JPH10247383A - 電子線記憶方法 - Google Patents

電子線記憶方法

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JPH10247383A
JPH10247383A JP30384797A JP30384797A JPH10247383A JP H10247383 A JPH10247383 A JP H10247383A JP 30384797 A JP30384797 A JP 30384797A JP 30384797 A JP30384797 A JP 30384797A JP H10247383 A JPH10247383 A JP H10247383A
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JP
Japan
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electron beam
storage medium
information
electron
electrode
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Pending
Application number
JP30384797A
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English (en)
Inventor
Masahiro Yanagisawa
雅広 柳沢
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子線で記憶媒体の相状態を変えて記録し、
この記録媒体に対する電子線の透過量を検出し再生する
記録再生方法を提供する。 【解決手段】 電子銃3から照射される電子線12は電
界レンズ10および偏向電極13により記憶媒体15の
所定の位置に照射されるように制御され、非晶質化・結
晶化させることで情報の記録・消去を行う。この記憶媒
体に再生用の電子線12を照射し、電子線の透過率の差
を電流計23により検出し情報の識別を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報を電子線によ
り媒体に記録・書換・再生を行う電子線記憶方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】過去に、図11に示すようなウイリアム
ス管51とよばれる陰極管を用いた記憶装置が使用され
たことがあった。これは陰極管(ブラウン管)52を用
いて電子銃53から発生させた電子線54を偏向コイル
55により蛍光膜56に当て、焦点を絞った時と焦点を
ぼかした時の蛍光膜の電荷を変化させて情報を記録し、
陰極管の外側に設けたピックアップ電極57に発生する
電圧波形の違いで情報を再生するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしウイリアムス管
は蛍光膜上の電荷が短時間に散逸してしまうので、電子
線を常に走査していないと記憶を保持できない。即ち揮
発性の記憶装置である。また陰極管が大型のため装置の
小型化に限界があった。
【0004】本発明の目的は、ウイリアムス管の欠点の
解決を図った電子線記憶方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、非晶質と結晶
質とで電子線の透過率の異なる記憶媒体を用い、この記
憶媒体に記録媒体の融点以上に加熱可能な強度で電子線
を照射し急冷することにより非晶質化し、記憶媒体の結
晶化温度以上かつ融点以下に加熱可能な強度で電子線を
照射し結晶化させ、情報の記憶・消去を行い、この記憶
媒体に記録媒体の結晶化温度を越えない強度の電子線を
照射し、その透過量を検出することにより情報の再生を
行うことを特徴とする電子線記憶方法である。
【0006】記憶媒体としては、電子線の照射により電
子線の透過率が変化する媒体を用いる。このような媒体
としては、インジウム、シリコン、ゲルマニウム、セレ
ン、ガリウム、テルル、錫、鉛、タリウム、亜鉛、カド
ミウム、ビスマス、ひそ、アンチモン、硫黄、ボロニウ
ム、燐、ニッケル燐などがある。
【0007】また、本発明に用いる電子線記憶素子を同
一基板上に複数形成することによって、記憶容量を増大
させることができる。
【0008】本発明の電子線記憶方法では、非晶質と結
晶質とで電子線の透過量の異なる記憶媒体を用い、相変
化によって情報の記録・消去を行っているため、電子線
を常に走査する必要はない。また、電子線記憶素子を本
発明の構成とすることにより小型化が可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に用いる電子線記
憶素子25の一実施例を示す図である。基板1の上に電
子銃3が形成されており、電極2を介して電極16との
間に電源19から電圧がかけられると電子線12が放射
される。電子線12は3つの電極A、B、C(それぞれ
9、7,5)からなる電界レンズ10によって絞られ、
また偏向電極13によって記憶媒体15の所定の位置に
照射され、記録領域A、B(それぞれ18、17)に情
報が記録される。
【0010】電界レンズ10は、電極A,Cが接地さ
れ、電極Bが電源20と接続され、正電位にバイアスさ
れている。この電場の作用により電子は力を受け収束さ
れる。なお、電界レンズ10は、他の形状でも良いし、
磁界レンズに変えることもできる。
【0011】偏向電極13をXY面で切った場合の形状
を図2に示す。図2(b)のようにリング状電極を2分
割した形状では一次元方向に偏向可能であり、図2
(c)では2次元状に偏向可能である。偏向量は電源2
1の電圧値によって任意にできる。
【0012】電子銃3、電界レンズ10、偏向電極13
の電圧は、制御回路22により外部バス24からのデー
タに基づいて制御される。情報の記録は電子線12の強
度を強くかつ短時間に照射して、記録媒体の融点以上に
加熱し急冷することにより記憶媒体15を非晶質にする
と電子線の透過率が高まることによりなされる。一方、
情報の消去は電子線12の強度を弱くかつ長時間照射し
て、結晶化温度以上かつ融点以下で加熱すると結晶質に
相変態し電子線の透過率が低くなることによりなされ
る。情報の再生は電子線12の強度を弱く結晶化温度を
越えないように照射して、記憶媒体15が結晶質か非晶
質かを電子線の透過率の差から電流形23により検出し
情報の識別を行う。電流値の差は制御回路22を介して
2値化された情報として外部バス24から出力される。
【0013】図3は本発明に用いる電子線記憶素子1の
別の実施例を示す図である。基板1から絶縁層14まで
は図1の電子線記憶素子と同じ構造であるが、同一基板
上に存在する個々の電子線記憶素子間の隔壁が記憶媒体
近傍で存在せず、1つの電子線記憶素子の電子銃からの
電子線と隣の電子線記憶素子からの電子線との間隔が隔
壁の厚みの分だけ小さくでき、記憶密度をより大きくで
きる。
【0014】本発明に用いる電子線記憶素子の製造に
は、図4(a)から図8(m)に示すプロセスを用い
る。
【0015】絶縁体基板としてガラス基板25上に金属
薄膜26としてタングステンを設け(図4(b))、レ
ジスト27を被覆したのち、露光、エッチングを行う
(図4(c))。その上に絶縁体としてSiO2 28を
被覆したのち残存するレジストを除去して電極26を形
成する(図4(d))。以下の工程は電子銃の作成であ
るが、4種類の作成法を説明する。
【0016】第一の方法は図4(d)のタングステン電
極26の上に再びレジスト29を塗布し(図5
(e))、電極部の上のレジスト部に露光した後エッチ
ングして円錐状のレジスト部29′を形成する(図5
(f))。全体をイオンエッチングにより該レジスト部
が無くなるまでエッチングし、電極の上に金属からなる
円錐状の電子銃となるW針30を形成する(図5
(g))。W針の先端の曲率半径は0.1μm程度であ
れば良い。また、電子銃はW以外の金属や、TiC、T
aC、SiCなどの炭化物や、TiNのような窒化物で
もよい。
【0017】第二の方法は、図9(n)に示すように、
タングステン電極26の上にW(CO)6 60のガス気
流中で紫外線レーザー61を照射して光化学反応を利用
して金属タングステンを針状に成長させて電子銃30を
形成する。
【0018】第三の方法は、図9(n)と同様にタング
ステン電極26の上に塩化タングステン水溶液中でYA
Gレーザーを照射し、金属タングステンを針状に成長さ
せて電子銃を形成した。
【0019】第四の方法では、図9(o)に示すように
塩化タングステン水溶液62中で白金針63をタングス
テン電極26の上に近付け、電界を掛けることにより金
属タングステンを針状に析出させ、電子銃30を形成し
た。以上の方法ではSiO2 28を形成してから電子銃
を形成しているが、SiO2 28はこの後の絶縁体32
と同時に形成してもかまわない。
【0020】上記4つのいずれかの方法で電子銃を形成
した後、その上にレジスト31を塗布し(図6
(h))、電子銃の上の部分、直径10μmの領域に露
光し、その他の部分の溶媒で除去する(図6(i))。
絶縁体32を成膜した後、金属33、35、37と絶縁
体34、36、38の順に3回成膜を繰り返して電界レ
ンズを形成する。その上に金属としてCu39を被覆し
偏向電極を形成する(図6(j))。その上に絶縁層4
0を形成したのち溶媒によりレジストを除去し、電子銃
の上に孔を形成する(図7(k))。成膜方法として
は、スパッタ法が望ましいが、蒸着法や、CVD法等で
もよい。別に作製した、ガラスからなる基板61の上に
スパッタリングにより被覆したアルミニウム電極膜42
上のインジウム・セレン合金薄膜からなる記憶媒体41
を該孔を覆うように接着し(図7(l))、全体45を
絶縁体として封入ガラス44で真空状態中に封入する
(図8(m))することにより作製した。このように作
製した素子を図10に示すように硝子基板46上に多数
集積化することで記憶容量の大きい電子線記憶素子が得
られる。直径10μmの素子を作製し、素子の間隔を1
0μm取った場合、1cm×1cmの基板上に250,
000個の素子が存在する。
【0021】
【発明の効果】次に、実施例で得られた電子線記憶素子
について動作試験を行ったところ、アクセス時間200
μs、記録密度平方mm当たり105 ビットにおいて情
報の記録・書換・再生が確認された。また素子全体の大
きさは2cm×2cm×0.5cmであり、ウイリアム
ス管の10cm×10cm×20cmに比べ極めて小さ
い。さらに、ウイリアムス管と異なり、絶えず走査する
必要はないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる電子線記憶素子の一実施例を示
す図である。
【図2】本発明に用いる電子線記憶素子の一実施例で用
いる偏光電極の形状を示す断面図である。
【図3】本発明に用いる電子線記憶素子の別の実施例を
示す図である。
【図4】本発明に用いる電子線記憶素子の製造方法を示
す図である。
【図5】本発明に用いる電子線記憶素子の製造方法を示
す図である。
【図6】本発明に用いる電子線記憶素子の製造方法を示
す図である。
【図7】本発明に用いる電子線記憶素子の製造方法を示
す図である。
【図8】本発明に用いる電子線記憶素子の製造方法を示
す図である。
【図9】本発明に用いる電子線記憶素子の製造方法を示
す図である。
【図10】本発明に用いる電子線記憶素子の素子部が基
板上にいくつか形成されている様子を示す図である。
【図11】従来の陰極管と蛍光膜を用いた記憶装置であ
るウイリアムス管を示す図である。
【符号の説明】
1 基板 2 電極 3 電子銃 4 絶縁層 5 電極C 6 絶縁層 7 電極B 8 絶縁層 9 電極A 10 電界レンズ 11 絶縁層 12 電子線 13 偏向電極 14 絶縁層 15 記憶媒体 16 電極 17 記憶領域B 18 記憶領域A 19 電源 20 電源 21 電源 22 制御回路 23 電圧形 24 外部バス 25 硝子基板 26 タングステン薄膜 27 レジスト膜 28 SiO2 膜 29 レジスト膜 30 W針 31 レジスト膜 32 SiO2 膜 33 Al膜 34 SiO2 膜 35 Al膜 36 SiO2 膜 37 Al膜 38 SiO2 膜 39 Cu膜 40 SiO2 膜 41 InSe膜 42 Al膜 43 電極 44 封入硝子管 45 電子線記憶素子 46 基板 47 素子 48 電極 51 ウイリアムス管 52 陰極管 53 電子銃 54 電子線 55 偏向コイル 56 蛍光膜 57 ピックアップ電極 58 増幅・論理回路 60 W(CO)6 61 レーザー光 62 塩化タングステン水溶液 63 白金針

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非晶質と結晶質とで電子線の透過率の異な
    る記憶媒体を用い、この記憶媒体に記録媒体の融点以上
    に加熱可能な強度で電子線を照射し急冷することにより
    非晶質化し、記憶媒体の結晶化温度以上かつ融点以下に
    加熱可能な強度で電子線を照射し結晶化させ、情報の記
    憶・消去を行い、この記憶媒体に記憶媒体の結晶化温度
    を越えない強度の電子線を照射し、その透過量を検出す
    ることにより情報の再生を行うことを特徴とする電子線
    記憶方法。
JP30384797A 1997-11-06 1997-11-06 電子線記憶方法 Pending JPH10247383A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005045822A1 (en) * 2003-10-29 2005-05-19 Jerry Bohn Non-mechanical recording and retrieval apparatus
US7471542B2 (en) 2003-06-11 2008-12-30 Panasonic Corporation Information storage apparatus storing and reading information by irradiating a storage medium with electron beam

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990223