JPH10259050A - 耐寒用コンクリート - Google Patents

耐寒用コンクリート

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JPH10259050A
JPH10259050A JP9084586A JP8458697A JPH10259050A JP H10259050 A JPH10259050 A JP H10259050A JP 9084586 A JP9084586 A JP 9084586A JP 8458697 A JP8458697 A JP 8458697A JP H10259050 A JPH10259050 A JP H10259050A
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JP
Japan
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concrete
lithium nitrite
agent
water
cold
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Pending
Application number
JP9084586A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuya Todo
勝也 藤堂
Shuichi Fujita
修一 藤田
Masahiro Idogaki
正博 井土垣
Kenji Sakai
研二 酒井
Isamu Nakaoka
勇 中岡
Tsuyoshi Morita
強 森田
Atsumi Shiba
篤実 志波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Electric Power Co Inc
Kinki Concrete Industry Co Ltd
Original Assignee
Kansai Electric Power Co Inc
Kinki Concrete Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Electric Power Co Inc, Kinki Concrete Industry Co Ltd filed Critical Kansai Electric Power Co Inc
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Publication of JPH10259050A publication Critical patent/JPH10259050A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Materials Engineering (AREA)
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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温時に施工されるコンクリートの強度等
の品質を確保しつつ、保温等の養生設備が不要な耐寒用
コンクリートを提供する。 【解決手段】亜硝酸リチウムを主成分とする防凍剤と、
微細気泡生成用のAE剤又はAE減水剤が混入されてな
るコンクリートである。内部の微細気泡の径は主に25
μm以上250μm以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は寒冷地等で用いられ
る耐寒用コンクリートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダム等は標高が高く冬季には寒冷地又は
極寒冷地となるような山岳地帯等に建造されることが多
いため、コンクリートの凍害は大きな問題となる。
【0003】コンクリート内部の水分が凍結して氷とな
って体積増加することによりコンクリートに悪影響を与
える凍害としては、寒い時期の施工中に生じる「初期凍
害」と、コンクリートが十分に硬化した後に生じる「経
年による凍害」とがある。
【0004】施工時の養生段階では、コンクリート中に
水が多量に含まれており硬化も進んでいないので、低温
により内部の水が凍結すると、組織が容易に破壊され
「初期凍害」を受けやすい。
【0005】一般に初期凍害に対する対策としては、水
和熱の多い早強性のセメントを使用してその発熱を利用
して温度が低下しすぎないようにすると共に、早く凍害
を受けないだけの強度を得るようにすることがある。
【0006】又、コンクリート表面にシートを掛けた
り、断熱硬化の高い型枠を使ったり、更には周囲に囲い
や屋根等を設けてその空間を温める等して、コンクリー
トが十分な強度になるまで、コンクリートを保温,加熱
して養生するという手段も有効である。
【0007】しかしながら、水和熱の多い早強性セメン
トは高価であり、ダム建設のように大量に使用するのは
費用の点で困難である。又、シート掛け等による保温,
加熱養生も費用の点で問題があり、更にダム建設現場等
の広い空間を囲って保温,加熱するのは現実的ではな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、低温時に施工
されるコンクリートの強度等の品質を確保しつつ、保温
等の養生設備が不要な耐寒用コンクリートが求められて
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の耐寒用コンクリ
ートは亜硝酸リチウムを主成分とする防凍剤と、微細気
泡生成用のAE剤又はAE減水剤が混入されてなること
を特徴とする。
【0010】又は、上記において内部の微細気泡の径は
25μm以上250μm以下のものが主であることを特
徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】亜硝酸リチウムは硝酸リチウム1
〜3%、アルカリイオンを微量(0.1%以下)含み、
水への溶解性が高く、結晶は吸湿性を有し、アルカリ骨
材反応を抑制する。この性質に着目し、防凍性混和剤と
して用いることが考えられる。
【0012】この亜硝酸リチウムの混和により保温等を
しなくとも、初期凍害を有効に防止することができた。
【0013】しかしながら、亜硝酸リチウムを混和する
と耐久性(凍結融解性)が低下し、コンクリートの表面
がフレーク状に剥がれ落ちるスケーリングが発生しやす
い。これは亜硝酸リチウムの混和によりエントラップド
エア(潜在空気)の混入が多くなり、所定の空気量を得
る場合に微細なエントレインドエア(連行空気)が少な
くなるためであると考えられる。
【0014】そこで、混和剤として亜硝酸リチウムと共
にAE剤又はAE減水剤を混和することにより径が25
μm〜250μm範囲を多く含む微細なエントレインド
エアを人為的にコンクリート内に入れることにより耐久
性を改善することができる。
【0015】[亜硝酸リチウムの凍結温度測定]市販の
亜硝酸リチウムの40%水溶液を、練混ぜ水に重量比で
0,4,6,8,10,12,14,16,18,2
0,22%混入し、凍結特性を低温養生槽を用いて、1
時間に6℃づつ、+5℃から−19℃まで低下させて凍
結特性を測定した。測定の結果、混入量が多くなるほど
凍結温度が直線的に下がることが確認でき、22%混入
時で−7.2℃、4%混入時で−0.4℃となった。
【0016】[コンクリート供試体試験]亜硝酸リチウ
ムを混合したコンクリートの凍結特性と強度発現特性を
調べるために供試体を作成した。使用した材料はセメン
ト(普通ポルトランドセメント)、粗骨材(川砂利)、
細骨材(川砂)、亜硝酸リチウム、AE減水剤である。
【0017】圧縮強度は、コンクリート内部の凍結の影
響が考えられるため、所定材令時に養生槽から出して、
標準養生水槽に30分間浸した後、JIS A1108
に準拠して試験した。材令は1、2、3、7、14、2
8日である。
【0018】供試体は亜硝酸リチウムの40%水溶液の
混入比が15%,18%,25%と比較用の亜硝酸リチ
ウム無混入のコンクリートの4種を作製した。
【0019】養生条件としては同一バッチから作製した
供試体について、−5、−10、−15、−20℃の一
定養生と、+20℃の水中養生を行った。
【0020】各供試体の凍結温度の推移を調べたとこ
ろ、混入率15%のコンクリートの場合は凍結温度は−
4.4℃、同じく18%で−5.8℃、25%で−9.
2℃となり、先述の亜硝酸リチウム溶液の凍結温度と近
い値が得られた。
【0021】次に、+20℃の水中養生のものに対する
−5、−10、−15、−20℃で一定養生のものの強
度発現率を亜硝酸リチウムの混入量の異なる各供試体に
ついて試験した。図1は、−5℃一定養生の場合、図2
は−10℃一定養生の場合、図3は−15℃一定養生の
場合、図4は−20℃一定養生の場合の+20℃の水中
養生のものに対する強度発現率を示した図である。
【0022】各図において、「P」は亜硝酸リチウムの
40%水溶液を全く混入していない供試体を示し、「L
15」は亜硝酸リチウムの40%水溶液の混入比が15
%の供試体、「L18」は亜硝酸リチウムの40%水溶
液の混入比が18%の供試体、「L25」は亜硝酸リチ
ウムの40%水溶液の混入比が25%の供試体を示して
いる。
【0023】いずれの場合も圧縮強度は材令と共に増加
するが、亜硝酸リチウムを混和した供試体は、亜硝酸リ
チウムを混和しない供試体に比べてはるかに大きい強度
発現を示した。特に−5℃で一定養生したものは+20
℃の水中養生のものに対して72%の強度発現を示し
た。
【0024】又、−5℃で一定養生では混入量による影
響はほとんど見られないが、−10、−15℃一定養生
においては、混入量による効果の差が顕著に表れ、混入
量を多くすることにより、強度発現性がよい結果を示し
た。−20℃一定養生でも混入量による硬化の差は明瞭
ではないが、一定の強度発現を示した。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように本発明により低温時の
施工されるコンクリートの強度等の品質を確保しつつ、
保温等の養生設備が不要な耐寒用コンクリートを提供す
ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】−5℃一定養生の場合の強度発現率を示した
図。
【図2】−10℃一定養生の場合の強度発現率を示した
図。
【図3】−15℃一定養生の場合の強度発現率を示した
図。
【図4】−20℃一定養生の場合の強度発現率を示した
図。
【符号の説明】
(P) 亜硝酸リチウム水溶液混入していない供試
体。 (L15) 亜硝酸リチウム水溶液の混入比が15%の
供試体。 (L18) 亜硝酸リチウム水溶液の混入比が18%の
供試体。 (L25) 亜硝酸リチウム水溶液の混入比が25%の
供試体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C04B 111:76 (72)発明者 井土垣 正博 大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電 力株式会社内 (72)発明者 酒井 研二 大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電 力株式会社内 (72)発明者 中岡 勇 大阪市北区西天満5丁目14番地10号 近畿 コンクリート工業株式会社内 (72)発明者 森田 強 大阪市北区西天満5丁目14番地10号 近畿 コンクリート工業株式会社内 (72)発明者 志波 篤実 大阪市北区西天満5丁目14番地10号 近畿 コンクリート工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 亜硝酸リチウムを主成分とする防凍剤
    と、微細気泡生成用のAE剤又はAE減水剤が混入され
    てなることを特徴とする耐寒用コンクリート。
  2. 【請求項2】 内部の微細気泡の径が25μm以上25
    0μm以下であることを特徴とする請求項1記載の耐寒
    用コンクリート。
JP9084586A 1997-03-17 1997-03-17 耐寒用コンクリート Pending JPH10259050A (ja)

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