JPH10250457A - 自動車用伸縮ボディ - Google Patents

自動車用伸縮ボディ

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Publication number
JPH10250457A
JPH10250457A JP5519897A JP5519897A JPH10250457A JP H10250457 A JPH10250457 A JP H10250457A JP 5519897 A JP5519897 A JP 5519897A JP 5519897 A JP5519897 A JP 5519897A JP H10250457 A JPH10250457 A JP H10250457A
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JP
Japan
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inner box
telescopic body
automobile
outer box
vehicle
Prior art date
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Pending
Application number
JP5519897A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ebato
浩 江波戸
Yoshinari Saito
義成 斉藤
Kiyohide Hirakawa
清秀 平川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EBATSUKU KK
Create Co Ltd
Original Assignee
EBATSUKU KK
Create Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by EBATSUKU KK, Create Co Ltd filed Critical EBATSUKU KK
Priority to JP5519897A priority Critical patent/JPH10250457A/ja
Publication of JPH10250457A publication Critical patent/JPH10250457A/ja
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  • Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 道路運送車両法に従っており、かつ、大人が
起立して使用することができる自動車用伸縮ボディを提
供することである。 【解決手段】 自動車に搭載された伸縮ボディ10は、
内箱部11に対して外箱部12が上下方向に伸縮自在で
ある。外箱部12には、チェーン18a,18b,18
c,18dの端部を取り付けた取付部材16a,16
b,16c,16dが固定されている。チェーン18
a,18b,18c,18dは、スプロケット15a,
15b,15c,15d,19a,19b,19c,1
9dにより、内箱部11の上下方向の4隅部に沿って案
内される。これらのチェーン18a,18b,18c,
18dは、スプロケット19a,19b,19c,19
dにより内箱部11の底部に案内され、油圧シリンダ3
0に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のボディの
上下方向の長さが可変する自動車用伸縮ボディに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】電気、ガス、上下水道、道路の改修など
の工事は、交通の妨げとなるのを極力避けるために、夜
間に行われることが多い。この場合に、工事作業員や交
通誘導員など(以下、工事関係者という)のトイレが必
要となる。特に、夜間は、商店などが開いていないため
に、トイレに困ることが多い。従来は、公衆電話ボック
ス形式の可搬式トイレをトラックに積んで工事現場まで
運び、工事現場の近くにクレーンなどにより一時的に据
え付けて使用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】人通りや交通量の多い
町中での工事は、夜間のみに行われており、日中だけ別
の場所にトイレを毎日移すのは、手間がかかり過ぎて事
実上不可能であった。また、軽自動車や小型車などの荷
台にトイレを積み込み、工事現場まで運ぶことも考えら
れる。しかし、軽自動車などの大きさは、道路運送車両
法により、長さ3.3m、幅1.4m、高さ2.0m以
下に定められている。一方、トイレ内の高さは、人が起
立して使用できるためには、1.8m以上であることが
好ましい。一般に、荷台の床面は、後輪の上部に設けら
れており、床をタイヤハウスのない平面状に形成した場
合、タイヤの径を小さくしても、荷台の床面の地上高
は、少なくとも0.65m以上となる。このために、軽
自動車などにトイレを搭載したときには、道路運送車両
法で定める高さの限界である2.0mを越えないために
は、トイレの天井の厚さを極力薄くしても、トイレ内の
高さは、1.4m未満となる。このために、軽自動車な
どにトイレを搭載して使用するには、高さが不十分であ
り、トイレ内では、大人が立つことができず、常に、中
腰又は座った姿勢で使用しなければならないという問題
があった。
【0004】本発明の課題は、道路運送車両法に従って
おり、かつ、大人が起立して使用することができる自動
車用伸縮ボディを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定されるものではない。すな
わち、請求項1の発明は、自動車(1)に設けられ、上
下方向の長さが可変する自動車用伸縮ボディ(10)で
あって、天部を有さない内箱部(11)と、前記内箱部
に被さり、底部を有さない外箱部(12)と、前記内箱
部の底部に設けられた1つの駆動部(30、300)
と、前記外箱部の4隅部の下方に設けられた4つの取付
部(16a,16b,16c,16d)と、それぞれの
前記取付部と前記駆動部とを連結する連結部材(18
a,18b,18c,18d,18e,18f)と、前
記内箱部及び前記外箱部の上下方向の4隅部と前記内箱
部の底部とに沿って、前記連結部材をそれぞれガイドす
るガイド部(15a,15b,15c,15d,19
a,19b,19c,19d,20a,20b,20
c,20d,20e,20f)とを含み、前記駆動部
は、前記連結部材を介して前記外箱部を上下方向に駆動
することを特徴としている自動車用伸縮ボディである。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載の自動
車用伸縮ボディにおいて、前記内箱部の上下方向の4隅
部に沿って設けられ、前記連結部材を覆う4つのカバー
部材(14a,14b,14c,14d)を備え、前記
ガイド部は、前記取付部よりも上方に設けられ、前記連
結部材を巻き掛ける第1の巻き掛け部材(15a,15
b,15c,15d)と、前記第1の巻き掛け部材によ
り巻き掛けられた前記連結部材を前記内箱部の底部に沿
ってガイドする第2の巻き掛け部材(19a,19b,
19c,19d)とを少なくとも含むことを特徴とする
自動車用伸縮ボディである。
【0007】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の自動車用伸縮ボディにおいて、前記内箱部の少
なくとも一部を切り欠いた内箱側切欠部と、前記内箱側
切欠部と対向する位置において、前記外箱部の下縁の少
なくとも一部を切り欠いた外箱側切欠部とを備え、前記
内箱側切欠部及び/又は前記外箱側切欠部には、開閉部
(11f,12f)が設けられていることを特徴とする
自動車用伸縮ボディである。
【0008】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
までのいずれか1項に記載の自動車用伸縮ボディにおい
て、前記内箱部と前記外箱部とは、自動車に着脱自在に
積載するコンテナ状の伸縮ボディであることを特徴とし
ている自動車用伸縮ボディである。
【0009】請求項5の発明は、請求項1から請求項4
までのいずれか1項に記載の自動車用伸縮ボディにおい
て、前記駆動部は、走行時には、前記自動車に応じた法
定の高さに前記外箱部を調整し、使用時には、使用者の
起立高さに前記外箱部を調整しており、前記内箱部及び
/又は前記外箱部には、少なくともトイレ用(13a)
及び/又はシャワー室用(13b)の空間が設けられて
いることを特徴とする自動車用伸縮ボディである。
【0010】請求項6の発明は、請求項1から請求項5
までのいずれか1項に記載の自動車用伸縮ボディにおい
て、前記駆動部は、駆動力を発生するシリンダ機構部
(30)、ウインチ機構部(300)、送りねじ機構部
又はラック・ピニオン機構部のいずれかであることを特
徴とする自動車用伸縮ボディである。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、図面などを参照して、本発明の
第1実施形態について、さらに詳しく説明する。図1
は、本発明の第1実施形態に係る自動車用伸縮ボディを
搭載した自動車の平面図及び側面図であり、図1(A)
は、平面図であり、図1(B)は、左側面図である。図
2は、本発明の第1実施形態に係る自動車用伸縮ボディ
を搭載した自動車の右側面図及び背面図であり、図2
(A)は、右側面図であり、図2(B)は、背面図であ
る。
【0012】自動車1は、小型車や軽自動車などであ
る。自動車1は、図1及び図2に示すように、その荷台
側に後述する伸縮ボディ10が着脱自在に積載されてい
る。
【0013】伸縮ボディ10は、上下方向(天地方向)
の長さを可変することができるコンテナ状のボディであ
る。伸縮ボディ10は、図1及び図2に示すように、自
動車1を停車してトイレを使用するときに、その内部の
高さが1.8m程度になるように、上方に長さLだけ伸
びる。図1及び図2は、伸縮ボディ10が伸びたときの
状態を示している。一方、伸縮ボディ10は、自動車1
の走行時には、車高が軽自動車の法定サイズである2.
0m以下になるように、長さLを小さくする。伸縮ボデ
ィ10は、後述する内箱部11と外箱部12とから構成
されている。
【0014】図3は、本発明の第1実施形態に係る自動
車用伸縮ボディの内部構造を示す断面図である。図4
は、本発明の第1実施形態に係る自動車用伸縮ボディの
における内箱部と外箱部との位置関係を示す断面図であ
る。内箱部11は、その内部に化粧室やシャワー室など
を兼ねた空間を備え、天井部を有さない箱型の部材であ
る。内箱部11は、底板11eと、この底板11eの周
囲に沿って形成された側板11a,11b,11c,1
1dとから構成されている。底板11eには、図3に示
すように、その上部に、便器13aと、手洗いシンク1
3cとが設置されている。側板11a,11b,11
c,11dには、これらの上下方向の4隅に、後述する
カバー部材14a,14b,14c,14dが取り付け
られており、側板11cには、ペーパーホルダ13dが
取り付けられている。内箱部11には、その側板11a
の一部に切欠部が形成されており、この切欠部には、室
内側に向けて開く扉11fが回転自在に取り付けられて
いる。内箱部11は、例えば、FRP(繊維強化プラス
チック)、アルミニウム、ステンレスなどの、室内の水
洗いが容易で防水効果を図ることができる材質であり、
その内部には、例えば、発砲ウレタン断熱材などを含む
防音壁材が挟み込まれている。
【0015】外箱部12は、内箱部11の外側に嵌まり
込むように被さり、底部を有さない箱型の部材である。
外箱部12は、図3及び図4に示すように、その内寸が
内箱部11の外寸よりも大きく形成されており、外箱部
12と内箱部11との間には、間隙部が形成されてい
る。外箱部12は、天板12eと、この天板12eの周
囲に沿って形成された側板12a,12b,12c,1
2dとから構成されている。天板12eには、図3にお
いて2点鎖線で示すように、シャワー器具13bと、図
1(A)に示すように、室内を換気するための換気扇1
2gと、図示しない蛍光灯、棚、服ハンガーなどが取り
付けられている。また、側板12c,12dには、図1
(B)及び図2(A)に示すように、室内の換気と採光
のための開閉窓12h,12iとが形成されている。外
箱部12には、図3に示すように、内箱部11の切欠部
と対向する位置に、側板12aの一部を切り欠いた切欠
部が形成されており、この切欠部には、室外側に向けて
開く扉12fが回転自在に取り付けられている。外箱部
12には、図1(B)に示すように、折り畳みが可能な
脱着階段40を装着することができる。外箱部12は、
内箱部11と同じ材質で形成されている。
【0016】図5は、本発明の第1実施形態に係る自動
車用伸縮ボディの伸縮機構を概略的に示す斜視図であ
る。図6は、本発明の第1実施形態に係る自動車用伸縮
ボディの伸縮機構を説明するための断面図であり、図6
(B)は、図6(A)のVI−VIB線で切断した状態
を示す断面図である。図7は、図6(A)のVII部分
を詳細に示す図である。取付部材16a,16b,16
c,16dは、後述するチェーン18a,18b,18
c,18dのそれぞれの端部を外箱部12に取り付ける
ための部材である。取付部材16a,16b,16c,
16dは、それぞれ外箱部12の4隅部の下方に取り付
けられている。取付部材16a,16bは、外箱部12
の側板12aに取り付けられており、取付部材16c,
16dは、外箱部12の側板12bに取り付けられてい
る。取付部材16a,16b,16c,16dは、いず
れも同一構造であり、以下では、取付部材16aについ
て説明する。取付部材16aは、その一端を外箱部12
の側板12aに取り付けられており、この側板12aに
取り付けられた側と反対側の端部には、チェーン18a
が取り付けられている。
【0017】カバー部材14a,14b,14c,14
dは、後述するチェーン18a,18b,18c,18
dをそれぞれ覆い保護する中空の柱状部材である。カバ
ー部材14a,14b,14c,14dは、それぞれ内
箱部11の上下方向の4隅部に沿って取り付けられてい
る。カバー部材14a,14b,14c,14dは、図
6に示すように、いずれも同一構造であり、以下では、
カバー14aについて説明する。カバー14aは、図7
に示すように、その断面形状が略コ字状である。カバー
部材14aには、外箱部12の側板12aと対向する側
に、取付部材16aを上下方向に移動自在とする開口部
が形成されている。カバー部材14aには、その上端部
に、チェーン18aを巻き掛ける後述するスプロケット
15aが回転自在に取り付けられている。また、カバー
部材14aには、外箱部12が内箱部11と滑らかに接
触し、上下方向に移動するように、滑り部材21が取り
付けられている。
【0018】スプロケット15a,15b,15c,1
5dは、カバー部材14a,14b,14c,14dに
沿って立ち上がったチェーン18a,18b,18c,
18dを巻き掛ける部材である。スプロケット19a,
19b,19c,19dは、スプロケット15a,15
b,15c,15dにより折り返されたチェーン18
a,18b,18c,18dを、内箱部11の底板11
eの下方にガイドする部材である。スプロケット20
a,20b,20c,20d及びスプロケット20e,
20fは、内箱部11の底板11eの下方において、チ
ェーン18a,18b,18c,18d及びチェーン1
8e,18fをそれぞれガイドする部材である。スプロ
ケット15a,19a,20a、スプロケット15b,
19b,20b、スプロケット15c,19c,20c
及びスプロケット15d,19d,20dには、それぞ
れチェーン18a,18b,18c,18dが巻き掛け
られている。また、スプロケット20e,20fには、
後述するチェーン18e,18fが巻き掛けられてい
る。スプロケット15a,15b,15c,15dは、
いずれも取付部材16a,16b,16c,16dより
も上方に取り付けられている。スプロケット19a,1
9b,19c,19d,20a,20b,20c,20
d,20e,20fは、いずれも内箱部11の底板11
eの下側に回転自在に取り付けられている。
【0019】チェーン18a,18b,18c,18
d,18e,18fは、外箱部12を内箱部11に対し
て上下方向に駆動するための駆動力を伝達する部材であ
る。チェーン18a,18dは、図5及び図6(A)に
示すように、取付部材16a,16dに取り付けられた
側と反対側の端部が、スプロケット20a,20dとス
プロケット20eとの間において、チェーン18eの端
部に接続されている。同様に、チェーン18b,18c
もチェーン18fに接続されている。チェーン18e
は、チェーン18a,18dに接続された側と反対側の
端部が、後述する油圧シリンダ30に接続されている。
同様に、チェーン18fも油圧シリンダ30に接続され
ている。チェーン18a,18b,18c,18dは、
外箱部12がバランスを失ったり、傾いたりしないよう
に、同一ストロークでこの外箱部12を同時に引く。
【0020】油圧シリンダ30は、チェーン18a,1
8b,18c,18d,18e,18fを介して、外箱
部12を上下方向に駆動するための機構である。油圧シ
リンダ30は、内箱部11の底板11eの下方に取り付
けられている。この油圧シリンダ30は、図示しない切
換弁、油圧ポンプ、電動モータ及び油タンクなどが連結
されており、これらの一体化した油圧駆動ユニットによ
り、図6(A)及び図7に示すように、矢印方向に伸縮
する。
【0021】つぎに、本発明の第1実施形態に係る自動
用伸縮ボディの動作について説明する。自動車1に設け
られたスイッチなどにより、油圧駆動ユニットが駆動す
ると、シリンダー20の軸が出入りする。シリンダー2
0の軸が縮むと、チェーン18a,18b,18c,1
8d,18e,18fが引っ張られ、外箱部12の取付
部材16a,16b,16c,16dが上方向に引き上
げられる。その結果、外箱部12の4隅部は、そのバラ
ンスを失わずに水平を保ちつつ、シリンダー20により
引き上げられる。一方、シリンダー20の軸が伸びる
と、外箱部12の自重により、取付部材16a,16
b,16c,16dがこの外箱部12とともに下方に移
動する。この場合にも、外箱部12の4隅部は、バラン
スを失わずに水平を保ちつつ、下方に移動する。
【0022】本発明の第1実施形態に係る自動車用伸縮
ボディでは、チェーン18a,18b,18c,18d
の立ち上がり部分は、内箱部11の上下方向の4隅部に
沿って設けられたカバー部材14a,14b,14c,
14dにそれぞれ収容されている。また、立ち上がり部
分以外のチェーン18a,18b,18c,18d,1
8e,18f及び油圧シリンダ30は、内箱部11の底
板11eの下方であって、この底板11eと平行な平面
内(床下)に収納されている。このために、内箱部11
内に設置された便器13a、シャワー器具13bなどを
使用するときに、チェーン18a,18b,18c,1
8d,18e,18fが邪魔になることがなく、内箱部
11内の空間を有効に利用することができる。また、本
発明の第1実施形態に係る自動車用伸縮ボディでは、1
つの油圧シリンダ30と4つの取付部材16a,16
b,16c,16dとが、チェーン18a,18b,1
8c,18d,18e,18fを介して連結されてい
る。このために、チェーン18a,18b,18c,1
8d,18e,18fを1つの油圧シリンダ30によ
り、同一ストロークで同時に引くことができる。その結
果、バランスを崩すことなく、外箱部12の4隅部を水
平に昇降することができる。
【0023】本発明の第1実施形態に係る自動車用伸縮
ボディでは、外箱部12の上下方向の高さを、油圧シリ
ンダ30により調節することができる。このために、移
動時には、軽自動車や小型車に搭載しても全高が2m以
内であり、軽自動車や小型車の法定の高さの限界を越え
ることがない。また、使用時には、伸縮ボディ10内の
高さを1.8m以上にすることができるために、使用者
が起立したときの高さを十分に確保することができる。
また、油圧シリンダ30などの機構部分は、床下に設置
されているために、伸縮ボディ10の重心を低くするこ
とができ、自動車1に搭載したときの安定性を確保する
ことができる。さらに、伸縮ボディ10を自動車1に搭
載して使用することができるために、クレーンやフォー
クリフトなどの荷役装置を用いて現場に設置する必要が
なく、便器13aやシャワー器具13bを自動車1ごと
移動して使用することができる。
【0024】本発明の第1実施形態に係る自動車用伸縮
ボディでは、伸縮ボディ10は、自動車1に搭載されて
いるために、駐車できるところであれば、便器13aや
シャワー器具13bをどこでも使用することができる。
また、軽自動車や小型車などの小さな車体に搭載するこ
とができるために、小廻り性が良好であり、狭い現場で
あっても容易に移動することができる。特に、軽自動車
に搭載したときには、税金も安く維持費もわずかであ
り、イニシャルコストやランニングコストを安くするこ
とができる。本発明の第1実施形態に係る自動車用伸縮
ボディでは、自動車1は、工事関係者の人員輸送も兼ね
ており、経済的に有利である。また、油圧シリンダ30
を駆動するだけで、外箱部12の昇降操作を簡単に行う
ことができるので、軽自動車を運転することができる人
であれば、誰でも取り扱うことができる。
【0025】本発明の第1実施形態に係る自動車用伸縮
ボディでは、伸縮ボディ10は、着脱自在のコンテナ状
のボディとすることができる。このために、自動緒車の
荷台に積載できるとともに、自動車1から取り外し、工
事現場などに直接設置して使用することもできる。ま
た、本発明の第1実施形態に係る自動車用伸縮ボディで
は、伸縮ボディ10内の空間に更衣室を兼ねたシャワー
室を形成することができる。このために、夏場は、海水
浴場、湖、河川などの水遊び場に、冬場は、スキー場、
スケート場などに伸縮ボディ10を移動させることがで
きる。また、季節を問わずに、テニスコートなどの屋外
スポーツ場に伸縮ボディ10を移動させ、更衣室兼シャ
ワー室としてどこでも使用することができる。さらに、
レジャー用だけではなく、災害現場などでも使用するこ
とができる。なお、シャワー室や更衣室として使用する
ときには、人が起立した状態でシャワーを頭上から浴び
ることができるように、図1(A)に示す長さLを調節
して、室内の高さを2m以上とすることができる。
【0026】(第2実施形態)図8は、本発明の第2実
施形態に係る自動車用伸縮ボディの伸縮機構を概略的に
示す斜視図である。図9は、本発明の第2実施形態に係
る自動車用伸縮ボディの伸縮機構を説明するための断面
図である。本発明の第2実施形態に係る自動車用伸縮ボ
ディでは、外箱部12の伸縮機構は、ワイヤー180
a,180b,180c,180d,180e,180
fと、これらを巻き掛けたみぞ車(シーブ)150a,
150b,150c,150d,190a,190b,
190c,190d,200a,200b,200c,
200d,200e,200fと、ウインチ300など
からなる。みぞ車190a,190b,190c,19
0d,200a,200b,200c,200d,20
0e,200fは、いずれも内箱部11の底板11eの
下方に回転自在に取り付けられている。また、ウインチ
300は、同じく底板11eの下方に1台設置されてい
る。
【0027】(他の実施形態)以上説明した実施形態に
限定されることはなく、種々の変形又は変更が可能であ
って、それらも本発明の均等の範囲内である。例えば、
本発明の実施形態では、軽自動車や小型車に伸縮ボディ
10を搭載した例を挙げて説明したが、この伸縮ボディ
10を普通車に搭載することもできる。また、チェーン
やワイヤーに代えて、ロープやリンク部材からなるリン
ク機構を使用することもできる。さらに、油圧シリンダ
30やウインチ300に代えて、送りねじ駆動機構やラ
ックとピニオンとからなる駆動機構により外箱12を昇
降させてもよい。
【0028】本発明の実施形態では、内箱部11と外箱
部12とには、それぞれ扉11fと扉12fとが設けら
れているが、これらは、引き戸であってもよい。また、
伸縮ボディ10内で使用する電源は、自動車1のバッテ
リや外部電源を使用することができ、水や給湯のための
LPG、灯油などは、外部から供給しており、小型軽量
化できる。さらに、伸縮ボディ10内のシャワーなどの
排水は、ホースなどにより外部に排出することができ
る。本発明の実施形態では、伸縮ボディ10は、化粧
室、シャワー室、更衣室などを兼ねているが、濡れた衣
服を乾燥する温風乾燥機などを設けることによって、乾
燥室を兼ねることもできる。
【0029】本発明の実施形態では、化粧室を兼ねた移
動シャワー室として伸縮ボディ10を利用しているが、
これに限定されるものではない。伸縮ボディ10内で
は、起立した状態で調理や盛り付けなどを容易に行うこ
とができるために、例えば、たこ焼き、たい焼き、お好
み焼き、焼きそば、焼き鳥、いか焼き、ラーメンなどの
調理販売車として、この伸縮ボディ10を利用すること
ができる。また、例えば、アイスクリーム、弁当などの
移動販売車として伸縮ボディ10を利用することもでき
る。さらに、移動図書館車、キャンピングカー、放送中
継車又は医療検診車などにも、この伸縮ボディ10を利
用することができる。
【0030】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1記
載の発明によれば、外箱部の4隅部の下方に設けられた
4つの取付部と内箱部の底部に設けられた1つの駆動部
とは、連結部材により連結されており、この連結部材
は、内箱部の上下方向の4隅部とこの内箱部の底部とに
沿って、ガイド部によりガイドされているので、内箱部
内において連結部材が邪魔になることがなく、内箱部内
の空間を有効に利用することができる。
【0031】請求項2記載の発明によれば、連結部材を
巻き掛ける第1の巻き掛け部材は、取付部よりも上方に
設けられ、この第1の巻き掛け部材により巻き掛けられ
た連結部材は、第2の巻き掛け部材により内箱部の底部
に沿ってガイドされるので、第1の巻き掛け部材と取付
部との高低差を利用して、内箱部に対して外箱部を昇降
させることができる。また、上下方向に立ち上がった連
結部材を、第2の巻き掛け部材により、内箱部の底部に
案内することができる。
【0032】請求項3記載の発明によれば、内箱側切欠
部及び/又は外箱側切欠部には、開閉部が設けられてい
るので、内箱部への出入りを容易に行うことができる。
【0033】請求項4記載の発明によれば、内箱部と外
箱部とは、自動車に着脱自在に積載するコンテナ状の伸
縮ボディであるので、この伸縮ボディを搭載して移動す
ることができるとともに、必要に応じてこの伸縮ボディ
を取り外し設置することができる。
【0034】請求項5記載の発明によれば、駆動部は、
走行時には、自動車に応じた法定の高さに外箱部を調整
し、使用時には、使用者の起立高さに外箱部を調整して
おり、内箱部及び/又は外箱部には、少なくともトイレ
用及び/又はシャワー室用の空間が形成されているの
で、簡単な構造で外箱部の高さを可変することができる
とともに、少なくともトイレ及び/又はシャワー室とし
て内箱部を利用することができる。
【0035】請求項6記載の発明によれば、駆動部は、
駆動力を発生するシリンダ機構部、ウインチ機構部、送
りねじ機構部又はラック・ピニオン機構部のいずれかで
あるので、簡単な機構で外箱部を昇降することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る自動車用伸縮ボデ
ィを搭載した自動車の平面図及び側面図であり、(A)
は、平面図であり、(B)は、左側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る自動車用伸縮ボデ
ィを搭載した自動車の右側面図及び背面図であり、
(A)は、右側面図であり、(B)は、背面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る自動車用伸縮ボデ
ィの内部構造を示す断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る自動車用伸縮ボデ
ィのにおける内箱部と外箱部との位置関係を示す断面図
である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る自動車用伸縮ボデ
ィの伸縮機構を概略的に示す斜視図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る自動車用伸縮ボデ
ィの伸縮機構を説明するための断面図であり、(B)
は、(A)のVI−VIB線で切断した状態を示す断面
図である。
【図7】図6(A)のVII部分を詳細に示す図であ
る。
【図8】本発明の第2実施形態に係る自動車用伸縮ボデ
ィの伸縮機構を概略的に示す斜視図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る自動車用伸縮ボデ
ィの伸縮機構を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1 自動車 10 伸縮ボディ 11 内箱部 11f 扉 12 外箱部 12f 扉 13a 便器 13b シャワー器具 14a,14b,14c,14d カバー部材 15a,15b,15c,15d スプロケット 16a,16b,16c,16d 取付部材 18a,18b,18c,18d,18e,18f チ
ェーン 19a,19b,19c,19d スプロケット 20a,20b,20c,20d,20e,20f ス
プロケット 30 油圧シリンダ 300 ウインチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平川 清秀 埼玉県蓮田市東1丁目5番8号 株式会社 クリエート内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車に設けられ、上下方向の長さが可
    変する自動車用伸縮ボディであって、 天部を有さない内箱部と、 前記内箱部に被さり、底部を有さない外箱部と、 前記内箱部の底部に設けられた1つの駆動部と、 前記外箱部の4隅部の下方に設けられた4つの取付部
    と、 それぞれの前記取付部と前記駆動部とを連結する連結部
    材と、 前記内箱部の上下方向の4隅部とこの内箱部の底部とに
    沿って、前記連結部材をそれぞれガイドするガイド部と
    を含み、 前記駆動部は、前記連結部材を介して前記外箱部を上下
    方向に駆動すること、 を特徴とする自動車用伸縮ボディ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動車用伸縮ボディに
    おいて、 前記内箱部の上下方向の4隅部に沿って設けられ、前記
    連結部材を覆う4つのカバー部材を備え、 前記ガイド部は、 前記取付部よりも上方に設けられ、前記連結部材を巻き
    掛ける第1の巻き掛け部材と、 前記第1の巻き掛け部材により巻き掛けられた前記連結
    部材を前記内箱部の底部に沿ってガイドする第2の巻き
    掛け部材とを少なくとも含むこと、 を特徴とする自動車用伸縮ボディ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の自動車用
    伸縮ボディにおいて、 前記内箱部の少なくとも一部を切り欠いた内箱側切欠部
    と、 前記内箱側切欠部と対向する位置において、前記外箱部
    の少なくとも一部を切り欠いた外箱側切欠部とを備え、 前記内箱側切欠部及び/又は前記外箱側切欠部には、開
    閉部が設けられていること、 を特徴とする自動車用伸縮ボディ。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項に記載の自動車用伸縮ボディにおいて、 前記内箱部と前記外箱部とは、自動車に着脱自在に積載
    するコンテナ状の伸縮ボディであること、 を特徴とする自動車用伸縮ボディ。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    項に記載の自動車用伸縮ボディにおいて、 前記駆動部は、 走行時には、前記自動車に応じた法定の高さに前記外箱
    部を調整し、 使用時には、使用者の起立高さに前記外箱部を調整して
    おり、 前記内箱部及び/又は前記外箱部には、少なくともトイ
    レ用及び/又はシャワー室用の空間が形成されているこ
    と、 を特徴とする自動車用伸縮ボディ。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれか1
    項に記載の自動車用伸縮ボディにおいて、 前記駆動部は、駆動力を発生するシリンダ機構部、ウイ
    ンチ機構部、送りねじ機構部又はラック・ピニオン機構
    部のいずれかであること、 を特徴とする自動車用伸縮ボディ。
JP5519897A 1997-03-10 1997-03-10 自動車用伸縮ボディ Pending JPH10250457A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020104527A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 ダイハツ工業株式会社 移動ボックス
JP2021037882A (ja) * 2019-09-04 2021-03-11 株式会社シー・カラー 移動販売車

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JP2020104527A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 ダイハツ工業株式会社 移動ボックス
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