JPH10272130A - X線ct装置 - Google Patents
X線ct装置Info
- Publication number
- JPH10272130A JPH10272130A JP9081098A JP8109897A JPH10272130A JP H10272130 A JPH10272130 A JP H10272130A JP 9081098 A JP9081098 A JP 9081098A JP 8109897 A JP8109897 A JP 8109897A JP H10272130 A JPH10272130 A JP H10272130A
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- JP
- Japan
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- detector
- temperature
- heaters
- ray
- heater
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- Pending
Links
- 238000005259 measurement Methods 0.000 abstract description 4
- 238000000034 method Methods 0.000 abstract description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 2
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 2
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 230000002123 temporal effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 検出器に温度勾配が発生するのを防ぎ、正確
な計測データを得ることができるようなX線CT装置を
提供する。 【解決手段】 ヒータ2は検出器1上に中央部では疎
に、左右の端部に行くにしたがって密になるように配置
されている。検出器1の端部は、熱絶縁が不十分な取付
部材で取り付けられているが、そこに近いところを局所
的に加熱することによって、検出器全体の温度を一定に
保つことができる。
な計測データを得ることができるようなX線CT装置を
提供する。 【解決手段】 ヒータ2は検出器1上に中央部では疎
に、左右の端部に行くにしたがって密になるように配置
されている。検出器1の端部は、熱絶縁が不十分な取付
部材で取り付けられているが、そこに近いところを局所
的に加熱することによって、検出器全体の温度を一定に
保つことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体の断層像撮
影を行うX線CT装置に関する。
影を行うX線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にX線CT装置は図3に示すよう
に、回転枠23にはX線管21が、また、検出器25が
取付部材24を介して取り付けられており、回転枠23
と検出器25との間は一定の間隔が設けられている。こ
れは、回転枠23への全面的な接触を避けることによっ
て、温度によるチャネル間の検出感度の時間的、空間的
変動を小さくして、検出器全体を最適な状態に保つよう
にしている。そして、検出器25にはヒータ26と温度
センサ27が取り付けられている。
に、回転枠23にはX線管21が、また、検出器25が
取付部材24を介して取り付けられており、回転枠23
と検出器25との間は一定の間隔が設けられている。こ
れは、回転枠23への全面的な接触を避けることによっ
て、温度によるチャネル間の検出感度の時間的、空間的
変動を小さくして、検出器全体を最適な状態に保つよう
にしている。そして、検出器25にはヒータ26と温度
センサ27が取り付けられている。
【0003】ガントリ23は回転枠23の中空部であ
り、このガントリ23内に被検体を導入して、X線管2
1からX線を照射し被検体を透過してきたX線を検出器
25で検出する。
り、このガントリ23内に被検体を導入して、X線管2
1からX線を照射し被検体を透過してきたX線を検出器
25で検出する。
【0004】このようなX線CT装置では、回転枠23
を回転させて、多方向からX線を照射し、その都度被検
体を透過してきたX線データを取得し、これらのデータ
に基づいて断層像等を再構成している。
を回転させて、多方向からX線を照射し、その都度被検
体を透過してきたX線データを取得し、これらのデータ
に基づいて断層像等を再構成している。
【0005】ここで、検出器25は温度依存性を有する
ために、最も検出感度の良い状態を維持するために、ヒ
ータ26により周囲温度よりも少し高い温度に加熱する
ようにしており、検出器25の中央部に取り付けられた
温度センサ27でc部分の温度を検出して、ヒータ26
の制御回路(図示せず)でこの検出温度をモニターし
て、温度が上昇しすぎたときにはヒータ26の電源を切
り、温度が下降したときにはヒータ26の電源を入れて
検出器25の温度を一定にするようにしていた。
ために、最も検出感度の良い状態を維持するために、ヒ
ータ26により周囲温度よりも少し高い温度に加熱する
ようにしており、検出器25の中央部に取り付けられた
温度センサ27でc部分の温度を検出して、ヒータ26
の制御回路(図示せず)でこの検出温度をモニターし
て、温度が上昇しすぎたときにはヒータ26の電源を切
り、温度が下降したときにはヒータ26の電源を入れて
検出器25の温度を一定にするようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、図4
に示すようにヒータ26は検出器25に均一に取り付け
られており、取付部材24を介して回転枠23に熱的に
結合されているので、ヒータ26で発生した熱は、検出
器25から取付部材24を通して回転枠23の方へ逃げ
てしまい、検出器25の中央部cは温度は高いけれど
も、端部b、cへ行く程温度が下がり、温度勾配が生じ
て検出器25の全体の温度を一定に保つことができな
い。
に示すようにヒータ26は検出器25に均一に取り付け
られており、取付部材24を介して回転枠23に熱的に
結合されているので、ヒータ26で発生した熱は、検出
器25から取付部材24を通して回転枠23の方へ逃げ
てしまい、検出器25の中央部cは温度は高いけれど
も、端部b、cへ行く程温度が下がり、温度勾配が生じ
て検出器25の全体の温度を一定に保つことができな
い。
【0007】この状態を示したのが図5であり、縦軸を
温度、横軸を場所としたものであり、a、b、c、d、
eは図3に表された各地点を示している。
温度、横軸を場所としたものであり、a、b、c、d、
eは図3に表された各地点を示している。
【0008】検出器25の設定温度をT0 とし、回転枠
23の温度がT1 、T2 、T3 とした場合の各地点での
温度分布を示したものであり、検出器25の中央部cを
頂点として左右の方向へ離れて行く程に温度が下がって
いくのがわかる。
23の温度がT1 、T2 、T3 とした場合の各地点での
温度分布を示したものであり、検出器25の中央部cを
頂点として左右の方向へ離れて行く程に温度が下がって
いくのがわかる。
【0009】また、回転枠23の温度と設定温度との差
が大きい程、各部の温度勾配が激しくなっている。
が大きい程、各部の温度勾配が激しくなっている。
【0010】このような温度勾配のために、検出器の位
置によって感度が異なることになり、正確な計測データ
を得ることができないという問題があった。
置によって感度が異なることになり、正確な計測データ
を得ることができないという問題があった。
【0011】本発明は、上記課題を解決するために創案
されたもので、検出器に温度勾配が発生するのを防ぎ、
正確な計測データを得ることができるようなX線CT装
置を提供するものである。
されたもので、検出器に温度勾配が発生するのを防ぎ、
正確な計測データを得ることができるようなX線CT装
置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のX線CT装置は、枠体に取り付け部材を介
して取り付けられ、X線を検出する検出器を有するX線
CT装置において、前記検出器の中央部では疎に、取り
付け部材の近くでは密にヒータを前記検出器上に配置し
たことを特徴としている。
に、本発明のX線CT装置は、枠体に取り付け部材を介
して取り付けられ、X線を検出する検出器を有するX線
CT装置において、前記検出器の中央部では疎に、取り
付け部材の近くでは密にヒータを前記検出器上に配置し
たことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を、以下、図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0014】図1は本発明によるX線CT装置における
検出器の部分の構成図を示す。
検出器の部分の構成図を示す。
【0015】1は検出器、2はヒータ、3は温度センサ
であり、ヒータ2の端子は制御部へつながれている。ヒ
ータ2は検出器1上に中央部では疎に、左右の端部に行
くにしたがって密になるように配置されている。そし
て、制御部では温度センサ3の検出温度をモニターし
て、温度が上昇しすぎたときにはヒータ2の電源を切
り、温度が下降したときにはヒータ2の電源を入れて検
出器1の温度を一定にするようにしている。
であり、ヒータ2の端子は制御部へつながれている。ヒ
ータ2は検出器1上に中央部では疎に、左右の端部に行
くにしたがって密になるように配置されている。そし
て、制御部では温度センサ3の検出温度をモニターし
て、温度が上昇しすぎたときにはヒータ2の電源を切
り、温度が下降したときにはヒータ2の電源を入れて検
出器1の温度を一定にするようにしている。
【0016】このヒータ2が配置された検出器1が用い
られる装置構成は、図3と同様であり、この図において
上記図1の構成よりなる検出器1が検出器25と置き換
えられたものとなる。
られる装置構成は、図3と同様であり、この図において
上記図1の構成よりなる検出器1が検出器25と置き換
えられたものとなる。
【0017】また、装置の各地点を示すのに、図3と同
様のa、b、c、d、eの記号を用いる。
様のa、b、c、d、eの記号を用いる。
【0018】検出器1を回転枠23に取り付けている取
付部材24は、通常熱絶縁が不十分なので、検出器1の
取付部材24に近い部分程、熱の拡散が大きい。
付部材24は、通常熱絶縁が不十分なので、検出器1の
取付部材24に近い部分程、熱の拡散が大きい。
【0019】しかし、本発明では、ヒータ2を検出器1
の中央部では疎に、左右の端部にいくにしたがって段々
と密になるように配置しているので、左右の端部側のほ
うが単位面積あたりの発熱量が大きくなり、検出器1か
ら取り付け部材24を介して回転枠23の方へ拡散する
熱量が検出器1の取り付け部材24に近いところの方が
大きくとも、場所によって発熱量に差を設けていること
で、全体として均一な温度に保つことができる。
の中央部では疎に、左右の端部にいくにしたがって段々
と密になるように配置しているので、左右の端部側のほ
うが単位面積あたりの発熱量が大きくなり、検出器1か
ら取り付け部材24を介して回転枠23の方へ拡散する
熱量が検出器1の取り付け部材24に近いところの方が
大きくとも、場所によって発熱量に差を設けていること
で、全体として均一な温度に保つことができる。
【0020】また、ヒータパターンを密または疎にする
配置の方法は、均一にヒータを配置したときの検出器の
温度分布である図5のデータを元に、温度勾配ができな
いように設定する。
配置の方法は、均一にヒータを配置したときの検出器の
温度分布である図5のデータを元に、温度勾配ができな
いように設定する。
【0021】このようなヒータで加熱された場合の各部
の温度分布を図2に示す。この図からもわかるように、
bからdまでの検出器各部分の温度分布は設定温度T0
で一定となっている。
の温度分布を図2に示す。この図からもわかるように、
bからdまでの検出器各部分の温度分布は設定温度T0
で一定となっている。
【0022】上述の実施例では、ヒータ2を検出器1全
体に対して連続的に密または疎にして配置しているが、
ヒータ2を適当な大きさに分割し、検出器1の取付部材
に近い検出器1の両端部のみに配置するとか、また、端
から順番にブロックに分割して、ヒータを配置するよう
にしても良い。
体に対して連続的に密または疎にして配置しているが、
ヒータ2を適当な大きさに分割し、検出器1の取付部材
に近い検出器1の両端部のみに配置するとか、また、端
から順番にブロックに分割して、ヒータを配置するよう
にしても良い。
【0023】以上のように、熱絶縁が不十分な取付部材
に近いところを局所的に加熱することによって、検出器
全体の温度を一定に保つことができるので、温度の違い
による検出器感度の変動を防ぎ、また、機械的な熱膨脹
による変化に差が生じないので、正確なX線CTデータ
を得ることができる。
に近いところを局所的に加熱することによって、検出器
全体の温度を一定に保つことができるので、温度の違い
による検出器感度の変動を防ぎ、また、機械的な熱膨脹
による変化に差が生じないので、正確なX線CTデータ
を得ることができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
X線CT装置において検出器の中央部では疎に、取り付
け部材の近くでは密にヒータを配置しているので、検出
器各部分の温度勾配をなくすることができ、正確な計測
データを得ることができる。
X線CT装置において検出器の中央部では疎に、取り付
け部材の近くでは密にヒータを配置しているので、検出
器各部分の温度勾配をなくすることができ、正確な計測
データを得ることができる。
【図1】本発明のX線CT装置における検出器部分の構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図2】本発明のX線CT装置を用いた場合の検出器部
分の温度分布を示す図である。
分の温度分布を示す図である。
【図3】一般のX線CT装置の概略構成図である。
【図4】X線CT装置における従来の検出器部分の構成
を示す図である。
を示す図である。
【図5】従来の検出器部分の温度分布を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】枠体に取り付け部材を介して取り付けら
れ、X線を検出する検出器を有するX線CT装置におい
て、前記検出器の中央部では疎に、取り付け部材の近く
では密にヒータを前記検出器上に配置したことを特徴と
するX線CT装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9081098A JPH10272130A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | X線ct装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9081098A JPH10272130A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | X線ct装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10272130A true JPH10272130A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=13736922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9081098A Pending JPH10272130A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | X線ct装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10272130A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1386582A1 (en) * | 2002-07-30 | 2004-02-04 | GE Medical Systems Global Technology Company LLC | Thermoelectrically controlled X-ray detector array |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP9081098A patent/JPH10272130A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1386582A1 (en) * | 2002-07-30 | 2004-02-04 | GE Medical Systems Global Technology Company LLC | Thermoelectrically controlled X-ray detector array |
US7135687B2 (en) | 2002-07-30 | 2006-11-14 | Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc | Thermoelectrically controlled X-ray detector array statement regarding federally sponsored research |
CN100384376C (zh) * | 2002-07-30 | 2008-04-30 | Ge医疗系统环球技术有限公司 | 热电控制的x射线检测器阵列 |
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