JPH10272470A - 次亜塩素酸含有電解水生成吐出装置 - Google Patents

次亜塩素酸含有電解水生成吐出装置

Info

Publication number
JPH10272470A
JPH10272470A JP9077760A JP7776097A JPH10272470A JP H10272470 A JPH10272470 A JP H10272470A JP 9077760 A JP9077760 A JP 9077760A JP 7776097 A JP7776097 A JP 7776097A JP H10272470 A JPH10272470 A JP H10272470A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
hypochlorous acid
pump
electrolyzer
electrolytic cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9077760A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Ando
茂 安藤
Hiroshi Takamatsu
博 高松
Akemi Takeshita
朱美 竹下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP9077760A priority Critical patent/JPH10272470A/ja
Publication of JPH10272470A publication Critical patent/JPH10272470A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電解槽よりも上流に配設された機器に細菌が
繁殖し難く、次亜塩素酸含有電解水の殺菌力が低下しな
い次亜塩素酸含有電解水生成吐出装置を提供する。 【構成】 電解槽と、食塩水タンクと、食塩水を食塩水
タンクから電解槽へ圧送するポンプと、直流電源装置
と、制御装置とを備え、制御装置は、次亜塩素酸含有電
解水の吐出終了後、所定時間ポンプを逆回転させて、電
解槽内の電解液を上流側へ逆流させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は次亜塩素酸を含有す
る殺菌性の電解水を生成吐出する次亜塩素酸含電解水生
成吐出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電解槽と、食塩水タンクと、食塩水を食
塩水タンクから電解槽へ圧送するポンプと、直流電源装
置と、制御装置とを備え、食塩水を電解して得られた次
亜塩素酸を含有する殺菌性の電解水を吐出する次亜塩素
酸含有電解水生成吐出装置が病院、家庭等において使用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の次亜塩素酸含有
電解水生成吐出装置には、食塩水タンク、ポンプ、それ
らを連結する流路等の、電解槽よりも上流に配設された
機器に、細菌が繁殖する可能性があり、該細菌が混入す
ることによって次亜塩素酸含有電解水の殺菌力が低下す
る可能性があるという問題があった。本発明は上記問題
に鑑みてなされたものであり、電解槽よりも上流に配設
された機器に細菌が繁殖し難く、次亜塩素酸含有電解水
の殺菌力が低下しない次亜塩素酸含有電解水生成吐出装
置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、電解槽と、食塩水タンクと、食
塩水を食塩水タンクから電解槽へ圧送するポンプと、直
流電源装置と、制御装置とを備え、制御装置は、次亜塩
素酸含有電解水の吐出終了後、所定時間ポンプを逆回転
させて、電解槽内の電解水を上流側へ逆流させることを
特徴とする次亜塩素酸含有電解水生成吐出装置を提供す
る。本発明に係る次亜塩素酸含有電解水生成吐出装置に
おいては、次亜塩素酸含有電解水の吐出終了後、所定時
間ポンプが逆回転し、電解槽内の次亜塩素酸を含有する
殺菌性の電解水が上流側へ逆流して、電解槽よりも上流
に配設された機器を殺菌するので、電解槽よりも上流に
配設された機器に細菌が繁殖し難く、次亜塩素酸含有電
解水の殺菌力は低下しない。本発明の好ましい態様にお
いては、電解槽は酸性電解水とアルカリ性電解水とを別
々に吐出するイオン水生成用の電解槽である。電解槽が
酸性電解水とアルカリ性電解水とを別々に吐出するイオ
ン水生成用の電解槽である場合、次亜塩素酸を含有する
酸性水が吐出される。次亜塩素酸水溶液が酸性である場
合、水溶液中の塩素化合物は主として殺菌力の強い次亜
塩素酸となるので、電解槽をイオン水生成用の電解槽と
することにより、次亜塩素酸含有電解水の殺菌力を高め
ることができる。本発明の好ましい態様においては、電
解槽は無隔膜型電解槽である。電解槽を無隔膜型電解槽
とすることにより、次亜塩素酸含有電解水生成吐出装置
が小型化される。
【0005】
【発明の実施の形態】以下添付図に基づいて、本発明の
実施例を説明する。図1に示すように、本実施例に係る
次亜塩素酸含有電解水生成吐出装置Aは、無隔膜型電解
槽1と噴霧装置2と手元スイッチ3とを有する手の平サ
イズの電解噴霧ユニット4と、食塩水タンク5と捨て水
回収タンク6とポンプ7と乾電池又は充電式電池を電源
とする直流電源装置8と制御装置9とを有する本体10
と、食塩水供給チューブ11と捨て水排水チューブ12
と電解用電線13a、13b、圧電素子用電線13c、
13d、手元スイッチ用電線13e、13fとを有し本
体10と電解噴霧ユニット4とを連結するハーネス14
とを備えている。制御装置9は、定電圧回路と高周波発
生回路とを含む噴霧装置駆動回路と、定電流回路含む電
解槽駆動回路と、定電圧回路を含むポンプ駆動回路と、
CPUとを有している。
【0006】図2、3に示すように、電解噴霧ユニット
4の無隔膜型電解槽1と噴霧装置2と手元スイッチ3と
は、直径×厚みが約90mm×約35mmの厚肉円板状
のケース15に収納されている。ケース15には、酸性
霧吹き出し口15aが形成されている。本体10の食塩
水タンク5と捨て水回収タンク6とポンプ7と乾電池又
は充電式電池を電源とする直流電源装置8と制御装置9
とは、直径×高さが約105mm×約180mmの有底
円筒状のケース16に収納されている。図2、図3
(a)、(b)に示すように、電解噴霧ユニット4とハ
ーネス14とを、本体10の開口部に格納し、本体10
の開口部から取り出すことが可能である。図3(b)、
(c)に示すように、ケース15に形成された溝15b
と、ケース16の開口部周囲に形成されたフランジ部1
6aとを係合させることにより、電解噴霧ユニット4を
立てた状態で本体10に係止させることができる。
【0007】図4(a)、図5、図6に示すように、無
隔膜型電解槽1は、縦×横×厚みが約60mm×約50
mm×約5mmの樹脂製の耐圧ケース17、縦×横×厚
みが約60mm×約50mm×約7mmの樹脂性の耐圧
カバー18の凹部に、陽極板19、陰極板20の2枚の
電極板を2枚の樹脂製スペーサ21を挟んで配設し、ケ
ース17とカバー18とを水密にねじ結合することによ
り構成されている。陽極板19は、白金メッキを施した
チタン板から成り、縦×横(スペーサ21との当接部を
除く)の寸法は約20mm×約16mmである。陰極板
20は、白金メッキを施したチタン板から成り、縦×横
(スペーサ21との当接部を除く)の寸法は約25mm
×約16mmである。電極板19、20の寸法は、人体
表面の比較的狭い領域を占める患部に殺菌水を噴霧する
ことを勘案して決定される単位時間当たりの設定噴霧量
から定まる単位時間当たりの設定電解量と、PH3以下
の強酸性水を得るために必要な単位電解量当たりの電流
量と、塩素発生量を抑制する必要性から定まる電流密度
の上限値とを勘案して定められている。電極板19、2
0は図示しない端子とハーネス14の電解用電線13
a、13bとを介して、制御装置9の電解槽駆動回路に
接続されている。ケース17には食塩水入口22、アル
カリ性水出口23が形成され、カバー18には酸性水出
口24が形成されている。
【0008】陽極板19と陰極板20との間に通水流路
25が形成されている。通水流路25の下流端近傍部
は、カバー18の凹部内に形成された陽極板19と面一
に延在する平滑面18aと陰極板20とにより形成され
ている。陽極板19と陰極板20との間の距離は約0.
2mm〜0.5mmに設定されている。電極間距離は、
単位時間当たりの設定電解量と電池駆動のポンプ7の出
力から定まる通水流路25の適正通水抵抗、電池駆動に
よる電解を実現するための電極間電圧の低電圧化、噴霧
開始時の初水量を低減させるための無隔膜型電解槽内の
滞留水の少量化等を勘案して定められている。通水流路
25の上流端は食塩水供給流路26に連通している。食
塩水供給流路26はケース17とカバー18とによって
形成されており、電極板の横方向全長に亘って延在して
いる。食塩水供給流路26は食塩水入口22に連通して
いる。食塩水入口22はハーネス14の食塩水供給チュ
ーブ11と本体10のポンプ7とを介して、本体10の
食塩水タンク5に連通している。通水流路25の下流端
は、アルカリ性水回収流路27に連通している。アルカ
リ性水回収流路27は、ケース17とカバー18とによ
って形成されており、電極板の横方向全長に亘って延在
している。アルカリ性水回収流路27の容量は通水流路
25の容量に対して十分に大きく設定されている。アル
カリ性水回収流路27の下流端はアルカリ性水出口23
に連通している。アルカリ性水出口23は、はハーネス
14の捨て水排水チューブ12を介して、本体10の捨
て水回収タンク6に連通している。カバー18には陽極
板19の下流端に隣接して、陽極板19の横方向全長に
亘って延在する酸性水回収流路28が形成されている。
酸性水回収流路28は酸性水出口24に連通している。
【0009】図4(a)(b)に示すように、噴霧装置
2は、縦×横×厚みが約50mm×約50mm×約3m
mの樹脂製のカバー29、耐圧カバー18の凹部に、縦
×横×厚みが約20mm×約17mm×約1mmの圧電
素子30を配設し、圧電素子30の一方の面をカバー2
9に固着し、圧電素子30の他方の面の一端に、縦×横
×厚みが約20mm×約17mm×約0.05mmの多
孔板31の一端を固着し、カバー29とカバー18とを
ねじ結合することにより構成されている。多孔板31
は、カバー18に形成された凹部である開放噴霧タンク
32を覆っている。開放噴霧タンク32は酸性水出口2
4を介して酸性水回収流路28に連通している。圧電素
子30の前記一方の面と他方の面とには、図示しない金
製の電極が取りつけられ、該電極は図示しない端子とハ
ーネス14の圧電素子用電線13c、13dとを介し
て、制御装置9の噴霧装置駆動回路に接続されている。
多孔板31は直径が約0.01〜0.02mmの多数の
孔が形成された白金、金、銀等の耐酸性の貴金属板から
成り、或いは直径が約0.01〜0.02mmの多数の
孔が形成されたニッケル板の孔の内面を含む全表面を、
白金、金、銀等の貴金属、窒化チタン、炭化チタン等の
物理蒸着、化学蒸着によってメッキし、或いはテフロン
樹脂等で被覆して、耐酸性を向上させたものから成る。
圧電素子30と多孔板31との間の接合部は樹脂等で被
覆することにより、耐酸性を向上させている。多孔板3
1と多孔板31に対峙する開放噴霧タンク32の底壁と
の間の距離は約0.5mm乃至約1.5mmである。前
記距離は、該距離が短すぎると次亜塩素酸含有酸性水の
表面張力により多孔板が開放噴霧タンクの底壁に吸着さ
れて多孔板の振動が停止し、前記距離が長すぎると付加
水質量の増大により多孔板の振動が規制されることを勘
案して定められている。カバー29には多孔板31に対
峙して開口29aが形成されている。手元スイッチ3は
ハーネス14のスイッチ用電線13e、13fを介し
て、制御装置9のCPUに接続されている。
【0010】図7に示すように、ハーネス14は、前述
の食塩水供給チューブ11、捨て水排水チューブ12、
電線13a〜13fと、これらを束ねる内側シース33
と、形状保持用の外側シース34とにより構成されてい
る。食塩水供給チューブ11の内直径は約1.4mmに
設定され、捨て水排水チューブ12の内直径は約1.0
mmに設定されている。従って、食塩水供給チューブ1
1の流路断面積と捨て水排水チューブ12の流路断面積
との比は、2対1に設定されている。食塩水供給チュー
ブ11の内直径と捨て水排水チューブ12の内直径と
は、内直径が大であると、本装置Aの使用時に電解噴霧
ユニット4の高さが変動した場合に、対応するポンプ7
の負荷変動が大きく、流量の変動ひいては噴霧量の変動
が大きくなること、逆に内直径が小であると、通水抵抗
が大きくなり、ポンプ7の負荷が大きくなって、ポンプ
駆動電源の電池化が難しくなることを勘案して、設定さ
れている。
【0011】上記構成を有する次亜塩素酸含有電解水生
成吐出装置Aの作動を以下に説明する。使用者は、先
ず、図3(a)の状態で本体10に格納された電解噴霧
ユニット4を手で持ち、図3(b)に示すように本体1
0から取り外し、電解噴霧ユニット4をアトピー性皮膚
炎の炎症部、糖尿病等による壊疸部、或いは寝たきり老
人等の床ずれ部等に近づけ、酸性霧吹き出し口15aを
炎症部、壊疸部、床ずれ部等へ向け、次いで、電解噴霧
ユニット4を持った手の指で手元スイッチ3を押して、
制御装置9を始動させる。制御装置9のCPUが始動
し、ポンプ駆動回路を介してポンプ7を始動させ、電解
槽駆動回路とハーネス14とを介して無隔膜型電解槽1
に電解電力を供給し、噴霧装置駆動回路とハーネス14
とを介して噴霧装置2に高周波の圧電素子駆動電力を供
給する。図1で矢印で示すように、ポンプ7の作動によ
り、食塩水タンク5から、食塩水がハーネス14の食塩
水供給チューブ11を通って、無隔膜型電解槽1へ圧送
される。
【0012】図6で矢印で示すように、無隔膜型電解槽
1の食塩水入口22へ流入した食塩水は、食塩水供給流
路26に流入し、食塩水供給流路26流れつつ、通水流
路25へ流入する。陽極板19と陰極板20との間に、
制御ユニット9の電解槽駆動回路を介して直流電圧が印
加され、通水流路25を流れる食塩水の流水が電気分解
される。陽極板19の近傍で次亜塩素酸含有酸性水が生
成され、陰極板20の近傍でアルカリ性水が生成され
る。陽極板19の近傍で生成される次亜塩素酸含有酸性
水の量と、陰極板20の近傍で生成されるアルカリ性水
の量との比は、ほぼ1対1である。
【0013】図6で矢印で示すように、陽極板19の近
傍で生成され陽極板19に沿って流れる次亜塩素酸含有
酸性水が、通水流路25の下流域において、陽極板19
の下流端に隣接し、陽極板19の横方向全長に亘って延
在する酸性水回収流路28へ流入する。酸性水回収流路
28へ流入した次亜塩素酸含有酸性水は、酸性水出口2
4を通って、無隔膜型電解槽1から流出する。図6で矢
印で示すように、陰極板20の近傍で生成され陰極板2
0に沿って流れるアルカリ性水は、通水流路25の下流
端からアルカリ性水回収流路27へ流入する。アルカリ
性水回収流路27へ流入したアルカリ性水はアルカリ性
水出口23を経て無隔膜型電解槽1から流出する。
【0014】酸性水出口24を通って無隔膜型電解槽1
から流出した次亜塩素酸含有酸性水は、噴霧装置2の開
放噴霧タンク32へ流入し、開放噴霧タンク32を満た
す。開放噴霧タンク32を満たした次亜塩素酸含有酸性
水は、開放噴霧タンク32の開放端を覆う多孔板31の
一方の面を浸す。噴霧装置2の圧電素子30に噴霧装置
駆動回路を介して高周波電圧が印加され、圧電素子30
が高周波数で伸縮する。圧電素子30に固着された多孔
板31が高周波数で振動する。開放噴霧タンク32を満
たし、多孔板31の一方の面を浸した次亜塩素酸含有酸
性水が、多孔板31に形成された多数の微小孔を介して
霧化され、多孔板31の他方の面から、カバー29の開
口29aとケース15の酸性霧吹き出し口15aとを通
って噴霧される。次亜塩素酸水溶液が酸性である場合、
水溶液中の塩素化合物は主として殺菌力の強い次亜塩素
酸となる。従って、次亜塩素酸含有酸性水は強い殺菌力
を有する。噴霧された殺菌力の強い次亜塩素酸含有酸性
水は、アトピー性皮膚炎の炎症部、糖尿病等による壊疸
部、或いは寝たきり老人等の床ずれ部に、過不足無く塗
布され、該部に繁殖したMRSAを殺菌して該部のかゆ
みや化膿を防止する。アルカリ性水出口23を通って無
隔膜型電解槽1から流出したアルカリ性水は、ハーネス
14の捨て水排水チューブ12を通って、本体10の捨
て水回収タンク6へ流入する。
【0015】噴霧終了後使用者が手元スイッチ3を押す
と、電解槽駆動回路の作動が停止し無隔膜型電解槽1へ
の電解電力の供給が停止して無隔膜型電解槽1の作動が
停止し、噴霧装置駆動回路が停止し圧電素子駆動電力の
供給が停止して噴霧装置2の作動が停止する。制御装置
9内の記憶媒体に予め格納した制御プログラムに従っ
て、ポンプ駆動回路を介して、ポンプ7に所定時間逆電
圧が印加され、ポンプ7が所定時間逆回転する。この結
果、無隔膜型電解槽1内の次亜塩素酸を含有する殺菌性
の電解液が無隔膜型電解槽1よりも上流側ヘ逆流し、ハ
ーネス14の食塩水供給チューブ11、ポンプ7、食塩
水タンク5等の、無隔膜型電解槽1よりも上流に配設さ
れた機器が殺菌される。所定時間ポンプ7が逆回転した
後、ポンプ駆動回路の作動が停止し、ポンプ7の作動が
停止し、次亜塩素酸含有電解水生成吐出装置Aの作動が
停止する。使用者は、必要に応じて、本体10の食塩水
タンク5に食塩水を補給し、捨て水回収タンク6からア
ルカリ性水を排出させ、直流電源装置8の電池を取り替
える。
【0016】次亜塩素酸含有電解水生成吐出装置Aにお
いては、無隔膜型電解槽1の陽極板19と陰極板20と
が隔膜を介することなく対峙しているので、従来の隔膜
型電解槽を用いる生成装置に比べて、電極間距離が狭
く、ひいては、電極間に存在する食塩水の電気抵抗が小
さい。従って、本装置Aにおいては、従来の隔膜型電解
槽を用いる生成装置に比べて、少ない電力で食塩水が電
気分解される。この結果、電極間距離の狭隘化による無
隔膜型電解槽1の小型化、低電力化による直流電源装置
8や制御装置9の小型化により、本装置Aは、装置全体
が小型化可搬化され、電解噴霧ユニット4が手の平サイ
ズ化されている。装置全体が小型化可搬化されたことに
より、使用者は本装置Aを手軽に任意の場所に運んで使
用することができる。電解噴霧ユニット4が手の平サイ
ズ化されたことにより、使用者はハースネ14を介して
本体10に連結された電解噴霧ユニット4を手に持っ
て、身体の任意の部位に次亜塩素酸含有酸性水を塗布す
ることができる。従って、本装置Aの使用性は高い。
【0017】次亜塩素酸含有電解水生成吐出装置Aにお
いては、電極間距離の狭隘化により、電極間に印加され
る電圧が低く、陽極における過電圧が低く、また、電極
間の通水流路25を流れる食塩水の流速が大きく、電極
面に供給される水酸イオン、水素イオンの量が多く、更
に通水流路25内の流水が層流化される。従って、本装
置Aにおいては、塩素の過大発生を抑制しつつ食塩水の
電気分解が促進され、また、陽極板19近傍の流水と陰
極板20近傍の流水との混合が抑制される。この結果、
本装置Aにおいては、2ppm程度の低濃度で次亜塩素
酸を含有する、PHが3以下の、人体への使用に適した
強酸性の殺菌水を生成することができる。
【0018】次亜塩素酸含有電解水生成吐出装置Aにお
いては、無隔膜型電解槽1の陽極板19と陰極板20と
の間の電極間距離を狭めることにより、電解電圧の低電
圧化、電解電力の低電力化を通じて、電解電源の電池化
が実現される。
【0019】次亜塩素酸含有電解水生成吐出装置Aにお
いては、次亜塩素酸含有酸性水の噴霧終了後、ポンプ7
が所定時間逆回転し、無隔膜型電解槽1内の次亜塩素酸
を含有する殺菌性の電解液が無隔膜型電解槽1よりも上
流側ヘ逆流して、ハーネス14の食塩水供給チューブ1
1、ポンプ7、食塩水タンク5等の、無隔膜型電解槽1
よりも上流に配設された機器が殺菌されるので、食塩水
供給チューブ11、ポンプ7、食塩水タンク5等の無隔
膜型電解槽1よりも上流に配設された機器に細菌が繁殖
し難く、吐出される次亜塩素酸含有酸性水の殺菌力は低
下しない。
【0020】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
は上記実施例に限定されない。噴霧装置2を除去し、次
亜塩素酸含有酸性水を、酸性水出口24とケース15の
酸性霧吹き出し口15aとを介して吐出させても良い。
装置の小型化、可搬化が不要の場合には、無隔膜型電解
槽1に代えて、イオン透過膜で流路が2つに分割され、
一方の流路に陽極が配設され、他方の流路に陰極が配設
され、前者内で生成された次亜塩素酸含有酸性水と、後
者内で生成されたアルカリ性水とが別々に吐出されるよ
うに構成された隔膜型の電解槽を使用し、動力源として
バッテリー、家庭用電源に接続される直流電源装置等を
使用しても良い。陽極近傍で生成された酸性水と陰極近
傍で生成されたアルカリ性水とを別々に吐出するように
構成されたイオン水生成用の電解槽ではなく、単に食塩
水を電解して次亜塩素酸含有電解水を吐出するように構
成された電解槽を用いても良い。この場合には、吐出さ
れる電解水は中性となり、電解水中の塩素化合物は主と
して次亜塩素酸に比べて殺菌力の弱い次亜塩素酸イオン
となるが、殺菌性の電解水を生成吐出することはでき
る。
【0021】
【発明の効果】本発明に係る次亜塩素酸含有電解水生成
吐出装置においては、次亜塩素酸含有酸性水の吐出終了
後、所定時間ポンプが逆回転し、電解槽内の次亜塩素酸
を含有する殺菌性の電解液が上流側へ逆流して、電解槽
よりも上流に配設された機器を殺菌するので、電解槽よ
りも上流に配設された機器に細菌が繁殖し難く、次亜塩
素酸含有酸性水の殺菌力は低下しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る次亜塩素酸含有電解水生
成吐出装置の機器構成図である。
【図2】本発明の実施例に係る次亜塩素酸含有電解水生
成吐出装置の全体構成を示す断面図である。
【図3】本発明の実施例に係る次亜塩素酸含有電解水生
成吐出装置の斜視図である。(a)は電解噴霧ユニット
を本体に格納した状態を示す図であり、(b)は電解噴
霧ユニットを本体から取り出した状態を示す図であり、
(c)は電解噴霧ユニットを本体に係止させた状態を示
す図である。
【図4】本発明の実施例に係る次亜塩素酸含有電解水生
成吐出装置が備える電解噴霧ユニットの構造図である。
(a)は断面図であり、(b)は(a)のb−b矢視図
である。
【図5】図4の電解噴霧ユニットが有する電解槽の斜視
図であ。
【図6】図4の電解噴霧ユニットが有する電解槽を陽極
側と陰極側とに分割した斜視図であ。
【図7】本発明の実施例に係る次亜塩素酸含有電解水生
成吐出装置が備えるハーネスの断面図である。
【符号の説明】
A 次亜塩素酸含有電解水生成吐出装置 1 電解槽 2 噴霧装置 3 手元スイッチ 4 電解噴霧ユニット 5 食塩水タンク 6 捨て水回収タンク 7 ポンプ 8 直流電源装置 9 制御装置 10 本体 14 ハーネス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解槽と、食塩水タンクと、食塩水を食
    塩水タンクから電解槽へ圧送するポンプと、直流電源装
    置と、制御装置とを備え、制御装置は、次亜塩素酸含電
    解水の吐出終了後、所定時間ポンプを逆回転させて、電
    解槽内の電解水を上流側へ逆流させることを特徴とする
    次亜塩素酸含有電解水生成吐出装置。
  2. 【請求項2】 電解槽は酸性電解水とアルカリ性電解水
    とを別々に吐出するイオン水生成用の電解槽であること
    を特徴とする請求項1に記載の次亜塩素酸含有電解水生
    成吐出装置。
  3. 【請求項3】 電解槽は無隔膜型電解槽であることを特
    徴とする請求項2に記載の次亜塩素酸含有電解水生成吐
    出装置。
JP9077760A 1997-03-28 1997-03-28 次亜塩素酸含有電解水生成吐出装置 Pending JPH10272470A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9077760A JPH10272470A (ja) 1997-03-28 1997-03-28 次亜塩素酸含有電解水生成吐出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9077760A JPH10272470A (ja) 1997-03-28 1997-03-28 次亜塩素酸含有電解水生成吐出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10272470A true JPH10272470A (ja) 1998-10-13

Family

ID=13642897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9077760A Pending JPH10272470A (ja) 1997-03-28 1997-03-28 次亜塩素酸含有電解水生成吐出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10272470A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003062573A (ja) * 2001-08-29 2003-03-04 Mikuni Corp 電解水生成器
JP2005193166A (ja) * 2004-01-08 2005-07-21 Terumo Corp 電解水生成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003062573A (ja) * 2001-08-29 2003-03-04 Mikuni Corp 電解水生成器
JP2005193166A (ja) * 2004-01-08 2005-07-21 Terumo Corp 電解水生成装置
JP4601298B2 (ja) * 2004-01-08 2010-12-22 テルモ株式会社 電解水生成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3612569B2 (ja) 低濃度次亜塩素酸含有強酸性殺菌水、低濃度次亜塩素酸含有強酸性殺菌水の生成方法、生成装置及び低濃度次亜塩素酸含有強酸性殺菌水生成吐出装置
JP4723627B2 (ja) 膜−電極接合体、これを用いる電解セル、電解水スプレー装置及び殺菌方法
JP4980016B2 (ja) 電解水噴出装置及び殺菌方法
JP4410155B2 (ja) 電解水噴出装置
WO2003000957A1 (fr) Electrode d'electrolyse et procede de fabrication associe, procede d'electrolyse faisant appel a cette electrode et dispositif de production de solution d'electrolyse
JP5098050B2 (ja) 膜−電極接合体、これを用いた電解ユニット、電解水噴出装置及び殺菌方法
JP3227487U (ja) 空気殺菌加湿器
JP2009125628A (ja) 膜−電極接合体、これを用いる電解セル、オゾン水生成装置及び殺菌方法
JP2003334557A (ja) 携帯可能な殺菌洗浄水生成方法と其の装置
JP3521346B2 (ja) 液体噴霧装置
JPH07214063A (ja) 電解酸性水製造方法及び製造装置
JPH10272470A (ja) 次亜塩素酸含有電解水生成吐出装置
JP3677731B2 (ja) 低濃度次亜塩素酸含有強酸性殺菌水生成噴霧装置
JPH0857380A (ja) 液体噴霧装置
JPH10263053A (ja) 次亜塩素酸含有酸性水生成吐出装置
JP5374527B2 (ja) 電解水生成吐出装置及び電解水吐出方法
KR101919571B1 (ko) 담수 또는 수돗물의 수소 농도를 강화하기 위한 전극 구조물, 이를 이용한 수소수 제조 장치 및 이를 이용한 무선 수소수 제조 장치
JPH10174971A (ja) 電解水生成装置
EP3929329A1 (en) Portable hydrogen-containing ozone water humidifier
JPH08132040A (ja) イオン水生成器
KR102649123B1 (ko) 물의 전기분해 장치 및 이를 포함하는 피부 클렌징 장치
KR102256968B1 (ko) 살균수 생성 장치 및 이를 구비하는 비데
US11229922B2 (en) Portable hydrogen-containing ozone water humidifier
CN213431917U (zh) 软水机消毒装置及软水机
KR102114355B1 (ko) 차아염소산수와 수소기체를 생성하는 장치