JPH10257061A - 送信キャリア衝突回避方法 - Google Patents

送信キャリア衝突回避方法

Info

Publication number
JPH10257061A
JPH10257061A JP9052818A JP5281897A JPH10257061A JP H10257061 A JPH10257061 A JP H10257061A JP 9052818 A JP9052818 A JP 9052818A JP 5281897 A JP5281897 A JP 5281897A JP H10257061 A JPH10257061 A JP H10257061A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
transmission delay
slave station
slave
station
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9052818A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Muto
哲 武藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokusai Electric Corp filed Critical Kokusai Electric Corp
Priority to JP9052818A priority Critical patent/JPH10257061A/ja
Publication of JPH10257061A publication Critical patent/JPH10257061A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ISMA方式において、複数の子局の同時デ
ータ送信によるキャリア衝突を防ぐと子局の送信効率の
低下をまねくという問題点を解決し、子局からの送信を
確実に処理し、かつ子局の優先度を固定させない通信制
御方法を提供する。 【解決手段】 親局からのアイドル信号に、アイドル信
号番号を付与して送信し、子局は、データの送信回数ご
とにグループ番号を付与したグループに分け、そのグル
ープ番号、アイドル信号番号、データの送信回数から、
アイドル信号を受信してからデータ送信を行うディレイ
までの時間をきめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信キャリア衝突
回避方法に係わり、とくにISAM方式における複数子
局からのデータ送信の衝突を回避するための送信キャリ
ア衝突回避方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一つの親局と複数の子局の間の送信制御
方式には、1)CSMA(キャリア・センス・マルチプ
ル・アクセス)方式、2)ISMA(アイドル・シグナ
ル・マルチプル・アクセス)方式、3)ポーリング方式
がある。CSMA方式では、他局からの送信電波がない
ことを確認してから自局の送信を行うが、複数の無線局
が、同一の時間に送信しようとすると、衝突が発生す
る。親局からの送信と子局からの送信に同一の周波数を
用いている場合は、子局同士の衝突だけでなく、子局と
親局の衝突も発生する。衝突が発生すると、肯定応答が
こないため再送を行うことになる。再送時には、ランダ
ムな送信ディレイをとり再送時の衝突を避けるようにし
ている。しかし、送信要求をする無線局が多くなると、
ランダムな送信ディレイをとっても衝突の確率が高くな
り、子局の送信効率が著しく低下する。
【0003】ISMA方式は、親局からアイドル信号を
送出し、アイドル信号が送出されている時のみ子局の送
信ができる方式である。これにより親局と子局の衝突は
回避できるが、子局間の衝突はCSMAと同様な問題が
発生する。子局間の衝突を避けるために、子局ごとに異
なる送信ディレイを持たせる方法があるが、子局の数が
多くなると、送信ディレイ値の数が多くなるとともに、
大きな送信ディレイ値を必要とし、データの送信効率
(実際にデータを送信している時間の全体にたいする割
合)が悪くなる。また子局ごとに優先度が固定してしま
う欠点がある。
【0004】ポーリング方式は、親局が全ての子局に対
し、ポーリングを行い送信要求があるか順次確認する方
法であり、子局間の衝突は防止できるが、全ての子局に
順次送信要求があるかを確認するため、子局の数が多く
なるとポーリングに時間がかかり送信効率が悪くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術がもっていた、子局間のキャリア衝突を防ぐと子局
の送信効率の低下をまねくという問題点を解決し、子局
からの送信を確実に処理し、かつ子局の優先度を固定さ
せない通信制御方法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明では、親局からのアイドル信号には、アイド
ル信号番号を付与して送信し、子局は、データの送信回
数ごとにきめられたグループに分け、該グループにはグ
ループ番号を付与しておき、子局では、グループ番号、
アイドル信号番号、データの送信回数から、送信ディレ
イ値を決定する。送信ディレイ値の決定方法は、送信回
数が多い場合に送信ディレイ値が小さくなるようにし
て、送信回数が多くなってくると優先度が高くなるよう
にする。また同一送信回数でも、グループ番号が異なれ
ば、送信ディレイ値が異なるようにして、短い送信ディ
レイ値を使用したグループの子局を優先するようにす
る。さらに、親局からアイドル信号の番号を毎回変更し
て送信し、それによりグループ番号に対応する送信ディ
レイの値を変更し、子局の送信優先度がかたよらないよ
うにする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。図1は、本発明のシステム構成図で符号0
が親局、符号1、符号2、符号3、符号9、符号Nは子
局である。親局からは、子局の送信を許可するときに
は、図1の点線で示すアイドル信号(IS)が送出され
る。
【0008】図2は、子局の構成図で、本発明に関連す
る部分のみを記述している。図2で符号21は無線部2
1で、符号22はモデム、符号23はキャリア検出部、
符号24はCPU、符号25は自子局のグループ番号が
記憶されているメモリ、符号26は同一の送出データを
送出した回数を記憶するメモリ、符号27は受信したア
イドル信号の番号が記憶されるメモリ、符号28は複数
の送信ディレイ値が書き込まれている送信ディレイ値テ
ーブルである。なお、親局から送信される無線電波と子
局から送信される無線電波は同じ周波数で、どちらも無
線部21で受信できるものとする。
【0009】図1で、親局0から、子局の送信を許可す
る場合には、アイドル信号IS(図1の点線で示す)が
送信される。送信データがある子局は、図2で親局から
のアイドル信号ISを無線部で受信し、モデム22で復
調し、アイドル信号であることがわかると、送信ディレ
イ値テーブル28に書き込まれている送信ディレイ値の
一つを読み出し、その送信ディレイ値が経過するまで
に、他の子局が送信した無線キャリアがあるかどうかを
無線部21、キャリア検出部23により検出する。もし
他の子局からの無線キャリアが検出されなければデータ
を送出し、親局からのデータを受け取ったことを示す肯
定応答を受信する。もし送信ディレイ値の時間が経過す
るより前に、他の子局からの無線キャリアが検出されれ
ば、データの送信を中止し、次のアイドル信号を受信し
するまで待つ。
【0010】図3に子局1と子局2がデータを送信しよ
うとする場合の信号シーケンスの例を示す。アイドル信
号ISを受信してから、子局1は40msの送信ディレイ
値の間、他の子局からの送信電波がなかったので、デー
タを送信した。子局2の送信ディレイ値は70msであっ
たので、子局1が先にデータを送信している電波を受信
したためデータ送信を中止し、次のアイドル信号IS受
信時まで待つ。そして2番目のアイドル信号ISを受信
すると、それから自局の送信ディレイ値70ms後にデー
タを送信する。このように、一般に子局1から子局Nま
でのN台の子局にそれぞれ異なった送信ディレイ値を持
たせれば、子局同士のデータが衝突することなくデータ
送信が可能となる。しかし、子局の数が少ない場合は、
すべての子局に異なった送信ディレイ値を持たせること
は容易であるが、子局の数が多くなると一部の子局に大
きな値の送信ディレイ値を持たせねばならず、また小さ
い値の送信ディレイ値をもつ子局がいつも優先的にデー
タを送信することになり問題が多い。
【0011】そこで、送信ディレイ値の数を、それほど
多くせずに、衝突を回避する方法について説明する。ま
ず、N台の子局を送信回数ごとに決まるグループ分けを
行う。一回目の送信時には、n1個の異なった送信ディ
レイ値を持つグループに分割し、二回目の送信時には、
今分けたn1個の各グループをn2個の異なった送信ディ
レイ値を持つグループごとに分割し、三回目の送信時に
は、n2個の各グループを更にn3個の異なった送信ディ
レイ値をもつグループごとに分割し、j回目の送信時に
は、nj個のグループごとに分割し、m回目の送信時に
はnm個の送信ディレイ値をもつグループごとに分割す
る。最後のnm個ごとに分割したグループには、複数の
子局がふくまれないようにする。そのため、n1×n2×
n3×・・nj・・×nmがNより等しいか大きく、かつ
Nに近い値となるように、n1、n2、・・、nmの値を
定める。ただし、子局の個数Nがn1,n2・・・等の多
くの整数の積に因数分解できないときは、送信回数mに
対するグループは子局を含んだものと含まないものがあ
るようにする。また、j回目の送信時にはnj個の異な
った送信ディレイ値を設けるので全部では、n1+n2
+・・ni・・+nmの数だけの異なった送信ディレイ値
を設けることになる(正確には、送信回数mに対するグ
ループに子局を含まないものがあれば、それに対しては
ディレイ値の設定は必要ない)。親局からのアイドル信
号には番号が付与されるが、その番号の数は、n1、n
2、・nj・、nmの値の公倍数にする。もちろん最小公
倍数でよい。
【0012】送信ディレイ値は、アイドル信号の番号、
送信カウンタ値(送信回数)ごとに決められたグループ
番号より求めるが、グループ分けした各グループの送信
ディレイ値には送信ディレイ番号を対応させておき、送
信ディレイ値の抽出アルゴリズムは送信ディレイ番号を
まず計算し、つぎにその送信ディレイ番号から送信ディ
レイ値を求める。すなわち、i回目の送信ディレイ番号
は、自子局に割り当てられたi回目の送信時のグループ
番号に受信したアイドル信号番号を加え、i回目のグル
ープわけの数niで割った余りとする。送信ディレイ値
は、ここでもとめた送信ディレイ番号から、i回目の送
信ごとに決められた表から求める。もちろん表の値を計
算で求めることも可能である。このi回目ごとに決めら
れた送信ディレイ値を、(i+1)回目の送信ディレイ
値のどの値よりも大きく定めておけば、i回目の送信よ
り(i+1)回目の送信の方が優先され、i回目の送信
と(i+1)回目の送信の衝突は避けられることにな
る。
【0013】以上の、設定方法を、子局台数が32の場
合について、図4にグループ分け、図5に送信ディレイ
値の例を示す。図4はNが32、n1が4、n2が4、n
3が2のグループ分けの例で、n1×n2×n3は32で子
局の数に等しい。m=3のグループ分けにより、n3で
子局の数が各1台ごとのグループ分けができる。子局0
は、一回目、2回目、3回目の送信回数ともグループ番
号は0であり、子局3は一回目の送信回数のグループ番
号は0であるが、二回目は1、三回目は0である。各子
局は、図4のグループ番号のうち、自局に関する部分
を、図2のメモリ25に記憶している。すなわち、子局
1は(0、0、0)、子局3は(0、1、0)のように
記憶している。また、アイドル信号の数は4、4、2の
最小公倍数の4とすることで、子局ごとの優先度が固定
しないようにする。図5では、送信ディレイ値の数(n
1+n2+n3)は10であり、各送信ディレイ値には、
送信回数ごとに送信ディレイ番号を付与してある。子局
はデータ送信のためには送信ディレイ値の時間まで送出
を待たなければならないので、送信ディレイ値が大きく
なると、送信に時間がかかるとともに、無線チャネルの
使用効率を劣化させる。そのため送信ディレイ値はでき
るだけ小さいことが望ましい。送信ディレイ値を、子局
のキャリア検出の最小値だけ順に増やしていくことで、
最大値をできるだけ小さくすることができる。図5で
は、送信ディレイ値の最小値を40msとし、子局のキャ
リア検出の最小値である30msごとに順次送信ディレイ
値を割り当てていって、最大値を300msに抑えてい
る。
【0014】以下、これに基づき、子局の送信キャリア
衝突回避方法の動作を説明する。図6、図7、図8、図
9にアイドル信号の送出ごとの信号シーケンスを示し、
図10に子局の制御フローを、図11に図4のグループ
分けの場合の送信ディレイ値を求めるアルごリズムを示
す。図1では今の場合N=32となるが、これらの子局
の内、子局1と子局2、子局3、子局9が送出データを
持っていたとする。図10で、先ず送出したいデータが
あれば(STEP10でYES)、図2のメモリ26の送信カ
ウンタを0にして(STEP11)、親局からのアイドル信
号(IS)が受信されるかを、図2の無線部21、モデ
ム22の出力で検出する(STEP12)。アイドル信号が
受信されると(STEP12でYES)、アイドル信号番号を
抽出し、メモリ27に記憶する(STEP13)。アイドル
信号番号は、0、1、2、3、0、1、2、・・の順で
送られてくるものとし、一回目は0であったとする。つ
ぎに送信ディレイ値を抽出する(STEP14)。
【0015】図4のグループ分け、図5の送信ディレイ
値テーブルの場合の送信ディレイ値抽出のアルゴリズム
の詳細を図11に示す。最初に、処理1として、送信カ
ウンタ値、グループ番号、アイドル信号番号から、送信
ディレイ番号を求める。子局1、2、3、9のメモリ2
6の送信カウンタは0であるが、一回目の送信時のグル
ープ番号は、子局1、2、3は0であるが子局9は1で
ある。子局1、2、3は、メモリ25より一回目の送信
グループ番号0を取り出し、メモリ27からアイドル信
号番号0を取り出し、(グループ番号+アイドル信号番
号)÷4を計算し余りをもとめる。子局1、2、3と
も、余りは0であり、送信ディレイ番号は0である。子
局9は、メモリ25より一回目の送信グループ番号は1
であるので、(グループ番号+アイドル信号番号)÷4
の余りは1となり送信ディレイ番号は1である。次に、
図11の処理2として、この送信ディレイ番号から送信
ディレイ値を求める。各子局は、図5のテーブルを図2
のメモリ28に持っている。子局1、2、3は、送信カ
ウンタ値0であり送信ディレイ番号が0であるので、図
5より送信ディレイ値210msを抽出する。子局9は、
送信カウンタ値0であり送信ディレイ番号が1であるの
で、メモリ28の図5より送信ディレイ値240msを抽
出する(以上図10のSTEP14)。
【0016】次に図10に戻って、今抽出した送信ディ
レイ値の時間だけ、無線部21、キャリア検出部23で
他の子局からの無線キャリアがあるかを検出し(STEP1
5)、もしキャリアが検出されたら(STEP15でYE
S)、データの送信はおこなわず、次のアイドル信号の
受信を待つ。もし、キャリアが検出されなかったら(ST
EP15でNO)、他の子局からの送信はないと判断し、自
分のデータを送信し(STEP16)、親局からの肯定応答
を待つ(STEP17)。肯定応答があれば(STEP17でYE
S)、データは正常に親局に送られたので、最初にもど
る。もし肯定応答がなければ(STEP17でNO)、同じ送
信ディレイ値でデータを送信した他の子局のデータ送信
と衝突したと判断し、二回目のデータ送信を行うことに
なる。そのためには、まず送信カウンタの値をみて(ST
EP18)、送信カウンタがmならば(STEP18でYES)、
そのまま次のアイドル信号受信を待つ(STEP12)。以
上のSTEP15以降の動作を今回の子局32台の例でみる
と、mー1=2である。図6に一回目のアイドル信号受
信時の信号シーケンスを示す。子局1、2、3は210
msの間、他局からの送信キャリア検出を試みるが、他の
子局からのキャリアがないのでデータを送信することに
なる。子局9は送信ディレイ値が240msなので、21
0msたったときに、子局1、2、3がデータを送信した
無線キャリアを受信するので、自分のデータは送信せ
ず、次のアイドル信号受信になる。子局1、2、3はデ
ータを送信するが、送信データは衝突するので、親局か
らの肯定応答がない。そのため、ともに、図2の送信カ
ウンタ26を1にして、次のアイドル信号を待つことに
なる。
【0017】二回目のアイドル信号を子局1、子局2、
子局3、子局9が受信したときの、信号シーケンスを図
7に示す。二回目のアイドル信号番号は1である。一回
目のアイドル信号受信時の説明と同じように図10のフ
ローは進むが、送信ディレイ値の抽出(STEP14)で、
子局1、2、3は送信カウンタ値が1である。このため
図4のグループ番号は、子局1、2は0であるが子局3
は1となる。図11の送信ディレイ値抽出アルゴリズム
も、処理1で子局1、2、3は送信カウンタ2の計算を
行う。その結果、子局1、2は、(グループ番号+アイ
ドル信号番号)÷4を計算すると、(0+1)÷4で余
り1となり、送信ディレイ番号は1で、図5より送信デ
ィレイ値は、送信カウンタ値1の2回目の送信の表から
130msを得る。子局3はグループ番号は1なので、
(1+1)÷4で余り2のため、送信ディレイ番号が2
で、図5より送信ディレイ値160msを得る。一方、子
局9は、一度もデータ送信を行っていないので、送信カ
ウンタ値は0であり、グループ番号も前回と同じ1、計
算式も前回と同じで、アイドル信号番号のみが1とな
る。そのため、(1+1)÷4の余りは2となり、送信
ディレイ番号が2で、図5の一回目の送信ディレイ値の
表から送信ディレイ値は270msとなる。これらの送信
ディレイ値のため、図7で、アイドル信号を受信してか
ら130ms後に子局1と子局2はデータ送信を開始し、
その時点で、子局3と子局9は、子局1、2の送信キャ
リアを検出するので、自分のデータ送信を行わず、次の
アイドル信号を待つことになる。子局1と子局2はデー
タを送信するが、やはり、送信データは衝突し、親局か
らの肯定応答がない。そのため、送信カウンタを2にし
て次のアイドル信号受信を待つことになる。
【0018】3回目のアイドル信号受信の信号シーケン
スを図8に示す。アイドル信号番号は2であり、子局
1、2の送信カウンタ値は2、子局3の送信カウンタ値
は1、子局9の送信カウンタ値は0である。このため、
子局1のグループ番号は0、子局2のグループ番号は
1、子局3のグループ番号は1、子局9のグループ番号
は1である。図11により、子局1の送信ディレイ番号
の計算結果は(0+2)÷2で余りは0のため0であ
り、図5から、送信ディレイ値は40msとなる。子局2
は(1+2)÷2で余り1で、送信ディレイ番号は1で
あるから3回目の送信ディレイ値の表から、送信ディレ
イ値は70msとなる。子局3の送信ディレイ番号は(1
+2)÷4の余り3で3、送信ディレイ値は、190ms
となる。子局9の送信ディレイ番号は(1+2)÷4で
余り3で3、送信ディレイ値は、300msとなる。その
結果、アイドル信号受信時より40ms後に、子局1がデ
ータ送信を行う。子局2、3、9は、自分の送信ディレ
イ値までの間に、子局1の送信キャリアを検出するので
データの送信をおこなわず、4回目のアイドル信号受信
を待つ。子局1のみしかデータ送信を行わないので、衝
突はなく、親局からの肯定応答が得られ、子局1のデー
タ送信が成功する。
【0019】4回目、5回目、6回目のアイドル信号受
信の信号シーケンスを図9に示す。アイドル信号番号は
4回目は3であり、子局2の送信カウンタ値は2、子局
3の送信カウンタ値は1、子局9の送信カウンタ値は0
とかわらない。このため、子局2のグループ番号は1、
子局3のグループ番号は1、子局9のグループ番号は1
である。図11により、子局2の送信ディレイ番号の計
算結果は(1+3)÷2で余りは0のため0であり、図
5から、送信ディレイ値は40msとなる。子局3の送信
ディレイ番号は(1+3)÷4の余り0で0、送信ディ
レイ値は、100msとなる。子局9の送信ディレイ番号
は(1+3)÷4で余り0で0、送信ディレイ値は、2
10msとなる。その結果、アイドル信号受信時より40
ms後に、子局2がデータ送信を行う。子局3、9は、自
分の送信ディレイ値までの間に、子局2の送信キャリア
を検出するのでデータの送信をおこなわず、5回目のア
イドル信号受信を待つ。子局2のみしかデータ送信を行
わないので、衝突はなく、親局からの肯定応答が得ら
れ、子局2のデータ送信が成功する。
【0020】5回目のアイドル信号番号は最初にもどり
0であり、子局3の送信カウンタ値は1、子局9の送信
カウンタ値は0とかわらない。このため、子局3のグル
ープ番号は1、子局9のグループ番号は1である。図1
1により、子局3の送信ディレイ番号の計算結果は(1
+0)÷4で余りは1のため1であり、図5から、送信
ディレイ値は130msとなる。子局9の送信ディレイ番
号は(1+0)÷4で余り1で1、送信ディレイ値は、
240msとなる。その結果、アイドル信号受信時より1
30ms後に、子局3がデータ送信を行う。子局9は、自
分の送信ディレイ値までの間に、子局3の送信キャリア
を検出するのでデータの送信をおこなわず、6回目のア
イドル信号受信を待つ。子局3のみしかデータ送信を行
わないので、衝突はなく、親局からの肯定応答が得ら
れ、子局3のデータ送信が成功する。
【0021】6回目のアイドル信号番号は1であり、子
局9の送信カウンタ値は0とかわらない。このため、子
局9のグループ番号は1である。図11により、子局9
の送信ディレイ番号の計算結果は(1+1)÷4で余り
は2のため2であり、図5から、送信ディレイ値は27
0msとなる。その結果、アイドル信号受信時より270
ms後に、子局9がデータ送信を行う。子局9のみしかデ
ータ送信を行わないので、衝突はなく、親局からの肯定
応答が得られ、子局9のデータ送信が成功する。
【0022】以上、詳細に説明したように、本発明によ
り、子局の同時送信があっても、データ送信の衝突を順
次回避することにより、最終的には送信を成功させるこ
とができる。32台の子局が一斉に送信する場合でも、
一回目のアイドル信号で8台の子局の同時送信にしぼら
れ、二回目のアイドル信号で2台の子局の同時送信にな
り、三回目のアイドル信号で1台の子局にしぼられて最
初のデータ送信が成功する。次に四回目のアイドル信号
で2台目の子局のデータ送信が成功する。このようにし
て、最終的には52回のアイドル信号受信で、32台の
子局からのデータ送信が処理できる。
【0023】通常、ISMAでは、最も効率が高い場合
には1回のアイドル信号ごとに一つのデータ送信が行え
る。本発明では、32台の子局の同時送信という苛酷な
場合でも52回のアイドル信号で32個のデータ送信が
おこなえるので、一つのデータ送信時間が長く、送信デ
ィレイの時間が無視できれば、無線回線の使用効率は
(32/52)×100=61%と、きわめて高い値が
得られることになる。もちろん、すべての子局に異なっ
た送信ディレイ値を設ければ、データ送信時の衝突はな
くなる。しかしすべての子局に異なる送信ディレイ値を
設定するのは、子局の数が少なければよいが、多くなる
と非現実的となる。たとえば子局の数が1000台ある
と、1000個の異なった送信ディレイ値が必要になる
が、子局の最小キャリア検出時間30msごとに送信ディ
レイ値を設定しても、送信ディレイ値の最大値は30秒
となり実用に適さない。本方式では、n1=10、n2=
10、n3=10の設定にすれば、全部で30の送信デ
ィレイ値を設けるだけでよい。本方式では、設定する送
信回数mと各送信回数ごとのグループ分けの数niの組み
合わせが、各種選択できるが、子局の最小無線キャリア
検出時間の値が、データ送出時間にくらべ十分小さけれ
ば、全体の送信ディレイ値の個数を多くし、送出間隔を
少なくしたり、子局からのトラヒックが少なければ、送
信ディレイ値の数を少なく設計するなど融通性のあるシ
ステムの構築が容易である。
【0024】また、送信回数ごとに送信ディレイ値が少
なくなって行くので、送信データの衝突があっても、次
の送信時は優先的に送信できるため、送信データの衝突
が順々に少なくなり最終的には、かならず送信が可能と
なる。どんなに多数の子局からの同時送信があっても、
m回(子局32の例では3回)のアイドル信号で、かな
らず一つの子局からの送信が可能となる特徴があり、ど
んなに過負荷が加わっても安定な動作を行うISMAが
実現できる。さらに送信ディレイ値として、子局が他の
子局から送信された無線キャリアを検出可能な最小時間
ごとの差を持たせて、順次設定するので、送信ディレイ
を設けることによる、無駄な時間を最小におさえること
ができる。また、アイドル信号に番号を付与して子局の
優先度を均一化するようにしているので、特定の子局が
通信しやすいということがない。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、ISMA方式における
子局データ送信の衝突を確実に回避して、かつどの子局
もほぼ均等な待ち時間で送信できるシステムの構築が可
能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象とするISAM方式のシステム説
明図である。
【図2】本発明の方法を具備した子局の構成例を示す図
である。
【図3】子局1と子局2がデータを送信しようとする場
合の信号シーケンスである。
【図4】子局32台の場合のグループ分けの説明図であ
る。
【図5】子局32台の場合の送信ディレイ値の説明図で
ある。
【図6】一回目のアイドル信号送出時の信号シーケンス
図である。
【図7】二回目のアイドル信号送出時の信号シーケンス
図である。
【図8】三回目のアイドル信号送出時の信号シーケンス
図である。
【図9】四、五、六回目のアイドル信号送出時の信号シ
ーケンス図である。
【図10】子局の制御フローである。
【図11】送信ディレイ値を抽出するアルゴリズムの説
明図である。
【符号の説明】
0 親局 1、2、3、9、N 子局 21 無線部 22 モデム 23 キャリア検出部 24 CPU 25、26、27 メモリ 28 送信ディレイ値テーブル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの親局と複数の子局からなり、各子
    局は、親局からのアイドル信号を検出してから与えられ
    た送信ディレイ値で定まる時間が経過するまでの間に、
    他の子局からの送信キャリアを受信しなかった場合のみ
    データを送信し、該データ送信に対する親局からの肯定
    応答がない場合は、同一データを再度送信するようにし
    たISMA方式における送信キャリアの衝突回避方法で
    あって、 親局は、アイドル信号送信時に、その送信ごとに値が変
    化するアイドル信号番号を付与して送信し、 各子局には、1つのデータ送信試行ごとにその送信回数
    をカウントするための送信カウンタを設けるとともに、
    前記子局を、前記送信回数ごとにグループ分けして当該
    子局が属するグループを指定するグループ番号を付与
    し、 子局のデータ送信時には、前記送信カウンタの示す送信
    回数に対応して定められた当該子局のグループ番号と、
    その送信時に親局から送信されてきたアイドル信号に付
    与されたアイドル信号番号とから、前記送信ディレイ値
    を決定することを特徴とする送信キャリア衝突回避方
    法。
  2. 【請求項2】 前記子局のグループ分けを、 前記送信回数1に対してはすべての子局をn1個の互い
    に異なる送信ディレイ値を持つグループに分割し、一般
    に前記送信回数j(2≦j≦m)に対しては前記送信回
    数jー1の時に分割されたnj-1個の各グループをnj個
    の互いに異なる送信ディレイ値を持つグループに分割す
    るとともに、 前記グループの個数n1、n2、・・、nmおよび送信回
    数の最大値mの値を、n1×n2×n3×・・×nmが子局
    の総数を下回らないように、かつ前記送信回数mに対す
    るnm個の各グループには1個または0個の子局が含ま
    れるように定めたことを特徴とする、請求項1に記載の
    送信キャリア衝突回避方法。
  3. 【請求項3】 前記グループ分けにおける各送信回数ご
    とのグループの個数nj,j=1〜nmの最小公倍数をLM
    としたとき、前記親局から送信されるアイドル信号番号
    が、その送信ごとに0からLM−1のLM個の整数値を
    順次繰り返すようにしたことを特徴とする請求項2に記
    載の送信キャリア衝突回避方法。
  4. 【請求項4】 前記送信回数ごとのグループ分割に対し
    て定められる送信ディレイ値を、前記送信回数が少ない
    ときほどより大きい値をとるように定めたことを特徴と
    する請求項2に記載の送信キャリア衝突回避方法。
  5. 【請求項5】 前記送信回数とグループごとに定められ
    る送信ディレイ値の各々は、子局が他の子局から送信さ
    れた無線キャリアを検出するのに要する最小時間ごとの
    差をもって設定されたことを特徴とする請求項4に記載
    の送信キャリア衝突回避方法。
  6. 【請求項6】 jを1からmまでの整数の一つとしたと
    き、前記送信回数jに対するnj個の送信ディレイ値に
    0から(njー1)の送信ディレイ番号を付与するとと
    もに、送信回数jの時の子局のデータ送信時に、当該子
    局の送信回数jに対するグループ番号に、親局から受信
    したアイドル信号に付加された前記アイドル信号番号を
    加算し、さらにその加算値を送信回数jに対するグルー
    プの個数njで除算したときの剰余を送信ディレイ番号
    とし、該送信ディレイ番号に対応する送信ディレイ値を
    そのときの送信ディレイ値として用いることを特徴とす
    る請求項2に記載の送信キャリア衝突回避方法。
JP9052818A 1997-03-07 1997-03-07 送信キャリア衝突回避方法 Pending JPH10257061A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9052818A JPH10257061A (ja) 1997-03-07 1997-03-07 送信キャリア衝突回避方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9052818A JPH10257061A (ja) 1997-03-07 1997-03-07 送信キャリア衝突回避方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10257061A true JPH10257061A (ja) 1998-09-25

Family

ID=12925431

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9052818A Pending JPH10257061A (ja) 1997-03-07 1997-03-07 送信キャリア衝突回避方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10257061A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002183694A (ja) * 2000-12-15 2002-06-28 Yoshikawa Rf System Kk データキャリア、データキャリアの読み出し優先度管理方法
KR100890060B1 (ko) 2004-08-27 2009-03-25 삼성전자주식회사 이동통신 시스템에서의 그룹 호 호출에 대한 응답메시지의 액세스 충돌 방지 방법 및 시스템

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002183694A (ja) * 2000-12-15 2002-06-28 Yoshikawa Rf System Kk データキャリア、データキャリアの読み出し優先度管理方法
JP4664486B2 (ja) * 2000-12-15 2011-04-06 吉川アールエフシステム株式会社 データキャリア、データキャリアの読み出し優先度管理方法
KR100890060B1 (ko) 2004-08-27 2009-03-25 삼성전자주식회사 이동통신 시스템에서의 그룹 호 호출에 대한 응답메시지의 액세스 충돌 방지 방법 및 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4406425B2 (ja) 単一媒体アクセス制御及び物理層の複数のチャネルを予約するための機構
CN101048975B (zh) 用于操作网络中的网络节点的方法和装置
JPH08163130A (ja) 無線lanのアクセス制御方式
WO2022057901A1 (zh) 无线局域网中的信道接入方法及相关装置
US20120082139A1 (en) Distributed medium access scheduling with implicit ordering
JP5335918B2 (ja) スケジュールされたレガシー保護フレームを提供するためのシステムおよび方法
CN101060499B (zh) 通信设备、通信方法以及计算机程序产品
CN110933689B (zh) 确定BSS Color值的方法、装置、终端设备及存储介质
KR20140055660A (ko) 통신 시스템에서 캐리어 센싱을 이용한 접속 방법
JP2024014880A (ja) マルチリンクデバイスのためのチャネルアクセス方法、および関連装置
JP2001516487A (ja) 非接触型データ交換システムにおける衝突を管理する改善された方法
JPH10257061A (ja) 送信キャリア衝突回避方法
CN112584543A (zh) 一种通信链路确定方法、装置、设备及存储介质
US5784002A (en) Low-power random digit generator
US11677534B2 (en) Device and method for fast collision resolution
CN116569647A (zh) 通信连接控制方法及装置、电子设备及存储介质
CN114430575A (zh) 一种业务传输方法及装置
CN113424640B (zh) 时延控制方法及装置
Amrani et al. Contention detection and resolution for multiple-access power-line communications
US9408234B2 (en) Method for transmitting data by using reverse order implied information obtained by competition by means of distributed coordination function in wireless LAN, and wireless communication device for transmitting data by using the same
JP2004349808A (ja) 無線中継方法および装置
EP3148282B1 (en) Method of enhancing transmission opportunity and wireless device using the same
CN117223357A (zh) 用于增强随机接入的通信装置和通信方法
CN117121616A (zh) 用于优先化的全双工通信的冲突检测和冲突解决
JPH0362062B2 (ja)