JPH10257095A - 通信帯域通知装置、通信システム及び通信帯域確保方法 - Google Patents

通信帯域通知装置、通信システム及び通信帯域確保方法

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JPH10257095A
JPH10257095A JP5177597A JP5177597A JPH10257095A JP H10257095 A JPH10257095 A JP H10257095A JP 5177597 A JP5177597 A JP 5177597A JP 5177597 A JP5177597 A JP 5177597A JP H10257095 A JPH10257095 A JP H10257095A
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JP5177597A
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Tsunetaro Ise
恒太郎 伊瀬
Yasuhiro Katsube
泰弘 勝部
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一定水準の通信品質を確保するための所定の
制御メッセージの処理を行なう機能を持たない通信端末
が存在しても、該通信端末のために一定水準の通信品質
を確保することの可能な通信帯域通知装置、通信システ
ム及び通信帯域確保方法を提供すること。 【解決手段】 一定水準の通信品質を確保するために送
信端末および受信端末の少なくとも一方が所定の制御メ
ッセージを送信して網内に帯域を確保する通信帯域確保
方式を用いた通信網に接続された通信帯域通知装置であ
って、自装置の対象とする端末が前記送信端末である場
合の該端末が行うべき所定の制御メッセージの送出を含
む処理および自装置の対象とする端末が前記受信端末で
ある場合の該端末が行うべき所定の制御メッセージの送
出を含む処理のうち少なくとも一方を代行する手段を備
えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パケット通信網に
おける一定水準の通信品質を提供するための通信帯域通
知装置、通信システム及び通信帯域確保方法に関する。
【0002】
【従来の技術】端末間のパケット転送に供する通信網の
1つにIP(Internet Protocol)網
がある。
【0003】IP網では、パケットの転送を行なうルー
タに到着するパケット量が多くなれば、パケットの被る
遅延量は大きくなる。これは、インターネットプロトコ
ルが、通信品質の保証を考慮せずにプロトコル設計され
ているためである。そのため本来IP網では、ユーザに
対して通信品質を保証することはできない。しかし、例
えば動画像通信を行なうためには、パケット転送遅延等
の通信品質の保証を行なう必要が生じ、そこでIP網に
おいて通信品質の保証を行なうための検討が盛んに行な
われている。
【0004】例えば、IEFTと称する標準化機関で
は、RSVP(Resource Reservati
on Protocol)と呼ばれる必要帯域を通知す
る方式が提案されている。この方式では、Pathメッ
セージ、Resvメッセージ、Path Tearメッ
セージ、Resv Tearメッセージ、Path E
rrメッセージ、Resv Errメッセージ、Con
firmationメッセージと呼ばれる7種類の制御
メッセージが用いられる。RSVPの基本動作は、送信
端末がPathメッセージと呼ばれる制御メッセージを
用いて送信トラヒック特性を、網および受信端末に通知
し、受信端末がResvメッセージと呼ばれる制御メッ
セージを用いて確保すべき必要帯域を網に通知するとい
うものである。Pathメッセージのフィールドの値が
不適当なものであった場合、網はPath Errメッ
セージを送出し、Resvメッセージのフィールドの値
が不適当なものであった場合、網はResv Errメ
ッセージを送出する。また、送信端末からPath T
earメッセージを、あるいは受信端末からResvT
earメッセージを送出することにより、確保した帯域
をただちに削除することができる。RSVPでは、網に
よる通信経路の変更やルータの故障に対応するため、定
期的にPathメッセージおよびResvメッセージの
送出を行なっている。
【0005】図15は、RSVPのPathメッセージ
とResvメッセージの流れを示した図である。
【0006】図15において、送信端末S1(図中50
1)とS2(図中502)は、受信端末D1(図中60
1)とD2(図中602)の参加するマルチキャストグ
ループに向けてデータパケットを送出している。そし
て、図15(a)に示すように、送信端末S1とS2は
それぞれ、データパケットの宛先アドレスと同じ宛先ア
ドレスを付けたPathメッセージを送出する。Pat
hメッセージの宛先アドレスをデータパケットの宛先ア
ドレスと等しくすることにより、Pathメッセージと
データパケットが同じ経路を通るため、データパケット
の経路上のルータは、Pathメッセージにより送信端
末の送出するトラフィック特性を知ることができ、さら
に前段のルータのアドレスも知ることができる。例えば
ルータ701,702,704は、送信端末S1の送出
するトラフィック特性を知ることができ、例えばルータ
702は前段のルータ701のアドレスを知ることがで
きる。
【0007】また、受信端末は、帯域確保を網に指示す
るため、Resvメッセージを送出する。図15(b)
は、受信端末D1がResvメッセージを送出した場合
のResvメッセージの流れを示している。受信端末D
1は、前段のルータ702に向けてResvメッセージ
を送出し、これが経路上のルータへ転送されていくこと
により、帯域確保の指示が経路上の全ルータ702,7
01,703と送信端末S1とS2に伝わる。図15
(c)は、受信端末D2が経路上のルータに帯域確保の
要求を行なうために、Resvメッセージを送出した場
合のResvメッセージの流れを示している。受信端末
D2は、前段のルータ704に向けてResvメッセー
ジを送出し、これが経路上のルータへ転送されていくこ
とにより、帯域確保の要求が経路上の全ルータ701〜
704と送信端末S1とS2に伝わる。
【0008】このように、RSVPの必要帯域通知の手
順は、送信端末と受信端末が制御メッセージを送信する
ことにより行なわれる。また、この制御メッセージの送
信は定期的に繰り返される。このRSVPの手順は、イ
ンターネットドラフト“Resource ReSer
Vation Protocol(RSVP)−Ver
sion1 Functional Specific
ation”:(draft−ietf−rsvp−s
pec13)に詳しく記載されている。
【0009】このようにRSVPでは、RSVPメッセ
ージの送受信を端末が行なうため、RSVPプロトコル
を動作されるための機能が送信・受信端末の両方に必要
となり、従来のRSVP機能を持たない端末に対しては
帯域を確保できないという問題点が生じる。この問題点
は、送信・受信端末の両方がRSVP機能を持たない場
合にのみ生じるのではなく、いずれか一方の端末がRS
VP機能を持たない場合にも生じるため非常に深刻な問
題である。
【0010】また、RSVPは、個々の端末が自分の受
け取るパケット流に対する所望の帯域を網に通知する方
式であるため、宛先アドレスが異なる複数のパケット流
を多重したパケット流に対して帯域を確保することが困
難である。
【0011】一方、PDA等の小型携帯端末に通信機能
を付加し、携帯電話あるいはPHSあるいは有線電話の
回線を利用してデータ通信を行なう製品も発売されてい
る。また、ネットワークコンピュータ(日経コミュニケ
ーション:日経BP社、pp.82−,No.226,
1996)と呼ばれるネットワーク接続を前提に設計さ
れた端末も提案されている。このようなネットワークコ
ンピュータや小型携帯端末は、CPUの能力が限定され
る場合が多く、また接続回線の容量も小さい場合が多
い。
【0012】このようにCPU能力の限られている小型
携帯端末を用いたインタネット通信にRSVPを適用す
る場合、RSVPでは、制御メッセージを定期的に送受
信する必要のあるため、このメッセージの処理負荷がC
PUを圧迫する可能性がある。
【0013】また、無線回線を経由してインターネット
にRSVPを適用する場合、繰り返し送信されるRSV
P制御メッセージが無線通信路の通信容量を圧迫する可
能性がある。
【0014】ここでは、具体例として、IP網における
RSVP方式をあげたが、RSVPに限らず、送受信端
末により制御パケットを送信することにより、通信網上
に帯域を確保する方式は存在し、また今後も出現するこ
とが予想され、またIP網のように本来は通信品質を保
証することのできない網は存在し、また今後も出現する
ことが予想される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
IP網において通信品質を保証するためには、RSVP
等を用いて必要帯域を確保する必要があり、このために
は送受信端末より制御パケットを定期的に送信すること
が必要となる。
【0016】しかし、RSVP制御メッセージを端末が
送信するためには、端末にこのRSVP機能を新たに追
加しなければならず、RSVP機能を持たない端末に対
しては帯域を確保することができないという第1の問題
点がある。
【0017】また、RSVPでは、個々の端末が自分の
受け取るパケット流に対する所望の帯域を網に通知する
方式であるため、宛先アドレスが異なる複数のパケット
流全体に対して帯域を保証することが困難であるという
第2の問題点がある。
【0018】また、小型携帯端末のようにCPUの処理
能力の低い端末がRSVPを用いた帯域確保を行なおう
とする場合、定期的に制御メッセージを送信しなければ
ならず、このメッセージの処理が端末のCPU処理能力
を圧迫するという第3の問題点がある。
【0019】また、例えば端末を携帯電話とモデムを利
用して網に接続する場合のように、端末と網との接続通
信線の通信容量が小さい場合、RSVPの制御メッセー
ジが接続通信回線を圧迫するという第4の問題点があ
る。
【0020】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、一定水準の通信品質を確保するための所定の制御
メッセージの処理を行なう機能を持たない通信端末が存
在しても、該通信端末のために一定水準の通信品質を確
保することの可能な通信帯域通知装置、通信システム及
び通信帯域確保方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)は、
一定水準の通信品質を確保するために送信端末および受
信端末の少なくとも一方が所定の制御メッセージを送信
して網内に帯域を確保する通信帯域確保方式を用いた通
信網に接続された通信帯域通知装置であって、自装置の
対象とする端末が前記送信端末である場合の該端末が行
うべき所定の制御メッセージの送出を含む処理および自
装置の対象とする端末が前記受信端末である場合の該端
末が行うべき所定の制御メッセージの送出を含む処理の
うち少なくとも一方を代行する手段を備えたことを特徴
とする。
【0022】通信帯域通知装置が前記代行を行う契機
は、送信側では、例えば、自装置が対象とするものとし
て登録されている端末からデータパケットが送出された
ことを検出したこと、あるいは端末からの明示的な要求
を受信したことなどによる。
【0023】また、受信側では、例えば、自装置が対象
とするものとして登録されている端末宛に所定の制御メ
ッセージが転送されてきたことを検出したこと、あるい
は端末からの明示的な要求を受信したことなどによる。
【0024】通信帯域通知装置は、自装置が対象とし得
る端末で前記処理を実行する機能を持たないものについ
て、上記の送信側と受信側の両方の処理を代行するのが
好ましい。
【0025】パケット転送を行う送受信端末において送
信端末の前記処理を代行する通信帯域通知装置と受信端
末の前記処理を代行する他の通信帯域通知装置が存在す
る場合、2つの通信帯域通知装置間で所定の制御メッセ
ージのやり取りなどを行うことで、該2つの通信帯域通
知装置間に必要帯域を確保する。
【0026】パケット転送を行う送受信端末において送
信端末および受信端末の一方は自装置が前記処理を実行
し、他方は前記通信帯域通知装置が前記処理を代行する
場合、送信端末と通信帯域通知装置との間または通信帯
域通知装置と受信端末との間で所定の制御メッセージの
やり取りなどを行うことで、送信端末と通信帯域通知装
置との間または通信帯域通知装置と受信端末との間に必
要帯域を確保する。
【0027】なお、パケット転送を行う送受信端末にお
いて送信端末および受信端末の両方が自装置で前記処理
を実行する場合には、従来通り、送信端末と受信装置と
の間で所定の制御メッセージのやり取りなどを行うこと
で、送信端末と受信端末との間に必要帯域を確保する。
【0028】このように本発明によれば、例えばインタ
ーネットプロトコルにおけるRSVPメッセージを処理
するような機能を持たない通信端末が存在しても、該通
信端末のために網内に一定水準の通信品質を確保するこ
とができる。
【0029】本発明(請求項2)は、一定水準の通信品
質を確保するために送信端末および受信端末の少なくと
も一方が所定の制御メッセージを送信して網内に帯域を
確保する通信帯域確保方式を用いた通信システムであっ
て、自装置の対象とする端末が前記送信端末である場合
の該端末が行うべき所定の制御メッセージの送出を含む
処理および自装置の対象とする端末が前記受信端末であ
る場合の該端末が行うべき所定の制御メッセージの送出
を含む処理のうち少なくとも一方を代行する通信帯域通
知装置を、少なくとも1つ備えたことを特徴とする。
【0030】本発明(請求項3)は、一定水準の通信品
質を確保するために送信端末および受信端末の少なくと
も一方が所定の制御メッセージを送信して網内に帯域を
確保する通信帯域確保方式を用いた通信システムであっ
て、自装置の対象とする端末が前記送信端末である場合
の該端末が行うべき所定の制御メッセージの送出を含む
処理および自装置の対象とする端末が前記受信端末であ
る場合の該端末が行うべき所定の制御メッセージの送出
を含む処理のうち少なくとも一方を代行する通信帯域通
知装置を、少なくとも1つ備え、前記送信端末を対象と
する通信帯域通知装置および前記受信端末を対象とする
他の通信帯域通知装置が存在する場合には、該通信帯域
通知装置間で所定の制御メッセージのやり取りを行っ
て、該通信帯域通知装置間に必要帯域を確保し、前記送
信端末および前記受信端末の少なくとも一方が前記通信
帯域通知装置による代行を利用しないものである場合に
は、前記送信端末もしくは前記受信端末と前記通信帯域
通知装置との間または前記送信端末と前記受信端末との
間で所定の制御メッセージのやり取りを行って、前記送
信端末もしくは前記受信端末と前記通信帯域通知装置と
の間または前記送信端末と前記受信端末との間に必要帯
域を確保することを特徴とする。
【0031】本発明(請求項4)は、一定水準の通信品
質を確保するために送信端末および受信端末の少なくと
も一方が所定の制御メッセージを送信して網内に帯域を
確保する通信帯域確保方式を用いた通信網での通信帯域
確保方法であって、前記送信端末および受信端末以外の
ノード装置が、前記送信端末または受信端末に代わって
所定の制御メッセージの送信を含む処理を実行して、前
記通信網に必要帯域を確保させることを特徴とする。
【0032】本発明(請求項5)は、一定水準の通信品
質を確保するために1対の送信端末および受信端末の少
なくとも一方が所定の制御メッセージを送信して網内に
帯域を確保する通信帯域確保方式を用いた通信網での通
信帯域確保方法であって、前記送信端末および受信端末
以外の第1のノード装置が、前記送信端末に代わって所
定の制御メッセージの送信を含む処理を実行し、前記送
信端末および受信端末以外の第2のノード装置が、前記
受信端末に代わって所定の制御メッセージの送信を含む
処理を実行して、前記通信網に必要帯域を確保させるこ
とを特徴とする。
【0033】好ましくは、前記必要帯域通知手段の送出
する前記制御メッセージを、前記送受信端末間の経路の
一部に流すことにより、前記経路の一部にのみ帯域を確
保するようにしても良い。
【0034】この場合、無線通信回線のように容量の小
さい通信回線には、制御メッセージを通過させないよう
にすることができる。
【0035】本発明(請求項7)は、一定水準の通信品
質を確保するために1対の送信端末および受信端末の少
なくとも一方が所定の制御メッセージを送信して網内に
帯域を確保する通信帯域確保方式を用いた通信網での通
信帯域確保方法であって、前記送信端末またはその代行
を行う第1の通信帯域通知装置が所定の制御メッセージ
の送出を含む処理を実行し、前記受信端末またはその代
行を行う第2の通信帯域通知装置が所定の制御メッセー
ジの送出を含む処理を実行して、前記第1の通信帯域通
知装置と前記受信端末との間、前記送信端末と前記第2
の通信帯域通知装置との間、または前記第1および第2
の通信帯域通知装置間に必要帯域を確保することを特徴
とする。
【0036】好ましくは、前記送信端末の送出するパケ
ットはインターネットプロトコルパケットである。
【0037】また、好ましくは、前記制御メッセージは
RSVPメッセージである。
【0038】また、好ましくは、前記制御メッセージに
よりパケット流の属性を網に通知し、同一属性を通知さ
れたパケット流全体に対する帯域を網に確保するように
しても良い。
【0039】ここで、属性とは、帯域を確保するパケッ
ト流のまとまりを示すものであり、陽に識別子により示
されても良いし、暗にアドレスから導きだされるもので
も良い。
【0040】なお、以上の各方法に係る発明は装置に係
る説明としても成立し、各装置に係る発明は方法に係る
説明としても成立する。
【0041】また、上記の発明は、相当する手順あるい
は手段をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録した機械読取り可能な媒体としても成立する。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら発明の
実施の形態を説明する。
【0043】本実施形態では、IP網にRSVPを適用
した場合を例に取って説明するが、端末が制御メッセー
ジを送受信するパケット通信方式であれば、RSVPを
IP網に適用した場合と同様に本発明を適用することが
できる。
【0044】最初に、本発明が適用されるネットワーク
の具体例としてIP(Internet Protoc
ol)網の一例を示す。
【0045】図1は、IP(Internet Pro
tocol)網の概念図を示す。本IP網は、複数の端
末101〜105や複数のルータ201〜204から構
成され、ルータ・ルータ間またはルータ・端末間または
端末・端末間は接続回線301〜306を用いて接続し
ている。接続回線は、例えば、イーサネット、FDD
I、ATM網、既存電話網、PHS網、無線網等の所望
の通信網により実現される。送信元端末から送出された
パケットは、ルータを介するなどして所望の宛先端末ま
で転送される。
【0046】図1のIP網において、必要帯域の確保・
解放は、端末により送出されるRSVPメッセージによ
り実現される。端末はRSVPメッセージを定期的に網
に送信し、ルータ201〜203は受信した制御メッセ
ージの指示に従い帯域の確保・解放を行なう。このと
き、イーサスイッチ・ATMスイッチ等のルータ間を接
続するために使用されている他のネットワーク機器もR
SVPメッセージを理解し、ルータ201〜203と同
様に必要帯域の確保・解放を行なうこともある。
【0047】以上に、本発明が適用されるネットワーク
の具体例を示した。
【0048】(第1の実施形態)まず、本発明の第1の
実施形態について説明する。
【0049】本実施形態では、送信端末に代わってRS
VPメッセージを送出し、また受信したRSVPメッセ
ージの処理を行う、必要帯域通知装置について説明す
る。
【0050】図2に、本実施形態に係る通信システムの
構成例を示す。
【0051】図2において、送信端末801からIP網
1100を介して受信端末901へ向けデータパケット
を送出する場合を考える。本実施形態では、送信端末8
01はRSVPメッセージの送出は行なわずデータパケ
ットのみの送出を行ない、必要帯域通知装置1001が
Pathメッセージ等の送信端末が送出すべきRSVP
メッセージを送信端末801に代わって送出する。
【0052】必要帯域通知装置1001の送出したRS
VPメッセージはIP網1100を通過して受信端末9
01に到着し、そして受信端末901が送出したRes
vメッセージはIP網1100を介して必要帯域通知装
置1001に到着し、この必要帯域通知装置1001が
到着したResvメッセージに対する必要な処理を送信
端末801の代わりに行なう。このとき、受信端末90
1により送信されたRSVPメッセージは、必要帯域通
知装置1001にてブロックし、送信端末801への接
続回線1201へは転送しないことが望ましい。
【0053】必要帯域通知装置1001が送信端末80
1に代わってRSVP処理を行なうことにより、送信端
末801はRSVP処理を理解する必要がなく、送信端
末801にRSVPを動作させる機能がなくとも、IP
網1100に帯域を確保することが可能となる。また、
送信端末でRSVPメッセージの処理を行なう必要がな
いため、送信端末801の処理負荷を減ずることが可能
となる。また、送信端末801と必要帯域通知装置10
01との間の接続回線1201をRSVPメッセージが
通過しないため、接続回線1201の通信容量をRSV
Pメッセージで圧迫することもない。
【0054】ただし、必要帯域通知装置1001の送出
するPathメッセージや他のRSVPメッセージは、
あたかも送信端末801が送出したかのようにIP網1
100のルータに理解されるようIPヘッダのソースア
ドレスおよびSENDER_TEMPLATEオブジェ
クトには、送信端末801のアドレスが記述されている
ことが望ましい。
【0055】なお、図2では、送信端末801と必要帯
域通知装置1001との間は直接接続されているが、そ
うではなく図2中の送信端末802のように公衆電話網
1202を介して必要帯域通知装置1001とが接続さ
れていても、またPHS等の無線網やルータ網等の他の
形態のネットワークを介して送信端末と必要帯域通知装
置1001とが接続されていても構わない。
【0056】次に、本実施形態の必要帯域通知装置10
01が送信端末に代わってPathメッセージを出す契
機を与えるためのいくつかの方法について説明する。
【0057】まず、静的に設定されるテーブルを用いる
方法について説明する。
【0058】必要帯域通知装置1001がPathメッ
セージを送出するためには、代行する送信端末とその受
信端末のアドレス、ポート番号等の情報が必要である。
この情報を、必要帯域通知装置1001が参照可能なテ
ーブルに予め設定することにより、必要帯域通知装置1
001はPathメッセージを送出することができる。
図3にこのテーブルの構成例を示す。
【0059】必要帯域通知装置1001は、図3に示す
ようなTspec検索テーブルを参照し、各エントリに
対応するPathメッセージを送出する。例えば、図3
のTspec検索テーブルの最初のエントリに対応し
て、必要帯域通知装置1001は、セッションオ(SE
SSION)ブジェクトに、宛先アドレス222.3
3.44.55、宛先ポート番号2000、プロトコル
番号17を記し、SENDER_TEMPLATEオブ
ジェクトに送信元アドレス111.222.33.4
4、送信元ポート1000を記し、SENDER_TS
PECオブジェクトにAという値を記したPathメッ
セージを定期的に送出する。
【0060】なお、必要帯域通知装置1001は、図3
のテーブルに登録された送信元アドレス,送信元ポート
番号,宛先アドレス,宛先ポート番号,プロトコル番号
の値をヘッダに持つデータパケットを検出した場合にP
athメッセージの送出を開始するようにするのが好ま
しい。
【0061】なお、Aは現在の仕様ではベクトル量であ
り、トークン・バケット・レート(Token bac
ket rate),トークン・バケット・デプス(T
oken backet depth),ピーク・レー
ト(peak rate),ミニマム・ポリスド・ユニ
ット(minimum policed unit),
マキシマム・パケット・サイズ(Maximum pa
cket size)からなる。このTspecに関し
ては、“The Use of RSVP with
IETF Integrated Services”
(draft−ietf−intserv−rsvp−
use−00.txt)に詳しい。
【0062】図3のTspec検索テーブルのエントリ
は、網の管理者により設定される。あるいは、端末の起
動時にその端末に関するエントリをその端末からロード
しても良い。
【0063】次に、端末からのデータパケットの観測に
よりPathメッセージの送出を開始する方法について
説明する。
【0064】必要帯域通知装置1001は、送信端末が
データパケットを送出するのを発見すると、そのデータ
パケットのアドレス、ポート番号等からPathメッセ
ージを送出するか否かを判断し、Pathメッセージを
送出すると判断した場合には、予め定められたTspe
cの値を書き込んだPathメッセージを送出する。
【0065】図4に、Pathメッセージを送出するか
否かの判断をし、Pathメッセージを送出する場合に
はそのTspecの値を決定するためのTspec検索
テーブルの構成例を示す。この場合、Tspec検索テ
ーブルに該当するエントリが存在すれば、RSVPのフ
ローを定義するデータパケットの送信元アドレス・送信
ポート番号・宛先アドレス・宛先ポート番号・プロトコ
ル番号とからTspecの値を求めて、Pathメッセ
ージの送出を開始し、Tspec検索テーブルに該当す
るエントリが存在しないならば、Pathメッセージの
送出は行わない。なお、図4において示される記号*
(アスタリスク)は任意の値を意味する。もし、Tsp
ec検索テーブルに一致するエントリが複数存在する場
合、明に一致する部分が長いエントリを採用することと
する。
【0066】例えば、必要帯域通知手段1001は、送
信元アドレス111.222.33.44、送信元ポー
ト番号1000、宛先アドレス222.33.44.5
5、宛先ポート番号2000、プロトコル番号17のパ
ケットを検出した場合には、Tspecの値がDである
Pathメッセージの送出を開始し、また送信元アドレ
ス111.222.33.44、送信元ポート番号10
00で宛先アドレスが222.333.0.0から22
2.333.255.255迄でしかも222.33.
44.55以外のパケットを検出した場合には、宛先ポ
ート番号、プロトコル番号に関係なくTspecの値が
EのPathメッセージの送出を開始する。
【0067】次に、端末から明にTspecを教えても
らう方法について説明する。
【0068】Pathメッセージの送出の開始を指示す
るために、その旨を記したPath送出要求メッセージ
を、端末801が必要帯域通知装置1001に送出して
も良い。必要帯域通知装置1001が、Pathメッセ
ージを送出するために必要なTspec等の情報を、こ
のPath送出要求メッセージに記すことにより、必要
帯域通知装置1001はPathメッセージを送出する
ことができる。このPath送出要求メッセージのパケ
ットフォーマットの例を図5に示す。
【0069】次に、本必要帯域通知装置のPathメッ
セージの送出を止める契機を与える方法について説明す
る。
【0070】必要帯域通知装置1001は、データパケ
ットの有無に関わらずPathメッセージを出し続けて
も良いが、データパケットをある一定時間みつけること
ができなかった場合に、それに該当するPathメッセ
ージの送出を停止することが望ましい。これにより送信
端末801はデータの送出を停止するだけで必要帯域通
知装置1001によるPathメッセージの送出を停止
させることができる。
【0071】次に、本実施形態においてRSVPを処理
する機能を持つRSVP端末の扱いについて説明する。
【0072】必要帯域通知装置1001は、送信端末8
03がRSVP機能を持つ場合、送信端末803に関す
るRSVPメッセージの処理を行なう必要はない。送信
端末803がRSVP機能を持つか否かは、必要帯域通
知装置1001に予め送信端末803がRSVP機能を
持つか否かを設定することにより判断することができ
る。あるいは、送信端末803が送出したRSVPメッ
セージを発見した場合に、送信端末803がRSVP機
能を持つと判断しても良い。
【0073】また、図2では、送信端末にて送出された
パケットが必要帯域通知装置1001を経由するように
示しているが、必要帯域通知装置1001が図3に示し
た予め設定されるテーブルを用いてRSVP処理を行な
う場合には、送信端末801〜803のパケットのIP
網1100内の経路と、必要帯域通知装置1001の送
出するRSVPメッセージのIP網1100内の経路と
が同じであれば、送信端末の送出したパケットが必要帯
域通知装置1001を経由しないようにしても構わな
い。
【0074】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。
【0075】本実施形態では、受信端末に代わってRS
VPメッセージを受信し、また受信したRSVPメッセ
ージの処理を行う、必要帯域通知装置について説明す
る。
【0076】図6に、本実施形態に係る通信システムの
構成例を示す。
【0077】図6において、送信端末801からIP網
1100を介して受信端末901へ向けデータパケット
を送出する場合を考える。本実施形態では、送信端末8
01はIP網1100を介して受信端末901へ向けデ
ータパケットを送出し、またPathメッセージの送出
も行なっている。必要帯域通知装置1002は送信端末
801から送出されたRSVPメッセージを受信し、R
esvメッセージ等の受信端末901が送出すべきRS
VPメッセージを受信端末901の代わりに送出して、
送信端末801と必要帯域通知装置1002との間に帯
域を確保する。このとき、必要帯域通知装置1002
は、送信端末801の送出したRSVPメッセージをブ
ロックして受信端末への接続回線1201へは転送しな
いことが望ましい。
【0078】必要帯域通知装置1002が受信端末90
1の代わりにRSVP処理を行なうことにより、受信端
末901はRSVPを理解する必要がなく、受信端末9
01にRSVPを動作させる機能がなくとも、IP網1
100に帯域を確保することが可能となる。また、受信
端末でRSVPメッセージの処理を行なう必要がないた
め、受信端末901の処理負荷を減ずることが可能とな
る。また、受信端末901と必要帯域通知装置1002
との間の接続回線1201にRSVPメッセージを通過
させなくとも良いため、接続回線1201の通信容量を
RSVPメッセージで圧迫することもない。
【0079】なお、図6では、受信端末901と必要帯
域通知装置1002との間は直接接続されているが、そ
うではなくPHS等の無線網あるいは公衆電話網あるい
はルータ網等のネットワークを介して受信端末と必要帯
域通知装置1002とが接続されていても構わない。
【0080】次に、本実施形態の必要帯域通知装置10
02が送信端末に代わってResvメッセージを出す契
機を与えるためのいくつかの方法について説明する。
【0081】まず、flowspecの決定にテーブル
を用いる方法について説明する。
【0082】必要帯域通知装置1002は、受信端末9
01宛のPathメッセージを発見すると、そのPat
hメッセージのアドレス、ポート番号等からResvメ
ッセージを送出するか否かを判断し、Resvメッセー
ジを送出すると判断した場合には、予め定められたfl
owspecの値を書き込んだResvメッセージを送
出するようにする。
【0083】図7は、Resvメッセージを送出するか
否かの判断をし、Resvメッセージを送出する場合に
はそのサービスクラス、リザベーションスタイル、fl
owspecの値等のResvメッセージのパラメータ
を決定するためのリザーブパラメータ検索テーブルを示
す。図7では、Controlled Load Se
rviceと呼ばれるサービスクラスをCLで、Gua
ranteed Serviceと呼ばれるサービスク
ラスをGで示している。また、Fixed−Filte
rと呼ばれるリザベーションスタイルをFFで、Sha
red−Explicitと呼ばれるリザベーションス
タイルをSEで、Wildcard−Filterと呼
ばれるリザベーションスタイルをWFで示している。
【0084】このリザーブパラメータ検索テーブルを用
いることにより、RSVPフローを定義する送信元アド
レス・送信元ポート番号・宛先アドレス・宛先ポート番
号・プロトコル番号とからflowspec等の値を求
めることができる。もし、リザーブパラメータ検索テー
ブルに該当するエントリが存在しない場合、Resvメ
ッセージを送出しない。また、図7において示される記
号*(アスタリスク)は任意の値を意味する。もし、リ
ザーブパラメータ検索テーブルに一致するエントリが複
数存在する場合、明に一致する部分が長いエントリが採
用される。
【0085】例えば、必要帯域通知手段1002は、送
信元アドレス111.222.33.44、送信元ポー
ト番号1000、宛先アドレス222.33.44.5
5、宛先ポート番号2000、プロトコル番号17のパ
ケットを検出した場合、サービスクラスとしてGuar
anteed Serviceを、リザベーションスタ
イルとしてFixed−Filterスタイルを、fl
owspecの値としてaを記したResvメッセージ
の送出を開始し、また、送信元ポート番号1000、宛
先アドレス222.33.44.55、宛先ポート番号
2000、プロトコル番号17、送信元アドレスが11
1.222.33.0から111.222.33.25
5でかつ111.222.33.44以外の値を記した
Pathメッセージを検出した場合には、サービスクラ
スとしてGuaranteedServiceを、リザ
ベーションスタイルとしてFixed−Filterス
タイルを、flowspecの値としてcを記したRe
svメッセージの送出を開始する。
【0086】なお、第1の実施形態と同様に静的に設定
されるテーブルによる方法を用いてよい。
【0087】次に、端末から明にflowspecを教
えてもらう方法について説明する。
【0088】Resvメッセージの送出の開始を指示す
るために、その旨を記したResv送出要求メッセージ
を、受信端末901が必要帯域通知装置1002に送出
しても良い。flowspec等の必要帯域通知装置1
002がResvメッセージを送出するために必要な情
報をこのResv送出要求メッセージに記すことによ
り、必要帯域通知装置1002は容易にResvメッセ
ージを送出することができる。このResv送出要求メ
ッセージのパケットフォーマットの例を図8に示す。
【0089】次に、端末から通信品質を教えてもらう方
法について説明する。
【0090】受信端末901が受信フローに対する通信
品質を、例えば“良い”、“適切”、“悪い”の三段階
で、必要帯域通知装置1002に通知し、必要帯域通知
装置1002はこの情報を基にResvメッセージの送
出を開始しても良い。必要帯域通知装置1002がRe
svメッセージの送出を行なっていない場合に、受信端
末901から通信品質が“悪い”旨を通知されたとき、
必要帯域通知装置1002はResvメッセージの送出
を開始する。また、必要帯域通知装置1002がRes
vメッセージの送出を行なっている場合に、通信品質が
“悪い”旨を通知されたとき、必要帯域通知装置100
2はflowspecの値を確保帯域が大きくなるよう
に変更してResvメッセージを送出する。また、必要
帯域通知装置1002がResvメッセージの送出を行
なっている場合に、通信品質が“良い”を通知された場
合、必要帯域通知装置1002はflowspecの値
を確保帯域が小さくなるように変更してResvメッセ
ージを送出する。
【0091】図9に、受信端末901が受信フローの通
信品質を、通信帯域通知装置1002に通知するための
通信品質通知メッセージのフォーマット例を示す。通信
品質メッセージの通信品質フィールドに、通信品質が
“良い”または“適切”または“悪い”のいずれかを記
載することにより、必要帯域通知装置1002に受信フ
ローの通信品質を通知することができる。
【0092】次に、本必要帯域通知装置のResvメッ
セージの送出を止める契機を与える方法について説明す
る。
【0093】必要帯域通知装置1002は、送信端末8
01からのPathメッセージをある一定期間みつける
ことができなかった場合にそれに該当するResvメッ
セージの送出を停止する。あるいは、送信端末801か
らのデータパケットをある一定期間みつけることができ
なかった場合にそれに該当するResvメッセージの送
出を停止しても良い。
【0094】次に、本実施形態においてRSVPを処理
する機能を持つRSVP端末の扱いについて説明する。
【0095】必要帯域通知装置1002は、受信端末9
03がRSVP機能を持つ場合、受信端末903に関す
るRSVPメッセージの処理を行なう必要はない。受信
端末903がRSVP機能を持つか否かは、必要帯域通
知装置1002に予め受信端末903がRSVP機能を
持つか否かを設定することにより判断することができ
る。
【0096】以上説明してきた第1の実施形態に係る必
要帯域通知装置は送信端末に代わってRSVPメッセー
ジの処理を行うものであり、第2の実施形態に係る必要
帯域通知装置は受信端末に代わってRSVPの処理を行
なうものであるが、必要帯域通知装置はこの両方の機能
を合わせ持つことが望ましい。このようにすれば自装置
が対象とする端末装置が送信側になる場合であっても受
信側になる場合であってもRSVPの処理を代行するこ
とができる。
【0097】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態について説明する。
【0098】本実施形態では、送信端末に代わってRS
VPメッセージを送出し、また受信したRSVPメッセ
ージの処理を行う、必要帯域通知装置について説明す
る。
【0099】図10に、本実施形態に係る通信システム
の構成例を示す。
【0100】図10において、送信端末801〜803
と通信帯域通知装置1001は、イーサネット1201
を介してIP網1100に接続されている。イーサネッ
ト1201はブロードキャスト型のデータリンクであ
り、このイーサネット1201上に送出されたパケット
は、同一イーサネット1201に接続された任意の端末
により受信することが可能である。ここでは、端末を接
続する接続回線の具体例としてイーサネットを用いる
が、無線を用いて接続回線が実現されている場合のよう
に送信端末の送出したパケットを必要帯域通知装置10
01が受信できるものであれば、送信端末801〜80
3と必要帯域通知装置1001とIP網1100を接続
する接続回線はイーサネットである必要はない。
【0101】図10において、送信端末801からIP
網1100を介して受信端末901へ向けデータパケッ
トを送出する場合を考える。本実施形態では、送信端末
801はRSVPメッセージの送出は行なわずデータパ
ケットのみの送出を行なっている。必要帯域通知装置1
001はPathメッセージ等の送信端末が送出すべき
RSVPメッセージを送信端末801の代わりに送出し
ている。
【0102】必要帯域通知装置1001の送出したRS
VPメッセージはIP網1100を通過して、受信端末
901に到着する。受信端末901が送出したResv
メッセージはIP網1100を介してイーサネット12
01に到着する。必要帯域通知装置1001は到着した
Resvメッセージを受信して、これに対する必要なR
SVPの処理を送信端末801の代わりに行なう。
【0103】必要帯域通知装置1001が送信端末80
1に代わってRSVP処理を行なうことにより、送信端
末801はRSVPを理解する必要がなく、送信端末8
01にRSVPを動作させる機能がなくとも、IP網1
100に帯域を確保することが可能となる。また、送信
端末でRSVPメッセージの処理を行なう必要がないた
め、送信端末801の処理負荷を減ずることが可能とな
る。
【0104】ただし、必要帯域通知装置1001の送出
するPathメッセージや他のRSVPメッセージは、
あたかも送信端末801が送出したかのようにIP網1
100のルータに理解されるようIPヘッダのソースア
ドレスおよびSENDER_TEMPLATEオブジェ
クトには、送信端末801のアドレスが記述されている
ことが望ましい。
【0105】なお、図10では、送信端末801と必要
帯域通知装置1001とは同一イーサネット1201で
接続されているが、そうではなくPHS等の無線網ある
いは公衆電話網あるいはルータ網等のネットワークを介
して送信端末とイーサネット1201が接続されていて
も構わない。
【0106】次に、本実施形態の必要帯域通知装置10
01が送信端末に代わってPathメッセージを出す契
機を与えるためのいくつかの方法について説明する。
【0107】まず、静的に設定されるテーブルを用いる
方法について説明する。
【0108】必要帯域通知装置1001がPathメッ
セージを送出するためには、代行する送信端末とその受
信端末のアドレス、ポート番号等の情報が必要である。
この情報を、必要帯域通知装置1001が参照可能なテ
ーブルに予め設定することにより、必要帯域通知装置1
001はPathメッセージを送出することができる。
図3にこのテーブルの構成例を示す。
【0109】必要帯域通知装置1001は、図3に示す
ようなTspec検索テーブルを参照し、各エントリに
対応するPathメッセージを送出する。例えば、図3
のTspec検索テーブルの最初のエントリに対応し
て、必要帯域通知装置1001は、セッション(SES
SION)オブジェクトに、宛先アドレス222.3
3.44.55、宛先ポート番号2000、プロトコル
番号17を記し、SENDER_TEMPLATEオブ
ジェクトに送信元アドレス111.222.33.4
4、送信元ポート1000を記し、SENDER_TS
PECオブジェクトにAという値を記したPathメッ
セージを定期的に送出する。
【0110】なお、必要帯域通知装置1001は、図3
のテーブルに登録された送信元アドレス,送信元ポート
番号,宛先アドレス,宛先ポート番号,プロトコル番号
の値をヘッダに持つデータパケットを検出した場合にP
athメッセージの送出を開始するようにするのが好ま
しい。
【0111】図3のTspec検索テーブルのエントリ
は、網の管理者により設定される。あるいは、端末の起
動時にその端末に関するエントリをその端末からロード
しても良い。
【0112】次に、端末からのデータパケットの観測に
よりPathメッセージの送出を開始する方法について
説明する。
【0113】必要帯域通知装置1001は、送信端末が
データパケットを送出するのを発見すると、そのデータ
パケットのアドレス、ポート番号等からPathメッセ
ージを送出するか否かを判断し、Pathメッセージを
送出すると判断した場合には、予め定められたTspe
cの値を書き込んだPathメッセージを送出しても良
い。
【0114】図4は、Pathメッセージを送出するか
否かの判断をし、Pathメッセージを送出する場合に
はそのTspecの値を決定するためのTspec検索
テーブルの構成例を示す。これを用いることにより、第
1の実施形態と同様にして、Pathメッセージを送出
するか否かの判断を行ない、Pathメッセージを送出
する場合には、そのTspecの値を決定することがで
きる。
【0115】次に、端末から明にTspecを教えても
らう方法について説明する。
【0116】Pathメッセージの送出の開始を指示す
るために、その旨記したPath送出要求メッセージ
を、端末801が必要帯域通知装置1001に送出して
も良い。Tspec等の必要帯域通知装置1001がP
athメッセージを送出するために必要な情報をこのP
ath送出要求メッセージに記すことにより、必要帯域
通知装置1001はPathメッセージを送出すること
ができる。このPath送出要求メッセージのパケット
フォーマットの例を図5に示す。
【0117】次に、本必要帯域通知装置のPathメッ
セージの送出を止める契機を与える方法について説明す
る。
【0118】必要帯域通知装置1001は、データパケ
ットの有無に関わらずPathメッセージを出し続けて
も良いが、データパケットをある一定時間みつけること
ができなかった場合に、それに該当するPathメッセ
ージの送出を停止することが望ましい。これにより送信
端末801はデータの送出を停止するだけで必要帯域通
知装置1001によるPathメッセージの送出を停止
させることができる。
【0119】次に、本実施形態においてRSVPを処理
する機能を持つRSVP端末の扱いについて説明する。
【0120】必要帯域通知装置1001は、送信端末8
02がRSVP機能を持つ場合、送信端末802に関す
るRSVPメッセージの処理を行なう必要はない。送信
端末802がRSVP機能を持つか否かは、必要帯域通
知装置1001に予め送信端末802がRSVP機能を
持つか否かを設定することにより判断することができ
る。あるいは、送信端末802が送出したRSVPメッ
セージを発見した場合に、送信端末803がRSVP機
能を持つと判断しても良い。
【0121】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態について説明する。
【0122】本実施形態では、受信端末に代わってRS
VPメッセージを受信し、また受信したRSVPメッセ
ージの処理を行う、必要帯域通知装置について説明す
る。
【0123】図11に、本実施形態に係る通信システム
の構成例を示す。
【0124】図11において、受信端末901〜903
と通信帯域通知装置1002は、イーサネット1201
を介してIP網1100に接続されている。イーサネッ
ト1201はブロードキャスト型のデータリンクであ
り、このイーサネット1201上に送出されたパケット
は、同一イーサネット1201に接続された任意の端末
により受信することが可能である。ここでは、端末を接
続する接続回線の具体例としてイーサネットを用いる
が、接続回線が無線を用いて実現されている場合のよう
に受信端末へ送出されたパケットを必要帯域通知装置1
002が受信できるものであれば、受信端末901〜9
03と必要帯域通知装置1002とIP網1100を接
続する接続回線はイーサネットである必要はない。
【0125】図11において、送信端末801からIP
網1100を介して受信端末901へ向けデータパケッ
トを送出する場合を考える。本実施形態では、送信端末
801がIP網1100を介して受信端末901へ向け
データパケットを送出するとともにPathメッセージ
を送出しており、必要帯域通知装置1002はResv
メッセージ等の受信端末901が送出すべきRSVPメ
ッセージを受信端末901の代わりに送出して、IP網
1100に受信端末901のための帯域を確保する。こ
れにより、受信端末901はRSVPを理解する必要が
なく、受信端末901にRSVPを動作させる機能がな
くとも、IP網1100に帯域を確保することが可能と
なる。また、受信端末でRSVPメッセージの処理を行
なう必要がないため、受信端末901の処理負荷を減ず
ることが可能となる。
【0126】なお、図11では、受信端末901と必要
帯域通知装置1002とは同一イーサネット1201で
接続されているが、そうではなくPHS等の無線網ある
いは公衆電話網あるいはルータ網等のネットワークを介
して受信端末とイーサネット1201が接続されていて
も構わない。
【0127】次に、本実施形態の必要帯域通知装置10
02が送信端末に代わってResvメッセージを出す契
機を与えるためのいくつかの方法について説明する。
【0128】まず、flowspecの決定にテーブル
を用いる方法について説明する。
【0129】必要帯域通知装置1002は、受信端末9
01宛のPathメッセージを発見すると、そのPat
hメッセージのアドレス、ポート番号等からResvメ
ッセージを送出するか否かを判断し、Resvメッセー
ジを送出すると判断した場合には、予め定められたfl
owspecの値を書き込んだResvメッセージを送
出するようにする。
【0130】図7に示すリザーブパラメータ検索テーブ
ルを用いることにより、第2の実施形態の場合と同様に
して、Resvメッセージを送出するか否かの判断を
し、Resvメッセージを送出する場合には、そのサー
ビスクラス、リザベーションスタイル、flowspe
cの値等のResvメッセージのパラメータを決定する
ことができる。
【0131】なお、第3の実施形態と同様に静的に設定
されるテーブルによる方法を用いてよい。
【0132】次に、端末から明にTspecを教えても
らう方法について説明する。
【0133】Resvメッセージの送出の開始を指示す
るために、その旨を記したResv送出要求メッセージ
を、受信端末901が必要帯域通知装置1002に送出
しても良い。必要帯域通知装置1002がResvメッ
セージを送出するために必要なflowspec等の情
報をこのResv送出要求メッセージに記すことによ
り、必要帯域通知装置1002は容易にResvメッセ
ージを送出することができる。このResv送出要求メ
ッセージのパケットフォーマットの例を図8に示す。
【0134】次に、端末から通信品質を教えてもらう方
法について説明する。
【0135】受信端末901が受信フローに対する通信
品質を、例えば“良い”、“適切”、“悪い”の三段階
で、必要帯域通知装置1002に通知し、必要帯域通知
装置1002はこの情報を基にResvメッセージの送
出を開始しても良い。第2の実施形態と同様に、必要帯
域通知装置1002がResvメッセージの送出を行な
っていない場合に、受信端末901から通信品質が“悪
い”旨を通知されたとき、必要帯域通知装置1002は
Resvメッセージの送出を開始する。また、必要帯域
通知装置1002がResvメッセージの送出を行なっ
ている場合に、通信品質が“悪い”旨を通知されたと
き、必要帯域通知装置1002はflowspecの値
を確保帯域が大きくなるように変更してResvメッセ
ージを送出する。また、必要帯域通知装置1002がR
esvメッセージの送出を行なっている場合に、通信品
質が“良い”を通知された場合、必要帯域通知装置10
02はflowspecの値を確保帯域が小さくなるよ
うに変更してResvメッセージを送出する。
【0136】次に、本必要帯域通知装置のResvメッ
セージの送出を止める契機を与える方法について説明す
る。
【0137】必要帯域通知装置1002は、送信端末8
01からのPathメッセージをある一定期間みつける
ことができなかった場合にそれに該当するResvメッ
セージの送出を停止する。あるいは、送信端末801か
らのデータパケットをある一定期間みつけることができ
なかった場合にそれに該当するResvメッセージの送
出を停止しても良い。
【0138】次に、本実施形態においてRSVPを処理
する機能を持つRSVP端末の扱いについて説明する。
【0139】必要帯域通知装置1002は、受信端末9
02がRSVP機能を持つ場合、受信端末902に関す
るRSVPメッセージの処理を行なう必要はない。受信
端末902がRSVP機能を持つか否かは、必要帯域通
知装置1002に予め受信端末902がRSVP機能を
持つか否かを設定することにより判断することができ
る。
【0140】以上説明してきた第3の実施形態に係る必
要帯域通知装置は送信端末に代わってRSVPメッセー
ジの処理を行うものであり、第4の実施形態に係る必要
帯域通知装置は受信端末に代わってRSVPの処理を行
なうものであるが、必要帯域通知装置はこの両方の機能
を合わせ持つことが望ましい。このようにすれば自装置
が対象とする端末装置が送信側になる場合であっても受
信側になる場合であってもRSVPの処理を代行するこ
とができる。
【0141】次に、本発明の第5の実施形態について説
明する。
【0142】図12に、本実施形態に係る通信システム
の構成例を示す。
【0143】図12において、送信端末801からIP
網1100を介して受信端末901へ向けデータパケッ
トを送出する場合を考える。本実施形態では、送信端末
801はIP網1100を介して受信端末901へ向け
データパケットを送出している。同様に送信端末802
は受信端末902へ、送信端末902は受信端末902
へデータパケットを送出している。必要帯域通知装置1
001は送信端末801〜803に代わってPathメ
ッセージを送出する等のRSVPの動作を行なってい
る。必要帯域通知装置1002は受信端末901〜90
2に代わってResvメッセージを送出する等のRSV
Pを動作を行なっている。これにより。送信端末・受信
端末にRSVP機能を持たなくとも、IP網1100に
帯域の確保を行なうことができる。
【0144】このとき、送信端末側の必要帯域通知装置
1001は、第1の実施形態に示した動作を行なうこと
により、送信端末になり代わってRSVP処理を行なう
ことができる。
【0145】また、受信端末側の必要帯域通知装置10
02は、第2の実施形態に示した動作を行なうことによ
り、受信端末にまり代わりRSVP処理を行なうことが
できる。
【0146】次に、複数のフローをまとめて帯域確保を
する場合について説明する。
【0147】本実施形態に係る必要帯域通知装置の送出
するRSVPメッセージは、RSVPの仕様を定めたイ
ンタネットドラフト“Resource ReSerV
ation Protocol(RSVP)−Vers
ion1 Functional Specifica
tion”:(draft−ietf−rsvp−sp
ec13)に記載された通りのフォーマットを用いても
良いが、そうではなく、仕様とは異なるフォーマットの
独自のResvメッセージを用いても良い。
【0148】仕様通りのResvメッセージを送出した
場合、各図におけるIP網1100にて確保される帯域
は、セッションの異なる複数フローに対して帯域を確保
することはできない。しかしながら、独自のResvメ
ッセージを用いることによりセッションの異なる複数の
フローに対する帯域を確保することができる。ここで、
セッションとは、宛先アドレスと宛先ポート番号とプロ
トコル番号により定義されるものとし、フローとは、送
信元アドレス,送信元ポート番号,宛先アドレス,宛先
ポート番号,プロトコル番号で定義されるものとする。
【0149】図13は、このResvメッセージの拡張
フォーマットの一例を示す。Resvの仕様と異なる部
分は、メッセージにreserve labelフィー
ルドが追加されていることである。このreserve
labelは0以上の整数値を取る。この拡張Res
vメッセージを受け取ったIP網1100内のルータ
は、同じreserve labelの値を持つフロー
に属するパケット流全体に対して、帯域を確保する。こ
れにより、複数のフローに対して帯域の確保を行なうこ
とができる。
【0150】ただし、このreserve label
は、通信プロトコルとしてIPv6を用いる場合には、
IPv6ヘッダ内のflow labelを用いること
もできる。IPv6に関しては、IETF RFC18
83(Internet Protocol Vers
ion 6(IPv6) Spesificatio
n)に詳しい。
【0151】通常のRSVPの動作との互換性を保つた
めに、reserve labelの特定の値、例えば
0、を予約しておき、reserve labelの値
が0の拡張Resvメッセージを受け取ったルータは、
このreserve labelのフィールドを無視し
てResvの仕様書通りにセッション毎の帯域確保を行
なっても良い。
【0152】IP網1100のルータがこの拡張Res
vメッセージを受け取った場合の動作を次に示す。 (動作1) 受信Resvメッセージより、フローxと
reserve label iを読み込む。 (動作2)もし、i=0であれば、通常のRSVPの動
作を行なう。 (動作3)もし、i≠0であれば、reserve l
abelの値がiであるフローの集合Xにフローxを加
え、この新たなフローの集合X´(=X+x)に対し
て、帯域を確保する。
【0153】次に、通信プロトコルとしてIPv6を用
い、reserve labelとしてIPv6ヘッダ
内のflow labelを用いる場合の例についての
説明を行う。
【0154】図12のネットワーク構成を用いて説明す
ると、送信端末側の必要帯域通知装置1001は、ある
フロー群に対応するreserve labelの値を
書き込んだ拡張Pathメッセージを生成し、これをデ
ータパケットの経路上へ送出する。この拡張Pathメ
ッセージのフォーマットの例を図16に示す。拡張Pa
thメッセージのsender descriptor
フィールド内のTspecの値は、もともと各送信端末
の送出するトラヒック特性を示すものであるが、この場
合フロー群全体のトラヒック特性を示すTspecの値
を拡張Pathメッセージに記す。次に、拡張Path
メッセージを受け取った受信端末側の必要帯域通知装置
1002は、受信した拡張Pathメッセージと同じ値
のreserve labelを持つ拡張Resvメッ
セージを上流に向けて送出する。図17にこの例に用い
る拡張Resvメッセージのフォーマットの例を示す。
必要帯域通知装置1001と1002との間にあるIP
網1100内のルータは、reserve label
と同じ値のflow labelを持つデータパケット
に対して拡張Resvメッセージで指示された帯域を確
保する。これにより、IP網1100内のルータは各フ
ローを識別してRSVPのステートを保持する必要はな
く、reserve label毎にRSVPのステー
トを保持すれば良く、ルータの必要メモリ量・処理負荷
を削減することが可能となる。
【0155】この例において拡張Pathメッセージは
必要帯域通知装置1002より下流側には流さないこと
が望ましく、拡張Resvメッセージは必要帯域通知装
置1001より上流側には流さないことが望ましい。こ
の例において、拡張PathメッセージのTspecの
値は、予め定められた値を用いても良いし、送信端末か
らPathメッセージが送出される場合には、送出され
たPathメッセージのTspecの値を基に求められ
た値を用いても良い。また、拡張Resvメッセージの
flow descriptorの値は、予め定められ
た値を用いても良いし、受信端末からResvメッセー
ジが送出される場合には、送出されたResvメッセー
ジのflow descriptorの値を基に求めた
値を用いても良い。
【0156】図12のネットワーク構成では、データパ
ケットは必要帯域通知装置1001,1002を通過す
るようになっているが、拡張Pathメッセージと拡張
Resvメッセージを帯域確保を行うべき経路に流すこ
とができれば、必要帯域通知装置の位置は図12の構成
に囚われない。
【0157】図12のネットワーク構成のように、デー
タパケットが必要帯域通知装置1001,1002を通
過する場合、必要帯域通知装置1001が帯域を確保す
べきデータパケットのIPv6ヘッダ内のflow l
abelの値を、拡張Pathメッセージに記したre
serve labelの値に書き換えて、IP網11
00へ送出しても良い。この場合、必要帯域通知装置1
002がデータパケットのflow labelの値を
基に戻すことが望ましい。
【0158】次に、上記のreserve label
の代わりにSESSIONオブジェクトのアドレスを利
用する例について説明する。
【0159】パケット流の属性を示すために、図13の
拡張Resvメッセージを用いるのではなく、仕様書通
りのResvメッセージのフォーマットを用いても良
い。仕様に従ったResvメッセージのフォーマットを
図14に示す。この場合、SESSIONオブジェクト
に宛先アドレス・宛先ポート番号・プロトコル番号をそ
のまま記すのではなく、一部を0により置き換えてお
く。例えば、SESSIONオブジェクトに(宛先アド
レス、宛先ポート番号、プロトコル番号)として(11
1.22.33.0,1000,17)というアドレス
を記していた場合、このセッションオブジェクトの値を
属性として扱う。これにより、宛先アドレスが111.
22.33.0〜111.22.33.255、宛先ポ
ート番号が1000、プロトコル番号が17のパケット
流全体に対する帯域の確保をIP網1100のルータに
指示することができる。このとき、例えば、(111.
22.33.44,1000,17)を記したResv
メッセージも併せて送出した場合は、宛先アドレスが1
11.22.33.44、宛先ポート番号が1000、
プロトコル番号が17のパケット流と、宛先アドレスが
111.22.33.0〜111.22.33.255
でかつ111.22.33.44以外であり、宛先ポー
ト番号が1000、プロトコル番号が17のパケット流
との帯域を別個に確保することを意味する。
【0160】上記の例では、属性として(宛先アドレ
ス、宛先ポート番号、プロトコル番号)の組を用いた
が、そうではなく例えば宛先アドレスのみを用いて属性
を示しても良い。この場合、(宛先アドレス、宛先ポー
ト番号、プロトコル番号)=(111.22.33.
0,1000,17)をSESSIONオブジェクトに
記したResvメッセージは、宛先アドレスが111.
22.33.0〜111.22.33.255のパケッ
ト流全体に対する帯域の確保を意味する。
【0161】なお、端末が拡張Resvメッセージを送
出してもよい。例えば、図12において、受信端末90
3はRSVP機能を持っており、拡張Resvメッセー
ジを送出する場合には、必要帯域通知装置1002は、
受信端末903に対するRSVPの処理を行なわなくと
も良い。
【0162】また、端末がPathメッセージを送出し
ても良い。例えば、送信端末803がRSVP機能を持
つ場合には、必要帯域通知装置1001は送信端末80
3に対するRSVPの処理を行なわなくとも良い。
【0163】なお、図12では、端末801〜803と
必要帯域通知装置1001とは直接接続されているが、
この間をつなぐ接続回線1201〜1203は、例え
ば、イーサネット、FDDI、ATM網、無線(PH
S)網、ルータ網、公衆電話網により実現されていても
構わない。
【0164】同様に、受信端末901〜903と必要帯
域通知装置1001とは直接接続されているが、この間
をつなぐ接続回線1204〜1206は、例えば、イー
サネット、FDDI、ATM網、無線(PHS)網、ル
ータ網、公衆電話網により実現されていても構わない。
【0165】また、図12では、送信端末により送出さ
れたパケットが必要帯域通知装置1001を経由するよ
うに示しているが、必要帯域通知装置1001が予め設
定された情報を用いてRSVP処理を行なう場合には、
送信端末801〜803のパケットのIP網1100内
の経路と、必要帯域通知装置1001の送出するRSV
PメッセージのIP網1100内の経路とが同じであれ
ば、送信端末の送出したパケットが必要帯域通知装置1
001を経由しないようにしても構わない。
【0166】なお、必要帯域通知装置1001と100
2にそれぞれ、第1の実施形態および第2の実施形態の
両方の機能を持たせることにより、自装置が処理対象と
する端末が送信側と受信側のいずれになっても、RSV
P処理を代行するころができる。
【0167】また、この実施形態にて説明した点は、第
3および第4の実施形態についても同様のことが言え
る。
【0168】さらに、上記した複数のフローをまとめて
帯域確保をするための構成については、他の実施形態に
ついても同様のことが言える。
【0169】また、以上の各機能は、ソフトウェアとし
ても実現可能である。また、上記した各手順あるいは手
段をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録
した機械読取り可能な媒体として実施することもでき
る。
【0170】本発明は、上述した実施の形態に限定され
るものではなく、その技術的範囲において種々変形して
実施することができる。
【0171】
【発明の効果】本発明によれば、必要帯域確保のための
所定の制御メッセージを処理する機能を持たない通信端
末が存在しても、該通信端末のために網内に一定水準の
通信品質を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】IP網の概念図
【図2】必要帯域通知装置をIP網と送信端末との間に
設置した場合の構成図
【図3】Tspec検索テーブルの構成例を示す図
【図4】Tspec検索テーブルの構成例を示す図
【図5】Path送出要求メッセージのフォーマットを
示す図
【図6】必要帯域通知装置をIP網と受信端末との間に
設置した場合の構成図
【図7】リザーブパラメータ検索テーブルの構成例を示
す図
【図8】Resv送出要求メッセージのフォーマットを
示す図
【図9】通信品質通知メッセージのフォーマットの例を
示す図
【図10】イーサネットに必要帯域通知装置を接続した
場合の構成図
【図11】イーサネットに必要帯域通知装置を接続した
場合の構成図
【図12】必要帯域通知装置を使用した通信方式を示す
【図13】拡張Resvメッセージのフォーマットの例
を示す図
【図14】Resvメッセージのフォーマットを示す図
【図15】RSVPのメッセージの流れを示す図
【図16】拡張Pathメッセージ(IPv6用)のフ
ォーマットを示す図
【図17】拡張Resvメッセージ(IPv6用)のフ
ォーマットを示す図
【符号の説明】
101〜105,801〜803,901〜903…端
末 201〜204,701,702…ルータ 301〜306,1201,1202…接続回線 1001,1002…必要帯域通知装置 1100,1101…IP網

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定水準の通信品質を確保するために送信
    端末および受信端末の少なくとも一方が所定の制御メッ
    セージを送信して網内に帯域を確保する通信帯域確保方
    式を用いた通信網に接続された通信帯域通知装置であっ
    て、 自装置の対象とする端末が前記送信端末である場合の該
    端末が行うべき所定の制御メッセージの送出を含む処理
    および自装置の対象とする端末が前記受信端末である場
    合の該端末が行うべき所定の制御メッセージの送出を含
    む処理のうち少なくとも一方を代行する手段を備えたこ
    とを特徴とする通信帯域通知装置。
  2. 【請求項2】一定水準の通信品質を確保するために送信
    端末および受信端末の少なくとも一方が所定の制御メッ
    セージを送信して網内に帯域を確保する通信帯域確保方
    式を用いた通信システムであって、 自装置の対象とする端末が前記送信端末である場合の該
    端末が行うべき所定の制御メッセージの送出を含む処理
    および自装置の対象とする端末が前記受信端末である場
    合の該端末が行うべき所定の制御メッセージの送出を含
    む処理のうち少なくとも一方を代行する通信帯域通知装
    置を、少なくとも1つ備えたことを特徴とする通信シス
    テム。
  3. 【請求項3】一定水準の通信品質を確保するために送信
    端末および受信端末の少なくとも一方が所定の制御メッ
    セージを送信して網内に帯域を確保する通信帯域確保方
    式を用いた通信システムであって、 自装置の対象とする端末が前記送信端末である場合の該
    端末が行うべき所定の制御メッセージの送出を含む処理
    および自装置の対象とする端末が前記受信端末である場
    合の該端末が行うべき所定の制御メッセージの送出を含
    む処理のうち少なくとも一方を代行する通信帯域通知装
    置を、少なくとも1つ備え、 前記送信端末を対象とする通信帯域通知装置および前記
    受信端末を対象とする他の通信帯域通知装置が存在する
    場合には、該通信帯域通知装置間で所定の制御メッセー
    ジのやり取りを行って、該通信帯域通知装置間に必要帯
    域を確保し、 前記送信端末および前記受信端末の少なくとも一方が前
    記通信帯域通知装置による代行を利用しないものである
    場合には、前記送信端末もしくは前記受信端末と前記通
    信帯域通知装置との間または前記送信端末と前記受信端
    末との間で所定の制御メッセージのやり取りを行って、
    前記送信端末もしくは前記受信端末と前記通信帯域通知
    装置との間または前記送信端末と前記受信端末との間に
    必要帯域を確保することを特徴とする通信システム。
  4. 【請求項4】一定水準の通信品質を確保するために送信
    端末および受信端末の少なくとも一方が所定の制御メッ
    セージを送信して網内に帯域を確保する通信帯域確保方
    式を用いた通信網での通信帯域確保方法であって、 前記送信端末および受信端末以外のノード装置が、前記
    送信端末または受信端末に代わって所定の制御メッセー
    ジの送信を含む処理を実行して、前記通信網に必要帯域
    を確保させることを特徴とする通信帯域確保方法。
  5. 【請求項5】一定水準の通信品質を確保するために送信
    端末および受信端末の少なくとも一方が所定の制御メッ
    セージを送信して網内に帯域を確保する通信帯域確保方
    式を用いた通信網での通信帯域確保方法であって、 前記送信端末および受信端末以外の第1のノード装置
    が、前記送信端末に代わって所定の制御メッセージの送
    信を含む処理を実行し、 前記送信端末および受信端末以外の第2のノード装置
    が、前記受信端末に代わって所定の制御メッセージの送
    信を含む処理を実行して、前記通信網に必要帯域を確保
    させることを特徴とする通信帯域確保方法。
  6. 【請求項6】前記必要帯域通知手段の送出する前記制御
    メッセージを、前記送受信端末間の経路の一部に流すこ
    とにより、前記経路の一部にのみ帯域を確保することを
    特徴とする請求項4または5に記載の通信帯域確保方
    法。
  7. 【請求項7】一定水準の通信品質を確保するために1対
    の送信端末および受信端末の少なくとも一方が所定の制
    御メッセージを送信して網内に帯域を確保する通信帯域
    確保方式を用いた通信網での通信帯域確保方法であっ
    て、 前記送信端末またはその代行を行う第1の通信帯域通知
    装置が所定の制御メッセージの送出を含む処理を実行
    し、 前記受信端末またはその代行を行う第2の通信帯域通知
    装置が所定の制御メッセージの送出を含む処理を実行し
    て、 前記第1の通信帯域通知装置と前記受信端末との間、前
    記送信端末と前記第2の通信帯域通知装置との間、また
    は前記第1および第2の通信帯域通知装置間に必要帯域
    を確保することを特徴とする通信帯域確保方法。
  8. 【請求項8】前記送信端末の送出するパケットはインタ
    ーネットプロトコルパケットであることを特徴とする請
    求項4ないし6のいずれか1項に記載の通信帯域確保方
    法。
  9. 【請求項9】前記制御メッセージはRSVPメッセージ
    であることを特徴とする請求項8に記載の通信帯域確保
    方法。
  10. 【請求項10】前記制御メッセージによりパケット流の
    属性を網に通知し、同一属性を通知されたパケット流全
    体に対する帯域を網に確保することを特徴とする請求項
    4ないし9のいずれか1項に記載の通信帯域確保方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100636100B1 (ko) * 1999-10-04 2006-10-19 삼성전자주식회사 인터넷폰 시스템에서 빠른 통화접속과 좋은 통화음질을 동시에만족시키는 인터넷폰 통화방법
JP2008078878A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Nec Corp セッション制御システム、セッション代行装置、通信方法、およびプログラム
WO2008053841A1 (fr) * 2006-10-30 2008-05-08 Kyocera Corporation Appareil de communication, procédé de communication, appareil de contrôle de communication, appareil de communication sans fil, procédé de contrôle de communication et procédé de communication sans fil

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