JPH10269341A - 指紋検知装置および方法 - Google Patents

指紋検知装置および方法

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JPH10269341A
JPH10269341A JP9075368A JP7536897A JPH10269341A JP H10269341 A JPH10269341 A JP H10269341A JP 9075368 A JP9075368 A JP 9075368A JP 7536897 A JP7536897 A JP 7536897A JP H10269341 A JPH10269341 A JP H10269341A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 指の状態に依存せず、常に良好な指紋パター
ンを得る。 【解決手段】 透明基体1の表面1S上に、流動体から
なる流動体層11と、この流動体層11を形成する流動
体を密封する薄膜状の表面フィルム層12とを設け、指
の押圧により、この表面フィルム層12を介して、指紋
3Aの稜線部(凸部)および谷間部(凹部)を流動体層
11に転写させ、透明基体表面1Sと表面フィルム層1
2とが接するか否かによる光の振る舞いの違いにより、
指紋パターンとして検出するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指紋検知装置およ
び方法に関し、特に透明基体を介して指の指紋に光を照
射し、その反射光から指紋パターンを検出する指紋検知
装置および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、透明基体に押し当てられた指の
指紋に対して光を照射し、その反射光から指紋パターン
を検出する場合、図4に示すような、光学的性質が利用
されている。図4は、境界面における光の振る舞いを示
す説明図であり、1は光学ガラスなどの透明基体、1S
は透明基体1の表面、8は空気である。例えば、透明基
体1の下部gから、透明基体表面1Sの垂直軸jkと入
射角θbを持って、透明基体表面1Sの点bに入射され
た光は、透明基体表面1Sの垂直軸jkと屈折角θaを
なして空気8中のcに向けて出射される。
【0003】このとき、透明基体1および空気8の屈折
率をそれぞれnb,naとすると、入射角θbと屈折角
θaとの関係は、スネルの法則により、 na sinθa=nb sinθb となる。なお、通常、空気8の屈折率naは例えば光学
ガラスなどの透明基体1の屈折率nbより小さい(na
<nb)ことから、屈折角θaは入射角θbより大きく
(θa>θb)なる。
【0004】ここで、 sinθa>na/nbとなるよう
な入射角θbを選択した場合、スネルの法則を満たす屈
折角θaが存在しなくなり、入射された光は透明基体表
面1Sにて全反射するものとなる。この全反射が起こる
入射角すなわち臨界角θcは、 θc=sin-1(na/nb) で求められる。
【0005】図4において、∠gbk=θc(=∠hb
k)とすると、gbf(hbi)で示される角度領域か
ら入射された光は、例えば、光路dbe(ebd)に示
したように透明基体1側へ全反射される。一方、角度領
域gbhから入射された光は、スネルの法則に従って、
光路abcにより空気8に出射される。なお、空気8側
から入射される光も同様であり、透明基体1側に出射さ
れる光は、角度領域gbhにしか出射されない。
【0006】このような、光学的特性において、透明基
体1側から全反射が発生するような所定入射角にて光を
指紋に照射するようにしたものが、図5に示す従来の指
紋検知装置である。図5において、1は透明基体、3は
指紋3Aを有する指、4は光源、5は画像検出部であ
り、光源4からの光が透明基体1を介して指紋3Aに照
射され、その反射光が画像検出部5により検出される。
【0007】通常、指紋の稜線部(凸部)の屈折率は、
空気の屈折率naより大きく、光学ガラスなどの透明基
体の屈折率nbに近いことから、指紋のうち空気が存在
する谷間部(凹部)に接する透明基体表面でのみ全反射
が発生し、透明基体の屈折率nbに近い屈折率を有する
指紋3Aの稜線部では全反射が発生せず、通過した光は
指に吸収され、あるいは乱反射する。したがって、画像
検出部5では、指紋3Aの谷間部が明るく、稜線部が暗
い指紋パターンが得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の指紋検知装置では、指の稜線部に存在する微
細な凹凸が透明基体表面との間に形成される隙間や、指
の状態、特に乾燥状態または汗などによる湿潤状態によ
って、得られる指紋パターンが大幅に変化し、常に一定
した良好な指紋パターンを得ることができないという問
題点があった。図6は透明基体表面での指の接触状態を
示す説明図であり、(a)は指が乾燥状態にある場合、
(b)は指が湿潤状態にある場合を示している。
【0009】例えば、図6(a)に示すように、指が乾
燥状態にある場合には、指紋の稜線部31の微細な凹凸
により、稜線部31と透明基体1との間に僅かな隙間3
5が生じ、この隙間35内の空気により、稜線部31で
も光が全反射される。また、図6(b)に示すように、
指が汗などにより湿潤状態にある場合には、指紋の稜線
部31と透明基体表面1Sとの間に汗または脂36が付
着して、当初の稜線部31より大きな幅で光が吸収さ
れ、谷間部32では光が全反射する幅が減少する。
【0010】したがって、指の状態、特に乾燥状態にお
いては、指紋パターンは途切れ途切れとなり、また湿潤
状態においては、指紋の稜線部31と谷間部32との区
別が付きにくくなるというように、得られる指紋パター
ンが大幅に変化し、常に良好な指紋パターンを得ること
ができないという問題点があった。なお、液体カップリ
ング材を介して透明基体上に弾性透明部材を密着載置し
(例えば、特開平7−98754号公報など)、また透
明基体上に弾性体膜を形成して(例えば、特開平6−1
95450号公報など)、指紋の凹凸と光学参照面(指
紋像入力面)とを密着させるようにしたものが提案され
ている。
【0011】しかし、これら構成によれば、あくまでも
指紋の凹凸と弾性透明光学部材とが接触する面を光学参
照面としていることから、指が湿潤状態にあり、汗が指
紋の稜線部だけでなく、谷間部と弾性透明光学部材との
隙間にも浸透した場合には、浸透した汗により谷間部で
も入射光の吸収が生じて稜線部との区別が付きにくくな
り、良好な指紋パターンを得ることは難しい。本発明は
このような課題を解決するためのものであり、指の状態
に依存せず、常に良好な指紋パターンを得ることができ
る指紋検知装置および方法を提供することを目的として
いる。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による指紋検知装置は、請求項1とし
て、第1の屈折率を有する透明基体表面上に形成された
第2の屈折率を有する薄膜からなり、指の押圧に応じて
指紋の凹凸が転写される表面フィルム層と、この表面フ
ィルム層により透明基体表面との間に薄く密封された第
1および第2の屈折率とは異なる第3の屈折率を有する
流動体からなり、指の押圧に応じて表面フィルム層を介
して指紋の凹凸が転写される流動体層とを備え、指紋の
凹凸に対応して透明基体表面に対し表面フィルム層また
は流動体層が接した場合に、それぞれの屈折率の相違に
起因して、透明基体表面で生じる入射光の振る舞いの違
いによる反射光の変化を、指紋パターンとして検出する
ようにしたものである。したがって、指の押圧に応じ
て、指紋の凹凸が表面フィルム層および流動体層にそれ
ぞれ転写され、これにより指紋の凹凸に対応して透明基
体表面に対し表面フィルム層または流動体層が接した場
合に、それぞれの屈折率の相違に起因して、透明基体表
面で生じる入射光の振る舞いの違いによる反射光の変化
が、指紋パターンとして検出される。
【0013】また、請求項2では、請求項1記載の指紋
検知装置において、入射光として、透明基体と表面フィ
ルム層とが接する境界面での臨界角より小さく、かつ透
明基体と流動体層とが接する境界面での臨界角より大き
い入射角を有するものを用いるものである。したがっ
て、入射光は、透明基体と流動体層とが接する境界面で
全反射され、透明基体と表面フィルム層とが接する境界
面で透過される。
【0014】また、請求項3では、透明基体上に形成さ
れた薄膜からなり、指の押圧に応じて指紋の凹凸が転写
されるとともに、透明基体表面との接触部分で入射光を
透過する表面フィルム層と、この表面フィルム層により
透明基体表面との間に薄く密封された流動体からなり、
指の押圧に応じて指紋の凹凸が表面フィルム層を介して
転写されるとともに、透明基体表面との接触部分で入射
光を全反射する流動体層とを備え、指紋の凹凸に対応し
て透明基体表面に対し表面フィルム層または流動体層が
接した場合に、透明基体表面で生じる反射光の変化を指
紋パターンとして検出するようにしたものである。した
がって、指の押圧に応じて、この指紋の凹凸が表面フィ
ルム層および流動体層にそれぞれ転写され、これにより
指紋の凹凸に対応して透明基体表面に対し表面フィルム
層または流動体層が接した場合に、透明基体と流動体層
とが接する境界面で入射光が全反射され、透明基体と表
面フィルム層とが接する境界面で入射光が透過され、こ
れら透明基体表面で生じる入射光の振る舞いの違いによ
る反射光の変化が、指紋パターンとして検出される。
【0015】また、請求項4では、請求項1〜3の指紋
検知装置において、表面フィルム層として、約5〜50
μmであって、好ましくは約10〜30μmの膜厚を有
するプラスチックフィルムを用いるものである。また、
請求項5では、請求項1の指紋検知装置において、流動
体層として、動粘度が室温で5000mm2/s以下であ
って、好ましくは1000mm2/s以下である流動体を
用いるものである。
【0016】また、本発明の指紋検知方法は、請求項6
として、指の押圧に応じて、透明基体上に形成された薄
膜状の表面フィルム層に指紋の凹凸を転写するととも
に、この表面フィルム層により透明基体表面との間に密
封された流動体からなる流動体層に指紋の凹凸を転写
し、透明基体表面に対して指紋の凹凸に対応して表面フ
ィルム層または流動体層が接した場合に、それぞれの屈
折率の相違に起因して、透明基体表面で生じる入射光の
振る舞いの違いによる反射光の変化を、指紋パターンと
して検出するようにしたものである。したがって、指の
押圧に応じて、この指紋の凹凸が表面フィルム層および
流動体層にそれぞれ転写され、これにより指紋の凹凸に
対応して透明基体表面に対し表面フィルム層または流動
体層が接した場合に、それぞれの屈折率の相違に起因し
て、透明基体表面で生じる入射光の振る舞いの違いによ
る反射光の変化が、指紋パターンとして検出される。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明の一実施の形態である指紋
検知装置を示す説明図であり、同図において、前述の説
明(図5参照)と同じまたは同等部分には同一符号を付
してあり、1は光学ガラスなどの三角プリズムからなる
透明基体、3Aは指3の指紋、5は光源4から透明基体
1を介して得られた指紋パターンを画像として検出する
画像検出部である。
【0018】特に、本発明では、前述の説明(図5参
照)と比較して、透明基体1の表面1S上に、流動体か
らなる流動体層11と、この流動体層11を形成する流
動体を密封する薄膜状の表面フィルム層12とを設け、
指の押圧により、この表面フィルム層12を介して、指
紋3Aの稜線部(凸部)および谷間部(凹部)を流動体
層11に転写させ、透明基体表面1Sと表面フィルム層
12とが接するか否かによる光の振る舞いの違いによ
り、指紋パターンとして検出するようにしたものであ
る。
【0019】次に、図2を参照して、本発明の動作とし
て、光源4から透明基体1に入射された光の振る舞いに
ついて説明する。表面フィルム層12に指を押し当てた
場合、指紋の稜線部31の部分では、表面フィルム層1
2と透明基体表面1Sとが密着するが、指紋の谷間部3
2の部分では、そのくぼみに流動体層11内の流動体が
残り、表面フィルム層12と透明基体表面1Sとは密着
しない。
【0020】これにより、表面フィルム層12は指紋の
凹凸に沿って撓み変形し、稜線部31部分のみで表面フ
ィルム層12と透明基体表面1Sとが密着するものとな
る。一方、光源4から透明基体1に入射された光は、透
明基体1の表面1Sに所定入射角で照射される。ここ
で、表面フィルム層12、流動体層11および透明基体
1を形成する各材料の屈折率は、それぞれ所定の大小関
係を満たしており、また各材料の屈折率の値によって、
透明基体を構成するプリズムの最適形状が決定される。
【0021】図3は、入射角と臨界角との関係を示す説
明図であり、同図において、表面フィルム層12の屈折
率をnf、流動体層11の屈折率をne、また透明基体
1の屈折率をnbとする。また、透明基体表面1Sに入
射される光の入射角をθb、透明基体1と表面フィルム
層12とが接する境界面での臨界角をθc2、透明基体
1と流動体層11とが接する境界面での臨界角をθc1
とする。
【0022】まず、入射角θbの光が、谷間部32すな
わち透明基体1と流動体層11とが接する境界面で、光
路abcのように全反射され、稜線部31すなわち透明
基体1と表面フィルム層12とが接する境界面で、光路
abdのように透過(吸収)されるための条件は、 θc2>θb,かつ θb>θc1 となる。ここで、θb>θc1から、流動体層11と透
明基体1との屈折率の関係は、 ne<nb とする必要がある。
【0023】表面フィルム層12の屈折率nfは、透明
基体1の屈折率nbより大きくできれば、入射光のどの
ような入射角θbに対しても、表面フィルム層12が透
明基体表面1Sと密着している部分では、必ず入射光が
吸収され全反射が生じないので好都合である。しかし、
表面フィルム層12は、一般に有機材料で構成され、そ
の場合、屈折率の選択幅は狭く、透明基体1の屈折率n
bより大きな値とすることは容易ではない。
【0024】そこで、表面フィルム層の屈折率nfがn
bより大きくない場合は、入射光の入射角θbを臨界角
θc2より小さい範囲に制限し、nfとnbとの差が、
できるだけ小さくなるように表面フィルム層12および
透明基体1の材料を選択すれば十分である。このように
して得られた条件の下で、図1に示すように、透明基体
1の入射面1iおよび出射面1oは、それぞれ入射角θ
bの入射光および出射角θbの出射光に直交するように
構成することが望ましい。したがって、透明基体1は、
二等辺三角形ではあるが、その頂角が必ずしも直角であ
るとは限らない。
【0025】このように、屈折率と入射角とを設定する
ことにより、図2に示す谷間部32の部分では、流動体
層11が透明基体表面1Sに接していることから、両者
の屈折率ne,nbと入射角θbとの関係から全反射が
発生する。一方、稜線部31では、表面フィルム層12
が透明基体表面1Sと密着していることから、両者の屈
折率nf,nbと入射角θbとの関係から、光が指3の
稜線部31に吸収され、あるいは乱反射される。したが
って、画像検出部5では、稜線部31が暗く谷間部32
が明るい指紋パターンが得られる。
【0026】なお、これら屈折率に対する条件を満たす
材料の選択例を以下に示す。まず、表面フィルム層12
としては、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンテレフタレートなどのプラスチックフィルムが適して
いる。これらプラスチック材料の屈折率は、約1.5〜
1.7の範囲である。膜厚については、できるだけ薄く
した方が、指紋の凹凸になじませることができるが、機
械的な強度を確保する観点から、ある程度の膜厚が必要
となる。
【0027】したがって、表面フィルム層12の膜厚
は、約5〜50μmの範囲で選択するのが良く、より好
ましくは約10〜30μmの範囲が良い。例えば、膜厚
が約10μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
は、容易に入手可能であり、機械的強度も十分である。
このフィルムの屈折率は1.65である。
【0028】また、流動体層11では、指を押し当てた
とき、指紋の稜線部から圧力を受けた流動体が、圧力の
低い周辺部や指紋の谷間部に流動する。流動体が狭い間
隙を流動するときは、流動体の持つ粘性によって流動抵
抗が発生する。この流動抵抗が、流動体内圧を高める効
果をもたらして、表面フィルム層12に等方的な圧力を
作用し、表面フィルム層12を指紋の凹凸パターンにな
じませるための重要な要件となる。
【0029】指紋の凹凸の深さは50μm程度であるの
で、流動体層11の厚さとしては、50μmもあれば十
分である。しかし、指を押し当てたときに、余分な流動
体が周辺部に押し寄せられるので、流動体層11の厚さ
を50μm以上にしても問題はない。一方、流動体層1
1の厚さが50μm以下の場合でも、表面フィルム層1
2は少なくとも指紋の稜線部に良くなじんだ状態となる
ので、何ら問題はない。
【0030】図2に示したように、指を押し当てた後、
指紋の稜線部31では、表面フィルム層12と透明基体
1とが密着し、指紋の谷間部32では、流動体層11内
の流動体が表面フィルム層12と透明基体1との間に閉
じこめられた状態となるが、このとき流動体の内圧はほ
ぼバランスした状態に落ち着く。流動体の粘性が大きい
と流動抵抗が大きくなり、流動体内圧がバランスするま
でに時間がかかるようになるので、粘性の大きすぎるも
のは使用に適さない。
【0031】したがって、流動体として、室温における
動粘度の値で約5000mm2/s以下であれば使用でき
るが、より好ましくは約1000mm2/s以下であれば
問題ない。また、流動体の屈折率は多くのものが1.3
〜1.5の範囲にある。発明者の実験によれば、流動体
材料の選択例として、水を使用することができた。水の
動粘度は1mm2/sであり、屈折率は1.33であっ
た。
【0032】ただし、水はカビやバクテリアが繁殖しや
すく、長期間にわたって光学的な安定性を確保すること
は容易ではない。このような観点から、流動体のより好
ましい選択例としては、無色透明のシリコーンオイルを
上げることができる。使用したシリコーンオイルの動粘
度は約500mm2/sであり、屈折率は1.38であっ
た。なお、流動体としては、必ずしも液体に限定される
ものではなく、空気のような気体を用いても、前述した
液体と同様の効果が得られる。
【0033】また、透明基体1については、前述したよ
うに流動体層11と比較して、大きな屈折率を有する必
要がある。光学ガラス材料の中で、屈折率が大きなもの
としては、重タリウムフリントガラスが良く知られてお
り、その屈折率は1.90である。その他の例として
は、重フリントガラス、ランタンフリントガラスなどが
知られており、これらの屈折率は1.75である。
【0034】表面フィルム層12および流動体層11と
して、屈折率がそれぞれ1.65および1.38の材料
を使用し、透明基体1に屈折率1.90の重タリウムフ
リントガラスを使用した場合、臨界角は、 θc1=46.6゜,θc2=60.3゜ となり、照射光の入射角θbは、これら両者の値の中間
に設定する。例えば、 θb=50゜ とした場合、プリズムは二等辺三角形の頂角が80゜の
ものを使用すると良い。
【0035】発明者の実験によれば、図5に示したよう
な、透明基体表面1Sに、直接、指を押し当てる従来の
指紋検知装置では、冬季などで空気が乾燥している中で
は、指紋パターンの稜線部が線として繋がらず、ぶつぶ
つに切れた指紋パターンしか得られない場合が多く発生
した。この理由として、汗腺が指紋の稜線部(凸部)3
1に存在し、この汗腺により、稜線部31自体に凹凸が
存在するためと考えられる。
【0036】このように、指紋の稜線部31が途切れた
ような指紋パターンでは、画像処理による特徴抽出が困
難であり、指紋パターンから個人を識別する個人識別で
は、通常時約95%以上の認識率がえられるものが、8
0%以下に大幅に低下した。また、従来の指紋検知装置
では、夏季の高温多湿の条件下において、汗腺から汗や
脂が絶えず分泌されて谷間部32を埋める傾向にある。
したがって、隣接する稜線部31が繋がって、指紋パタ
ーンがつぶれてしまうものとなり、このような指紋パタ
ーンを用いた個人識別では、認識率が70%以下に大幅
に低下した。
【0037】一方、図1に示すような、本発明の指紋検
知装置では、冬季の乾燥条件下や、夏季の高温多湿条件
下においても、個人識別において認識率の低下が見られ
ないばかりでなく、むしろ平均的に90%以上と認識率
の向上を図ることができた。この理由としては、本発明
によれば、指の乾燥状態や湿潤状態の如何を問わず、指
紋の凹凸形状を表面フィルム層12および流動体層11
に、良好に転写することができるからである。
【0038】さらには、この転写パターンから指紋パタ
ーンの検知を行うことで、汗や脂あるいは浮遊ゴミの付
着といった外的要因による光学的検知条件の変動を抑止
できるからである。このように大幅な改善が得られた結
果、従来、少人数グループ内での使用など、用途が限定
されていた指紋検知個人識別システムを、様々な局面で
広く応用展開できる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の指紋検知
装置は、第1の屈折率を有する透明基体表面上に形成さ
れた第2の屈折率を有する薄膜からなり、指の押圧に応
じて指紋の凹凸が転写される表面フィルム層と、この表
面フィルム層により透明基体表面との間に薄く密封され
た第1および第2の屈折率とは異なる第3の屈折率を有
する流動体からなり、指の押圧に応じて表面フィルム層
を介して指紋の凹凸が転写される流動体層とを設けて、
指紋の凹凸に対応して透明基体表面に対し表面フィルム
層または流動体層が接した場合に、それぞれの屈折率の
相違に起因して、透明基体表面で生じる入射光の振る舞
いの違いによる反射光の変化を、指紋パターンとして検
出するようにしたものである。したがって、従来のよう
に、透明基体表面に、直接、指を押し当てるものと比較
して、指紋の凹凸が表面フィルム層および流動体層にそ
れぞれ転写されて、間接的に透明基体表面に対して伝達
されるものとなり、汗や脂あるいは埃などが指紋に付着
している場合、あるいは指が乾燥して指紋の稜線部の微
細な凹凸が顕著となる場合であっても、常に良好な指紋
パターンを得ることができる。
【0040】また、請求項2では、請求項1記載の指紋
検知装置において、入射光として、透明基体と表面フィ
ルム層とが接する境界面での臨界角より小さく、かつ透
明基体と流動体層とが接する境界面での臨界角より大き
い入射角を有するものを用いるようにしたので、入射光
は、透明基体と流動体層とが接する境界面で全反射さ
れ、透明基体と表面フィルム層とが接する境界面で透過
され、明瞭な指紋パターンが得られる。
【0041】また、請求項3では、透明基体上に形成さ
れた薄膜からなり、指の押圧に応じて指紋の凹凸が転写
されるとともに、透明基体表面との接触部分で入射光を
透過する表面フィルム層と、この表面フィルム層により
透明基体表面との間に薄く密封された流動体からなり、
指の押圧に応じて指紋の凹凸が表面フィルム層を介して
転写されるとともに、透明基体表面との接触部分で入射
光を全反射する流動体層とを設けて、指紋の凹凸に対応
して透明基体表面に対し表面フィルム層または流動体層
が接した場合に、透明基体表面で生じる反射光の変化を
指紋パターンとして検出するようにしたものである。し
たがって、従来のように、透明基体表面に、直接、指を
押し当てるものと比較して、指紋の凹凸が表面フィルム
層および流動体層にそれぞれ転写されて、間接的に透明
基体表面に対して伝達されるものとなり、汗や脂あるい
は埃などが指紋に付着している場合、あるいは指が乾燥
して指紋の稜線部の微細な凹凸が顕著となる場合であっ
ても、常に良好な指紋パターンを得ることができる。
【0042】また、請求項4では、請求項1〜3の指紋
検知装置において、表面フィルム層として、5〜50μ
mであって、好ましくは10〜30μmの膜厚を有する
プラスチックフィルムを用いるようにしたので、流動体
層からの等方的な圧力を受けて表面フィルム層を指紋の
凹凸に良好になじませることができるとともに、指紋検
知時に必要な機械的な強度を確保することができる。ま
た、請求項5では、請求項1の指紋検知装置において、
流動体層として、室温で5000mm2/s以下であっ
て、好ましくは1000mm2/s以下の動粘度を有する
流動体を用いるようにしたので、指の押圧時に、迅速に
流動体内圧をバランスさせることができる。
【0043】また、本発明の指紋検知方法は、請求項6
として、指の押圧に応じて、透明基体上に形成された薄
膜状の表面フィルム層に指紋の凹凸を転写するととも
に、この表面フィルム層により透明基体表面との間に密
封された流動体からなる流動体層に指紋の凹凸を転写
し、透明基体表面に対して指紋の凹凸に対応して表面フ
ィルム層または流動体層が接した場合に、それぞれの屈
折率の相違に起因して、透明基体表面で生じる入射光の
振る舞いの違いによる反射光の変化を、指紋パターンと
して検出するようにしたものである。したがって、従来
のように、透明基体表面に、直接、指を押し当てるもの
と比較して、指紋の凹凸が表面フィルム層および流動体
層にそれぞれ転写されて、間接的に透明基体表面に対し
て伝達されるものとなり、汗や脂あるいは埃などが指紋
に付着している場合、あるいは指が乾燥して指紋の稜線
部の微細な凹凸が顕著となる場合であっても、常に良好
な指紋パターンを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態による指紋検知装置を
示す説明図である。
【図2】 潤滑層表面における光の振る舞いを示す説明
図である。
【図3】 透明基体と空気との境界面における光の振る
舞いを示す説明図である。
【図4】 入射角と臨界角との関係を示す説明図であ
る。
【図5】 従来の指紋検知装置を示す説明図である。
【図6】 透明基体表面での指の接触状態を示す説明図
である。
【符号の説明】
1…透明基体、1S…透明基体表面、3…指、3A…指
紋、31…稜線部(凸部)、32…谷間部(凹部)、3
5…隙間、36…汗または脂、4…光源、5…画像検出
部、8…空気、11…流動体層、12…表面フィルム
層。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基体表面に押し当てられた指の指紋
    に対して透明基体内側から入射光を照射し、その反射光
    から指紋パターンを検出する指紋検知装置において、 第1の屈折率を有する透明基体表面上に形成された第2
    の屈折率を有する薄膜からなり、指の押圧に応じて指紋
    の凹凸が転写される表面フィルム層と、 この表面フィルム層により透明基体表面との間に薄く密
    封された第1および第2の屈折率とは異なる第3の屈折
    率を有する流動体からなり、指の押圧に応じて表面フィ
    ルム層を介して指紋の凹凸が転写される流動体層とを備
    え、 指紋の凹凸に対応して透明基体表面に対し表面フィルム
    層または流動体層が接した場合に、それぞれの屈折率の
    相違に起因して、透明基体表面で生じる入射光の振る舞
    いの違いによる反射光の変化を、指紋パターンとして検
    出することを特徴とする指紋検知装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の指紋検知装置において、 入射光は、透明基体と表面フィルム層とが接する境界面
    での臨界角より小さく、かつ透明基体と流動体層とが接
    する境界面での臨界角より大きい入射角を有することを
    特徴とする指紋検知装置。
  3. 【請求項3】 透明基体表面に押し当てられた指の指紋
    に対して透明基体内側から入射光を照射し、その反射光
    から指紋パターンを検出する指紋検知装置において、 透明基体上に形成された薄膜からなり、指の押圧に応じ
    て指紋の凹凸が転写されるとともに、透明基体表面との
    接触部分で入射光を透過する表面フィルム層と、 この表面フィルム層により透明基体表面との間に薄く密
    封された流動体からなり、指の押圧に応じて指紋の凹凸
    が表面フィルム層を介して転写されるとともに、透明基
    体表面との接触部分で入射光を全反射する流動体層とを
    備え、 指紋の凹凸に対応して透明基体表面に対し表面フィルム
    層または流動体層が接した場合に、透明基体表面で生じ
    る反射光の変化を指紋パターンとして検出することを特
    徴とする指紋検知装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の指紋検知装置において、 表面フィルム層は、5〜50μmであって、好ましくは
    10〜30μmの膜厚を有するプラスチックフィルムか
    ら形成することを特徴とする指紋検知装置。
  5. 【請求項5】 請求項1の指紋検知装置において、 流動体層は、動粘度が室温で5000mm2/s以下であ
    って、好ましくは1000mm2/s以下である流動体か
    ら形成することを特徴とする指紋検知装置。
  6. 【請求項6】 透明基体表面に押し当てられた指の指紋
    に対して透明基体内側から入射光を照射し、その反射光
    から指紋パターンを検出する指紋検知方法において、 指の押圧に応じて、透明基体上に形成された薄膜状の表
    面フィルム層に指紋の凹凸を転写するとともに、この表
    面フィルム層により透明基体表面との間に密封された流
    動体からなる流動体層に指紋の凹凸を転写し、 透明基体表面に対して指紋の凹凸に対応して表面フィル
    ム層または流動体層が接した場合に、それぞれの屈折率
    の相違に起因して、透明基体表面で生じる入射光の振る
    舞いの違いによる反射光の変化を、指紋パターンとして
    検出することを特徴とする指紋検知方法。
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