JPH10227980A - 落射照明用の液侵系暗視野照明対物レンズ - Google Patents

落射照明用の液侵系暗視野照明対物レンズ

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Publication number
JPH10227980A
JPH10227980A JP9042887A JP4288797A JPH10227980A JP H10227980 A JPH10227980 A JP H10227980A JP 9042887 A JP9042887 A JP 9042887A JP 4288797 A JP4288797 A JP 4288797A JP H10227980 A JPH10227980 A JP H10227980A
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JP
Japan
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illumination
dark
dark field
field illumination
objective
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Application number
JP9042887A
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Inventor
Noboru Amamiya
昇 雨宮
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暗視野落射照明を行うことができる高NAな
液侵系対物レンズを提供すること。 【解決手段】 媒質中に侵された物体を観察するための
落射照明用の液侵系暗視野照明対物レンズにおいて、前
記対物レンズは、0.95よりも大きな物体側開口数を
有しており、前記対物レンズの光路の外側から前記物体
を照明するために、少なくとも前記媒質に接して配置さ
れて前記物体へ照明光を導く暗視野照明用光学部材を有
することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属顕微鏡などの
落射照明用の液侵系暗視野照明対物レンズ、特に物体側
の開口数NA(Numerical Apertur
e)が0.95を越える高NAな対物レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】金属材料などの不透明な物体の表面を観
察する場合は、垂直落射照明の暗視野照明などの反射照
明が用いられる。暗視野照明では、標本面からの直接反
射光が存在しないため、金属表面の傷等が極めてコント
ラスト良く観察する事が可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】また、顕微鏡観察にお
いて、分解能を小さくするには開口数NAを大きくする
必要がある。ここで、開口数NAは次式 NA=n・sinθ で与えられる。ただし、θは軸上物点から出る光線のう
ち、最大の開きをもつ光線の光軸となす角度であり、n
は物点のが存在する媒質の屈折率である。
【0004】分解能を小さくするためには、sinθは
1を越えることが出来ないから、nを1.0以上にする
ことが考えられる。すなわち、物点のある媒質の屈折率
を高くするとともに物点から対物レンズの第1面にいた
る間に空気層が全くないようにすればよい。このため
に、物点とレンズとの間に屈折率のなるべく高い液体を
満たした、液侵系顕微鏡対物レンズが知られている。
【0005】開口数NAの大きい液侵系対物レンズにお
いて暗視野照明をする場合、対物レンズが取り込める光
束の最大開き角度よりも大きい角度で物体を照明しなけ
ればならない。例えば、対物レンズの物体側の開口数N
Aが0.95の場合、照明光のNAは1.0より大きい
ことが必要となる。
【0006】しかしながら、光学的に密な液侵用の媒質
中から光学的に粗な空気(屈折率n=1.0)中へ光が
出る場合を考えると、物体から出て行く光の開口数NA
が1.0を越える場合、図1に示すように全反射を起こ
してしまう。換言すると、空気中から媒質中の物体に対
して、開口数NAが1.0より大きい値で光を入射、す
なわち照明することは不可能となる。
【0007】従って、液侵系対物レンズの物体側の開口
数NAが0.95を越えるような高NAの場合に、暗視
野落射照明を行うことは不可能であり問題であった。
【0008】本発明は、かかる問題を鑑みてなされたも
のであり、開口数NAが0.95を越えるような高NA
液侵系対物レンズであって、暗視野落射照明を行うこと
が可能な対物レンズを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の落射照明用の液侵系暗視野照明対物レンズ
は、媒質中に侵された物体を観察するための落射照明用
の液侵系暗視野照明対物レンズにおいて、前記対物レン
ズは、0.95よりも大きな物体側開口数を有し、前記
対物レンズの光路の外側から前記物体を照明するため
に、少なくとも前記媒質に接して配置されて前記物体へ
照明光を導く暗視野照明用光学部材を有することを特徴
としている。かかる特徴により、例えば、照明光の開口
数NAが1.0よりも大きい場合でも、照明光を対物レ
ンズの外側から媒質中の物体へ導くことができ、大きな
NAの、すなわち分解能の小さい液侵系の暗視野照明観
察を良好に行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施例を添付図
面に基づいて説明する。本発明の第1実施例を図2に示
す。暗視野照明用の円環状(いわゆるドーナツ状)の反
射鏡を液侵用のオイル内に入れている。オイルは例えば
d線(λ=587.9nm)に対する屈折率nが1.5
15,アッベ数が41のものを使用する。かかる反射鏡
を使用しているため、対物レンズの光軸と照明光の光軸
のなす角度をθとした場合に、n・sinθ(すなわち
照明光の開口数NA)が1.0を越える場合でも暗視野
照明を行うことが可能となる。
【0011】本発明の第2実施例を図3に示す。上記第
1実施例では、液侵用のオイルの液面が振動などにより
乱れた場合に、かかる乱れに応じて照明光が揺らぐこと
となる。従って、高NAな暗視野照明を液侵系で行うこ
とはできても、良好な観察を行い難い場合もある。第2
実施例はかかる点に鑑みてなされたものである。
【0012】第2実施例では、円環状のプリズムまたは
レンズをオイルに接して配置している。かかる構成によ
り、オイル液面の乱れ(揺らぎ)に依存しない良好な暗
視野照明を行うことが出来る。
【0013】また、開口数NAの大きな暗視野照明で
は、角度θが大きいので、物体に対して斜め方向から照
明することとなる。このため、物体面における照明光束
の径(すなわち照明される領域)が大きくなりすぎるの
で、物体以外の領域も照明してしまうこととなり、照明
光を有効に使用出来ない場合もある。このため、図3の
プリズム等の照明光が透過または反射する面の少なくと
も1面に曲率を持たせて、照明光を収束させることも可
能である。
【0014】図4は、第2実施例の変形例であり、平面
鏡または曲面ミラーと円環形状のレンズまたはプリズム
を組み合わせたものである。かかる変形例においては、
ドーナツ状のプリズム等の面に曲率を持たせなくとも、
曲率ミラーで照明光を物体上の必要な領域に集光させる
ことが可能である。
【0015】さらに、プリズムなどは、必ずしも、円環
形状である必要はなく、円周上に所定間隔で離隔的に配
置される複数のプリズム等であってもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、物体側開口数NAが
0.95を越えるような高NA液侵系対物レンズで暗視
野落射照明による良好な観察が可能となる。また、液侵
用のオイルなどの媒質の乱れ(揺らぎ)に影響されない
暗視野観察も行うことが出来る。さらに、高開口数NA
な照明光を物体に対して有効に集光させることができる
ので、効率のよい照明で暗視野照明観察が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】液侵系における暗視野照明を説明する図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例である光学系を示す図であ
る。
【図3】本発明の第2実施例である光学系を示す図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例の変形例である光学系を示
す図である。
【符号の説明】
OBJ 物体 P プリズム IL 照明光 O 液侵用オイル M ミラー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒質中に侵された物体を観察するための
    落射照明用の液侵系暗視野照明対物レンズにおいて、 前記対物レンズは、0.95よりも大きな物体側開口数
    を有し、 前記対物レンズの光路の外側から前記物体を照明するた
    めに、少なくとも前記媒質に接して配置されて前記物体
    へ照明光を導く暗視野照明用光学部材を有することを特
    徴とする落射照明用の液侵系暗視野照明対物レンズ。
  2. 【請求項2】 前記暗視野照明用光学部材は円環形状の
    光学部材であることを特徴とする請求項1に記載の落射
    照明用の液侵系暗視野照明対物レンズ。
  3. 【請求項3】 前記暗視野照明用光学部材は所定角度間
    隔をもって同一円周上に離隔的に配置されている複数の
    光学部材を有することを特徴とする請求項1に記載の落
    射照明用の液侵系暗視野照明対物レンズ。
  4. 【請求項4】 前記暗視野照明用光学部材の少なくとも
    一面は曲率を有することを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれか1項に記載の落射照明用の液侵系暗視野照明対
    物レンズ。
JP9042887A 1997-02-13 1997-02-13 落射照明用の液侵系暗視野照明対物レンズ Withdrawn JPH10227980A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100486807B1 (ko) * 2001-04-06 2005-05-03 샤프 가부시키가이샤 대물 렌즈, 그 제조 오차의 보정 방법 및 그 대물 렌즈를이용한 광 픽업 장치

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KR100486807B1 (ko) * 2001-04-06 2005-05-03 샤프 가부시키가이샤 대물 렌즈, 그 제조 오차의 보정 방법 및 그 대물 렌즈를이용한 광 픽업 장치

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Effective date: 20040511