JPH10260134A - 光学的異方性感応膜を有する光学式センサー装置および測定方法 - Google Patents

光学的異方性感応膜を有する光学式センサー装置および測定方法

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JPH10260134A
JPH10260134A JP8433397A JP8433397A JPH10260134A JP H10260134 A JPH10260134 A JP H10260134A JP 8433397 A JP8433397 A JP 8433397A JP 8433397 A JP8433397 A JP 8433397A JP H10260134 A JPH10260134 A JP H10260134A
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JP
Japan
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optical sensor
sensor device
thin film
antigen
organic thin
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JP8433397A
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English (en)
Inventor
Kenichi Uchiyama
兼一 内山
Taiji Osada
泰二 長田
Hitoshi Ohara
仁 大原
Masazo Niwa
政三 丹羽
Nobuyuki Azuma
信行 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度に被測定溶液中の測定対象基質濃度
を測定する光学的異方性感応膜を有する光学式センサー
装置および測定方法を提供する。 【解決手段】 液晶性あるいは配向性分子からなる光
学的異方性のある有機薄膜(1)を持ち、この有機薄膜
には特異的反応をする物質が固定化されており、抗原抗
体反応で抗原が有機薄膜に結合されることによって有機
薄膜の配向性が乱れること、および結合した抗原の屈折
率により、有機薄膜(1)の屈折率が変化し、その変化
量を偏光を利用した光学的検出手段(2,3)によって
検出し、抗原抗体反応量に換算することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学系を用いて被
測定溶液中の測定対象基質を測定するセンサー装置およ
び測定方法に関し、くわしくは、感応膜として基板に対
して配向して固定化された直鎖の分子から構成される光
学的異方性を持つ有機薄膜と、偏光された光(エバネッ
セント波を含む)を利用する光学的検出手段とを組み合
わせ、有機薄膜に選択的に結合した測定対象基質濃度を
測定するセンサー装置および測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】抗原抗体反応を利用し、ゲルで作られた
感応膜に抗体が固定化されているバイオセンサーを例に
取ると、抗体は基板上に形成された3次元網目構造を持
つゲルに固定化されている。抗原が抗体に結合すること
により、ゲルの3次元構造の中にゲルとは異なる屈折率
を持つ抗原が点在する状態になり、ゲル、抗体、抗原を
含めた感応膜全体の屈折率が変化する。その変化を光学
的検出方法たとえば表面プラズモン法などを用いて検出
し、抗原濃度に換算している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにゲルの
3次元構造の中に抗原が点在して感応膜全体としての屈
折率の変化を検知する方式では、結合した抗原の数が少
ない場合、または抗原の大きさが小さい場合(分子量の
小さな抗原)には感応膜全体の屈折率変化を検出するの
が困難になる。これらの対策として従来技術では感応膜
に結合した抗原に更に抗体を固定化させるなどの方法が
採られているが、抗体が一般に高価であることからコス
トの高い測定方法となっている。したがって、本発明
は、安価で高感度の測定を可能ととする光学式センサー
装置および測定方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第一の発明においては、液晶性あるいは配向性分子
からなる光学的異方性のある有機薄膜を持ち、この有機
薄膜には特異的反応をする物質が固定化されており、抗
原抗体反応で抗原が有機薄膜に結合されることによって
有機薄膜の配向性が乱れること、および結合した抗原の
屈折率により、有機薄膜の屈折率が変化し、その変化量
を偏光を利用した光学的検出手段によって検出し、抗原
抗体反応量に換算することを特徴とする光学的異方性感
応膜を有する光学式センサー装置を提供する。本発明に
よれば、従来技術の感応膜に吸着された抗原の屈折率の
みによって得られる屈折率変化に比べ、大きな屈折率変
化が得られることから、安価で高感度な光学式センサー
装置を実現できる。
【0005】本発明の好ましい態様においては、光学的
異方性のある有機薄膜が、直鎖の分子を基板に配向させ
て固定化した膜であり、且つ、前記特異的反応をする物
質が、抗原抗体反応をする抗体または抗原であることを
特徴とする。更に、安価で高感度な光学式センサー装置
を実現できる。
【0006】本発明の好ましい態様においては、偏光を
利用した光学的検出手段が、2次元の光導波路であっ
て、2次元光導波路中を伝搬するTMモードとTEモー
ドとの光の強度比から有機薄膜の屈折率変化量を求める
手段であり、また前記有機薄膜は、2次元光導波路上に
形成されていることを特徴とする。2次元光導波路中を
伝搬するTMモードとTEモードとの光の強度比から有
機薄膜の屈折率変化量を求めることから、簡単で小型軽
量、安価で高感度な光学式センサー装置を実現できる。
【0007】本発明の好ましい態様においては、偏光を
利用した光学的検出手段が、表面プラズモンセンサーで
あり、また前記有機薄膜が表面プラズモンを励起する金
属薄膜上に形成されたことを特徴とする。金基板上に単
分子膜を形成する分子たとえば末端にメルカプト基をも
つ長鎖分子などで配向した感応膜を容易に形成できこと
から、簡単で小型軽量、安価で高感度な光学式センサー
装置を実現できる。
【0008】本発明の好ましい態様においては、有機薄
膜を構成する配向性分子が、直鎖の水溶性高分子である
ことを特徴とする。感応膜である有機薄膜を容易に形成
することができ、かつ抗体等の固定化も可能となり、安
価で高感度な光学式センサー装置を実現できる。
【0009】本発明の好ましい態様においては、直鎖の
水溶性高分子が、直鎖のポリメタクリル酸(PMAA)
であることを特徴とする。抗体を容易に固定化すること
ができ、抗原抗体反応を高感度に測定することができ、
安価で高感度な光学式センサー装置を実現できる。
【0010】本発明の好ましい態様においては、直鎖の
水溶性高分子が、直鎖のポリペプチドであることを特徴
とする。抗原抗体反応を高感度に測定することができ、
安価で高感度な光学式センサー装置を実現できる。
【0011】本発明の好ましい態様においては、直鎖の
ポリペプチドが、ポリL−グルタミン酸(PLGA)で
あることを特徴とする。PLGA中のカルボキシル基に
抗体を容易に固定化することができ、抗原抗体反応を高
感度に測定することができ、安価で高感度な光学式セン
サー装置を実現できる。
【0012】本発明の好ましい態様においては、有機薄
膜を構成する直鎖の水溶性高分子が、片方の末端部分に
トリメトキシシリル基を持つことを特徴とする。ガラス
基板などの基板上に感応膜を形成することができ、安価
で高感度な光学式センサー装置を実現できる。
【0013】本発明の好ましい態様においては、有機薄
膜を構成する直鎖の水溶性高分子が、片方の末端部分に
メルカプト基またはジスルフィド結合を持つことを特徴
とする。金基板上に感応膜を形成することができ、安価
で高感度な光学式センサー装置を実現できる。
【0014】本発明の好ましい態様においては、直鎖の
水溶性高分子が、基板に垂直に配向していることを特徴
とする。感応膜のx、y、z軸方向の屈折率の差が顕著
になり、安価で高感度な光学式センサー装置を実現でき
る。
【0015】本発明の好ましい態様においては、水溶性
高分子が、片方の末端部分に基板と結合する部位を持つ
直鎖の分子団を複数有することを特徴とする。基板に垂
直に配向することが可能となり、感応膜の屈折率異方性
が大きくとれ、安価で高感度な光学式センサー装置を実
現できる。
【0016】上記課題を解決するために、第二の発明に
おいては、液晶性あるいは配向性分子からなる光学的異
方性のある有機薄膜に、測定対象抗原に対するポリクロ
ーナル抗体を固定化し、該測定対象抗原の各結合部位に
特異的に結合する抗体に吸着された抗原と、別の結合部
位に対して特異性を持つ抗体が更にその吸着された抗原
に結合する事によって、有機薄膜を構成する分子同士の
距離が近づき、膜の配向性が乱れかつ、膜の密度が上昇
し、膜の屈折率が変わり、その変化と結合した抗原の屈
折率による感応膜の屈折率変化を検出し抗原抗体反応量
に換算することを特徴とする光学的異方性感応膜を有す
る光学式センサーを用いた測定方法を提供する。本発明
によれば、安価で高感度な測定を実現できる。
【0017】本発明の好ましい態様においては、有機薄
膜を、pHによって真っ直ぐに伸びた構造からコイル状
に形態を変える分子を配向させて固定化して製作し、p
Hによる分子の配向性の変化を検出してpHの変化に換
算することを特徴とする。pHによる分子の配向性の変
化を検出してpHの変化に換算する測定方法により簡単
に、しかも安価で高感度なpHの測定ができる。
【0018】本発明の好ましい態様においては、分子か
らなる感応膜に特異的反応をする物質を固定化し、分子
が真っ直ぐに伸びるpH領域で抗原と反応させ、pHを
変えて分子が真っ直ぐに伸びた状態からコイル状に形態
を変え、結合した抗原を基板に近づけた状態でエバネッ
セント波などを用いて感応膜の屈折率変化を測定するこ
とを特徴とする。基板付近のエバネッセント波強度の高
い部分で測定が可能となることから簡単に、しかも安価
で高感度なpHの測定ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例について説明する。
【0020】
【実施例】図1、2は、2次元光導波路上に感応膜を設
け、感応膜の屈折率異方性によりTMモードの光が導波
層から漏れだしている様子を示す図、及び感応膜を構成
している直鎖分子が配向して固定化されている様子と
X、Y、Z方向の感応膜の屈折率を示す図である。2次
元光導波路では光はTMモードとTEモードの2つのモ
ードで伝搬することが知られている。2次元光導波路上
に基板に対して直鎖分子を垂直に配向して固定化した有
機薄膜を形成すると、有機薄膜は光学的異方性を持ち
x、z軸方向の屈折率n0 とy軸方向の屈折率であるn
y は異なる値を持つ。つまりTMモードで伝搬する光に
対しては有機薄膜の屈折率はn0 となり、TEモードで
伝搬する光に対する屈折率はny となる。導波層の屈
折率をnf とするとこれらの屈折率の関係が、 (1): n0 < ny となることが望ましく、更
に、 (2): n0 < nf < ny となる場合がより望ましい。通常配向させた有機薄膜で
は(1)の関係は容易に実現でき、2次元光導波路の基
板となる材料を選択すれば(2)の関係も実現できる。
この(2)の関係を満足している場合、TEモードは通
常の光導波路のように導波層を伝搬していくが、TMモ
ードの光は導波層から有機薄膜中に漏れだし散乱されて
しまうため伝搬損失を生じる。測定対象基質が感応膜で
ある有機薄膜に結合すると有機薄膜を構成する分子の配
向が乱れる。光導波路を伝搬してきたTMモードの光の
伝搬損失量を検知すれば有機薄膜の配向の乱れ具合を知
ることができ、感応膜に結合した測定対象基質の量に換
算することができる。このときTEモードの光をリファ
レンスに使用しても良い。
【0021】この実施例の有機薄膜を構成するために用
いる分子として、直鎖の末端がトリメトキシシリルであ
る R−Si(OCH33 の構造が考えられる。この
構造であれば基板がガラスなどの2次元光導波路上に容
易に固定化できる。また本発明は2次元光導波路に限る
ものではなく3次元光導波路に於いても実現可能である
ことは言うまでもない。
【0022】
【実施例2】図3は、感応膜を表面プラズモンを励起す
る金薄膜上に形成し、表面プラズモンセンサー装置と組
み合わせた構成を示す図である。この例ではプリズム上
に表面プラズモンを励起する金属薄膜たとえば、厚さ約
50nmの金または銀の薄膜が蒸着されており、この上
に更に感応膜が設けられている。表面プラズモン法はプ
ラズモンを励起する光源の光を偏光子を通してP偏光に
し、金属薄膜上に表面プラズモン波を励起し、感応膜の
屈折率の変化をプラズモンの共振角の変化として検出す
る方法である。表面プラズモン法でも感応膜の配向性の
変化による膜の屈折率変化をプラズモン共振角の変化と
して検出することができる。
【0023】表面プラズモン法ではプラズモンを励起す
る金属薄膜に金を使うことができる。このため感応膜を
構成する直鎖分子の末端にメルカプト基やジスルフィド
結合を持たせれば、金薄膜に直鎖分子を容易に固定化す
る事ができる。
【0024】感応膜を構成する分子の例を図4、図5に
示す。1本の長鎖アルカンチオールを金薄膜(金基板)
に固定化すると基板に対して20〜30°傾斜して固定
化されるのに対して、図4の分子では図6のように基板
に対して垂直に配向して固定化され本発明のセンサー装
置に利用する感応膜として理想的な構造を得ることがで
きる。また、感応膜を構成する分子の直鎖部分は図7、
図8のような構造が考えられ、抗体を固定化して蛋白を
検出するアプリケーションでは、直鎖部分にカルボキシ
ル基の他にアミノ基を持った構造の分子でも良い。
【0025】感応膜にポリクローナル抗体を固定化した
感応膜の様子を図9に示す。この膜に抗原が結合した様
子を図10に示す。直鎖分子は柔軟性を持っており、抗
原の複数の結合部位に抗体が結合することによって図1
0のように感応膜の配向性が乱される。この配向性の乱
れと感応膜と異なる屈折率の抗原が結合することによっ
て、感応膜全体の屈折率が変化する。この変化を表面プ
ラズモンの共振角の変化として検出し、感応膜に結合し
た抗原濃度を知ることができる。抗原が同一の結合部位
を複数持っている場合モノクローナル抗体でも良く、ま
た同一の抗原に複数の抗体が結合しない場合でも感応膜
の屈折率変化が起こり、感応膜に結合した抗原濃度を検
出する事ができるのは、言うまでもない。
【0026】
【実施例3】図4の分子からなる膜では周りのpHによ
って、そのコンフォーメーションが変わることが知られ
ている。中性領域では図11の構造をとり、pHの低い
領域では図12の構造をとる。このコンフォーメーショ
ンの変化は膜の屈折率の変化となり、表面プラズモン法
などの手段によって検出することができる。この膜と表
面プラズモンセンサー装置の組み合わせ(図3)でpH
センサー装置を構成することができる。
【0027】また図3の構成で、この膜に抗体を固定化
して中性領域で抗原と結合させ、pHの低い領域で表面
プラズモン共振角を測定すると、結合した抗原が金薄膜
に近づけられ、エバネッセント波の強い領域で測定され
る事となり、大きな共振角変化を得ることができる。こ
れによって感度の高いセンサー装置を実現する事ができ
る。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、液晶性あるいは配向性
分子からなる光学的異方性のある有機薄膜、たとえば直
鎖の分子を基板に配向させて固定化した膜を持ち、この
有機薄膜には特異的反応をする物質、たとえば抗原抗体
反応をする抗体が固定化されており、抗原抗体反応で抗
原が有機薄膜に結合されることによって有機薄膜の配向
性が乱れることと結合した抗原の屈折率によって、有機
薄膜の屈折率が変化し、その変化量を偏光を利用した光
学的検出手段によって検出し抗原抗体反応量に換算する
ため、従来技術の感応膜に吸着された抗原の屈折率のみ
によって得られる屈折率変化に比べ、大きな屈折率変化
が得られることから、安価で高感度の測定が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】2次元光導波路上に感応膜を設け、感応膜の屈
折率異方性によりTMモードの光が導波層から漏れだし
ている様子を示す図である。
【図2】感応膜を構成している直鎖分子が配向して固定
化されている様子とX、Y、Z方向の感応膜の屈折率を
示す図である。
【図3】感応膜を表面プラズモンを励起する金薄膜上に
形成し、表面プラズモンセンサー装置と組み合わせた構
成を示す図である。
【図4】感応膜を構成する分子で、直鎖部分がPMAA
で、その末端にジスルフィド結合を持つ二鎖型両親媒性
高分子構造の例を示す図である。
【図5】感応膜を構成する分子構造の例を示す図であ
る。
【図6】図3の分子を金基板上に固定化した様子を示す
図である。
【図7】感応膜を構成する分子の直鎖部分の分子構造の
例を示す図である。
【図8】感応膜を構成する分子の直鎖部分の分子構造の
例を示す図である。
【図9】感応膜にポリクローナル抗体を固定化した図で
ある。
【図10】ポリクローナル抗体を固定化した感応膜と抗
原が結合した図である。
【図11】基板上に直鎖分子を配向させて固定化した図
である。
【図12】直鎖分子がpHによってコイル状にコンフォ
ーメーションを変えた図である。
【符号の説明】
1…感応膜、2…導波層、3…基板、4…直鎖分子、5
…光源ユニット、6…偏光子、7…プリズム、8…金薄
膜、9…感応膜、10…受光センサー、11…ポリクロ
ーナル抗体、12…感応膜を構成する直鎖分子、13…
基板、14…抗原、15…感応膜を構成する直鎖分子、
16…基板、17…感応膜を構成する直鎖分子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹羽 政三 京都府綴喜郡田辺町多々羅都谷1―3 同 志社大学内 (72)発明者 東 信行 京都府綴喜郡田辺町多々羅都谷1―3 同 志社大学内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶性あるいは配向性分子からなる光
    学的異方性のある有機薄膜を持ち、この有機薄膜には特
    異的反応をする物質が固定化されており、抗原抗体反応
    で抗原が有機薄膜に結合されることによって有機薄膜の
    配向性が乱れること、および結合した抗原の屈折率によ
    り、有機薄膜の屈折率が変化し、その変化量を偏光を利
    用した光学的検出手段によって検出し、抗原抗体反応量
    に換算することを特徴とする光学的異方性感応膜を有す
    る光学式センサー装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光学式センサー装置
    において、前記光学的異方性のある有機薄膜が、直鎖の
    分子を基板に配向させて固定化した膜であり、且つ、前
    記特異的反応をする物質が、抗原抗体反応をする抗体ま
    たは抗原であることを特徴とする光学的異方性感応膜を
    有する光学式センサー装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光学式センサー装置
    において、前記偏光を利用した光学的検出手段が、2次
    元の光導波路であって、2次元光導波路中を伝搬するT
    MモードとTEモードとの光の強度比から有機薄膜の屈
    折率変化量を求める手段であり、また前記有機薄膜は、
    2次元光導波路上に形成されていることを特徴とする光
    学的異方性感応膜を有する光学式センサー装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の光学式センサー装置
    において、前記偏光を利用した光学的検出手段が、表面
    プラズモンセンサーであり、また前記有機薄膜が表面プ
    ラズモンを励起する金属薄膜上に形成されたことを特徴
    とする光学的異方性感応膜を有する光学式センサー装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4に記載の光学式センサ
    ー装置において、前記有機薄膜を構成する配向性分子
    が、直鎖の水溶性高分子であることを特徴とする光学的
    異方性感応膜を有する光学式センサー装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の光学式センサー装置
    において、前記直鎖の水溶性高分子が、直鎖のポリメタ
    クリル酸(PMAA)であることを特徴とする光学的異
    方性感応膜を有する光学式センサー装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の光学式センサー装置
    において、前記直鎖の水溶性高分子が、直鎖のポリペプ
    チドであることを特徴とする光学的異方性感応膜を有す
    る光学式センサー装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の光学式センサー装置
    において、前記直鎖のポリペプチドが、ポリL−グルタ
    ミン酸(PLGA)であることを特徴とする光学的異方
    性感応膜を有する光学式センサー装置。
  9. 【請求項9】 請求項5に記載の光学式センサー装置
    において、前記有機薄膜を構成する直鎖の水溶性高分子
    が、片方の末端部分にトリメトキシシリル基を持つこと
    を特徴とする光学的異方性感応膜を有する光学式センサ
    ー装置。
  10. 【請求項10】 請求項5に記載の光学式センサー装置
    において、前記有機薄膜を構成する直鎖の水溶性高分子
    が、片方の末端部分にメルカプト基またはジスルフィド
    結合を持つことを特徴とする光学的異方性感応膜を有す
    る光学式センサー装置。
  11. 【請求項11】 請求項5に記載の光学式センサー装置
    において、前記直鎖の水溶性高分子が、基板に垂直に配
    向していることを特徴とする光学的異方性感応膜を有す
    る光学式センサー装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の光学式センサー装
    置において、前記水溶性高分子が、片方の末端部分に基
    板と結合する部位を持つ直鎖の分子団を複数有すること
    を特徴とする光学的異方性感応膜を有する光学式センサ
    ー装置。
  13. 【請求項13】 液晶性あるいは配向性分子からなる光
    学的異方性のある有機薄膜に、測定対象抗原に対するポ
    リクローナル抗体を固定化し、該測定対象抗原の各結合
    部位に特異的に結合する抗体に吸着された抗原と、別の
    結合部位に対して特異性を持つ抗体が更にその吸着され
    た抗原に結合する事によって、有機薄膜を構成する分子
    同士の距離が近づき、膜の配向性が乱れかつ、膜の密度
    が上昇し、膜の屈折率が変わり、その変化と結合した抗
    原の屈折率による感応膜の屈折率変化を検出し抗原抗体
    反応量に換算することを特徴とする光学的異方性感応膜
    を有する光学式センサーを用いた測定方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の光学式センサーを
    用いた測定方法において、前記有機薄膜を、pHによっ
    て真っ直ぐに伸びた構造からコイル状に形態を変える分
    子を配向させて固定化して製作し、pHによる分子の配
    向性の変化を検出してpHの変化に換算することを特徴
    とする光学的異方性感応膜を有する光学式センサーを用
    いた測定方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の光学式センサーを
    用いた測定方法において、前記分子からなる感応膜に特
    異的反応をする物質を固定化し、分子が真っ直ぐに伸び
    るpH領域で抗原と反応させ、pHを変えて分子が真っ
    直ぐに伸びた状態からコイル状に形態を変え、結合した
    抗原を基板に近づけた状態でエバネッセント波などを用
    いて感応膜の屈折率変化を測定することを特徴とする光
    学的異方性感応膜を有する光学式センサーを用いた測定
    方法。
JP8433397A 1997-03-18 1997-03-18 光学的異方性感応膜を有する光学式センサー装置および測定方法 Pending JPH10260134A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009080098A (ja) * 2007-09-07 2009-04-16 Kagoshima Univ 屈折率センサ及びその製造方法
WO2010024456A1 (en) * 2008-08-28 2010-03-04 Sharp Kabushiki Kaisha Detecting interactions
KR101363759B1 (ko) * 2013-02-19 2014-02-18 서울대학교산학협력단 가스센서용 미세섬유

Cited By (3)

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