JPH10271485A - 動体検出方法及び動体検出装置 - Google Patents

動体検出方法及び動体検出装置

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JPH10271485A
JPH10271485A JP9150697A JP9150697A JPH10271485A JP H10271485 A JPH10271485 A JP H10271485A JP 9150697 A JP9150697 A JP 9150697A JP 9150697 A JP9150697 A JP 9150697A JP H10271485 A JPH10271485 A JP H10271485A
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frame
moving object
input
luminance
quantization
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JP9150697A
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English (en)
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Hideyuki Matsumoto
英之 松本
Akinori Koketsu
昭徳 纐纈
Akio Yoshino
昭夫 吉野
Shunichi Komaki
俊一 小牧
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USC Corp
Original Assignee
USC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントラスト補正を効率良く行い処理に要す
る時間を短縮する。 【解決手段】 撮像手段により得られた入力フレーム3
0,31にコントラスト補正を施す。その後、このコン
トラスト補正された入力フレーム30,31のポジフレ
ームとネガフレームとを交互に出力し、順方向に隣接す
るポジフレームとネガフレームとに共通する静止部分の
濃度値を均一化する。これにより、動体部分を抽出す
る。上記コントラスト補正は、先ず各GOPのうちの時
間軸上最初のフレーム30に対してLUT作成を行う。
次いで、上記各GOPのうちの残りのフレーム31に対
して上記最初のフレーム30で作成したLUTを用いて
量子化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一連の動画像中
から動体のみを抽出する動体検出方法及び動体検出装置
に関し、特に、動体検出に係わる処理を迅速に行える動
体検出方法及び動体検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】セキュリティシステムの一つとして、従
来から監視装置が広く知られている。従来の公知である
監視装置は、ディスプレイに映し出された画像を監視者
人が見続け、この監視者の判断により、不審人物(動
体)の検出を行うものであった。このため、動体を検出
する作業は面倒で、場合によっては見落とすこともあ
り、確実性にかけるものであった。
【0003】かかる現状に鑑みて、本発明者は、先に動
体検出方法及び動体検出装置を発明した(特願平8−2
14114号)。先ず、この先発明に係る動体検出方法
及び動体検出装置について簡単に説明する。
【0004】上記先発明の動体検出方法とその装置のう
ち、方法の発明は、先ず、撮像手段により得られた入力
フレームの量子化方向を交互に反転することにより、図
4に示すように、ポジフレーム1とネガフレーム2とを
交互に出力する。そして、順方向に隣接するポジフレー
ム1とネガフレーム2とに共通する静止部分3の濃度値
を均一化することにより、動体検出用フレーム4を出力
する。
【0005】この動体検出用フレーム4においては、上
記静止部分3の濃度値が均一となっているため、動体部
分5が浮かび上がってくる。尚、図4に「和/2」と記
載してあるのは、各フレーム1,2の濃度値を減算する
処理を表している。即ち、上記動体検出用フレーム4を
出力する場合、上記ポジフレーム1とネガフレーム2と
を、単に重ね合わせただけでは、2画面分の濃度情報を
持つため、極端に濃度値の高い画像になってしまう。こ
のため、適切な量の定数値を減算する。
【0006】先発明の動体検出方法は、上述のように構
成されるため、量子化方向を交互に反転することにより
得られたポジフレーム1とネガフレーム2とのうち、時
間の流れに沿って隣接するポジフレーム1とネガフレー
ム2とを重ね合わせ、これら各フレーム1、2に共通す
る静止部分の濃度値を均一化すれば、この静止部分が打
ち消されるため、動体部分5を抽出することができる。
【0007】また、装置の発明は、従来知られたCCD
カメラと同様、光入力を電荷信号に変換し、蓄積する光
電変換手段を備えている。この光電変換手段は、入力さ
れた光情報を、その輝度が所定値以上のものをハイレベ
ルとし、所定値未満のものをローレベルとして(正論理
で)量子化する第一の量子化と、その輝度が所定値以上
のものをローレベルとし、所定値未満のものをハイレベ
ルとして(負論理で)量子化する第二の量子化とを交互
に施す。
【0008】即ち、この光電変換手段10は、図5に示
すように、レンズ11、撮像素子12を介して入力され
た光情報を、信号処理回路13によって正論理で濃度値
を電荷に変換する。次いで、同じくこの信号処理回路1
3により上記電荷を蓄えたまま、負論理で濃度値を電荷
に変換する。そして、上記第一の量子化を施された(正
論理で電荷に変換された)画像フレームと、この第一の
量子化に続く第二の量子化を施された(負論理で電荷に
変換された)画像フレームとを比較し、両者で同じ輝度
の画素を打ち消し合わせることにより、動体と見做され
るこれら両者で異なる輝度の画素を抽出自在としたもの
である。この一連の処理を終えたならば、電荷を解放
し、同様の処理を繰り返す。尚、図5で符号14は同期
回路、符号15は撮像素子12を駆動させるための素子
駆動回路である。
【0009】先発明の動体検出装置は、上述のように構
成されているため、光情報が入力されると、この入力さ
れた光情報は、光電変換手段10によって、第一の量子
化と、第二の量子化とを交互に施される。これら第一、
第二の各量子化の量子化方向は、互いに逆であるため、
上記第一の量子化を施された画像フレームと、この第一
の量子化に続く第二の量子化を施された画像フレームと
を重ね合わせれば、これら各フレームに共通する静止部
分である両者で同じ輝度の画素が互いに打ち消し合うた
め、動体と見做される、これら両フレームで異なる輝度
の画素を抽出できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した先
発明に係る動体検出方法及び動体検出装置においては、
いずれもポジフレーム(第一の量子化を施された画像フ
レーム)及びネガフレーム(第二の量子化を施された画
像フレーム)を得るための量子化(第一、第二の量子
化)を施す前に、予めデフォルト設定での量子化を施
し、このデフォルト設定で量子化されたフレームに対し
て輝度の補正を行い、モニタ等のディスプレイに表示さ
れる画像が上記監視者等にとって見やすいものとなるよ
うにしている。すなわち、上記先発明に係る方法及び装
置は、上述したようにセキュリティシステムを構成する
監視装置として利用されるが、この場合、暗やみの中で
監視することが多いため、上記ディスプレイに映し出さ
れる映像は、そのままでは極めて暗く、このディスプレ
イを監視している監視者にとってモニタしづらいものと
なってしまう。このため、上述したようなコントラスト
補正を施す。
【0011】上記コントラスト補正は、従来、以下のよ
うに行っている。すなわち、先ず、デフォルト設定での
量子化を行い、次いで、 全画素走査によるLUT(L
ook Up Table)を作成し、このLUT参照
による再量子化を行うことで行っている。上記LUT
は、入力され、デフォルト設定で量子化されたフレーム
を構成する画素のうちの所望値以上の輝度を予め設定し
た輝度に変換し、所望のコントラストを得る操作処理を
言う。
【0012】ところが、上記コントラスト補正は、上述
したような手順を踏む必要があるため、画像処理に係る
処理時間が増大してしまうことが避けられない。
【0013】この発明は、係る現状に鑑みて創案された
もので、その目的とするところは、動体検出に係わる処
理を迅速に行える動体検出方法及び動体検出装置を提供
しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る動体検出
方法及び動体検出装置のうち、請求項1に記載した動体
検出方法に係る発明は、撮像手段により得られた入力フ
レームに、この入力フレームを量子化した状態での各画
素のうち、輝度が所望値以上の画素に対してその輝度を
所定値に補正するコントラスト補正を施した後、このコ
ントラスト補正されたそれぞれの入力フレームの量子化
方向を交互に反転して再量子化することによりポジフレ
ームとネガフレームとを交互に出力し、更に、順方向に
隣接するポジフレームとネガフレームとに共通する静止
部分の濃度値を均一化することにより動体部分を抽出す
る動体検出方法に関する。特に、この請求項1に記載し
た発明は、所望数の入力フレームから成る入力フレーム
群のうちの時間軸上最初のフレームに対して上記コント
ラスト補正を施して再量子化し、上記入力フレーム群の
うちの残りのフレームに対しては上記最初のフレームで
得られたコントラスト補正情報を用いて再量子化するこ
とを特徴とする。
【0015】上述のように構成することにより、従来、
コントラスト補正に必要であったディフォルト設定での
量子化並びに全画素走査による上記LUTの作成を省略
できる。この結果、処理手順の短縮化を図れ、その分、
処理速度が向上する。
【0016】また、請求項2に記載した動体検出方法に
係る発明は、上述した請求項1に記載した動体検出方法
と同様、撮像手段により得られた入力フレームに、この
入力フレームを量子化した状態での各画素のうち、輝度
が所望値以上の画素に対してその輝度を所定値に補正す
るコントラスト補正を施した後、このコントラスト補正
されたそれぞれの入力フレームの量子化方向を交互に反
転して再量子化することによりポジフレームとネガフレ
ームとを交互に出力し、更に、順方向に隣接するポジフ
レームとネガフレームとに共通する静止部分の濃度値を
均一化することにより動体部分を抽出する動体検出方法
に関する。特に、この請求項2に記載した発明において
は、所望数の入力フレームから成る入力フレーム群のう
ちの時間軸上最初のフレームに対して上記コントラスト
補正を行って再量子化し、このフレームに続くフレーム
に対しては、当該フレームの前のフレームにおけるコン
トラスト補正情報を用いて再量子化することを特徴とし
ている。
【0017】上述のように構成することにより、上述し
た請求項1に記載の動体検出方法に比較すれば劣るもの
の、コントラスト補正に必要であったディフォルト設定
での量子化並びに各フレームの全画素走査によるLUT
の作成を簡略化できる。この結果、処理手順の短縮化を
図れ、その分、処理速度が向上する。
【0018】更に、本発明に係る動体検出方法及び動体
検出装置のうち、請求項3に記載した動体検出装置に係
る発明は、光入力を量子化した状態での各画素のうち、
輝度が所望値以上の画素に対してその輝度を所定値に補
正するコントラスト補正を施すコントラスト補正手段
と、このコントラスト補正手段により補正された光入力
を電荷信号に変換する光電変換手段とを備えている。そ
して、この光電変換手段は、入力された光情報を、その
輝度が所定値以上のものをハイレベルとし、所定値未満
のものをローレベルとして量子化する第一の量子化と、
その輝度が所定値以上のものをローレベルとし、所定値
未満のものをハイレベルとして量子化する第二の量子化
とを交互に施し、上記第一の量子化を施された画像フレ
ームとこの第一の量子化に続く第二の量子化を施された
画像フレームとを比較し、両者で同じ輝度の画素を打ち
消し合わせることにより、動体と見做される、これら両
者で異なる輝度の画素を抽出自在としたものである。特
に、この請求項3に記載した動体検出装置においては、
上記コントラスト補正手段は、所望数の入力フレームか
ら成る入力フレーム群のうちの時間軸上最初のフレーム
に対して上記コントラスト補正を行って再量子化し、上
記入力フレーム群のうちの残りのフレームに対しては上
記最初のフレームで得られたコントラスト補正情報を用
いて再量子化する機能を有するものであることを特徴と
している。
【0019】上述のように構成される動体検出装置を用
いて動体の検出を行う場合、コントラスト補正手段は、
所望数の入力フレームから成る入力フレーム群のうちの
時間軸上最初のフレームに対して上記コントラスト補正
を行って再量子化し、上記入力フレーム群のうちの残り
のフレームに対しては上記最初のフレームで得られたコ
ントラスト補正情報を用いて再量子化するため、従来、
コントラスト補正に必要であったディフォルト設定での
量子化並びに全画素走査によるLUTの作成を省略でき
る。この結果、処理手順の短縮化を図れ、その分、処理
速度の迅速化を図ることができる。
【0020】また、請求項4に記載した動体検出装置に
係る発明は、上述した請求項3に記載した動体検出装置
と同様、光入力を量子化した状態での各画素のうち、輝
度が所望値以上の画素に対してその輝度を所定値に補正
するコントラスト補正を施すコントラスト補正手段と、
このコントラスト補正手段により補正された光入力を電
荷信号に変換する光電変換手段とを備えている。そし
て、この光電変換手段は、入力された光情報を、その輝
度が所定値以上のものをハイレベルとし、所定値未満の
ものをローレベルとして量子化する第一の量子化と、そ
の輝度が所定値以上のものをローレベルとし、所定値未
満のものをハイレベルとして量子化する第二の量子化と
を交互に施し、上記第一の量子化を施された画像フレー
ムとこの第一の量子化に続く第二の量子化を施された画
像フレームとを比較し、両者で同じ輝度の画素を打ち消
し合わせることにより、動体と見做される、これら両者
で異なる輝度の画素を抽出自在としたものである。特
に、この請求項4に記載した発明においては、上記コン
トラスト補正手段は、所望数の入力フレームから成る入
力フレーム群のうちの時間軸上最初のフレームに対して
上記コントラスト補正を行って再量子化し、このフレー
ムに続くフレームに対しては、当該フレームの前のフレ
ームにおけるコントラスト補正情報を用いて再量子化す
る機能を有するものであることを特徴としている。
【0021】上述のように構成される動体検出装置を用
いて動体の検出を行う場合、コントラスト補正手段は、
所望数の入力フレームから成る入力フレーム群のうちの
時間軸上最初のフレームに対して上記コントラスト補正
を行って再量子化し、このフレームに続くフレームに対
しては、当該フレームの前のフレームにおけるコントラ
スト補正情報を用いて再量子化するため、上述した請求
項3に記載の動体検出装置に比較すれば劣るものの、コ
ントラスト補正に必要であったディフォルト設定での量
子化並びに各フレームの全画素走査によるLUTの作成
を簡略化できる。この結果、処理手順の短縮化を図れ、
その分、処理速度が向上する。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の一形態例
について説明する。尚、この発明はコントラスト補正を
施す部分に特徴があり、その他の構成並びに作用は、前
述した先発明に係る構造と同様である。以下に、先ず前
述した先発明構造と同等部分について簡単に説明し、次
いでこの発明の特徴部分について説明する。本形態例に
係る動体検出装置は、従来知られたCCDカメラと同
様、前記図5に示すように光入力を電荷信号に変換し、
蓄積する光電変換手段10を備えている。この光電変換
手段10は、次のように構成されている。即ち、図5に
示すように、光情報を入力するレンズ11と、撮像素子
(CCD)12と、信号処理回路13と、同期回路14
と、上記撮像素子12を駆動させるための駆動手段15
とを備える。上記信号処理回路13は、ノイズを除去
し、映像信号のみを取り出す回路であるCDS16を含
んでいる。このような構成は、従来から知られたCCD
カメラと同様である。上記レンズ11と撮像素子12と
が特許請求の範囲に記載した撮像手段を成す。
【0023】更に、本形態例に係る動体検出装置におい
ては、上記信号処理回路13に動体検出処理回路17を
設けている。この動体検出処理回路17は、図6に示す
ように、入力された光情報をA/D変換するA/D変換
器18と、動体検出処理を施すための各種前処理を行う
前処理回路19と、正論理により濃度値を電荷に変換
し、更に、この電荷に変換された画像フレームを蓄積す
るためのフレームメモリ20と、負論理により濃度値を
電荷に変換する反転回路21と、これらフレームメモリ
20と反転回路21とによりそれぞれ得られた画像フレ
ームを合成する合成回路22と、この合成回路22によ
り得られた信号をD/A変換して出力するD/A変換器
23と、を備えている。符号24は、入力された信号の
一部をスルー出力信号として送り出すための分配器であ
る。
【0024】上記フレームメモリ20は、上記前処理回
路19を介して送られてきた、A/D変換後の信号を、
その輝度が所定値以上のものをハイレベルとし、所定値
未満のものをローレベルとして(正論理で)量子化する
第一の量子化を施す。そして、この第一の量子化を施さ
れた画像データを蓄積する。一方、上記反転回路21
は、上記A/D変換後の信号を、その輝度が所定値以上
のものをローレベルとし、所定値未満のものをハイレベ
ルとして(負論理で)量子化する第二の量子化とを施
す。即ち、上記フレームメモリ20では、入力された信
号を正論理で濃度値を電荷に変換し、上記反転回路21
では、入力された信号を負論理で濃度値を電荷に変換す
る。
【0025】そして、上記フレームメモリ20に蓄積さ
れた画像フレームと、上記反転回路21により第二の量
子化を施された画像フレームとを、合成回路22に送
り、この合成回路22で両者を合成し比較する。この合
成回路22において、上記両者で同じ輝度の画素を打ち
消し合わせる。言い換えれば、両者の静止部分の濃度を
均一化する。この場合の処理は、上記前処理回路19か
ら与えられたしきい値に基づいて行われる。上記合成回
路22における処理により、D/A変換を施されて出力
された出力信号においては、上記静止部分の濃度が均一
化されているとともに、動体と見做されるこれら両者で
異なる輝度の画素が抽出されたものとなっている。従っ
て、出力された信号中には、上記動体が浮かび上がった
状態となっている。上記合成回路22に画像フレーム信
号を送った後のフレームメモリ20及び反転回路21
は、次の信号を入力し、同様の処理を行う。又、上記合
成回路22は、出力信号を送り出すことによって、新た
な入力を待つべく待機する。
【0026】更に、本形態例に係る動体検出装置は、上
記前処理回路19に、コントラスト補正回路を設けてい
る。このコントラスト補正回路は、図1に示すように、
先ず、各GOP(Group Of Picture)
のうちの時間軸上最初のフレーム30に対してLUT作
成を行い、上記各GOPのうちの残りのフレーム31に
対しては上記最初のフレーム30で作成したLUTを用
いて量子化するように機能する。尚、上記GOPは圧縮
処理の一規範であるMPEGにおける概念であるが、こ
のGOPが特許請求の範囲に記載したフレーム群に相当
する。また、上記コントラスト補正回路が、特許請求の
範囲に記載したコントラスト補正手段を成す。
【0027】本形態例に係る動体検出装置は、上述のよ
うに構成されるため、入力された光情報は、第一の量子
化と、第二の量子化とを交互に施され、更にこれらが重
ね合わされることにより、静止部分が打ち消され、結果
的に動体部分が浮き出される。従って、動体の検出作業
を、容易且つ確実に行える。しかも、本形態例の動体検
出装置の場合、従来から知られたCCDカメラの信号処
理回路13に、上記動体検出処理回路17と前処理回路
19を付加するのみで容易に構成できる。このような動
体検出処理回路17、前処理回路19は、上記CCDカ
メラ内に組み込むことができる他、外部アダプタとして
製造し、既存のCCDカメラに付設して使用することも
できる。従って、製造コストが大幅に増大することがな
い。
【0028】尚、本形態例に係る動体検出装置において
は、入力画像を、グレースケールとする。入力画像がフ
ルカラー画像であっても動体の検出を行えるが、フルカ
ラー画像は細かな色差や彩度差を表現可能であるため、
出力画像に余分な情報を載せてしまう。このため、入力
画像としてはグレースケールが好ましい。また、上述し
た本形態例の装置により動体の検出を行う場合、当該装
置の位置及びアングル、更に焦点距離は、固定されてい
る必要がある。これらが変化した場合、この変化による
ずれが全て抽出されてしまうからである。
【0029】また、上記形態例は、請求項3に対応する
ものであるが、これとは異なり、請求項1に記載した方
法に係る発明に基づき、従来から広く普及しているパー
ソナルコンピュータを利用して動体検出装置を構成する
こともできる。例えば、図2に示すように、前記図5に
示す構成各回路13、14を一のボード33上に組みつ
け、このボード33を、パーソナルコンピュータの拡張
スロットに装着自在とする。上記ボード33には、各種
前処理と各種パターンマッチとを行う機能を設けてい
る。尚、図2に示す構成の場合、ボード33はPCIバ
スを利用しているが、ISAバス等、従来知られたバス
を利用できることは言うまでもない。図2で符号34は
ディスプレイである。
【0030】また、同様の考え方で、図3に示すような
構成とすることもできる。即ち、ボード33aに、前述
した構成各回路13、14とともにビデオコントロール
回路等を設けるとともに、パーソナルコンピュータが備
えるRAMにビデオコントロール用等のソフトウエアを
記憶させ、判定結果の出力等を自在とすることができ
る。この例の場合、前記スルー出力信号をビデオデッキ
35に流すとともにモニタ用のディスプレイ36にその
映像を表示させる。更に、上記コントラスト補正等を行
った映像信号を上記ディスプレイ34に流し、この映像
をディスプレイ34に表示させる。この図3に示す構成
の場合、モニタ用のディスプレイ36にはCCDカメラ
が写し出すそのままの映像が表示されるが、上記パーソ
ナルコンピュータのディスプレイ34にはコントラスト
補正された明度及び輝度の高い映像が表示される。この
際の補正処理は上述したように迅速に行われるため、上
記モニタ用のディスプレイ36の表示画面に対して大き
なタイムラグが生じることはない。
【0031】上記図1、図2、図3にそれぞれ示す各動
体検出装置を用いて動体の検出を行う場合、いずれにお
いても、コントラスト補正回路は、各GOPのうちの時
間軸上最初のフレーム30に対してLUT作成を行い、
上記各GOPのうちの残りのフレーム31に対しては上
記最初のフレーム30で作成したLUTを用いて量子化
する。従って、従来、コントラスト補正に必要であった
ディフォルト設定での量子化並びに全画素走査によるL
UTの作成を省略できる。この結果、処理手順の短縮化
を図れ、その分、処理速度が向上する。上記LUTが特
許請求の範囲に記載したコントラスト補正情報に相当す
る。
【0032】尚、上述した各形態例においては、各GO
Pのうちの時間軸上最初のフレームに対してLUT作成
を行い、上記各GOPのうちの残りのフレームに対して
は上記最初のフレームで作成したLUTを用いて量子化
する、コントラスト補正回路を用いた例について説明し
たが、これとは別に、コントラスト補正回路を、時間軸
上最初のフレームに対してLUT作成を行い、上記フレ
ームに続くフレームに対しては、当該フレームの前のフ
レームにおけるLUTを用いて量子化するように構成す
ることもできる。このようなコントラスト補正回路を設
けた場合、上述した形態例のコントラスト補正回路に比
較すればその処理速度は劣るものの、コントラスト補正
に必要であったディフォルト設定での量子化並びに各フ
レームの全画素走査によるLUTの作成を簡略化でき、
やはり、処理手順の短縮化を図ることができ、その分、
処理速度が向上する。
【0033】尚、この発明に係る動体検出方法及び動体
検出装置は、上記図示の形態例に限らず、種々の構成を
取ることが可能である。要は、所望数の入力フレームか
ら成る入力フレーム群のうちの時間軸上最初のフレーム
に対して上記コントラスト補正を施して再量子化し、上
記入力フレーム群のうちの残りのフレームに対しては上
記最初のフレームで得られたコントラスト補正情報を用
いて再量子化するか、或いは、所望数の入力フレームか
ら成る入力フレーム群のうちの時間軸上最初のフレーム
に対して上記コントラスト補正を行って再量子化し、こ
のフレームに続くフレームに対しては、当該フレームの
前のフレームにおけるコントラスト補正情報を用いて再
量子化するように構成すれば、他の構成は自由である。
【0034】
【発明の効果】この発明に係る動体検出方法及び動体検
出装置は、上述のように構成され作用するため、製造コ
ストの増大が小さいにも拘らず、容易且つ確実な動体検
出を行える、と言う先発明の効果をそのままに、低照度
条件下における検出性能及び処理速度を向上させること
ができ、迅速な動体検出を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本原理を説明するための図である。
【図2】本発明を利用した構成例を示す図である。
【図3】本発明を利用した構成の別例を示す図。
【図4】先発明構造を示すブロック図である。
【図5】動体検出処理回路の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
12 撮像素子 13 信号処理 17 動体検出処理回回路 20 フレームメモリ 21 反転回路 22 合成回路 30,31 フレーム 32,32a ボード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小牧 俊一 東京都品川区大崎1丁目6番4号 株式会 社ユーエスシー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像手段により得られた入力フレーム
    に、この入力フレームを量子化した状態での各画素のう
    ち、輝度が所望値以上の画素に対してその輝度を所定値
    に補正するコントラスト補正を施した後、このコントラ
    スト補正されたそれぞれの入力フレームの量子化方向を
    交互に反転して再量子化することによりポジフレームと
    ネガフレームとを交互に出力し、更に、順方向に隣接す
    るポジフレームとネガフレームとに共通する静止部分の
    濃度値を均一化することにより動体部分を抽出する動体
    検出方法において、所望数の入力フレームから成る入力
    フレーム群のうちの時間軸上最初のフレームに対して上
    記コントラスト補正を施して再量子化し、上記入力フレ
    ーム群のうちの残りのフレームに対しては上記最初のフ
    レームで得られたコントラスト補正情報を用いて再量子
    化することを特徴とする動体検出方法。
  2. 【請求項2】 撮像手段により得られた入力フレーム
    に、この入力フレームを量子化した状態での各画素のう
    ち、輝度が所望値以上の画素に対してその輝度を所定値
    に補正するコントラスト補正を施した後、このコントラ
    スト補正されたそれぞれの入力フレームの量子化方向を
    交互に反転して再量子化することによりポジフレームと
    ネガフレームとを交互に出力し、更に、順方向に隣接す
    るポジフレームとネガフレームとに共通する静止部分の
    濃度値を均一化することにより動体部分を抽出する動体
    検出方法において、所望数の入力フレームから成る入力
    フレーム群のうちの時間軸上最初のフレームに対して上
    記コントラスト補正を行って再量子化し、このフレーム
    に続くフレームに対しては、当該フレームの前のフレー
    ムにおけるコントラスト補正情報を用いて再量子化する
    ことを特徴とする動体検出方法。
  3. 【請求項3】 光入力を量子化した状態での各画素のう
    ち、輝度が所望値以上の画素に対してその輝度を所定値
    に補正するコントラスト補正を施すコントラスト補正手
    段と、このコントラスト補正手段により補正された光入
    力を電荷信号に変換する光電変換手段とを備え、この光
    電変換手段は、入力された光情報を、その輝度が所定値
    以上のものをハイレベルとし、所定値未満のものをロー
    レベルとして量子化する第一の量子化と、その輝度が所
    定値以上のものをローレベルとし、所定値未満のものを
    ハイレベルとして量子化する第二の量子化とを交互に施
    し、上記第一の量子化を施された画像フレームとこの第
    一の量子化に続く第二の量子化を施された画像フレーム
    とを比較し、両者で同じ輝度の画素を打ち消し合わせる
    ことにより、動体と見做される、これら両者で異なる輝
    度の画素を抽出自在としたものである動体検出装置にお
    いて、上記コントラスト補正手段は、所望数の入力フレ
    ームから成る入力フレーム群のうちの時間軸上最初のフ
    レームに対して上記コントラスト補正を行って再量子化
    し、上記入力フレーム群のうちの残りのフレームに対し
    ては上記最初のフレームで得られたコントラスト補正情
    報を用いて再量子化する機能を有するものであることを
    特徴とする動体検出装置。
  4. 【請求項4】 光入力を量子化した状態での各画素のう
    ち、輝度が所望値以上の画素に対してその輝度を所定値
    に補正するコントラスト補正を施すコントラスト補正手
    段と、このコントラスト補正手段により補正された光入
    力を電荷信号に変換する光電変換手段とを備え、この光
    電変換手段は、入力された光情報を、その輝度が所定値
    以上のものをハイレベルとし、所定値未満のものをロー
    レベルとして量子化する第一の量子化と、その輝度が所
    定値以上のものをローレベルとし、所定値未満のものを
    ハイレベルとして量子化する第二の量子化とを、交互に
    施し、上記第一の量子化を施された画像フレームと、こ
    の第一の量子化に続く第二の量子化を施された画像フレ
    ームとを比較し、両者で同じ輝度の画素を打ち消し合わ
    せることにより、動体と見做される、これら両者で異な
    る輝度の画素を抽出自在としたものである動体検出装置
    において、上記コントラスト補正手段は、所望数の入力
    フレームから成る入力フレーム群のうちの時間軸上最初
    のフレームに対して上記コントラスト補正を行って再量
    子化し、このフレームに続くフレームに対しては、当該
    フレームの前のフレームにおけるコントラスト補正情報
    を用いて再量子化する機能を有するものであることを特
    徴とする動体検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007251721A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Japan Radio Co Ltd 移動物体検知装置及びその方法
JP2014086113A (ja) * 2012-10-24 2014-05-12 Dainippon Printing Co Ltd 情報処理装置、情報処理方法、情報処理用プログラム及び情報記録媒体

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