JPH10233796A - Lan間接続装置 - Google Patents

Lan間接続装置

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JPH10233796A
JPH10233796A JP3365597A JP3365597A JPH10233796A JP H10233796 A JPH10233796 A JP H10233796A JP 3365597 A JP3365597 A JP 3365597A JP 3365597 A JP3365597 A JP 3365597A JP H10233796 A JPH10233796 A JP H10233796A
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JP
Japan
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unit
bus
frame
lan
transmission
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JP3365597A
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English (en)
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Toshifumi Shiba
利史 芝
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH10233796A publication Critical patent/JPH10233796A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バスによるフレーム転送を行う構成であり、
適切なフレーム転送を行い得る。 【解決手段】 LANからのフレームを受信する受信部
R1及び、LANへフレームを送信する送信部T1との
ペアと、受信フレームを一時蓄積するための共有メモリ
型のフレームバッファmem1と、ルーティング情報が
記憶された共有メモリ型のルーティング情報メモリとm
em2、フレームを転送するための第1のバスBUS1
と、各受信部がルーティング情報を得るための第2のバ
スBUS2と、異なるLANへ転送するフレームの転送
要求に係る制御情報を送受するための第3のバスBUS
3と、を有し、前記第1、第2、第3のバスが時分割多
重化され、前記各受信部及び各送信部により時分割使用
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スイッチングハ
ブやマルチポートブリッジに利用することのできるLA
N間接続装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多ポートのLAN間接続装置、特にLA
Nスイッチと呼ばれる、内部に複数のパスが設けられて
おり1度に複数の通信が可能な装置における内部の転送
方式には、従来以下のようなものが知られている。
【0003】まず第1のものは、内部にクロスポイント
スイッチを有し、それを外部から経路制御するか、もし
くはフレームに経路情報を付加しクロスポイントスイッ
チ内で経路制御を行いながら転送がなされるものであ
る。また第2のものは、内部に高速大容量のバスを設
け、バッファ間の転送もしくは共有型バッファへの転送
をバス方式により高速に行うことにより、同時通信性を
確保するものである。
【0004】上記第1のものは、1対1で装置が接続さ
れるから同時通信性を確保することは易しいが、LAN
間接続では必須機能である同報機能を実現することはク
ロスポイントスイッチにより1対多の接続が必要なこと
から難しい。もし、同報通信機能を実現しようとする
と、大規摸なスイッチとなり、簡易な構成でスイッチ機
能を実現できるクロスポイントスイッチのメリットが失
われてしまうという問題点がある。
【0005】また、第2のものは、LAN間接続で必須
である同報機能に関しては、バスの転送方式自体が同報
であることから、実現が容易である。しかし、全てのポ
ートからLANの伝送速度のフルバンドでアクセスした
場合には、バスの獲得が間に合わなくなる可能性があ
る。これに対応してフレームが装置内で破棄されること
をなくすためには、かなりの高速なバスが必要となる。
また、各送受信部がアービトレーションによるバス獲得
制御を行う場合、受信を開始してからバスを獲得できる
までの時間が一定ではないため、バス獲得の最大時間に
対応する容量のバッファが各受信部に必要となる。
【0006】それを避けるためにはフレームバッファを
共有メモリ型から、各受信側に設ける受信バッファ型に
すれば、バス獲得の待ち時間に関しては問題なくなる
が、一斉同報フレームを転送する場合を考慮すると、各
ポートに数フレーム分のバッファを持たせるか、全ての
ポートが受信可能状態となるまで待ってから送信しなけ
ればならず、回路が複雑化及び大型化し高価なものとな
ってしまう。
【0007】また、従来LAN間接続装置において用い
られている送受信制御の構成としては以下のようなもの
が知られている。第1には、市販のLAN制御用LSI
とソフトウェアを含むMPU(マイクロプロセッシング
ユニット)で内部転送を制御するものであり、第2に
は、独自のバスアーキテクチャを開発し、それに対応し
たハードウェアのみ(ASIC等)を用いて内部転送を
行うものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の送受信制御
の構成によれば、ハードウェアの開発が容易で、かつ機
能の付加が簡単である特徴があるが、各ポート毎にLS
IとMPUを備えさせる必要があり、装置全体としては
高価なものになる。これに対し、安価なMPUを用いる
場合、または、経路制御及びフレーム転送制御を複数ポ
ート分まとめて1個のMPUで行う構成とすることも考
えられるが、係る構成を採る場合には処理が追いつか
ず、フレームを破棄してしまう可能性が高い。
【0009】また、上記第2の送受信制御の構成は、価
格も安く、かつ性能も優れているという特徴がある。し
かし、独自開発した部分であるバスアーキテクチャや転
送制御方式の中には経路制御部分の処理が転送速度に追
いつかず、ボトルネックとなってしまったり、バスアク
セスの効率が悪く高速なバスを採用せざるを得ない場合
や、極めて大容量の受信バッファを備える構造のものも
多い。従って、経路制御部分のみMPUで行わせている
場合も多く、如何に適切なバスアーキテクチャを開発で
きるかがボトルネックとなり易い。
【0010】本発明は、上記従来のLAN間接続装置の
問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、バスによ
るフレーム転送を行う構成であり、適切なフレーム転送
を行い得るLAN間接続装置を提供することである。ま
た、他の目的は、バッファの容量を抑制できるLAN間
接続装置を提供することである。また、他の目的は、接
続されるLANの数にフレキシブルに対応できるLAN
間接続装置を提供することである。更に、他の目的は、
発生するイベント情報を適切に管理することのできるL
AN間接続装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のLAN間接続装
置は、複数のLANにそれぞれ接続される複数のインタ
フェースと、上記複数の各インタフェースに対応して設
けられ、対応するLANからのフレームを受信する受信
部及び、対応するLANへフレームを送信する送信部と
のペアと、受信フレームを一時蓄積するための共有メモ
リ型のフレームバッファと、ルーティング情報が記憶さ
れた共有メモリ型のルーティング情報メモリと、上記フ
レームバッファ及び上記各受信部及び各送信部に接続さ
れ、フレームを転送するための第1のバスと、上記ルー
ティング情報メモリ及び上記各受信部に接続され、この
各受信部がルーティング情報を得るための第2のバス
と、異なるLANへ転送するフレームの転送要求に係る
制御情報を送受するための第3のバスと、を有し、前記
第1、第2、第3のバスが時分割多重化され、前記各受
信部及び各送信部により時分割使用されることを特徴と
する。これによって、フレームの転送、ルーティング情
報の取得、フレームの転送要求に係る制御情報の送受
が、それぞれ異なるバスにより行われ、各受信部及び各
送信部がバスを時分割使用して各LAN間でのフレーム
送受信がなされる。
【0012】本発明のLAN間接続装置は、第1、第
2、第3のバスのタイムスロット情報を各受信部及び各
送信部へ通知するタイムスロット情報通知部が備えられ
ていることを特徴とする。これにより、各受信部及び各
送信部が第1、第2、第3のバスのタイムスロット情報
を受け取ることができる。
【0013】本発明のLAN間接続装置では、第1のバ
スの伝送速度が、時分割されたタイムスロットに接続さ
れるLANの伝送速度の総和以上であることを特徴とす
る。これにより、第1のバスにより行われるフレーム転
送でLAN間のフレームを適切に交換することができ
る。
【0014】本発明のLAN間接続装置では、受信部
に、LANからのフレーム受信から上記LAN上におけ
る信号衝突検出が可能な所定時間を検出し、この所定時
間内に信号の衝突が生じない場合に、フレームの転送要
求を前記第3のバスを介して行うよう制御する衝突対応
処理部が備えられていることを特徴とする。これによ
り、LANにおいて衝突が生じなかったフレームのみを
中継し、衝突が生じたフレームの転送が行われない。
【0015】本発明のLAN間接続装置では、衝突処理
部が、信号の衝突が生じるLANに対応する受信部にの
み設けられていることを特徴とする。これにより、信号
の衝突が生じるLANに対応する受信部において、衝突
が生じなかったフレームのみを中継し、衝突が生じたフ
レームの転送が行われない。
【0016】本発明のLAN間接続装置は、フレームバ
ッファにおける受信部に対応する複数エリアの空塞状態
を記憶するレジスタと、このレジスタに対する監視を行
い、所定時間経過してもフレームバッファのエリアが空
き状態であることが示されなければ、当該レジスタの対
応部分をリセットしてフレームバッファのエリアの状態
を強制的に空き状態とする管理部とを具備し、上記フレ
ームバッファに対するフレームの書き込みを制御する書
込制御部が、各受信部に備えられていることを特徴とす
る。これによって、所定時間経過してもフレームバッフ
ァのエリアが空き状態であることが示されなければ、当
該レジスタの対応部分がリセットされ、フレームバッフ
ァが塞がったままにロックされることを防止する。
【0017】本発明のLAN間接続装置では、ルーティ
ング情報メモリには、1つの登録アドレスに対応して、
ルーティング情報が記憶される複数のエリアが設けられ
ており、受信部には、端末のアドレスに基づき登録アド
レスを得る演算を行い、この登録アドレスに基づき上記
ルーティング情報メモリをアクセスし、複数のエリアに
記憶されているルーティング情報を得るか、または、未
登録のルーティング情報の登録を行うルーティング制御
部が設けられていることを特徴とする。これにより、1
つの登録アドレスに対応する複数のエリアにそれぞれ異
なるルーティング情報が記憶され、演算の結果同一登録
アドレスとなる場合にも、適切な登録を保証し、必要な
ルーティング情報を得ることが可能である。
【0018】本発明のLAN間接続装置では、受信部
が、接続されているLANの種別情報を含んだ転送要求
を送信部に送出する一方、送信部に、上記受信部から送
られてくる転送要求中のLAN種別情報と当該送信部に
接続されたLAN種別情報とに基づき、2つのLANの
伝送速度を比較し、比較結果に応じて直ちにフレームバ
ッファからの読出しを行うか否かを制御するフレーム読
出制御手段が備えられていることを特徴とする。これに
より伝送速度の異なるLAN間において転送されるフレ
ームを適切に中継することができる。
【0019】本発明のLAN間接続装置では、受信部
が、接続されているLANから受信したフレームを全て
フレームバッファに書き込むと、書込終了を示す制御情
報を転送し、フレーム読出制御手段が、受信部に接続さ
れているLANの伝送速度が当該送信部に接続されてい
るLANの伝送速度より遅いことを検出した場合には、
上記書込終了を示す制御情報が送られてくるまで、フレ
ームバッファからの読み出しを保留することを特徴とす
る。伝送速度の遅いLANから伝送速度の早いLANに
対するフレームの中継の場合には、伝送速度の遅いLA
Nから全てのフレームを受け取った後に伝送速度の早い
LANに対する送信が行われ、伝送速度の早いLANに
対するフレームがアンダーフローすることがない。
【0020】本発明のLAN間接続装置は、バスの各タ
イムスロットに同期したバスクロックを生成するバスク
ロック生成部と、このバスクロック生成部から出力され
るバスクロックを受けて、バスのタイムスロットの1周
期分の数のバスクロックのタイミングで同期信号を出力
するタイムスロット同期検出部とが備えられ、各受信部
及び各送信部には、上記バスクロック生成部の出力及び
上記タイムスロット同期検出部の出力に基づき、バスス
ロット番号を再生するバススロット番号再生部が設けら
れ、当該受信部または当該送信部に割り当てられたバス
スロット番号のときにバスアクセスを行うことを特徴と
する。これにより、各受信部及び各送信部には、上記バ
スクロック生成部の出力及び上記タイムスロット同期検
出部の出力が送出されるだけであるから、バススロット
番号の通知を僅かな配線を介して適切に行うことができ
る。
【0021】本発明のLAN間接続装置では、受信部と
送信部との数に応じてバスクロックとタイムスロットの
時間間隔を変更して生成する時間間隔変更手段が備えら
れ、前記受信部と前記送信部とは、上記時間間隔変更手
段により生成されたバスクロックとタイムスロットの情
報に基づきバスアクセスを行うことを特徴とする。これ
により、受信部と送信部との数が変更された場合にも、
これに応じてバスクロックとタイムスロットの時間間隔
を変更してフレームの送受が可能となる。又、消費電力
の低減と、低速なデバイス(メモリ等)を使うことが可
能となる。
【0022】本発明のLAN間接続装置は、受信部及び
送信部において生じたイベント情報を記憶するイベント
情報記憶手段と、バスに接続され、到来する上記イベン
ト情報記憶手段に対するアクセス要求に対する処理を行
うアクセス処理手段と、各受信部及び各送信部に設けら
れ、ここにおいて発生したイベント情報を上記アクセス
処理手段へ上記バスを介して転送して書き込みを要求す
るイベント情報処理手段とが備えられていることを特徴
とする。これにより、受信部及び送信部において生じた
イベント情報が外部で適切に管理される。
【0023】本発明のLAN間接続装置は、イベント情
報が転送されるバスは、フレームが転送される第1のバ
スと共用されることを特徴とする。これにより、第1の
バスによってフレームと共にイベント情報が転送され
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
実施の形態に係るLAN間接続装置を説明する。各図に
おいて、同一の構成要素には同一の符号を付し重複する
説明を省略する。図1には、LAN間接続装置が示され
ている。このLAN間接続装置は、複数のLAN1、L
AN2にそれぞれ接続される複数のインタフェースであ
るトランシーバ11、21と、上記複数の各インタフェ
ースであるトランシーバ11、21に対応して設けら
れ、対応するLANからのフレームを受信する受信部R
1(R2)及び、対応するLANへフレームを送信する
送信部T1(T2)とのペアと、受信フレームを一時蓄
積するための共有メモリ型のフレームバッファmem1
と、ルーティング情報が記憶された共有メモリ型のルー
ティング情報メモリmem2と、上記フレームバッファ
mem1及び上記各受信部R1(R2)及び各送信部T
1(T2)に接続され、フレームを転送するための第1
のバスBUS1と、上記ルーティング情報メモリmem
2及び上記各受信部R1(R2)に接続され、この各受
信部R1(R2)がルーティング情報を得るための第2
のバスBUS2と、異なるLANへ転送するフレームの
転送要求に係る制御情報を送受するための第3のバスB
US3とを有する。上記におけるLAN1、2は、ロー
カルエリアネットワークであり、例えば、10Base-T等で
あり、LAN間接続装置LS1はこれらのコンセントレ
ータ等に相当する。ここでは、図面の関係上、2つのL
AN1、2に接続されている装置を示すが、実際には、
3つ以上のLANに接続される構成を持ち得る。
【0025】各受信部R1(R2)及び各送信部T1
(T2)は同一の構成であるため、受信部R1及び送信
部T2の内部が図示されている。また、LAN1には、
端末Aが接続されており、LAN2には端末Bが接続さ
れていることを示している。受信部R1には、受信処理
部12、ルーティング制御部13、フレーム書込部1
4、転送要求制御部15、書込制御部16が設けられて
いる。受信処理部12は、トランシーバ11から受け取
った信号からフレームを抽出し、内部のバスの構成に合
うようにパラレル化し送出するものである。ルーティン
グ制御部13は第2のバスBUS2を介してルーティン
グ情報メモリmem2をアクセスしルーティング情報を
得るものである。書込制御部16は、フレームバッファ
mem1に対するフレームの書き込みの際の制御を行う
ものであり、フレーム書込部14は、フレームバッファ
mem1に対するフレームの書き込みを行うものであ
る。更に、転送要求制御部15は、フレームの転送要求
に係る制御情報を送受するものである。
【0026】書込制御部16は、フレームバッファme
m1に対するフレームの書き込みの際の制御を行うもの
であり、図2に示されるようなフラグテーブルを有し、
フレームバッファmem1内の該当ポート(例えばp
1)に割り当てられたバッファ(バッファナンバーBN
1〜BNm)毎に、いずれの宛先(送信部T1〜Tn)
に送るべきかをフラグを立てて管理する。例えば、バッ
ファナンバーBN1に送信部T2へ送るべきフレームを
格納するときには、バッファナンバーBN1の行のT2
に「1」がセットされる。また、全ての送信部へ同報が
行われる時には、バッファナンバーBN1の行の全て
(当該ペアの送信部に対応するフラグを除く)に「1」
がセットされる。
【0027】フレーム書込部14は、フレームバッファ
mem1に対するフレームの書き込みを行うものであ
る。更に、転送要求制御部15は、フレームの転送要求
に係る制御情報を送受するものである。
【0028】送信部T2には、送信処理部22、読出キ
ュー制御部23、フレーム読出部24、転送要求受付処
理部25、読出キュー蓄積部26、読出キュー処理部2
7が設けられている。転送要求処理部25は、受信部R
1等からのフレーム転送要求を受けてこれをデコードし
読出キュー制御部23へ渡し、また、読出キュー処理部
27からの送信終了通知を受けて送信終了を受信部R1
等へ返送するものである。読出キュー制御部23は読出
キュー蓄積部26へ読出キューを蓄積するものであり、
読出キュー蓄積部26はFIFO構造のメモリである。
読出キュー処理部27は読出キュー蓄積部26から読出
キューを取り出しフレーム読出部24に対しフレームバ
ッファmem1からの読み出しを指示し、また、送信処
理部22を起動するものである。送信処理部22はフレ
ーム読出部24により読み出されたフレームをシリアル
化しトランシーバ21を介して送信するものである。
【0029】上記第1のバスBUS1、第2のバスBU
S2、第3のバスBUS3は時分割多重化され、上記各
受信部R1(R2)及び各送信部T1(T2)により時
分割使用される。このため、タイムスロット情報通知部
30が備えられ、上記バスBUS1、第2のバスBUS
2、第3のバスBUS3のタイムスロット番号の通知が
なされるように構成されている。上記第1のバスBUS
1の伝送速度は、時分割されたタイムスロットに接続さ
れるLANの伝送速度の総和以上である。
【0030】以上のように構成されたLAN間接続装置
の動作を説明する。ここでは、端末A(アドレスA)か
ら端末B(アドレスB)へフレームが送られる場合を例
とする。まず、端末AからLAN1へ宛先を端末Bとし
てフレームが送信される。トランシーバ11は、このフ
レームを受け取ってクロック抽出、レベル変換、符号変
換を行い、符号変換後の信号を受信クロックと共に受信
処理部12へ送出する。受信処理部12は、送られた信
号中のプリアンブル部等の不要部分を捨ててフレーム部
分を残し、これを第1のバスBUS1のバス幅と同じビ
ット幅のデータに変換してルーティング制御部13及び
フレーム書込部14へ送出すると共に、受信開始を書込
制御部16へ通知する。
【0031】上記のフレームを受けたルーティング制御
部13は、フレーム内の経路情報を取り出す。ここで
は、宛先アドレスBと送信元アドレスAとが取り出され
る。そして、ルーティング制御部13は、宛先アドレス
Bを用いて所定のアルゴリズムによりルーティングメモ
リmem2の登録アドレスを算出する。つまり、LAN
の端末アドレスはランダムでありそのままメモリのアド
レスとすることはできないので、LANの端末アドレス
をメモリのアドレスに変更する処理を行うのである。そ
して、ルーティング制御部13は、タイムスロット情報
通知部30から自装置に割り当てられた第2のバスBU
S2のタイムスロット番号を受け取ると、そのタイミン
グで第2のバスBUS2を介してルーティング情報メモ
リmem2を上記演算で得たアドレスを用いてアクセス
し、ルーティング情報を得る。ここでは、ルーティング
情報メモリmem2には宛先アドレスBから得られるア
ドレスに対応して、端末Bが接続されているLAN2に
対する送信ポートである送信部T2のルーティング情報
T2が記憶されているものとする。ルーティング制御部
13はこのルーティング情報であるT2と共に転送要求
を転送要求制御部15へ与える。
【0032】一方、書込制御部16は、当初において、
ポインタをバッファナンバーBN1の位置を指すように
しており、上記の受信開始の通知を受信処理部12から
受けると、上記バッファナンバーBN1とその先頭アド
レスad1をフレーム書込部14及び転送要求制御部1
5へセットする。フレーム書込部14は、タイムスロッ
ト情報通知部30から自装置に割り当てられた第1のバ
スBUS1のタイムスロット番号を受け取ると、そのタ
イミングで第1のバスBUS1を介してフレームバッフ
ァmem1へアクセスし、上記先頭アドレスad1へ受
信処理部12から与えられたフレームを書込む。その後
フレーム書込部14は、上記タイムスロット番号のタイ
ムスロット毎に、書き込みアドレスを順次インクリメン
トさせ、受信処理部12から送られてくるデータが無く
なるまで、第1のバスBUS1へ出力する。
【0033】ここに、トランシーバ11からの入力スピ
ードと、第1のバスBUS1への出力スピードはほぼ同
じにしてある。しかも、受信処理部12でパラレル化が
行われることにより、第1のバスBUS1とLAN1間
のスピードの差は吸収され、第1のバスBUS1に対し
て、自タイムスロットのタイミングで連続して送出しフ
レームバッファmem1へ書き込むことが可能である。
もし、第1のバスBUS1とLAN1間のスピードの違
いが大きい場合には、受信部R1内にその速度差を吸収
するバッファメモリが必要であり、かつ、そのバッファ
の状態によりBUS1へのアクセスのEnable/Disabelを
制御する必要がある。しかしながら、本発明の実施の形
態によれば、上記の構成によって第1のバスBUS1と
LAN1間のスピードの違いを吸収するので、バッファ
メモリ及びそれらの制御が必要ないという利点がある。
【0034】一方、転送要求制御部15は、ルーティン
グ制御部13から送信要求(ルーティング情報:T2)
を受け取ると、これを書込制御部16が設定したバッフ
ァナンバーBN1に付加して、転送要求コマンドとし、
タイムスロット情報通知部30から自装置に割り当てら
れた第3のバスBUS3のタイムスロット番号を受け取
ると、そのタイミングで出力すると共に、ルーティング
情報T2を書込制御部16に通知する。
【0035】書込制御部16は、自ポート(装置:ルー
ティング情報T1)に割り当てられたエリアが、現在使
われているかどうかを図2のフラグにより管理してい
る。つまり、フレーム書込部14に対し、ad1(バッ
ファナンバー:BN1)をセットしたため、バッファナ
ンバーBN1の宛先エリア(ルーティング情報:T2)
のフラグをセットする。フレーム書込部14が書き込み
を終了するとこれを受けて、ポインタを次に空いている
エリアであるバッファナンバーBN2の位置を指すよう
に歩進させておく。
【0036】上記転送要求制御部15が第3のバスBU
S3へ出力した転送要求コマンド(T2,BN1)を、
送信部T2内の転送要求受付処理部25が受け取る。転
送要求受付処理部25は、その時にタイムスロット情報
通知部30が出力した第3のバスBUS3のタイムスロ
ット番号(TS1)を上記転送コマンドのT2に代えて
セットし、この転送要求(TS1,BN1)を読出キュ
ー制御部23へ送出する。
【0037】上記転送要求(TS1,BN1)を受け取
った読出キュー制御部23は、それをキュー蓄積部26
のライトポインタの指示(wp1)のエリアへ書き込
む。キュー蓄積部26には、送信部T2がLAN2へ送
信すべきフレームの読出待ち行列が格納されており、読
出キュー制御部23は、ライトポインタの指示(wp
1)のエリアへ転送要求(TS1,BN1)を書き込む
と、ライトポインタを「1」インクリメントし、wp1
+1とする。キュー蓄積部26はフレームバッファme
m1内に格納可能なフレーム数と同じ深さを持たせてい
るため、キュー蓄積部26がオーバフローすることはな
い。
【0038】読出キュー処理部27は、キュー蓄積部2
6のリードポインタを管理しており、送信処理部22か
ら送信可能状態である旨の通知が送れていることをチェ
ック後、リードポインタが示すキュー蓄積部26のエリ
アから転送要求(TS1,BN1)を読み出し、これに
基づきフレームバッファmem1内のアドレス(ad
1)を再生し、フレーム読出部24にそのアドレスをセ
ットする。フレーム読出部24ではタイムスロット情報
通知部30からの第1のバスBUS1の自タイムスロッ
ト番号時に第1のバスBUS1を介してフレームバッフ
ァmem1に対してリードアクセスを行う。
【0039】以後、自タイムスロット毎に、アドレスを
インクリメントさせ(ad1+1)、フレームバッファ
mem1に記憶されている全てのフレームを読み出すま
で、連続してアクセスを行う。一方、読出キュー処理部
27は、フレーム読出部24に対し、リードアドレスを
セットすると共に、送信処理部22に対し、送信開始の
指示を与える。
【0040】送信処理部22は、フレーム読出部24が
フレームバッファmem1から読み出して出力したデー
タをシリアル信号にして接続されているLAN2のアク
セス制御手順に従ってトランシーバ21へ送出する。例
えば、LAN2がIEEE802.310Base-T である場合に
は、送信処理部22はトランシーバ21の受信出力に基
づきキャリヤセンスを行い、LAN2上にデータが流れ
ていないことを確認後、読出キュー処理部27に対し、
送信可能状態であることを通知する。送信処理部22
は、読出キュー処理部27より送信開始の指示を受ける
と、トランシーバ21から与えられる送信クロックに同
期して所定長のプリアンブルにSFD(StartFrame Deli
miter) を出力後、フレーム読出部24から与えられる
データをシリアル信号に変換し、上記SFDの後に続け
てトランシーバ21へ出力する。
【0041】送信処理部22はフレーム読出部24によ
り読み出されたデータを最後まで正常に送信すると、読
出キュー処理部27に対し、送信完了を通知する。読出
キュー処理部27は、送信処理部22から通知された送
信完了に応じて、転送要求受付処理部25に対し、転送
完了コマンド(TS1,BN1)をセットする。転送要
求受付処理部25は、タイムスロット情報通知部30か
ら与えられるタイムスロットナンバーが自ナンバー(T
S2)と一致した時に、読出キュー処理部27から与え
られた転送完了コマンド(TS1,BN1)を第3のバ
スBUS3へ出力する。
【0042】上記転送要求受付処理部25から出力され
た転送完了コマンド(TS1,BN1)は受信部R1の
転送要求制御部15により受け取られる。転送要求制御
部15は、転送完了コマンド(TS1,BN1)のTS
1により、当該コマンドが自装置宛であると判断し、そ
の時のタイムスロット(TS2)と上記転送完了コマン
ド(TS1,BN1)のTS1とを差し替えて作成した
転送完了コマンド(TS2,BN1)を書込制御部16
へ送出する。書込制御部16は、バッファナンバー(B
N1)のフレームがルーティング情報(TS2)の転送
先にて送信完了されたことから、図2のフラグのバッフ
ァナンバーBN1の宛先TS2に対応するフラグをリセ
ットする。この結果、フレームバッファmem1のバッ
ファナンバーBN1のエリアが空き状態へと移行された
ことが示される。
【0043】この例では、フレームの宛先アドレスが端
末Bであったため、図2のフラグのバッファナンバーB
N1の宛先フラグが全てリセットされ、上記のように、
フレームバッファmem1のバッファナンバーBN1の
エリアが空き状態へと移行されたことが示されるのであ
るが、フレームが一斉同報される場合には、宛先T2〜
Tnのフラグが全てセットされ、転送完了コマンドが返
送されてきた宛先に対応するフラグのみがリセットされ
る。従って、全ての宛先T2〜Tnから転送完了コマン
ドが返送されてきたときに、図2のフラグのバッファナ
ンバーBN1の宛先フラグが全てリセットされ、上記の
ように、フレームバッファmem1のバッファナンバー
BN1のエリアが空き状態へと移行されたことが示され
る。
【0044】上記の実施の形態によれば、3つのバスを
用いて、フレームの転送、ルーティング情報の取得、転
送要求等の制御情報(コマンド)の送受が個別に行わ
れ、しかも、各バスが時分割多重されてそのタイムスロ
ットが各LANに接続される送受信部に割り当てられて
いるため、バスの制御が比較的容易であり、空き待ち等
を行う必要なくフレームの中継を行うことが可能であ
る。
【0045】また、上記の実施の形態では、LANから
フレームを受信開始すると、宛先が判明した時点で、中
継動作(送信部に対する送信要求)を行うようにしてい
る。本実施の形態の最大の利点は、LAN間接続装置内
のディレイを非常に小さくすることが可能である点に求
められる。
【0046】しかし、接統されたLANがイーサネット
ように、フレームの衝突があることを前提としたネット
ワークアーキテクチャでは、受信開始後、しばらくして
衝突が発生し、フレームが壊れてしまうことがある。従
って、上記第1の実施の形態では、その壊れたフレーム
まで中継されてしまう。LANへフレームを送信した端
末では送信途中で衝突が発生したことが判るため、送信
を中断し、あるランダムな時間待って再送を行い、ま
た、フレームを受け取るべき端末も、受信したフレーム
が壊れたことをフレームチェックシーケンス等で判断し
破棄するため、大きな問題とはならないように見える。
【0047】しかし、第1の実施の形態のLAN間接続
装置は、異なるポート相互に接続されたそれぞれのLA
Nは、異なるネットワークセグメントとして動作してい
るため、他のネットワークのコリジョンが中継されてし
まうことは、ネットワークシステム全体としての性能問
題となる。つまり、一般的なLAN間接続装置の種別と
しては、リピータ、ブリッジ、ルータ、ゲートウェイと
いった種類が知られているが、本発明では、ブリッジの
ようなデータリンク層におけるフレーム中継手法を狙っ
たにも拘らず、第1の実施の形態のLAN間接続装置
は、恰もリピータによる接続のように物理層の中継を行
いLAN内の伝送路を延ばすための装置となる。そこ
で、第2の実施の形態では、衝突発生フレームを中継し
ないようにし、かつ、LAN間接続装置内でのディレイ
を小さくするという、2つの特性を備えさせる。
【0048】ここで、LANにおけるフレームの衝突に
ついて考察する。1つのネットワークに接続された端末
においては、フレームを出力した時からその出力したフ
レームがLAN上の全端末に到達するまでの間にフレー
ム衝突が発生する。各端末は、LANからフレームを受
信しているときには送信動作を行わない。LAN上にフ
レームが流れていないこと(例えば、イーサネットにお
いてはキャリアがないこと)を確認して、フレームの送
信を行う。しかし、前述のように、ある端末が送信した
フレームはある時間的なディレイをもって到達するた
め、LAN上にフレームが流れていないときにフレーム
送信を行ったとしても、他の端末もフレーム送信を行っ
ている可能性は十分に有り得る。
【0049】LANでは、通常、ハード的な構成や伝送
路長の最大値が決められているため、ある端末が出力し
たフレームがある時間内には全ての端末に必ず届くこと
となる。この時間をIEEE 802.3の規格ではス
ロットタイムと呼んでおり、10Mbpsのものでは5
1.2μ秒と規定されている。
【0050】本第2の実施の形態は上記ネットワークの
特性を利用し、第3図に示されるようにフレームの受信
開始でリセットされ、フレーム受信中にインクリメント
されるタイマを備える衝突対応処理部17を設けると共
に、転送要求制御部15に対し、フレームの宛先(ルー
ティング情報)と、フレームが書き込まれているフレー
ムバッファmem1のアドレスとをセットし、上記タイ
マが衝突回避時間経過を示すまで、転送要求コマンドの
出力を抑制する。
【0051】そして、上記タイマが衝突回避時間経過を
示す前に衝突が発生した場合には、その転送要求を破棄
し、衝突回避時間経過後にもLAN1からの正常なフレ
ーム受信が継続されているときには転送要求コマンドを
出力するように制御を行うようにして、衝突により破壊
されたフレームの中継を防止する。勿論、本実施例の構
成は、衝突が生じる可能性があるLANに接続される場
合にのみ採用すれば良く、衝突が生じる可能性がないL
ANに対しては第1の実施の形態の構成を採用すること
になる。
【0052】第2の実施の形態の構成を図3を参照して
説明する。本実施の形態では、送信部R1の受信処理部
12と転送要求制御部15との間に衝突対応処理部17
を設ける。衝突対応処理部17はタイマを有しており、
受信処理部12から受信開始の通知を受けると、タイマ
を起動する。タイマは衝突回避時間を計時し、当該衝突
回避時間を越えると衝突対応処理部17は正常受信を転
送要求制御部15及び書込制御部16へ通知する。この
正常受信の通知は、書込制御部16にとって第1の実施
の形態における受信開始の通知に匹敵する。
【0053】フレームの衝突は例えば、LAN1上の信
号レベル検出や送信信号をLAN1の媒体から受信して
送信した信号と比較するなどの手法により端末において
監視され、衝突があるとフレーム送信が止められる。従
って、衝突が生じた場合には、受信処理部12に対する
フレームの到来がなくなり、受信処理部12はフレーム
受信の継続を示す信号を衝突対応処理部17に対して送
出しなくなる。この結果、衝突対応処理部17ではタイ
マがリセットされる。そして、衝突対応処理部17は衝
突発生を転送要求制御部15及び書込制御部16へ通知
する。これにより転送要求制御部15は転送要求コマン
ドを廃棄し、書込制御部16はポインタを歩進すること
なく保持し、次に端末からフレームが送信されてきた場
合に備える。斯して、衝突の発生したフレームに対する
転送要求及びフレームバッファmem1への格納等の不
要な動作の防止を図ると共に、破壊されたフレームの中
継を防止できる。他の動作は第1の実施の形態の動作に
等しい。
【0054】上記第1、第2の実施の形態に係るLAN
間接続装置においては、各送受信部間で転送要求・転送
完了コマンドを時分割多重化された第3のバスBUS3
を介して通知している。この第3のバスBUS3上でビ
ットエラー等が発生する場合に備え、転送要求制御部1
5、転送要求受付処理部25にそれぞれパリティチェッ
ク等を行う機能を持たせる。これによりコマンドにパリ
ティチェック用のビットを含めるならば、パリティチェ
ック等でそのコマンドを破棄することができる。この手
法により、間違った転送要求・転送完了コマンドが送受
されることによる処理が行われることはなくなるが、そ
の時の転送要求・転送完了コマンド自体が消えてしまう
ため、そのフレームはLAN間接続装置LS1内で破棄
等されてしまう。
【0055】転送要求コマンドが破棄された場合には、
1個のフレームが捨てられてしまう問題があるが、これ
により、エラーに基づく処理が継続されることによりシ
ステム全体にエラーが波及するような大きな問題とはな
らない。しかし、転送完了コマンドが捨てられた場合に
は、フレームバッファmem1の対応するエリアはLA
N間接続装置がリセットされない限りリリースされるこ
とが無く、バッファの個数が減ってしまう。
【0056】通常、LAN間接続装置は24時間通電状
態で運用される場合が多く、使用可能なバッファエリア
が徐々に減っていくことによって、フレームを受け取る
ことができなくなってしまうことによって、各端末の上
位プロトコルによる再送が頻発し、最終的には使えなく
なってしまう可能性がある。
【0057】上記現象は、ブロードキャストフレームが
多い場合に特に顕著となりやすい。それは、ブロードキ
ャス卜の場合、全てのポートが転送完了を受信ポートに
対し通知しない限りは、そのフレームバッファはリリー
スされないからである。
【0058】上記に対する解決手段として、バッファエ
リアが所定閾値を越えて少なくなった場合に、強制的に
全てのバッファエリアをリリースすることが考えられる
が、ネットワークの負荷が高くてバッファエリアが減っ
ているのか、リリースできずに残っているのかの判断は
できないため、正常動作がなされているにも関わらず、
バッファが強制的にリリースされて、パケットを大量に
破棄してしまう危険性もある。
【0059】第3の実施の形態に係るLAN間接続装置
は、フレームバッファが装置内部のエラーにより減少し
てしまうことや、正常に通信されているフレームを破棄
することを無くするものである。
【0060】そこで、フレームバッファmem1に対す
る書き込み管理を行っている書込制御部16において、
各バッファナンバー対応のフラグに、タイマカウンタを
設け、そのフラグをビジー状態にセットした際に、タイ
マカウンタにディフォルト値を書き込み、フラグがビジ
ー状態である間は、ある一定間隔で、タイマーカウンタ
ーをデクリメントし、デクリメントされた結果、タイマ
カウンタの値がゼロになった時点で、強制的に、フラグ
をリセットするようにする。これにより、所定時間以上
リリースされないバッファエリアに関してのみ、強制的
にリリースすることが可能となり、内部のコマンド転送
エラーやハードウェアの一部の故障によるバッファエリ
アの減少を防ぐことが可能なLAN間接続装置を提供で
きる。
【0061】第3の実施の形態に係るLAN間接続装置
は、第1、第2の実施の形態に係るLAN間接続装置に
おける書込制御部16を図4に示される書込制御部16
Aのように構成したものである。167は、各バッファ
毎のステータスを示すレジスタアレイであり、各バッフ
ァナンバー毎に、Flag、Dir、TMRの各フィー
ルドが設けられている。Flagフィールドは、当該バ
ッファナンバーのフレームバッファが使用中か否かを示
すフラグである。Dirフィールドは、当該バッファナ
ンバーのバッファに記憶されたフレームの転送先をセッ
トするためのフィールドであり、個別宛先のときには対
応するルーティング情報(ポート)がセットされ、一斉
同報のときには全ての送信部に対応するルーティング情
報(ポート)がセットされ、転送完了時に対応のルーテ
ィング情報(ポート)がリセットされる。TMRのフィ
ールドは、当該バッファナンバーのバッファが使用され
始めてからの経過時間がセットされる。
【0062】書込制御部16Aには、上記レジスタアレ
イ167以外に、コマンド処理部161、受信開始受付
部162、タイマ163、排他制御部164、TMR管
理部165、フラグ検出部166、バッファナンバーレ
ジスタ168が備えられている。フラグ検出部166
は、レジスタアレイ167のFlagフィールドをスキ
ャンして空きバッファのバッファナンバーを検索し、フ
レーム書込部14より書込終了の通知を受けた段階で次
の空きバッファナンバーをバッファナンバーレジスタ1
68へセットする。
【0063】受信処理部12が受信開始の通知を行う
と、受信開始受付部162は、バッファナンバーレジス
タ168にセットされているバッファナンバーのTMR
フィールドに規定値を書き込み、また、同バッファナン
バーのFlagフィールドをビジーにセットするととも
に、そのバッファナンバーを転送要求制御部15にセッ
トする。コマンド処理部161は、転送要求制御部15
が転送する転送要求コマンド、また受信する転送完了コ
マンドに対応する処理部であり、転送要求コマンドの場
合には、バッファナンバーレジスタ168にセットされ
ているバッファナンバーに基づき、レジスタアレイ16
7の該当するDirフィールドに宛先ポートナンバー
(ルーティング情報)をセットする。また、転送要求制
御部15が転送完了コマンドを受け取ると、このコマン
ドにあるバッファナンバーに対応するレジスタアレイ1
67の該当するDirフィールドの宛先ポートナンバー
(ルーティング情報)をリセットし、また、全ての宛先
ポートナンバー(ルーティング情報)がリセットされる
とFlagフィールドをリセットする。
【0064】タイマ163は、一定時間間隔で排他制御
部164にパルスを与える。排他制御部164はレジス
タアレイ167へのアクセスを管理する制御ロジックで
あり、コマンド処理部161、受信開始受付部162、
TMR管理部165及び、フラグ検出部166が同一タ
イミングでレジスタアレイ167にアクセスすることが
ないように排他制御を行う部分である。排他制御部16
4は、タイマ163からのパルス間隔に基づき順次に必
要な時間間隔で、コマンド処理部161、受信開始受付
部162、TMR管理部165、フラグ検出部166の
それぞれへ許可信号をイネーブルとして与える。コマン
ド処理部161、受信開始受付部162、TMR管理部
165、フラグ検出部166は、許可信号がイネーブル
の時のみレジスタアレイ167にアクセス可能である。
【0065】TMR管理部165は、レジスタアレイ1
67のTMRフィールドの管理を行う構成部分であり、
一定時間間隔でレジスタアレイ167の全てのバッファ
ナンバーをスキャンし、Flagフィールドがセットさ
れているものに関しては、TMRフィールドにセットさ
れている値をデクリメントする。TMR管理部165
は、TMRフイールドにセットされている値がゼロにな
ると、当該バッファナンバーのFlagを強制的にリセ
ットする。TMR管理部165のレジスタアレイ167
に対するアクセスは1バッファナンバーに関して連続し
て可能なように、排他制御部164にてアサインされて
いる。つまり、あるバッファナンバーのFlagフィー
ルドを参照し、セットされているものに関してTMRフ
ィールドにセットされている値をデクリメントし、TM
Rフイールドにセットされている値がゼロになると、当
該バッファナンバーのFlagを強制的にリセットする
という動作中は、他からレジスタアレイ167に対する
アクセスは禁止される。
【0066】以上第3の実施の形態によれば、所定時間
以上リリースされないバッファエリアに関してのみ、強
制的にリリースすることが可能である。そして、LAN
間接続装置内部のコマンド転送エラーやハードウェアの
故障によるバッファエリアの減少を防ぐことが可能とな
る。
【0067】上記第1〜第3の実施の形態に係るLAN
間接続装置は、経路制御(宛先検索、端末アドレス登
録)をハードウェアにて行うことにより、経路制御がボ
トルネックとならないようにしている。ここに、経路制
御をハードウェアで実現するために、その実現方法を極
力簡略化させており、宛先に係る端末のアドレスを所定
アルゴリズムによって、ルーティング情報メモリmem
2の登録アドレスに変換する。上記変換方法は種々ある
が、例えば、CRC(Cyclic Redundancy Check)等で用
いられるような所定の生成多項式を用いた割り算の余り
を使用して変換するような方法が知られている。これら
の方法は、2以上の端末アドレスに対応するルーティン
グ情報メモリの格納位置が同一になることを防止するた
めに採用されている。又、CAM(連想記憶メモリ:co
ntents addressable memory )を使用する場合もある。
CAMを使用すれば、ルーティング情報が同一場所にな
ることはまったくなくなるが、しかし、CAMは記憶容
量が小さく、かつ、高価(一般的はDRAM,SRAM
と比較し)であり、かつ、処理速度が遅いためボトムネ
ックとなる可能性もある。
【0068】しかしながら、実際にはいかなる変換方式
を用いたとしても、2以上の端末アドレスに対応するル
ーティング情報メモリの格納位置が同一になることがあ
り、第1〜第3の実施の形態に係るLAN間接続装置で
は、登録できていない端末アドレス宛のフレームは宛先
不明であると判断し、全てのポートに対し一斉同報する
手法を採っている。しかしながら、ルーティング情報を
登録することができないために一斉同報が行われること
は、本来の宛先ではない端末に対してフレームの送信が
行われることになり、フレームを受ける側では不要な配
信が行われる不具合があり、また、フレームの送信側か
らすると秘密性の保持等からの問題が生じることにな
る。
【0069】第4の実施の形態は、経路制御を高価なC
AMを用いることなくハードウエアで行い、かつ、端末
アドレスがルーティング情報メモリ上でぶつかる可能性
を極力無くし、宛先不明による一斉同報を抑制するLA
N間接続装置を実現する。そのために、ルーティング情
報メモリmem2の1登録アドレスに対して、複数の登
録が行えるようにエリアを形成する。1登録アドレスと
は、フレームの経路情報から計算されたルーティング情
報メモリmem2のアドレスに対応する。複数の登録エ
リアの1個分を1ページとし、1登録アドレスに対し複
数のページを存在させる。
【0070】第4の実施の形態に係るLAN間接続装置
のルーティング情報メモリは、図5に示されるように構
成されている。つまり、1登録アドレスに対し2ページ
ずつの登録エリアを有する。そして、2つの登録エリア
は、例えば、登録アドレス−1−p1、登録アドレス−
1−p2のように、ページにより区別される。各ページ
には、登録の有無を示すFlag(フラグ)フィール
ド、端末アドレスフィールド、接続ポート番号(第1の
実施の形態のルーティング情報(T2等)と同意である
が、ここではTを取って示してある。)フィールド、制
御フィールドが設けられている。制御フィールドには、
一斉同報の転送禁止ポート情報やこの情報のライフタイ
マー等がセッ卜されているが、ここでは直接に発明と関
係しないのでその詳細なる説明を省略する。
【0071】図6、図7には、ルーティング情報メモリ
mem2に対するルーティング情報の検索及び登録の動
作フローチャートが示されているので、これに基づく動
作を説明する。ここでは、端末アドレス000011223344の
端末から端末アドレスAA0011223344の端末ヘフレーム
(Fl)が送信された場合を説明する。ポートp2に接
続されたLAN1からフレームF1が入力されると、ル
ーティング制御部13はフレームF1から宛先アドレス
AA0011223344、送信元アドレス000011223344検出し、宛
先アドレスAA0011223344から、ルーティング情報メモリ
mem2の登録アドレスを算出する(S1)。算出した
結果、登録アドレス−2が得られる。ここで、登録アド
レスにページ数「1」がセットされ、登録アドレス−2
−1が得られる(S2)。ルーティング情報メモリme
m2の登録アドレス−2−1(第1ページ目)をリード
して(S3)、Flagフィールドにて、情報が登録さ
れているかどうかをチェックする(S4)。
【0072】この例では、図5に示されるように登録ア
ドレス−2−1のFlagフィールド値が1であること
から、登録されていることになり、次のフィールドであ
る端末アドレスをチェックする(S5)。このステップ
S5では、具体的には、宛先アドレスであるAA00112233
44が登録されている経路情報に係るアドレスと一致する
か否か検出する。ルーティング情報メモリmem2に登
録されている経路情報に係るアドレスは000039123456で
あり、宛先アドレスであるAA0011223344とは異なること
から、登録アドレスのページ数を1インクリメントし、
2ページとして登録アドレス−2−2を得る(S6)。
ここで、1登録アドレスにおけるページ数は2ページで
あるため、最終ページを超過したかの判断ステップ(S
7)ではNo分岐し2ページ目をリードする(S3)。
そして、1ページ目と同様のチェックを行う(S4)
と、宛先アドレスであるAA0011223344と同一アドレスが
登録されていることから、ステップS5からステップS
8へ進み、このアドレスの端末が接続されているポート
番号4を得てこのポート4に対し、個別の送信要求を行
う(S8)。
【0073】もし、ステップS6において1インクリメ
ントした結果が、3ページ目となった場合には、ルーテ
ィング情報メモリmem2に宛先アドレスであるAA0011
223344が登録されていなかったことになり、ステップS
9の一斉同報の送信要求を行い、ステップS10以降に
示される送信元経路情報に関する検索・登録処理へ移る
ことになる。
【0074】次に、ステップS10以降の送信元の経路
情報に関する処理に移る。宛先アドレスの検索時と同様
の演算によって、送信元アドレス000011223344からは登
録アドレス−3が算出される(S10)。ここで、ペー
ジ1のアドレスをセットし、登録アドレス−3−1を得
て(S11)、これを用いてルーティング情報メモリm
em2をリードする(S12)。登録アドレス−3−1
のFlagフィールドをチェックすると、値がゼロであ
ることから、このページには経路情報が登録されていな
いと判断し(S13)、空きページレジスタにぺージ1
をセットし(S15)、登録アドレスのページ数を1イ
ンクリメントし、2ページとして登録アドレス−3−2
を得る(S16)。ここで、1登録アドレスにおけるペ
ージ数は2ページであるため、最終ページを超過したか
の判断ステップ(S17)ではNo分岐し2ページ目を
リードする(S12)。2ページ目には送信元アドレス
000011223344と同じ経路情報に係るアドレス0000112233
44が登録されていることから、経路制御処理を終了する
(S13,S14)。
【0075】上記に対し、もし、2ページ目にも経路情
報がセットされていなかったり(S13)、登録されて
いたアドレスが送信元アドレスと異なる場合(S14)
には、最終ページである2ページ目まで検索したことか
ら、この送信元アドレスに関しては未登録であると判断
できる(S17)。そこで、空きページレジスタを参照
し(S18)、空きページが1ページ目であることか
ら、登録アドレス−3−1を得て(S19)、Flag
フィールド=1,端末アドレス=000011223344,接続ポー
ト番号=02を書き込む(S20)。
【0076】上記第4の実施の形態に係るLAN間接続
装置によれば、複数の異なる宛先アドレスに基づき演算
した結果の2つの登録アドレスが、ルーティング情報メ
モリの同一アドレスとなるとしても、ルーティング情報
メモリの同一アドレスに複数の経路情報が格納可能であ
ることから、演算結果の登録アドレスが同一となること
による宛先不明状態の発生が殆どなく、不必要な一斉同
報を行うことが無くなり、かつ、簡単なハードウェアに
より経路制御機構を実現可能である。なお、複数ページ
へのアクセスが、転送性能に影響を与える場合には、ペ
ージ数を少なくすることにより、性能への影響を極力な
くすことや、登録端末数が非常に多く、一斉同報を押さ
えたい場合にはページ数を多くする等も可能である。
【0077】LAN間接続装置には、全て同種のLAN
しか接続できないのものと、異なる種別のLANを接続
できるものとの2タイプが存在する。前者のタイプのも
のは、LAN間接続装置に対する入出力速度に差がない
ため、受信フレームを全て受信完了する前に宛先のポー
トに送信することが可能である。一方、種別が異なるL
ANとしては、フレームのフォーマットが異なるもの
と、フレームのフォーマットは同じであるが伝送速度が
異なるものがある。ここでは、伝送速度のみ異なる場合
について説明する。
【0078】伝送速度のみ異なるLANとして、IEE
E 802.3で規定されている、10Base-Tと、100Bas
e-T などを挙げることができる。異なる伝送速度のLA
N間を接続する場合、100Base-T から10Base-Tへの転送
のように、速い速度のLANから遅いLANへの転送に
おいては問題が生じにくい。しかし、10Base-Tから100B
ase-T への転送のように、伝送速度の遅いLANから速
いLANへの転送ではバッファから読み出すスピードが
書き込むスピードより速いため、読出アドレスが書込ア
ドレスを追い越してしまう現象(アンダーラン)が発生
してしまう。
【0079】これを解決するためには、フレームを全て
受信した後、転送要求を行うことによる中継動作を行え
ば問題ない。しかし、このように構成したLAN間接続
装置によって同一速度のLAN間を接続する場合には上
記第1〜第4の実施の形態にて実現した低遅延性が犠牲
となる。
【0080】そこで、第5の実施の形態に係るLAN間
接続装置は、伝送速度の異なる複数のLAN間を接続す
るLAN間接続装置であり、同一速度のLAN間では宛
先を検出して直ちに中継動作を行う一方、異なる速度の
LAN間のでは、速度の速いLANから遅いLANへの
中継においては、同一速度のLAN間と同様に宛先を検
出して直ちに中継動作を行い、速度の遅いLANから速
いLANへの中継においては、フレームを全て受信した
後に中継動作を行う。これらの制御を簡単なハードウェ
アで実現したLAN間接続装置を提供する。
【0081】第5の実施の形態に係るLAN間接続装置
は、第1のフレームを受信すると受信部が経路制御を行
うとともに、当該フレームをフレームバッファmem1
へ書き込み、宛先のポートが判明すると直ちに、もしく
は、衝突回避時間経過後、宛先ポート番号に該当する送
信部へ、書き込みバッファナンバーとともに、自ポート
が接続しているLANの種別コード(例えば、速度の大
きいものほど、大きい値をセットするようにしておく)
を入れた転送要求コマンドを転送し、フレーム受信が完
了するとフレーム長、エラーの有無を入れた受信完了コ
マンドを宛先ポートに該当する送信部へ転送し、一方、
上記送信部では、転送要求コマンド及び受信完了コマン
ドを受け取ると、宛先ポート番号を受信ポー卜番号に差
し替え、転送要求コマンドを転送要求種別1とし、受信
完了コマンドを転送要求種別2とし、読出キュー蓄積部
へ書き込み、読出キュー蓄積部の読出キューを取り出
し、転送要求種別1であった場合には、キューにセット
されていた種別コードを中継先LANの種別コードと比
較して同一もしくは大きい値であった場合には、受信ポ
ート毎にあるレジスタをリセットし、転送要求に係るバ
ッファリードを開始する一方、転送要求にセットされた
種別コードの方が中継先LANの種別コードよりも小さ
い場合には、転送要求の内容を上記レジスタに書き込
み、上記読出キュー蓄積部から次の読出キューを取り出
し、次読出キューが転送要求種別2であった場合には上
記レジスタをリードし、そこに転送要求がセットされて
いれば、転送要求種別2のフレームのエラー種別をチェ
ックし、エラーがなければ転送要求に係るバッファから
フレームを読出し、もしエラー種別がエラーであるとき
には対応する転送要求を破棄することにより、LAN間
の速度の相違によるバッファのアンダーランが生じるこ
となく、かつ、同一速度のLAN間を中継する場合に
は、装置内における遅延を所定に抑制することを特徴と
する。
【0082】本第5の実施の形態に係るLAN間接続装
置の構成は、第1図に示したLAN間接続装置と基本的
に同一であり、その要部が図8に示されている。また、
読出しキュー蓄積部26Aの1エントリー分のフォーマ
ットが図9に示されている。キュー蓄積部26Aの1エ
ントリーは、転送要求フィールド、受信ポート番号フィ
ールド、バッファナンバー/フレーム長フィールド、L
AN種別コード/エラー情報フィールドから構成され
る。上記転送要求種別フィールドは受信側から送られる
転送要求と受信完了を識別するためのフィールドであ
る。この転送要求種別フィールドが1の場合には転送要
求であることを示し、2の場合には受信完了であること
を示している。受信ポート番号フィールドは、転送完了
及び受信完了を通知してきた受信側のポート番号をセッ
トするフィールドである。バッファナンバーフィールド
は、転送要求種別1のときにセットされ、転送要求コマ
ンドに書かれた内容に係る読み出すべきバッファエリア
を示す番号がセットされるフィールドである。フレーム
長フィールドは、転送要求種別2の時にセットされ、受
信完了コマンドに書かれた内容に係るバッファに書き込
まれたフレームの長さ(バイト長)をセットするフィー
ルドである。LAN種別コードフィールドは、転送要求
種別1のときにセットされ、転送要求コマンドに書かれ
た内容に係る転送要求を行った受信ポートに接続されて
いるLANの種別コードをセットするフィールドであ
る。エラー情報フィールドは、転送要求種別2のときに
セットされ、受信したフレームがエラーであったかどう
かを示すものであり、もし、エラー状態がセットされて
いた場合には、転送要求コマンドにセットされていたバ
ッファエリアは既に解放されていることを示す。本フィ
ールドは受信完了コマンドに書かれた内容をセットす
る。
【0083】送信部には図8に示されるように、受信部
から送られてくる転送要求中のLAN種別情報と当該送
信部に接続されたLAN種別情報とに基づき、2つのL
ANの伝送速度を比較し、比較結果に応じて直ちにフレ
ームバッファからの読出しを行うか否かを制御するフレ
ーム読出制御手段270が備えられている。
【0084】フレーム読出制御手段270は、読出キュ
ー処理部27、リードポインタ271、種別コードレジ
スタ272、保留用レジスタ28が備えられている。受
信部R1側が10Base-Tのポート(p1)であり、このポ
ートp1からフレームを受信し、100Base-T のポート
(p2(送信部T2側))へ送信する場合について説明
する。受信部R1側でフレームを受信し経路制御を行い
ポートp2に対し、転送要求コマンド(P2,BN1,
T10)を第3のバスBUS3へ送出する。
【0085】上記に対し送信部T2の転送要求受付処理
部25は上記転送要求コマンドを受け取り、その受け取
り時のタイムスロット番号(TS1)とともに当該転送
要求コマンドを読出キュー制御部23へ送出する。読出
キュー制御部23は、この転送要求コマンドに基づき、
転送要求であるため転送要求種別1を得て、受け取り時
タイムスロット番号(TS1)から受信ポート番号Pl
を得て、転送要求コマンド(P2,BN1,T10)か
らバッファナンバーBN1及びLAN種別コードT10
を得て、ライトポインタ231が示す読出キュー蓄積部
26A内のライトポインタ位置(PP1)に書き込む。
【0086】そこで、読出キュー処理部27は、リード
ポインタ271が示すリードポインタ位置(PP1)を
読み出し、ポインタの値を1インクリメントする。種別
コードレジスタ272には自ポートのLAN種別T10
0がセットされている。読出キュー処理部27は、上記
リードポインタ位置(PP1)から読み出したコマンド
に含まれるLAN種別コードを種別コードレジスタ27
2にセットされているLAN種別コード100とを比較
し、リードポインタ位置(PP1)から読み出したコマ
ンドに含まれるLAN種別コードがT10であるかT1
00であるかに応じて以下のどちらかの処理を行う。 a)種別コード=T10のとき→保留用レジスタ28の上
記受信ポートP1の対応エリアヘ、上記で読み出したコ
マンドを書き込む。 b)種別コード=TI00のとき→フレーム読出部24へ
バッファナンバーBN1の先頭アドレスad1をセット
し、保留用レジスタ28の上記受信ポートP1の対応エ
リアをクリアする。本例では、リードポインタ位置(P
P1)から読み出したコマンドに含まれるLAN種別コ
ードがT10であるから、a)に対応の処理を行うこと
になる。
【0087】そして受信部R1においてフレームの受信
が完了し、全てのフレームをフレームバッファmem1
に書き込むと、送信部T2(ポートp2)に対し転送完
了コマンド(P2,L1,E0)を第3のバスBUS3
へ送出する。送信部T2(ポートp2)では、当該転送
完了コマンドを転送要求受付処理部25が受け取り、そ
の時のタイムスロット番号(TS1)とともに当該転送
完了コマンドを読出キュー制御部23へ転送する。読出
キュー制御部23は、転送完了コマンドに基づき転送完
了コマンドであることから送信要求種別2を得て、また
転送完了コマンド内からフレーム長L1を得て、更に転
送完了コマンド内からエラー情報(E0)を得て、これ
らをライトポインタ231が示す読出キュー蓄積部26
内のライトポインタ位置(PP2)に書き込む。
【0088】次に、読出キュー処理部27は、リードポ
インタ271が示す読出キュー蓄積部26内のリードポ
インタ位置(PP2)を読み出し、以下のいずれかの場
合であるかを判断し、対応する処理を行う。 a)保留用レジスタ28の受信ポートp1に対応するエ
リアに情報がセットされており、且つエラー情報がエラ
ー無し(E0)を示すとき→送信側のLANの伝送速度
が大きい場合であり、係る場合には、フレーム読出部2
4へ上記リードポインタ位置(PP2)から読み出した
バッファナンバーBN1の先頭アドレスad1をセット
しフレームの読み出しを行わせて、保留用レジスタ28
の受信ポートp1に対応するエリアをクリアする。 b)保留用レジスタ28の受信ポートp1に対応するエ
リアがクリアされているとき→既にフレーム読出部24
によるバッファナンバーBN1からのフレームの読み出
しが行われているので、何等の処理を行わない。 c)保留用レジスタ28の受信ポートp1に対応するエ
リアに情報がセットされており、且つエラー情報がエラ
ー有り(E1)を示すとき→エラーが生じたため、中継
は無意味であるから、保留用レジスタ28の受信ポート
p1に対応するエリアをクリアして終了する。以上の動
作によって、接続されるLANの伝送速度が異なってい
る場合に速度差を吸収して適切な中継を可能とし、ま
た、接続されるLANの伝送速度が同一の場合にはフレ
ームの受信完了まで待つことがないから低遅延の中継を
行うことが可能である。
【0089】上記各実施の形態に示されているようにフ
レームバッファmem1やルーティング情報メモリme
m2をアクセスする場合において、時分割多重化された
バスを利用することにより、各送受信部に接続されてい
るLANの伝送容量に対応する速度を簡単なハードウェ
アで確保することが可能である。
【0090】上記のようにバスを時分割多重して利用す
るものでは、時分割のスロット番号を1つのデバイス
(タイムスロット情報通知部30)が生成し、それをバ
スラインを介して各バスアクセス部に対し送出する構成
を採用している。
【0091】この方法では、ポート数が多くなると、そ
れに比例して時分割多重化されたスロット数も多くな
る。また、バスに接続されるデバイスの数も多くなる。
そのために、スロット番号を出力するデバイスには、大
きな電流をドライブできる能力が必要となってしまう。
また、大電流をドライブする能力を備えたとしても、ス
ロット番号を受けるデバイスの増加に伴いドライバでの
遅延やバスラインでの遅延が生じ、時分割多重化バスの
クロックスピードを上げられないという問題点が発生す
る。
【0092】更に、スロットナンバーは一般的に単純に
インクリメントされるのみであるため、全てのbitが
論理的にオール“1”からオール“0”に変化すること
があり、係る場合には誤動作やノイズの原因となってし
まう場合もある。
【0093】第6の実施の形態に係るLAN間接続装置
は、送受信ポート数が増加しスロット番号を多くしたい
場合に、上記問題点を解決して時分割多重化バスのスロ
ット番号通知を行い得るようにし、容易に内部の総伝送
容量をアップさせる。
【0094】第6の実施の形態に係るLAN間接続装置
は、図10に示されるように、バスBUS(図1、図2
の第1〜第3のバス)の各タイムスロットに同期したバ
スクロックを生成するバスクロック生成部31と、この
バスクロック生成部31から出力されるバスクロックを
受けて、バスBUSのタイムスロットの1周期分の数の
バスクロックのタイミングで同期信号を出力するタイム
スロット同期検出部33とが備えられている。上記バス
クロック生成部31の出力はクロックドライバ32によ
って各デバイスに分配され、また、タイムスロット同期
検出部33の出力は同期信号ドライバ34により各デバ
イスに分配される。R1〜Rn,T1〜Tnは上記バス
クロック及び同期信号を受けるデバイスである各受信部
及び各送信部を示している。
【0095】各受信部及び各送信部R1〜Rn,T1〜
Tnには、上記バスクロック生成部の出力及び上記タイ
ムスロット同期検出部の出力に基づき、バススロット番
号を再生するバススロット番号再生部181が設けら
れ、当該受信部または当該送信部R1〜Rn,T1〜T
nは割り当てられたバススロット番号のときにバスアク
セスを行うことを特徴とする。
【0096】上記の第6の実施の形態に係るLAN間接
続装置の動作を説明する。バスクロック生成部31によ
り生成されたバスBUSのマスタークロックを基に、タ
イムスロット同期検出部33では、バスBUSのスロッ
ト数カウンタをインクリメントする。そのスロット数カ
ウンタの値をデコーダに入力し、max値の時に1スロ
ット間隔だけ論理的ゼロ、それ以外の値の時には論理的
1の同期信号を出力する。
【0097】上記バスクロック生成部31の出力である
マスタークロックと、タイムスロット同期検出部33の
出力である同期信号をクロックドライバ32、同期信号
34を介して各送受信部R1〜Rn,T1〜Tnに配信
する。それを受け取った各送受信部R1〜Rn,T1〜
Tnでは、バススロット番号生成部181にてスロット
番号を再生する。バススロット番号生成部181は、マ
スタークロックを基にバスBUSのスロット数カウンタ
をインクリメントする。また、同期信号をこのカウンタ
の同期型リセット入力とし、当該同期信号が論理的ゼロ
の時のクロックの立ち上がりにてカウンタの値がゼロに
なるように構成される。このカウンタの値をスロット番
号としてバスアクセス許可制御部182に対し出力され
る。
【0098】バスアクセス許可制御部182では、バス
スロット番号生成部181のスロット番号をデコード
し、バスBUSのタイムスロットの中で、自装置がアサ
インされているスロット時のみ、論理的ゼロを各バスア
クセス部分(13,14,15)に出力する。ルーティ
ング制御部13、フレーム書込部14、転送要求制御部
15は、バスアクセス許可制御部182からの信号が論
理的ゼロの間、バスBUSに対するアクセスが許可され
る。
【0099】LANに接続される端末は今後も各種のも
のが増加すると考えられ、かつその端末のプロセッサの
能力の高度化やネットワークを介したアプリケーション
の増加に伴い、LANに対する性能の要求はますます高
くなる予想される。その要求に対応するため、LANの
伝送速度を上昇させることが考えられるが、そのために
は端末のLANインタフェース部分のハードウェアやソ
フトウェアの変更が必要となり、かなりの投資と移行に
伴い多大な時間が必要であり、あまり現実的ではない。
【0100】そこで、本課題を解決する手段としては、
1つのLANに接続する端末台数を抑制し、その分LA
Nの本数を増加させる手法が考えられる。これに対応す
るためにはLAN間接続装置にも多ポー卜を収容可能な
ものが必要である。導入当初から今後増加するLANの
個数を見越して多ポートを収容するLAN間接続装置を
当初から設置することは、製品の価格が下がっていく可
能性があるLAN間接続装置においては得策ではない。
【0101】上記に対しては、オプションスロットにL
ANインタフェースを追加させる構成のLAN間接続装
置で対応させることが考えられる。しかし、係る構成の
LAN間接続装置は、当然、最大構成を前提としている
ため、最大構成で使わない場合には、余分な部分が存在
するため、オプションスロット型ではないもの(以下B
OX型)に対して相対的にコストが高い製品となってし
まう。
【0102】その他の対応策としては、BOX型LAN
間接続装置を、そのシステムに応じて積み重ねてポート
数を増加させる方法(スタッカブル型)もある。しか
し、係る構成も、オプションスロットタイプと同様、最
大構成を前提としているため、1台で使用する場合には
積み重ねできないタイプ(スタンドアロン型)に較べ、
相対的に高くなってしまう。また、最大構成を前提とし
ていないものでは、積み重ねていくに従って性能が落ち
る問題がある。
【0103】第7の実施の形態に係るLAN間接続装置
は、1台で使用する場合にはスタンドアロンとしての最
大構成での性能を保証し、また、スタッカブル型のよう
に積み重ねていく、もしくは、オプション型でのカード
数の増加に対し、それに応じて内部の性能を増加させる
ことを可能とすることにより、システムに応じて内部の
性能を変更することが可能である。
【0104】第7の実施の形態に係るLAN間接続装置
は図11に示されるように、受信部と送信部TRとの数
に応じてバスクロックとタイムスロットの時間間隔を変
更して生成する時間間隔変更手段320が備えられ、上
記受信部送信部TRとは、上記時間間隔変更手段320
により生成されたバスクロックとタイムスロットの情報
に基づきバスアクセスを行う。
【0105】上記構成により、スタンドアロンでの使用
の場合には、その最大構成を満足する内部バスの転送ス
ピードを持たせたLAN間接続装置として動作し、サポ
ートするLANの数が増加した場合には、それに対応可
能な内部バスのスピードを増加させることによって総合
のスロット数を増加させ、また、フレームバッファメモ
リを高速なものに変化させ、LANシステムの構成変更
に対し無駄な投資を行う必要をなくする。
【0106】図11における基本クロック源310は、
基本クロックを発生する。時間間隔変更手段320に
は、装置がサポートするLANの接続数を保持するサポ
ートポート数レジスタSP1が備えられ、MPU(マイ
クロプロセッシングユニット)や物理的なスイッチ等か
らポート数を設定できる。また、基本クロック現310
から出力される基本クロック及びポート数レジスタSP
1の設定値を受けてバスBUSのマスタクロックを生成
するマスタクロック生成部311、マスタクロック生成
部311の出力及びポート数レジスタSP1の設定値を
受けてスロット番号を生成するスロット番号生成部31
2が備えられている。
【0107】まず、システムの立ち上げ時等に、MPU
や物理的なスイッチからSP1にポート数をセットす
る。基本クロック源310は、最大構成時のバスの転送
能力に応じたクロックをマスタクロック生成部311へ
出力している。マスタクロック生成部311は、ポート
数レジスタSP1に設定されたポート数に従い、基本ク
ロック源310のクロックを分周し、バスBUSのクロ
ックを生成する。スロット番号生成部312は、バスク
ロックを受けてポート数レジスタSP1の内容に従いス
ロット番号を生成し各送受信部であるTRにセットす
る。
【0108】LAN間接続装置のポート数を追加する
と、これに伴ってポート数レジスタSP1にセットする
値を増加させる。これにより、マスタクロック生成部3
11における分周比が小さくなり、高速なバスクロック
が生成されるとともに、スロット番号も大きくなる。ま
た、フレームバッファmem1をアクセススピードが高
速で且つ容量の大きなものに交換することによって、送
受信部TRは、高速なバッファアクセスが可能となり、
ポート数の増加に対して内部の転送速度の高速化が実現
できる。
【0109】なお、ポート数レジスタSP1へ設定する
値の変更は、ポート数の増加に対して、ある数がまとま
ってから行っても細かく設定しても良い。また、ポート
数の増加ではなく、接続されるLANの伝送速度が速く
なった場合においても、同様の手法により実現可能であ
る。
【0110】LAN間接続装置の運用管理においては、
各ポート単位の送受信数やエラー発生回数(以下統計情
報)は重要な情報となるため、ほとんどの装置おいて何
らかの手段を用いて外部から読み取ることが可能となっ
ている。そのためのハードウエアとしては、各送受信
部、経路制御部、内部転送の制御部毎にカウンタを設
け、統計情報をカウントし、MPU等によって、それぞ
れの制御のカウンタをリードすることにより実現してい
る。
【0111】本発明の応用例としては、LANスイッ
チ、スイッチングハブ、マルチポートブリッジ等と呼ば
れている装置があり、多数のポートをサポートして、性
能不足によるフレーム破棄をなくすため、上記各制御部
をハードウェア(特にASIC:Apllication Specefied
IC,GA:GateArrey, FPGA:Field Programable Ga
te Arrey)で実現している場合が多い。係る装置におい
ては、なるべく機器を小型で低消費電力化させるため、
通常、複数ポートの制御部を1個のデバイスにまとめる
場合が多い。
【0112】1個のデバイスに複数のポートの制御を集
積させる場合、できるだけたくさんのポート数を集積さ
せたいが、デバイスの容量の制限からそのポート数は制
限されてしまう。そこで、デバイス1個当たりの制御を
できる限り小さくしたいため、削除できる機能は極限ま
で削除させていく。その際に、統計情報に関しても必要
最低限のカウンタのみをサポートするようにしてしまい
がちである。
【0113】しかし、実際にLANシステムのトラブル
シューティングには様々な情報が必要であり、設計当初
に予定していた統計情報を全て取り出せるようになって
おくことが肝要である。必要と判断される情報は、1個
のデバイス内でしか通常判断できないものであり、外部
で判断することはできないものである。しかし、それぞ
れにカウンタを持たせると、ハードウェアリソース(G
A等ではゲート数と呼ばれるもの)を大きくとりすぎて
しまい、本来の機能が実装できないこともあり得る。こ
の問題を解決する1手段として、発生頻度の多くない現
象に関しては、MPU等のプログラミングデバイスに対
し、割込信号によって、現象を通知する場合が多い。
【0114】上記の場合、ハードウェアリソースはその
現象コードを保持させておくためのレジスタが数個あれ
ばよいため、各現象毎にカウンタを持たせるよりも、は
るかにハードウェアリソースを消費しない。しかし、こ
の方法では、割り込みを出力し、MPUがリードするま
でに起こった現象は通常は破棄されてしまう。1つの異
常が発生すると、それに付随して連続した異常状態が発
生する場合も多く、その場合、後から発生した現象に関
しては判らずじまいになってしまう。
【0115】また、通常はあまり起きないはずが、ある
異常状態をトリガとして、割り込みを発生する現象が頻
発してしまった場合には、MPUはその割り込みに追随
できず、その割り込み処理に忙殺され、そのために外部
からその異常状態さえも読み出すことが不可能な状態に
なることもあり得る。
【0116】本第8の実施の形態に係るLAN間接続装
置は、各送受信部をハードウェアで実現し、必要とされ
る統計情報を全て採取可能としながら、1デバイスに集
積する送受信部の集積度を高める。
【0117】本第8の実施の形態に係るLAN間接続装
置は、図12に示されるように、送受信部TRにおいて
生じたイベント情報を記憶するイベント情報記憶手段7
0と、バスBUS1に接続され、到来する上記イベント
情報記憶手段70に対するアクセス要求に対する処理を
行うアクセス処理手段STと、送受信部TRに設けら
れ、ここにおいて発生したイベント情報を上記アクセス
処理手段STへ上記バスBUS1を介して転送して書き
込みを要求するイベント情報処理手段60とが備えられ
ている。
【0118】送受信部TRには、各種事象を発生するイ
ベント信号発生部40〜42、イベント信号発生部40
〜42から送られるイベント信号を統計情報コードに変
換し、内蔵のFIFO形式のバッファヘセットするとと
もに、そのバッファから読み出し、第1のバスBUS1
へ出力するバスアクセス部43、タイムスロット情報通
知部30から出力されたスロットナンバーからバスアク
セス許可信号を生成し、バスアクセス部43ヘセットす
るスロットタイム生成部44が備えられている。
【0119】アクセス処理手段STには、BUS1から
受け取った信号から統計情報メモリ55の該当アドレス
を生成し、メモリアクセス実行部53へリード要求を行
い、メモリアクセス実行部53がリードしたリードデー
タを+1して、同一アドレスへの書き込み要求を行うア
クセス受付部51、MPU80からの要求に応じて統計
情報メモリ55のアドレスに変換し、メモリアクセス実
行部53ヘリード要求をセットし、メモリアクセス実行
部53からの応答をMPU80へ返すアクセス受付部、
実際に統計情報メモリ55へアクセスするメモリアクセ
ス実行部53が備えられている。MPU80は、第2の
バスBUS2を介して統計情報メモリ55のデータを取
り出すものである。統計情報メモリ55には、イベント
(アドレス対応)に対応して、その発生回数が記憶され
る。
【0120】以上のように構成されたLAN間接続装置
の動作を説明する。例えば、イベント信号発生部41に
て現象が発生すると、バスアクセス部43はこれをコー
ドに変換し、FIFO形式のバッファヘセットする。F
IFO形式のバッファにコードが書き込まれていると、
バスアクセス部43は第1のバスBUS1の自タイムス
ロット時に、第1のバスBUS1へそのコードを出力す
る。
【0121】アクセス受付部51は、第1のバスBUS
1からコードを受け取り、その時のタイムスロットと受
け取ったコードから所定計算にて、統計情報メモリ55
のアドレスを生成し、メモリアクセス実行部53に対
し、リード要求を行う。メモリアクセス実行部53は、
アクセス受付部52とアクセス受付部51から統計情報
メモリ55に対するアクセス要求を受け取ると、これら
の要求を調停し、先の要求に対して統計情報メモリ55
のリード及びライト動作を実行する。リードの場合に
は、要求元に対し、リードデータを通知する。
【0122】アクセス受付部51がリード要求を行った
場合、これに対してメモリアクセス実行部53が統計情
報メモリ55の該当アドレスからイベントの発生回数に
係るデータを読出しアクセス受付部51へ与える。アク
セス受付部51は、このデータをインクリメントしてイ
ベント発生回数に係るデータを1増加させ、メモリアク
セス実行部53に対し、上記同アドレスに対し書き込み
要求を行う。
【0123】一方、アクセス受付部52は、MPU80
からの統計情報メモリ55に対するリード要求を受け取
ると、その内容から統計情報メモリ55の該当アドレス
を算出し、メモリアクセス実行部53に対しリード要求
を行う。メモリアクセス実行部53は、該当する統計情
報メモリ55のアドレスに対しリードを行い、アクセス
受付部52へリードデータを返送する。アクセス受付部
52は、その値をMPU80へ送出する。
【0124】斯して、送受信部を集積したハードウェア
デバイスTRには僅かのバッファとバスアクセス機構程
度を備えさせれば良く、統計情報用のエリアがほとんど
不要となるため、集積度が向上するとともに、必要な統
計情報はほとんど取りこぼすことなく収集できる。な
お、上記統計情報メモリ55は、ポート番号変換部やコ
ード抽出のためのハードウェアであるアクセス処理手段
STと同一デバイス内に設けたカウンタにより構成して
もよい。また、送受信制御部に、必要最低限の統計情報
を実装することや、現象発生が常時、かなりの頻度で発
生する事象に関しては、送受信制御部のハードウェアデ
バイスに実装しておくことの方が効率的である。例え
ば、受信バイトカウンタなどは、あるbit幅までは送
受信制御部ハードウェアデバイス内でカウントし、その
カウンタがあふれたことを統計情報メモリに通知する構
成を採用しても良い。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
レームの転送、ルーティング情報の取得、フレームの転
送要求に係る制御情報の送受が、それぞれ異なるバスに
より行われ、各受信部及び各送信部がバスを時分割使用
して各LAN間でのフレーム送受信がなされるので、構
成が簡単でありながらLAN間において適切にフレーム
中継を行うことができる。
【0126】以上説明したように本発明によれば、第
1、第2、第3のバスのタイムスロット情報を各受信部
及び各送信部へ通知するタイムスロット情報通知部が備
えられているので、各受信部及び各送信部が第1、第
2、第3のバスのタイムスロット情報を受け取ることが
でき、バスを使用して適切にフレーム等の送受信を行う
ことが可能である。
【0127】以上説明したように本発明によれば、第1
のバスの伝送速度が、時分割されたタイムスロットに接
続されるLANの伝送速度の総和以上であるので、第1
のバスにより行われるフレーム転送でLAN間のフレー
ムを適切に交換することができる。
【0128】以上説明したように本発明によれば、受信
部に、LANからのフレーム受信から上記LAN上にお
ける信号衝突検出が可能な所定時間を検出し、この所定
時間内に信号の衝突が生じない場合に、フレームの転送
要求を前記第3のバスを介して行うよう制御するので、
LANにおいて衝突が生じなかったフレームのみを中継
し、衝突が生じたフレームの転送が行われない効果があ
る。
【0129】以上説明したように本発明によれば、所定
時間経過してもフレームバッファのエリアが空き状態で
あることが示されなければ、当該レジスタの対応部分が
リセットされ、フレームバッファが塞がったままにロッ
クされることを防止するので、フレームバッファの容量
を膨大とする必要がなく、構成を小形化簡素化し得る効
果がある。
【0130】以上説明したように本発明によれば、1つ
の登録アドレスに対応する複数のエリアにそれぞれ異な
るルーティング情報が記憶され、演算の結果同一登録ア
ドレスとなる場合にも、適切な登録を保証し、必要なル
ーティング情報を得ることが可能である。
【0131】以上説明したように本発明によれば、受信
部から送られてくる転送要求中のLAN種別情報と当該
送信部に接続されたLAN種別情報とに基づき、2つの
LANの伝送速度を比較し、比較結果に応じて直ちにフ
レームバッファからの読出しを行うか否かを制御するの
で、伝送速度の異なるLAN間において転送されるフレ
ームを適切に中継することができる。
【0132】以上説明したように本発明によれば、伝送
速度の遅いLANから伝送速度の早いLANに対するフ
レームの中継の場合には、伝送速度の遅いLANから全
てのフレームを受け取った後に伝送速度の早いLANに
対する送信が行われ、伝送速度の早いLANに対するフ
レームがアンダーフローすることがない。
【0133】以上説明したように本発明によれば、受信
部と送信部との数が変更された場合にも、これに応じて
バスクロックとタイムスロットの時間間隔を変更してフ
レームの送受が可能となるので、システムの構成の増減
に対応可能である。
【0134】以上説明したように本発明によれば、各受
信部及び各送信部には、上記バスクロック生成部の出力
及び上記タイムスロット同期検出部の出力が送出される
だけであるから、バススロット番号の通知を僅かな配線
を介して適切に行うことができる。
【0135】以上説明したように本発明によれば、受信
部と送信部との数に応じてバスクロックとタイムスロッ
トの時間間隔を変更して生成するので、受信部と送信部
との数が変更された場合にも、これに応じてバスクロッ
クとタイムスロットの時間間隔を変更してフレームの送
受が可能となる。
【0136】以上説明したように本発明によれば、発生
したイベント情報をバスを介して転送して書き込みを行
うので、受信部及び送信部において生じたイベント情報
が適切に管理される。
【0137】以上説明したように本発明によれば、イベ
ント情報が転送されるバスは、フレームが転送される第
1のバスと共用されるので、第1のバスによってフレー
ムと共にイベント情報が転送される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るLAN間接続
装置の構成を示す図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るLAN間接続
装置の要部構成を示す図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るLAN間接続
装置の構成を示す図。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係るLAN間接続
装置の要部構成を示す図。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係るLAN間接続
装置の要部構成を示す図。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係るLAN間接続
装置の動作を説明するためのフローチャート。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係るLAN間接続
装置の動作を説明するためのフローチャート。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係るLAN間接続
装置の要部構成を示す図。
【図9】本発明の第5の実施の形態に係るLAN間接続
装置の要部構成を示す図。
【図10】本発明の第6の実施の形態に係るLAN間接
続装置の要部構成を示す図。
【図11】本発明の第7の実施の形態に係るLAN間接
続装置の構成を示す図。
【図12】本発明の第8の実施の形態に係るLAN間接
続装置の構成を示す図。
【符号の説明】
R1,R2 受信部 T1,T2
送信部 11、21 トランシーバ 12 受信処
理部 13 ルーティング制御部 14 フレー
ム書込部 15 転送要求制御部 16 書込制
御部 22 送信処理部 23 読出キ
ュー制御部 24 フレーム読出部 25 転送要
求受付処理部 26 読出キュー蓄積部 27 読出キ
ュー処理部 30 タイムスロット情報通知部 mem1 フ
レームバッファ mem2 ルーティング情報メモリ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のLANにそれぞれ接続される複数
    のインタフェースと、 上記複数の各インタフェースに対応して設けられ、対応
    するLANからのフレームを受信する受信部及び、対応
    するLANへフレームを送信する送信部とのペアと、 受信フレームを一時蓄積するための共有メモリ型のフレ
    ームバッファと、 ルーティング情報が記憶された共有メモリ型のルーティ
    ング情報メモリと、 上記フレームバッファ及び上記各受信部及び各送信部に
    接続され、フレームを転送するための第1のバスと、 上記ルーティング情報メモリ及び上記各受信部に接続さ
    れ、この各受信部がルーティング情報を得るための第2
    のバスと、 異なるLANへ転送するフレームの転送要求に係る制御
    情報を送受するための第3のバスと、を有し、 前記第1、第2、第3のバスが時分割多重化され、前記
    各受信部及び各送信部により時分割使用されることを特
    徴とするLAN間接続装置。
  2. 【請求項2】 第1、第2、第3のバスのタイムスロッ
    ト情報を各受信部及び各送信部へ通知するタイムスロッ
    ト情報通知部が備えられていることを特徴とする請求項
    1に記載のLAN間接続装置。
  3. 【請求項3】 第1のバスの伝送速度が、時分割された
    タイムスロットに接続されるLANの伝送速度の総和以
    上であることを特徴とする請求項1に記載のLAN間接
    続装置。
  4. 【請求項4】 受信部には、 LANからのフレーム受信から上記LAN上における信
    号衝突検出が可能な所定時間を検出し、この所定時間内
    に信号の衝突が生じない場合に、フレームの転送要求を
    前記第3のバスを介して行うよう制御する衝突対応処理
    部が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の
    LAN間接続装置。
  5. 【請求項5】 衝突処理部は、信号の衝突が生じるLA
    Nに対応する受信部にのみ設けられていることを特徴と
    する請求項4に記載のLAN間接続装置。
  6. 【請求項6】 フレームバッファにおける受信部に対応
    する複数エリアの空塞状態を記憶するレジスタと、 このレジスタに対する監視を行い、所定時間経過しても
    フレームバッファのエリアが空き状態であることが示さ
    れなければ、当該レジスタの対応部分をリセットしてフ
    レームバッファのエリアの状態を強制的に空き状態とす
    る管理部とを具備し、 上記フレームバッファに対するフレームの書き込みを制
    御する書込制御部が、各受信部に備えられていることを
    特徴とする請求項1乃至5に記載のLAN間接続装置。
  7. 【請求項7】 ルーティング情報メモリには、1つの登
    録アドレスに対応して、ルーティング情報が記憶される
    複数のエリアが設けられており、 受信部には、端末のアドレスに基づき登録アドレスを得
    る演算を行い、この登録アドレスに基づき上記ルーティ
    ング情報メモリをアクセスし、複数のエリアに記憶され
    ているルーティング情報を得るか、または、未登録のル
    ーティング情報の登録を行うルーティング制御部が設け
    られていることを特徴とする請求項1乃至6に記載のL
    AN間接続装置。
  8. 【請求項8】 受信部は接続されているLANの種別情
    報を含んだ転送要求を送信部に送出する一方、 送信部には、上記受信部から送られてくる転送要求中の
    LAN種別情報と当該送信部に接続されたLAN種別情
    報とに基づき、2つのLANの伝送速度を比較し、比較
    結果に応じて直ちにフレームバッファからの読出しを行
    うか否かを制御するフレーム読出制御手段が備えられて
    いることを特徴とする請求項1乃至7に記載のLAN間
    接続装置。
  9. 【請求項9】 受信部は接続されているLANから受信
    したフレームを全てフレームバッファに書き込むと、書
    込終了を示す制御情報を転送し、 フレーム読出制御手段は、受信部に接続されているLA
    Nの伝送速度が当該送信部に接続されているLANの伝
    送速度より遅いことを検出した場合には、上記書込終了
    を示す制御情報が送られてくるまで、フレームバッファ
    からの読み出しを保留することを特徴とする請求項8に
    記載のLAN間接続装置。
  10. 【請求項10】 バスの各タイムスロットに同期したバ
    スクロックを生成するバスクロック生成部と、 このバスクロック生成部から出力されるバスクロックを
    受けて、バスのタイムスロットの1周期分の数のバスク
    ロックのタイミングで同期信号を出力するタイムスロッ
    ト同期検出部とが備えられ、 各受信部及び各送信部には、上記バスクロック生成部の
    出力及び上記タイムスロット同期検出部の出力に基づ
    き、バススロット番号を再生するバススロット番号再生
    部が設けられ、当該受信部または当該送信部に割り当て
    られたバススロット番号のときにバスアクセスを行うこ
    とを特徴とする請求項1に記載のLAN間接続装置。
  11. 【請求項11】 受信部と送信部との数に応じてバスク
    ロックとタイムスロットの時間間隔を変更して生成する
    時間間隔変更手段が備えられ、 前記受信部と前記送信部とは、上記時間間隔変更手段に
    より生成されたバスクロックとタイムスロットの情報に
    基づきバスアクセスを行うことを特徴とする請求項1に
    記載のLAN間接続装置。
  12. 【請求項12】 受信部及び送信部において生じたイベ
    ント情報を記憶するイベント情報記憶手段と、 バスに接続され、到来する上記イベント情報記憶手段に
    対するアクセス要求に対する処理を行うアクセス処理手
    段と、 各受信部及び各送信部に設けられ、ここにおいて発生し
    たイベント情報を上記アクセス処理手段へ上記バスを介
    して転送して書き込みを要求するイベント情報処理手段
    とが備えられていることを特徴とする請求項1乃至11
    に記載のLAN間接続装置。
  13. 【請求項13】 イベント情報が転送されるバスは、フ
    レームが転送される第1のバスと共用されることを特徴
    とする請求項12に記載のLAN間接続装置。
JP3365597A 1997-02-18 1997-02-18 Lan間接続装置 Withdrawn JPH10233796A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003530022A (ja) * 2000-03-30 2003-10-07 クゥアルコム・インコーポレイテッド 移動局のアプリケーションが生のパケット化されたデータを受信および送信するための方法および装置
JP2009239785A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Saxa Inc 通信装置および中継装置

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