JPH10241608A - 陰極線管装置 - Google Patents
陰極線管装置Info
- Publication number
- JPH10241608A JPH10241608A JP4186497A JP4186497A JPH10241608A JP H10241608 A JPH10241608 A JP H10241608A JP 4186497 A JP4186497 A JP 4186497A JP 4186497 A JP4186497 A JP 4186497A JP H10241608 A JPH10241608 A JP H10241608A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- funnel
- ray tube
- magnetic
- cathode ray
- shadow mask
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】陰極線管の磁気遮蔽板の吸着したガス放出によ
る陰極の劣化を解決し、生産性の高い陰極線管装置を得
る。 【解決手段】ファンネル面の内面で導電膜の上に、比透
磁率が１００以上の磁性粉を塗布することによって外部
の磁気を遮蔽し、磁気遮蔽板を不要とした陰極線管装
置。
る陰極の劣化を解決し、生産性の高い陰極線管装置を得
る。 【解決手段】ファンネル面の内面で導電膜の上に、比透
磁率が１００以上の磁性粉を塗布することによって外部
の磁気を遮蔽し、磁気遮蔽板を不要とした陰極線管装
置。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はテレビジョン装置等
に使用されている陰極線管装置に関する。
に使用されている陰極線管装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】シャドウマスクを内蔵し三つの電子ビー
ムで画像を再現するカラー陰極線管では、地磁気等の外
部磁界の影響を受けて電子ビームの軌道が変動し、所望
しない蛍光体を発光させるために色ずれなどの画質の劣
化を来たすことが知られている。このような外部磁界の
影響を除去するために、陰極線管内部にシャドウマスク
からファンネルに沿って電子ビームを囲むようにして磁
気遮蔽部材を設置したものが考案されている。
ムで画像を再現するカラー陰極線管では、地磁気等の外
部磁界の影響を受けて電子ビームの軌道が変動し、所望
しない蛍光体を発光させるために色ずれなどの画質の劣
化を来たすことが知られている。このような外部磁界の
影響を除去するために、陰極線管内部にシャドウマスク
からファンネルに沿って電子ビームを囲むようにして磁
気遮蔽部材を設置したものが考案されている。
【０００３】このようなカラー陰極線管装置の一例を図
３により説明する。図３は従来のカラー陰極線管装置の
断面図である。図で陰極線管の管本体１は、蛍光面３を
設けたスクリーン部１ａ及びそれに連なるスカート部１
ｂから成るパネルと、ファンネル部１ｃとネック部１ｄ
とにより構成されている。電子銃２は管本体のネック部
１ｄ内に配置されている。３は蛍光面で、スクリーン部
１ａ内面に通常、赤、緑、青に発光する蛍光体がモザイ
ク状に被着されたものである。シャドウマスク４は、蛍
光面３に対向して配置されており、電子ビーム８の通過
する孔が所定の配列で形成されている。フレーム５は、
シャドウマスク４と磁気遮蔽板１２とを保持し、磁気遮
蔽板１２は比較的透磁率の大きい鉄等の薄板によりファ
ンネル部１ｃの形状に沿って角錐台状に形成されてい
る。ファンネル１ｃの内面には導電性被膜１１が形成さ
れて、蛍光面および磁気遮蔽板と導通されると共に貫通
孔６を通る導線により、陰極に対して正の高電圧が印加
される。電子ビーム８は、偏向ヨーク９によって偏向走
査され、シャドウマスク４の電子ビーム通過孔を通過し
て蛍光面３に入射する。ファンネル１ｃの外面には導電
性被膜１３が形成され接地されている。
３により説明する。図３は従来のカラー陰極線管装置の
断面図である。図で陰極線管の管本体１は、蛍光面３を
設けたスクリーン部１ａ及びそれに連なるスカート部１
ｂから成るパネルと、ファンネル部１ｃとネック部１ｄ
とにより構成されている。電子銃２は管本体のネック部
１ｄ内に配置されている。３は蛍光面で、スクリーン部
１ａ内面に通常、赤、緑、青に発光する蛍光体がモザイ
ク状に被着されたものである。シャドウマスク４は、蛍
光面３に対向して配置されており、電子ビーム８の通過
する孔が所定の配列で形成されている。フレーム５は、
シャドウマスク４と磁気遮蔽板１２とを保持し、磁気遮
蔽板１２は比較的透磁率の大きい鉄等の薄板によりファ
ンネル部１ｃの形状に沿って角錐台状に形成されてい
る。ファンネル１ｃの内面には導電性被膜１１が形成さ
れて、蛍光面および磁気遮蔽板と導通されると共に貫通
孔６を通る導線により、陰極に対して正の高電圧が印加
される。電子ビーム８は、偏向ヨーク９によって偏向走
査され、シャドウマスク４の電子ビーム通過孔を通過し
て蛍光面３に入射する。ファンネル１ｃの外面には導電
性被膜１３が形成され接地されている。
【０００４】次にこの陰極線管の動作について説明す
る。電子銃２から発射された電子ビーム８は、偏向ヨー
ク９により走査されてファンネル内部の空間に入る。フ
ァンネル内面上の導電性被膜１１は高圧導入部６を介し
て陰極に対して正の電位が印加されると共にシャドウマ
スク４と蛍光面３とに導通されているため、これらに囲
まれたファンネル内部の空間も陰極に対して正でほぼ一
様な電位に保たれる。電子ビーム８は偏向された後、フ
ァンネル内部の空間をほぼ直線的に進んでシャドウマス
ク４の電子ビーム通過孔を通り、蛍光面３に入射し、蛍
光面３の蛍光体を順に発光させることでスクリーン面１
ａ上に画像が形成される。ファンネル１ｃの外面に形成
された導電性被膜１３は、陰極線管の取り扱い上の安全
性を確保すると共に、ファンネル内部の電位を安定させ
る作用をなす。
る。電子銃２から発射された電子ビーム８は、偏向ヨー
ク９により走査されてファンネル内部の空間に入る。フ
ァンネル内面上の導電性被膜１１は高圧導入部６を介し
て陰極に対して正の電位が印加されると共にシャドウマ
スク４と蛍光面３とに導通されているため、これらに囲
まれたファンネル内部の空間も陰極に対して正でほぼ一
様な電位に保たれる。電子ビーム８は偏向された後、フ
ァンネル内部の空間をほぼ直線的に進んでシャドウマス
ク４の電子ビーム通過孔を通り、蛍光面３に入射し、蛍
光面３の蛍光体を順に発光させることでスクリーン面１
ａ上に画像が形成される。ファンネル１ｃの外面に形成
された導電性被膜１３は、陰極線管の取り扱い上の安全
性を確保すると共に、ファンネル内部の電位を安定させ
る作用をなす。
【０００５】この時、陰極線管が地磁気など外部の磁界
の中に置かれていると、主としてファンネル内部の空間
で、電子ビーム８の軌道が曲げられて蛍光面３での位置
がずれるために、色ずれや画面歪みとなって現れ、画質
を著しく低下させる。
の中に置かれていると、主としてファンネル内部の空間
で、電子ビーム８の軌道が曲げられて蛍光面３での位置
がずれるために、色ずれや画面歪みとなって現れ、画質
を著しく低下させる。
【０００６】これを防止するため、鉄などの比較的透磁
率の大きい薄板を台形状に形成し磁気遮蔽板７としてフ
ァンネル内部に設置する方法が考案されている。このよ
うな発明には、例えば、特開平８−１１５６８３号公報
に開示されるように、鉄、鋼などの透磁率の大きい板を
折り曲げて陰極線管内部に設置し磁気を遮蔽する方法等
がある。
率の大きい薄板を台形状に形成し磁気遮蔽板７としてフ
ァンネル内部に設置する方法が考案されている。このよ
うな発明には、例えば、特開平８−１１５６８３号公報
に開示されるように、鉄、鋼などの透磁率の大きい板を
折り曲げて陰極線管内部に設置し磁気を遮蔽する方法等
がある。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記したよう
な外部磁気遮蔽方法では、遮蔽板の切断加工、組み立て
作業の能率が悪く生産性が低い。さらに、ファンネル内
に組み込まれた遮蔽板が吸着したガスを放出して陰極線
管内の真空度を低下させるため陰極の劣化が著しく進行
し陰極線管装置の寿命を短縮することになる。このた
め、磁気遮蔽板の徹底的な洗浄が必要となり、さらに能
率が悪くなり生産性が一層低下するという問題があっ
た。
な外部磁気遮蔽方法では、遮蔽板の切断加工、組み立て
作業の能率が悪く生産性が低い。さらに、ファンネル内
に組み込まれた遮蔽板が吸着したガスを放出して陰極線
管内の真空度を低下させるため陰極の劣化が著しく進行
し陰極線管装置の寿命を短縮することになる。このた
め、磁気遮蔽板の徹底的な洗浄が必要となり、さらに能
率が悪くなり生産性が一層低下するという問題があっ
た。
【０００８】本発明の目的とするところは、製造の効率
を向上させて、廉価な陰極線管を提供することにある。
を向上させて、廉価な陰極線管を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明はファンネル面の内面で、導電膜の上に比透
磁率が１００以上の磁性粉を塗布する、もしくは、導電
材料と磁性粉を混合して塗布する、もしくは、導電性の
磁性粉を塗布することによって外部の磁気を遮蔽せし
め、磁気遮蔽板を不要とした簡易な構成を実現した。
に、本発明はファンネル面の内面で、導電膜の上に比透
磁率が１００以上の磁性粉を塗布する、もしくは、導電
材料と磁性粉を混合して塗布する、もしくは、導電性の
磁性粉を塗布することによって外部の磁気を遮蔽せし
め、磁気遮蔽板を不要とした簡易な構成を実現した。
【００１０】あるいは、ファンネル面の外側の面で、導
電膜の上に比透磁率が１００以上の磁性粉を塗布する、
もしくは、導電材料と磁性粉を混合して塗布する、もし
くは、導電性の磁性粉を塗布することによって外部の磁
気を遮蔽せしめ、磁気遮蔽板を不要とした簡易な構成を
実現したものである。
電膜の上に比透磁率が１００以上の磁性粉を塗布する、
もしくは、導電材料と磁性粉を混合して塗布する、もし
くは、導電性の磁性粉を塗布することによって外部の磁
気を遮蔽せしめ、磁気遮蔽板を不要とした簡易な構成を
実現したものである。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
を用いて説明する。
【００１２】図１は本発明による一実施例の構成の断面
図である。
図である。
【００１３】図で陰極線管の管本体１は、蛍光面３を設
けたスクリーン部１ａ及びそれに連なるスカート部１ｂ
から成るパネルと、パネルに連結されたファンネル部１
ｃとファンネル部に連結されたネック部１ｄとにより構
成されている。電子銃２は管本体のネック部１ｄ内に配
置されている。３は蛍光面で、通常、赤、緑、青に発光
する蛍光体がモザイク状にスクリーン部１ａ内面に被着
されている。シャドウマスク４は、蛍光面３に対向して
配置されており、電子ビーム８の通過する孔が所定の配
列で形成されている。フレーム５は、シャドウマスク４
を保持し、導電性磁性粉層７と導通されており、シャド
ウマスク４が導電性磁性粉層７と導通されるのを媒介し
ている。ファンネル内面に形成された導電性磁性粉層７
とシャドウマスク４と蛍光面３とは互いに導通され、高
圧導入部６を介して陰極に対して正の電位が与えられて
いる。これによって、導電性磁性粉層７とシャドウマス
ク４とで囲まれたファンネル内の空間は、正のほぼ一様
な電位に保たれている。電子銃２から射出された電子ビ
ーム８は、偏向ヨーク９によって偏向走査され、ファン
ネル内のほぼ一様な電位の空間を飛行して、シャドウマ
スク４の電子ビーム通過孔を通過し蛍光面３に入射して
蛍光体を順次発光させて画像が形成される。ファンネル
１ｃの外側の面には導電性被膜１３を形成して接地する
ことにより、本陰極線管装置の取り扱い上の安全性と内
側の導電性磁性粉層７の電位の安定性を確保している。
けたスクリーン部１ａ及びそれに連なるスカート部１ｂ
から成るパネルと、パネルに連結されたファンネル部１
ｃとファンネル部に連結されたネック部１ｄとにより構
成されている。電子銃２は管本体のネック部１ｄ内に配
置されている。３は蛍光面で、通常、赤、緑、青に発光
する蛍光体がモザイク状にスクリーン部１ａ内面に被着
されている。シャドウマスク４は、蛍光面３に対向して
配置されており、電子ビーム８の通過する孔が所定の配
列で形成されている。フレーム５は、シャドウマスク４
を保持し、導電性磁性粉層７と導通されており、シャド
ウマスク４が導電性磁性粉層７と導通されるのを媒介し
ている。ファンネル内面に形成された導電性磁性粉層７
とシャドウマスク４と蛍光面３とは互いに導通され、高
圧導入部６を介して陰極に対して正の電位が与えられて
いる。これによって、導電性磁性粉層７とシャドウマス
ク４とで囲まれたファンネル内の空間は、正のほぼ一様
な電位に保たれている。電子銃２から射出された電子ビ
ーム８は、偏向ヨーク９によって偏向走査され、ファン
ネル内のほぼ一様な電位の空間を飛行して、シャドウマ
スク４の電子ビーム通過孔を通過し蛍光面３に入射して
蛍光体を順次発光させて画像が形成される。ファンネル
１ｃの外側の面には導電性被膜１３を形成して接地する
ことにより、本陰極線管装置の取り扱い上の安全性と内
側の導電性磁性粉層７の電位の安定性を確保している。
【００１４】ここで、導電性磁性粉層７は、従来の陰極
線管のファンネル内面に塗布されていた導電性被膜を形
成する材料に、透磁率の比較的大きい例えばフェライト
のような材料の粉末を混合して作成した塗料を、ファン
ネル内面に塗布し層を形成したものである。層の厚さ
は、磁性材料の粒径と外部磁界の遮蔽効果を考慮して、
従来の導電性被膜よりも厚くする必要がある。あるい
は、導電性磁性粉層７は、このような混合した材料の代
わりに、例えば導電性パーマロイやケイ素鋼などのよう
に、導電性と高比透磁率を合わせ持つ材料の粉末を塗布
しても同様の効果を得ることができる。またあるいは、
導電性磁性粉末層７の代わりに、ファンネル内面にまず
従来の導電性被膜を形成した後、例えばフェライトのよ
うな材料の磁性粉末の層を形成しても同様の効果を得る
ことができる。
線管のファンネル内面に塗布されていた導電性被膜を形
成する材料に、透磁率の比較的大きい例えばフェライト
のような材料の粉末を混合して作成した塗料を、ファン
ネル内面に塗布し層を形成したものである。層の厚さ
は、磁性材料の粒径と外部磁界の遮蔽効果を考慮して、
従来の導電性被膜よりも厚くする必要がある。あるい
は、導電性磁性粉層７は、このような混合した材料の代
わりに、例えば導電性パーマロイやケイ素鋼などのよう
に、導電性と高比透磁率を合わせ持つ材料の粉末を塗布
しても同様の効果を得ることができる。またあるいは、
導電性磁性粉末層７の代わりに、ファンネル内面にまず
従来の導電性被膜を形成した後、例えばフェライトのよ
うな材料の磁性粉末の層を形成しても同様の効果を得る
ことができる。
【００１５】ファンネル内面に導電性磁性粉末層７を形
成する範囲は次の条件により決まる。すなわち、電子ビ
ーム偏向のための磁場を妨害しないよう、磁性粉層は偏
向ヨーク９のファンネル側先端よりも蛍光面側に形成さ
れることが必要であり、かつ、蛍光面側は磁界遮蔽効果
のためにパネルのスカート部１ｂまで塗布することが必
要である。従って導電性磁性粉層７の範囲は、ファンネ
ル内面で、偏向ヨーク９のファンネル側先端からパネル
のスカート部１ｂまでということになる。磁性材料の透
磁率は、磁界遮蔽効果を得るために、比透磁率で１００
以上は必要である。
成する範囲は次の条件により決まる。すなわち、電子ビ
ーム偏向のための磁場を妨害しないよう、磁性粉層は偏
向ヨーク９のファンネル側先端よりも蛍光面側に形成さ
れることが必要であり、かつ、蛍光面側は磁界遮蔽効果
のためにパネルのスカート部１ｂまで塗布することが必
要である。従って導電性磁性粉層７の範囲は、ファンネ
ル内面で、偏向ヨーク９のファンネル側先端からパネル
のスカート部１ｂまでということになる。磁性材料の透
磁率は、磁界遮蔽効果を得るために、比透磁率で１００
以上は必要である。
【００１６】本実施例に見られるように、導電性磁性粉
層７によって、従来の磁気遮蔽板１２を無くすことがで
き、構成が簡易なものとなって、製造能率が向上し、問
題点を解決できる。磁性粉層は、ファンネル部の外側の
面に形成しても、同様の効果を得ることができる。
層７によって、従来の磁気遮蔽板１２を無くすことがで
き、構成が簡易なものとなって、製造能率が向上し、問
題点を解決できる。磁性粉層は、ファンネル部の外側の
面に形成しても、同様の効果を得ることができる。
【００１７】図２は、磁性粉層をファンネル部の外側の
面に形成した本発明の第２の実施例を示す。この第２の
実施例では、ファンネル内面に従来の導電性被膜１１を
形成し、ファンネルの外面に導電性磁性粉層１０を形成
している。導電性被膜１１は高圧導入部６を介して陰極
に対して正の電位が与えられ、導電性磁性粉層１０は接
地されている。
面に形成した本発明の第２の実施例を示す。この第２の
実施例では、ファンネル内面に従来の導電性被膜１１を
形成し、ファンネルの外面に導電性磁性粉層１０を形成
している。導電性被膜１１は高圧導入部６を介して陰極
に対して正の電位が与えられ、導電性磁性粉層１０は接
地されている。
【００１８】導電性磁性粉層１０は、ファンネル外面に
偏向ヨーク９のファンネル側先端からパネルのスカート
部１ｂまでの範囲にわたって形成することによって、従
来同等の磁気遮蔽効果を得ることができる。ただし、高
圧導入部６の周囲は、漏電防止のため、導電性磁性粉層
を形成しない領域を設けている。
偏向ヨーク９のファンネル側先端からパネルのスカート
部１ｂまでの範囲にわたって形成することによって、従
来同等の磁気遮蔽効果を得ることができる。ただし、高
圧導入部６の周囲は、漏電防止のため、導電性磁性粉層
を形成しない領域を設けている。
【００１９】導電性磁性粉層１０は、第１の実施例と同
様の材料であり、従来の陰極線管のファンネル内面に塗
布されていた導電性被膜を形成する材料に、透磁率の比
較的大きい例えばフェライトのような材料の粉末を混合
して作成した塗料を、ファンネル外面に塗布し層を形成
したものである。あるいは、導電性磁性粉層１０は、混
合材料の代わりに、例えば導電性パーマロイやケイ素鋼
などのように、導電性と高比透磁率を合わせ持つ材料の
粉末を塗布しても同様の効果を得ることができる。また
あるいは、導電性磁性粉層７の代わりに、ファンネル内
面にまず従来の導電性被膜を形成した後、例えばフェラ
イトのような材料の磁性粉末の層を形成しても同様の効
果を得ることができる。
様の材料であり、従来の陰極線管のファンネル内面に塗
布されていた導電性被膜を形成する材料に、透磁率の比
較的大きい例えばフェライトのような材料の粉末を混合
して作成した塗料を、ファンネル外面に塗布し層を形成
したものである。あるいは、導電性磁性粉層１０は、混
合材料の代わりに、例えば導電性パーマロイやケイ素鋼
などのように、導電性と高比透磁率を合わせ持つ材料の
粉末を塗布しても同様の効果を得ることができる。また
あるいは、導電性磁性粉層７の代わりに、ファンネル内
面にまず従来の導電性被膜を形成した後、例えばフェラ
イトのような材料の磁性粉末の層を形成しても同様の効
果を得ることができる。
【００２０】さらには、本発明の磁気遮蔽効果をより効
果的にするために、第１、あるいは第２の実施例に付加
して、例えばケイ素鋼板等で形成した磁気遮蔽板をファ
ンネル内面に沿って設置することも有効である。
果的にするために、第１、あるいは第２の実施例に付加
して、例えばケイ素鋼板等で形成した磁気遮蔽板をファ
ンネル内面に沿って設置することも有効である。
【００２１】本実施例によって、従来の磁気遮蔽板を無
くして磁気遮蔽板からのガス放出による陰極劣化問題を
解決し、簡易な構造で生産性の高い陰極線管を得ること
ができる。
くして磁気遮蔽板からのガス放出による陰極劣化問題を
解決し、簡易な構造で生産性の高い陰極線管を得ること
ができる。
【００２２】
【発明の効果】本発明によれば、ファンネル内部の設置
されていた磁気遮蔽板からのガス放出による陰極劣化問
題を解決し、簡易な構成で生産性の高い、廉価な陰極線
管装置を実現できる。
されていた磁気遮蔽板からのガス放出による陰極劣化問
題を解決し、簡易な構成で生産性の高い、廉価な陰極線
管装置を実現できる。
【図１】本発明の一実施例を示す断面図。
【図２】本発明第２の実施例の断面図。
【図３】従来の陰極線管の断面図。
１…陰極線管体、 ２…電子銃、 ３…蛍光面、 ４…シャドウマスク、 ５…フレーム、 ６…高圧導入部、 ７…ファンネル内面導電性磁性粉層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉岡 洋 千葉県茂原市早野3300番地株式会社日立製 作所電子デバイス事業部内
Claims (7)
- 【請求項１】パネル内面に形成された蛍光面と、前記蛍
光面に対向するように配置されたシャドウマスクと、前
記パネルに連結され内面に前記蛍光面と前記シャドウマ
スクに導通する内部導電膜を有するファンネルと、前記
ファンネルに連結され電子ビームを放出する電子銃を内
接するネックと、前記ファンネルから前記ネックにわた
って外設された偏向装置とを備えた陰極線管において、
前記ファンネルの内面で前記導電膜の上に、比透磁率が
１００以上の磁性粉を塗布することを特徴とする陰極線
管装置。 - 【請求項２】請求項１において、前記磁性粉を導電性材
料と混合して前記ファンネルの内面に塗布することによ
り、導電膜と磁気遮蔽層とを一層で形成する陰極線管装
置。 - 【請求項３】請求項１において、前記ファンネルの内面
に、導電性を有し比透磁率が１００以上の磁性粉を塗布
する陰極線管装置。 - 【請求項４】パネル内面に形成された蛍光面と、前記蛍
光面に対向するように配置されたシャドウマスクと、前
記パネルに連結され内面に前記蛍光面と前記シャドウマ
スクに導通する内部導電膜を有し外面に接地された外部
導電膜を有するファンネルと、前記ファンネルに連結さ
れ電子ビームを放出する電子銃を内接するネックと、前
記ファンネルから前記ネックにわたって外設された偏向
装置とを備えた陰極線管において、前記ファンネルの外
面上の導電膜の上に、比透磁率が１００以上の磁性粉を
塗布することを特徴とする陰極線管装置。 - 【請求項５】請求項４において、前記磁性粉を導電性材
料と混合してファンネル外面に塗布することにより、導
電膜と磁気遮蔽層とを一層で形成する陰極線管装置。 - 【請求項６】請求項４において、前記ファンネルの外面
に、導電性を有すると共に比透磁率が１００以上の磁性
粉を塗布する陰極線管装置。 - 【請求項７】パネル内面に形成された蛍光面と、前記蛍
光面に対向するように配置されたシャドウマスクと、前
記パネルに連結され内面に前記蛍光面と前記シャドウマ
スクに導通する内部導電膜を有するファンネルと、前記
ファンネルに連結され電子ビームを放出する電子銃を内
装するネックと、前記ファンネルから前記ネックにわた
って外設された偏向装置とを備えた陰極線管において、
前記ファンネルの内面又は外面に比透磁率が１００以上
の磁性粉を塗布し、前記ファンネル内部に大略ファンネ
ル面に沿って比透磁率の高い金属板を設置することを特
徴とする陰極線管装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4186497A JPH10241608A (ja) | 1997-02-26 | 1997-02-26 | 陰極線管装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4186497A JPH10241608A (ja) | 1997-02-26 | 1997-02-26 | 陰極線管装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10241608A true JPH10241608A (ja) | 1998-09-11 |
Family
ID=12620133
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4186497A Pending JPH10241608A (ja) | 1997-02-26 | 1997-02-26 | 陰極線管装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10241608A (ja) |
-
1997
- 1997-02-26 JP JP4186497A patent/JPH10241608A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPS61203537A (ja) | 暎像管 | |
| US3979632A (en) | Cathode ray tube having surface charge inhibiting means therein | |
| US5519283A (en) | Internal magnetic shield for a color cathode-ray tube | |
| US4564786A (en) | External neck charge dissipation means for an in-line color cathode ray tube | |
| JPH10241608A (ja) | 陰極線管装置 | |
| CN1376303A (zh) | 节省空间的阴极射线管 | |
| US6624561B2 (en) | Color cathode ray tube having an internal voltage-dividing resistor | |
| KR100392574B1 (ko) | 컬러 음극선관 | |
| US6674224B2 (en) | Tension focus mask for a cathode-ray tube (CRT) | |
| US6917151B2 (en) | Resistor for electron gun assembly, electron gun assembly, and cathode-ray tube | |
| US4137480A (en) | Television picture tube with cathode coating erosion suppression | |
| US6646393B1 (en) | Method of operating a positive tolerance CRT | |
| CN1363110A (zh) | 采用静电放大偏转的节省空间的阴极射线管 | |
| JP3464328B2 (ja) | 陰極線管および該陰極線管を用いたディスプレイ装置 | |
| US20040195583A1 (en) | Election gun assembly resistor and cathode ray tube | |
| KR100414495B1 (ko) | 상하주사형 음극선관 | |
| KR100334065B1 (ko) | 칼라음극선관및그제조방법 | |
| US6307315B1 (en) | Cathode ray tube | |
| JPS6323873Y2 (ja) | ||
| KR910005821B1 (ko) | 음극선관의 에이징 방법 | |
| KR100252069B1 (ko) | 음극선관 | |
| KR100286941B1 (ko) | 음극선관 | |
| JP3053826B2 (ja) | カラー陰極線管装置 | |
| JPH08115681A (ja) | 陰極線管 | |
| JPH04106846A (ja) | 陰極線管 |