応を起こさない雰囲気に維持される。
形成分11が混合状態となっているもので、取扱物供給
手段9により処理槽1の側方から内部の熱ガス体7に直
接曝される位置に供給される。本実施形態では、取扱物
供給手段9として取扱物8の供給量を熱ガス体7の処理
量に見合う量とするため、スクリュウの回転数で容易に
供給量を調節できるスクリュウコンベアを使用してい
る。これにより、処理槽1の底部に未処理状態の取扱物
8が溜らず、取扱物8の性状の変わる都度行っていた残
留物の排除作業は不要となる。また、スクリュウコンベ
アの場合、螺旋状になっていることにより取扱物8の通
過長さが長いこと、取扱物8の供給中はそのスクリュウ
の間も取扱物8により詰っていること、および、処理槽
1内の圧力が下流の流路の抵抗分だけ外部より高いこと
などにより、外気はスクリュウコンベアを通して処理槽
1の内部へ侵入することがなく、処理槽1の内部は酸化
反応を起こさない雰囲気に維持される。
【0017】処理槽1内に供給された取扱物8は、高温
で高速な熱ガス体7に曝されて水分または油分などの蒸
発成分10は気化して固形成分11から分れ、一方、熱
ガス体7は蒸発成分10の気化と固形成分11の粉砕と
処理槽1の底部への衝突と流れの反転と撹拌にエネルギ
ーを消費して排ガス体12となり、蒸発成分10と固形
成分11と排ガス体12の混ざっている状態の混合ガス
体13は、処理槽1の上部の排出口14から排出され静
圧ゾーン体15に入る。
で高速な熱ガス体7に曝されて水分または油分などの蒸
発成分10は気化して固形成分11から分れ、一方、熱
ガス体7は蒸発成分10の気化と固形成分11の粉砕と
処理槽1の底部への衝突と流れの反転と撹拌にエネルギ
ーを消費して排ガス体12となり、蒸発成分10と固形
成分11と排ガス体12の混ざっている状態の混合ガス
体13は、処理槽1の上部の排出口14から排出され静
圧ゾーン体15に入る。
【0018】この混合ガス体13が通過する静圧ゾーン
体15の断面積15Aは、排出口14の断面積14Aや
ダクト16の断面積16Aよりも大きくし、そして静圧
ゾーン体15の下部には混合ガス体13とともに排出さ
れる不完全分解物19を蓄積する空間20を設けてあ
る。
体15の断面積15Aは、排出口14の断面積14Aや
ダクト16の断面積16Aよりも大きくし、そして静圧
ゾーン体15の下部には混合ガス体13とともに排出さ
れる不完全分解物19を蓄積する空間20を設けてあ
る。
【0019】静圧ゾーン体15を通過した混合ガス体1
3は、蒸発成分10が凝縮しない温度に維持されながら
空間20と反対側に連結さているダクト16を通って分
離手段17に入り、ここで固形成分11は蒸発成分10
と排ガス体12から分離回収される。本実施形態では、
分離手段17としてサイクロンを使用している。固形成
分11が回収された後、蒸発成分10と排ガス体12は
コンデンサー18で熱交換され、蒸発成分10は凝縮捕
集され、排ガス体12は大気に放出される。
3は、蒸発成分10が凝縮しない温度に維持されながら
空間20と反対側に連結さているダクト16を通って分
離手段17に入り、ここで固形成分11は蒸発成分10
と排ガス体12から分離回収される。本実施形態では、
分離手段17としてサイクロンを使用している。固形成
分11が回収された後、蒸発成分10と排ガス体12は
コンデンサー18で熱交換され、蒸発成分10は凝縮捕
集され、排ガス体12は大気に放出される。
【0020】次に、不完全分解物19について説明す
る。処理槽1内の熱ガス体7の流れに供給された取扱物
8は、高温高速の熱ガス体7に曝された表面から蒸発成
分10は瞬時に気化されて固形成分11から離れ、蒸発
成分10と固形成分11はそれぞれが離れた状態となっ
て処理槽1内を浮遊し、処理槽1の槽壁に近い排ガス体
12の終末速度を超える上昇流に乗り、蒸発成分10と
固形成分11と排ガス体12の混合ガス体13となって
排出口14から排出される。しかし、熱ガス体7の火炎
ジェット流の運動エネルギーに対して取扱物8は静止に
近く、その差が非常に大きいことから、取扱物8の一部
は熱ガス体7の流れから周囲の撹拌流にはじき飛ばさ
れ、表面は乾燥していても内部には未だ蒸発成分10が
残っている不完全分解物19となり、比重量も大きく撹
拌流の遠心力の作用により処理槽1の槽壁側に押し出さ
れ、槽壁に沿う上昇流に乗って排出口14から混合ガス
体13とともに排出される。この不完全分解物19の発
生量は取扱物8の性状により発生量が変わり、その排出
を抑えることはむづかしい。
る。処理槽1内の熱ガス体7の流れに供給された取扱物
8は、高温高速の熱ガス体7に曝された表面から蒸発成
分10は瞬時に気化されて固形成分11から離れ、蒸発
成分10と固形成分11はそれぞれが離れた状態となっ
て処理槽1内を浮遊し、処理槽1の槽壁に近い排ガス体
12の終末速度を超える上昇流に乗り、蒸発成分10と
固形成分11と排ガス体12の混合ガス体13となって
排出口14から排出される。しかし、熱ガス体7の火炎
ジェット流の運動エネルギーに対して取扱物8は静止に
近く、その差が非常に大きいことから、取扱物8の一部
は熱ガス体7の流れから周囲の撹拌流にはじき飛ばさ
れ、表面は乾燥していても内部には未だ蒸発成分10が
残っている不完全分解物19となり、比重量も大きく撹
拌流の遠心力の作用により処理槽1の槽壁側に押し出さ
れ、槽壁に沿う上昇流に乗って排出口14から混合ガス
体13とともに排出される。この不完全分解物19の発
生量は取扱物8の性状により発生量が変わり、その排出
を抑えることはむづかしい。
【0021】この不完全分解物19がダクト16内に流
れ込むと、ダクト16の曲がり部に溜って詰りを起こし
たり、そのまま分離手段17にまで達して固形成分11
に混ざって回収されることとなる。
れ込むと、ダクト16の曲がり部に溜って詰りを起こし
たり、そのまま分離手段17にまで達して固形成分11
に混ざって回収されることとなる。
【0022】次に、静圧ゾーン体15について説明す
る。処理槽1内の撹拌流に押されて上昇流に乗り排出口
14から排出された不完全分解物19は、混合ガス体1
3とともに排出口14の断面積14Aより大きい断面積
15Aを有する静圧ゾーン体15に流れ込む。
る。処理槽1内の撹拌流に押されて上昇流に乗り排出口
14から排出された不完全分解物19は、混合ガス体1
3とともに排出口14の断面積14Aより大きい断面積
15Aを有する静圧ゾーン体15に流れ込む。
【0023】静圧ゾーン体15内では、撹拌流の影響が
なく断面積15Aは断面積14Aよりも大きいため、静
圧ゾーン体15を通過する混合ガス体13の速度は排出
口14を通過する速度より下がり、重量が大きく終末速
度も高い不完全分解物19は静圧ゾーン体15内に停滞
し、混合ガス体13の流れから離れて静圧ゾーン体15
に設けた空間20に蓄積する。このようにして不完全分
解物19の除かれた混合ガス体13が、空間20の反対
側に連結されているダクト16に流れ込むようになって
いる。さらに、空間20には排除管21を接続し、空間
20に蓄積した不完全分解物19を取扱物8の受入れホ
ッパ23やスクリュウコンベア9を介して処理槽1に戻
すようになっている。なお、排除管21には、外気の静
圧ゾーン体15への侵入を防止するバルブ22を設けて
いる。
なく断面積15Aは断面積14Aよりも大きいため、静
圧ゾーン体15を通過する混合ガス体13の速度は排出
口14を通過する速度より下がり、重量が大きく終末速
度も高い不完全分解物19は静圧ゾーン体15内に停滞
し、混合ガス体13の流れから離れて静圧ゾーン体15
に設けた空間20に蓄積する。このようにして不完全分
解物19の除かれた混合ガス体13が、空間20の反対
側に連結されているダクト16に流れ込むようになって
いる。さらに、空間20には排除管21を接続し、空間
20に蓄積した不完全分解物19を取扱物8の受入れホ
ッパ23やスクリュウコンベア9を介して処理槽1に戻
すようになっている。なお、排除管21には、外気の静
圧ゾーン体15への侵入を防止するバルブ22を設けて
いる。
【0024】次に、本発明の第二の実施形態を、図2と
図3により説明する。静圧ゾーン体15で不完全分解物
19の除かれた混合ガス体13には粒度にばらつきのあ
る固形成分11が含まれている。ダクト16の入り口
は、流速の急変に伴う渦が発生し、粒度の差異から固形
成分11の流れ込みが悪くなるので、本実施形態では、
静圧ゾーン体15とダクト16の間にダクト16に流れ
込む速度をダクト16内の流速に近付ける動圧ゾーン体
24を設けている。
図3により説明する。静圧ゾーン体15で不完全分解物
19の除かれた混合ガス体13には粒度にばらつきのあ
る固形成分11が含まれている。ダクト16の入り口
は、流速の急変に伴う渦が発生し、粒度の差異から固形
成分11の流れ込みが悪くなるので、本実施形態では、
静圧ゾーン体15とダクト16の間にダクト16に流れ
込む速度をダクト16内の流速に近付ける動圧ゾーン体
24を設けている。
【0025】この動圧ゾーン体24は、混合ガス体13
の通過する断面積24Aを最大でも静圧ゾーン体15の
断面積15Aより小さく最小でもダクト16の通過断面
積16Aより大きくして、静圧ゾーン体15内での流速
からダクト16内での流速への加速をゆるやかに行い、
粒度にばらつきのある固形成分11のダクト16への流
れ込みの円滑化を図っている。
の通過する断面積24Aを最大でも静圧ゾーン体15の
断面積15Aより小さく最小でもダクト16の通過断面
積16Aより大きくして、静圧ゾーン体15内での流速
からダクト16内での流速への加速をゆるやかに行い、
粒度にばらつきのある固形成分11のダクト16への流
れ込みの円滑化を図っている。
【0026】本実施形態の動圧ゾーン体24は、ダクト
16と連結する動圧ゾーン本体24aと混合ガス体13
が通過する断面積調節手段24bと調節ボルト24cを
備えている。断面積調節手段24bは、図3に示すよう
に板体を巻いた渦巻ばね状の形状をなし最小径部分はダ
クト16に取り付けられ、調節ボルト24cを押し込む
と板体の最外周部分は破線で示すように渦巻方向に外径
が縮まる方向に移動し、逆に調節ボルト24cを緩める
と外径が拡がる方向に移動することにより入口部24d
の通過断面積24Aを縮めたり拡げたりすることができ
る。この断面積調節手段24bの上部24eはダクト1
6と連結し、通過する混合ガス体13を入口部24dか
ら上部24eの間で加速してダクト16に送り込むよう
になっている。
16と連結する動圧ゾーン本体24aと混合ガス体13
が通過する断面積調節手段24bと調節ボルト24cを
備えている。断面積調節手段24bは、図3に示すよう
に板体を巻いた渦巻ばね状の形状をなし最小径部分はダ
クト16に取り付けられ、調節ボルト24cを押し込む
と板体の最外周部分は破線で示すように渦巻方向に外径
が縮まる方向に移動し、逆に調節ボルト24cを緩める
と外径が拡がる方向に移動することにより入口部24d
の通過断面積24Aを縮めたり拡げたりすることができ
る。この断面積調節手段24bの上部24eはダクト1
6と連結し、通過する混合ガス体13を入口部24dか
ら上部24eの間で加速してダクト16に送り込むよう
になっている。
【0027】上記のように、本実施形態によれば、静圧
ゾーン体15と動圧ゾーン体24が処理槽1の排出口1
4とダクト16の間に設けられたことにより、混合ガス
体13は静圧ゾーン体15内で処理槽1から撹拌流の影
響で排出された不完全分解物19を除くことができ、動
圧ゾーン体24を通過する間に速度をダクト16内流速
に近づくことができるので、固形成分11のダクト16
への流れ込みも円滑になる。さらに、供給される取扱物
8の性状が変り固形成分11の粒度が変わったときに
も、調節ボルト24cを調節して動圧ゾーン体24の入
口部24dの通過断面積24Aを調節することにより、
ダクト16への流れ込みを円滑に維持できるので、所望
の性状の固形成分11を安定して回収することが可能で
ある。
ゾーン体15と動圧ゾーン体24が処理槽1の排出口1
4とダクト16の間に設けられたことにより、混合ガス
体13は静圧ゾーン体15内で処理槽1から撹拌流の影
響で排出された不完全分解物19を除くことができ、動
圧ゾーン体24を通過する間に速度をダクト16内流速
に近づくことができるので、固形成分11のダクト16
への流れ込みも円滑になる。さらに、供給される取扱物
8の性状が変り固形成分11の粒度が変わったときに
も、調節ボルト24cを調節して動圧ゾーン体24の入
口部24dの通過断面積24Aを調節することにより、
ダクト16への流れ込みを円滑に維持できるので、所望
の性状の固形成分11を安定して回収することが可能で
ある。
【0028】続いて、本発明の第三の実施形態を、図4
により説明する。本実施形態は、排出口14とダクト1
6の間に、静圧ゾーン体25と動圧ゾーン体26を備え
ている。静圧ゾーン体25は、第二の実施形態と同様に
排出口14と動圧ゾーン体26に連結し、静圧ゾーン本
体25aと可動静圧体25bと調整ねじ25cを備えて
いる。
により説明する。本実施形態は、排出口14とダクト1
6の間に、静圧ゾーン体25と動圧ゾーン体26を備え
ている。静圧ゾーン体25は、第二の実施形態と同様に
排出口14と動圧ゾーン体26に連結し、静圧ゾーン本
体25aと可動静圧体25bと調整ねじ25cを備えて
いる。
【0029】静圧ゾーン本体25aの断面積25Aは、
可動静圧体25bの断面積25Bより大きくしてあり、
静圧ゾーン本体25aに対して可動静圧体25bを調整
ねじ25cにより混合ガス体13の流れの方向に相対的
に昇降移動可能に取り付け、静圧ゾーン体25の実質長
さ25dを調節することにより、混合ガス体13の実質
的な通過断面積を最大25Aから最小25Bにすること
ができる。即ち、可動静圧体25bは回転により調整ね
じ25cのねじのリードに従って静圧ゾーン本体25a
に対して相対的に昇降するので、可動静圧体25bの下
縁を静圧ゾーン本体25aの上縁位置に近付けたり排出
口14の出口位置に近付けることが可能で、静圧ゾーン
体25の実質長さ25dと通過断面積を調整できるよう
になっている。
可動静圧体25bの断面積25Bより大きくしてあり、
静圧ゾーン本体25aに対して可動静圧体25bを調整
ねじ25cにより混合ガス体13の流れの方向に相対的
に昇降移動可能に取り付け、静圧ゾーン体25の実質長
さ25dを調節することにより、混合ガス体13の実質
的な通過断面積を最大25Aから最小25Bにすること
ができる。即ち、可動静圧体25bは回転により調整ね
じ25cのねじのリードに従って静圧ゾーン本体25a
に対して相対的に昇降するので、可動静圧体25bの下
縁を静圧ゾーン本体25aの上縁位置に近付けたり排出
口14の出口位置に近付けることが可能で、静圧ゾーン
体25の実質長さ25dと通過断面積を調整できるよう
になっている。
【0030】動圧ゾーン体26は、ダクト16と連結す
る動圧ゾーン本体26aと可動動圧体26bを備え、動
圧ゾーン本体26aは調整ねじ26cを介して回転して
昇降可能にダクト16に支持され、可動動圧体26bは
調整ねじ26dを介して動圧ゾーン本体26aに支持さ
れるとともに可動静圧体25bに摺動可能に挿入されて
いる。動圧ゾーン本体26aは回転されると調整ねじ2
6cのねじリードに従ってダクト16に対して昇降す
る。可動動圧体26bは回転されると動圧ゾーン本体2
6aに対して昇降移動をするようになっている。従っ
て、動圧ゾーン本体26aまたは可動動圧体26bある
いはその両者を回転すると、ダクト16の入口部16a
の位置に対する動圧ゾーン本体26aの入口部位置まで
の長さ26eと、動圧ゾーン本体26aの入口部位置と
可動動圧体26b下縁位置との長さ26fを調節するこ
とが可能とである。
る動圧ゾーン本体26aと可動動圧体26bを備え、動
圧ゾーン本体26aは調整ねじ26cを介して回転して
昇降可能にダクト16に支持され、可動動圧体26bは
調整ねじ26dを介して動圧ゾーン本体26aに支持さ
れるとともに可動静圧体25bに摺動可能に挿入されて
いる。動圧ゾーン本体26aは回転されると調整ねじ2
6cのねじリードに従ってダクト16に対して昇降す
る。可動動圧体26bは回転されると動圧ゾーン本体2
6aに対して昇降移動をするようになっている。従っ
て、動圧ゾーン本体26aまたは可動動圧体26bある
いはその両者を回転すると、ダクト16の入口部16a
の位置に対する動圧ゾーン本体26aの入口部位置まで
の長さ26eと、動圧ゾーン本体26aの入口部位置と
可動動圧体26b下縁位置との長さ26fを調節するこ
とが可能とである。
【0031】本実施形態の場合、静圧ゾーン体25と動
圧ゾーン体26の実質長さを調節できるので、不完全分
解物19の発生の少ない取扱物8では、静圧ゾーン体2
5の実質長さ25dを小さくして、混合ガス体13を排
出口14から排出される時の流速を下げることなくダク
ト16に流すことができ、逆に不完全分解物19の多い
ときには、実質長さ25dを大きくしてダクト16に不
完全分解物19が流れ込まないようにすることができ
る。また、動圧ゾーン本体26aと可動動圧体26bも
昇降移動可能であり、それぞれの位置を調整することに
より断面積の異なる動圧ゾーン本体26aと可動動圧体
26bの長さ26eと26fを調節して、通過する混合
ガス体13のダクト16への流れ込みを固形成分11の
粒度に合う速度にすることができる。
圧ゾーン体26の実質長さを調節できるので、不完全分
解物19の発生の少ない取扱物8では、静圧ゾーン体2
5の実質長さ25dを小さくして、混合ガス体13を排
出口14から排出される時の流速を下げることなくダク
ト16に流すことができ、逆に不完全分解物19の多い
ときには、実質長さ25dを大きくしてダクト16に不
完全分解物19が流れ込まないようにすることができ
る。また、動圧ゾーン本体26aと可動動圧体26bも
昇降移動可能であり、それぞれの位置を調整することに
より断面積の異なる動圧ゾーン本体26aと可動動圧体
26bの長さ26eと26fを調節して、通過する混合
ガス体13のダクト16への流れ込みを固形成分11の
粒度に合う速度にすることができる。
【0032】動圧ゾーン体26の機能を止めて、あるい
は、動圧ゾーン体24,26を設けずに、不完全分解物
19の発生状況に合わせて8静圧ゾーン体15,25に
おける混合ガス体13の通過断面積を調節するようにし
てもよい。
は、動圧ゾーン体24,26を設けずに、不完全分解物
19の発生状況に合わせて8静圧ゾーン体15,25に
おける混合ガス体13の通過断面積を調節するようにし
てもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、処理槽から排出される
不完全分解物のダクトへの流れ込みを防ぎ、また、供給
される取扱物の性状が変動しても、固形成分を含む混合
ガス体のダクトへの流れ込み流速を、ダクトを取替えず
に調節することができる。
不完全分解物のダクトへの流れ込みを防ぎ、また、供給
される取扱物の性状が変動しても、固形成分を含む混合
ガス体のダクトへの流れ込み流速を、ダクトを取替えず
に調節することができる。
【0034】本発明によれば、また、供給される取扱物
の性状が変動してもダクトを取替えることなく、混合ガ
ス体を円滑にダクトへ流れ込む流速に調節できるジェッ
トバーナ式処理装置を提供することができる。
の性状が変動してもダクトを取替えることなく、混合ガ
ス体を円滑にダクトへ流れ込む流速に調節できるジェッ
トバーナ式処理装置を提供することができる。
【図1】本発明の一実施形態を示すジェットバーナ式処
理装置の全体構成図である。
理装置の全体構成図である。
【図2】本発明の第二の実施形態に係るジェットバーナ
式処理装置の要部を示す縦断面図である。
式処理装置の要部を示す縦断面図である。
【図3】図2のX−X切断線に沿った断面図である。
【図4】本発明の第三の実施形態に係るジェットバーナ
式処理装置の要部を示す縦断面図である。
式処理装置の要部を示す縦断面図である。
【図5】従来のジェットバーナ式処理装置の例を示す図
である。
である。
1…処理槽、2…ジェットバーナ、7…熱ガス体、8…
取扱物、9…取扱物供給手段、10…蒸発成分、11…
固形成分、12…排ガス体、13…混合ガス体、14…
排出口、15…静圧ゾーン体、16…ダクト、17…分
離手段、19…不完全分解物、20…空間、24…動圧
ゾーン体、24a…動圧ゾーン本体、24b…断面積調
節手段、24c…調節ボルト、25…第三の実施形態の
静圧ゾーン体、25b…可動静圧体、26…第三の実施
形態の動圧ゾーン体、26a…動圧ゾーン本体、26b
…可動動圧体
取扱物、9…取扱物供給手段、10…蒸発成分、11…
固形成分、12…排ガス体、13…混合ガス体、14…
排出口、15…静圧ゾーン体、16…ダクト、17…分
離手段、19…不完全分解物、20…空間、24…動圧
ゾーン体、24a…動圧ゾーン本体、24b…断面積調
節手段、24c…調節ボルト、25…第三の実施形態の
静圧ゾーン体、25b…可動静圧体、26…第三の実施
形態の動圧ゾーン体、26a…動圧ゾーン本体、26b
…可動動圧体
Claims (6)
- 【請求項1】熱ガス体を噴出するジェットバーナを備え
た処理槽と、蒸発成分と固形成分が混合した状態にある
取扱物を前記熱ガス体の流れに供給する取扱物供給手段
と、前記熱ガス体により前記取扱物から分れた前記蒸発
成分と前記固形成分と前記熱ガス体から変化した排ガス
体の混ざった混合ガス体を前記処理槽から排出する排出
口と、前記混合ガス体から前記固形成分を分離する分離
手段と、前記排出口と前記分離手段を接続するダクトを
備えたジェットバーナ式処理装置において、 前記排出口と前記ダクトの間には前記混合ガス体の通過
する断面積を前記排出口の断面積および前記ダクトの断
面積よりも大であって前記混合ガス体とともに排出され
る不完全分解物を蓄積する空間を有した静圧ゾーン体が
設けられていることを特徴とするジェットバーナ式処理
装置。 - 【請求項2】請求項1に記載のジェットバーナ式処理装
置において、前記静圧ゾーン体と前記ダクトの間には前
記混合ガス体の通過断面積を前記静圧ゾーン体よりも小
さくした動圧ゾーン体が設けられていることを特徴とす
るジェットバーナ式処理装置。 - 【請求項3】請求項2に記載のジェットバーナ式処理装
置において、前記静圧ゾーン体および動圧ゾーン体の少
なくとも一方は前記混合ガス体の通過断面積を調節する
断面積調節手段を備えていることを特徴とするジェット
バーナ式処理装置。 - 【請求項4】請求項2に記載のジェットバーナ式処理装
置において、前記動圧ゾーン体は、前記動圧ゾーン体の
長さを調節する動圧ゾーン体長さ調節手段を備えている
ことを特徴とするジェットバーナ式処理装置。 - 【請求項5】請求項1に記載のジェットバーナ式処理装
置において、前記静圧ゾーン体の空間に蓄積する不完全
分解物を前記処理槽に戻す手段を備えていることを特徴
とするジェットバーナ式処理装置。 - 【請求項6】熱ガス体を噴出するジェットバーナを備え
た処理槽と、蒸発成分と固形成分が混合した状態にある
取扱物を前記熱ガス体の流れに供給する取扱物供給手段
と、前記熱ガス体により前記取扱物から分れた前記蒸発
成分と前記固形成分と前記熱ガス体から変化した排ガス
体の混ざった混合ガス体を前記処理槽から排出する排出
口と、前記混合ガス体から前記固形成分を分離する分離
手段と、前記排出口と前記分離手段を接続するダクトを
備えたジェットバーナ式処理装置による取扱物の処理方
法において、 前記排出口と前記ダクトの間において、前記混合ガス体
に含まれる不完全分解物を重量差を利用して分離除去す
ることを特徴とするジェットバーナ式処理装置による取
扱物の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8043997A JPH10274479A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | ジェットバーナ式処理装置および取扱物の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8043997A JPH10274479A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | ジェットバーナ式処理装置および取扱物の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10274479A true JPH10274479A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=13718303
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8043997A Pending JPH10274479A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | ジェットバーナ式処理装置および取扱物の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10274479A (ja) |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP8043997A patent/JPH10274479A/ja active Pending
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