JPH10222492A - プレート型ループ状細管ヒートパイプの解析方法 - Google Patents

プレート型ループ状細管ヒートパイプの解析方法

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JPH10222492A
JPH10222492A JP2706297A JP2706297A JPH10222492A JP H10222492 A JPH10222492 A JP H10222492A JP 2706297 A JP2706297 A JP 2706297A JP 2706297 A JP2706297 A JP 2706297A JP H10222492 A JPH10222492 A JP H10222492A
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plate
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heat
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義彦 黒木
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝熱特性を実験的に求めることにより、類似
構成の冷却システムを設計するためのプレート型ループ
状細管ヒートパイプの解析方法を提供する。 【解決手段】プレート型LCHPの熱伝導を1次元熱伝
導としてモデル化し、この熱解析を以下の式を用いて行
う。 【数1】 また、計算の簡単のために、上式のピンフィンの放熱項
のh(xi)をピンフィンブロックのピンフィンと平板部
分を平均化した値を使えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒートパイプの解
析方法に関し、特に特開昭63−318493号公報で
提案されるプレート型ループ状細管ヒートパイプの解析
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小型化および高性能化に伴
い、発熱による品質の低下を防ぐ目的で、小型軽量、消
費電力不要、長寿命などの特長を持つヒートパイプが注
目されてきた。しかし、従来型のそれは毛細管現象を動
作原理とするためドライアウトによる動作限界が避けら
れないうえ、姿勢によって熱輸送能力が大幅に低下する
等の欠点があった。特開昭63−318493号公報で
提案されるプレート型ループ状細管ヒートパイプ(Loop
ed Capillary Heat Pipe、以下LCHP)は、新しい動
作原理によって上記の欠点を概ね解決している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このLCH
P内部の流れには、数値解析上極めて難易度の高い移動
境界、2相流(文献:G. B. Wallis, One-Dimensional
Two-Phase Flow.(McGraw-Hill,1969))、相変化の問題
に加え、分子レベルの解明が必要とされているいわゆる
ムービングコンタクト(moving contact,文献:R. F. P
robstein, Physicochemical Hydrodynamics an Introdu
ction.(Butterworth Publishers,1989))の問題が含ま
れているため、放熱機構の十分な解明はされていない。
したがって、LCHP放熱システムの設計は困難だっ
た。
【0004】とくに、LCHPを2次元或いは3次元で
モデル化したり、ピンフィンも1本1本モデル化する複
雑な数値解析を行った場合、大きな要素分割数が必要と
なるとともに計算時間が極めて長くかかる。例えば、ワ
ークステーション上で計算させた場合、数日間の時間を
要する。また、場合によっては、発散して計算が終了し
なくなることもある。
【0005】本発明は、このような実情を鑑みてなされ
たものであり、LCHPの伝熱特性を実験的に求めるこ
とにより、類似構成の冷却システムを設計するためのプ
レート型ループ状細管ヒートパイプの解析方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係るプレート型ループ状細管ヒートパイ
プの解析方法は、加熱端から冷却端までの熱伝導を1次
元熱伝導としてモデル化して領域毎の放熱量を求め、加
熱端から冷却端までの熱伝導状態を解析することを特徴
とする。
【0007】また、本発明に係るプレート型ループ状細
管ヒートパイプの解析方法は、ピンフィンの熱伝達係数
として、ピンフィン1本の熱伝達係数と各ピンフィンの
根元の総面積との積と、平面上の流れとして計算した熱
伝達係数とピンフィンを除く平板部分の面積との積の和
を求め、この和を平板部分の総面積で割った平均熱伝達
係数を用いて加熱端から冷却端までの熱伝導状態を解析
することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0009】LCHPは、図1に示すように、ウィック
と呼ばれるメッシュ構造がなく、ループした細管で逆止
弁を持つ。封入される動作流体にはHCFC142bな
どが用いられる。気泡の膨張と収縮による流体振動は逆
止弁によって一方向の流れに制御され、熱輸送を行う。
【0010】まず、このLCHPの動作原理を確認する
ためにLCHPの可視化実験モデルを作成して可視化実
験を行った。LCHPの可視化モデルは、離れた1対の
細管に内径と同径(0.6mm)の離型剤を塗付したピアノ
線を通して透明エポキシ樹脂の成形後に抜き可視化部分
を作り、残りの細管と熔接するという製法により作成し
た。この可視化実験モデルにより内部流体の動作を観察
することが可能となった。
【0011】この可視化実験モデルにより、受熱部に熱
が加えられたとき、内部流体は振動しながら全体として
一方向に流れることが観察された。例えば、手の暖かさ
程度でも流れが起きることが確認された。このとき管内
流速はおよそ最大0.3m/s程度であることを測定すること
ができた。可視化の結果、LCHPは、全体として1方
向に流れることが観察され、1次元の熱伝導形態をとる
ことが確認できた。これによりLHPCの設計をするに
あたり1次元熱伝導方程式の導入ができることが確認で
きた。
【0012】一方、この可視化実験モデルでは、可視化
部分からの放熱の影響が含まれるため、実際の伝熱特性
の定数測定用には、図2に示す実験装置を用いた。
【0013】実験装置1は、高さ70mm×幅250m
m×長さ250mmのアクリルのチャネルに設けられて
いる。この実験装置1は、プレート型LCHP2にシリ
コングリスを介してピンフィンのブロック3を4つのせ
ている。プレート型LCHP2は、長手方向の端部に断
熱材に覆われたシートヒーター4が巻き付けられてい
る。この実験装置1では、アクリルのチャネルの中でフ
ァン5がプレート型LCHP2に風を当て、温度計6が
チャネル内の温度を測定している。風速は白金流速計7
を用いてチャネル出口付近の平均値として測定してい
る。
【0014】プレート型LCHP2は、金属部分の材質
がA1100、内部の動作流体はHCFC142bであ
る。また、プレート型LCHP2の外形寸法は、高さ2
mm×幅240mm×長さ50mmである。内部の溝
(groove)は、図3に示すように、ループ状にな
っており、幅1mm×深さ1.5mmの30ターンとな
っている。
【0015】ピンフィンのブロック3は、図4に示すよ
うに、平板部分とピンフィンにより構成されている。平
板部分の材質は、アルミニウム(Al)であり高さ2m
m×幅240mm×長さ50mmの直方体である。ま
た、ピンフィンは、この平板部分に設けられており、直
径0.6mmのワイヤ状の銅(Cu)である。また、こ
のピンフィンは150ターン(300本)設けられてい
る。
【0016】つぎに、LCHPの設計で用いる熱解析方
法について説明する。
【0017】LCHPの熱解析方法は、上述した可視化
モデルでLCHPの動作原理を確認したように、加熱端
から冷却端までを1次元の熱伝導にモデル化して設計を
行う。さらに、上述した実験装置1との近似性を考慮し
て設計を行うものである。もっとも、モデル化するにあ
たり、実際には、プレートに設けられたピンフィンの中
間部分でも冷却されるため、これによる放熱も考慮す
る。このことから、LCHPの熱設計として、以下の数
3で示す一連の離散化手法により設計する。
【0018】
【数3】
【0019】ここで、各係数は、h:heat transfer coef
ficient(熱伝達係数),k:thermalconductivity(熱伝
導率),T:temperature(温度),q:heat source(熱
量), L:total length of plate(プレートの長さ),
Δx:unit length(離散化したときのモデルの分割単
位), a:section area of plate(プレートの断面積),
P:perimeter of plate(プレート断面の周囲の長さ)
である。各添え字は、離散化したときの加熱端から順に
つけた分割番号である。
【0020】また、上式に示すT0は、加熱端境界条件
で微分境界条件である。Tnは、冷却端での熱流束一定
条件である(文献:J. P. Holman, Heat Transfer Seve
nth Edition. (McGraw-Hill,1990))。T1〜Tn-1は、
熱伝導方程式であり、熱伝導項にピンフィンの放熱項を
加えたものである。
【0021】上式のピンフィンの放熱項のh(xi)は、
ピンフィン毎の冷却条件と周辺温度を計算に導入するも
ので、実験結果を反映することを可能とする。しかしな
がら、計算の簡単のために、h(xi)はピンフィンブロ
ックのピンフィンと平板部分を平均化した値を使えるよ
うにした。
【0022】まず、ピンフィン1本の熱伝達係数を円柱
まわりの流れとして求めたものにピンフィンの根元の面
積をかける。平板部は平面上の流れとして計算した熱伝
達係数に平板部分のピンフィンを除く領域の面積をかけ
る。そして、これら2つの和を領域全体の面積で割る。
このことにより、ピンフィン部分の平均熱伝達係数を得
ることができる。図5は、この考えを模式的に示したも
のである。
【0023】実際の計算は、次の数4に示すように行
う。
【0024】
【数4】
【0025】ここで、mLは、ピンフィンの特性を示す
係数であり、文献:J.H. Lienhard,A Heat Transfer Te
xtbook Second Edition.(Prentice-hall,inc,1987)に示
されている。
【0026】また、各係数は、h-fin:heat transfer co
efficient of fin(ピンフィンの熱伝達係数) ,P:peri
meter of plate(プレート断面の周囲の長さ),fin
-height:fin height(ピンフィンの高さ) ,k-fin:ther
mal conductivity of a fin(ピンフィンの熱伝導率)
,S-one-fin-cyl:surface of one fin cycle(ピンフ
ィンの表面積) ,h-local:heat transfer coefficient
at local fin(ピンフィン1本の熱伝達係数) ,B
i-fin:Biot number(ピンフィンのビオ数) ,A:sectio
narea of a fin (1本のピンフィンの断面積) ,S
-one-fin-base-area:surfaceof one fin base area(1
本のピンフィンの根元の面積) ,
-at-each-fin-area:heat transfer coefficient at e
ach fin area(ピンフィン部分の平均熱伝達係数) ,S
-fin-base-area-at-each-finblock:surface of fin bas
e area ateach finblock(各ピンフィンの根元の総面
積) ,h-plate:heat transfer coefficient at plate
(平面上の流れとして計算した熱伝達係数) ,S
-plate-area-at-each-finblock:surface of plate area
at each finblock(ピンフィンを除くプレートの面
積) ,S-each-fin-block:surface of each block(プ
レートの総面積)である。
【0027】また、LCHPの熱設計の演算をするにあ
たり、実験値より求めた所定の補正値により補正を行
う。この補正値は、実験値よりカーブフィットで求めた
図6に示すLCHPの等価的な熱伝導率、K-LCHP=−
0.8q2+28q+250と、同じく実験的に求めた
ピンフィン数の補正係数0.38の2つである。ピンフィン
数の補正係数はピンフィン群の密集度によりピンフィン
すべてが十分空気の流れにさらされていないために必要
となる数値である。したがって、ピンフィンブロックの
構成が異なる場合には、この補正係数をあらためて求め
る必要がある。
【0028】図7は、補正の結果得られる計算結果と実
験値とを比較したグラフを示す図である。この図に示す
ように、Alプレートの場合及びLCHPの場合とも
に、補正値と実験値とが一致する。
【0029】以上の離散化した熱解析方法により、各離
散式毎の変動が減り数値的な安定性が高められる。この
結果少ない分割数でも安定で正確な設計値を得ることが
可能となった。
【0030】つぎに、上述した離散化した熱解析方法を
用いた熱計算プログラムを備えるプレート型ループ状細
管ヒートパイプの設計装置について説明する。このプレ
ート型ループ状細管ヒートパイプの設計装置は、例え
ば、UNIXワークステーションに以下に説明する熱設
計プログラムが起動されることにより実現できる。
【0031】この熱設計プログラムは、流体、プレート
及びフィンについてその物性値、寸法などをあらかじめ
用意したテーブルに設定してある。また、マウス等によ
り所定の数値が入力でき、この入力された数値に基づき
上述したLCHPの熱設計の演算がされる。また、この
熱設計プログラムは、それぞれeditもでき、さらに、R
e, Pr, Bi, Nu数や熱伝達係数などの式と値が計算の都
度表示される。また、結果はグラフと数値で得ることが
できる。計算の分割数は全長Lから自動計算するが、変
更入力も可能である。マトリクスの解決にはLU分解法
(Lower/Upper decomposition)を使用している。
【0032】この熱設計プログラムを実行した場合の実
行例について、図面を用いて説明する。この熱設計プロ
グラムでは、GUI(Graphical User Interface)によ
りユーザーからの入力等がされる。
【0033】図8は、このプログラムの起動時に開くメ
インウインドウを示す図である。ウインドウ上のボタン
等の基本的な動作は例えばMotif(X−Windo
wOSF/Motifプログラミング)による。ボタン
1〜3はそれぞれ流体、プレート、フィンの特性や形状
に関するプロパティーを入力するサブウインドウを開く
ためのものである。
【0034】図9〜図11は、ボタン10〜30により
開かれるボタンサブウインドウを示す図である。これら
のボタンサブウインドウには、すでに主な数値の組み合
わせを登録してあり、ユーザーはマウスで任意の数値を
セレクトしたのちダブルクリックかOKボタンを押すこ
とでメインウインドウの所定のボックス内に数値を入力
することができる。また、これらのボックス内の数値は
個々にキーボードから修正することも可能である。
【0035】メインウインドウのすべての数値が入力さ
れた段階でCalculationボタン40をクリッ
クすると計算が開始される。この計算結果である温度上
昇の分布は、図12に示すように、ウインドウ上にグラ
フとして現われる。同時に加熱部分の温度上昇値は、メ
インウインドウのΔTとして数値で表示される。さらに
このとき、図13に示すように、ウインドウ上に途中の
計算式とそれぞれの計算結果が表示され、途中のデータ
を確認することができる。
【0036】また、メインウインドウのk-plateは、プ
レートの熱伝導率であるが、ここにTPHPあるいはtp
hpと記入した場合はプログラム内部に収められている実
験値から求めた計算式による値が入力され、演算が行わ
れる。ここでTPHP(tphp)とは、Tunnel-type Plat
e Heat Pipeすなわちプレートヒートパイプの意味であ
る。このTPHP(tphp)の文字のかわりに金属等の熱
伝導率を記入すれば単純な金属板等の熱伝達問題として
解くことができる。
【0037】その他各ウインドウに示される数値の内容
は以下のとおりである。k_fluiidは冷却流体の熱伝導
率、ρは比重量、Cpは比熱、μは粘性、thicknessはプ
レートの厚さ、Wはプレートの幅、Lはプレートの長
さ、k_finはピンフィンの熱伝導率、fin_dはピンフィ
ン1本の直径、fin_hはピンフィンの高さ、fin_nはピ
ンフィンのブロックあたりの本数、fin_block_lはフ
ィンブロックを正方形とした場合の一辺の長さ、fin_b
lock_nはフィンブロックの数、dxは計算上のモデルの
分割数(プレートをおよそ20分割するように初期値は
自動設定してある)、Qは発熱源の熱量、Vは冷却風の
風速、ΔTは上記のとおり加熱部分の温度上昇値であ
る。
【0038】また、図13に示すウインドウの途中計算
式にあらわれる値は主に計算に用いる無次元数や熱伝達
係数であり、内容はそれぞれ以下のとおりである。
【0039】nyuは動粘性係数、Prはプラントル数、Re
_finはフィン部分のレイノルズ数、Re_plateはプレー
ト部分のレイノルズ数、Nu_finはフィン部分のヌッセ
ルト数、Nu_plateはプレート部分のヌッセルト数、同
様にBi_finとBi_plateはフィン部分とプレート部分の
ビオ数、mLはフィンの特性を表わす係数、h_localはピ
ンフィン1本あたりの熱伝達係数、h_at_each_fin_
areaはフィン部分の平均熱伝達係数である。
【0040】図14に示すウインドウは、入力する数値
がモデルのどのパラメータを意味するのかを知る助けに
するためにあらかじめ用意した画像であり、メインウイ
ンドウとともにプログラムの起動時に現われる。
【0041】以上のようなLCHPの解析方法では、1
次元の熱伝導方程式でモデル化を行うことにより、計算
時間の短縮と安定化を図ることができる。さらに、本来
は分割数を大きくしてピンフィンと平板部を別個に取り
扱うところを、両者を平均し少ない分割数で離散化する
ことで、計算の安定性を高めることができる。さらに、
このLCHPの解析方法では、実用的な設計モデルを開
発できる。こうした結果、本LCHPを用いた冷却シス
テムの放熱性能の予測ができるようになり、小変更に対
応した設計が容易にできる。
【0042】また、このプレート型ループ状細管ヒート
パイプの設計装置では、LCHPの熱設計を高速、安定
的に行うことができる。また、実験値に基づき補正値を
用いることで高精度の設計を行うことができる。
【0043】また、このプレート型ループ状細管ヒート
パイプの設計装置では、GUIにより入力を見やすく容
易にかつ正確に行うことができる。
【0044】
【発明の効果】本発明に係るプレート型ループ状細管ヒ
ートパイプの解析方法では、1次元の熱伝導方程式でモ
デル化を行うことにより、計算時間の短縮と安定化を図
ることができる。さらに、本来は分割数を大きくしてピ
ンフィンと平板部を別個に取り扱うところを、両者を平
均し少ない分割数で離散化することで、計算の安定性を
高めることができる。さらに、このプレート型ループ状
細管ヒートパイプの解析方法では、実用的な設計モデル
を開発できる。こうした結果、本LCHPを用いた冷却
システムの放熱性能の予測ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ループ状細管ヒートパイプの動作原理を説明す
る図である。
【図2】プレート型ループ状細管ヒートパイプの伝熱特
性の定数測定用の実験装置を示す斜視図である。
【図3】プレート型ループ状細管ヒートパイプの模式図
である。
【図4】ピンフィンのブロックの外観斜視図である。
【図5】平均熱伝達係数の演算式を模式的に表した図で
ある。
【図6】実験値よりカーブフィットで求めた等価的な熱
伝導率のグラフを示す図である。
【図7】補正の結果得られる計算結果と実験値とを比較
したグラフを示す図である。
【図8】実施の形態で説明する熱設計プログラムの起動
時に開くメインウインドウを示す図である。
【図9】実施の形態で説明する熱設計プログラムのサブ
ウインドウを示す図である。
【図10】実施の形態で説明する熱設計プログラムのサ
ブウインドウを示す図である。
【図11】実施の形態で説明する熱設計プログラムのサ
ブウインドウを示す図である。
【図12】実施の形態で説明する熱設計プログラムの計
算結果である温度上昇の分布のグラフのウインドウを示
す図である。
【図13】実施の形態で説明する熱設計プログラムの途
中計算式を表示するウインドウを示す図である。
【図14】実施の形態で説明する熱設計プログラムの入
力する数値を画像で表示したウインドウを示す図であ
る。
【符号の説明】
1 プレート型ループ状細管ヒートパイプの実験装置、
2 プレート型ループ状細管ヒートパイプ、3 ピンフ
ィンのブロック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱端から冷却端までの熱伝導を1次元
    熱伝導としてモデル化して領域毎の放熱量を求め、加熱
    端から冷却端までの熱伝導状態を解析することを特徴と
    するプレート型ループ状細管ヒートパイプの解析方法。
  2. 【請求項2】 1次元熱伝導方程式として、下記数1の
    離散化式を用いて加熱端から冷却端までの熱伝導状態を
    解析することを特徴とする請求項1に記載のプレート型
    ループ状細管ヒートパイプの解析方法。 【数1】 ここで、各係数は、以下に示すとおりである。 h:heat transfer coefficient(熱伝達係数) k:thermal conductivity(熱伝導率) T:temperature(温度) q:heat source(熱量) L:total length of plate(プレートの長さ) Δx:unit length(離散化したときのモデルの分割単
    位) a:section area of plate(プレートの断面積) P:perimeter of plate(プレート断面の周囲の長さ) また、各添え字は、離散化したときの加熱端から順につ
    けた分割番号である。
  3. 【請求項3】 ピンフィンの熱伝達係数h(xi)とし
    て、ピンフィン1本の熱伝達係数と各ピンフィンの根元
    の総面積との積と、平面上の流れとして計算した熱伝達
    係数とピンフィンを除く平板部分の面積との積の和を求
    め、この和を平板部分の総面積で割った平均熱伝達係数
    を用いて加熱端から冷却端までの熱伝導状態を解析する
    ことを特徴とする請求項2に記載のプレート型ループ状
    細管ヒートパイプの解析方法。
  4. 【請求項4】 上記平均熱伝達係数として、下記数2の
    式を用いて解析することを特徴とする請求項3に記載の
    プレート型ループ状細管ヒートパイプの解析方法。 【数2】 ここで、各係数は、以下に示すとおりである。 h-fin:heat transfer coefficient of fin(ピンフィン
    の熱伝達係数) P:perimeter of plate(プレート断面の周囲の長さ) fin-height:fin height(ピンフィンの高さ) k-fin:thermal conductivity of a fin(ピンフィンの
    熱伝導率) S-one-fin-cyl:surface of one fin cycle(ピンフィン
    の表面積) h-local:heat transfer coefficient at local fin(ピ
    ンフィン1本の熱伝達係数) Bi-fin:Biot number(ピンフィンのビオ数) A:section area of a fin (1本のピンフィンの断面
    積) S-one-fin-base-area:surface of one fin base area
    (1本のフィンの根元の面積) h-at-each-fin-area:heat transfer coefficient at e
    ach fin area(ピンフィン部分の平均熱伝達係数) S-fin-base-area-at-each-finblock:surface of fin ba
    se area at each finblock(各ピンフィンの根元の総面
    積) h-plate:heat transfer coefficient at plate(平面上
    の流れとして計算した熱伝達係数) S-plate-area-at-each-finblock:surface of plate are
    a at each finblock(ピンフィンを除くプレートの面
    積) S-each-fin-block:surface of each block(プレートの
    総面積)
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JP (1) JPH10222492A (ja)

Cited By (4)

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