JPH10269373A - オブジェクト選択の並列処理方法 - Google Patents

オブジェクト選択の並列処理方法

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JPH10269373A
JPH10269373A JP9075211A JP7521197A JPH10269373A JP H10269373 A JPH10269373 A JP H10269373A JP 9075211 A JP9075211 A JP 9075211A JP 7521197 A JP7521197 A JP 7521197A JP H10269373 A JPH10269373 A JP H10269373A
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JP9075211A
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Norio Arashiro
典雄 荒城
Kazunori Oniki
一徳 鬼木
Tomoo Onodera
友雄 小野寺
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Hitachi Ltd
Hitachi Information and Control Systems Inc
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Hitachi Ltd
Hitachi Process Computer Engineering Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、オブジェクト選択処理を並列化する
ことを目的とする。 【解決手段】FIFOからコマンド分配装置へコマンド
格納量を示す信号により、コマンド格納量の少ないFI
FOから順番に、コマンドの転送順序を示すシリアルナ
ンバを付加してコマンドを分配する。コマンドを処理し
たコマンド処理用プロセッサからホストのメモリにライ
トアクセスするために、メモリ空間の任意のアドレスを
設定するアドレスレジスタで設定したアドレスにデータ
を書き込むための仮想的なデータライト用レジスタに対
してライトアクセスを行う。このライトアクセスによ
り、前記アドレスレジスタで設定したアドレスにデータ
を書き込み、かつアクセス終了毎にカウントアップす
る。 【効果】ポインティングデバイスによるオブジェクト選
択処理を複数プロセッサで処理する事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パソコン,ワーク
ステーション等の、複数の画像コマンド処理用プロセッ
サでの並列処理によってCRT等の画像表示装置上に表
示する装置で、ピック処理のオブジェクト選択を高速に
行うものである。
【0002】
【従来の技術】まずオブジェクト選択に関する一般的な
処理について示す。
【0003】ホストと、座標展開を行うジオメトリ処理
部と、CRTに描画するための画素展開を行う描画処理
部を備え、画像表示装置であるCRTと、CRT上での
座標を指定するポインティングデバイスであるマウスが
接続された状態でシステムが構成される場合、例えば図
6の(A)で示すとおり、CRTの画面上に表示されて
いる複数の図形に対し、ユーザが一つの図形を選択する
とき、CRT画面上のカーソルをマウスを操作すること
により、選択したい図形上まで移動させ、当該図形上に
カーソルが存在している状態のままマウス上のボタンを
押す(以降ピックと呼ぶ)ことにより図形を選択すると
いう操作が一般的に行われていて、図6の(B)の通
り、画面上では指定の図形が選択された旨を示す意味で
図形の強調表示を行うことも一般的な処理となってい
る。これは画像表示装置(一般的にはCRTを指すので
以降CRTとするが画像表示装置をCRTに限定する意
味ではない)上に表示している図形等のオブジェクト
を、ポインティングデバイス(一般的にはマウスを指す
ので以降マウスとするが上記と同様に限定する意味では
ない)でCRT上での座標を指定し、指定された座標に
表示しているオブジェクトを識別する処理を行い、強調
表示などの描画処理を行うことで実現している。
【0004】このオブジェクト選択方式の概念図を図4
に示す。オブジェクト選択方式の一般的な実現手段は、
CRTに表示されている複数のオブジェクトに対して、
意図した一つのもしくは任意の数のオブジェクトが表示
されている位置までマウスによってカーソルを移動さ
せ、更にその状態でピックすることにより、CRT表示
座標系において指定したオブジェクトが存在する座標を
ホストに通知する。ホストはピックされた座標に対し
て、当該座標を中心とした任意の領域(以下、ピックエ
リアと呼ぶ)に拡大処理し、ピックされたときにCRT
が表示していた全てのオブジェクトに対してピックエリ
ア内に存在するか否かを判定しなければならず、さらに
強調表示を行うのであれば、ピックにより指定されたオ
ブジェクトに対して強調表示の処理を行わなければなら
ない。
【0005】一般的にホストが認識しているオブジェク
トのデータは、頂点座標などの描画処理前の描画用デー
タであり、通知されたCRT座標系において指定された
ピックエリア内に、各々のオブジェクトが存在するかを
判定するのは、ホストでオブジェクトを描画するのとほ
ぼ同じ処理である。そこで、ジオメトリ演算処理部を持
つ描画装置においては、ピックエリアと頂点座標などか
ら成るオブジェクトの描画用データを、ホストからジオ
メトリ演算処理部へ送信し、それに従いジオメトリ演算
処理部は座標展開を行って、ピックエリアとの比較を行
い、ピックエリア内にオブジェクトが存在するか否かを
判定するのが一般的である。
【0006】このオブジェクト選択処理と通常のCRT
描画処理との違いは、ジオメトリ演算処理部でオブジェ
クトの座標展開等のジオメトリ演算を行い、描画処理の
場合であればクリッピングエリアとの比較、オブジェク
ト選択処理であればピックエリアとの比較を行うと言う
ことまではほぼ共通であるが、座標展開したオブジェク
トをCRTに表示するのが目的ではないため、CRTに
描画するための次段描画処理部へのデータ転送は行わな
い。そして次段へのデータ転送のかわりに、ピックエリ
アとの比較結果、エリア内に当該オブジェクトが存在す
ると判定した場合(以下、ピックヒットと呼ぶ)、前段
であるホストへ当該オブジェクトがピックヒットした旨
を通知しなければならないことである。
【0007】そこでホストでは各オブジェクトをユニー
クなシリアルナンバ(以下、PIDと呼ぶ)で管理し、
ホストからオブジェクトの描画データをジオメトリ演算
処理部へ送信する際に、当該PIDを付加して送信する
ことにより、ジオメトリ演算処理部でピックヒットと判
定された全てのオブジェクトは、ホストがピックヒット
データ格納用に確保したメモリ空間に、ホストから発行
されたオブジェクト順に、PIDと当該オブジェクトと
ピックエリアが交差している奥行き方向(以下、Z方向
と呼ぶ)を軸とした最小と最大座標の3つのデータを返
信することが一般的に求められている。
【0008】図4においてCRT上にA,B,C,Dの
順にオブジェクトを描画しピックエリア(甲)の位置を
マウスでピックした場合、ホストに対して通知するデー
タは、ピックヒットしている全てのオブジェクトのPI
Dナンバと各々のZ値の最大値及び最小値である。この
場合、PID=3はピックエリアと交差しない、即ちピ
ックヒットしていないため、通知されるPIDは0,
1,2である。ただし前述の通り、A,B,C,Dの順
で描画されたものであるので、B,C,Dの順にホスト
が指定したメモリに格納する必要がある。以下ピックヒ
ットオブジェクトのPID,Z値の最大値及び最小値の
3つをまとめてピックヒットデータと称する。ホストは
指定したメモリ空間をリードして得られたピックヒット
データによって、ピックヒットオブジェクト及びピック
ヒットオブジェクト同士のZ方向の相関を認識し、強調
表示などの処理を行う。
【0009】以上が一般的なオブジェクト選択処理の概
要であるが、ここでオブジェクト選択を更に高速で処理
するため、ジオメトリ演算処理部を複数化することによ
る並列処理の実現を行う。ジオメトリ演算処理部の並列
化を行うためには、当該ジオメトリ演算処理部への入力
及び出力を排他で制御し、かつ固定長ではないコマンド
群に対して効率よく並列処理させるためのコマンド入力
機能、またジオメトリ演算処理前のコマンドデータ数と
ジオメトリ演算処理後のデータ数は一致しないが、ホス
トから発行されたコマンド群の順序性を守ることが可能
なデータ出力機能が求められる。そこで高速描画処理を
目的とするジオメトリ演算処理部の並列化を行うため、
ホストより送られてくる描画コマンド群に対して、処理
番号付加部にて、ホストより指示された群単位のシリア
ルナンバ(以下、プロセスナンバと呼ぶ)をコマンド毎
に付加する機構を設け、またジオメトリ演算処理部前段
に位置する入力FIFOの空き情報をコマンド分配部に
提供(通知)し、コマンド分配部は前記入力FIFO空
き情報に従ってプロセスナンバ付き描画コマンド群を入
力FIFOへ送信する機能を設け、ジオメトリ演算処理
部は次段の描画処理部へデータを転送するために、バス
権を当該プロセスナンバ順に遷移させることによって、
ホストからのコマンド群発行順序を保ったまま次段への
データ出力制御を行う。これによりホストはジオメトリ
演算処理部の並列処理を意識せずにジオメトリ演算処理
部の並列化及び並列処理時の最適化が行える。
【0010】しかし演算結果のデータを描画処理部のF
IFOにおくることは可能であるが、オブジェクト判定
処理のように、ホストが確保したメモリ空間に、複数の
ジオメトリ演算処理部からピックヒットデータの送信が
あり、かつホストが発行したコマンド群の順序通りに当
該ピックヒットデータを並べて格納する、換言すればア
ドレス管理を行いながらデータをライトしなければなら
ない。
【0011】またこの方式ではジオメトリ演算部からホ
スト上のアドレスを持ったメモリ空間に、順序通りのラ
イトは行えず、通常の描画処理と同様に、ジオメトリ演
算及び描画処理部による画素展開を行い、その演算(処
理)の結果得られた画素情報にPIDを付加させて、表
示用メモリ(FM)に格納し、ピックヒットデータを送
信する方式であるため、PIDを格納するためのメモリ
を画素の数だけ用意しなければならないため、コストア
ップにつながる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記点を鑑
み、複数のジオメトリ演算処理部でピックヒット判定を
並列処理し、複数のジオメトリ演算処理部からのアクセ
スを可能とするためのアドレス管理をハードウェアで行
うことにより、ホスト側で意識することなく、オブジェ
クト選択処理の高速化をはかるものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のジオメ
トリ演算処理部からのアクセスを、ホスト側で意識する
ことなく、オブジェクト選択処理の高速化をはかるため
に、ハードウェアでアドレス管理を行う機構を設けたこ
とを特徴とするものである。具体的にはホストより送ら
れてくる描画コマンド群に対して、コマンド分配部に設
けた処理番号付加部にてホストより指示された群単位の
プロセスナンバをコマンド毎に付加し、ジオメトリ演算
処理部の入力FIFO空き情報をコマンド分配部に通知
することによりコマンド分配部は入力FIFO空き情報
に従ってプロセスナンバ付き描画コマンド群をジオメト
リ演算処理部の入力FIFOへ送信して、ジオメトリ演
算処理後、プロセスナンバ順にデータを送信するグラフ
ィックス処理装置において、ホストがピックヒットデー
タ格納用に確保したメモリ空間の先頭アドレスを設定す
るレジスタと、ジオメトリ演算処理部がコマンド分配部
に対してピックヒットデータを仮想的にライトするため
のピックヒットデータ用のレジスタ(ウィンドウ)を設
け、更に前記ピックヒットデータ用レジスタにデータを
ライトアクセスすると、前記アドレスレジスタで設定し
たメモリ空間送られてきたピックヒットデータをライト
する。更にライトアクセスする毎に前記アドレスレジス
タがインクリメントする機能を有することにある。また
ホストにより自由に設定できるレジスタを設け、当該レ
ジスタの設定値と前記ピックヒットデータ格納用アドレ
スレジスタの値とを逐一比較して、比較結果が一致した
場合にホストに対して割り込みをあげる機能を設けるこ
とにより、ジオメトリ演算処理部で演算後送信してメモ
リに格納されているピックヒットデータ群を参照するタ
イミングを与えることも可能とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図
1,図3,図4,図5を用いて説明する。図1は、本発
明の一実施例に係るグラフィックス並列処理装置のシス
テム構成図である。図4はピックヒットの概念を示すも
のであり、図3は図4における本発明の実施例に係るフ
ローを示す。また図5は図3のフローに対応してシステ
ム構成上のデータの流れを示す。
【0015】図1において、本システムはホストCPU100
とコマンド分配部(以下、SBBと称する)200とジ
オメトリ演算処理インタフェース部(以下、GEIFと
称する。並列化しているため図の左よりGEIF−A,
GEIF−Bとする)300−1,300−2と、ジオ
メトリ演算処理部(以下、GEと称する)305−1,
305−2と、GEIFとGEを纏めた描画処理部31
8により構成され、ホストCPU100とSBB200とはメインバ
ス105で、SBB200とGEIF−A300−1,GEI
F−B300−2はMSバス209で、各GEIF−A
300−1,GEIF−B300−2と各GE305−
1,305−2はGPバスで、各GEIF−A300−
1,GEIF−B300−2と描画処理部とはGP2バ
ス317で、それぞれ接続されている。
【0016】ホストCPU100のホストプログラム101か
らメインバス105を介してSBB200に対して書き込まれ
たコマンド102は、SBB200内のメモリ(以下FIFO
と称する)201にデータとして一時保持され、書き込
まれたコマンドの長さ(レングス)及びコマンド種別
(オペレーションコード)と、処理番号付加機構202
内の0より始まりホストCPU100によるカウントアップ指
示により63までカウントアップする6ビットカウンタ
の内容(以降プロセスナンバ)とでヘッダを生成し、当
該ヘッダとデータが1組となりパケットを生成する。
【0017】当該パケットはGEIF−A300−1,
GEIF−B300−2内の入力FIFO301−1,301
−2の空き情報を伝える信号線(以下、FIFOSTSと呼
ぶ)304−1,304−2に従って、優先制御アービ
タ203によりMSバス209を介してGEIF−A30
0−1,GEIF−B300−2内の入力FIFO301 −
1,301−2へ書き込む(208)。その際の書き込
み(208)は、SBB200から各々のGEIF−A300
−1,GEIF−B300−2に対して書き込みをする
GEIFにパケット送信を伝える信号線(以下、SBBCMD
と称する)315−1,315−2を用いて通知する。
【0018】書き込まれたコマンド種別(オペレーショ
ンコード)が、系内の全てのGEIFに対してパケット
送信を行う(以下、ブロードキャスト転送と称す)場合
は、FIFOSTS−A304−1,FIFOSTS−B304−2に
より全ての入力FIFO301−1,301−2が空いているこ
とを確認した後、SBBCMD−A315−1,SBBCMD−B3
15−2信号により両方の信号をON(送信の意味)し
てブロードキャストを行う。
【0019】コマンド種別(オペレーションコード)
が、1つのGEIFにパケット送信を行う場合は、両方
の入力FIFO301−1,301−2が空であったら、ラウン
ドロビンアルゴリズムに従って一方の入力FIFOに書
き込む。もしも両方の入力FIFO301−1,301−2が空
いていなければ、どちらかが空くまで待つ。たとえばG
EIF−A300−1にパケット送信する場合、SBBCMD
−A315−1をONにすることにより実現する。入力
FIFOに入力されたパケットは、各々のGE305−
1,305−2により読み込まれ、当該GEのプログラ
ム306−1,306−2により座標変換処理、クリッ
ピング等のジオメトリ演算処理を行う。
【0020】ホストCPU100がGEIF内のモードレジス
タ320−1,320−2に設定することにより、GE
の属性がオブジェクト描画モード(以下レンダーモー
ド)の場合は、GEでのジオメトリ演算処理後、GEI
Fの出力FIFO302−1,302−2へコマンドを書き込む
307−1,307−2と同時に、出力FIFOに付随
するDMAコントローラへ描画処理318へ転送するコ
マンドの転送語数を書き込み、かつDMA起動レジスタ
へライトアクセスすることにより、DMAの起動をかけ
る。各GEIF内にある処理順序決定部303−1,3
03−2において、出力FIFO302−1,302−2に書き
込んだコマンド群のプロセスナンバ316−1,316
−2と、出力FIFO302−1,302−2から描画処理31
8へDMA転送した後のDMA終了信号309−1,3
09−2によりカウントアップしてGEIFから出力す
るデータのプロセスナンバをジェネレートするGEIF
出力データ用のアービタ内のカウンタ319で示される
プロセスナンバ310−1,310−2とを比較し、一
致すれば出力FIFOに書き込まれたコマンド群に対し
て、描画処理部へのデータ転送スイッチ信号及びデータ
送信許可信号312−1,312−2を発行することに
より、GP2バス317を通して描画処理部318へデ
ータが送られ(314)、表示装置に対応した画素展開
を行って表示を行う。
【0021】前記GEの属性がオブジェクト選択モード
(以下、セレクションモードと称する)の場合は、前記
GEIF出力データ用のアビータ内のカウンタ319の
プロセスナンバと一致したGEIFから、処理順序決定
部309−1,309−2によるSBB200へのデータ転送
スイッチ及びデータ転送許可信号312−1,312−
2により、SBB200内のレジスタとしてアドレスが割り当
てられているPIDデータレジスタ(ウィンドウ)(以
下、SBB_PID_DREG)210に、ピックヒッ
トデータを書き込む(308)。SBB200はSBB_PI
D_DREG210にアクセスがあると、ピックヒットデータ
用に確保したホストメモリにおけるアドレス空間の中か
ら、SBB200内のレジスタであるPIDポインタレジスタ
(以下SBB_PID_PNT)204で設定したアド
レス206に、SBB_PID_DREG210にアクセスの
あったデータをライトする。
【0022】ここで画素情報により構成され、かつ連続
オブジェクト描画などに要因により、演算結果のデータ
数が多くなってしまうレンダーモードに比べ、データ数
の少ないセレクションモードにおいては、図2の通り、
GE305−1,305−2からの出力系をモード別に
してデータ転送許可信号311−1,311−2を追加
することにより、データ転送スイッチ312−1,31
2−2を省くことができる。またGEIF内に、SBB200
内の処理番号付加部で表現できる以上のプロセスナンバ
が存在しないように、前記GEIF出力データ用のアー
ビタのカウンタ319で示されるプロセスナンバを、当
該プロセスナンバ信号線313を通してSBB200内の処理
番号付加機構202に通知して比較を行い、同じプロセ
スナンバが複数存在することのないように制御する。
【0023】以下図4のようにオブジェクト選択が行わ
れた場合の並列処理を図3を用いて詳細に説明する。
【0024】CRTにA,B,C,Dの順にオブジェク
トを描画し(レンダーモード)、マウスによりカーソル
をピックエリア(甲)の位置に移動させ、ピックするこ
とによりDの図形を選択した場合、まずホストCPU100
は、ピックヒットデータ格納用に確保したアドレス空間
の先頭アドレスを、SBB_PID_PNT204にメインバ
スを介して設定(103)する(図3部)。これはそ
のままピックヒットデータをメモリに格納するアドレス
206を意味し、メモリにアクセスする毎にインクリメ
ントして次のピックヒットデータの格納に備える。
【0025】また当該ピックヒットデータ格納用メモリ
のアドレス空間内の任意のアドレスをPIDマッチレジ
スタ(以下SBB_PID_MATCH)205にメイン
バスを介して設定(103)する(図3部)。SBB_
PID_MATCH205とSBB_PID_PNT204は逐一比較
を行っており、一致した場合はホストCPU100に対して割
り込み207をあげる。即ちSBB_PID_MATCH205
に設定する値は、ホストが割り込みを認識してから、メ
モリに格納しているピックヒットPIDをリードする時
間分だけの余裕を取らなければならないが、割り込みが
頻発してシステムとしての性能を落とすことなく、メモ
リを最大限有効に活用できる値に設定する必要がある。
もちろんSBB_PID_MATCH205をマスクし、SBB
_PID_PNT204をポーリングすることによるメモリの
監視、及び制御を行っても良い。次にホストCPU100よ
り、GEの属性をセレクションモードとすることを、全
てのGEIFのモードレジスタに設定する(図3
部)。続いてホストCPU100は、マウス等のポインティン
グデバイス106によってピックされた画像表示装置上
の座標に基づき、ある任意のエリアを持つピックエリア
に変換し、系内の全てのGEIFに対してブロードキャ
スト転送によりピックエリアの通知を行う(図3
部)。FIFOSTS−A304−1,FIFOSTS−B304−2
により、優先制御アービタ203は全ての入力FIFO
が空いていることを確認し、SBB200から各々のGEIF
に対してSBBCMD−A315−1,SBBCMD−B315−2
により全てのGEIFにブロードキャスト転送によるパ
ケット転送であることを通知する。
【0026】送られるピックエリアのデータは、ピック
エリア内のX,Y座標共に最小な座標と、共に最大な座
標である。これはX−Y座標におけるピックエリアの原
点に最も近い頂点座標と、該頂点と隣り合わない頂点の
座標となる。Z方向は最小値から最大値までの全てがピ
ックエリアとなっている。即ちピックエリアはZ軸方向
がとぎれることのない直方体の形状のエリアになる。次
に、ピックされたときに描画していたときと同じ順で、
1画面分のオブジェクトデータをSBB200内のFIFO201に
送信する(図3部)(400)。図4においてコマン
ド0がオブジェクトAのデータを示し、順次コマンド
1,2,3はオブジェクトB,C,Dのデータを示す。
SBB200により、オブジェクトのコマンド毎にヘッダが付
加され、各々がパケットを形成し(401)、これをFIFO
STS−A304−1もしくはFIFOSTS−B304−2に従
って、空いているGEIFから順にパケット送信する。
両方の入力FIFOが空であればラウンドロビンアルゴ
リズムに従って書き込み、両方の入力FIFOが空いて
いなければどちらかが空くまで待つ。
【0027】よってSBB200により負荷分散して送信され
たデータ402−1,402−2は、GEで順次ジオメ
トリ演算を行う(図3部)。またジオメトリ演算を行
うと同時に、演算結果とピックエリアの比較を行う(図
3部)。これは図3におけるオブジェクトB(三角
形)の比較の場合、ジオメトリ演算結果求められた3頂
点座標及び3辺の傾きより、まず辺αに対してピックエ
リアがどちら側(X軸方向、もしくはY軸方向)にある
か判定する。
【0028】同じように辺β,辺γに対しても判定を行
い、ピックエリアが3辺の内側即ち三角形の内部にある
場合、ピックヒットとし、ピックエリアとのZ方向にお
ける交点を算出し、最小値及び最大値を求める。GEは
この比較処理の結果、ピックヒットと判定した場合、処
理順序決定部によってプロセスナンバ順に、SBB_P
ID_DREG210 へPID及びZ方向の最小及び最大値で
構成するピックヒットデータを送信する(図3部)
(404)。しかしSBB_PID_DREG210は、SBB20
0内のアドレス空間に定義されているが、実際には存在
しない(仮想の)レジスタであり、SBBは当該SBB
_PID_DREGに割り当てられているアドレスにラ
イトアクセスがあると、そのデータをSBB_PID_
PNT204で設定しているホストメモリ空間上のアドレスに
対してライトする(図3部)。このライトアクセスの
度にSBB_PID_PNT204はインクリメントし、次の
ピックヒットデータ送信にそなえる。またSBB_PI
D_MATCH205で指定されたアドレスまでインクリメント
されると、ホストに対して割り込みが入り、ホストはそ
の割り込みを認識して格納されているピックヒットデー
タをリードすることにより、オブジェクト判定処理を行
うことが可能となる。
【0029】
【発明の効果】本発明は上記の通り、ホストドライバー
に並列処理を意識させずに、オブジェクト選択処理が行
える。即ちソフトウェアに意識させない並列処理によ
る、高速なオブジェクト選択処理を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくグラフィックス並列処理装置の
システム構成図である。
【図2】本発明に基づくグラフィックス並列処理装置の
他のシステム構成図である。
【図3】本発明におけるオブジェクト選択処理時のフロ
ーを示す図である。
【図4】オブジェクト選択処理の概念を表す図である。
【図5】システム構成上のデータの流れを示す図であ
る。
【図6】一般的なオブジェクト選択時のCRT画面を表
した図である。
【符号の説明】
100…ホストCPU、104…ホストメモリ、105
…メインバス、106…マウス、200…コマンド分配
部(SBB)、201…メモリ(FIFO)、202…
処理番号付加機構、203…優先制御アービタ、204
…PIDポインタレジスタ(SBB_PID_PNT)、
205…PIDマッチレジスタ(SBB_PID_MA
TCH)、206…ホストメモリアドレス、209…M
Sバス、210…PIDデータレジスタ(SBB_PI
D_DREG)、300−1…GEIF−A、300−
2…GEIF−B、303…処理順序決定部、305…
ジオメトリ演算部(GE)、319…カウンタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鬼木 一徳 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 小野寺 友雄 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 日 立プロセスコンピュータエンジニアリング 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】図形の描画を指示するコマンド群を発行
    し、かつアドレスで管理されるメモリを有するホスト
    と、前記コマンド群を構成する描画コマンドを処理する
    複数の画像コマンド処理用プロセッサと、それぞれの画
    像コマンド処理用プロセッサに処理させる前記コマンド
    群を保持するメモリ(FIFO)と、前記描画コマンド
    をそれぞれの画像コマンド処理用プロセッサに対応した
    メモリに分配するコマンド分配装置とを有する並列処理
    装置において、 前記描画コマンドを処理した複数のコマンド処理用プロ
    セッサから、ホストのメモリに対してライトアクセスす
    るために、該ホストのメモリ空間の任意のアドレスを設
    定するアドレスレジスタと、該アドレスレジスタで設定
    したアドレスにデータを書き込むための仮想なデータラ
    イト用レジスタを有し、 該データライト用レジスタに対してライトアクセスを行
    うことにより、前記アドレスレジスタで設定したアドレ
    スに当該ライトアクセスを行ったデータを書き込み、 かつ当該ライトアクセス終了毎に前記アドレスレジスタ
    をカウントアップする機能を有し、 ポインティング装置によるオブジェクト選択処理を複数
    個のプロセッサで並列処理することを特徴とするオブジ
    ェクト選択の並列処理方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、処理終了毎にカウント
    アップする前記アドレスレジスタの内容と比較して、内
    容が一致した場合には、ホストに対して割り込みを上げ
    るレジスタを有し、割り込み制御によるオブジェクト選
    択を行うことを特徴とするオブジェクト選択の並列処理
    方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100707373B1 (ko) * 2005-12-27 2007-04-13 두산인프라코어 주식회사 공작기계의 축 낙하방지장치 및 방법

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KR100707373B1 (ko) * 2005-12-27 2007-04-13 두산인프라코어 주식회사 공작기계의 축 낙하방지장치 및 방법

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