JPH10264219A - 溶融射出装置 - Google Patents
溶融射出装置Info
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- JPH10264219A JPH10264219A JP7582297A JP7582297A JPH10264219A JP H10264219 A JPH10264219 A JP H10264219A JP 7582297 A JP7582297 A JP 7582297A JP 7582297 A JP7582297 A JP 7582297A JP H10264219 A JPH10264219 A JP H10264219A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 短尺の回転体型溶融装置では温度差をつける
ことが難しく、溶融に必要な温度になっている供給部で
もペレットが溶融して画転体に溶看するので供給量が多
く取れないため、供給部の温度を低下させる必要があ
る。また、供給部の温度の影響を受けずに安定した供給
量が得られるようにする必要がある。 【解決手段】 溶融部バレル(1)と、溶融部バレルの
内壁との間へ供給口(51)からペレットが供給され、
供給されたペレットを溶解させてメルトを生成する溶融
バレル内で回転可能な溶融部回転体(2)と、溶融部回
転体から送出されるメルトを射出する射出部(57)と
を備え、溶融部回転体は、射出部に近い側に配設された
ペレット溶融部回転体(10)と、ペレット溶融部回転
体とは別体に形成され供給口に近い側に配設されたペレ
ット供給部回転体(11)とから構成されていることを
特徴とする溶融射出装置。
ことが難しく、溶融に必要な温度になっている供給部で
もペレットが溶融して画転体に溶看するので供給量が多
く取れないため、供給部の温度を低下させる必要があ
る。また、供給部の温度の影響を受けずに安定した供給
量が得られるようにする必要がある。 【解決手段】 溶融部バレル(1)と、溶融部バレルの
内壁との間へ供給口(51)からペレットが供給され、
供給されたペレットを溶解させてメルトを生成する溶融
バレル内で回転可能な溶融部回転体(2)と、溶融部回
転体から送出されるメルトを射出する射出部(57)と
を備え、溶融部回転体は、射出部に近い側に配設された
ペレット溶融部回転体(10)と、ペレット溶融部回転
体とは別体に形成され供給口に近い側に配設されたペレ
ット供給部回転体(11)とから構成されていることを
特徴とする溶融射出装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は溶融射出装置に係
り、特にプラスチック等のペレットを溶融してメルトを
生成し射出する溶融射出装置に関する。
り、特にプラスチック等のペレットを溶融してメルトを
生成し射出する溶融射出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】溶融射出装置の一つの形態として、図6
に示すようなディスク状の回転体回転機構を利用してい
るものがある。
に示すようなディスク状の回転体回転機構を利用してい
るものがある。
【0003】図6において、図示しないホッパーから供
給されたプラスチックペレット(以下ペレット)がバレ
ル50の上部フランジ50aから供給孔51を通ってバ
レル50の中に導かれる。供給されたペレットは、回転
体52の外周部とバレル50の内周壁との間に形成され
た空瞭53に導入される。ここで、回転体52は図示し
ないアクチュエータによって、軸受け61に支持された
回転駆動軸60の回りに回転駆動される。
給されたプラスチックペレット(以下ペレット)がバレ
ル50の上部フランジ50aから供給孔51を通ってバ
レル50の中に導かれる。供給されたペレットは、回転
体52の外周部とバレル50の内周壁との間に形成され
た空瞭53に導入される。ここで、回転体52は図示し
ないアクチュエータによって、軸受け61に支持された
回転駆動軸60の回りに回転駆動される。
【0004】空隙53に導入されたペレットは、回転体
52の外周面に形成されたリブ状のフライト52aによ
って回転力を与えられ、バレル50の内面との間に生じ
る摩擦熱とバレル50の外周面に巻かれたヒータ54か
ら供給される熱とによって溶融され、溶融したメルトは
下部フランジ50cとの間に形成された端部空隙55を
通り仕切弁56を経て、射出部57へ送出される。
52の外周面に形成されたリブ状のフライト52aによ
って回転力を与えられ、バレル50の内面との間に生じ
る摩擦熱とバレル50の外周面に巻かれたヒータ54か
ら供給される熱とによって溶融され、溶融したメルトは
下部フランジ50cとの間に形成された端部空隙55を
通り仕切弁56を経て、射出部57へ送出される。
【0005】射出部57は、射出シリンダ57aと射出
プランジャ57bと射出ノズル57cとを備えている。
仕切弁56を経たメルトは射出シリンダ57a内へ導入
され、射出プランジャ57bのピストン運動により射出
ノズル57cから外部へ射出される。
プランジャ57bと射出ノズル57cとを備えている。
仕切弁56を経たメルトは射出シリンダ57a内へ導入
され、射出プランジャ57bのピストン運動により射出
ノズル57cから外部へ射出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図6に示すディスク状
回転体式の溶融射出装置においては、回転体52および
バレル50が短尺であるために、バレル50および回転
体52をペレットの溶融に必要な温度にまで加熱しよう
とすると、バレル50および回転体52の全体の温度が
上がってしまい、このため、ペレットが供給部で溶融し
て回転体52に溶着し、ペレットの供給を妨げるという
問題があった。
回転体式の溶融射出装置においては、回転体52および
バレル50が短尺であるために、バレル50および回転
体52をペレットの溶融に必要な温度にまで加熱しよう
とすると、バレル50および回転体52の全体の温度が
上がってしまい、このため、ペレットが供給部で溶融し
て回転体52に溶着し、ペレットの供給を妨げるという
問題があった。
【0007】また、ペレットが供給部で溶融して回転体
52に溶着しペレットの供給が妨げられるというこの現
象を防ぐために、供給部近傍を強制冷却してバレル50
に温度差をつけようとすると、エネルギーの損失を生じ
るという問題もあった。
52に溶着しペレットの供給が妨げられるというこの現
象を防ぐために、供給部近傍を強制冷却してバレル50
に温度差をつけようとすると、エネルギーの損失を生じ
るという問題もあった。
【0008】そこで本発明の目的は、上記従来技術の有
する問題を解消し、ペレット供給部での回転体へのペレ
ット溶着を防止でき、ペレットの供給量を確実に設定で
き、ペレットの供給を円滑に行うことができる短尺でコ
ンパクトな溶融射出装置を提供することである。
する問題を解消し、ペレット供給部での回転体へのペレ
ット溶着を防止でき、ペレットの供給量を確実に設定で
き、ペレットの供給を円滑に行うことができる短尺でコ
ンパクトな溶融射出装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による溶融射出装置は、溶融部バレルと、前
記溶融部バレルの内壁との間へ供給口からペレットが供
給され、供給されたペレットを溶解させてメルトを生成
する前記溶融バレル内で回転可能な溶融部回転体と、前
記溶融部回転体から送出されるメルトを射出する射出部
とを備え、前記溶融部回転体は、前記射出部に近い側に
配設されたペレット溶融部回転体と、前記ペレット溶融
部回転体とは別体に形成され前記供給口に近い側に配設
されたペレット供給部回転体とから構成されていること
を特徴とする。
に、本発明による溶融射出装置は、溶融部バレルと、前
記溶融部バレルの内壁との間へ供給口からペレットが供
給され、供給されたペレットを溶解させてメルトを生成
する前記溶融バレル内で回転可能な溶融部回転体と、前
記溶融部回転体から送出されるメルトを射出する射出部
とを備え、前記溶融部回転体は、前記射出部に近い側に
配設されたペレット溶融部回転体と、前記ペレット溶融
部回転体とは別体に形成され前記供給口に近い側に配設
されたペレット供給部回転体とから構成されていること
を特徴とする。
【0010】また、前記ペレット供給部回転体は前記ペ
レット溶融部回転体より低い温度を有するように構成さ
れていることを特徴とする。
レット溶融部回転体より低い温度を有するように構成さ
れていることを特徴とする。
【0011】また、前記ペレット供給部回転体と前記ペ
レット溶融部回転体との間に断熱部材を配設したことを
特徴とする。
レット溶融部回転体との間に断熱部材を配設したことを
特徴とする。
【0012】また、前記溶融部バレルは、前記ペレット
供給部回転体の外側に配設されたペレット供給部バレル
と、前記ペレット溶融部回転体の外側に配設され前記ペ
レット供給部バレルとは別体に形成されたペレット溶融
部バレルとから構成されていることを特徴とする。
供給部回転体の外側に配設されたペレット供給部バレル
と、前記ペレット溶融部回転体の外側に配設され前記ペ
レット供給部バレルとは別体に形成されたペレット溶融
部バレルとから構成されていることを特徴とする。
【0013】また、前記ペレット供給部バレルと前記ペ
レット溶融部バレルとの間に断熱部材を配設したことを
特徴とする。
レット溶融部バレルとの間に断熱部材を配設したことを
特徴とする。
【0014】また、前記ペレット供給部バレルの内部ま
たは外周に、冷却ジャケットを設置したことを特徴とす
る。
たは外周に、冷却ジャケットを設置したことを特徴とす
る。
【0015】また、ペレットを供給する前記供給口は複
数個形成されていることを特徴とする。
数個形成されていることを特徴とする。
【0016】また、前記ペレット供給部回転体は前記供
給口から供給されるペレットを一時的に収容するリング
状の溝部を外周部に有し、この溝部の底部は前記ペレッ
ト溶融部回転体の内壁と前記ペレット溶融部バレルとの
間に形成された溶融部空間に向かって断続的に開口する
開口部を有し、前記溝部の上方には前記溝部内に収容さ
れたペレットを前記開口部から前記溶融部空間へ押し出
すための押し出し部材が配設されており、前記押し出し
部材は、この底部と前記溝部の底部との間隔が前記ペレ
ット供給部回転体の回転方向に向かって漸減するように
形成された傾斜部を有することを特徴とする。
給口から供給されるペレットを一時的に収容するリング
状の溝部を外周部に有し、この溝部の底部は前記ペレッ
ト溶融部回転体の内壁と前記ペレット溶融部バレルとの
間に形成された溶融部空間に向かって断続的に開口する
開口部を有し、前記溝部の上方には前記溝部内に収容さ
れたペレットを前記開口部から前記溶融部空間へ押し出
すための押し出し部材が配設されており、前記押し出し
部材は、この底部と前記溝部の底部との間隔が前記ペレ
ット供給部回転体の回転方向に向かって漸減するように
形成された傾斜部を有することを特徴とする。
【0017】また、前記傾斜部と前記溝部の底部との間
隔を調整可能なように前記押し出し部材を前記ペレット
供給部回転体の回転軸線方向に移動調整する間隔調整部
材を備えることを特徴とする。
隔を調整可能なように前記押し出し部材を前記ペレット
供給部回転体の回転軸線方向に移動調整する間隔調整部
材を備えることを特徴とする。
【0018】また、前記ペレット溶融部回転体の周胴部
は円錐面、円筒面あるいは円錐面と円筒面からなる複数
の外周面を有することを特徴とする。
は円錐面、円筒面あるいは円錐面と円筒面からなる複数
の外周面を有することを特徴とする。
【0019】また、前記ペレット溶融部回転体の前記射
出部に近い側の周胴部は円錐面に形成されていることを
特徴とする。
出部に近い側の周胴部は円錐面に形成されていることを
特徴とする。
【0020】上述の発明において、供給口から供給され
たペレットは溶融部回転体の外周壁と溶融部バレルの内
周壁との間を通過するにつれ摩擦熱を受け加熱されるた
め、射出部に近い側に配設されたペレット溶融部回転体
の方が供給口に近い側に配設されたペレット供給部回転
体よりも高温に加熱される。ペレット供給部回転体は、
ペレット溶融部回転体から熱の伝達を受けペレット溶融
部回転体の温度に近い温度にまで加熱され得る。
たペレットは溶融部回転体の外周壁と溶融部バレルの内
周壁との間を通過するにつれ摩擦熱を受け加熱されるた
め、射出部に近い側に配設されたペレット溶融部回転体
の方が供給口に近い側に配設されたペレット供給部回転
体よりも高温に加熱される。ペレット供給部回転体は、
ペレット溶融部回転体から熱の伝達を受けペレット溶融
部回転体の温度に近い温度にまで加熱され得る。
【0021】しかし、本発明によれば、ペレット溶融部
回転体とペレット供給部回転体とは別体として構成され
ているので、ペレット溶融部回転体からペレット供給部
回転体への熱の伝達は妨げられ、ペレット供給部回転体
の温度はペレット溶融部回転体の温度より低く維持され
る。
回転体とペレット供給部回転体とは別体として構成され
ているので、ペレット溶融部回転体からペレット供給部
回転体への熱の伝達は妨げられ、ペレット供給部回転体
の温度はペレット溶融部回転体の温度より低く維持され
る。
【0022】また、例えば、加熱ヒータなどによりペレ
ット溶融部回転体の外側にある溶融部バレルの部分を加
熱しペレット溶融部回転体のみを加熱しようとする場合
に、ペレット溶融部回転体とペレット供給部回転体とは
別体として構成されているので、ペレット溶融部回転体
のみを有効に加熱することができる。
ット溶融部回転体の外側にある溶融部バレルの部分を加
熱しペレット溶融部回転体のみを加熱しようとする場合
に、ペレット溶融部回転体とペレット供給部回転体とは
別体として構成されているので、ペレット溶融部回転体
のみを有効に加熱することができる。
【0023】また、ペレット供給部回転体とペレット溶
融部回転体との間に断熱部材を配設することにより、ペ
レット溶融部回転体の熱をペレット供給部回転体へ伝達
することを有効に防ぐことができる。
融部回転体との間に断熱部材を配設することにより、ペ
レット溶融部回転体の熱をペレット供給部回転体へ伝達
することを有効に防ぐことができる。
【0024】また、溶融部バレルを構成するペレット供
給部バレルとペレット溶融部バレルとが互いに別体に形
成されているので、ペレット溶融部バレルに巻かれた加
熱用ヒータから供給される熱がレット供給部バレルへ伝
達されにくくすることができる。
給部バレルとペレット溶融部バレルとが互いに別体に形
成されているので、ペレット溶融部バレルに巻かれた加
熱用ヒータから供給される熱がレット供給部バレルへ伝
達されにくくすることができる。
【0025】また、ペレット供給部バレルとペレット溶
融部バレルとの間に断熱部材を配設することにより、ペ
レット溶融部バレルの熱をペレット供給部バレルへ伝達
することを有効に防ぐことができる。
融部バレルとの間に断熱部材を配設することにより、ペ
レット溶融部バレルの熱をペレット供給部バレルへ伝達
することを有効に防ぐことができる。
【0026】また、ペレット供給部バレルの内部に、冷
却ジャケットを埋設することにより、ペレットの供給口
の近傍の温度上昇を確実に防ぐことができる。
却ジャケットを埋設することにより、ペレットの供給口
の近傍の温度上昇を確実に防ぐことができる。
【0027】また、ペレットを供給する前記供給口は複
数個形成されているので、ペレットを複数個の供給口か
ら供給することにより、ペレット供給量の増大あるいは
異種材科の混合を容易にすることが可能になる。また、
複数個の供給口から時間差を与えて供給することによ
り、一つの供給口の近傍にペレットが滞留することを防
止することができる。
数個形成されているので、ペレットを複数個の供給口か
ら供給することにより、ペレット供給量の増大あるいは
異種材科の混合を容易にすることが可能になる。また、
複数個の供給口から時間差を与えて供給することによ
り、一つの供給口の近傍にペレットが滞留することを防
止することができる。
【0028】また、押し出し部材は溶融部回転体の回転
方向に向かって漸減するように形成された傾斜部を有す
るので、供給口から供給されたペレットを供給口近傍に
停留させることなく、溶融部回転体が回転するに従って
溶融部空間に向かって断続的に開口する開口部へ有効に
分配することができる。
方向に向かって漸減するように形成された傾斜部を有す
るので、供給口から供給されたペレットを供給口近傍に
停留させることなく、溶融部回転体が回転するに従って
溶融部空間に向かって断続的に開口する開口部へ有効に
分配することができる。
【0029】また、傾斜部と溝部の底部との間隔を調整
可能なように押し出し部材をペレット供給部回転体の回
転軸線方向に移動調整する間隔調整部材を備えているの
で、供給されるペレットの材質や形状等に応じて押し出
し部材による押し付け力を調整でき、ペレットの種類に
応じて適正にペレットを開口部へ供給することができ
る。
可能なように押し出し部材をペレット供給部回転体の回
転軸線方向に移動調整する間隔調整部材を備えているの
で、供給されるペレットの材質や形状等に応じて押し出
し部材による押し付け力を調整でき、ペレットの種類に
応じて適正にペレットを開口部へ供給することができ
る。
【0030】また、ペレット溶融部回転体の周胴部は円
錐面、円筒面あるいは円錐面と円筒面からなる複数の外
周面を有することにより、ペレットに溶融部バレルの内
周面との間に生じる摩擦熱を有効に伝達でき、また生成
したメルトを円滑に射出部へ送出することができる。
錐面、円筒面あるいは円錐面と円筒面からなる複数の外
周面を有することにより、ペレットに溶融部バレルの内
周面との間に生じる摩擦熱を有効に伝達でき、また生成
したメルトを円滑に射出部へ送出することができる。
【0031】また、ペレット溶融部回転体の射出部に近
い側の周胴部を円錐面に形成することにより、生成され
たメルトを円滑に射出部へ送出することができる。
い側の周胴部を円錐面に形成することにより、生成され
たメルトを円滑に射出部へ送出することができる。
【0032】以上のように、溶融部回転体を別体として
分割して組立て、分割面の接触熱抵抗の利用あるいは分
割面に断熱部材を挟むことによって、供給部と溶融部に
容易に温度差をつけるようにでき、ペレット供給部にお
いて溶融部回転体へペレットが溶着することを防止する
ことが可能になる。
分割して組立て、分割面の接触熱抵抗の利用あるいは分
割面に断熱部材を挟むことによって、供給部と溶融部に
容易に温度差をつけるようにでき、ペレット供給部にお
いて溶融部回転体へペレットが溶着することを防止する
ことが可能になる。
【0033】また、溶融部バレルについても分割して組
立てることにより温度差をつけることで、冷却によるエ
ネルギー損失を防止することができる。
立てることにより温度差をつけることで、冷却によるエ
ネルギー損失を防止することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の好
適な実施の形態について説明する。図1は本発明の第1
の実施の形態を示す縦断面図(a)と横断面図(b)で
ある。図6に示した部材と同一の部材には同一の符号を
つけ、その動作の説明を省略する。
適な実施の形態について説明する。図1は本発明の第1
の実施の形態を示す縦断面図(a)と横断面図(b)で
ある。図6に示した部材と同一の部材には同一の符号を
つけ、その動作の説明を省略する。
【0035】図1(a)において、溶融部回転体1は、
ペレットの供給口51に近い側に配設されたペレット供
給部回転体10とペレット供給部回転体10の上部に位
置し射出部57に近い側に配設されたペレット溶融部回
転体11とに別体として分割したものが組み合わされて
構成されている。ペレット供給部回転体10とペレット
溶融部回転体11とは同軸状に駆動回転軸60に軸着さ
れ、図示しないアクチュエータによって回転駆動され
る。
ペレットの供給口51に近い側に配設されたペレット供
給部回転体10とペレット供給部回転体10の上部に位
置し射出部57に近い側に配設されたペレット溶融部回
転体11とに別体として分割したものが組み合わされて
構成されている。ペレット供給部回転体10とペレット
溶融部回転体11とは同軸状に駆動回転軸60に軸着さ
れ、図示しないアクチュエータによって回転駆動され
る。
【0036】ペレット供給部回転体10とペレット溶融
部回転体11とはともに上方から下方へ裾広がりの断面
円錐台の形状を有し、ペレット供給部回転体10の底面
の径とペレット溶融部回転体11の上面の径とは等しい
大きさを有する。ペレット溶融部回転体11の底面は回
転軸60に直交する平面状に形成されている。また、ぺ
レットを供給する供給口51は複数個、例えば4個形成
されている。
部回転体11とはともに上方から下方へ裾広がりの断面
円錐台の形状を有し、ペレット供給部回転体10の底面
の径とペレット溶融部回転体11の上面の径とは等しい
大きさを有する。ペレット溶融部回転体11の底面は回
転軸60に直交する平面状に形成されている。また、ぺ
レットを供給する供給口51は複数個、例えば4個形成
されている。
【0037】溶融部回転体1の外側には有底円筒状の溶
融部バレル2が配設されている。溶融部バレル2は互い
に別体のペレット供給部バレル12とペレット溶融部バ
レル13とが組み合わされて構成されている。ペレット
供給部バレル12は円筒状の形状を有し、ペレット供給
部回転体10の外側に配設されている。
融部バレル2が配設されている。溶融部バレル2は互い
に別体のペレット供給部バレル12とペレット溶融部バ
レル13とが組み合わされて構成されている。ペレット
供給部バレル12は円筒状の形状を有し、ペレット供給
部回転体10の外側に配設されている。
【0038】ペレット溶融部バレル13は有底円筒状の
形状を有し、ペレット供給部バレル12の下部に位置
し、ペレット溶融部回転体11の外側に配設されてい
る。
形状を有し、ペレット供給部バレル12の下部に位置
し、ペレット溶融部回転体11の外側に配設されてい
る。
【0039】ペレット溶融部バレル13の底部を形成す
るバレル底部13aは漏斗状形状に形成され、その下部
にはメルトを射出57へ送出するための仕切弁56が形
成されている。バレル底部13aの上面は、ペレット溶
融部回転体11の底面と同様に回転軸60に直交する平
面状に形成されている。バレル底部13aの上面とペレ
ット溶融部回転体11の底面との間には円板状の隙間2
2が形成されており、この隙間はメルトが仕切弁56に
向かって流れるための流路となる。
るバレル底部13aは漏斗状形状に形成され、その下部
にはメルトを射出57へ送出するための仕切弁56が形
成されている。バレル底部13aの上面は、ペレット溶
融部回転体11の底面と同様に回転軸60に直交する平
面状に形成されている。バレル底部13aの上面とペレ
ット溶融部回転体11の底面との間には円板状の隙間2
2が形成されており、この隙間はメルトが仕切弁56に
向かって流れるための流路となる。
【0040】ペレット溶融部バレル13の外側周面と底
面外部には、加熱ヒータ16が巻装されている。ペレッ
ト供給部バレル12の内部には冷却ジャケット17が埋
設されている。また、この冷却ジャケット17はペレッ
ト供給部バレル12の外周に設置することができる。
面外部には、加熱ヒータ16が巻装されている。ペレッ
ト供給部バレル12の内部には冷却ジャケット17が埋
設されている。また、この冷却ジャケット17はペレッ
ト供給部バレル12の外周に設置することができる。
【0041】ペレット供給部回転体10の底面とペレッ
ト溶融部回転体11の上面との間には図示しないシート
状の断熱部材が配設されている。同様に、ペレット供給
部バレル12の底面とペレット溶融部バレル13の上面
との間にもシート状の断熱部材が配設されている。
ト溶融部回転体11の上面との間には図示しないシート
状の断熱部材が配設されている。同様に、ペレット供給
部バレル12の底面とペレット溶融部バレル13の上面
との間にもシート状の断熱部材が配設されている。
【0042】図1(b)に示すように、ペレット供給部
回転体10の外周面には半径方向に突起したペレット1
0aが等間隔に形成されている。同様に、ペレット溶融
部回転体11の外周面にもペレットが等間隔に形成され
ている。ペレット供給部回転体10のペレット10aと
ペレット溶融部回転体11のペレットとは上下に連続し
た突起となるように形成されており、これらのペレット
10a等は螺旋状に捻れて形成されている。
回転体10の外周面には半径方向に突起したペレット1
0aが等間隔に形成されている。同様に、ペレット溶融
部回転体11の外周面にもペレットが等間隔に形成され
ている。ペレット供給部回転体10のペレット10aと
ペレット溶融部回転体11のペレットとは上下に連続し
た突起となるように形成されており、これらのペレット
10a等は螺旋状に捻れて形成されている。
【0043】ペレット供給部回転体10の外周面とペレ
ット供給部バレル12の内周面との間と、ペレット溶融
部回転体11の外周面とペレット溶融部バレル13の内
周面との間には各々隙間20、隙間21が形成されてい
る。
ット供給部バレル12の内周面との間と、ペレット溶融
部回転体11の外周面とペレット溶融部バレル13の内
周面との間には各々隙間20、隙間21が形成されてい
る。
【0044】ペレットが供給されるペレット供給部3は
ペレット供給部回転体10とペレット溶融部回転体11
等によって構成され、ペレットが溶融されるペレット溶
融部4はペレット供給部バレル12とペレット溶融部バ
レル13等によって構成されている。
ペレット供給部回転体10とペレット溶融部回転体11
等によって構成され、ペレットが溶融されるペレット溶
融部4はペレット供給部バレル12とペレット溶融部バ
レル13等によって構成されている。
【0045】供給口51から供給されたペレットは、隙
間20および隙間21を通る間に、摩擦熱と加熱ヒータ
16からの熱を受けて溶解し、メルトとなる。
間20および隙間21を通る間に、摩擦熱と加熱ヒータ
16からの熱を受けて溶解し、メルトとなる。
【0046】このメルトは隙間22を通り、仕切弁56
を経て射出部57へ送出される。仕切弁56を経たメル
トは射出シリンダ57a内へ導入され、射出プランジャ
57bのピストン運動により射出ノズル57cから外部
へ射出される。
を経て射出部57へ送出される。仕切弁56を経たメル
トは射出シリンダ57a内へ導入され、射出プランジャ
57bのピストン運動により射出ノズル57cから外部
へ射出される。
【0047】次に、本実施の形態の作用効果について説
明する。供給口51から供給されたペレットは溶融部回
転体1の外周壁と溶融部バレル2の内周壁との間を通過
するにつれ摩擦熱を受け下流に行くほど加熱される。こ
のため、ペレットの移動経路においてより下流側にある
ペレット溶融部回転体11の方がペレット供給部回転体
10に比べてより高温に加熱される。また、加熱ヒータ
16がペレット溶融部バレル13のみに巻装されている
ので、その内側にあるペレット溶融部回転体11がペレ
ット供給部回転体10に比べてより加熱される。しか
し、本実施の形態では、ペレット溶融部回転体11とペ
レット供給部回転体10とは別体として構成されている
ので、接触面に接触熱抵抗が形成され、より高温のペレ
ット溶融部回転体11からペレット供給部回転体10へ
熱が伝達しにくいようにすることができ、ペレット供給
部回転体10の温度をペレット溶融部回転体11の温度
より低く維持することができる。
明する。供給口51から供給されたペレットは溶融部回
転体1の外周壁と溶融部バレル2の内周壁との間を通過
するにつれ摩擦熱を受け下流に行くほど加熱される。こ
のため、ペレットの移動経路においてより下流側にある
ペレット溶融部回転体11の方がペレット供給部回転体
10に比べてより高温に加熱される。また、加熱ヒータ
16がペレット溶融部バレル13のみに巻装されている
ので、その内側にあるペレット溶融部回転体11がペレ
ット供給部回転体10に比べてより加熱される。しか
し、本実施の形態では、ペレット溶融部回転体11とペ
レット供給部回転体10とは別体として構成されている
ので、接触面に接触熱抵抗が形成され、より高温のペレ
ット溶融部回転体11からペレット供給部回転体10へ
熱が伝達しにくいようにすることができ、ペレット供給
部回転体10の温度をペレット溶融部回転体11の温度
より低く維持することができる。
【0048】また、ペレット供給部バレル12とペレッ
ト溶融部バレル13とを互いに別体に形成したので、ペ
レット溶融部バレル13の外周面に巻かれた加熱用ヒー
タ16から供給される熱をペレット供給部バレル12へ
伝達しにくいようにすることができる。
ト溶融部バレル13とを互いに別体に形成したので、ペ
レット溶融部バレル13の外周面に巻かれた加熱用ヒー
タ16から供給される熱をペレット供給部バレル12へ
伝達しにくいようにすることができる。
【0049】また、ペレット供給部回転体10とペレッ
ト溶融部回転体11との間に断熱部材を配設し、また、
ペレット供給部バレル12とペレット溶融部バレル13
との間に断熱部材を配設し、また、ペレット供給部バレ
ル12の内部に冷却ジャケット12を埋設したので、ペ
レット供給部3の温度をペレット溶融部4の温度に比べ
て低くすることをより確実にすることができる。
ト溶融部回転体11との間に断熱部材を配設し、また、
ペレット供給部バレル12とペレット溶融部バレル13
との間に断熱部材を配設し、また、ペレット供給部バレ
ル12の内部に冷却ジャケット12を埋設したので、ペ
レット供給部3の温度をペレット溶融部4の温度に比べ
て低くすることをより確実にすることができる。
【0050】これらの結果、ペレット供給部3の温度は
近いペレット溶融部4の温度より確実に低温に保たれ、
ペレットが溶融部回転体1に溶着することを防止でき、
供給口51からのペレットの供給が妨げられることを防
止することができる。
近いペレット溶融部4の温度より確実に低温に保たれ、
ペレットが溶融部回転体1に溶着することを防止でき、
供給口51からのペレットの供給が妨げられることを防
止することができる。
【0051】また、ぺレットを供給する供給口51は複
数個、例えば4個形成されているので、ペレットを複数
個の供給口51から供給することにより、ペレット供給
量の増大あるいは異種材科の混合を容易にすることがで
きる。また、複数個の供給口51から互いに時間差を与
えて供給することにより、一つの供給口の近傍にペレッ
トが滞留することを防止することができる。
数個、例えば4個形成されているので、ペレットを複数
個の供給口51から供給することにより、ペレット供給
量の増大あるいは異種材科の混合を容易にすることがで
きる。また、複数個の供給口51から互いに時間差を与
えて供給することにより、一つの供給口の近傍にペレッ
トが滞留することを防止することができる。
【0052】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図2は本発明の第2の実施の形態を示す縦断
面図(a)と横断面図(b)である。図1に示した部材
と同一の部材には同一の符号をつけ、その動作の説明を
省略する。
説明する。図2は本発明の第2の実施の形態を示す縦断
面図(a)と横断面図(b)である。図1に示した部材
と同一の部材には同一の符号をつけ、その動作の説明を
省略する。
【0053】図2に示す溶融射出装置は、ペレットの供
給をさらに確実にするための強制押込型の実施例に係る
装置である。
給をさらに確実にするための強制押込型の実施例に係る
装置である。
【0054】ペレット供給部回転体10は供給口51か
ら供給されるペレットを一時的に収容するリング状の溝
部31を外周部に有し、この溝部31の底部には複数の
開口部31aが形成されている。開口部31aはペレッ
ト溶融部回転体11の内壁とペレット溶融部バレル13
の内周面との間に形成された溶融部空間32に向かって
開口している。
ら供給されるペレットを一時的に収容するリング状の溝
部31を外周部に有し、この溝部31の底部には複数の
開口部31aが形成されている。開口部31aはペレッ
ト溶融部回転体11の内壁とペレット溶融部バレル13
の内周面との間に形成された溶融部空間32に向かって
開口している。
【0055】溝部31は、ペレット供給部回転体10に
突起した複数のスポーク10bと、ポーク10bの外端
部に固着されたリング10cとによって形成されてい
る。開口部31aは溝部31の底部であってスポーク1
0bとスポーク10bとの間に形成されている。スポー
ク10bはフライトとして機能し、図3に示すようにペ
レット溶融部回転体11のフライト11bと連続するよ
うに設けられている。
突起した複数のスポーク10bと、ポーク10bの外端
部に固着されたリング10cとによって形成されてい
る。開口部31aは溝部31の底部であってスポーク1
0bとスポーク10bとの間に形成されている。スポー
ク10bはフライトとして機能し、図3に示すようにペ
レット溶融部回転体11のフライト11bと連続するよ
うに設けられている。
【0056】溝部31の上方には溝部31内に収容され
たペレットを開口部31aから溶融部空間32へ押し出
すための押し出し部材34が、固定部に固着されてい
る。
たペレットを開口部31aから溶融部空間32へ押し出
すための押し出し部材34が、固定部に固着されてい
る。
【0057】図3に押し出し部材34を展開図で示す。
押し出し部材34の底部には傾斜部34aが形成されて
いる。傾斜部34aはペレット供給部回転体11の回転
方向Aに向かって漸増した形状を有し、従って、押し出
し部材34の底部と溝部31の底部との間隔がペレット
供給部回転体11の回転方向Aに向かって漸減してい
る。
押し出し部材34の底部には傾斜部34aが形成されて
いる。傾斜部34aはペレット供給部回転体11の回転
方向Aに向かって漸増した形状を有し、従って、押し出
し部材34の底部と溝部31の底部との間隔がペレット
供給部回転体11の回転方向Aに向かって漸減してい
る。
【0058】なお、図2および図3では供給口51が1
個設けられている場合を示したが、図1のように複数の
供給口51を設けた場合はその位置に合わせて複数の押
し出し部材34を設ければよい。
個設けられている場合を示したが、図1のように複数の
供給口51を設けた場合はその位置に合わせて複数の押
し出し部材34を設ければよい。
【0059】供給口51から供給されたペレット36は
溝部31に一時的に収容され、ペレット供給部回転体1
0およびペレット溶融部回転体11の回転によって漸次
突出してくる押し出し部材34により順次、溶融部空間
32に押し込まれる。ペレット供給部回転体10および
ペレット溶融部回転体11がほぼ一周すると溝部31の
中のベレット36は確実にペレット溶融部4に移送され
る。この結果、ペレット36がいたずらに長時間の間溝
部31に滞留することがなくなり、したがって、ペレッ
ト供給部3の温度上昇による原科の溶着の影響を受けに
くくすることができる。
溝部31に一時的に収容され、ペレット供給部回転体1
0およびペレット溶融部回転体11の回転によって漸次
突出してくる押し出し部材34により順次、溶融部空間
32に押し込まれる。ペレット供給部回転体10および
ペレット溶融部回転体11がほぼ一周すると溝部31の
中のベレット36は確実にペレット溶融部4に移送され
る。この結果、ペレット36がいたずらに長時間の間溝
部31に滞留することがなくなり、したがって、ペレッ
ト供給部3の温度上昇による原科の溶着の影響を受けに
くくすることができる。
【0060】また、スボーク10bはペレット溶融部回
転体11のフライト11aと連続的になるように位相が
合わせられており、スボーク10bとフライト11aと
で形成されるフライトは、図3に示すように回転方向A
と対向する方向に傾斜して形成されている。これによっ
て、漸次突出してくる押し出し部材34によってペレッ
トを有効に溶融部空間32へ押し込ませることができ
る。
転体11のフライト11aと連続的になるように位相が
合わせられており、スボーク10bとフライト11aと
で形成されるフライトは、図3に示すように回転方向A
と対向する方向に傾斜して形成されている。これによっ
て、漸次突出してくる押し出し部材34によってペレッ
トを有効に溶融部空間32へ押し込ませることができ
る。
【0061】なお、スポークの頂部はペレットが滞留し
ないよう鋭角にしてもよい。
ないよう鋭角にしてもよい。
【0062】また、スポーク10bの突端と溝部31を
形成する外周部のリング部10cとの間で摩擦されるペ
レットの温度上昇を抑制しリング部10cにペレットが
容着するのを防ぐためには、図2に示すようにペレット
供給部バレル12に冷却ジャケット17を埋設すること
が有効である。
形成する外周部のリング部10cとの間で摩擦されるペ
レットの温度上昇を抑制しリング部10cにペレットが
容着するのを防ぐためには、図2に示すようにペレット
供給部バレル12に冷却ジャケット17を埋設すること
が有効である。
【0063】図4は、押し付け部材34の傾斜部34a
と溝部31の底部との間隔を調整可能なように押し出し
部材34を回転軸60方向に上下動させ移動調整する間
隔調整部材38を設けた例を示す。傾斜部34aの溝部
31内部への突出量を調整することにより、ペレット溶
融部4でのメルト生成量に応じてペレット36の供給量
を制限することができる。
と溝部31の底部との間隔を調整可能なように押し出し
部材34を回転軸60方向に上下動させ移動調整する間
隔調整部材38を設けた例を示す。傾斜部34aの溝部
31内部への突出量を調整することにより、ペレット溶
融部4でのメルト生成量に応じてペレット36の供給量
を制限することができる。
【0064】次に、本発明の第3の実施の形態を図5を
参照して説明する。図1に示した部材と同一の部材には
同一の符号をつけ、その動作の説明を省略する。図5に
示す溶融射出装置では、バレル底部13aの上面は、ペ
レット溶融部回転体11の底面と同様に回転軸60に円
錐形状に形成されている。バレル底部13aの上面とペ
レット溶融部回転体11の底面との間には、下方向に傾
斜する隙間40が形成されており、この隙間40はメル
トが仕切弁56に向かって流れるための流路となる。隙
間40で形成される流路は下方向に傾斜しているので、
メルトを仕切弁56に向かって有効に送出することがで
きる。この結果、メルトの流れの急激な変動を綬和し、
気泡の発生やメルトの滞留を有効に防止することができ
る。
参照して説明する。図1に示した部材と同一の部材には
同一の符号をつけ、その動作の説明を省略する。図5に
示す溶融射出装置では、バレル底部13aの上面は、ペ
レット溶融部回転体11の底面と同様に回転軸60に円
錐形状に形成されている。バレル底部13aの上面とペ
レット溶融部回転体11の底面との間には、下方向に傾
斜する隙間40が形成されており、この隙間40はメル
トが仕切弁56に向かって流れるための流路となる。隙
間40で形成される流路は下方向に傾斜しているので、
メルトを仕切弁56に向かって有効に送出することがで
きる。この結果、メルトの流れの急激な変動を綬和し、
気泡の発生やメルトの滞留を有効に防止することができ
る。
【0065】なお、バレル底部13aとペレット溶融部
回転体11の底面の形状は円錐に限らず、球の一部ある
いはこれらの組み合わせであってもよい。
回転体11の底面の形状は円錐に限らず、球の一部ある
いはこれらの組み合わせであってもよい。
【0066】また、図5に示す溶融射出装置では、ペレ
ット供給部回転体10の底面とペレット溶融部回転体1
1の上面との間にはシート状の断熱部材42が配設され
ており、ペレット供給部バレル12の底面とペレット溶
融部バレル13の上面との間にもシート状の断熱部材4
4が配設されている。これによって、ペレット供給部回
転体10とペレット溶融部回転体11との間、およびペ
レット供給部バレル12とペレット溶融部バレル13と
の間の温度差を大きくすることができる。
ット供給部回転体10の底面とペレット溶融部回転体1
1の上面との間にはシート状の断熱部材42が配設され
ており、ペレット供給部バレル12の底面とペレット溶
融部バレル13の上面との間にもシート状の断熱部材4
4が配設されている。これによって、ペレット供給部回
転体10とペレット溶融部回転体11との間、およびペ
レット供給部バレル12とペレット溶融部バレル13と
の間の温度差を大きくすることができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成によ
れば、溶融部回転体を互いに別体のペレット溶融部回転
体とペレット供給部回転体とで構成したので、ペレット
供給部におけるペレットの溶着を防止することができ、
ペレットの供給量を確実に設定でき、ペレットの供給を
円滑に行うことができる。
れば、溶融部回転体を互いに別体のペレット溶融部回転
体とペレット供給部回転体とで構成したので、ペレット
供給部におけるペレットの溶着を防止することができ、
ペレットの供給量を確実に設定でき、ペレットの供給を
円滑に行うことができる。
【図1】本発明による溶融射出装置の第1の実施の形態
を示す縦断面図(a)と横断面図(b)。
を示す縦断面図(a)と横断面図(b)。
【図2】本発明による溶融射出装置の第2の実施の形態
を示す縦断面図(a)と横断面図(b)。
を示す縦断面図(a)と横断面図(b)。
【図3】図2に示す押し出し部材をを説明するための展
開図。
開図。
【図4】図2における押し出し部材を回転軸方向に移動
調整する間隔調整部材を設けた例を説明するための展開
図。
調整する間隔調整部材を設けた例を説明するための展開
図。
【図5】本発明による溶融射出装置の第3の実施の形態
を示す縦断面図。
を示す縦断面図。
【図6】従来の溶融射出装置を示す縦断面図(a)とX
−Xにおける横断面図(b)。
−Xにおける横断面図(b)。
1 溶融部回転体 2 溶融部バレル 3 ペレット供給部 4 ペレット溶融部 10 ペレット供給部回転体 10a フライト 10b スポーク 11 ペレット溶融部回転体 11a フライト 12 ペレット供給部バレル 13 ペレット溶融部バレル 16 加熱ヒータ 17 冷却ジャケット 20 隙間 21 隙間 22 隙間 31 溝部 31a 開口部 32 溶融部空間 34 押し出し部材 34a 傾斜部 36 ペレット 38 間隔調整部材 51 供給口 56 仕切弁 57 射出部 60 駆動回転軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石 坂 孝 男 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 鈴 木 克 之 東京都中央区銀座四丁目2番11号 東芝機 械株式会社内
Claims (11)
- 【請求項1】溶融部バレルと、 前記溶融部バレルの内壁との間へ供給口からペレットが
供給され、供給されたペレットを溶解させてメルトを生
成する前記溶融バレル内で回転可能な溶融部回転体と、 前記溶融部回転体から送出されるメルトを射出する射出
部とを備え、 前記溶融部回転体は、前記射出部に近い側に配設された
ペレット溶融部回転体と、前記ペレット溶融部回転体と
は別体に形成され前記供給口に近い側に配設されたペレ
ット供給部回転体とから構成されていることを特徴とす
る溶融射出装置。 - 【請求項2】前記ペレット供給部回転体は前記ペレット
溶融部回転体より低い温度を有するように構成されてい
ることを特徴とする請求項1に記載の溶融射出装置。 - 【請求項3】前記ペレット供給部回転体と前記ペレット
溶融部回転体との間に断熱部材を配設したことを特徴と
する請求項1に記載の溶融射出装置。 - 【請求項4】前記溶融部バレルは、前記ペレット供給部
回転体の外側に配設されたペレット供給部バレルと、前
記ペレット溶融部回転体の外側に配設され前記ペレット
供給部バレルとは別体に形成されたペレット溶融部バレ
ルとから構成されていることを特徴とする請求項1に記
載の溶融射出装置。 - 【請求項5】前記ペレット供給部バレルと前記ペレット
溶融部バレルとの間に断熱部材を配設したことを特徴と
する請求項4に記載の溶融射出装置。 - 【請求項6】前記ペレット供給部バレルの内部または外
周に、冷却ジャケットを設置したことを特徴とする請求
項4に記載の溶融射出装置。 - 【請求項7】ペレットを供給する前記供給口は複数個形
成されていることを特徴とする請求項1に記載の溶融射
出装置。 - 【請求項8】前記ペレット供給部回転体は前記供給口か
ら供給されるペレットを一時的に収容するリング状の溝
部を外周部に有し、 この溝部の底部は前記ペレット溶融部回転体の内壁と前
記ペレット溶融部バレルとの間に形成された溶融部空間
に向かって断続的に開口する開口部を有し、 前記溝部の上方には前記溝部内に収容されたペレットを
前記開口部から前記溶融部空間へ押し出すための押し出
し部材が配設されており、 前記押し出し部材は、この底部と前記溝部の底部との間
隔が前記ペレット供給部回転体の回転方向に向かって漸
減するように形成された傾斜部を有することを特徴とす
る請求項1に記載の溶融射出装置。 - 【請求項9】前記傾斜部と前記溝部の底部との間隔を調
整可能なように前記押し出し部材を前記ペレット供給部
回転体の回転軸線方向に移動調整する間隔調整部材を備
えることを特徴とする請求項8に記載の溶融射出装置。 - 【請求項10】前記ペレット溶融部回転体の周胴部は円
錐面、円筒面あるいは円錐面と円筒面からなる複数の外
周面を有することを特徴とする請求項1に記載の溶融射
出装置。 - 【請求項11】前記ペレット溶融部回転体の前記射出部
に近い側の周胴部は円錐面に形成されていることを特徴
とする請求項1に記載の溶融射出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7582297A JPH10264219A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 溶融射出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7582297A JPH10264219A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 溶融射出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10264219A true JPH10264219A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13587278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7582297A Withdrawn JPH10264219A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 溶融射出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10264219A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005036665A (ja) * | 2003-07-16 | 2005-02-10 | Osaka Vacuum Ltd | 分子ポンプ |
JP2010052264A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Shinko Sellbick:Kk | 材料供給装置及びこれに適用される材料送出機構 |
JP2020075395A (ja) * | 2018-11-07 | 2020-05-21 | セイコーエプソン株式会社 | 可塑化装置、三次元造形装置および射出成形装置 |
JP2021030677A (ja) * | 2019-08-29 | 2021-03-01 | セイコーエプソン株式会社 | 可塑化装置、三次元造形装置および射出成形装置 |
JP2021030678A (ja) * | 2019-08-29 | 2021-03-01 | セイコーエプソン株式会社 | 可塑化装置、三次元造形装置および射出成形装置 |
-
1997
- 1997-03-27 JP JP7582297A patent/JPH10264219A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005036665A (ja) * | 2003-07-16 | 2005-02-10 | Osaka Vacuum Ltd | 分子ポンプ |
JP2010052264A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Shinko Sellbick:Kk | 材料供給装置及びこれに適用される材料送出機構 |
JP2020075395A (ja) * | 2018-11-07 | 2020-05-21 | セイコーエプソン株式会社 | 可塑化装置、三次元造形装置および射出成形装置 |
JP2021030677A (ja) * | 2019-08-29 | 2021-03-01 | セイコーエプソン株式会社 | 可塑化装置、三次元造形装置および射出成形装置 |
JP2021030678A (ja) * | 2019-08-29 | 2021-03-01 | セイコーエプソン株式会社 | 可塑化装置、三次元造形装置および射出成形装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040601 |