JPH10268058A - 地中埋設物の位置検知方法 - Google Patents

地中埋設物の位置検知方法

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Publication number
JPH10268058A
JPH10268058A JP8263885A JP26388596A JPH10268058A JP H10268058 A JPH10268058 A JP H10268058A JP 8263885 A JP8263885 A JP 8263885A JP 26388596 A JP26388596 A JP 26388596A JP H10268058 A JPH10268058 A JP H10268058A
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JP
Japan
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directivity
magnetic
magnetic field
information display
ground
Prior art date
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Pending
Application number
JP8263885A
Other languages
English (en)
Inventor
Wataru Suenaga
渉 末永
Tomonori Takada
知典 高田
Tatsunori Sada
達典 佐田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Construction Co Ltd
DIC Corp
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Construction Co Ltd, Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Mitsui Construction Co Ltd
Priority to JP8263885A priority Critical patent/JPH10268058A/ja
Publication of JPH10268058A publication Critical patent/JPH10268058A/ja
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  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Near-Field Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】地中埋設物の位置検出方法の検出精度を高め、
かつ識別性を更に備える方法を提供する。 【解決手段】地表に鉛直方向に指向性を有する電磁波を
発生する、移動可能な電磁波発生手段1と、該手段
(1)からの電磁波の電磁誘導によって応答する地中に
埋設された、少なくとも2つの指向性を有する信号を発
生する情報表示器2と、当該表示器から発生する信号を
検知して、それぞれの信号出力を認識する移動可能な認
識手段3とからなり、情報表示器を、当該表示器から発
信する信号の一方の指向性が電磁波発生手段から発生す
る電磁波の指向性と平行であり、他方の指向性が電磁波
発生手段から発生する電磁波の指向性と垂直となるよう
にして地中に埋設し、前記電磁波発生手段及び認識手段
手段を地表に沿って水平方向に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、土地や道路など
や埋設管等の地中埋設物の位置や、敷地についての各種
情報等の標示に関するものであり、場所の特定、目印な
どの測量・インフラ関連のシステムにも利用できるもの
である。
【0002】
【従来の技術】ガス管、水道管等の地中埋設物の位置、
即ち地上対応位置を検知する方法として特公平7−86
533号では、導電性の地中埋設物に電磁誘導により電
流を流し、この誘導電流により発生する磁界を検知して
地中埋設物の位置を検知する方法が提案されている。
【0003】また、特開平7−306044号では設置
位置情報標示器に位置情報等を読み出し自在な記録部材
を設けて構成された標示器が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者の技術は地中埋設
物の位置の検知する方法において、送信機は、地中埋設
物に対する磁束鎖交状態を可変に構成し、受信機により
磁界分布を測定して、これと所定の円筒状磁界分布のず
れを検知しながら磁束鎖交状態を変化させ、このずれを
最小とするように送信機を調節して、この時の測定磁界
分布により対象とする地中埋設物の位置を検知するもの
である。この方法に従う場合、水道管かあるいはガス管
かの識別ができないこと、管の材質が塩ビ等の場合は検
知できない難点がある。また磁界分布を測定するに際し
て磁気センサーの検知領域にも広がりがあるため、必ず
しも高い精度で位置の特定はできない。
【0005】また、後者の技術は標示器に位置の情報等
を入れて、地中深く埋設した場合記録部材の検出は受信
機の検出領域に広がりが出るので、位置情報等が判明し
ても実際の位置の特定は地表に標示器を覗かせている場
合を除いてできない。
【0006】本発明は以上の点を鑑みて創案されたもの
で、本発明は一つの指向性のみしか有さない一つの情報
表示器のみを用いた地中埋設物の位置検知方法の欠点の
改良を図ったもので、即ち、以上のように、地中埋設物
の位置に対応する地表対応位置を高精度に検知し、更に
識別性を備えた検知方法を提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、送信機のアンテナより発生する電磁波に方向性が
あることまた情報表示器より発生する電磁波も方向性が
あることに着目し、高精度の位置検出に関し鋭意検討し
た結果、本発明に至った。
【0008】即ち、本発明は、地表に鉛直方向に指向性
を有する電磁波を発生する、移動可能な電磁波発生手段
(1)と、当該手段(1)からの電磁波の電磁誘導によ
って応答する、地中に埋設された、少なくとも2つの指
向性を有する信号を発生する情報表示器(2)と、当該
表示器(2)から発生する信号を検知して、それぞれの
信号出力を認識する、移動可能な認識手段(3)とから
なり、前記情報表示器(2)を、当該表示器(2)から
発信する信号の一方の指向性が手段(1)から発生する
電磁波の指向性と平行であり、他方の指向性が手段
(1)から発生する電磁波の指向性と垂直となるように
して地中に埋設し、前記手段(1)及び手段(3)を地
表に沿って水平方向に移動させることにより、前記手段
(3)で、手段(1)の移動各位置における、地表に鉛
直方向と同水平方向の信号出力値を求め、前記各位置の
信号出力値の比が最大値となるところをもって、情報表
示器(3)の地中埋設位置に対応する地表埋設位置を特
定する、地中埋設物の位置検知方法を提供するものであ
る。
【0009】具体的に、情報表示器から発生する電磁波
の信号出力は、少なくとも2つの指向性を有する、以下
から選ばれるいずれか一つの情報表示器、又は一つの指
向性しか有さない以下の情報表示器から選ばれる、同一
でも異なっていてもよい、少なくとも2つの情報表示器
の組み合わせによって得られる。
【0010】(A)LC共振回路マーカー。 (B)半導体メモリ素子と通信・メモリ制御要素と周波
数受発信要素から構成され位置情報等が記録された電磁
誘導方式のマーカー。 (C)バイアス磁界に対応する磁気パターンが磁化され
たバイアス磁界発生要素と変動する周波数の入射交流磁
界中の特定周波数で機械的に共振して、磁束密度または
透磁率が変化する、磁歪性を有する高透磁性金属が機械
的に共振しうるように積層された、磁束密度または透磁
率が変化する特定周波数を位置情報等として発生するよ
うにしたマーカー。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の作用を、基本概念
を表した図1〜4及び図5〜8に基づいて説明する。図
1〜4が、一つの指向性しか有さない情報表示器を1つ
のみ用いて位置検出を行う基本概念を示した図であり、
図5〜8が、本発明の基本概念を示した図である。図に
おいて、符号1は情報表示器、符号2は地表、符号3
は、電磁波発生手段の一例たる送信アンテナコイルを示
す。
【0012】指向性を有する電磁波を発生する送信アン
テナコイルの形状は、ループアンテナが好ましく、銅線
等を円形または矩形状に1ターン以上巻いたものが特に
好ましい。送信アンテナコイルより発生する電磁波は、
近接界では低インピダンスとなり、磁気ベクトルが卓越
し、エネルギーは磁界成分とわずかな電界成分によって
構成される。電磁波の指向性はマイクロ波領域より高い
周波数において指向性が特に高くなるが、水分を含む土
中深く浸透する場合は長波の電磁波が好ましい。
【0013】ここでは電磁波の磁界成分、即ち交流磁界
の場合に関して具体的に作用を説明する。電磁波発生手
段から発せられる地表鉛直方向に指向性を有する電磁波
の一例たる交流磁界の磁束線を実線の矢印で表し、符号
4で示す。情報表示器1の指向性が地面に鉛直の時を
X、地面に平行の時をYで示す。
【0014】符号5は、送信アンテナコイルから発せら
れた電磁波に応答して情報表示器より発生する磁束線
で、点線の矢印で示す。符号6は、情報表示器から発せ
られる信号を検知して、信号出力として認識する認識手
段の一例たる受信アンテナコイルを示すもので、指向性
を有する電磁波を受信する受信アンテナコイルの形状は
ループアンテナが好ましく、送信アンテナコイルと同心
上で、銅線等を円形または矩形状に1ターン以上巻いた
コイル或いはセンターフィードループコイルが好まし
い。
【0015】図1及び3は単一の指向性を持った情報表
示器1つのみが、地面に鉛直に指向性を持たせて埋設さ
れ、移動可能な電磁波発生手段たる送信コイルと、移動
可能な信号出力認識手段たる受信コイルは、地表に沿っ
て水平に、即ち地面に平行に移動する(太い点線矢印)
状態を示している。
【0016】図1において、送信コイルより発生する磁
束線の地面と鉛直方向のベクトル成分が、指向性Xの情
報表示器に磁気エネルギーを与え、送信コイルの中心の
位置に指向性Xの情報表示器の位置が一致したとき最も
強く磁気エネルギーが加えられ、送信コイルの中心の位
置にその情報表示器の位置がずれて離れていくに従い、
加えられる磁気エネルギーは弱くなっていく。
【0017】指向性Xの情報表示器は、加えられた磁気
エネルギーに対応して、地面に鉛直な指向性をもった磁
束線を発生し、図3に示されるように、受信コイルによ
り検知される。指向性Xの情報表示器より磁束線を受信
コイルで切ったときの発生電流は受信コイルの中心の位
置に指向性Xの情報表示器の位置が一致したとき最も強
く電流が流れ、受信コイルの中心の位置にその情報表示
器の位置がずれて離れていくに従い、流れる電流は弱く
なっていく。
【0018】一般的には、この受信コイルに流れる電流
の大きさの最大値付近でもって位置検出が行なわれてい
る。
【0019】図2及び4は単一の指向性を持った情報表
示器一つのみが、地面に平行に指向性Yを持たせて埋設
され、送信コイルと受信コイルは地面に平行に移動する
状態(太い点線矢印)を示している。
【0020】図2において、送信コイルより発生する磁
束線の地面と平行方向のベクトル成分が指向性Yの情報
表示器に磁気エネルギーを与え、送信コイルの中心の位
置に指向性Yの情報表示器の位置が一致したとき最も弱
く磁気エネルギーが加えられ、送信コイルの中心の位置
にその情報表示器の位置がずれて離れていくに従い、加
えられる磁気エネルギーは増加していき、送信コイルの
線の付近で最も増加していき、その後徐々に低下してい
く。
【0021】指向性Yの情報表示器は加えられた磁気エ
ネルギーに対応して、地面に平行な指向性をもった磁束
線を発生し、図4に示されるように、受信コイルにより
検知される。指向性Yの情報表示器よりの磁束線を受信
コイルで切ったときの発生電流は受信コイルの中心の位
置にその情報表示器の位置が一致したとき流れる電流値
は極小を示し、受信コイルの中心の位置にその情報表示
器の位置がずれて離れていくに従い流れる電流は増加
し、送信コイルの線の付近で電流値の極大を示し、その
後徐々に低下していく。
【0022】次に、2種類の指向性を持った情報表示器
を土中に埋設した場合について説明する。図5〜8で
は、便宜的に一つの指向性しか有さない情報表示器を2
つ組み合わせて用いた場合を示している。図5〜8は、
情報表示器の2種類の指向性が、一方の指向性は地面に
鉛直(指向性X)に、他方の指向性は地面に平行(指向
性Y)になるようにして情報表示器が埋設され、送信コ
イルと受信コイルは地面に平行に移動する状態を示して
いる。
【0023】後述するように、情報表示器より発生する
指向性Xを有する電磁波と、指向性Yを有する電磁波と
は互いに干渉することなく受信できることが好ましい。
具体的には、例えば、異なる周波数或いは異なる変調方
式であればよく、識別する手段を有すれば他の方法でも
構わない。
【0024】図5において、送信コイルより発生する磁
束線の地面と鉛直方向のベクトル成分が、指向性xの情
報表示器11に磁気エネルギーを与え、送信コイルの中
心の位置に情報表示器11の位置が一致したとき最も強
く磁気エネルギーが加えられ、送信コイルの中心の位置
に情報表示器の位置がずれて離れていくに従い、加えら
れる磁気エネルギーは弱くなっていく。
【0025】一方、図6において送信コイルより発生す
る磁束線の地面と平行方向のベクトル成分が指向性Yの
情報表示器12に磁気エネルギーを与え、送信コイルの
中心の位置に情報表示器12の位置が一致したとき最も
弱く磁気エネルギーが加えられ、送信コイルの中心の位
置に情報表示器12の位置がずれて離れていくに従い、
加えられる磁気エネルギーは増加していき、送信コイル
の線の付近で最も増加していき、その後徐々に低下して
いく。
【0026】次に、情報表示器11は加えられた磁気エ
ネルギーに対応して、地面に鉛直な指向性をもった磁束
線を発生し、図7に示されるように、受信コイルにより
検知される。情報表示器11より磁束線を受信コイルで
切ったときの発生電流は受信コイルの中心の位置に情報
表示器11の位置が一致したとき最も強く電流が流れ、
受信コイルの中心の位置に情報表示器11の位置がずれ
て離れていくに従い流れる電流は弱くなっていく。
【0027】一方、情報表示器12は加えられた磁気エ
ネルギーに対応して、地面に平行な指向性をもった磁束
線を発生し、図8に示されるように、受信コイルにより
検知される。情報表示器12よりの磁束線を受信コイル
で切ったときの発生電流は受信コイルの中心の位置に情
報表示器の位置が一致したとき流れる電流値は極小を示
し、受信コイルの中心の位置に情報表示器12の位置が
ずれて離れていくに従い、流れる電流は増加し、送信コ
イルの線の付近で電流値の極大を示し、その後徐々に低
下していく。
【0028】従って、信号出力を認識する認識手段たる
受信コイルで、その受信コイルが存在する位置におけ
る、情報表示器から発せられる、地表に鉛直方向の信号
出力値と、同地表に水平方向の信号出力値とをそれぞれ
求めることが出来るわけである。そこで、電磁波発生手
段(1)と信号出力認識手段(3)とを、前記情報表示
器が埋設されている地表に沿って水平に移動させること
により、測定位置一カ所について一組の信号出力値が得
られる。
【0029】本発明では、次いで、受信コイルから求め
られた測定位置における、地表に鉛直方向の信号出力値
と、同地表に水平方向の信号出力値とを用いて、両者の
比、即ち、「地表に鉛直方向の信号出力値/地表に水平
方向の信号出力値」を求める。
【0030】この様にして、信号出力認識手段(3)
を、移動させ、幾つかの位置について前記した各信号出
力値を測定する様にすれば、各測定位置における前記比
を求めることが出来る。
【0031】情報表示器11と情報表示器12との比を
取った場合、送信コイルの線上付近で極小を示し、理論
的には受信コイルの中心では比は無限大になるので、受
信コイルの中心に向かうに従いその比は増大し、コイル
中心で最大値を示す。
【0032】特にコイル中心付近の比の増加率が大きい
ので、極めて精度を高く情報表示器の位置を特定するこ
とができる。
【0033】上記各信号出力値に基づく比を、各測定位
置毎に例えば、方眼紙上にプロットしていくことによ
り、どの測定位置において、当該比が最大となるかが明
確となり、その最大値をもって、地中埋設物の地中埋設
位置に対応する地表埋設位置を特定することが出来る。
【0034】認識手段(3)の測定精度が一定であれ
ば、位置特定に要する測定位置数を出来るだけ多く取る
ことにより、より高精度の位置特定をすることが出来る
のは当然である。
【0035】次に、本発明で用いられる情報表示器
(3)について説明する。この表示器(3)としては、
以下の通り、上記した通り、1つの指向性のみを有する
マーカーと、2つ以上の指向性を有するマーカーがいず
れも使用できる。
【0036】(A)LC共振回路マーカー。 (B)半導体メモリ素子と通信・メモリ制御要素と周波
数受発信要素から構成され位置情報等が記録された電磁
誘導方式のマーカー。 (C)バイアス磁界に対応する磁気パターンが磁化され
たバイアス磁界発生要素と変動する周波数の入射交流磁
界中の特定周波数で機械的に共振して、磁束密度または
透磁率が変化する、磁歪性を有する高透磁性金属が機械
的に共振しうるように積層された、磁束密度または透磁
率が変化する特定周波数を位置情報等として発生するよ
うにしたマーカー。
【0037】情報表示器としては、LC共振回路、水晶
共振回路等の電気的共振回路で構成されたマーカーを用
いることができる。LC共振回路はコイルとコンデンサ
ーからなる回路系でコイル面の垂直方向が指向性にな
る。従って、共振周波数の異なるLC共振回路のマーカ
ーを組み合わせることにより、本発明の情報表示器とし
ても良い。
【0038】或いは、電磁誘導方式の非接触通信媒体を
利用したマーカーを用いることができる。即ち、非接触
での送信、受信機能を有し、半導体メモリ素子、通信制
御部及びメモリ制御部から構成されたマーカーを用いる
ことができる。通信媒体は数百KHz以下の誘導電磁界
で、送信、受信機能はコイルが用いられる。コイル面の
垂直方向が指向性となり、識別することができる異なっ
た情報のマーカーを組み合わせることにより、本発明の
情報表示器としても良い。
【0039】或いは、バイアス磁界に対応する磁気パタ
ーンが磁化されたバイアス磁界発生要素と変動する周波
数の入射交番磁界中の特定周波数で機械的に共振して、
磁束密度または透磁率が変化する、磁歪性を有する高透
磁性金属が機械的に共振しうるように積層された、磁束
密度または透磁率が変化する特定周波数を位置情報等と
して発生するようにした磁気マーカーを用いることがで
きる。特に、磁歪性を有する高透磁性金属がストリップ
状のものが好ましく、ストリップの長辺方向に磁気パタ
ーンが磁化された場合長辺方向が指向性になる。従っ
て、機械的な共振周波数の異なる磁気マーカーを組み合
わせることにより、本発明の情報表示器としても良い。
【0040】上記に述べたように情報表示器は同一種類
のマーカーを組み合わせることができる。当該磁気マー
カーは電気的にはLC共振回路とは等価であるが、共振
周波数の周波数帯域がLC共振回路のマーカーの多くは
マイクロ波以上に対して磁気マーカーは長波から中波と
周波数が低く、土中を想定した場合、水たまり、落ち葉
等の水分を含んだ層を電磁波が透過することを考える
と、長波から中波が好ましく磁気マーカーが優れてい
る。
【0041】又、電磁誘導方式の非接触通信媒体を利用
したマーカーは長波から中波を使用しているが、電池等
の電源を有しているものは土中に埋設した場合永続性に
欠ける問題を有している。電源を有していないものは搬
送波を変調して情報を乗せているため共振周波数の有無
で識別する磁気マーカーに比べ読み取り距離が短く、ま
た価格も磁気マーカーに比較して高価である。
【0042】また、情報表示器は異なる種類のマーカー
を組み合わせても良い。例えば、磁気マーカーとLC共
振回路のマーカーとを組み合わせることができる。情報
量を付加させる為にLC共振回路のマーカーと電磁誘導
方式の非接触通信媒体を利用したマーカーとを組み合わ
せることもできる。或いは磁気マーカーと電磁誘導方式
の非接触通信媒体を利用したマーカーとを組み合わせる
こともできる。
【0043】LC共振回路、電磁誘導方式の非接触通信
媒体いずれにしても送受信コイルを指向性が異なるコイ
ルを近接させることにより不必要なコイル間の電磁誘導
を生じノイズの発生要因となり、コイルを必要としない
磁気マーカーとの組み合わせが好ましい。
【0044】尚、一つの指向性のみを有する上記(A)
〜(C)のマーカーを2つ用いて、本発明を実施するに
当たっては、以下の組み合わせで、マーカーから発信す
る信号の一方の指向性が手段(1)から発生する電磁波
の指向性と平行であり、他方の指向性が手段(1)から
発生する電磁波の指向性と垂直となるように組み合わせ
て情報表示器を構成することができる。情報表示器は、
一つの指向性のみを有するマーカーを従来通りそれぞれ
別々に作成してから、それらを前記配置となる様に一体
化してもよいし、予め前記配置となる様な形状に作成さ
れた一つの筐体中に前記マーカーの部品を作動可能に包
埋する様にしてもよい。上記(A)〜(C)のマーカー
以下の組み合わせでは、表示器6として示した組み合わ
せの表示器が最も好ましい。
【0045】
【表1】
【0046】また、少なくとも、マーカーから発信する
信号の一方の指向性が手段(1)から発生する電磁波の
指向性と平行であり、他方の指向性が手段(1)から発
生する電磁波の指向性と垂直となるように組み合わされ
た、2つ以上の指向性を有するマーカーの場合には、そ
のままひとつで表示器として使用することが出来る。こ
の様なものとしては、少なくとも、マーカーから発信す
る信号の一方の指向性が手段(1)から発生する電磁波
の指向性と平行であり、他方の指向性が手段(1)から
発生する電磁波の指向性と垂直となるように組み合わさ
れた、2つ以上の指向性を有するマーカー(C)が好ま
しい。
【0047】一つの指向性のみを有するマーカーを二つ
以上組み合わせて情報表示器とする場合においても、二
つ以上の指向性を有するマーカーを一つ用いて情報表示
器とする場合においても、いずれの場合でも、磁気マー
カー(C)を用いるのが最適である。
【0048】ここでは、最も好適な磁気マーカー(C)
を用いた情報表示体について説明を進める。
【0049】この磁気マーカーの特徴は、低い周波数か
ら高い周波数に向けて、或いは高い周波数から低い周波
数に向けて、磁界を形成する周波数を徐々に変化させる
ようにした、変動する入射交流磁界にたいして、或いは
バースト性の全周波数を有する白色ノイズの交流磁界に
たいして、磁界発生要素にバイアス磁界に対応する磁気
パターンが磁化されている状態においては、磁束密度ま
たは透磁率が変化する、少なくとも一つの所定周波数を
識別信号として発生して応答するようにした点にある。
【0050】尚、磁界発生要素が磁化されていない状態
においては、バイアス磁界が生じないから、前記変動す
る入射交番磁界にたいして、磁束密度または透磁率が変
化する、所定周波数に基づく出力信号は、磁歪性を有す
る高透磁性金属からは、発生しない。
【0051】磁気マーカーの構成を、一例である図9に
基づいて説明する。バイアス磁界に対応する磁気パター
ンが磁化されたバイアス磁界発生要素21と変動する周
波数の入射交流磁界中の特定周波数で機械的に共振し
て、磁束密度または透磁率が変化する、磁歪性を有する
高透磁性金属22が機械的に共振しうるように積層され
ている。
【0052】バイアス磁界発生要素21としては、前記
高透磁性金属22より保磁力が高い平板状の硬質磁性材
料のストリップを使用することができる。具体的には、
SAE1095鋼、バイカロイ、アーノクロム、ステン
レス鋼、ニッケル、フェライト、軟鉄等の強磁性材料の
薄体が使用できる。または、バリウムフェライト等の酸
化鉄系の磁性粉等を練り込んだ成形加工物によるハウジ
ングを使用することができる。
【0053】または、結合剤中に飽和磁束密度が70em
u/g以上の磁性粉を分散して形成される乾燥塗膜を用い
ても良い。或いは、上記以外の材料であっても、磁気パ
ターンをバイアス磁性要素21に磁化したとき発生する
バイアス磁界強度が磁歪性を有する高透磁性金属22の
磁気歪みを生じさせるものは使用することができる。
【0054】非磁性筐体23としては、公知慣用の合成
樹脂製のものがいずれも使用できるが、例えばポリスチ
レン、ポリメチルメタクリレート、ABS、塩化ビニ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネー
ト、PET、PBT、PPS等があげられる。
【0055】磁歪性を有する高透磁性金属22が機械的
に共振して、磁束密度及び透磁率が急激に変化する所定
周波数は、その金属の長さに固有のものであり、次の式
で定義される
【0056】
【式1】fn=n/2L・√(D/ρ)
【0057】但し式中、nは整数、Lは金属22の長
さ、Dは金属のヤング率、ρは金属の密度である。
【0058】バイアス磁界が与えられ、且つ外部から付
与される変動する周波数の中で予め決められた周波数の
交番磁界に応答する上記金属22としては、磁歪性を有
する高透磁性の金属材料がいずれも使用でき、磁歪が1
5ppm以上である強磁性金属が好ましく、なかでも前
記且つ透磁率が100以上のものがより好ましい。具体
的には、例えば1KHzで最大磁界強度が0.25エル
ステッドの時、1000以上となるものが特に好まし
い。
【0059】このような金属22としては、アライドシ
グナル社製の非晶質金属、例えばメトグラス「2605
SC」、「2605CO」、「2826MB」、バキュ
ウムシュメルツ社製の非晶質金属「VIROVAC40
40」等があげられる。
【0060】金属22の形状は、特に限定されるもので
なく、例えば台形、平行四辺形、六角形等の変形板状、
ストリップ状、ワイヤー状等の細長い短冊状があるが、
後者短冊状が好ましい。
【0061】その形状から生じる反磁界及び非線形振動
の影響を少なくするために、好ましくは長方形がよく、
長辺のみの振動方向を得るためには、長辺と短辺との比
が15以上とすることが好ましい。
【0062】更に長さの異なる長辺を持つ金属22の組
み合わせを行うことにより、マーカーの識別の容量が大
幅に向上する。ちなみに、図に示される金属の形状はス
トリップ状である。その厚さとしては、15〜35μm
であることが好ましい。
【0063】マーカーを実際に使用するにあたっては、
上記した通り、金属22には、磁界発生要素21からバ
イアス磁界を与えるようにする。磁界発生要素21が予
め磁化されている永久磁石である場合には、そのまま用
いればよいが、磁化されていないものの場合には、例え
ば当該磁界発生要素21を等間隔に多分する様に磁化し
て、バイアス磁界が発生する様にする。尚、金属22の
機械的な共振が出来るだけ大きくなるように、最適の強
度のバイアス磁界を選択することが好ましい。
【0064】情報表示器の作成は、基本的には互いに異
なる、一つの指向性を有する前記磁気マーカー(C)の
指向性が垂直となる様に2つ以上のマーカーを組み合わ
せた表示器を用いる、又は、2つ以上の指向性を有し、
それらの指向性が垂直となっているマーカーの一つを情
報表示器として用いることが好ましい。
【0065】具体的には、図10に示すように、地表の
直線上の位置検出の場合、磁気マーカーの数は少なくと
も2つで且つそれぞれ異なる周波数で共振するものが良
く、組込形態はT字型、十字型、L字型何れの形態でも
構わなく、地中埋設に際しては前記直線上にいずれかの
磁気マーカーが地表に平行で且つ一致させることが好ま
しい。
【0066】地表の平面上の位置検出の場合、磁気マー
カーの数は少なくとも3つで且つそれぞれ異なる周波数
で共振するものが良く、組込形態は、図11に示すよう
に、地表の平面に平行な指向性を持つマーカー12及び
12’の投影図がT字型、十字型、L字型となり、投影
された2つのマーカーに対し垂直に指向性を持つように
残りのマーカー11を組み込んでも良い。地表の表面に
投影される2つのマーカー12及び12’は地表に平行
であり、お互いに垂直であることが好ましい。
【0067】磁気マーカーの組込に際しては、組込形態
を維持できるように地中に埋設しても構わないが、組込
形態を維持できるように公知慣用の接着剤または粘着剤
で固定しても良い。
【0068】接着剤としては、例えば、塩化ビニル−プ
ロピオン酸共重合体、ゴム系樹脂、シアノアクリレート
樹脂、セルロース系樹脂、アイオノマー樹脂、ポリオレ
フィン系樹脂、ポリウレタン樹脂等があげられ、粘着剤
に使用する材料としては、例えば塩化ビニル樹脂、酢酸
ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン/酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル/プロピオン酸共
重合体、ゴム系樹脂、アクリル共重合体樹脂、シアノア
クリレート樹脂、セルロース系樹脂、アイオノマー樹
脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリアミド樹脂、アクリロニトリルブタジ
エン樹脂、天然ゴム、ロジン等があげられる。
【0069】或いは、組込形態を維持できるようなハウ
ジングを作成しても良い。例えば、公知慣用の樹脂フィ
ルムの所定の形態の浅絞り成形材と蓋材とを磁気マーカ
ー組込後、インパルスシール、超音波融着、高周波ウエ
ルダーによる融着しても良い。
【0070】樹脂フィルムとして使用できる材料は、例
えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィ
ルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリビニル
アルコールフィルム、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)フィルム、ポリカーボネートフィルム、ナイロン
フィルム、ポリスチレンフィルム、エチレン酢酸ビニル
共重合体フィルム、エチレンビニル共重合体フィルム等
からなるプラスチックフィルムまたはシート;若しくは
アルミニウムなどの非磁性金属;紙、含浸紙;これらの
各材料からなる複合体が挙げられ、これら以外の材料で
あっても、必要な強度、構成等を備えていれば、特に制
限なく使用できる。
【0071】または、公知慣用の樹脂により所定の形態
の成形加工によるハウジングを作成し磁気マーカーを組
み込んでも良い。ハウジングの外観として既存のプラス
チック杭等を利用することもできる。樹脂としては、例
えば、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、AB
S、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
カーボネート、PET、PBT、PPS等が使用でき
る。
【0072】本発明の位置検出方法では、移動可能な電
磁波発生手段たる、送信アンテナコイルから指向性を有
する電磁波を発生させ、一方、情報表示器から発生する
指向性を有する電磁波を検知できる、移動可能な信号出
力認識手段たる、受信アンテナコイルからなる公知慣用
の検知システムを用いれば、情報表示器の位置を検知す
ることが出来る。
【0073】この際に、表示器の電磁波が指向性を少な
くとも2つ有し、その一方の指向性が送信コイルから発
生する電磁波の指向性と平行であり、他方の指向性が送
信こいるから発生する電磁波の指向性と垂直となるよう
にして地中に埋設された情報表示器のそれぞれの信号出
力を測定すれば、複数の測定位置における、対応するそ
の比の各値のうちの最大値により地中埋設位置に対応す
る地表埋設位置を特定すればよい。
【0074】本発明の情報表示器の位置検知方法は、上
記した通り、次の通りである。地表に鉛直方向に指向性
を有する電磁波を発生する、移動可能な電磁波発生手段
(1)と、当該手段(1)からの電磁波の電磁誘導によ
って応答する、地中に埋設された、少なくとも2つの指
向性を有する信号を発生する情報表示器(2)と、当該
表示器(2)から発生する信号を検知して、それぞれの
信号出力を認識する、移動可能な認識手段(3)とから
なり、前記情報表示器(2)を、当該表示器(2)から
発信する信号の一方の指向性が手段(1)から発生する
電磁波の指向性と平行であり、他方の指向性が手段
(1)から発生する電磁波の指向性と垂直となるように
して地中に埋設し、前記手段(1)及び手段(3)を地
表に沿って水平方向に移動させることにより、前記手段
(3)で、手段(1)の移動各位置における、地表に鉛
直方向と同水平方向の信号出力値を求め、前記各位置の
信号出力値の比が最大値となるところをもって、情報表
示器(3)の地中埋設位置に対応する地表埋設位置を特
定する、地中埋設物の位置検知方法。
【0075】尚、情報表示器(2)は、手段(1)から
発生するそれぞれの指向性に対応して、情報表示器
(A)は、所定周波数で電気的に共振し、情報表示器
(B)は、搬送波を有し、或いは情報表示器(C)
は、機械的に共振して、磁束密度及び透磁率が変化す
ることにより応答する。
【0076】更に、具体的に最も好適な前記磁気マーカ
ー(C)なる情報表示器を用いた好適な位置検知方法
は、次の通りである。
【0077】周波数を掃引し、変動する周波数を発生さ
せる、地表に鉛直方向に指向性を有する、移動可能な入
射交流磁界発生手段(1’)と、手段(1’)から発生
する周波数のうちのそれぞれの指向性に対応した所定周
波数で機械的に共振して、磁束密度及び透磁率が変化す
る、地中に埋設された、少なくとも2つの指向性を有す
る信号を発生する情報表示器(2’)と当該表示器
(2’)が所定周波数で共振するのを検知して、それぞ
れの信号出力を認識する、移動可能な認識手段(3’)
とからなり、前記情報表示器(2’)を、当該表示器
(2’)から発信する共振周波数の一方の指向性が、手
段(1’)から発生する共振周波数の指向性と平行であ
り、他方の指向性が手段(1’)から発生する共振周波
数の指向性と垂直となるようにして地中に埋設し、前記
手段(1’)及び手段(3’)を地表に沿って水平方向
に移動させることにより、前記手段(3’)で、手段
(1’)の移動各位置における、地表に鉛直方向と同水
平方向に対応する所定周波数で共振する信号出力値を、
多数の測定位置において求め、前記各位置の信号出力値
の比が最大値となるところをもって、情報表示器
(3’)の地中埋設位置に対応する地表埋設位置を特定
する、地中埋設物の位置検知方法。
【0078】上記した手段(1)、手段(3)及び所定
周波数で共振する磁気マーカーを識別する手段を含む、
磁気マーカーの識別を具現化した検知装置としては、公
知慣用のものが使用できるが、例えば、入射交流磁界発
生手段(2)、例えば通常のコイルと電源とからなる磁
界発生装置等の、適宜の磁界発生手段によって変動する
交流磁界が発生させられ、検知領域(1)に印加される
ものが挙げられる。
【0079】この様なものとしては、特開昭62−67
485号、特開昭62−67486号、特開昭62−6
9183号、特開昭62−69184号、特開昭62−
90039号等の各公報に開示されているものを挙げる
ことができる。
【0080】本発明においては、検知識別の精度をあげ
るため、発生する交番磁界と検出信号の同期等を調整し
てもよい。周波数は小さい方から大きい方へ、或いは大
きい方から小さい方へ向かって変動させるか、または、
バースト性の広帯域の周波数を含む白色ノイズでも構わ
ない。
【0081】図12に、指向性が地表に鉛直方向と水平
方向に対応する所定周波数で共振する信号出力の比の最
大値により地中埋設位置を特定する位置検知方法の一例
を示した。
【0082】まず装置100は、入射交流磁界発生手段
(2)の一例であり、周波数を掃引ができる正弦波信号
を発生するための発振器101、該正弦波信号を増幅す
る出力増幅器102、及び増幅された正弦波信号を情報
表示器中の磁気マーカーの金属に交流磁界を加えること
ができる励磁コイル103とからなる。
【0083】装置200は、検知手段(4)の一例であ
り、励磁コイル103の内側に同軸配置された検出コイ
ル201と情報表示器内の磁気マーカーが機械的に共振
する周波数を検知して応答信号の振幅が測定できる装置
203、例えばスペクトラムアナライザー等、と指向性
が地表に鉛直方向と水平方向に対応する所定共振周波数
の信号出力即ち振幅の比を計算する地中埋設位置に対応
した地表埋設位置の検知装置203とからなる。
【0084】磁気マーカーの磁界発生要素は、例えば磁
気エンコーダーなどを用いて磁化させられ、目的とする
バイアス磁界に対応する所定の磁気パターンを有してい
ることにより、そのマーカー中の磁歪性金属は入射交番
磁界中の変動する周波数のうち、前記磁気パターンに従
った前記式(1)の周波数で共振する。
【0085】従って、磁気パターンが磁化されたマーカ
ーが存在する検知領域で、入射交番磁界の周波数を掃引
すると特徴的な信号が生じる。これは、交番磁界及び磁
気パターンが磁化された磁界発生要素の発生するバイア
ス磁界が磁歪を示す金属に導入されると、エネルギーは
交番磁界の周波数に応じて磁気エネルギー及び機械エネ
ルギーに交互に蓄積され、放出されるからである。蓄積
及び放出される磁気エネルギーはその物質の機械的共振
周波数において最大となる。
【0086】このエネルギーの蓄積及び放出により、磁
歪性金属の透磁率すなわち磁束密度の変化を介して、位
置検知手段(4)の一構成要素である、例えば検出コイ
ルに電流が誘導される。従って、検出コイル201に誘
起される出力信号の指向性が地表に鉛直方向と水平方向
に対応する特有の周波数成分の振幅を調べ、その比を計
算し、その最大値の位置を特定することによって、地中
埋設位置に対応した地表埋設位置を特定することが出来
る。
【0087】前記一例として示した装置の場合、発振器
101の励磁周波数及び検出コイル201の検出帯域
は、10KHz〜5MHzの範囲とすることが望まし
い。励磁コイル103内に発生する交流磁界の強さは1
0エルステッド以下とするのがよく、この程度の磁界で
はバイアス磁界発生要素に磁化された磁気パターンを消
去したり、減衰させたりすることはない。
【0088】本発明の地中埋設物に対応した地表埋設位
置の位置検知方法によれば、極めて精度を高く情報表示
器の地表位置を特定することができるだけでなく、地表
位置に関する情報も提供することができる。
【0089】
【実施例】以下、実施例を用いて、本発明を更に詳細に
説明する。厚さ30μmのFe−Ni−Mo−B系の
「メトグラス2826MB」(アライド・シグナル社
製)を幅2mm、長さ75mmの長方形に裁断して、磁
歪性金属のストリップを作成した。
【0090】次に図9に示す形状のポリカーボネート材
の非磁性筐体23を作成し、前記磁歪性金属のストリッ
プを非磁性筐体の溝に格納した。
【0091】保磁力1550エルステッド、飽和磁束密
度120emu/gのメタル磁性粉「HJ−8」(同和
鉱業(株)製)を用いて、厚さ30μmの磁性塗膜を有
する厚さ50μmのPETからなる非磁性支持体を、幅
10mm、長さ85mmのストリップ状に配向方向に沿
って切り出し、厚さ50μmのPETフィルム面が磁歪
性金属のストリップに面する様にして、そのフイルム面
を、接着剤を用いて磁歪性金属のストリップが格納され
ている非磁性筐体に、貼り合わせて、バイアス磁界に対
応する磁気パターンが未だ磁化されていない、磁気マー
カーを2ヶ作成した。
【0092】この磁気マーカーの一つは、励磁磁界を受
けたとき地表に鉛直方向に4次高調波が発生するよう
に、磁気エンコーダーで、75/4mm間隔に矩形波パ
ターンを、塗膜磁気層の磁化が飽和するように磁化し
た。残りのマーカーには、励磁磁界を受けたとき地表に
平行方向に5次高調波が発生するように、磁気エンコー
ダーで、75/5mm間隔に矩形波パターンを、塗膜磁
気層の磁化が飽和するように磁化した。
【0093】次に、図13に示すようなT字型の浅絞り
の250μm厚のバレックス(三井東圧(株)製)のト
レイ24と蓋材25を作成した。トレイの地表に鉛直方
向の溝に4次高調波が発生する磁気マーカー、トレイの
地表に平行方向の溝に5次高調波が発生する磁気マーカ
ーを格納し、蓋材により蓋をした後、トレイの周囲を高
周波ウエルダーにて融着し情報表示器を得た。
【0094】次に、図12に示したように、指向性が地
表に鉛直方向と水平方向に対応する所定周波数で共振す
る信号出力の比の最大値により地中埋設位置に対応した
地表埋設位置を特定する位置検出システムを作成した。
【0095】内径580mmの円形コアに直径2mmの
銅線を2回巻いて励磁コイルを作成した。そして、内径
300mmの円形コアに直径1mmの銅線を20回巻い
たものを用意し検出コイルとした。励磁コイルと検出コ
イルとが同軸同一面になるようにして、一体型送受信コ
イルを作成した。
【0096】次に、周波数帯域が80KHzから160
KHz、実効電流が5.4Aのパルス状の送信電流を加
えることができ、3次高調波に対応する89KHz、4
次高調波に対応する120KHz、5次高調波に対応す
る148KHz、……、10次高調波に対応する290
KHzにおいて、磁気マーカーに励磁磁界が加えられた
時、磁気マーカーのそれぞれの高調波の信号出力即ち振
幅が得られる検知装置を作成した。
【0097】信号処理として、サンプリングする周波数
の信号出力の大きさ順に並べた時、(サンプリングする
周波数の個数+1)番目の信号出力をノイズレベルとし
て扱い、サンプリング周波数の信号出力とノイズレベル
の比が3以上の場合、磁気マーカーよりの信号として認
識することとした。次に、指向性が地表に鉛直方向であ
る所定周波数の信号出力と指向性が地表に平行方向であ
る所定周波数の信号出力との比が計算できるようにし
た。
【0098】本実施例の場合、4次高調波に対応する1
20KHzの信号出力が指向性が地表に鉛直方向である
所定周波数の信号出力となり、5次高調波に対応する1
48KHzが指向性が地表に平行方向である所定周波数
の信号出力となる。ノイズレベルはサンプリングする周
波数の信号出力の大きさ順に並べた時の3番目の信号出
力となる。
【0099】次に、本実施例で作成した情報表示器をそ
の上端が地表より30cmの深さになるように埋設し、
地中埋設位置に対応する地表埋設点より2m離れた場所
より4次高調波、5次高調波の信号出力及びノイズレベ
ルを測定した。その結果、0.5m以上離れている場合
は信号が得られず、0.5m以内の測定結果を図16に
示した。
【0100】指向性が地表に鉛直方向である所定周波数
の信号出力とノイズレベルとの比を測定し、その結果を
図14に示した。
【0101】指向性が地表に平行方向である所定周波数
の信号出力とノイズレベルとの比を測定し、その結果を
図15に示した。
【0102】指向性が地表に鉛直方向である所定周波数
の信号出力と指向性が地表に平行方向である所定周波数
の信号出力との比を測定し、その結果を図16に示し
た。
【0103】この結果より、本実施例の場合、情報表示
器の埋設物の地表に対応する位置が±数センチ以内の精
度で検知されることが分かる。
【0104】
【発明の効果】従来の一般的なマーカー、例えば、LC
共振回路で代表されるマーカーの場合、図14に示され
る様に、一つの指向性しか有さない単一のマーカーを用
いるので、マーカー位置は±数十センチ以内の精度で検
知されて埋設位置の特定がなされる。しかし、この場
合、ノイズレベルが上がることにより、検知精度は悪化
する問題を有している。
【0105】それに比較し、本発明の情報表示器は、鋭
敏な指向性を少なくとも2つ以上有し、かつそれらが特
定配置となる様に保たれているので、埋設物位置が±数
センチ以内の精度で検知されて埋設位置の特定がなさ
れ、特にノイズレベルに関わらず検知できる優位性を示
す。
【0106】更に、指向性が地表に平行方向である所定
周波数の信号出力は送信コイルのコイル線位置付近で極
大を示すので、送信コイルが情報表示器埋設位置に対応
する地表位置に近づくと、その存在検知を促す情報を示
すことができる長所がある。
【0107】更に、指向性が地表に鉛直方向である所定
周波数は本実施例では単一の周波数で行ったが、複数の
周波数の組合せを用いれば、識別性を情報表示器に与え
ることができる。
【0108】また、非接触での送信、受信機能を有し、
半導体メモリ素子、通信制御部及びメモリ制御部から構
成されたマーカーを、指向性が地表に鉛直方向に設置す
れば、相当データ容量を必要とする位置に関する情報、
例えば、緯度、経度、番地等を組み入れることもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】単一の指向性を持った情報表示器が、地面に鉛
直に指向性を持たせて埋設され、送信コイルは地面に平
行に移動する(太い点線矢印)状態を示す本発明の基本
概念を表した模式的説明図。
【図2】単一の指向性を持った情報表示器が、地面に平
行に指向性を持たせて埋設され、送信コイルは地面に平
行に移動する(太い点線矢印)状態を示す本発明の基本
概念を表した模式的説明図。
【図3】単一の指向性を持った情報表示器が、地面に鉛
直に指向性を持たせて埋設され、受信コイルは地面に平
行に移動する(太い点線矢印)状態を示す本発明の基本
概念を表した模式的説明図。
【図4】単一の指向性を持った情報表示器が、地面に平
行に指向性を持たせて埋設され、受信コイルは地面に平
行に移動する(太い点線矢印)状態を示す本発明の基本
概念を表した模式的説明図。
【図5】情報表示器の2種類の指向性が、一方の指向性
は地面に鉛直(指向性X)に、他方の指向性は地面に平
行(指向性Y)になるようにして情報表示器が埋設さ
れ、送信コイルは地面に平行に移動する状態を示す本発
明の基本概念を表した模式的説明図。
【図6】情報表示器の2種類の指向性が、一方の指向性
は地面に鉛直(指向性X)に、他方の指向性は地面に平
行(指向性Y)になるようにして情報表示器が埋設さ
れ、送信コイルは地面に平行に移動する状態を示す本発
明の基本概念を表した模式的説明図。
【図7】情報表示器の2種類の指向性が、一方の指向性
は地面に鉛直(指向性X)に、他方の指向性は地面に平
行(指向性Y)になるようにして情報表示器が埋設さ
れ、受信コイルは地面に平行に移動する状態を示す本発
明の基本概念を表した模式的説明図。
【図8】情報表示器の2種類の指向性が、一方の指向性
は地面に鉛直(指向性X)に、他方の指向性は地面に平
行(指向性Y)になるようにして情報表示器が埋設さ
れ、受信コイルは地面に平行に移動する状態を示す本発
明の基本概念を表した模式的説明図。
【図9】磁気マーカーの構成の一例を表した図。
【図10】地表の直線上の位置検出の場合の情報表示器
の作成例を示した図。
【図11】地表の平面上の位置検出の場合の情報表示器
の作成例を示した図。
【図12】指向性が地表に鉛直方向と水平方向に対応す
る所定周波数で共振する信号出力の比の最大値により地
中埋設位置を特定する位置検知方法の一例を示した模式
的説明図。
【図13】実施例で作成したT字型の浅絞りの250μ
m厚の三井東圧(株)製バレックスのトレイと蓋材の構
成図。
【図14】指向性が地表に鉛直方向である所定周波数の
信号出力とノイズレベルとの比を測定した結果を示した
図。
【図15】指向性が地表に平行方向である所定周波数の
信号出力とノイズレベルとの比を測定した結果を示した
図。
【図16】指向性が地表に鉛直方向である所定周波数の
信号出力と指向性が地表に平行方向である所定周波数の
信号出力との比を測定した結果を示した図。
【符号の説明】
1 情報表示器 2 地表 3 送信アンテナコイル 4 送信アンテナコイルから発生する交流磁界の磁束線 X 情報表示器の指向性が地面に鉛直の状態を示す。 Y 情報表示器の指向性が地面に平行の状態を示す。 5 情報表示器より発生する磁束線 6 受信アンテナコイル 11 指向性Xの情報表示器 12 指向性Yの情報表示器 12’指向性Xと指向性Yに垂直な指向性の情報表示器 21 バイアス磁界発生要素 22 磁歪性を有する高透磁性金属 23 非磁性筐体 24 トレイ 25 蓋材 (1) 検知領域 100 入射交流磁界発生手段(2)の装置の一例 101 正弦波信号を発生するための発振器 102 出力増幅器 103 励磁コイル 200 検知手段(4)の装置の一例 201 検出コイル201 202 共振する周波数を検知して応答信号の振幅が測
定できる装置 203 地表埋設位置の検知装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地表に鉛直方向に指向性を有する電磁波
    を発生する、移動可能な電磁波発生手段(1)と、当該
    手段(1)からの電磁波の電磁誘導によって応答する、
    地中に埋設された、少なくとも2つの指向性を有する信
    号を発生する情報表示器(2)と、当該表示器(2)か
    ら発生する信号を検知して、それぞれの信号出力を認識
    する、移動可能な認識手段(3)とからなり、前記情報
    表示器(2)を、当該表示器(2)から発信する信号の
    一方の指向性が手段(1)から発生する電磁波の指向性
    と平行であり、他方の指向性が手段(1)から発生する
    電磁波の指向性と垂直となるようにして地中に埋設し、
    前記手段(1)及び手段(3)を地表に沿って水平方向
    に移動させることにより、前記手段(3)で、手段
    (1)の移動各位置における、地表に鉛直方向と同水平
    方向の信号出力値を求め、前記各位置の信号出力値の比
    が最大値となるところをもって、情報表示器(3)の地
    中埋設位置に対応する地表埋設位置を特定する、地中埋
    設物の位置検知方法。
  2. 【請求項2】 情報表示器(2)が、以下のいずれかで
    ある、請求項1記載の地中埋設物に対応する地表埋設位
    置の検知方法。 (A)LC共振回路マーカー。 (B)半導体メモリ素子と通信・メモリ制御要素と周波
    数受発信要素から構成され位置情報等が記録された電磁
    誘導方式のマーカー。 (C)バイアス磁界に対応する磁気パターンが磁化され
    たバイアス磁界発生要素と変動する周波数の入射交流磁
    界中の特定周波数で機械的に共振して、磁束密度または
    透磁率が変化する、磁歪性を有する高透磁性金属が機械
    的に共振しうるように積層された、磁束密度または透磁
    率が変化する特定周波数を位置情報等として発生するよ
    うにしたマーカー。
  3. 【請求項3】 情報表示器(2)が、バイアス磁界に対
    応する磁気パターンが磁化されたバイアス磁界発生要素
    と変動する周波数の入射交流磁界中の特定周波数で機械
    的に共振して、磁束密度または透磁率が変化する、磁歪
    性を有する高透磁性金属が機械的に共振しうるように積
    層された、磁束密度または透磁率が変化する特定周波数
    を位置情報等として発生するようにした、少なくとも2
    つの指向性を有する信号を発生するマーカーである請求
    項2記載の地中埋設物に対応する地表埋設位置の検知方
    法。
  4. 【請求項4】 情報表示器(2)として、単一の指向性
    の信号しか発生しない、同一でも異なっていてもよい、
    以下のマーカーの少なくとも2つを選択し、かつ、各マ
    ーカーを、当該表示器(2)から発信する信号の一方の
    指向性が手段(1)から発生する電磁波の指向性と平行
    であり、他方の指向性が手段(1)から発生する電磁波
    の指向性と垂直となるように構成した情報表示器を用い
    る請求項1記載の地中埋設物に対応する地表埋設位置の
    検知方法。 (A)LC共振回路マーカー。 (B)半導体メモリ素子と通信・メモリ制御要素と周波
    数受発信要素から構成され位置情報等が記録された電磁
    誘導方式のマーカー。 (C)バイアス磁界に対応する磁気パターンが磁化され
    たバイアス磁界発生要素と変動する周波数の入射交流磁
    界中の特定周波数で機械的に共振して、磁束密度または
    透磁率が変化する、磁歪性を有する高透磁性金属が機械
    的に共振しうるように積層された、磁束密度または透磁
    率が変化する特定周波数を位置情報等として発生するよ
    うにしたマーカー。
  5. 【請求項5】 情報表示器(2)が、バイアス磁界に対
    応する磁気パターンが磁化されたバイアス磁界発生要素
    と変動する周波数の入射交流磁界中の特定周波数で機械
    的に共振して、磁束密度または透磁率が変化する、磁歪
    性を有する高透磁性金属が機械的に共振しうるように積
    層された、磁束密度または透磁率が変化する特定周波数
    を位置情報等として発生するようにした、単一の指向性
    の信号しか発生しない、少なくとも2つの全て前記した
    のと同一のマーカーからなる請求項4記載の地中埋設物
    に対応する地表埋設位置の検知方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009539090A (ja) * 2006-06-02 2009-11-12 ソシエテ プリムス フランセーズ 地中に埋設された又は土木建造物中に埋込された埋設パイプ又は他の物体を識別及び追跡するのに適する検出システム
EP2619610A4 (en) * 2010-09-22 2017-12-13 3M Innovative Properties Company Magnetomechanical markers for marking stationary assets

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