JPH10223064A - 信号ケーブル、信号ケーブルの接続構造、および信号の伝送方法 - Google Patents

信号ケーブル、信号ケーブルの接続構造、および信号の伝送方法

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JPH10223064A
JPH10223064A JP2381897A JP2381897A JPH10223064A JP H10223064 A JPH10223064 A JP H10223064A JP 2381897 A JP2381897 A JP 2381897A JP 2381897 A JP2381897 A JP 2381897A JP H10223064 A JPH10223064 A JP H10223064A
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JP
Japan
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signal
line
shield
cable
signal cable
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JP2381897A
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English (en)
Inventor
Koji Hirai
宏治 平井
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールドドレイン線を伝送線と等しい径に形
成しながらも、シールドの一層の遮断効果を得る。 【解決手段】 信号ケーブル1は、伝送線であるシグナ
ル線2と、シグナル線2を覆うシールド3と、シールド
3の一部を成し、シグナル線2と径が等しく形成され、
シールド3を接地させるための導線である、2本のシー
ルドドレイン線4とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器に用いら
れる信号ケーブルに関する。さらに詳しくは、電子機器
内部の基板間の信号伝送に用いられる信号ケーブルに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器に用いられる信号ケーブ
ルには、一般に、信号ケーブルからの放射ノイズおよび
外来ノイズを遮断するために、シールド付きの信号ケー
ブルが用いられている。ここで、図13および図14を
用いて、従来の信号ケーブルの一例を説明する。
【0003】図13は、従来の信号ケーブルの端面を示
す正面図、図14は、従来の信号ケーブルの接続構造の
全体を示す透視斜視図である。
【0004】図13および図14に示すように、従来の
信号ケーブル101は、信号を伝送する伝送線である細
径のシグナル線102と、シグナル線102を覆うシー
ルド103と、シールド103の一部を成し、シグナル
線102と径が等しく形成され、シールド103を接地
させるための導線である、1本のシールドドレイン線1
04とから構成されている。図14に示すように、信号
ケーブル101は、圧接型もしくは圧着型のケーブル側
コネクタ105に設けられているソケット105aにシ
ールドドレイン線104が挿入され、ソケット105b
にはシグナル線102が挿入されて、それぞれ固定され
ることにより、ケーブル側コネクタ105に接続され
る。
【0005】一方、ケーブル側コネクタ105の受け手
側である基板側コネクタ106は電子機器(不図示)内
部に設けられている基板107上に設けられており、基
板側コネクタ106に設けられているプラグ106a,
106bのうち、シールドドレイン線104が接続され
たソケット105aが接続されるプラグ106aは、基
板107上に形成されているフレームグラウンド107
aに接地されている。
【0006】なお、フレームグラウンド107aは、基
板107の一部がスリット107bで仕切られて形成さ
れている。また、シグナル線102が接続されたソケッ
ト105bが接続されるプラグ106bは、基板107
上に形成されているシグナル回路107cに接続されて
いる。
【0007】以上の構成により、信号ケーブル101が
接続されたケーブル側コネクタ105を基板側コネクタ
106に接続するだけで、シールドドレイン線104が
フレームグラウンド107aに接地されるため、シール
ドドレイン線104の接地作業が簡略化されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の信号ケーブルでは、シールドドレイン線
とシグナル線とが共通径のソケットを有するコネクタに
接続されるため、シールドドレイン線も微細信号を伝送
する細径のシグナル線と同径に形成されている。そのた
め、シールドドレイン線の接地抵抗が大きく、その上、
設けられているシールドドレイン線が1本のみであるた
めにシールドのインピーダンスが高くなり、シールドの
遮断効果を充分に得ることができなかった。
【0009】一方、シールドドレイン線の径をシグナル
線よりも太径に形成することによって、シールドドレイ
ン線の接地抵抗を小さくし、インピーダンスを低下させ
ることも考えられる。しかし、この場合には、異径のソ
ケットが混在するコネクタを特別に用意しなければなら
ず、標準的なコネクタを用いることができなくなる。そ
のため、汎用性に欠ける等の理由により、妥当な解決手
段とは言い難い。
【0010】そこで本発明は、シールドドレイン線が伝
送線と径が等しく形成されていながらも、シールドの遮
断効果をより一層得ることができる信号ケーブル、信号
ケーブルの接続構造、および信号の伝送方法を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の信号ケーブルは、信号を伝送する伝送線と、前
記伝送線を覆うシールドとを有する信号ケーブルにおい
て、前記シールドには、前記伝送線と径が等しく形成さ
れ、前記シールドを接地させるための導線である複数の
シールドドレイン線が設けられている。これにより、シ
ールドドレイン線によるシールドの接地抵抗が減少し、
シールドのインピーダンスが低下する。
【0012】なお、前記伝送線は、シグナル線もしくは
シグナルグラウンド線のいずれか一方であってもよい
し、シグナル線およびシグナルグラウンド線で形成され
てもよい。
【0013】また、前記伝送線が前記シグナル線および
前記シグナルグラウンド線により構成されている場合に
おいて、前記シグナル線および前記シグナルグラウンド
線はそれぞれ同本数ずつ設けられ、前記シグナル線と前
記シグナルグラウンド線とが対を成して平衡伝送線路を
形成することにより、シグナル線を流れる電流とシグナ
ルグラウンド線を流れる電流の方向が互いに逆方向にな
るため、各伝送線に生じる磁界は互いに打ち消されるの
で、信号伝送の過程で各伝送線から放射されるノイズが
軽減される。
【0014】さらに、前記平衡伝送線路は少なくとも2
本以上設けられるとともに、各前記平衡伝送線路間に少
なくとも1本のシールドドレイン線が配置され、前記シ
ールドが前記各平衡伝送線路間に配置されたシールドド
レイン線で仕切られていることにより前記平衡伝送線路
がそれぞれ独立して前記シールドに覆われた構成とする
ことで、シールドの内部において各々の平衡伝送線路が
放射するノイズが、隣り合う平衡伝送線路に影響を及ぼ
すことがない。
【0015】加えて、前記平衡伝送線路でツイストペア
線を形成することにより、外来ノイズが平衡伝送線路を
通過する際に、ツイストペア線におけるあるループに発
生した誘導電流が隣接するループに発生した誘導電流に
よって打ち消されるため、平衡伝送線路に発生する誘導
電流は消滅する。従って、シールドとの相乗効果によ
り、外来ノイズの遮断効果が一層向上する。
【0016】本発明の信号ケーブルの接続構造は、信号
ケーブルの伝送線とシールドドレイン線とが接続されて
いるソケットを有するケーブル側コネクタと、前記ソケ
ットが接続されるプラグを有する基板側コネクタが配設
された基板とを有する信号ケーブルの接続構造におい
て、前記信号ケーブルには、上記本発明の信号ケーブル
のいずれかが用いられるとともに、前記基板にはフレー
ムグラウンドが設けられており、前記プラグのうち、前
記シールドドレイン線が接続された前記ソケットが接続
されるプラグは、前記フレームグラウンドに接続されて
いる。
【0017】このように、伝送線とシールドドレイン線
とが、径が等しく形成されているため、異径のソケット
が混在している特別なケーブル側コネクタではなく、ソ
ケットの径がすべて均一である標準的なケーブル側コネ
クタが用いられる。さらに、シールドドレイン線が接続
されたソケットが接続されるプラグはフレームグラウン
ドに接続されているため、前記信号ケーブルが接続され
たケーブル側コネクタを基板側コネクタに接続するだけ
で、全てのシールドドレイン線がフレームグラウンドに
接地される。
【0018】なお、前記ケーブル側コネクタおよび前記
基板側コネクタは、圧接型コネクタもしくは圧着型コネ
クタであることが望ましい。
【0019】本発明の信号の伝送方法は、上記本発明の
信号ケーブルのうち、平衡伝送線路を有する信号ケーブ
ルのいずれかを用いた信号の伝送方法であって、前記平
衡伝送線路で2値の信号を平衡伝送することにより、シ
グナル線を流れる電流とシグナルグラウンド線を流れる
電流の方向が互いに逆方向になるため、各伝送線に生じ
る磁界は互いに打ち消されるので、信号伝送の過程で各
伝送線から放射されるノイズが軽減される。
【0020】なお、前記2値の信号は、前記平衡伝送線
路を形成する前記シグナル線と前記シグナルグラウンド
線において、前記シグナル線を用いて伝送されるH信号
と、前記シグナルグラウンド線を用いて伝送されるL信
号とから構成されることが望ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0022】(第1の実施形態)図1は、本発明の信号
ケーブルの第1の実施形態の端面を示す正面図、図2
は、図1に示した信号ケーブルの接続構造の全体を示す
透視斜視図である。
【0023】図1に示すように、本実施形態の信号ケー
ブル1は、信号を伝送する伝送線である細径のシグナル
線2と、シグナル線2を覆うシールド3と、シールド3
の一部を成し、シグナル線2と径が等しく形成され、シ
ールド3を接地させるための導線である、2本のシール
ドドレイン線4とから構成されている。また、図2に示
すように、信号ケーブル1は、圧接型もしくは圧着型の
ケーブル側コネクタ5に設けられているソケット5aに
シールドドレイン線4が挿入され、ソケット5bにはシ
グナル線2が挿入されて、それぞれ固定されることによ
り、ケーブル側コネクタ5に接続される。
【0024】一方、ケーブル側コネクタ5の受け手側で
ある基板側コネクタ6は電子機器(不図示)内部に設け
られている基板7上に配設されており、基板側コネクタ
6に設けられているプラグ6a,6bのうち、シールド
ドレイン線4が接続されたソケット5aが接続されるプ
ラグ6aは、基板7上に形成されているフレームグラウ
ンド7aに接地されている。
【0025】なお、フレームグラウンド7aは、基板7
の一部がスリット7bで仕切られて形成されている。ま
た、シグナル線2が接続されたソケット5bが接続され
るプラグ6bは、基板7上に形成されているシグナル回
路7cに接続されている。
【0026】このように、本実施形態の信号ケーブル1
は、2本のシールドドレイン線4が設けられているため
に、シールドドレイン線4によるシールド3の接地抵抗
が減少してシールド3のインピーダンスが低下し、シー
ルド3の遮断効果が向上する。従って、本実施形態の信
号ケーブル1は、シールドドレイン線4がシグナル線2
と径が等しく形成されていながらも、シールド3の遮断
効果をより得ることができるので、シールド3外へ漏出
するシグナル線2からの放射ノイズを低減し、かつシー
ルド3外部からの外来ノイズに対する信号ケーブル1の
イミュニティを向上させることができる。
【0027】また、シールドドレイン線4もシグナル線
2と径が等しく形成されているので、異径のソケットが
混在しているケーブル側コネクタを特別に用いる必要が
なく、ソケットの径が全て均一である標準的なケーブル
側コネクタ5を用いることができるので、信号ケーブル
1の接続構造に汎用性を付帯させることができる。
【0028】さらに、シールドドレイン線4が接続され
たソケット5aが接続されるプラグ6aは、基板7に形
成されているフレームグラウンド7aに接地されている
ことにより、信号ケーブル1が接続されたケーブル側コ
ネクタ5を基板側コネクタ6に接続するだけで、全ての
シールドドレイン線4をフレームグラウンド7aに接地
することができるため、シールドドレイン線4の接地作
業を簡略化することができる。加えて、ケーブル側コネ
クタ5および基板側コネクタ6は、圧接型もしくは圧着
型コネクタであるので、コネクタ5,6の接続をワンタ
ッチで行うことができ、シールドドレイン線4の接地作
業をさらに簡略化することができる。
【0029】なお、上記の説明では、シールド3で覆わ
れる伝送線がシグナル線2である場合について説明した
が、シグナル線2の替りに、同じく伝送線であるシグナ
ルグラウンド線がシールド3で覆われる構成としてもよ
い。ただし、この場合であっても、シールドドレイン線
4はシグナルグラウンド線と径が等しく形成される。
【0030】次に、図1に示した信号ケーブルの応用例
を、図3から図7に示す。図3および図5から図7の各
図は、図1に示した信号ケーブルの応用例の端面を示す
正面図である。図4は、図3に示した信号ケーブルの接
続構造の全体を示す透視斜視図である。
【0031】図3に示すように、シールド13に覆われ
る伝送線はシグナル線12のみに限られず、シグナル線
12とシグナルグラウンド線18とが対を成して形成す
る1組の平衡伝送線路19がひとまとめに覆われる構成
であってもよい。ただし、シールドドレイン線14とシ
グナル線12およびシグナルグラウンド線18は全て径
が等しく形成されている。
【0032】このような信号ケーブル11が用いられる
接続構造の基板17には、図4に示すように、基板17
の表面の一部がスリット17bで仕切られて、フレーム
グラウンド17aおよびシグナルグラウンド17dが形
成されている。シグナル線12が接続されたソケット1
5bが接続されるプラグ16bは、基板17上に形成さ
れているシグナル回路17cに接続され、シグナルグラ
ウンド線18が接続されたソケット15cが接続される
プラグ16cは、シグナルグラウンド17dに接続され
る。なお、その他の構成は図2を用いて説明した信号ケ
ーブル1の接続構造と同様であるので、説明は省略す
る。
【0033】このように、複数の伝送線をひとまとめに
してシールド13で覆うことにより、図1に示した信号
ケーブル1のように、1本の伝送線ごとにシールド3を
設ける必要はなく、電子機器(不図示)内の伝送線の配
線が乱雑になることを防止することができると共に、配
線スペースの低減化およびコネクタ15,16の小型化
を図ることができる。
【0034】また、図5に示すように、1本のシグナル
線22と2本のシグナルグラウンド線28がひとまとめ
にシールド23に覆われる構成でもよく、図6に示すよ
うに、2本のシグナル線32と3本のシグナルグラウン
ド線38がひとまとめにシールド33に覆われる構成で
もよい。さらには、図7に示すように、それぞれシグナ
ル線42とシグナルグラウンド線48とで構成される2
組の平衡伝送線路49が、ひとまとめにシールド43に
覆われる構成であってもよい。図5から図7に示した信
号ケーブル21,31,41において、その他シールド
ドレイン線24,34,44等の構成は図1または図3
に示したものと同一であるので、説明は省略する。
【0035】なお、図3および図7に示したような平衡
伝送線路19,49が形成された信号ケーブル11,4
1を用いることにより、2値の信号を平衡伝送すること
ができる。平衡伝送線路19,49を用いて2値の信号
を平衡伝送することにより、シグナル線12,42を流
れる電流とシグナルグラウンド線18,48を流れる電
流の方向が互いに逆方向になるため、各伝送線に生じる
磁界は互いに打ち消されるので、信号伝送の過程で各伝
送線から放射されるノイズが軽減され、より精度良く信
号を伝送することができる。
【0036】また、この場合の2値の信号の例として
は、平衡伝送線路19,49を形成するシグナル線1
2,42とシグナルグラウンド線18,48において、
シグナル線12,42を用いて伝送されるいわゆるH信
号と、シグナルグラウンド線18,48を用いて伝送さ
れるいわゆるL信号とがある。
【0037】図8に、図7に示した信号ケーブルのさら
なる応用例を示す。図8は、図7に示した信号ケーブル
のさらなる応用例の端面を示す正面図である。
【0038】図8に示すように、本応用例の信号ケーブ
ル51は、シールド53に設けられた2本のシールドド
レイン線54に、それぞれもう1本ずつのシールドドレ
イン線54’を並設したものである。その他シグナル線
52、シグナルグラウンド線58、平衡伝送線路59の
構成は図7に示したものと同一である。
【0039】このように、本応用例の信号ケーブル51
は4本のシールドドレイン線54,54’を有している
ので、図7に示す信号ケーブル41のようにシールドド
レイン線44が2本である場合に比べて、シールドドレ
イン線54,54’によるシールド53の接地抵抗がさ
らに低減されるので、シールド53のインピーダンスを
一層低下させることができ、シールド53の遮断効果が
より一層向上する。
【0040】なお、本応用例の信号ケーブル51に形成
するシールドドレイン線54,54’は4本に限られ
ず、少なくとも2本以上のシールドドレイン線54,5
4’が形成されていれば、前述と同様に、シールド53
のインピーダンスを一層低下させることができ、より高
い遮断効果を得ることができる。
【0041】以上に説明したように、シールドに覆われ
る伝送線の本数が任意の本数であっても、シールドに少
なくとも2本以上のシールドドレイン線が形成されてい
れば、シールドドレイン線が伝送線と同径に形成されて
いながらも、高いシールド効果を得ることができる。
【0042】(第2の実施形態)図9は、本発明の信号
ケーブルの第2の実施形態の端面を示す正面図である。
【0043】図9に示すように、本実施形態の信号ケー
ブル61には、第1の平衡伝送線路69aと第2の平衡
伝送線路69bとが設けられており、シールド63は、
それらの平衡伝送線路69a,69bの間に配置された
シールドドレイン線64aで仕切られている。従って、
各平衡伝送線路69a,69bは、それぞれ独立してシ
ールド63に覆われている。なお、各平衡伝送線路69
a,69bは、シグナル線62およびシグナルグラウン
ド線58により構成されている。また、シールドドレイ
ン線64aで2つに仕切られたシールド63には、それ
ぞれ、シールドドレイン線64bが1本ずつ設けられて
いる。
【0044】図3および図7にも示したように、平衡伝
送回路19,49を用いることにより2値の信号を平衡
伝送することができ、その場合には、図7に示したよう
に、複数組の平衡伝送線路49が並行に並べられて用い
られることがある。しかし、図7に示した信号ケーブル
41では、各平衡伝送線路49が放射するノイズはシー
ルド43に遮られるためシールド43の外部に漏出する
ことはないが、シールド43の内部においては、各々の
平衡伝送線路49が放射するノイズが、互いに影響を及
ぼしてしまうことがある。
【0045】一方、図9に示す本実施形態の信号ケーブ
ル61では、各平衡伝送線路69a,69bは互いに仕
切られ、それぞれ独立してシールド63に覆われてい
る。そのため、シールド63の内部において、各々の平
衡伝送線路69a,69bが放射するノイズが互いにノ
イズの影響を及ぼすおそれがなく、より精度良く信号を
伝送することができる。さらに、図3に示したような、
1組の平衡伝送線路19を有する信号ケーブル11を複
数本用いる場合に比べて、電子機器(不図示)内の伝送
線の配線が乱雑になることを防止することができると共
に、配線スペースの低減およびコネクタの小型化を図る
ことができる。
【0046】また、本実施形態では、2組の平衡伝送線
路69a,69bを有する信号ケーブル61の場合につ
いて説明したが、多数の平衡伝送線路を同様に設けれ
ば、各々が独立した多数の平衡伝送線路を有する信号ケ
ーブルを、1本で形成することができる。
【0047】図10に、図9に示した信号ケーブルの応
用例を示す。図10は、図9に示した信号ケーブルの応
用例の端面を示す正面図である。
【0048】図10に示すように、本応用例の信号ケー
ブル71は、シールド73に設けられた2本のシールド
ドレイン線74bに、それぞれもう1本ずつのシールド
ドレイン線74b’を並設したものである。その他シグ
ナル線72、シグナルグラウンド線78、シールドドレ
イン線74a、平衡伝送線路79a,79bの構成は図
9に示したものと同一である。
【0049】このように、本応用例の信号ケーブル71
は5本のシールドドレイン線74a,74b,74b’
を有しているので、図9に示す信号ケーブル61のよう
にシールドドレイン線64a,64bが3本である場合
に比べて、シールドドレイン線74a,74b,74
b’によるシールド73の接地抵抗が減少し、シールド
73のインピーダンスを一層低下させることができ、シ
ールドのより高い遮断効果を得ることができる。なお、
本応用例の信号ケーブル71に形成するシールドドレイ
ン線74a,74b,74b’は5本に限られず、複数
本のシールドドレイン線74a,74b,74b’が形
成されていれば、前述と同様に、シールド73のインピ
ーダンスを一層低下させることができ、より高い遮断効
果を得ることができる。
【0050】次に、図11に、図9に示した信号ケーブ
ルのさらなる応用例を示す。図11は、図9に示した信
号ケーブルのさらなる応用例を示す透視上面図である。
【0051】図11に示すように、各平衡伝送線路89
a,89bは、シグナル線82とシグナルグラウンド線
88を互いにより合わせて多数のループ90aを形成す
ることにより、いわゆるツイストペア線90を形成して
設けてもよい。その他シールド83、シールドドレイン
線84の構成は、図9に示したものと同一である。
【0052】図12は、図11に示したツイストペア線
の作用原理を示す概念図である。
【0053】図12に示すように、ツイストペア線90
を外来ノイズが通過すると、シグナル線82およびシグ
ナルグラウンド線88に誘導電流が発生する。シグナル
線82に発生する誘導電流をIS、シグナルグラウンド
線88に発生する誘導電流をIGとすると、隣接するル
ープ90aに発生するISおよびIGはそれぞれ逆向きで
あるので、あるループ90aに発生した誘電電流は、隣
接するループ90aに発生した誘電電流によって打ち消
されて消滅する。
【0054】このように、平衡伝送線路89a,89b
がツイストペア線90を形成することにより、シールド
83との相乗効果によって、外来ノイズの遮断効果が一
層向上し、外来ノイズに対する信号ケーブル81のイミ
ュニティをさらに向上させることができる。
【0055】なお、平衡伝送線路89a,89bがツイ
ストペア線90を形成することは、図9に示した信号ケ
ーブル81の場合に限られず、図3や図7に示した信号
ケーブル11,41の他、平衡伝送線路を有する全ての
信号ケーブルに適用することができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の信号ケー
ブルは、信号を伝送する伝送線と、伝送線を覆うシール
ドとを有し、シールドには、伝送線と径が等しく形成さ
れ、シールドを接地させるための導線である複数のシー
ルドドレイン線が設けられているので、シールドドレイ
ン線によるシールドの接地抵抗が減少し、シールドのイ
ンピーダンスが低下するため、シールドドレイン線が伝
送線と同径に形成されていながらも、より高いシールド
の遮断効果を得ることができる。従って、シールド外へ
漏出する伝送線からの放射ノイズを低減し、かつ外来ノ
イズに対する信号ケーブルのイミュニティを向上させる
ことができる。
【0057】また、伝送線はシグナル線およびシグナル
グラウンド線により構成され、シグナル線およびシグナ
ルグラウンド線はそれぞれ同本数ずつ設けられ、シグナ
ル線とシグナルグラウンド線とが対を成して平衡伝送線
路が形成されていることにより、信号伝送の過程で各伝
送線から放射されるノイズが軽減され、より精度良く信
号を伝送することができる。
【0058】さらに、平衡伝送線路は少なくとも2本以
上設けられるとともに、各平衡伝送線路間に少なくとも
1本のシールドドレイン線が配置され、シールドが各平
衡伝送線路間に配置されたシールドドレイン線で仕切ら
れていることにより平衡伝送線路がそれぞれ独立してシ
ールドに覆われていることにより、各平衡伝送線路が隣
り合う平衡伝送線路にノイズの影響を及ぼすことがな
く、より精度良く信号を伝送することができる。
【0059】加えて、平衡伝送線路はツイストペア線が
形成されていることにより、外来ノイズが平衡伝送線路
を通過する際に平衡伝送線路に発生する誘導電流は消滅
し、シールドとの相乗効果により、外来ノイズの遮断効
果が一層向上し、外来ノイズに対する信号ケーブルのイ
ミュニティをさらに向上させることができる。
【0060】本発明の信号ケーブルの接続構造は、ソケ
ットに信号ケーブルが接続されているケーブル側コネク
タと、ソケットが接続されるプラグを有する基板側コネ
クタが配設された基板とを有し、信号ケーブルは、上記
のいずれかの信号ケーブルであるとともに、基板にはフ
レームグラウンドが設けられており、シールドドレイン
線が接続されたソケットが接続されるプラグは、フレー
ムグラウンドに接続されている。
【0061】これにより、伝送線とシールドドレイン線
は、径が等しく形成されているため、信号ケーブルの接
続構造に汎用性を付帯させることができる。さらに、シ
ールドドレイン線が接続されたソケットが接続されるプ
ラグはフレームグラウンドに接続されているため、シー
ルドドレイン線の接地作業を簡略化することができる。
【0062】本発明の信号の伝送方法は、平衡伝送線路
を有する信号ケーブルを用いた信号の伝送方法であっ
て、平衡伝送線路に2値の信号が平衡伝送されることに
より、信号伝送の過程で各伝送線から放射されるノイズ
が軽減され、より精度良く信号を伝送することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の信号ケーブルの第1の実施形態の端面
を示す正面図である。
【図2】図1に示した信号ケーブルの接続構造の全体を
示す透視斜視図である。
【図3】図1に示した信号ケーブルの応用例の端面を示
す正面図である。
【図4】図3に示した信号ケーブルの接続構造の全体を
示す透視斜視図である。
【図5】図1に示した信号ケーブルの応用例の端面を示
す正面図である。
【図6】図1に示した信号ケーブルの応用例の端面を示
す正面図である。
【図7】図1に示した信号ケーブルの応用例の端面を示
す正面図である。
【図8】図7に示した信号ケーブルのさらなる応用例の
端面を示す正面図である。
【図9】本発明の信号ケーブルの第2の実施形態の端面
を示す正面図である。
【図10】図9に示した信号ケーブルの応用例の端面を
示す正面図である。
【図11】図9に示した信号ケーブルのさらなる応用例
を示す透視上面図である。
【図12】図11に示したツイストペア線の作用原理を
示す概念図である。
【図13】従来の信号ケーブルの端面を示す正面図であ
る。
【図14】従来の信号ケーブルの接続構造の全体を示す
透視斜視図である。
【符号の説明】
1,11,21,31,41,51,61,71,81
信号ケーブル 2,12,22,32,42,52,62,72,82
シグナル線 3,13,23,33,43,53,63,73,83
シールド 4,14,24,34,44,54,54’,64a,
64b,74a,74b,74b’,84 シールド
ドレイン線 5,15 ケーブル側コネクタ 5a,5b,15a,15b,15c ソケット 6,16 基板側コネクタ 6a,6b,16a,16b,16c プラグ 7,17 基板 7a,17a フレームグラウンド 7b,17b スリット 7c,17c シグナル回路 17d シグナルグラウンド 18,28,38,48,58,68,78,88
シグナルグラウンド線 19,49,59 平衡伝送線路 69a,79a,89a 第1の平衡伝送線路 69b,79b,89b 第2の平衡伝送線路 90 ツイストペア線 90a ループ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号を伝送する伝送線と、前記伝送線を
    覆うシールドとを有する信号ケーブルにおいて、 前記シールドには、前記伝送線と径が等しく形成され、
    前記シールドを接地させるための導線である複数のシー
    ルドドレイン線が設けられていることを特徴とする信号
    ケーブル。
  2. 【請求項2】 前記伝送線はシグナル線またはシグナル
    グラウンド線である請求項1記載の信号ケーブル。
  3. 【請求項3】 前記伝送線は前記シグナル線および前記
    シグナルグラウンド線により構成されている請求項1記
    載の信号ケーブル。
  4. 【請求項4】 前記シグナル線および前記シグナルグラ
    ウンド線はそれぞれ同本数ずつ設けられ、前記シグナル
    線と前記シグナルグラウンド線とが対を成して平衡伝送
    線路が形成されている請求項3記載の信号ケーブル。
  5. 【請求項5】 前記平衡伝送線路は少なくとも2本以上
    設けられるとともに、各前記平衡伝送線路間に少なくと
    も1本のシールドドレイン線が配置され、前記シールド
    が前記各平衡伝送線路間に配置されたシールドドレイン
    線で仕切られていることにより前記平衡伝送線路がそれ
    ぞれ独立して前記シールドに覆われている請求項4記載
    の信号ケーブル。
  6. 【請求項6】 前記平衡伝送線路はツイストペア線が形
    成されている請求項4または5記載の信号ケーブル。
  7. 【請求項7】 信号ケーブルの伝送線とシールドドレイ
    ン線とが接続されているソケットを有するケーブル側コ
    ネクタと、前記ソケットが接続されるプラグを有する基
    板側コネクタが配設された基板とを有する信号ケーブル
    の接続構造において、 前記信号ケーブルには、請求項1から6のいずれか1項
    記載の信号ケーブルが用いられるとともに、前記基板に
    はフレームグラウンドが設けられており、前記プラグの
    うち、前記シールドドレイン線が接続された前記ソケッ
    トが接続されるプラグは、前記フレームグラウンドに接
    続されていることを特徴とする信号ケーブルの接続構
    造。
  8. 【請求項8】 前記ケーブル側コネクタおよび前記基板
    側コネクタは、圧接型コネクタもしくは圧着型コネクタ
    である請求項7記載の信号ケーブルの接続構造。
  9. 【請求項9】 請求項4から6のいずれか1項記載の平
    衡伝送線路を有する信号ケーブルを用いた信号の伝送方
    法であって、 前記平衡伝送線路に2値の信号が平衡伝送されることを
    特徴とする信号の伝送方法。
  10. 【請求項10】 前記2値の信号は、前記平衡伝送線路
    を形成する前記シグナル線と前記シグナルグラウンド線
    において、前記シグナル線を用いて伝送されるH信号
    と、前記シグナルグラウンド線を用いて伝送されるL信
    号とから構成される請求項9記載の信号の伝送方法。
JP2381897A 1997-02-06 1997-02-06 信号ケーブル、信号ケーブルの接続構造、および信号の伝送方法 Pending JPH10223064A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006004092A1 (ja) * 2004-07-05 2006-01-12 Fci Connectors Singarore Pte Ltd. 電気コネクタ

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