JPH10267558A - 不定形耐火物の施工方法 - Google Patents
不定形耐火物の施工方法Info
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- JPH10267558A JPH10267558A JP9278297A JP9278297A JPH10267558A JP H10267558 A JPH10267558 A JP H10267558A JP 9278297 A JP9278297 A JP 9278297A JP 9278297 A JP9278297 A JP 9278297A JP H10267558 A JPH10267558 A JP H10267558A
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- JP
- Japan
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- refractory
- construction body
- heating
- drying
- intermediate structure
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- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
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- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 溶融金属容器にライニングされる不定形耐火
物の背面に近い部分の乾燥が困難であった。 【解決手段】 溶融金属容器1に内装したパーマ煉瓦3
の内面に、加熱手段6を装備した金属製の中間構造体5
を設置し、その内部に中子型を挿入配置して、これらの
間に不定形耐火物4を流し込み、その養生後に中子型を
離型し、不定形耐火物4の乾燥時にその稼動面側と背面
側との双方から同時に加熱する。
物の背面に近い部分の乾燥が困難であった。 【解決手段】 溶融金属容器1に内装したパーマ煉瓦3
の内面に、加熱手段6を装備した金属製の中間構造体5
を設置し、その内部に中子型を挿入配置して、これらの
間に不定形耐火物4を流し込み、その養生後に中子型を
離型し、不定形耐火物4の乾燥時にその稼動面側と背面
側との双方から同時に加熱する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高炉の大樋や取鍋
等の溶融金属容器に、不定形耐火物を流し込んでライニ
ング施工または補修を行う不定形耐火物の施工方法に関
する。
等の溶融金属容器に、不定形耐火物を流し込んでライニ
ング施工または補修を行う不定形耐火物の施工方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、高炉の大樋や取鍋等の溶融金属容
器への不定形耐火物のライニングは、溶融金属容器内に
中子型を挿入配置し、これらの間に不定形耐火物を流し
込み、適当な時間の養生後に中子型を離型し、耐火物施
工体の稼動面側からガスバーナ等で加熱して乾燥させる
施工方法が一般的である。
器への不定形耐火物のライニングは、溶融金属容器内に
中子型を挿入配置し、これらの間に不定形耐火物を流し
込み、適当な時間の養生後に中子型を離型し、耐火物施
工体の稼動面側からガスバーナ等で加熱して乾燥させる
施工方法が一般的である。
【0003】このように耐火物施工体の乾燥は、これを
稼動面側から加熱して耐火物施工体の内部に熱を伝達
し、含有水分を水蒸気化させることにより乾燥が行われ
るが、耐火物施工体のライニング厚が厚くなると通気抵
抗が大きくなるので、その抵抗に優る内部蒸気圧を発生
させなければ施工体中を水蒸気が移動しなくなり、含有
水分が抜けにくくなる。
稼動面側から加熱して耐火物施工体の内部に熱を伝達
し、含有水分を水蒸気化させることにより乾燥が行われ
るが、耐火物施工体のライニング厚が厚くなると通気抵
抗が大きくなるので、その抵抗に優る内部蒸気圧を発生
させなければ施工体中を水蒸気が移動しなくなり、含有
水分が抜けにくくなる。
【0004】図6は、耐火物施工体の稼動面側のみを加
熱した場合のほぼ中央部まで乾燥が終了した時の水分、
内部蒸気圧および水蒸気の挙動を示す説明図である。図
示するように、稼動面側のみを加熱して乾燥させた耐火
物施工体中において、水分は背面に近い部分ほど抜けて
おらず、内部蒸気圧は稼動面と背面との中間部で上昇し
ており、水蒸気は加熱を行う稼動面に近い部分ほど多く
なっていることが判る。
熱した場合のほぼ中央部まで乾燥が終了した時の水分、
内部蒸気圧および水蒸気の挙動を示す説明図である。図
示するように、稼動面側のみを加熱して乾燥させた耐火
物施工体中において、水分は背面に近い部分ほど抜けて
おらず、内部蒸気圧は稼動面と背面との中間部で上昇し
ており、水蒸気は加熱を行う稼動面に近い部分ほど多く
なっていることが判る。
【0005】したがって、耐火物施工体の稼動面側のみ
を加熱した場合、耐火物施工体の背面側に近い部分ほど
耐火物施工体中の水蒸気が抜けず、内部蒸気圧が異常に
高くなり、気孔率や気孔径が大きくなっていた。また、
緻密な材料においては、内部蒸気圧が耐火物施工体の強
度を超えた段階で爆裂することもあった。
を加熱した場合、耐火物施工体の背面側に近い部分ほど
耐火物施工体中の水蒸気が抜けず、内部蒸気圧が異常に
高くなり、気孔率や気孔径が大きくなっていた。また、
緻密な材料においては、内部蒸気圧が耐火物施工体の強
度を超えた段階で爆裂することもあった。
【0006】これに関連する技術として、特開平6−3
31280号公報に、「不定形耐火物の施工方法」に関
する発明が報告されている。この発明の要旨は、「不定
形耐火物の施工体の非稼動面側に、多数の細孔を有する
中空パイプを稼動面と平行に複数本埋設し、各々の中空
パイプの一端を大気中に開放させる。」ことにあり、こ
の発明によれば施工体を加熱乾燥し養生する際、施工体
中の過剰水分が水蒸気となり、多数の細孔を有する中空
パイプを通り大気中に発散するため、蒸気圧の急激な上
昇により施工体が爆裂を生じたり、クラックを生じるこ
とが防止できるというものである。
31280号公報に、「不定形耐火物の施工方法」に関
する発明が報告されている。この発明の要旨は、「不定
形耐火物の施工体の非稼動面側に、多数の細孔を有する
中空パイプを稼動面と平行に複数本埋設し、各々の中空
パイプの一端を大気中に開放させる。」ことにあり、こ
の発明によれば施工体を加熱乾燥し養生する際、施工体
中の過剰水分が水蒸気となり、多数の細孔を有する中空
パイプを通り大気中に発散するため、蒸気圧の急激な上
昇により施工体が爆裂を生じたり、クラックを生じるこ
とが防止できるというものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の「不
定形耐火物の施工方法」に関する発明にあっては、耐火
物施工体の背面に近い部分に多数の細孔を有する中空パ
イプを数本埋設し、これら中空パイプを通して水蒸気を
大気中に開放させようとしているが、含有水分を水蒸気
化させる熱は耐火物施工体の稼動面側から伝達されるた
め、図6に示したように水蒸気は稼動面側へと移動し、
背面側への移動は殆どなく、背面に近い部分に水分とし
て残留することになる。したがって、依然として耐火物
施工体の養生時間や乾燥時間を長くする必要があり、乾
燥が十分でないと耐火物施工体にクラックが発生し易
く、耐火物施工体の背面に近い部分ほど気孔率や気孔径
が大きくなるので、その信頼性が低下するという問題が
あった。
定形耐火物の施工方法」に関する発明にあっては、耐火
物施工体の背面に近い部分に多数の細孔を有する中空パ
イプを数本埋設し、これら中空パイプを通して水蒸気を
大気中に開放させようとしているが、含有水分を水蒸気
化させる熱は耐火物施工体の稼動面側から伝達されるた
め、図6に示したように水蒸気は稼動面側へと移動し、
背面側への移動は殆どなく、背面に近い部分に水分とし
て残留することになる。したがって、依然として耐火物
施工体の養生時間や乾燥時間を長くする必要があり、乾
燥が十分でないと耐火物施工体にクラックが発生し易
く、耐火物施工体の背面に近い部分ほど気孔率や気孔径
が大きくなるので、その信頼性が低下するという問題が
あった。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、耐火物施工体の養生時間や乾燥時間を
短縮することができるとともに、その乾燥時の爆裂やク
ラックの発生を防止することができ、気孔率や気孔径の
均一な耐火物施工体が得られ、その信頼性を向上させる
ことができる不定形耐火物の施工方法を提供することを
目的とする。
れたものであり、耐火物施工体の養生時間や乾燥時間を
短縮することができるとともに、その乾燥時の爆裂やク
ラックの発生を防止することができ、気孔率や気孔径の
均一な耐火物施工体が得られ、その信頼性を向上させる
ことができる不定形耐火物の施工方法を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明に係
る不定形耐火物の施工方法によれば、煉瓦または不定形
耐火物施工体からなるパーマ層を内装した、またはパー
マ層を有しない溶融金属容器内に中子型を挿入配置し、
パーマ層または鉄皮と中子型との間に不定形耐火物を流
し込み、養生後に離型してウェアー層の耐火物施工体を
乾燥する不定形耐火物の施工方法において、上記パーマ
層または鉄皮とウェアー層の耐火物施工体との間に、加
熱手段を装備した金属製の中間構造体が位置するように
不定形耐火物を流し込み、不定形耐火物の乾燥時にその
稼動面側と背面側との双方から同時に加熱するようにし
たものである。
る不定形耐火物の施工方法によれば、煉瓦または不定形
耐火物施工体からなるパーマ層を内装した、またはパー
マ層を有しない溶融金属容器内に中子型を挿入配置し、
パーマ層または鉄皮と中子型との間に不定形耐火物を流
し込み、養生後に離型してウェアー層の耐火物施工体を
乾燥する不定形耐火物の施工方法において、上記パーマ
層または鉄皮とウェアー層の耐火物施工体との間に、加
熱手段を装備した金属製の中間構造体が位置するように
不定形耐火物を流し込み、不定形耐火物の乾燥時にその
稼動面側と背面側との双方から同時に加熱するようにし
たものである。
【0010】好ましくは、上記中間金属構造体が、中空
箱体状を呈する中間鉄皮により形成されているものであ
る。
箱体状を呈する中間鉄皮により形成されているものであ
る。
【0011】或いは、上記中間金属構造体が、上下に蛇
行する連続U字管により形成されているものである。
行する連続U字管により形成されているものである。
【0012】また、好ましくは、これら中間金属構造体
が、多孔質金属材料により形成されているものである。
が、多孔質金属材料により形成されているものである。
【0013】さらに、好ましくは、上記加熱手段とし
て、加熱ヒータを使用するものである。
て、加熱ヒータを使用するものである。
【0014】或いは、上記加熱手段として、加熱媒体を
使用するものである。
使用するものである。
【0015】耐火物施工体の養生後に中子型を離型して
乾燥するが、本発明では、耐火物施工体をその稼動面側
からガスバーナにより加熱するとともに、背面側からも
加熱手段を装備した中間金属構造体により加熱してい
る。このように不定形耐火物の乾燥時に稼動面側と背面
側との双方から加熱するようにしたので、耐火物施工体
の背面に近い部分に含有された水分も水蒸気化して大気
中に開放されるので、耐火物施工体の養生時間や乾燥時
間を短縮することができる。また、耐火物施工体の乾燥
時の爆裂やクラックの発生を防止することができ、気孔
率や気孔径の均一な耐火物施工体が得られるものであ
る。
乾燥するが、本発明では、耐火物施工体をその稼動面側
からガスバーナにより加熱するとともに、背面側からも
加熱手段を装備した中間金属構造体により加熱してい
る。このように不定形耐火物の乾燥時に稼動面側と背面
側との双方から加熱するようにしたので、耐火物施工体
の背面に近い部分に含有された水分も水蒸気化して大気
中に開放されるので、耐火物施工体の養生時間や乾燥時
間を短縮することができる。また、耐火物施工体の乾燥
時の爆裂やクラックの発生を防止することができ、気孔
率や気孔径の均一な耐火物施工体が得られるものであ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明
に係る不定形耐火物の施工方法を説明する概略図であ
る。本実施形態の施工方法は、高炉の大樋や取鍋等の各
種溶融金属容器に適用することができるが、図1は大樋
に適用したものである。
を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明
に係る不定形耐火物の施工方法を説明する概略図であ
る。本実施形態の施工方法は、高炉の大樋や取鍋等の各
種溶融金属容器に適用することができるが、図1は大樋
に適用したものである。
【0017】図示するように、溶融金属容器1である大
樋等の鉄皮2は横断面形状が凹状を呈しており、その内
面にはパーマ煉瓦3がほぼ均一な厚さで内装されてい
る。このパーマ煉瓦3を内装した溶融金属容器1内に、
図示しない中子型を挿入配置して、パーマ煉瓦3と中子
型との間に不定形耐火物4を流し込むが、本実施形態の
施工方法では、中子型の挿入配置に際して、パーマ煉瓦
3の内面に金属製の中間構造体5を設置する。この中間
構造体5は、上記鉄皮2と同様に、横断面形状が凹状を
呈しており、例えば鉄皮2と同種の鋼材により形成され
ている。
樋等の鉄皮2は横断面形状が凹状を呈しており、その内
面にはパーマ煉瓦3がほぼ均一な厚さで内装されてい
る。このパーマ煉瓦3を内装した溶融金属容器1内に、
図示しない中子型を挿入配置して、パーマ煉瓦3と中子
型との間に不定形耐火物4を流し込むが、本実施形態の
施工方法では、中子型の挿入配置に際して、パーマ煉瓦
3の内面に金属製の中間構造体5を設置する。この中間
構造体5は、上記鉄皮2と同様に、横断面形状が凹状を
呈しており、例えば鉄皮2と同種の鋼材により形成され
ている。
【0018】図2は、本実施形態の施工方法に使用する
中間構造体であり、(a)はパンチングメタル製の中間
構造体を示す概略斜視図、(b)はラス網製の中間構造
体を示す概略斜視図である。図2(a)に示す中間構造
体5は、中空箱体状を呈する中間鉄皮51により形成さ
れており、その不定形耐火物と接触する面51aは、細
孔を有するパンチングメタルにより形成されている。一
方、図2(b)に示す中間構造体5も中空箱体状を呈す
る中間鉄皮52により形成されており、不定形耐火物と
接触する面52aは、網目を有するラス網により形成さ
れている。
中間構造体であり、(a)はパンチングメタル製の中間
構造体を示す概略斜視図、(b)はラス網製の中間構造
体を示す概略斜視図である。図2(a)に示す中間構造
体5は、中空箱体状を呈する中間鉄皮51により形成さ
れており、その不定形耐火物と接触する面51aは、細
孔を有するパンチングメタルにより形成されている。一
方、図2(b)に示す中間構造体5も中空箱体状を呈す
る中間鉄皮52により形成されており、不定形耐火物と
接触する面52aは、網目を有するラス網により形成さ
れている。
【0019】また図3は、本実施形態の施工方法に使用
する中間構造体の断面構造であり、(a)は加熱ヒータ
を装備した中間構造体を示す概略断面図、熱媒体が通過
する中間構造体を示す概略断面図である。図3(a)に
示す中間構造体5は、上記の中間鉄皮51,52により
形成されており、その不定形耐火物と接触する面51
a,52aは、パンチングメタルまたはラス網により形
成されている。そして、中間鉄皮51,52の内部に
は、加熱手段6が装備されている。同図に示す加熱手段
6は、例えばリボンヒータ等の電気式加熱ヒータ61に
より形成されている。
する中間構造体の断面構造であり、(a)は加熱ヒータ
を装備した中間構造体を示す概略断面図、熱媒体が通過
する中間構造体を示す概略断面図である。図3(a)に
示す中間構造体5は、上記の中間鉄皮51,52により
形成されており、その不定形耐火物と接触する面51
a,52aは、パンチングメタルまたはラス網により形
成されている。そして、中間鉄皮51,52の内部に
は、加熱手段6が装備されている。同図に示す加熱手段
6は、例えばリボンヒータ等の電気式加熱ヒータ61に
より形成されている。
【0020】一方、図3(b)に示す中間構造体5も上
記の中間鉄皮51,52により形成されており、その不
定形耐火物と接触する面51a,52aは、パンチング
メタルまたはラス網により形成されている。そして、中
間鉄皮51,52の内部には、加熱手段6として熱媒体
62が通過するように構成されている。熱媒体として
は、例えばガスバーナによる加熱乾燥で発生した廃ガス
や、乾燥熱風を採用する。
記の中間鉄皮51,52により形成されており、その不
定形耐火物と接触する面51a,52aは、パンチング
メタルまたはラス網により形成されている。そして、中
間鉄皮51,52の内部には、加熱手段6として熱媒体
62が通過するように構成されている。熱媒体として
は、例えばガスバーナによる加熱乾燥で発生した廃ガス
や、乾燥熱風を採用する。
【0021】このような構造を有する凹状の中間鉄皮5
1,52をパーマ煉瓦3の内面に設置するが、その際、
その不定形耐火物と接触する面51a,52aを内面に
位置させる。パーマ煉瓦3内に中間鉄皮51,52を設
置した後、この中間鉄皮51,52内に、これと所定の
間隔を隔てて中子型を挿入配置する。そして、中間鉄皮
51,52と中子型との間に、不定形耐火物4を流し込
み施工する。したがって、パーマ煉瓦3と不定形耐火物
4の施工体(以下、「耐火物施工体4」という。)との
間に、加熱手段6を装備した中間鉄皮51,52が位置
することになる。
1,52をパーマ煉瓦3の内面に設置するが、その際、
その不定形耐火物と接触する面51a,52aを内面に
位置させる。パーマ煉瓦3内に中間鉄皮51,52を設
置した後、この中間鉄皮51,52内に、これと所定の
間隔を隔てて中子型を挿入配置する。そして、中間鉄皮
51,52と中子型との間に、不定形耐火物4を流し込
み施工する。したがって、パーマ煉瓦3と不定形耐火物
4の施工体(以下、「耐火物施工体4」という。)との
間に、加熱手段6を装備した中間鉄皮51,52が位置
することになる。
【0022】この耐火物施工体4が固化するまで養生し
た後、中子型を離型して耐火物施工体4の乾燥を行う。
この乾燥工程において、本実施形態の施工方法では、耐
火物施工体4の稼動面側である内面側から、例えばガス
バーナ等を使用して加熱する。そして、この稼動面側か
らの加熱と同時に、上記加熱手段6により中間鉄皮5
1,52を加熱して、耐火物施工体4の背面側から加熱
する。
た後、中子型を離型して耐火物施工体4の乾燥を行う。
この乾燥工程において、本実施形態の施工方法では、耐
火物施工体4の稼動面側である内面側から、例えばガス
バーナ等を使用して加熱する。そして、この稼動面側か
らの加熱と同時に、上記加熱手段6により中間鉄皮5
1,52を加熱して、耐火物施工体4の背面側から加熱
する。
【0023】このように耐火物施工体4の乾燥時に稼動
面側と背面側との双方から加熱するようにしたので、耐
火物施工体4の稼動面に近い部分に含有された水分のみ
ならず、背面に近い部分に含有された水分も水蒸気化し
て大気中に開放されることになる。その際、中間鉄皮5
1,52の不定形耐火物と接触する面はパンチングメタ
ルやラス網等の多孔質金属材料によって形成されている
ので、耐火物施工体4から中間鉄皮51,52内へと水
蒸気が通気し易い。
面側と背面側との双方から加熱するようにしたので、耐
火物施工体4の稼動面に近い部分に含有された水分のみ
ならず、背面に近い部分に含有された水分も水蒸気化し
て大気中に開放されることになる。その際、中間鉄皮5
1,52の不定形耐火物と接触する面はパンチングメタ
ルやラス網等の多孔質金属材料によって形成されている
ので、耐火物施工体4から中間鉄皮51,52内へと水
蒸気が通気し易い。
【0024】図5は、耐火物施工体の稼動面側と背面側
の双方を加熱した場合の水分、内部蒸気圧および水蒸気
の挙動を示す説明図である。図示するように、稼動面側
と背面側の双方を加熱して乾燥させた耐火物施工体中に
おいて、水分は稼動面に近い部分と背面に近い部分との
双方で少なくなっており、内部蒸気圧は上昇度合いが少
なくなり、かつ分散され、水蒸気は加熱を行う稼動面に
近い部分と背面に近い部分へと移動していることが判
る。
の双方を加熱した場合の水分、内部蒸気圧および水蒸気
の挙動を示す説明図である。図示するように、稼動面側
と背面側の双方を加熱して乾燥させた耐火物施工体中に
おいて、水分は稼動面に近い部分と背面に近い部分との
双方で少なくなっており、内部蒸気圧は上昇度合いが少
なくなり、かつ分散され、水蒸気は加熱を行う稼動面に
近い部分と背面に近い部分へと移動していることが判
る。
【0025】すなわち、本実施形態の施工方法は、耐火
物施工体4の背面に近い部分の通気性を改善しただけで
はなく、この背面に近い部分を積極的に加熱するように
したので、図6に示した従来の水分および水蒸気の挙動
と比較して明らかなように、耐火物施工体4の養生時間
や乾燥時間を大幅に短縮することができる。また、図6
に示した従来の内部蒸気圧の挙動と比較して明らかなよ
うに、内部蒸気圧の影響を軽減することができるので、
耐火物施工体4の乾燥時の爆裂やクラックの発生を防止
することができる。したがって、本実施形態の施工方法
によれば、気孔率や気孔径の均一な耐火物施工体4が得
られ、かつ耐火物施工体4の信頼性を向上させることが
できるものである。
物施工体4の背面に近い部分の通気性を改善しただけで
はなく、この背面に近い部分を積極的に加熱するように
したので、図6に示した従来の水分および水蒸気の挙動
と比較して明らかなように、耐火物施工体4の養生時間
や乾燥時間を大幅に短縮することができる。また、図6
に示した従来の内部蒸気圧の挙動と比較して明らかなよ
うに、内部蒸気圧の影響を軽減することができるので、
耐火物施工体4の乾燥時の爆裂やクラックの発生を防止
することができる。したがって、本実施形態の施工方法
によれば、気孔率や気孔径の均一な耐火物施工体4が得
られ、かつ耐火物施工体4の信頼性を向上させることが
できるものである。
【0026】また図4は、本実施形態の施工方法に使用
する中間構造体の他の構造を示す概略図である。図4に
示す中間構造体5は、上下に蛇行する連続U字管53に
より形成されている。この連続U字管53は、例えば複
数のU字管の相隣接する端部を短管により連結したもの
であり、鋼製U字管等を使用して作製される。連続U字
管53の不定形耐火物と接触する部分53aには、細孔
53bが穿設されている。そして、連続U字管53の内
部には、加熱手段6として熱媒体62が通過するように
構成されている。この熱媒体62には、上記したと同様
に、例えばガスバーナによる加熱乾燥で発生した廃ガス
や、乾燥熱風を採用する。
する中間構造体の他の構造を示す概略図である。図4に
示す中間構造体5は、上下に蛇行する連続U字管53に
より形成されている。この連続U字管53は、例えば複
数のU字管の相隣接する端部を短管により連結したもの
であり、鋼製U字管等を使用して作製される。連続U字
管53の不定形耐火物と接触する部分53aには、細孔
53bが穿設されている。そして、連続U字管53の内
部には、加熱手段6として熱媒体62が通過するように
構成されている。この熱媒体62には、上記したと同様
に、例えばガスバーナによる加熱乾燥で発生した廃ガス
や、乾燥熱風を採用する。
【0027】この連続U字管53は、上記の中間鉄皮5
1,52と同様に、パーマ煉瓦3の内面に設置される。
このように中間鉄皮51,52に代えて連続U字管53
を使用するのは、パーマ煉瓦3と耐火物施工体4との間
に中間構造体5を埋設した状態で溶融金属容器1を稼動
することになるので、中間構造体5の構成材料を節約し
て製造コストを低減するためである。したがって、パー
マ煉瓦3と耐火物施工体4との間に連続U字管53を設
置した場合も、上述したと同様な作用効果を奏するもの
である。
1,52と同様に、パーマ煉瓦3の内面に設置される。
このように中間鉄皮51,52に代えて連続U字管53
を使用するのは、パーマ煉瓦3と耐火物施工体4との間
に中間構造体5を埋設した状態で溶融金属容器1を稼動
することになるので、中間構造体5の構成材料を節約し
て製造コストを低減するためである。したがって、パー
マ煉瓦3と耐火物施工体4との間に連続U字管53を設
置した場合も、上述したと同様な作用効果を奏するもの
である。
【0028】
【実施例】本発明の作用効果を定量的に把握すべくラボ
実験を行い、以下に示す比較例、実施例1乃至実施例3
について、耐火物施工体の乾燥中における内部蒸気圧
と、乾燥後の物性について調査した。
実験を行い、以下に示す比較例、実施例1乃至実施例3
について、耐火物施工体の乾燥中における内部蒸気圧
と、乾燥後の物性について調査した。
【0029】比較例 比較例は、従来の稼動面側のみの加熱に対応させて、図
7に示すような片面加熱モデル11を用いて調査を行っ
た。図示するように、この片面加熱モデル11は、一面
が開口された中空立方体状の鉄皮12内に100mm厚
の断熱材13が内装されており、その内部に混練水分5
%の不定形耐火物で流し込み、400mm×400mm
の大きさの耐火物施工体14を成形し、24時間養生し
ている。そして、耐火物施工体14の乾燥する面に熱風
入口15aと熱風出口15bとを有する鋼製の加熱ボッ
クス16を設置した。
7に示すような片面加熱モデル11を用いて調査を行っ
た。図示するように、この片面加熱モデル11は、一面
が開口された中空立方体状の鉄皮12内に100mm厚
の断熱材13が内装されており、その内部に混練水分5
%の不定形耐火物で流し込み、400mm×400mm
の大きさの耐火物施工体14を成形し、24時間養生し
ている。そして、耐火物施工体14の乾燥する面に熱風
入口15aと熱風出口15bとを有する鋼製の加熱ボッ
クス16を設置した。
【0030】この加熱ボックス16の耐火物施工体14
と接触する面は開口されており、耐火物施工体14に熱
風が直接接触するように何も取り付けられていない。熱
風は、摂氏150度の温度に加熱され、1m3 /min
の流量で加熱ボックス16に流通させた。また、耐火物
施工体14の中央部(図中×印で示す部位)で内部蒸気
圧を測定し、乾燥後の耐火物施工体14の物性を調査す
べく、その中央部と端部の2箇所(図中○印で示す部
位)から試料を採取し、気孔率、気孔径分布を測定し
た。
と接触する面は開口されており、耐火物施工体14に熱
風が直接接触するように何も取り付けられていない。熱
風は、摂氏150度の温度に加熱され、1m3 /min
の流量で加熱ボックス16に流通させた。また、耐火物
施工体14の中央部(図中×印で示す部位)で内部蒸気
圧を測定し、乾燥後の耐火物施工体14の物性を調査す
べく、その中央部と端部の2箇所(図中○印で示す部
位)から試料を採取し、気孔率、気孔径分布を測定し
た。
【0031】実施例1 実施例は、本発明の稼動面側と背面側との双方からの加
熱に対応させて、図8に示すような両面加熱モデル21
を用いて調査を行った。図示するように、この両面加熱
モデル21は、相対向する二面が開口された中空立方体
状の鉄皮22内に100mm厚の断熱材23が内装され
ており、その内部に混練水分5%の不定形耐火物で流し
込み、400mm×400mmの大きさの耐火物施工体
24を成形し、24時間養生している。そして、耐火物
施工体24の乾燥する両面に熱風入口25aと熱風出口
25bとを有する鋼製の加熱ボックス26をそれぞれ設
置した。
熱に対応させて、図8に示すような両面加熱モデル21
を用いて調査を行った。図示するように、この両面加熱
モデル21は、相対向する二面が開口された中空立方体
状の鉄皮22内に100mm厚の断熱材23が内装され
ており、その内部に混練水分5%の不定形耐火物で流し
込み、400mm×400mmの大きさの耐火物施工体
24を成形し、24時間養生している。そして、耐火物
施工体24の乾燥する両面に熱風入口25aと熱風出口
25bとを有する鋼製の加熱ボックス26をそれぞれ設
置した。
【0032】各加熱ボックス26の耐火物施工体24と
接触する面は開口されており、耐火物施工体24に熱風
が直接接触するように何も取り付けられていない。熱風
は、比較例と同様に、摂氏150度の温度に加熱され、
1m3 /minの流量で加熱ボックス26に流通させ
た。また、耐火物施工体24の中央部(図中×印で示す
部位)で内部蒸気圧を測定し、乾燥後の耐火物施工体2
4の物性を調査すべく、その中央部と端部の2箇所(図
中○印で示す部位)から試料を採取し、気孔率、気孔径
分布を測定した。
接触する面は開口されており、耐火物施工体24に熱風
が直接接触するように何も取り付けられていない。熱風
は、比較例と同様に、摂氏150度の温度に加熱され、
1m3 /minの流量で加熱ボックス26に流通させ
た。また、耐火物施工体24の中央部(図中×印で示す
部位)で内部蒸気圧を測定し、乾燥後の耐火物施工体2
4の物性を調査すべく、その中央部と端部の2箇所(図
中○印で示す部位)から試料を採取し、気孔率、気孔径
分布を測定した。
【0033】比較例の片面加熱の場合、背面が乾燥する
までの時間は約24時間であったが、実施例1の両面加
熱の場合、両面が乾燥するまでの時間は約8時間であっ
た。また、下記表1は、比較例および実施例1における
乾燥後の耐火物施工体の物性を示すものである。なお、
表1において、内部蒸気圧の値は、片面加熱での蒸気圧
を100として、両面加熱の内部蒸気圧を指標で表して
いる。
までの時間は約24時間であったが、実施例1の両面加
熱の場合、両面が乾燥するまでの時間は約8時間であっ
た。また、下記表1は、比較例および実施例1における
乾燥後の耐火物施工体の物性を示すものである。なお、
表1において、内部蒸気圧の値は、片面加熱での蒸気圧
を100として、両面加熱の内部蒸気圧を指標で表して
いる。
【0034】
【表1】
【0035】表1から明らかなように、実施例1は比較
例と比較して、耐火物施工体の両面加熱を行うことによ
り、内部蒸気圧が指標値で半分に低下し、試料Aおよび
試料Bの双方において、気孔率および気孔径が減少し、
緻密な施工体が得られていることが判る。
例と比較して、耐火物施工体の両面加熱を行うことによ
り、内部蒸気圧が指標値で半分に低下し、試料Aおよび
試料Bの双方において、気孔率および気孔径が減少し、
緻密な施工体が得られていることが判る。
【0036】実施例2 図9および図10に示すように、実施例2は、4000
m3 の高炉に設置された大樋に、本発明を適用したもの
である。図9において、大樋31のライニング材は、パ
ーマ煉瓦32およびウエアーの流し込み材33によって
形成されている。この流し込み材33には、通常Al2
O3 −SiC−Cが使用され、ウエアー施工体33は、
大樋31内に中子型を挿入配置した後、ウエアー流し込
み材33の流し込み施工、ウエアー流し込み材33の養
生、中子型の離型、および乾燥の工程を経て施工され
る。このウエアー施工体33の肉厚は約400mm程度
であり、乾燥は通常ガスバーナによる方法が一般的であ
る。
m3 の高炉に設置された大樋に、本発明を適用したもの
である。図9において、大樋31のライニング材は、パ
ーマ煉瓦32およびウエアーの流し込み材33によって
形成されている。この流し込み材33には、通常Al2
O3 −SiC−Cが使用され、ウエアー施工体33は、
大樋31内に中子型を挿入配置した後、ウエアー流し込
み材33の流し込み施工、ウエアー流し込み材33の養
生、中子型の離型、および乾燥の工程を経て施工され
る。このウエアー施工体33の肉厚は約400mm程度
であり、乾燥は通常ガスバーナによる方法が一般的であ
る。
【0037】しかしながら、ウエアー施工体33の肉厚
が厚いため、乾燥はガスバーナの加熱により約24時間
かけて行われる。乾燥時間を短縮するためにガスバーナ
の熱容量を大きくすると、ウエアー施工体33に爆裂が
生じるという問題がある。
が厚いため、乾燥はガスバーナの加熱により約24時間
かけて行われる。乾燥時間を短縮するためにガスバーナ
の熱容量を大きくすると、ウエアー施工体33に爆裂が
生じるという問題がある。
【0038】そこで、図10に示すように、ウエアー流
し込み材33を流し込むに際して、パーマ煉瓦3の内面
に中間鉄皮34を設置する。この中間鉄皮34は、その
ウエアー施工体と接する面が多孔質金属材料により形成
されており、その上部には熱風入口35aと熱風出口3
5bとが形成されている。すなわち、パーマ煉瓦3の内
面に中間鉄皮34を設置し、その内面に中子型を挿入配
置してウエアー流し込み材33の流し込み施工を行い、
この流し込み材33の養生後、中子型を離型した後、ウ
エアー施工体33の乾燥工程へと移行する。
し込み材33を流し込むに際して、パーマ煉瓦3の内面
に中間鉄皮34を設置する。この中間鉄皮34は、その
ウエアー施工体と接する面が多孔質金属材料により形成
されており、その上部には熱風入口35aと熱風出口3
5bとが形成されている。すなわち、パーマ煉瓦3の内
面に中間鉄皮34を設置し、その内面に中子型を挿入配
置してウエアー流し込み材33の流し込み施工を行い、
この流し込み材33の養生後、中子型を離型した後、ウ
エアー施工体33の乾燥工程へと移行する。
【0039】乾燥工程では、ウエアー施工体33の稼動
面側をガスバーナにより加熱するとともに、その背面側
に設置した中間鉄皮34の熱風入口35aより摂氏20
0度に加熱された熱風を流し、熱風出口35bから排出
した。すると、ウエアー施工体33の乾燥時間は、約1
0時間に短縮された。使用後に背面中央の背面から10
0mmの位置から試料を採取し、気孔率および気孔径分
布を測定した結果、実施例1と同様に緻密な施工体が得
られていた。
面側をガスバーナにより加熱するとともに、その背面側
に設置した中間鉄皮34の熱風入口35aより摂氏20
0度に加熱された熱風を流し、熱風出口35bから排出
した。すると、ウエアー施工体33の乾燥時間は、約1
0時間に短縮された。使用後に背面中央の背面から10
0mmの位置から試料を採取し、気孔率および気孔径分
布を測定した結果、実施例1と同様に緻密な施工体が得
られていた。
【0040】実施例3 実施例3は、ウエアー流し込み材33を流し込むに際し
て、パーマ煉瓦3の内面に、図11に示すような連続U
字管41を設置する。この連続U字管41は、細孔を有
する多孔質金属材料により形成されており、その一端部
は熱風入口41aになっており、他端部は熱風出口41
bになっている。すなわち、パーマ煉瓦3の内面に連続
U字管41を設置し、その内面に中子型を挿入配置して
ウエアー流し込み材33の流し込み施工を行い、この流
し込み材33の養生後、中子型を離型した後、ウエアー
施工体33の乾燥工程へと移行する。
て、パーマ煉瓦3の内面に、図11に示すような連続U
字管41を設置する。この連続U字管41は、細孔を有
する多孔質金属材料により形成されており、その一端部
は熱風入口41aになっており、他端部は熱風出口41
bになっている。すなわち、パーマ煉瓦3の内面に連続
U字管41を設置し、その内面に中子型を挿入配置して
ウエアー流し込み材33の流し込み施工を行い、この流
し込み材33の養生後、中子型を離型した後、ウエアー
施工体33の乾燥工程へと移行する。
【0041】乾燥工程では、ウエアー施工体33の稼動
面側をガスバーナにより加熱するとともに、その背面側
に設置した連続U字管41の熱風入口41aより摂氏2
00度に加熱された熱風を流し、熱風出口41bから排
出した。すると、ウエアー施工体33の乾燥時間は、約
12時間に短縮された。使用後に背面中央の背面から1
00mmの位置から試料を採取し、気孔率および気孔径
分布を測定した結果、実施例1と同様に緻密な施工体が
得られていた。
面側をガスバーナにより加熱するとともに、その背面側
に設置した連続U字管41の熱風入口41aより摂氏2
00度に加熱された熱風を流し、熱風出口41bから排
出した。すると、ウエアー施工体33の乾燥時間は、約
12時間に短縮された。使用後に背面中央の背面から1
00mmの位置から試料を採取し、気孔率および気孔径
分布を測定した結果、実施例1と同様に緻密な施工体が
得られていた。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る不定形
耐火物の施工方法によれば、耐火物施工体の養生時間や
乾燥時間を短縮することができるとともに、その乾燥時
の爆裂やクラックの発生を防止することができ、気孔率
や気孔径の均一な耐火物施工体が得られ、その信頼性を
向上させることができるとういう優れた効果を発揮す
る。
耐火物の施工方法によれば、耐火物施工体の養生時間や
乾燥時間を短縮することができるとともに、その乾燥時
の爆裂やクラックの発生を防止することができ、気孔率
や気孔径の均一な耐火物施工体が得られ、その信頼性を
向上させることができるとういう優れた効果を発揮す
る。
【図1】本発明に係る不定形耐火物の施工方法を説明す
る概略図である。
る概略図である。
【図2】本実施形態の施工方法に使用する中間構造体で
あり、(a)はパンチングメタル製の中間構造体を示す
概略斜視図、(b)はラス網製の中間構造体を示す概略
斜視図である。
あり、(a)はパンチングメタル製の中間構造体を示す
概略斜視図、(b)はラス網製の中間構造体を示す概略
斜視図である。
【図3】本実施形態の施工方法に使用する中間構造体の
断面構造であり、(a)は加熱ヒータを装備した中間構
造体を示す概略断面図、熱媒体が通過する中間構造体を
示す概略断面図である。
断面構造であり、(a)は加熱ヒータを装備した中間構
造体を示す概略断面図、熱媒体が通過する中間構造体を
示す概略断面図である。
【図4】本実施形態の施工方法に使用する中間構造体の
他の構造を示す概略図である。
他の構造を示す概略図である。
【図5】耐火物施工体の稼動面側と背面側の双方を加熱
した場合の水分、内部蒸気圧および水蒸気の挙動を示す
説明図である。
した場合の水分、内部蒸気圧および水蒸気の挙動を示す
説明図である。
【図6】耐火物施工体の稼動面側のみを加熱した場合の
水分、内部蒸気圧および水蒸気の挙動を示す説明図であ
る。
水分、内部蒸気圧および水蒸気の挙動を示す説明図であ
る。
【図7】比較例の片面加熱モデルを示す概略図である。
【図8】実施例1の両面加熱モデルを示す概略図であ
る。
る。
【図9】実施例2において、高炉の大樋の横断面構造を
示す概略図である。
示す概略図である。
【図10】実施例2において、中間鉄皮を示す概略斜視
図である。
図である。
【図11】実施例3において、連続U字管を示す概略図
である。
である。
1 溶融金属容器 3 煉瓦または不定形耐火物施工体からなる
パーマ層 4 不定形耐火物(耐火物施工体)からなる
ウェアー層 6 加熱手段 5 中間構造体 51,52 中間鉄皮 53 連続U字管 61 加熱ヒータ 62 熱媒体
パーマ層 4 不定形耐火物(耐火物施工体)からなる
ウェアー層 6 加熱手段 5 中間構造体 51,52 中間鉄皮 53 連続U字管 61 加熱ヒータ 62 熱媒体
Claims (6)
- 【請求項1】 煉瓦または不定形耐火物施工体からなる
パーマ層を内装した、またはパーマ層を有しない溶融金
属容器内に中子型を挿入配置し、パーマ層または鉄皮と
中子型との間に不定形耐火物を流し込み、養生後に離型
してウェアー層の耐火物施工体を乾燥する不定形耐火物
の施工方法において、 上記パーマ層または鉄皮とウェアー層の耐火物施工体と
の間に、加熱手段を装備した金属製の中間構造体が位置
するように不定形耐火物を流し込み、不定形耐火物の乾
燥時にその稼動面側と背面側との双方から同時に加熱す
るようにしたことを特徴とする不定形耐火物の施工方
法。 - 【請求項2】 前記中間構造体が、中空箱体状を呈する
中間鉄皮により形成されている請求項1に記載の不定形
耐火物の施工方法。 - 【請求項3】 前記中間構造体が、上下に蛇行する連続
U字管により形成されている請求項1に記載の不定形耐
火物の施工方法。 - 【請求項4】 前記中間構造体が、多孔質金属材料によ
り形成されている請求項1乃至請求項3のいずれかに記
載の不定形耐火物の施工方法。 - 【請求項5】 前記加熱手段として、加熱ヒータを使用
する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の不定形耐
火物の施工方法。 - 【請求項6】 前記加熱手段として、加熱媒体を使用す
る請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の不定形耐火
物の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9278297A JPH10267558A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 不定形耐火物の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9278297A JPH10267558A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 不定形耐火物の施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10267558A true JPH10267558A (ja) | 1998-10-09 |
Family
ID=14063997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9278297A Withdrawn JPH10267558A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 不定形耐火物の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10267558A (ja) |
-
1997
- 1997-03-28 JP JP9278297A patent/JPH10267558A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040601 |