JPH10253186A - 蓄冷型冷凍機 - Google Patents

蓄冷型冷凍機

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Publication number
JPH10253186A
JPH10253186A JP6069797A JP6069797A JPH10253186A JP H10253186 A JPH10253186 A JP H10253186A JP 6069797 A JP6069797 A JP 6069797A JP 6069797 A JP6069797 A JP 6069797A JP H10253186 A JPH10253186 A JP H10253186A
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JP
Japan
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cylinder
movable member
displacer
cold storage
drive mechanism
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Application number
JP6069797A
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English (en)
Inventor
Koji Kawachi
内 幸 二 河
Katsumasa Araoka
岡 勝 政 荒
Shigeki Kadoma
間 茂 樹 門
Shuntaro Hata
俊太郎 秦
Ryoichi Sugawara
原 良 市 菅
Kunio Matsukura
倉 国 男 松
Satoshi Aoyanagi
柳 敏 青
Yoshio Ohashi
橋 義 男 大
Yasumi Otani
谷 安 見 大
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱効率を向上させ良好な冷凍性能を確保する
ことができ、衝撃音、振動を低減することができる信頼
性の高い蓄冷型冷凍機を提供すること。 【解決手段】 駆動機構50はケース58と、ケース5
8内に配置された連結ロッド51と、連結ロッド51の
外周に固着された円筒カム体52とを有している。円筒
カム体52の外周に回転ピン部60を有するロータ53
が配置され、これらの構成要素51,52,53,60
間において隙間が生じないようになっている。また、連
結ロッド51に連結されたディスプレーサ12は第.1
および第2ディスプレーサ18,19を有し、第2ディ
スプレーサ19の先端はテーパ形状となっている。テー
パ開始点100近傍に低温シール30が設けられ、低温
シール30より高温側に、第2ディスプレーサ19を貫
通する貫通孔31が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダ内に摺動
自在に配置されるとともに内部に蓄冷材を有する可動部
材を備えた蓄冷型冷凍機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のギホード・マクマホン型冷凍機
(以下GM冷凍機)の断面図を図5に示す。GM冷凍機
は圧縮機ユニット2とコールドヘッド1により構成され
る。コールドヘッド1は駆動機構50と、シリンダ1
4,15とを備えている。このうち駆動機構50はハウ
ジング58と、ハウジング58内に設けられたモーター
70と、その出力軸に取り付けられたカム機構75と、
カム機構75によって駆動される連結棒51と、給排気
弁55とを有している。また連結棒51には、連結棒5
1により駆動される第1および第2ディスプレーサ(可
動部材)18,19が連結され、これら第1および第2
ディスプレーサ18,19は互いに連結されるととも
に、シリンダ14,15内に配置されている。
【0003】第1および第2ディスプレーサ18,19
の内部には各々、軸方向に伸びる冷媒用の流路21,2
3が形成され、この流路21,23内には熱を貯蔵する
銅メッシュ等で形成された蓄冷材22と、鉛または青銅
の球などからなる蓄冷材24が配設されている。図5に
おいて、符号46,47はシリンダ14,15と第1お
よび第2ディスプレーサ18,19とにより囲まれると
ともに第1段冷却ステージ16と第2段冷却ステージ1
7に形成された第1および第2の閉鎖空間である。また
符号25,26は第1の閉鎖空間46と第2閉鎖空間4
7を隔離するシールであって、第1および第2ディスプ
レーサ18,19に取り付けられ、それぞれのシリンダ
14,15の内周面に接し、第1および第2ディスプレ
ーサ18,19と共に移動するものである。また符号9
0,91はシリンダ14,15の内面と、第1および第
2ディスプレーサ18,19の外周面とで形成される間
隙である。さらに符号81は高圧ガス用配管、符号82
は低圧ガス用配管であり、これら高圧ガス用配管81お
よび低圧ガス用配管82はいずれも圧縮機ユニット2に
接続されている。
【0004】次にGM冷凍気の作用について説明する。
圧縮機ユニット2で圧縮され吐出されたヘリウム等の高
圧ガスは高圧ガス用配管81から駆動機構50内の給排
気弁55を通りシリンダ14に流入する。次に第1およ
び第2ディスプレーサ18,19が上方へ移動すること
によって高圧ガスは、ガス通路21を通り蓄冷材22内
へ導入された後第1の閉鎖空間46へ流入し、更にガス
通路23を通り蓄冷材24内に導入された後第2の閉鎖
空間47へ流入する。ここで流入ガスは、前回のサイク
ルでそれぞれの蓄冷材22,24内に蓄えられていた冷
熱によって冷却される。第1および第2閉鎖空間46,
47に流入したガスは、次に給排気弁55により瞬時に
低圧ガスとなって膨脹し冷熱を発生する。この場合、第
1および2段冷却ステージ16,17が各々冷却され、
2段冷却ステージ17においては被冷却物(図示せず)
を冷却する。第1および第2閉鎖空間46,47で膨脹
し低圧となったガスの一部は、間隙90,91内に残
り、他は第1および第2ディスプレーサ18,19の移
動によって再び蓄冷材24、ガス通路23を通り閉鎖空
間46へ流入する。次にガスは蓄冷材22を通り、ガス
通路21へ逆方向に通過し、通過時に蓄冷材22,24
と熱交換して蓄冷材22,24を冷却する。この熱交換
により加熱されたガスは、給排気弁55を通過し、ガス
管82から圧縮機に導入され、再び圧縮機ユニット2で
圧縮される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の蓄
冷型冷凍機では、可動部材となる第1および第2ディス
プレーサ18,19は低温域で往復動するため、摺動に
よる熱損失やシリンダ14,15内面と第1および第2
ディスプレーサ18,19の外周面との間隙に生じるガ
スの流れによるシャトルロス、対流熱損失が生じる。こ
のような熱損失は冷凍機の熱効率の低下を招くと同時
に、取り付けの向き等によって冷凍機の性能が更に低下
することも考えられる。また給排気弁55により瞬時に
生じる圧力変化は、第1および第2ディスプレーサ1
8,19の両端に差圧を生じさせ、この場合、駆動機構
50の各要素間に遊びがあると、第1および第2ディス
プレーサ18,19に生じる差圧にともなって衝撃が生
じ、さらに衝撃による音や振動を発生させるため、機械
的信頼性の低下などの問題がある。
【0006】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、熱効率を向上させ良好な冷凍性能を確保す
ることができ、かつ衝撃音、振動を低減することができ
る信頼性の高い蓄冷型冷凍機を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴は、
シリンダと、シリンダ内に摺動自在に配置され内部に蓄
冷材を有する可動部材と、可動部材を往復動させる駆動
機構とを備え、駆動機構はシリンダに連結されたケース
と、ケース内に配置されるとともに可動部材に連結され
た連結ロッドと、連結ロッド外周に固着されたカム体
と、カム体外周に設けられカム体と隙間なく係合する駆
動用ロータとを有することを特徴とする蓄冷型冷凍機で
ある。
【0008】本発明の第2の特徴は、シリンダと、シリ
ンダ内に摺動自在に配置され内部に蓄冷材を有する可動
部材と、可動部材を往復動させる駆動機構とを備え、可
動部材は駆動機構と反対側の先端部分がテーパ状に形成
され、可動部材のテーパ開始点近傍に低温シールを設け
るとともに、この低温シールより高温側の可動部材に可
動部材の内外を貫通する貫通孔を設けたことを特徴とす
る蓄冷型冷凍機である。
【0009】本発明の第3の特徴は、シリンダと、シリ
ンダ内に摺動自在に配置され内部に蓄冷材を有する可動
部材と、可動部材を往復動させる駆動機構とを備え、シ
リンダ内に高温側で支持されたシール壁を設け、可動部
材の外周にシール壁と摺動する低温シールを設けたこと
を特徴とする蓄冷型冷凍機である。
【0010】本発明の第4の特徴は、シリンダと、シリ
ンダ内に摺動自在に配置され内部に蓄冷材を有する可動
部材と、可動部材を往復動させる駆動機構とを備え、駆
動機構はシリンダに連結されたケースと、ケース内に配
置されるとともに可動部材に連結された連結ロッドと、
駆動モータと、連結ロッドと駆動モータとを連結すると
ともに、トルク制御可能なクラッチとを有することを特
徴とする蓄冷型冷凍機である。
【0011】第1の特徴によれば、駆動機構はカム体
と、カム体と隙間なく係合する駆動用ロータを有し、こ
れらカム体と駆動用ロータは隙間なく係合することがで
きるので、可動部材に生じる圧力変化時にともなって駆
動機構側に衝撃が伝わることはない。
【0012】第2の特徴によれば可動部材の先端部がテ
ーパ状に形成されているので、可動部材とシリンダとが
当接することはない。またテーパ開始点近傍に低温シー
ルが設けられ、この低温シールより高温側の可動部材に
貫通孔が設けられているので、可動部材外側おいて、低
温シールより高温側に位置にする空間内のガスは貫通孔
を通って可動部材内に入る。このため高温側のガスが低
温側空間内に流入することはない。
【0013】第3の特徴によれば、低温シールとシール
壁が摺動するとともに、シール壁に生じる摩擦熱はシリ
ンダの高温側に伝えられるので、摩擦熱がシリンダの低
温側に伝達されることはない。
【0014】第4の特徴によれば、可動部材側の連結ロ
ッドと駆動モータはトルク制御可能なクラッチで連結さ
れているので、可動部材側に圧力変化に伴って衝撃が生
じてもこの衝撃が駆動モータ側へ伝達されることはな
い。
【0015】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態 以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態につい
て詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明によるギホード・マクマホ
ン形の蓄冷型冷凍機を示す図である。
【0017】図1に示すように、蓄冷型冷凍機は、大き
く別けて、コールドヘッド1と、圧縮機ユニット2とで
構成されている。コールドヘッド1は、閉じられたシリ
ンダ11と、このシリンダ11内に往復動自在に収納さ
れたディスプレーサ(可動部材)12と、このディスプ
レーサ12に対して往復動に必要な動力を与え、同時に
冷媒ガスを給排する弁を駆動する駆動機構50とを備え
ている。
【0018】このうちシリンダ11は、大径の第1シリ
ンダ14と、この第1シリンダ14に同軸的に連結され
た小径の第2シリンダ15とからなっている。また第1
シリンダ14と第2シリンダ15との境界壁部分で第1
段冷却ステージ16が構成され、また第2シリンダ15
の先端壁部分で第1段冷却ステージ16より低温の第2
段冷却ステージ17が構成されている。
【0019】またディスプレーサ12は、第1シリンダ
14内を往復動する第1ディスプレーサ18と、第2シ
リンダ15内を往復動する第2ディスプレーサ19とか
らなっている。さらに第1ディスプレーサ18と第2デ
ィスプレーサ19とは、連結機構20によって軸方向に
連結されている。第1ディスプレーサ18の内部には、
軸方向に延びる流体通路21が形成されており、この流
体通路21内には銅メッシュ等で形成された蓄冷材22
が収納されている。同様に、第2ディスプレーサ19内
部にも軸方向に延びる流体通路23が形成されており、
この流体通路23内には鉛の球などで形成された蓄冷材
24が収納されている。第1ディスプレーサ18の外周
面と第1シリンダ14の内周面との間および第2ディス
プレーサ19の外周面と第2シリンダ15の内周面との
間には、それぞれシール25,26が装着されている。
【0020】第2ディスプレーサ19の先端部19a
は、テーパ形状となっており、テーパ開始点100近傍
に摺動材兼簡易シール(低温シール)30が設けられて
いる。この簡易シール30と高温側のシール26の間の
空間部45中央付近に、第2ディスプレーサ19を貫通
して蓄冷材24が収納されている流体通路23と空間部
45とを連通する貫通孔31が設けられている。
【0021】他方、駆動機構50は第1シリンダ14に
連結された密封外装ケース58と、ケース58内に配置
され第1ディスプレーサ18に連結された連結ロッド5
1と、連結ロッド51の外周に固着された円筒カム体5
2とを有し、このうち連結ロッド51は往復(図中では
上下)方向のみ自在に動く軸受59によって支持されて
いる。また円筒カム体52の周囲に、永久磁石ロータ5
3が配置され、永久磁石ロータ53は回転自在な軸受5
4によって支持されている。また永久磁石ロータ53内
面には円筒カム体52外面に形成されたカム溝65に嵌
まり込む回転ピン部60が設けられ、さらに永久磁石ロ
ータ53の下部には給排気弁55を駆動させる平面円盤
カム56が取り付けられている。さらに永久磁石ロータ
53の周囲にはコイルステータ部57がケース58に固
定支持されている。
【0022】なお、永久磁石ロータ53とコイルステー
タ57とによって駆動モータが構成されている。また回
転ピン部60および軸受54部には予圧バネ61および
54aが設けられ、各構成要素の接触部に隙間が生じな
いようになっている。このため駆動モータの永久磁石ロ
ータ53が回転すると、永久磁石ロータ53の内側に配
置された円筒カム体52に嵌まり込んだ回転ピン部60
も回転し、これに伴って円筒カム体52はカム溝65に
沿って最適な往復動を行なう。この場合、カム体52お
よび連結ロッド51に連結されているディスプレーサ1
2が、図中実線矢印40で示すように往復動する。同時
に永久磁石ロータ53に取り付けられた平面円盤カム5
6が回転し、ディスプレーサ12の往復動に同期して形
成された平面円盤カム56の曲線に沿って給排気弁55
が往復駆動される。
【0023】またケース58の下部側壁には、給排気弁
55に連通する冷媒ガスの導入口81と排出口82とが
設けられており、これら導入口81と排出口82は圧縮
機ユニット2に接続されている。圧縮機ユニット2は、
シリンダ11を経由するヘリウムガス循環系を構成する
ものであり、低圧の冷媒ガスを圧縮機で高圧に圧縮して
シリンダ11内に送り込むものである。また給排気弁5
5は第1ディスプレーサ12の往復動との関連におい
て、後述するように開閉制御される。
【0024】次にこのような構成からなる本実施の形態
の作用について説明する。駆動モータの永久磁石ロータ
53が回転すると、このロータ53に設けられた回転ピ
ン部60も回転し、円筒カム体52はカム溝65に沿っ
て最適な往復動を行ない、これに伴なってディスプレー
サ12が下死点と上死点との間を往復動する。ディスプ
レーサ12が下死点にあるとき、平面円盤カム56の曲
線に沿って給排気弁55が開き、高圧ヘリウムガスが導
入口81からケース58を経てシリンダ11内に流入す
る。次に、ディスプレーサ12が上死点へと移動する。
【0025】上述のように第1ディスプレーサ18の外
周面と第1シリンダ14の内周面との間、および第2デ
ィスプレーサ19の外周面と第2シリンダ15の内周面
との間には、それぞれシール25,26が装着されてい
る。このため、ディスプレーサ12が上死点へと向う
と、高圧ヘリウムガスは第1ディスプレーサ18に形成
された流体通路21および第2ディスプレーサ19に形
成された流体通路23を順次通って、第1シリンダ14
と第1ディスプレーサ18との間に形成された1段膨脹
室46、および第2シリンダ15と第2ディスプレーサ
19との間に形成された2段膨脹室47へと流入する。
この高圧ヘリウムガスの流れに伴って、高圧ヘリウムガ
スは蓄冷材22,24によって冷却され、結局、1段膨
脹室46に流れ込んだ高圧ヘリウムガスは30K程度
に、また2段膨脹室47に流れ込んだ高圧ヘリウムガス
は4K程度に冷却される。
【0026】次に平面円盤カム56の曲線に沿って給排
気弁55が動作して高圧導入口81側が閉じ、低圧排出
口82側が開く。このように低圧排出口82側が開く
と、1段膨脹室46内および2段膨脹室47内の高圧ヘ
リウムガスが断熱的に膨脹して寒冷を発生し、第1段冷
却ステージ16および第2段冷却ステージ17が吸熱す
る。その後ディスプレーサ12が再び下死点へ移動する
と、これに伴って1段膨脹室46内および2段膨脹室4
7内のヘリウムガスが排除される。膨脹したヘリウムガ
スは流体通路21,23内を通る間に蓄冷材22,24
を冷却し、常温となって排出される。以下、上述したサ
イクルが繰り返されて冷凍運転が行われる。
【0027】上記のように本実施の形態によれば駆動機
構50のケース58内の各要素51,52,53,60
間において構造的隙間が無いため、ディスプレーサ12
側で瞬時の圧力変化による衝撃的変動荷重が生じても、
駆動機構50側において音や振動の発生を低減させ、機
械的信頼性を向上させることができる。また低温シール
30は第2ディスプレーサ19先端から離れて配置さ
れ、低温シール30と高温側シール26の間の空間部4
5内のガスは貫通孔31から第2ディスプレーサ19内
に流入して蓄冷材23の中間温度域へ戻るため、空間部
45内のガスが第2膨脹室47側へ流入することはな
い。このため熱損失を低減させて冷凍性能向上を図るこ
とができる。さらにディスプレーサ12や給排気弁55
の動きは円筒カム体52の溝や平面円盤カム56の曲線
を自在に最適化することにより理想的なサイクル構成が
可能となり、性能向上を図ることができ、構造が簡単で
保守点検容易、かつ小型軽量な駆動機構50を得ること
ができる。また第2ディスプレーサ19の先端部19a
をテーパ状に形成したので、この先端部19aが第2シ
リンダ15内周面に当接することはない。
【0028】第2の実施の形態 次に図2により、本発明の第2の実施の形態について説
明する。図2に示す第2の実施の形態は第2シリンダ1
5内にシール壁15を設けたものであり、他は図1に示
す第1の実施の形態と略同一である。図2において図1
に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を符し
て詳細な説明は省略する。
【0029】図2に示すように第2シリンダ15内に高
温側より延びかつ高温側から支持されたシール壁95が
設けられている。シール壁95と低温シール30の摺動
により生じる摩擦熱は、シール壁95を伝って高温側へ
伝熱される。このため低温シール30から生じた熱が第
2膨脹室47等の低温側へ流れることはない。また低温
シール30により、シール性が向上し、空間45内のガ
ス流動を低減することができる。なお、シール壁95の
材質は第2シリンダ15より線膨脹係数の小さな材料か
らなっている。
【0030】第3の実施の形態 次に、図3により本発明の第3の実施の形態について説
明する。図3に示す第3の実施の形態の形態は第2ディ
スプレーサ19の外周にシール26を設けるとともに、
複数の低温シール30を設けたものである。他は図1に
示す第1の実施の形態と略同一であり、図3において図
1に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を符
して詳細な説明は省略する。このように複数の低温シー
ル30を設けることにより、第2シリンダ15と蓄冷材
24間の冷媒の移動量が減少して冷却性能が向上する。
また、各低温シール30のシール性能を変えることによ
り、摩擦熱はなどの影響が少なく冷却性能が大きい冷凍
機が得られる。
【0031】第4の実施の形態 次に図4により本発明の第4の実施の形態について説明
する。図4に示す第4の実施の形態は駆動機構の構造が
異なるのみであり、他は図1に示す第1の実施の形態と
略同一である。図4において図1示す第1の実施の形態
と同一部分には、同一符号を符して詳細な説明は省略す
る。
【0032】図4において、冷凍機の駆動機構50はケ
ース58と、ケース58内に設けられた駆動モータ70
とを有し、駆動モータ70の出力軸71はクランク機構
75のクランク軸76にトルク制御可能なクラッチ72
を介して接続されている。またクランク機構75は連結
ロッド51に連結され、駆動モータ70の駆動力は、く
ラック72を介してクランク機構75から連結ロッド5
1に伝達される。
【0033】図4において、瞬時の圧力変化により連結
ロッド51に上方または下方向から衝撃力が加わった場
合、連結ロッド51に加わった上方または下方からの衝
撃力は、クランク機構75を介してトルク制御可能なク
ラッチ72に回転力となって伝達される。トルク制御可
能なクラッチ72に許容できる衝撃力以上の力が加わっ
た場合、このクラッチ72はスリップする。これによ
り、駆動モータ70側に加わる衝撃力が緩和されて、冷
凍機の信頼性を向上させることが可能となる。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、駆動機構
のケース内において各要素間の隙間が無くなり、可動部
材側の瞬時の圧力変化により生じる衝撃的変動荷重に対
して音や振動の発生を低減させ、機械的信頼性を向上さ
せることができる。また低温シールと高温側シールの間
の空間内のガスが低温空間側に流入することはなく、貫
通孔から可動部材内の蓄冷材へ戻る。このためシャトル
ロスを低減させ、冷凍機の取付角度に依存によるガスの
対流熱損失を低減させて冷凍性能向上を図ることができ
る。さらに低温シールとシール壁とにより生じる摩擦熱
はシリンダの高温側へ伝えられるので、摩擦熱が低温側
へ伝達されることはなく、熱効率が向上する。さらに、
連結ロッドと駆動モータとをトルク制御可能なクラッチ
で連結することにより、可動部材側に生じる衝撃が駆動
モータ側へ伝達されることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による蓄冷型冷凍機の第1の実施の形態
を示す。
【図2】本発明による蓄冷型冷凍機の第2の実施の形態
を示す。
【図3】本発明による蓄冷型冷凍機の第3の実施の形態
を示す。
【図4】本発明による蓄冷型冷凍機の第4の実施の形態
を示す。
【図5】従来の冷凍機の概略図。
【符号の説明】
1 コールドヘッド 2 圧縮機ユニット 11 シリンダ 12 ディスプレーサ 14 第1シリンダ 15 第2シリンダ 16 第1段冷却ステージ 17 第2段冷却ステージ 18 第1ディスプレーサ 19 第2ディスプレーサ 22,24 蓄冷材 25,26 シール 30 低温シール 31 貫通孔 46 1段膨脹室 47 2段膨脹室 50 駆動機構 51 連結ロッド 52 円筒カム体 53 永久磁石ロータ 55 給排気弁 56 平面円盤カム 58 ケース 60 回転ピン部 65 カム溝 70 駆動モータ 72 クラッチ 75 カム機構 81 導入口 82 排出口 95 シール壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秦 俊太郎 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 菅 原 良 市 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 松 倉 国 男 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 青 柳 敏 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 大 橋 義 男 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 大 谷 安 見 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダと、 このシリンダ内に摺動自在に配置され内部に蓄冷材を有
    する可動部材と、 この可動部材を往復動させる駆動機構とを備え、 前記駆動機構は、前記シリンダに連結されたケースと、
    このケース内に配置されるとともに前記可動部材に連結
    された連結ロッドと、この連結ロッド外周に固着された
    カム体と、このカム体外周に設けられ当該カム体と隙間
    なく係合する駆動用ロータとを有することを特徴とする
    蓄冷型冷凍機。
  2. 【請求項2】シリンダと、 このシリンダ内に摺動自在に配置され内部に蓄冷材を有
    する可動部材と、 この可動部材を往復動させる駆動機構とを備え、 前記可動部材は、前記駆動機構と反対側の先端部分がテ
    ーパ状に形成され、前記可動部材のテーパ開始点近傍に
    低温シールが設けられるとともに、この低温シールより
    高温側の前記可動部材に当該可動部材の内外を貫通する
    貫通孔を設けたことを特徴とする蓄冷型冷凍機。
  3. 【請求項3】シリンダと、 このシリンダ内に摺動自在に配置され内部に蓄冷材を有
    する可動部材と、 この可動部材を往復動させる駆動機構とを備え、 前記シリンダ内に高温側で支持されたシール壁を設け、
    前記可動部材の外周に前記シール壁と摺動する低温シー
    ルを設けたことを特徴とする蓄冷型冷凍機。
  4. 【請求項4】シリンダと、 このシリンダ内に摺動自在に配置され内部に蓄冷材を有
    する可動部材と、 この可動部材を往復動させる駆動機構とを備え、 前記駆動機構は、前記シリンダに連結されたケースと、
    このケース内に配置されるとともに前記可動部材に連結
    された連結ロッドと、駆動モータと、前記連結ロッドと
    前記駆動モータとを連結するとともに、トルク制御可能
    なクラッチとを有することを特徴とする蓄冷型冷凍機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109813356A (zh) * 2019-03-30 2019-05-28 嘉兴荣星针纺自动化设备有限公司 一种编码器用凸轮结构
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