JPH1024320A - 鋼管の製造方法 - Google Patents

鋼管の製造方法

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JPH1024320A
JPH1024320A JP19697896A JP19697896A JPH1024320A JP H1024320 A JPH1024320 A JP H1024320A JP 19697896 A JP19697896 A JP 19697896A JP 19697896 A JP19697896 A JP 19697896A JP H1024320 A JPH1024320 A JP H1024320A
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induction heating
heating coil
solid
pipe
pressure welding
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JP19697896A
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Takaaki Toyooka
高明 豊岡
Yuji Hashimoto
裕二 橋本
Motoaki Itaya
元晶 板谷
Akira Yorifuji
章 依藤
Toshio Onishi
寿雄 大西
Nobuki Tanaka
伸樹 田中
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JFE Steel Corp
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導加熱方式による鋼管の製造に際し、優れ
たシーム品質及び表面肌を有する鋼管を、ビード切削を
行なわずに、高い生産性で製造すること。 【解決手段】 発振周波数が100kHz未満の第1の誘導加
熱コイル11でオープン管の母管全体を温間域に加熱し
た後、発振周波数が100kHz以上の第2の誘導加熱コイル
12で上記オープン管の両エッジ部端面を固相圧接温度
域に加熱し、上記オープン管の両エッジ部をスクイズロ
ール13により衝合し固相圧接シームするもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鋼管の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】鋼管の製造方法として、従来技術1(鉄
鋼便覧第 3版1056〜1092頁)、従来技術2(鉄鋼便覧第
3版1093〜1109頁)、従来技術3(特開平2-299782)、
従来技術4(特開平2-299783)がある。
【0003】従来技術1は、電縫鋼管の製造法に関する
ものであり、連続的に帯鋼を供給し、成形ロールで管状
に成形してオープン管とし、続いて高周波誘導加熱によ
りオープン管の両エッジ部端面を鋼の融点以上に加熱し
た後、スクイズロールで両エッジ部端面を衝合溶接して
鋼管を製造する方法である。そして、この従来技術1で
は、衝合溶接時に、管の内外面に溶融ビードを排出させ
るため、衝合溶接後に管内外面の溶融ビードの除去が必
要であり、ほとんどがビード切削用バイトにより切削さ
れて除去されている。
【0004】従来技術2は、鍛接鋼管の製造法に関する
ものであり、連続的に供給した帯鋼を加熱炉で1300℃程
度に加熱した後、成形ロールで管状に成形してオープン
管とし、続いてオープン管の両エッジ部に高圧空気を吹
き付けて端面のスケールオフを行なった後、ウェルディ
ングホーンにより端面に酸素を吹き付け、その酸化熱で
端面を1400℃程度に昇温させてから、鍛接ロールで両エ
ッジ部端面を衝合させ固相接合して鋼管を製造する方法
である。
【0005】従来技術3は、電縫鋼管の製造法に関する
ものであり、第1のワークコイルでオープン管の両側エ
ッジ部の温度をキューリー点以上に加熱し、第2のワー
クコイルで更に融点以上に加熱し、スクイズロールで両
エッジ部を衝合溶接して鋼管を製造するものである。
【0006】従来技術4は、電縫鋼管の製造法に関する
ものであり、第1のワークコイルで周波数45〜250kHzの
電流を流し、両側エッジ部を予熱し、第2のワークコイ
ルで更に融点以上に加熱し、スクイズロールで両エッジ
部を衝合溶接して鋼管を製造するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には以下の如くの問題点がある。 (従来技術1) ビード切削用バイトの切削量の調整で、材料と時間の
ロスが発生する。
【0008】ビード切削用バイトは消耗品であるた
め、造管速度によって異なるが、3000〜4000m のビード
切削長毎にバイトを交換する必要があり、 3〜 5分程度
の交換時間毎にラインの停止を余儀なくされる。
【0009】特に造管速度が100m/minを超える高速造
管では、ビード切削用バイトの寿命が短く、交換頻度が
高い。
【0010】上記〜により、ビード切削がネック
となり、高速造管ができないため生産性が低い。
【0011】(従来技術2) 端面のスケールオフが完全ではないので、鍛接衝合部
へのスケール噛込みが発生し、シーム部の強度が母材部
に比べてかなり劣る。このため、偏平試験で、電縫鋼管
なら偏平高さ比h/D= 2t/D(密着)を達成できる
のに対し、鍛接鋼管では偏平高さ比h/Dが 0.5程度に
劣るものとなる。
【0012】熱間で管を製造するため、表面にスケー
ルが生成し表面肌が悪い。
【0013】上記、により、造管速度が300m/min
以上と速く生産性は高いが、シーム品質及び表面肌が悪
い。従って、JISのSTK等の強度信頼性や表面品質
を要求されるものは製造できない。
【0014】(従来技術3、4)電縫鋼管のエッジ加熱
技術に関するものであり、エッジ部を均一に加熱するこ
とは示唆しているものの、オープン管の全体を予熱する
ことを示唆するところが全くない。
【0015】本発明の課題は、誘導加熱方式による鋼管
の製造に際し、優れたシーム品質及び表面肌を有する鋼
管を、ビード切削を行なわずに、高い生産性で製造する
ことである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、帯鋼を連続的に成形ロールで管状に成形した後、該
管状のオープン管の両エッジ部を加熱し、スクイズロー
ルにより衝合接合する鋼管の製造方法において、発振周
波数が100kHz未満の第1の誘導加熱コイルでオープン管
の母管全体を温間域に加熱した後、発振周波数が100kHz
以上の第2の誘導加熱コイルで該オープン管の両エッジ
部端面を固相圧接温度域に加熱し、上記オープン管の両
エッジ部をスクイズロールにより衝合し固相圧接するよ
うにしたものである。
【0017】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記第1の誘導加熱コイルに
よる母管加熱温度が800 ℃以下であるようにしたもので
ある。
【0018】請求項3に記載の本発明は、請求項1又2
に記載の本発明において更に、前記第2の誘導加熱コイ
ルによる固相圧接温度が1300℃〜管材融点未満であるよ
うにしたものである。
【0019】請求項4に記載の本発明は、請求項1〜3
のいずれかに記載の本発明において更に、大気中で固相
圧接した場合、前記固相圧接後のシーム温度を1300℃以
上で0.03秒以上保持するようにしたものである。
【0020】請求項5に記載の本発明は、請求項1〜4
のいずれかに記載の本発明において更に、前記オープン
管の誘導加熱コイルによる加熱域及びスクイズロールに
よる固相圧接域の雰囲気が、シールド装置により大気よ
り低い酸素濃度雰囲気に設定されるようにしたものであ
る。
【0021】請求項6に記載の本発明は、請求項5に記
載の本発明において更に、前記酸素濃度に応じて、前記
固相圧接後のシーム部温度を1300℃以上で(1) 式で表わ
される時間保持するようにしたものである。
【0022】
【数2】 k :1300℃以上保持時間(秒) O2 :酸素濃度(%)
【0023】尚、シーム部温度を1300℃以上に保持して
いる時間が長いほど、Feの拡散が充分行なわれるた
め、強固な接合が達成でき、より好ましくは、下記(2)
式によるものとする。
【0024】
【数3】
【0025】請求項7に記載の本発明は、請求項5又6
に記載の本発明において更に、前記酸素濃度が 1%以下
に設定されるようにしたものである。
【0026】本発明によれば下記〜の作用がある。 オープン管の両エッジ部を固相圧接シームするもので
あり、電縫鋼管におけるような溶融ビードの発生に起因
するビード切削を伴うことがない。従って、高速造管が
でき、生産性が高い。
【0027】熱間で造管するものでないため、固相圧
接部へのスケール噛込みがなく、シーム部の強度が高
い。
【0028】熱間で造管するものでないため、表面で
のスケール生成がなく、表面肌が良い。
【0029】母管加熱温度が 800℃以下であるものと
することにより、表面スケールの生成を防止し、表面肌
悪化を防止できる。
【0030】固相圧接温度の下限を1300℃とすること
により、シーム品質を確保できる。また、固相圧接温度
の上限を管材融点(炭素鋼で1520〜1550℃程度)とする
ことにより、溶融ビードの発生を確実に防止できる。
【0031】オープン管の第2の誘導加熱コイルによ
る加熱域及びスクイズロールによる固相圧接域の雰囲気
が、シールド装置により大気より低い酸素濃度雰囲気
(好適には 1%以下)に設定されるものとすることによ
り、固相圧接部まわりでのスケール生成を防止し、シー
ム品質及び表面肌を向上できる。
【0032】前記酸素濃度に応じて、前記固相圧接後
のシーム部温度を1300℃以上で前記(1) 式で表わされる
時間保持することにより、固相接合部でのFe拡散時間
を確保して固相圧接の接合強度(シーム品質)を向上で
きる。
【0033】
【発明の実施の形態】図1は第1実施形態を示す模式
図、図2は固相圧接における加熱冷却曲線を示す模式
図、図3は固相圧接温度−シーム冷却速度の相関図、図
4は母管加熱温度−シーム冷却速度の相関図、図5は第
2実施形態を示す模式図、図6は酸素濃度−偏平高さ比
の相関図、図7は第1実施例における生産性向上効果を
示す模式図、図8は第1実施例における偏平高さ比向上
効果を示す模式図、図9は第1実施例における表面粗さ
向上効果を示す模式図、図10は第2実施例における生
産性向上効果を示す模式図、図11は第2実施例におけ
る偏平高さ比向上効果を示す模式図、図12は第2実施
例における表面粗さ向上効果を示す模式図である。
【0034】(第1実施形態)(図1〜図4) 鋼管製造装置10は、図1に示す如く、帯鋼を管状に成
形してオープン管1とする管成形装置を有するととも
に、このオープン管1を鋼管2とするための第1の誘導
加熱コイル11、第2の誘導加熱コイル12、スクイズ
ロール13を有している。
【0035】即ち、鋼管製造装置10では、第1の誘導
加熱コイル11でオープン管1の母管全体を温間域に加
熱し、第2の誘導加熱コイル12でオープン管1の両エ
ッジ部端面を固相圧接温度域に加熱した後、スクイズロ
ール13で衝合し固相圧接シームする。3はシームを示
す。
【0036】ここで、第1の誘導加熱コイル11は、オ
ープン管1の母管全体を加熱するため、高周波に比べて
電流の浸透深さが深く加熱効率のよい100kHz未満の周波
数に限定される。
【0037】また、第2の誘導加熱コイル12は、オー
プン管1の両側エッジ部のみを加熱するため、電流の浸
透深さが浅く加熱効率のよい100kHz以上の周波数に限定
される。
【0038】第2の誘導加熱コイル12によるエッジ端
面(シーム)の加熱冷却曲線と、第1の誘導加熱コイ
ル11による母管の加熱冷却曲線を図2に示す。図2
において、Pは固相圧接点を示す。
【0039】然るに、オープン管1の母管の加熱温度は
第1の誘導加熱コイル11の出力の調整により任意に制
御できる。オープン管1の両エッジ端面の固相圧接温度
は第2の誘導加熱コイル12の出力調整により任意に制
御できる。
【0040】また、鋼管2の固相圧接後のシーム温度13
00℃以上の保持時間は、第1の誘導加熱コイルによる母
管の加熱温度の変更と、第2の誘導加熱コイルの加熱周
波数の変更で、エッジからの管円周方向の温度分布を調
整することにより制御できる。
【0041】ここで、第2の誘導加熱コイル12による
固相圧接温度とシーム冷却速度の組み合せが、シーム品
質(偏平高さ比h/D)に及ぼす影響を調査した結果、
図3を得た。
【0042】また、第1の誘導加熱コイル11による母
管加熱温度とシーム溶接速度との関係を調査した結果、
図4を得た。
【0043】本発明では、図3、図4により下記(a) 〜
(c) の操業条件を定めた。 (a) 固相圧接温度 第2の誘導加熱コイル12による固相圧接温度が1300℃
〜管材融点、より好適には1370〜1500℃であること。
【0044】(b) シーム温度保持時間 大気中で固相圧接した場合、前記固相圧接後のシーム温
度を1300℃以上で0.03秒以上保持する。
【0045】(c) 母管加熱温度 第1の誘導加熱コイル11による母管加熱温度が 200〜
800℃、より好適には400〜 700℃であること。
【0046】従って、本実施形態によれば、下記〜
の作用がある。 オープン管1の両エッジ部を固相圧接シームするもの
であり、電縫鋼管におけるような溶融ビードの発生に起
因するビード切削を伴うことがない。従って、高速造管
ができ、生産性が高い。
【0047】熱間で造管するものでないため、固相圧
接部へのスケール噛込みがなく、シーム部の強度が高
い。
【0048】熱間で造管するものでないため、表面で
のスケール生成がなく、表面肌が良い。
【0049】母管加熱温度が 800℃以下、より好適に
は400 〜700 ℃であるものとすることにより、表面スケ
ールの生成を防止し、表面肌悪化を防止できる。
【0050】固相圧接温度の下限を1300℃、より好適
には1370℃とすることにより、シーム品質を確保でき
る。また、固相圧接温度の上限を管材融点(炭素鋼で15
20〜1550℃程度)、より好適には1500℃とすることによ
り、溶融ビードの発生を確実に防止できる。
【0051】(第2実施形態)(図5、図6) 鋼管製造装置20が前記鋼管製造装置10と異なる点
は、図5に示す如く、オープン管1の両エッジ部を固相
圧接シームする際の酸素濃度雰囲気をシールド装置21
により制御可能としたことにある。即ち、鋼管製造装置
20では、オープン管1の、第2の誘導加熱コイル12
による加熱域及びスクイズロール13による固相圧接域
の雰囲気が、シールド装置21により大気より低い酸素
濃度雰囲気に設定されるようにしたものである。
【0052】シールド装置21による低酸素濃度化の手
段は、具体的には、誘導加熱コイル12とスクイズロー
ル12及びエッジ加熱された部分の鋼管を含む領域全体
をボックスで囲み、移動するパイプとボックスの間隙
は、ボックス側に固定されたシール材を間隙に充満させ
てシールする。
【0053】一方、パイプ内面は、バーに支持された遮
蔽板で誘導加熱コイル12入側とスクイズロール13出
側を仕切り、移動するパイプと遮蔽板の間隙は、遮蔽板
側に固定されたシール材を間隙に充満させてシールす
る。
【0054】前記のようにして作り出したボックス内及
びパイプ内面の準閉鎖空間に、窒素或いは他の不活性ガ
スを適当な流量で定常的に投入し、内部の空気を置換す
ることによって、酸素濃度を制御する。
【0055】このとき、シールド装置21により設定さ
れる酸素濃度に応じて、固相圧接後のシーム部温度を13
00℃以上で下記(1) 式で表わされる時間保持することに
より、固相接合部でのFe拡散時間を充分確保でき、固
相圧接の接合強度(シーム品質)を向上できる。
【0056】
【数4】 k :1300℃以上保持時間(秒) O2 :酸素濃度(%)
【0057】尚、シーム部温度を1300℃以上に保持して
いる時間が長いほど、Feの拡散が充分行なわれるた
め、強固な接合が達成でき、より好ましくは、下記(2)
式によるものとする。
【0058】
【数5】
【0059】前記鋼管製造装置10において前述した固
相圧接における加熱冷却曲線(図2)、固相圧接温度−
シーム冷却速度の相関関係(図3)、母管加熱温度−シ
ーム冷却速度の相関関係(図4)は、鋼管製造装置20
においても同様である。従って、前記鋼管製造装置10
において定めた(a) 固相圧接温度、(b) シーム冷却速
度、(c) 母管加熱温度の操業条件は、鋼管製造装置20
にも適用される。
【0060】シールド装置21により制御された酸素濃
度とシーム品質(偏平高さ比h/D)との関係を調査し
た結果、図6を得た。図6によれば、酸素濃度を 1%以
下に設定することにより、シーム品質を向上できること
が認められる。
【0061】即ち、本実施形態によれば、オープン管1
の第2の誘導加熱コイル12による加熱域及びスクイズ
ロール13による固相圧接域の雰囲気が、シールド装置
21により大気より低い酸素濃度雰囲気(好適には 1%
以下)に設定されるものとすることにより、固相圧接部
まわりでのスケール生成を防止し、シーム品質及び表面
肌を向上できる。
【0062】
【実施例】
(第1実施例)(表1、図7〜図9) 前記鋼管製造装置10を用いて、管寸法:42.7φ×2.3
t、規格:STK400 の鋼管を造管速度:150m/minで製
造した。
【0063】本発明例と比較例について、表1の結果を
得た。
【0064】
【表1】
【0065】表1によれば、本発明例において下記〜
の効果を認めた。 生産性向上(図7) 従来の電縫管の生産性が9.6T/Hであったのに対し、本発
明例では20.6T/H に向上した。
【0066】シーム品質向上(図8) 従来の鍛接管の偏平高さ比h/Dが 0.4〜 0.6であった
のに対し、本発明例では 0.3以下に向上した。
【0067】表面肌向上(図9) 従来の鍛接管の表面粗さRmaxが30〜40μm であった
のに対し、本発明例では 8μm 以下に向上した。
【0068】(第2実施例)(表2、図10〜図12) 前記鋼管製造装置20を用いて、管寸法:42.7φ×2.3
t、規格:STK400 の鋼管を造管速度:150m/minで製
造した。
【0069】本発明例と比較例について、表2の結果を
得た。
【0070】
【表2】
【0071】表2によれば、本発明例において下記〜
の効果を認めた。 生産性向上(図10) 従来の電縫管の生産性が9.6T/Hであったのに対し、本発
明例では20.6T/H に向上した。
【0072】シーム品質向上(図11) 従来の鍛接管の偏平高さ比h/Dが 0.4〜 0.6であった
のに対し、本発明例では 0.3以下に向上した。
【0073】表面肌向上(図12) 従来の鍛接管の表面粗さRmaxが30〜40μm であった
のに対し、本発明例では 8μm 以下に向上した。
【0074】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、誘導加熱
方式による鋼管の製造に際し、優れたシーム品質及び表
面肌を有する鋼管を、ビード切削を行なわずに、高い生
産性で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施形態を示す模式図である。
【図2】図2は固相圧接における加熱冷却曲線を示す模
式図である。
【図3】図3は固相圧接温度−シーム冷却速度の相関図
である。
【図4】図4は母管加熱温度−シーム冷却速度の相関図
である。
【図5】図5は第2実施形態を示す模式図である。
【図6】図6は酸素濃度−偏平高さ比の相関図である。
【図7】図7は第1実施例における生産性向上効果を示
す模式図である。
【図8】図8は第1実施例における偏平高さ比向上効果
を示す模式図である。
【図9】図9は第1実施例における表面粗さ向上効果を
示す模式図である。
【図10】図10は第2実施例における生産性向上効果
を示す模式図である。
【図11】図11は第2実施例における偏平高さ比向上
効果を示す模式図である。
【図12】図12は第2実施例における表面粗さ向上効
果を示す模式図である。
【符号の説明】
1 オープン管 2 鋼管 3 シーム 10、20 鋼管製造装置 11 第1の誘導加熱コイル 12 第2の誘導加熱コイル 13 スクイズロール 21 シールド装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05B 6/10 361 H05B 6/10 361 (72)発明者 板谷 元晶 愛知県半田市川崎町1丁目1番地 川崎製 鉄株式会社知多製造所内 (72)発明者 依藤 章 愛知県半田市川崎町1丁目1番地 川崎製 鉄株式会社知多製造所内 (72)発明者 大西 寿雄 愛知県半田市川崎町1丁目1番地 川崎製 鉄株式会社知多製造所内 (72)発明者 田中 伸樹 愛知県半田市川崎町1丁目1番地 川崎製 鉄株式会社知多製造所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯鋼を連続的に成形ロールで管状に成形
    した後、該管状のオープン管の両エッジ部を加熱し、ス
    クイズロールにより衝合接合する鋼管の製造方法におい
    て、 発振周波数が100kHz未満の第1の誘導加熱コイルでオー
    プン管の母管全体を温間域に加熱した後、発振周波数が
    100kHz以上の第2の誘導加熱コイルで該オープン管の両
    エッジ部端面を固相圧接温度域に加熱し、上記オープン
    管の両エッジ部をスクイズロールにより衝合し固相圧接
    することを特徴とする鋼管の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の誘導加熱コイルによる母管加
    熱温度が800 ℃以下である請求項1記載の鋼管の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記第2の誘導加熱コイルによる固相圧
    接温度が1300℃〜管材融点未満である請求項1又は2記
    載の鋼管の製造方法。
  4. 【請求項4】 大気中で固相圧接した場合、前記固相圧
    接後のシーム温度を1300℃以上で0.03秒以上保持する請
    求項1〜3のいずれかに記載の鋼管の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記オープン管の誘導加熱コイルによる
    加熱域及びスクイズロールによる固相圧接域の雰囲気
    が、シールド装置により大気より低い酸素濃度雰囲気に
    設定される請求項1〜4のいずれかに記載の鋼管の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 前記酸素濃度に応じて、前記固相圧接後
    のシーム部温度を1300℃以上で(1) 式で表わされる時間
    保持する請求項5記載の鋼管の製造方法。 【数1】 k :1300℃以上保持時間(秒) O2 :酸素濃度(%)
  7. 【請求項7】 前記酸素濃度が 1%以下に設定される請
    求項5又は6記載の鋼管の製造方法。
JP19697896A 1996-07-09 1996-07-09 鋼管の製造方法 Withdrawn JPH1024320A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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