JPH10260713A - 生産設備の制御装置 - Google Patents

生産設備の制御装置

Info

Publication number
JPH10260713A
JPH10260713A JP6805797A JP6805797A JPH10260713A JP H10260713 A JPH10260713 A JP H10260713A JP 6805797 A JP6805797 A JP 6805797A JP 6805797 A JP6805797 A JP 6805797A JP H10260713 A JPH10260713 A JP H10260713A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
robot
work
control device
trajectory
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6805797A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Hoshino
俊彦 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP6805797A priority Critical patent/JPH10260713A/ja
Publication of JPH10260713A publication Critical patent/JPH10260713A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)
  • Manipulator (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロボットのオフラインティーチングデータと
生産設備のシーケンスプログラム動作とを効率的に使用
し、本操業までのリードタイムの短縮が可能な生産設備
の制御装置の提供。 【解決手段】 設備コントローラ(CNT)に予めワー
クステーション上で様々に動作検証した結果であるワー
ク毎の動作パターン、それに付随する動作許容領域デー
タ及びズレの許容範囲データを備えておく。実動作にお
いて生産ライン上を送られてきたワークの種類に応じて
最適な動作パターン及び許容領域を選択し、その動作パ
ターンの番号と付随する領域データをロボットCNTに
送信する。その後、ロボットCNTによるロボットの制
御目標として動作パターンの座標データを1ステップ毎
に設備CNTから指示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジニアリング
ワークステーションや産業用ロボットと接続され、生産
設備等の制御を行う制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車の組み立てラインに
代表されるような生産設備等の制御を自動化する場合、
所謂プログラマブルコントローラ(PLC)を用いた各
種の設備、装置の自動制御が行われている。また、プロ
グラマブルコントローラに予め格納するプログラムに
は、生産ラインの装置(設備)の動作や工程を複数のブ
ロックに分割して記述する所謂ブロック・ステップ方式
が一般的に採用されている。
【0003】図7は、一般的なブロック・ステップ方式
の記述例を示す図であり、ある設備における個々の動作
を表わすステップが複数記述されたブロックが、生産ラ
イン全体の進捗を考慮してブロック単位でまとめられて
表現される。個々のブロックは、機能毎に独立した動作
単位でまとめられている。
【0004】また、このようなブロック・ステップ方式
により、生産ラインの設備を制御するコントローラと産
業用ロボットを制御するロボットコントローラとの協調
動作を行う場合は、一般に図8に示すような制御が行わ
れる。
【0005】図8は、設備コントローラとロボットコン
トローラとの協調動作を行う場合の一般的な制御の構成
を説明する図である。同図に示すように、生産ラインの
シーケンスプログラムが格納される設備コントローラ側
では、ロボットコントローラによるロボットの動作の個
々のステップまでは定義せずに、ロボットコントローラ
側にロボット制御を任せてしまう構成を採り、互いのコ
ントローラ間にてインタロック信号を通信することによ
り協調動作を実現するのが一般的である。尚、同図で
は、ロボットの動作にカメラで取り込んだ画像データを
ロボットコントローラにて処理して位置を把握する例を
示している。
【0006】また、近年では、ロボットの動作について
生産ライン完成時に本操業に先立って行われる実機によ
るチューニング期間を削減または短縮すべく、不図示の
エンジニアリングワークステーション(以下、EWS)
上で当該生産ラインを再現し、3次元オフラインシュミ
レーションを行って仮想的にロボットを動作させること
により、ロボットコントローラに格納すべきプログラ
ム、パラメータ等の自動的に作成する技術も実用化され
ている。
【0007】また、例えば図8のような動作を考える場
合、ワークは2次元画像として捉えられるが、実際の操
業時に生産ライン上を運ばれてきたワークの位置や姿勢
にはある程度バラツキがあり、例えばポイント1,2に
移動後に、取り込んだ画像に基づいて姿勢を補正する必
要が生じることもある。そこで、本願出願人らは、先行
する特願平8−029899号においてこのような場合
のワーク位置の検出方法について提案している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポイン
ト1,2に移動時にワークを把持(ピッキング)できた
場合であっても、ワークの形状のバラツキや材質等の関
係により(特に、ワークが合成樹脂の成形品の場合)、
ポイント3,4において所定の動作を行えない場合と行
えない場合が生じる。そのような場合、3次元オフライ
ンシュミレーションによるロボット動作によっては再現
が困難なことも多く、結局生産ライン上で本操業に先立
って実機によるチューニングが繰り返されることにな
り、リードタイムの短縮が図れない可能性がある。
【0009】そこで本発明は、ロボットのオフラインテ
ィーチングデータと生産設備のシーケンスプログラム動
作とを効率的に使用し、本操業までのリードタイムの短
縮が可能な生産設備の制御装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の生産設備の制御装置は以下の構成を特徴と
する。
【0011】即ち、ワークを扱うロボットの制御装置と
通信手段を介して接続された生産設備の制御装置であっ
て、3次元シュミレーションにより前記ロボットの周囲
との干渉を考慮して予め生成されたところの前記ロボッ
トが前記ワークを把持・移動する際の軌跡情報を、ワー
クの種類毎に記憶する記憶手段と、物体を捉えた画像情
報に基づいて、その物体が前記ロボットが扱うワークの
うちの何れの種類かを判別し、その判別結果に応じて前
記記憶手段から該当するワークの軌跡情報を選択するワ
ーク軌跡選択手段とを備え、そのワーク軌跡選択手段の
選択した軌跡情報を、前記通信手段を介して前記ロボッ
トの制御装置に送信することを特徴とする。
【0012】更に、好ましくは前記記憶手段には、前記
3次元シュミレーションにより予め生成されたところの
前記ロボットが周囲との干渉を起こす境界領域の座標情
報を、前記ワークの種類毎に記憶しており、前記ワーク
軌跡選択手段が選択した軌跡情報に応じて選択され、前
記通信手段を介して前記制御装置に送信することを特徴
とする。
【0013】または、ワークを扱うロボットの制御装置
と通信手段を介して接続された生産設備の制御装置であ
って、3次元シュミレーションにより前記ロボットの周
囲との干渉を考慮して予め生成されたところの前記ロボ
ットが前記ワークを被組付物の組付部に組み付ける際の
軌跡情報を、ワークの種類毎に記憶する記憶手段と、前
記被組付物を捉えた画像情報に基づいて、その被組み付
け物の組付部の位置を検出し、その検出した位置に最も
近い位置情報を含む軌跡情報を前記記憶手段から選択す
る組付軌跡選択手段とを備え、その組付軌跡選択手段の
選択した軌跡情報を、前記通信手段を介して前記ロボッ
トの制御装置に送信することを特徴とする。
【0014】更に、好ましくは、前記記憶手段にワーク
の種類毎に記憶している軌跡情報には、その軌跡情報に
含まれるワークの組付位置からのズレの許容範囲が記憶
されており、前記組付軌跡選択手段は、前記被組付物を
捉えた画像情報と該許容範囲に基づいて、組み付けが可
能か否かを判断することを特徴とする。
【0015】更に、好ましくは前記ズレの許容範囲に
は、前記ズレの許容範囲より大きい所定のトライ領域が
設定されており、前記組付軌跡選択手段が選択した軌跡
情報に従って前記ロボットが組み付けを所定回数だけ完
了したことを受信したとき、前記ズレの許容範囲を拡張
・更新する学習手段を備えるとよい。これにより、把持
によるワーク自体のしなりや取り付け位置の違いがある
ものの、実際には使用可能なワークをNG判定すること
を防止する。
【0016】または、ワークを扱うロボットの制御装置
と通信手段を介して接続された生産設備の制御装置であ
って、3次元シュミレーションにより前記ロボットの周
囲との干渉を考慮して予め生成されたところの前記ロボ
ットが前記ワークを把持してから被組付物の組付部に組
み付けるまでの軌跡情報を、ワークの種類毎に記憶する
記憶手段と、物体を捉えた画像情報に基づいて、その物
体が前記ロボットが扱うワークのうちの何れの種類かを
判別し、その判別結果に応じて前記記憶手段から該当す
るワークの軌跡情報を選択するワーク軌跡選択手段と、
前記被組付物を捉えた画像情報に基づいて、その被組み
付け物の組付部の位置を検出し、その検出した位置に最
も近い位置情報を含む軌跡情報を前記記憶手段から選択
する組付軌跡選択手段とを備え、前記ワーク軌跡選択手
段の選択した軌跡情報を、前記通信手段を介して前記ロ
ボットの制御装置に送信し、その後得られた前記被組付
物を捉えた画像情報に基づいて、前記組付軌跡選択手段
の選択した軌跡情報を、前記通信手段を介して前記ロボ
ットの制御装置に送信することを特徴とする。
【0017】以上の構成により、ロボットの制御装置で
は、生産設備の制御装置から通信手段を介して得られた
軌跡情報に従って当該ロボットを動作させる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。
【0019】<システム構成>図1は、本発明の一実施
形態としてのシステム構成を説明する図である。
【0020】図中、30は生産ライン60に配置された
設備(装置)70を制御する設備コントローラ、40は
ロボット50を制御するロボットコントローラである。
また、ロボット50のハンドにはCCD素子を有する一
般的なカメラ52が備えられており、ロボットコントロ
ーラ40は、撮像装置51により得られる画像情報に基
づいてロボット50動作を制御する。EWS20、設備
コントローラ30、そしてロボットコントローラは、イ
ーサネット等の構内ローカルエリアネットワーク(LA
N)やRS−232,422等の高速シリアル通信等の
通信手段により接続されている。
【0021】EWS20は、3次元のオフラインシュミ
レーションによりロボット50のオフラインティーチン
グによるロボットコントローラの動作プログラムの自動
作成が可能である。作成されたプログラムはロボットコ
ントローラ40にダウンロードされる。
【0022】設備コントローラ30の動作プログラム
は、不図示のキーボードを設備コントローラ30に接続
して作成するものとする。尚、好適な実施形態において
は、EWS20上で作成し、設備コントローラ30にダ
ウンロードしてもよい。
【0023】上記のようなシステムにおいて、ロボット
50は、カメラ52により得られた画像情報に基づい
て、ワークを把持し、そのワークを生産ライン60を移
動してくる被組付物の所定の組付部に組み付ける動作を
行うものとする。
【0024】図2は、本発明の一実施形態としてのEW
Sのブロック構成図である。
【0025】図中、21は記憶装置26に格納されてい
るプログラム群に従ってEWS20を制御するCPU、
22は表示手段であるCRT、23は入力手段であるキ
ーボード、24はブートプログラム等を記憶しているR
OM、25は各種処理結果を一時記憶するRAM、26
は予め作成されたワークやロボット等のCAD図形デー
タファイル、3次元オフラインシュミレーション用の処
理プログラム、そしてシュミレーションデータに基づい
てロボットコントローラのプログラムを自動作成するプ
ログラム等を記憶するハードディスクドライブ(HD
D)等の記憶装置、27はコントローラ30,40と通
信回線100を介して通信するための通信インタフェー
スである。また、29は、入力補助手段としてのマウ
ス、ジョイスッティックなどのポインティング装置であ
る。これらの各構成は、内部バス28を介して接続され
ている。
【0026】図3は、本発明の一実施形態としての設備
コントローラのブロック構成図である。
【0027】図中、31はROM32及びRAM33に
格納されているプログラム群及びパラメータに従って設
備コントローラ30を制御するCPU、32はブートプ
ログラム等を記憶しているROM、33は各種処理結果
を一時記憶するRAM、34はEWS20やロボットコ
ントローラ40と通信回線100を介して通信するため
の通信インタフェースである。また、35は設備70を
動作させる入出力信号のインタフェース、36は表示手
段であるCRTである。これらの各構成は、内部バス3
7を介して接続されている。
【0028】図4は、本発明の一実施形態としてのロボ
ットコントローラのブロック構成図である。
【0029】図中、41はROM42及びRAM43に
格納されているプログラム群及びパラメータに従ってロ
ボットコントローラ40を制御するCPU、42はブー
トプログラム等を記憶しているROM、43は各種処理
結果を一時記憶するRAM、44はEWS20や設備コ
ントローラ30と通信回線100を介して通信するため
の通信インタフェースである。45は、ロボット50を
動作させるモータのインタフェースである。これらの各
構成は、内部バス46を介して接続されている。また、
内部バス46には、撮像装置51も接続されており、カ
メラ52の撮像したアナログ多値画像信号をアナログ/
デジタル変換して2値化画像信号を入手する。
【0030】<ティーチング及びプログラミング>本実
施形態において、ロボット50のティーチング、プログ
ラミング及び設備70のプログラミングは、実際の生産
ラインの完成に先立って机上及びEWS20で行われ
る。
【0031】設備コントローラ30のプログラミング
は、設計者により前述の図7のようなブロック・ステッ
プ方式に基づいて作成され、設備コントローラ30に格
納される。
【0032】ロボットコントローラ40のプログラミン
グは、EWS20において設計者による3次元オフライ
ンシュミレーションにより自動作成される。その際、設
計者は、ワークの種類、形状の違い、そしてロボット5
0周囲の干渉物等のデータに基づいて、ワークを把持し
てから被組付物に組み付けるまでの複数の動作パターン
を3次元シュミレーションにより検証することにより、
ロボット50周囲の干渉物に干渉しないようにワーク
(本実施形態では、車種A,B,Cとする)毎に動作パ
ターン(軌跡)を自動的にプログラミングする。
【0033】更に、動作パターンに対応してシュミレー
ションを行う際、設計者はワークの姿勢をあえて様々に
変化させ、周囲の干渉物や被組付物の組付部との取付穴
位置との干渉状態を仮想的に起こす。そして、干渉状態
を起こさない3次元空間領域のデータを順次拡大しなが
ら登録していくものとする。この処理により得られる領
域座標データは、現在選択されているワークに対応する
動作パターンをロボットが行う際、周囲の干渉物との干
渉を起こすか起さないかを判断するためのしきい値デー
タ(以下、許容領域データ)として使用される。
【0034】また、ワーク毎にプログラミングされた動
作パターン(軌跡)には、ワークを組み付ける際の被組
付物の組付部とワークとのズレの許容範囲データを設定
できる。
【0035】作成された動作プログラム、そしてそれに
付随する許容領域データ及びズレの許容範囲データは、
図5のように設備コントローラ30とロボットコントロ
ーラ40とに分けて送信され、格納される。
【0036】図5は、本発明の一実施形態としての設備
コントローラとロボットコントローラの制御の構成を説
明する図である。
【0037】図中、設備コントローラ30には、ブロッ
ク・ステップ方式に基づいて作成された動作プログラム
の他に、EWS20において作成されたワークの種類毎
の動作パターンデータとその動作パターンに対応して生
成された許容領域データとがRAM32の所定の領域に
格納される。尚、本実施形態では、説明の便宜上、許容
領域データ及びズレの許容範囲データを同図の如く2つ
の3次元座標で表現される単純な形状とする。
【0038】一方、ロボットコントローラ40には、E
WS20において作成された動作プログラムのうちワー
クの種類に関らない共通した部分が格納される(尚、ワ
ークを把持してから組み付けるまでの位置情報は、動作
パターン情報により入手するものとする)。例えば図5
では、ポイント1,2に移動後に、画像の取り込みと共
に後述のタスク(TASK)2を起動し、タスク1を起
動する動作プログラムがRAM42に格納される。
【0039】<設備コントローラ30及びロボットコン
トローラ40の協調動作>次に、後述する本操業前のチ
ューニング時における学習処理の説明に先立って、図5
に示すように格納されたプログラム及びデータに基づく
設備コントローラ30及びロボットコントローラ40の
動作について説明する。
【0040】設備コントローラ30は、ステップ1から
制御を開始し、ステップ2でロボットによるワークの取
付動作を通信によりロボットコントローラ40に指示す
る。ロボットコントローラ40は、起動指示を受け取る
とステップ2’から処理を開始する。ロボットコントロ
ーラ40の個々の動作ステップの完了は、通信により設
備コントローラ30にて認識可能であるため、ステップ
4の動作が開始されると、設備コントローラ30はロボ
ットコントローラ側からワークの画像データを取り込
む。
【0041】次に設備コントローラ30は、その画像デ
ータに基づいて、例えば、本願出願人らが特願平8−0
29899号において開示した方法を用いて当該ワーク
の位置を検出し、更にそのワークの種類を判別し(尚、
車種コードを通信によって入手してもよい)、RAM3
2に格納している前述のワークの種類毎の動作パターン
データ及び許容領域データから選別したワークに対応す
る動作パターンデータ及び許容領域データを選択する。
そして、当該動作パターンの番号、そして当該許容領域
データ及び当該ズレの許容範囲データをロボットコント
ローラ40に送信する。
【0042】更に、ロボットコントローラ40にて後述
のタスク1,2が起動されたのを確認すると、設備コン
トローラ30は、現在選択されている動作パターン中の
座標データの1ステップ分を、ロボット50の移動目標
位置としてロボットコントローラ40のタスク2に送信
する。この座標データの送信は、ロボットコントローラ
40から前回送信した座標への移動完了通知を受信する
度に繰り返されるものとする。
【0043】一方、ロボットコントローラ40は、ステ
ップ4で画像を設備コントローラ30に送信すると共
に、タスク2、タスク1を順次起動する。ここで、各タ
スクの動作を説明する。
【0044】図6は、本発明の一実施形態としてのロボ
ットコントローラの動作プログラムの一例を示す図であ
る。
【0045】図中、X1,X2,Y1,Y2,Z1,Z2,は
ワークの取り付けポイントに対する許容範囲を示してお
り、タスク1,2共通で用いる値としてグローバル指定
する(1)。
【0046】タスク2は、設備コントローラ30にて現
在選択されている動作パターンから1ステップ分の新た
な移動目標位置X1new,〜,Z2newを受信し、X1,〜
Z2に設定する(6)。この動作は当該動作パターンの
最終目標座標まで1ステップずつ繰り返される。
【0047】タスク1は、タスク2により1ステップ分
の新たな移動目標位置X1,〜Z2を入手する度にその領
域に入るまでロボット40を移動させる処理を繰り返す
(3)〜(5)。その際、設備コントローラ30から入
手した許容領域データにより規制される空間に干渉する
か否かを(2)にて毎回判断している。
【0048】また、ロボットコントローラ40は、タス
ク1により新たな移動目標の座標にロボットを移動させ
る度に、通信により移動完了通知を設備コントローラ3
0に送信する。
【0049】<本操業前のチューニング時における学習
処理>次に、本操業に先立って実際の生産ラインにて設
備コントローラとロボットコントローラとを協調動作さ
せ、システム全体でチューニングを行う場合について説
明する。本システムの特徴として、このチューニング段
階において設備コントローラ30に格納したズレの許容
範囲データを、学習処理により更新することが可能であ
る。
【0050】チューニング時において、オペレータは、
EWS20上のシュミレーションで設定したズレの許容
範囲データからは外れることになるが、バラツキ(例え
ば、穴位置のバラツキ)の程度に差がある複数のワーク
を使用して試験的に設備コントローラ30及びロボット
コントローラ40の協調動作を行う。この時、把持した
ワークにバラツキがあっても、上述した所定の動作を完
了できた場合には、OKと判断してそのバラツキがある
ワークがシュミレーションで設定したズレの許容範囲を
超えて移動した領域を新たなズレの許容範囲データとし
て拡張・更新する。この試験的な動作をバラツキの程度
に差が有る複数のワークについて順次行うことにより、
予めシュミレーションで設定したズレの許容範囲データ
は、順次拡張されていく。また、この学習機能は、ワー
クの材質による「しなり」をオフラインシュミレーショ
ン時には反映できなかった場合にも適用できることは言
うまでもない。
【0051】また、ズレの許容範囲データの拡張につい
て干渉防止の確度を向上するためには、同じ程度のバラ
ツキを有するワークについて複数回動作を行い、例え
ば、その複数回の動作に対するOK(所定の動作を完了
できた場合)の回数が所定値よりも大きい場合にはじめ
て領域を更新するようにすればよい。
【0052】尚、逆に、EWS20上のシュミレーショ
ンでは干渉を起さなかったが、チューニング時には干渉
を起した場合には、許容領域を縮小するように構成して
もよいことは言うまでもない。
【0053】また、組み付けの精度上問題にならないの
であれば、本操業時にも学習機能を動作させ、順次ズレ
の許容範囲を更新してもよい。
【0054】<不具合の判定>前述のティーチング及び
プログラミングにおいて、設計者はワークの姿勢を様々
に変化させ、周囲の干渉物との干渉状態を仮想的に起こ
し、その干渉状態を起こすデータを複数記憶していくわ
けであるが、その際、干渉が起こった動作ステップと不
具合の要因、状態をシュミレーション画面から読み取っ
て併せてデータベース(記憶装置26)に記憶し、この
ように記憶したデータベースをティーチング及びプログ
ラミング終了後に設備コントローラ30のRAM33に
格納する。このように構成すれば、実動作時にそれまで
の動作が正常だったにもかかわらず、何らかの不具合が
発生してロボット50が停止した場合、即ち図6のタス
ク1の(2)の処理において「許容領域」または「ズレ
の許容範囲」から逸脱した場合(一般にワークのバラツ
キが原因となることが多い)、その停止したステップ
(座標)をキーとしてRAM33を検索し、検索の結果
得られた要因をCRT36等により報知することにより
不具合の要因の判定が迅速に行えるようになる。
【0055】<本実施形態の効果> (1)予めEWS20上で様々な動作を検証した結果を
設備コントローラ30に備えておき、実動作において生
産ライン60上を送られてきたワークの種類に応じて最
適な動作パターン(座標データ)及び動作範囲(許容領
域)を選択し、その後のロボットコントローラ40によ
るロボット50の制御目標として1ステップ毎に設備コ
ントローラ30から指示する構成とした。これにより、
同一の生産ライン上を複数種のワークが流れる場合にも
設備コントローラとロボットコントローラとを協調させ
たEWS20上のオフラインシュミレーションとして短
時間で再現できるため、本操業前の実機によるチューニ
ング期間が削減され、リードタイムの短縮が可能とな
る。
【0056】(2)本操業前のチューニングにおいて、
設備コントローラ30によるズレの許容範囲データの学
習処理により、EWS20上のシュミレーションで設定
したズレの許容範囲データを、実際のワークのバラツキ
や材質を考慮した最適なデータに更新した。これによ
り、実際には使用可能なワークのNG判定を防止し、本
操業時の歩留まりの向上と、EWS20上のオフライン
シュミレーションによってはシュミレーションしきれな
かった状況だけを本操業前のチューニング時に実際に再
現し、短時間でフォローできるようになる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ロボットのオフラインティーチングデータと生産設備の
シーケンスプログラム動作とを効率的に使用し、本操業
までのリードタイムの短縮が可能な生産設備の制御装置
の提供が実現する。
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのシステム構成を説
明する図である。
【図2】本発明の一実施形態としてのEWSのブロック
構成図である。
【図3】本発明の一実施形態としての設備コントローラ
のブロック構成図である。
【図4】本発明の一実施形態としてのロボットコントロ
ーラのブロック構成図である。
【図5】本発明の一実施形態としての設備コントローラ
とロボットコントローラの制御の構成を説明する図であ
る。
【図6】本発明の一実施形態としてのロボットコントロ
ーラの動作プログラムの一例を示す図である。
【図7】一般的なブロック・ステップ方式の記述例を示
す図である。
【図8】設備コントローラとロボットコントローラとの
協調動作を行う場合の一般的な制御の構成を説明する図
である。
【符号の説明】
21,31,41 CPU 22,36 CRT 23 キーボード 24,32,42 ROM 25,33,43 RAM 26 記憶装置 27,34,44 通信インタフェース 29 ポインティング装置 28,37,46 内部バス 30 設備コントローラ 35 入出力インタフェース 40 ロボットコントローラ 45 モータインタフェース 50 ロボット 51 撮像装置 60 生産ライン 70 設備(装置) 100 通信回線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G05B 19/405 Q

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを扱うロボットの制御装置と通信
    手段を介して接続された生産設備の制御装置であって、 3次元シュミレーションにより前記ロボットの周囲との
    干渉を考慮して予め生成されたところの前記ロボットが
    前記ワークを把持・移動する際の軌跡情報を、ワークの
    種類毎に記憶する記憶手段と、 物体を捉えた画像情報に基づいて、その物体が前記ロボ
    ットが扱うワークのうちの何れの種類かを判別し、その
    判別結果に応じて前記記憶手段から該当するワークの軌
    跡情報を選択するワーク軌跡選択手段とを備え、そのワ
    ーク軌跡選択手段の選択した軌跡情報を、前記通信手段
    を介して前記ロボットの制御装置に送信することを特徴
    とする生産設備の制御装置。
  2. 【請求項2】 更に、前記記憶手段には、前記3次元シ
    ュミレーションにより予め生成されたところの前記ロボ
    ットが周囲との干渉を起こす境界領域の座標情報を、前
    記ワークの種類毎に記憶しており、前記ワーク軌跡選択
    手段が選択した軌跡情報に応じて選択され、前記通信手
    段を介して前記制御装置に送信することを特徴とする請
    求項1記載の生産設備の制御装置。
  3. 【請求項3】 更に、前記ロボットが前記境界領域外に
    て干渉を起したことを前記通信手段を介して検知し、そ
    のとき前記ロボットが扱っているワークの不良として報
    知するワーク不良検出手段を備えることを特徴とする請
    求項2記載の生産設備の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記軌跡情報は、前記ロボットの軌跡を
    表わす複数の座標情報であって、 前記記憶手段には、前記3次元シュミレーションにより
    生成されたところの前記ロボットが周囲との干渉を起こ
    した原因が、該複数の座標情報の個々の座標情報に対応
    して記憶されている場合において、 更に、前記ロボットが干渉を起した座標情報を前記通信
    手段を介して検知した際、その座標情報に対応する干渉
    の原因を報知する報知手段を備えることを特徴とする請
    求項2または請求項3記載の生産設備の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記生産設備の制御装置の動作プログラ
    ムは、ブロック・ステップ方式で記述されていることを
    特徴とする請求項4記載の生産設備の制御装置。
  6. 【請求項6】 ワークを扱うロボットの制御装置と通信
    手段を介して接続された生産設備の制御装置であって、 3次元シュミレーションにより前記ロボットの周囲との
    干渉を考慮して予め生成されたところの前記ロボットが
    前記ワークを被組付物の組付部に組み付ける際の軌跡情
    報を、ワークの種類毎に記憶する記憶手段と、 前記被組付物を捉えた画像情報に基づいて、その被組み
    付け物の組付部の位置を検出し、その検出した位置に最
    も近い位置情報を含む軌跡情報を前記記憶手段から選択
    する組付軌跡選択手段とを備え、その組付軌跡選択手段
    の選択した軌跡情報を、前記通信手段を介して前記ロボ
    ットの制御装置に送信することを特徴とする生産設備の
    制御装置。
  7. 【請求項7】 更に、前記記憶手段にワークの種類毎に
    記憶している軌跡情報には、その軌跡情報に含まれるワ
    ークの組付位置からのズレの許容範囲が記憶されてお
    り、前記組付軌跡選択手段は、前記被組付物を捉えた画
    像情報と該許容範囲に基づいて、組み付けが可能か否か
    を判断することを特徴とする請求項6記載の生産設備の
    制御装置。
  8. 【請求項8】 更に、前記ロボットが前記ズレの許容範
    囲外にて干渉を起したことを前記通信手段を介して検知
    し、そのとき前記ロボットが扱っているワークの不良と
    して報知するワーク不良検出手段を備えることを特徴と
    する請求項7記載の生産設備の制御装置。
  9. 【請求項9】 更に、前記ズレの許容範囲には、前記ズ
    レの許容範囲より大きい所定のトライ領域が設定されて
    おり、前記組付軌跡選択手段が選択した軌跡情報に従っ
    て前記ロボットが組み付けを所定回数だけ完了したこと
    を受信したとき、前記ズレの許容範囲を拡張・更新する
    学習手段を備えることを特徴とする請求項7または請求
    項8記載の生産設備の制御装置。
  10. 【請求項10】 ワークを扱うロボットの制御装置と通
    信手段を介して接続された生産設備の制御装置であっ
    て、 3次元シュミレーションにより前記ロボットの周囲との
    干渉を考慮して予め生成されたところの前記ロボットが
    前記ワークを把持してから被組付物の組付部に組み付け
    るまでの軌跡情報を、ワークの種類毎に記憶する記憶手
    段と、 物体を捉えた画像情報に基づいて、その物体が前記ロボ
    ットが扱うワークのうちの何れの種類かを判別し、その
    判別結果に応じて前記記憶手段から該当するワークの軌
    跡情報を選択するワーク軌跡選択手段と、 前記被組付物を捉えた画像情報に基づいて、その被組み
    付け物の組付部の位置を検出し、その検出した位置に最
    も近い位置情報を含む軌跡情報を前記記憶手段から選択
    する組付軌跡選択手段とを備え、 前記ワーク軌跡選択手段の選択した軌跡情報を、前記通
    信手段を介して前記ロボットの制御装置に送信し、その
    後得られた前記被組付物を捉えた画像情報に基づいて、
    前記組付軌跡選択手段の選択した軌跡情報を、前記通信
    手段を介して前記ロボットの制御装置に送信することを
    特徴とする生産設備の制御装置。
JP6805797A 1997-03-21 1997-03-21 生産設備の制御装置 Pending JPH10260713A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6805797A JPH10260713A (ja) 1997-03-21 1997-03-21 生産設備の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6805797A JPH10260713A (ja) 1997-03-21 1997-03-21 生産設備の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10260713A true JPH10260713A (ja) 1998-09-29

Family

ID=13362782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6805797A Pending JPH10260713A (ja) 1997-03-21 1997-03-21 生産設備の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10260713A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6928337B2 (en) 2001-10-16 2005-08-09 Fanuc Ltd. Robot simulation apparatus
WO2007138987A1 (ja) * 2006-05-25 2007-12-06 Takehiro Ishizaki 作業ロボット
CN100408280C (zh) * 2004-07-15 2008-08-06 发那科株式会社 一种机器人控制装置及具有该装置的机器人系统
WO2018123086A1 (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 オムロン株式会社 保持可否結果出力装置
JP2019018298A (ja) * 2017-07-19 2019-02-07 キヤノン株式会社 ロボット装置、ロボット装置の制御方法、ロボット装置を用いた組立方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6928337B2 (en) 2001-10-16 2005-08-09 Fanuc Ltd. Robot simulation apparatus
CN100408280C (zh) * 2004-07-15 2008-08-06 发那科株式会社 一种机器人控制装置及具有该装置的机器人系统
WO2007138987A1 (ja) * 2006-05-25 2007-12-06 Takehiro Ishizaki 作業ロボット
JPWO2007138987A1 (ja) * 2006-05-25 2009-10-08 豪洋 石崎 作業ロボット
US8930025B2 (en) 2006-05-25 2015-01-06 Takehiro Ishizaki Work robot
WO2018123086A1 (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 オムロン株式会社 保持可否結果出力装置
US11331793B2 (en) 2016-12-28 2022-05-17 Omron Corporation Device for outputting holding detection results
JP2019018298A (ja) * 2017-07-19 2019-02-07 キヤノン株式会社 ロボット装置、ロボット装置の制御方法、ロボット装置を用いた組立方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Kah et al. Robotic arc welding sensors and programming in industrial applications
US6445964B1 (en) Virtual reality simulation-based training of telekinegenesis system for training sequential kinematic behavior of automated kinematic machine
US6928337B2 (en) Robot simulation apparatus
Suh et al. A framework for an intelligent CNC and data model
US20060212170A1 (en) Laser-welding teaching device and method
US7376488B2 (en) Taught position modification device
US6035243A (en) System for handling defects produced during the automated assembly of palletized elements
US6444942B1 (en) Welding control systems
KR102525831B1 (ko) 제어 시스템, 컨트롤러 및 제어 방법
CN113878572B (zh) 控制系统、机器人系统以及控制方法
JP2004280635A (ja) シミュレーション装置,シミュレーション方法及びシミュレーションプログラム
JPH10260713A (ja) 生産設備の制御装置
CN111435400A (zh) 一种零件的修复方法、修复装置及3d打印机
Carvalho et al. Off-line programming of flexible welding manufacturing cells
JP2022009322A (ja) 生産システムの情報収集装置、情報収集方法及びプログラム
JP2021192950A (ja) 制御システム及び制御方法
EP0830921B1 (en) A method for handling metal sheets in a working area comprising a machine tool and a robot
WO2019107208A1 (ja) 作業機の動作制御方法
JP7374867B2 (ja) 制御システム、ローカルコントローラ及び制御方法
JP4837837B2 (ja) 作業ロボットシステムにおけるロボットプログラム作成装置並びに自動制御機器システムのプログラム作成装置。
JP2003165079A (ja) 産業用ロボット
JP7485705B2 (ja) ロボットシステム、タスク生成装置及び制御方法
CN116401623B (zh) 一种机器人控制算法融合方法
JP3705045B2 (ja) ロボット教示データの作成方法
WO2023167324A1 (ja) 生産システム及び再現方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070330

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070720