JPH10234446A - 置物兼用貯金箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 置物として鑑賞性に富んだ置物兼用貯金箱を
提供する。 【解決手段】 枝部を備えた樹木や茎状の幹部を有し、
該枝部に果実、野菜、動物等の外観形態をした複数個の
貯金箱を取り付けた手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、置物兼用貯金箱に
係り、より詳細には、置物として鑑賞しながら、貯金を
することができる貯金箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、貯金箱としては、種々の形態のも
のがあり、一般的には、郵便ポストや動物の外観形態を
備えた構成からなる。すなわち、内部が空洞であって、
硬貨投入口と、硬貨取り出し穴を備え、外観形状によっ
ては、置物としての性格を兼ね備えている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した貯金
箱の場合、次のような課題がある。すなわち、 動物等の外観形状をした形態に過ぎないので、置物
としての価値に乏しく、かつ、貯金をするのに飽きやす
い。 複数種類の硬貨を一緒に投入、貯金する形態である
ので、後日、硬貨を取り出した際、貯金額の計算が面倒
である。 等の課題がある。

【０００４】本発明は、以上のような課題に対処して創
作したものであって、その目的とする処は、置物として
鑑賞性に富んだ置物兼用貯金箱を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そして、上記課題を解決
するための手段としての本発明の請求項１の置物兼用貯
金箱は、枝部を備えた樹木や茎状の幹部を有し、該枝部
に果実、野菜、動物等の外観形態をした複数個の貯金箱
を取り付けてなることを特徴とする。

【０００６】請求項２の置物兼用貯金箱は、前記請求項
１の発明において、前記複数個の貯金箱の大きさが異な
ることを特徴とする。また請求項３の置物兼用貯金箱
は、前記請求項１または２の発明において、前記貯金箱
を、前記枝部に対して着脱自在に取り付けてなることを
特徴とする。更に請求項４の置物兼用貯金箱は、前記請
求項３の発明において、前記貯金箱内の投入硬貨の重量
により、該貯金箱が、前記枝部から離脱することを特徴
とする。

【０００７】ここで、前記幹部は、リンゴ、梨、柿、み
かん、桃等の果物の樹木の幹部分、あるいはトマト等の
野菜の茎部分の形状をした疑似体、あるいは実物の樹木
や茎部分を樹脂等で強化した形態のものを含む。そし
て、この疑似体は、通常、陶器あるいは合成樹脂製から
なり、貯金箱を保持するだけの強度を保有した形態とす
ることが肝要である。また、貯金箱や枝部分も、幹部と
同じく合成樹脂製、あるいは陶器製のものを用いてい
る。しかし、他の材質からなるものを用いることもでき
る。枝部については、弾力性および復元性を備えた材質
を用いることが好ましい。この場合、貯金箱内の重量が
重くなると、貯金箱が自然と垂れ下がった状態となり、
その貯蓄量が増えるにつれて、例えば、該貯金箱の外観
形態が果物等である場合は、該果物が熟していくかのよ
うな形態をかもし出せる。また、貯金箱の外観形態とし
ては、各種の果物、野菜、その他、の外観形態とするこ
とができる。なお、前記幹部や枝部は、該貯金箱の外観
形態に対応した形態とすることが肝要である。それによ
って、果物や野菜がなっている様子、また樹木上に動物
が乗っていたり、垂れ下がっている形態を様子を得るこ
とができる。

【０００８】そして、本発明の置物兼用貯金箱は、通常
の貯金箱と同様にして、果物や野菜等の外観形態をした
複数個の貯金箱に随時、貯金することがことができる。
そして、通常の置物として鑑賞することができる。

【０００９】

【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の請求項１の置物兼用貯金箱によれば、樹木や茎状の幹
部の枝部に果実、野菜、動物等の外観形態をした複数個
の貯金箱を取り付けてなるので、複数種類の硬貨を硬貨
別に貯金することができると共に、置物として鑑賞する
ことができ、また、硬貨の種類に容易に分別することが
できるという効果を有する。

【００１０】請求項２の置物兼用貯金箱によれば、複数
個の貯金箱の大きさを異なる形態としているので、前記
効果に加えて、各硬貨の種類に応じた重量、大きさに対
応する形態とすることができると共に、大きさ、形状の
異なる本物の『果物等がなった木』すなわち盆栽と同様
の鑑賞性を提供できるという効果を有する。請求項３の
置物兼用貯金箱によれば、前記貯金箱を、前記枝部に対
して着脱自在に取り付けてなる形態としているので、前
記各効果に加えて、該枝部分から実物の果物をもぎ取る
かのように、所定金額が貯蓄できた場合等において、貯
金箱を分離し、あるいは更に新しい貯金箱に交換して、
これを保管することができるという効果を有する。更に
請求項４の置物兼用貯金箱によれば、前記貯金箱内の投
入硬貨の重量により、該貯金箱が、前記枝部から離脱す
る形態としているので、貯金箱内の硬貨の重量の変化に
より、貯金箱の垂れ下がり状態が大きくなり、果物等が
熟してきたかのようなて景観を得ることができるという
効果を有する。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明を具体化した好ましい実施の形態について説明する。
ここに、図１〜図３は、本発明の実施形態を示し、図１
は正面図、図２はリンゴの外観形態からなる貯金箱の裏
面図、図３は図２の断面図である。

【００１２】本実施形態の置物兼用貯金箱は、図１〜図
３に示すように、リンゴの盆栽形態からなる貯金箱であ
る。具体的には、台１上に、リンゴの樹木状の疑似幹部
２が起立し、該疑似幹部２に複数本の枝部３が形成され
ていて、この枝部３にリンゴ状の貯金箱４が垂れ下がっ
た形態からなる。台１は、ある程度の安定性を保持させ
るための重量と大きさを有する台座であって、植木鉢状
の形態とすることが好ましい。これによって、盆栽とし
ての鑑賞性を増加させることができる。また、台１の表
面には、盆栽の樹木の品名（ここでは、リンゴの木）や
産地等を表示する表示部５が形成してある。通常、この
表示部５は、ラベルの貼り付けで行うようにしている。

【００１３】疑似幹部２は、リンゴの樹木の外観形態を
した幹部であって、盆栽としてのリンゴの木であるかの
ような形態の疑似幹部からなる。そして、強化プラスチ
ック等の強度を有する材質で形成し、その表面をリンゴ
の木のように模している。この幹部２としては、実物の
リンゴの樹木を用いることもできる。この場合は、表面
を樹脂等でコートすることが好ましい。なお、この材質
としては、陶器や金属製のもの、あるいは木製であって
もよいことは当然である。また、この幹部２には、複数
本の枝部３，３・・が設けられている。

【００１４】枝部３，３・・は、疑似幹部２と同じく、
強化プラスチック等で形成することができる。そして、
この枝部３も、実物の枝と同様に形成することが好まし
い。これにより、外観形態が盆栽としての鑑賞性を増加
させることができる。この枝部３，３・・には、果実と
してのリンゴの外観形態からなる貯金箱４が取り付けて
ある。ところで、枝部３，３・・としては、弾力性およ
び復元性を備えた材質を用いることが好ましい。この場
合、貯金箱４内の重量が重くなると、貯金箱が自然と垂
れ下がった状態となり、その貯蓄量が増えるにつれて、
図４に示すように、例えば、該貯金箱の外観形態が果物
等である場合は、該果物が熟していくかのような形態を
かもし出せる。また、枝部３には、葉９も設けてある。

【００１５】貯金箱４は、通常、合成樹脂製からなり、
複数個、すなわち、硬貨の種類（１円硬貨、５円硬貨、
１０円硬貨、５０円硬貨、１００円硬貨、５００円硬貨
等）に対応する数だけ取り付けてある。そして、各貯金
箱４，４・・には、それぞれ対応する種類の硬貨名がラ
ベル等により表示してある。この貯金箱４は、果実とし
てのリンゴの外観形態をしていて、枝部３に対して着脱
自在に取り付けられている。着脱自在の構成としては、
例えば、果実の軸部６が枝部３に形成された孔（図示せ
ず）に嵌合・保持される形態を採用することができる。
この場合、両者を弾性材で形成することが好ましい。ま
た、本実施形態では、硬貨の種類（重量、大きさ）に応
じて、その大きさを変化させた形態としている。これに
より、硬貨の種類別に、貯蓄することができ、分別が容
易に行える。ところで、貯金箱４は、当然にして、その
内部が、図３に示すように中空体であって、外周には、
硬貨投入口７と硬貨取り出し口８を備えている。本実施
形態では、貯金箱４の硬貨投入口７と硬貨取り出し口８
は裏側に位置するように設けている。

【００１６】そして、本実施形態の置物兼用貯金箱は、
そのままの状態では、リンゴの木からなる盆栽としての
鑑賞用置物を呈し、かつ果実部分を貯金箱として用いる
ことができる。そして、貯金箱４が枝部３に対して着脱
自在の形態にあっては、該貯金箱４内の硬貨の貯蓄量が
一定量、すなわち一定重量以上になると、恰も、果実が
実って落ちるかのような景観を得ることかでき、また一
定量の貯蓄ができたことが確認できる。また、枝部３が
弾力性・復元性を備えた材質からなる場合、その垂れ下
がりの過程を見ることができ、いっそう置物としての鑑
賞性を増加させることができる。

【００１７】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものでなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で
変形実施できる構成を含む。例えば、貯金箱の外観形態
は、果実としてのリンゴに限られるものでなく、該果実
の場合は、梨、柿、桃等であってもよく、またトマト等
の野菜であってもよい。また、猿等の動物であってもよ
い。動物の場合は、枝部に乗った形態とすることが好ま
しい。また、前記実施形態では、貯金箱を枝部に対して
着脱自在の形態で説明したが、固定状態からなる構成と
してもよいことは当然である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態を示す正面図である。

【図２】リンゴの外観形態からなる貯金箱の裏面図であ
る。

【図３】図１のＡ−Ａ断面図である。

【図４】枝部と貯金箱との取り付け状態を説明する部分
説明図である。

【符号の説明】

１・・・台、２・・・疑似幹部、３・・・枝部、４・・
・貯金箱、５・・・表示部、９・・・葉、６・・・果実
の軸部、７・・・硬貨投入口、８・・・硬貨取り出し口

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 枝部を備えた樹木や茎状の幹部を有し、
   該枝部に果実、野菜、動物等の外観形態をした複数個の
   貯金箱を取り付けてなることを特徴とする置物兼用貯金
   箱。
2. 【請求項２】 前記複数個の貯金箱の大きさが異なる請
   求項１に記載の置物兼用貯金箱。
3. 【請求項３】 前記貯金箱を、前記枝部に対して着脱自
   在に取り付けてなる請求項１または２に記載の置物兼用
   貯金箱。
4. 【請求項４】 前記貯金箱内の投入硬貨の重量により、
   該貯金箱が、前記枝部から離脱する請求項３に記載の置
   物兼用貯金箱。