JPH1022148A - コンデンサ形計器用変成器 - Google Patents

コンデンサ形計器用変成器

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JPH1022148A
JPH1022148A JP8173223A JP17322396A JPH1022148A JP H1022148 A JPH1022148 A JP H1022148A JP 8173223 A JP8173223 A JP 8173223A JP 17322396 A JP17322396 A JP 17322396A JP H1022148 A JPH1022148 A JP H1022148A
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JP
Japan
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capacitor
tank
transformer
voltage dividing
electrode
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JP8173223A
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English (en)
Inventor
Takeshi Shiojiri
健 塩尻
Takaharu Kano
敬治 狩野
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】分圧コンデンサに対して並列に接続する鉄共振
抑制用の放電ギャップが自然環境の影響を受けるのを防
止したコンデンサ形計器用変成器を提供する。 【解決手段】変圧器27を収納したタンク20と主コン
デンサ30及び分圧コンデンサ31を収納した碍管21
との間を区分するように分圧ブッシング22を設ける
る。タンク20内に針状電極38と酸化亜鉛避雷器35
とを設け、針状電極38をタンク内の上部のガス空間部
28でタンクの内面に対向させて、針状電極38とタン
クの内面とにより放電ギャップ40を形成する。針状電
極38を酸化亜鉛避雷器35と分圧ブッシング22に埋
設した導体22Cとを通して分圧コンデンサ31の主コ
ンデンサ側の端子に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変電所等の母線ま
たは線路に接続されて電圧を変成し、計器や継電器等に
電圧を供給するために用いられるコンデンサ形計器用変
成器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンデンサ形計器用変成器は、主コンデ
ンサと該主コンデンサに直列に接続された分圧コンデン
サとを碍管内に収納してなるコンデンサ部と、接地電位
にある金属製のタンク内に変圧器を収納してなる変成装
置部と、分圧コンデンサに対して並列に接続された鉄共
振抑制用の放電ギャップとにより構成される。
【0003】図3は従来のコンデンサ形計器用変成器
(以下CVTともいう。)の要部の構成を概略的に示し
たもので、同図において1は接地電位にある金属製のタ
ンク、2はタンク1の上に支持された碍管である。碍管
2内には主コンデンサ3と該主コンデンサに対して直列
に接続された分圧コンデンサ4とが収納されて、該主コ
ンデンサ3及び分圧コンデンサ4と碍管2とによりコン
デンサ部5が構成されている。
【0004】またタンク1内には絶縁油とともに変圧器
6と共振リアクトル7とが収納されている。共振リアク
トル7の一端はタンク1に取り付けられた接地端子8に
接続され、共振リアクトル7の他端は変圧器の一次コイ
ル6aの一端(低圧側端子)に接続されている。タンク
1の上部には分圧ブッシング9が取り付けられ、該分圧
ブッシングの中心導体のタンク1内に臨む一端に一次コ
イル6aの他端(高圧側端子)が接続されている。分圧
ブッシング9の上端には中心導体の他端につながる端子
9aが設けられ、該端子9aは碍管5を貫通した導体1
0を通して分圧コンデンサ4と主コンデンサ3との接続
点に接続されている。
【0005】分圧コンデンサ4の主コンデンサと反対側
の端子は導体11を通してタンクの上部に取り付けられ
た端子12に接続され、端子12と接地端子8との間は
導体13を通して相互に接続されている。接地端子8は
接地線14を通して接地される。主コンデンサ3の分圧
コンデンサと反対側の端子は碍管2の上端に設けられた
端子金具に接続され、該端子金具が線路や母線等に接続
される。
【0006】タンク1の側面には図示しない端子箱が取
り付けられていて、タンク1に対して絶縁された状態で
取り付けられた二次端子15,15´が該端子箱内に導
出され、これらの二次端子15,15´に変圧器の二次
コイル6bの両端が接続されている。
【0007】分圧ブッシング9の上端の端子9a及びタ
ンク1の上部にそれぞれ放電電極16a及び16bの一
端が接続され、これらの放電電極16a,16bの他端
は分圧ブッシング9の側方の気中で所定の間隙を介して
対向させられている。放電電極16a,16bにより鉄
共振抑制用の放電ギャップ16が形成されている。
【0008】CVTは、コンデンサと非線形リアクタン
スとを有するため、一次電圧の突印や、変圧器二次側の
短絡・復帰などの電気的なショックが加えられたときに
1/3調波や1/5調波の分数調波の共振(鉄共振)が
発生する可能性がある。そのため、上記の例では、分圧
コンデンサ4の両端に放電ギャップ16を接続し、鉄共
振が生じようとして分圧コンデンサ4の両端の電圧が上
昇したときに放電ギャップ16で放電を生じさせること
により、分圧コンデンサの両端の電圧を低下させて、鉄
共振の発生を抑制するようにしている。放電ギャップ1
6の間隙は、定常時に分圧コンデンサ4の両端に得られ
る分圧電圧では放電せず、鉄共振が発生しようとして分
圧コンデンサの両端の電圧が定常時の分圧電圧の2倍程
度に上昇したときに放電するように調整されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図3に示した従来のC
VTでは、以下に示す問題があった。
【0010】(a)放電ギャップ16は気中に配置され
て、屋外の自然環境にさらされるため、降雨、積雪、結
氷等により放電ギャップ16の放電開始電圧が低下する
ことがあった。万一放電ギャップ16の放電開始電圧が
低下して、分圧コンデンサの両端の定格電圧で放電する
状態になるとCVTが機能しなくなる。
【0011】(b)放電ギャップ16に錆が発生した
り、異物が付着したりして該放電ギャップの放電電圧が
変わることがないように、保守を徹底して行なう必要が
あり、保守点検に多くの手間がかかるのを避けられなか
った。
【0012】(c)気中に配置された放電ギャップ16
と分圧コンデンサ4の非接地側端子との間を接続する導
体10を通す孔を碍管5の側面に設ける必要があるた
め、碍管の加工が面倒になり、そのコストが高くなると
いう問題があった。
【0013】(d)分圧ブッシング9が気中に配置され
ているため、分圧ブッシング9の表面が汚損されてその
絶縁抵抗が低下するおそれがあった。分圧ブッシング9
の絶縁抵抗が低下すると、分圧電圧が変化するため、C
VTの誤差が大きくなる。
【0014】本発明の目的は、放電ギャップが自然環境
にさらされて劣化するおそれをなくしたコンデンサ形計
器用変成器を提供することにある。
【0015】本発明の他の目的は、コンデンサを収容す
る碍管の側面に孔をあけることなく、放電ギャップを分
圧コンデンサに接続することができるようにしたコンデ
ンサ形計器用変成器を提供することにある。
【0016】本発明の更に他の目的は、分圧ブッシング
の汚損により分圧電圧が変化して誤差が大きくなるのを
防止することができるようにしたコンデンサ形計器用変
成器を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、内部にガス空
間部を有する金属製のタンク内に変圧器を収納してなる
変成装置部と、主コンデンサと該主コンデンサに直列に
接続された分圧コンデンサとを碍管内に収納してなるコ
ンデンサ部と、分圧コンデンサに対して並列に接続され
た鉄共振抑制用の放電ギャップとを備えたコンデンサ形
計器用変成器に係わるものである。
【0018】本発明においては、タンク内のガス空間部
で該タンクの平板状の内面に間隙を介して対向する針状
電極を設けて、該針状電極と該針状電極が対向するタン
クの内面とにより放電ギャップを形成するようにした。
【0019】上記のように、タンク内に針状電極を設け
て、該針状電極をタンクの内面に対向させることにより
放電ギャップを形成するようにすると、放電ギャップが
降雨や積雪等の自然環境の影響を受けるのを防ぐことが
できるため、放電電圧を安定させることができる。また
放電ギャップが劣化するのを防ぐことができるため、保
守を簡単にすることができる。更に、上記のように、針
状電極とタンクの内面とにより放電ギャップを形成する
ようにすると、針状電極に対向させる平板電極を別途設
ける必要がないため、構成の簡素化を図ることができ
る。
【0020】上記コンデンサ部の碍管は、通常タンクの
上部に支持される。このように碍管がタンクの上部に支
持される場合には、上部が碍管内に配置され、下部がタ
ンク内に配置されて碍管内とタンク内との間を気密かつ
液密に区分する分圧ブッシングを設けて、該分圧ブッシ
ングを通して分圧コンデンサと放電ギャップとの間の接
続を行うのが好ましい。この場合、分圧コンデンサの主
コンデンサ側の端子は、分圧ブッシングに埋設された第
1の導体を通してタンク内の針状電極に接続し、分圧コ
ンデンサの主コンデンサと反対側の端子は、分圧ブッシ
ングに埋設された第2の導体を通してタンク内で接地電
位部に接続する。
【0021】上記のように、分圧ブッシングをタンク内
及び碍管内に配置すると、分圧ブッシングが汚損される
ことがないため、該分圧ブッシングの絶縁抵抗が低下し
てCVTの誤差が大きくなるのを防ぐことができる。
【0022】上記変圧器の絶縁を油絶縁とする場合に
は、タンク内の上部にガス空間部を残した状態で該タン
ク内に絶縁油を収容して、該縁油中に変圧器を配置す
る。この場合、針状電極は、タンク内の上部のガス空間
部でタンクの上部の平板状の内面に対向させる。
【0023】上記針状電極は、酸化亜鉛避雷器を通して
分圧コンデンサの主コンデンサ側の端子に接続するよう
にするのが好ましい。
【0024】上記のように、酸化亜鉛避雷器を放電ギャ
ップに直列に接続すると、放電ギャップの続流遮断性能
を向上させることができるため、鉄共振の抑制効果を高
めることができる。
【0025】また、上記タンク内のガス空間部のガスは
空気であってもよいが、放電ギャップの劣化を防止する
効果を高めるためには、該ガス空間を窒素ガスで満たす
ようにするのが好ましい。
【0026】なおタンク内における変圧器の絶縁は必ず
しも油絶縁によらなくてもよく、モールド変圧器を用い
て、タンク内に空気または絶縁ガスを封入する構成を採
用することもできる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係わるコンデンサ
形計器用変成器の全体的な構成の一例を、半部を断面し
て示した正面図、図2は要部の断面図である。
【0028】図1において20は接地電位に保たれた金
属製のタンクで、このタンクは、側壁部20a及び底壁
部20bを有するタンク本体20Aと、該タンク本体の
上端を閉じる蓋板20Bとからなっている。21は上下
方向に伸びる磁器製の碍管で、この碍管は、その下端に
固定されたフランジ21Aをタンク1の蓋板20Bに気
密かつ液密に接続することにより、タンク20の上に起
立状態で支持されている。碍管21内の上部及び下部に
それぞれ主コンデンサ及び分圧コンデンサが収納され
て、両コンデンサが互いに直列に接続されている。
【0029】碍管21の下端には、碍管21内とタンク
20内との間を気密かつ液密に区分するように分圧ブッ
シング22が取り付けられている。碍管21内には絶縁
油23が充填され、碍管21の上端には、碍管内の絶縁
油の体積変化を吸収する油量調節装置24が取り付けら
れている。油量調節装置24の上端には、線路または母
線に接続される一次端子金具25が取り付けられ、該一
次端子金具25が図示しないリード線を介して主コンデ
ンサの高圧側の端子(分圧コンデンサと反対側の端子)
に接続されている。
【0030】タンク20内には、絶縁油26とともに変
圧器27が収納されている。絶縁油26は、タンク20
内の上部にガス空間部28を残すようにその量が調節さ
れており、変圧器27は絶縁油26中に浸漬された状態
で配置されている。
【0031】タンク20の側面には二次端子箱29が取
り付けられ、変圧器27の二次コイルの両端に接続され
た二次端子が該二次端子箱29内に導出されている。
【0032】図2を参照すると、図1に示したCVTの
要部の構成が拡大された状態で示されており、図2に
は、碍管21内に収納された主コンデンサ30及び分圧
コンデンサ31が回路記号により概略的に示されてい
る。図2に見られるように、分圧ブッシング22は、エ
ポキシ樹脂等の絶縁樹脂からなる柱状のブッシング本体
22Aと、該ブッシング本体22Aの中間部に一体に設
けられたフランジ22Bと、ブッシング本体22Aの中
心部に埋設されてその上端22C1及び下端22C2がブッ
シング本体の上端及び下端からそれぞれ導出された第1
の導体22Cと、第1の導体から離した状態でブッシン
グ本体22A内に埋設されてその上端22D1及び下端2
2D2がそれぞれブッシング本体の上部側面及び下部側面
から導出された第2の導体22Dとを有している。この
分圧ブッシングは、その本体22Aの上部及び下部をそ
れぞれ碍管21内及びタンク20内に位置させた状態で
配置され、碍管21の下端のフランジ21Aとタンクの
蓋板20Bとの間に挟み込まれた状態で配置された支持
板32にフランジ22Bを固定することにより、碍管及
びタンクに対して固定されている。
【0033】碍管21の下端のフランジ21Aと支持板
32との間、及び支持板32とタンクの蓋板20Bとの
間にはそれぞれ気密及び液密を保持するためのガスケッ
トが挿入され、分圧ブッシング22のフランジ22Bと
支持板32との間にも、気密及び液密を保持するための
パッキンが挿入されている。分圧ブッシング22によ
り、碍管22内とタンク20内との間が気密かつ液密に
区分されている。タンク20内の上部のガス空間28は
2 ガス(窒素ガス)により満たされている。
【0034】タンク20内に配置された変圧器27の上
部に1対の支持碍子33A及び33Bが固定され、これ
らの支持碍子により酸化亜鉛避雷器(ZnO素子)35
が支持されている。更に詳述すると、図示の酸化亜鉛避
雷器35は、多数の避雷器エレメントの積層体35aを
1対の端板35b,35cの間に挟んで、通しボルト3
5dにより積層方向に締め付けた構造を有する公知のも
のである。避雷器の両端の端板35b,35cにはそれ
ぞれ端子金具35e及び35fが設けられ、これらの端
子金具に設けられたボルト挿通孔に、支持碍子33A及
び33Bの上端にそれぞれ固定された端子ボルト36A
及び36Bが嵌合されている。端子ボルト36A及び3
6Bにそれぞれナット37A及び37Bが螺合され、こ
れらのナットの締め付けにより、避雷器35が支持碍子
33A及び33Bに締結されている。酸化亜鉛避雷器の
一端側の端子金具35eが接続された一方の支持碍子3
3Aの上端の端子ボルト36Aに針状電極38の後端部
(下端)が接続され、該針状電極38の尖鋭な先端部
が、タンク内の上部のガス空間28内で、タンクの平板
状の内面(図示の例では蓋板20Bの内面)に所定の間
隙を介して対向させられている。針状電極38と該針状
電極が対向するタンクの内面とにより、放電ギャップ4
0が構成されている。
【0035】酸化亜鉛避雷器35の他端側の端子金具3
5fが接続された支持碍子33Bの上端の端子ボルトに
リード線41の一端が接続され、該リード線41の他端
は分圧ブッシング22に埋設された第1の導体22Cの
下端22C2に接続されている。第1の導体22Cの上端
22C1はリード線42を通して分圧コンデンサ31の主
コンデンサ側の端子に接続されている。
【0036】分圧コンデンサ31の主コンデンサと反対
側の端子(接地側の端子)はリード線43を通して分圧
ブッシング22の第2の導体22Dの上端22D1に接続
され、該第2の導体22Dの下端22D2はタンク20内
で、図示しない導体を通して接地電位部に接続されてい
る。
【0037】また支持碍子3Bの上端の端子ボルト36
Bが図示しないリード線により変圧器27の一次コイル
の高圧側の端子に接続され、これにより、分圧コンデン
サ31の主コンデンサ側の端子が、変圧器の一次コイル
の高圧側端子に接続されている。変圧器27の一次コイ
ルの低圧側の端子は図示しない共振リアクトルを通して
接地電位部に接続されている。
【0038】上記の例では、碍管21とその内部に収納
された主コンデンサ30及び分圧コンデンサ31と油量
調節装置24とによりコンデンサ部が構成され、タンク
20とその内部に配置された変圧器及び共振リアクトル
と放電ギャップ40とにより、変成装置部が構成されて
いる。
【0039】上記のCVTにおいては、鉄共振が発生し
ようとして、分圧コンデンサ31の両端の電圧が上昇し
たときに、針状電極38とタンクの内面とにより形成さ
れた放電ギャップ40に放電が生じるため、分圧コンデ
ンサ31の両端の電圧が低下させられ、鉄共振の発生が
抑制される。放電ギャップ40に放電が生じて分圧コン
デンサの両端の電圧が低下させられると、非線形抵抗素
子である酸化亜鉛避雷器35の抵抗値が増大するため、
放電の続流は速やかに消滅させられ、変圧器の二次側電
圧は短時間で正常な状態に復帰する。
【0040】上記の例では、タンク内の上部のガス空間
部をN2 ガスにより満たすとしたが、該ガス空間を満た
すガスは空気等の他のガスでもよい。
【0041】上記の例では、変圧器の絶縁を油絶縁によ
っているが、変圧器27として乾式のモールド変圧器を
用いて、タンク20内に絶縁油を収容することなく、タ
ンク内全体をガス空間とするようにしてもよい。この場
合タンク内のガスはN2 ガスでもよく、空気等の他のガ
スでもよい。
【0042】上記の例のように、放電ギャップ40に対
して直列に酸化亜鉛避雷器35を接続すると、放電ギャ
ップ40に放電が生じたときに放電の続流を速やかに減
衰させることができるため、変圧器の二次側電圧を速や
かに正常な状態に復帰させることができる。しかしなが
ら、この酸化亜鉛避雷器は常に必要なものではなく、C
VTの種別によっては省略することができる。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、放電ギ
ャップをタンク内のガス空間部に配置したので、降雨、
積雪或いは結氷等の自然現象の影響を受けて放電ギャッ
プの放電電圧が低下するのを防ぐことができ、常に安定
した放電電圧特性を得ることができる利点がある。
【0044】また本発明によれば、放電ギャップをタン
ク内に配置したことにより、放電ギャップの劣化を防ぐ
ことができるため、保守点検を簡単にすることができ
る。
【0045】更に、本発明においては、タンクの内面を
針−平板ギャップの平板状電極として利用するので、放
電ギャップの構成の簡素化を図ることができる。
【0046】また本発明において、分圧ブッシングを碍
管内とタンク内との間を区分するように設けた場合に
は、分圧ブッシングが外気に触れることがないため、分
圧ブッシングが汚損されてその絶縁抵抗が低下するのを
防ぐことができ、CVTの誤差が大きくなるのを防ぐこ
とができる。
【0047】更に、本発明において、碍管内とタンク内
との間を区分するように設けた分圧ブッシングを通して
分圧コンデンサと放電ギャップとの間を接続するように
した場合には、碍管の側面に孔をあける必要がないた
め、碍管の加工を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるコンデンサ形計器用変成器の構
成の一例を半部を断面して示した正面図である。
【図2】図1の要部の拡大断面図である。
【図3】従来のコンデンサ形計器用変成器の要部を示し
た断面図である。
【符号の説明】
20 タンク 21 碍管 22 分圧ブッシング 27 変圧器 30 主コンデンサ 31 分圧コンデンサ 35 酸化亜鉛避雷器 38 針状電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にガス空間部を有する金属製のタン
    ク内に変圧器を収納してなる変成装置部と、主コンデン
    サと該主コンデンサに直列に接続された分圧コンデンサ
    とを碍管内に収納してなるコンデンサ部と、前記分圧コ
    ンデンサに対して並列に接続された鉄共振抑制用の放電
    ギャップとを備えたコンデンサ形計器用変成器におい
    て、 前記タンク内のガス空間部で該タンクの平板状の内面に
    間隙を介して対向する針状電極が設けられて、該針状電
    極と該針状電極が対向するタンクの内面とにより前記放
    電ギャップが形成されていることを特徴とするコンデン
    サ形計器用変成器。
  2. 【請求項2】 内部にガス空間部を有する金属製のタン
    ク内に変圧器を収納してなる変成装置部と、主コンデン
    サと該主コンデンサに直列に接続された分圧コンデンサ
    とを前記タンクの上部に支持された碍管内に収納してな
    るコンデンサ部と、前記分圧コンデンサに対して並列に
    接続された鉄共振抑制用の放電ギャップとを備えたコン
    デンサ形計器用変成器において、 上部が前記碍管内に配置され、下部が前記タンク内に配
    置されて前記碍管内とタンク内との間を気密かつ液密に
    区分する分圧ブッシングが設けられ、 前記タンク内のガス空間部で該タンクの平板状の内面に
    間隙を介して対向する針状電極が設けられて、該針状電
    極と該針状電極が対向するタンクの内面とにより前記放
    電ギャップが形成され、 前記分圧コンデンサの主コンデンサ側の端子は前記分圧
    ブッシングに埋設された第1の導体を通して前記タンク
    内の針状電極に接続され、 前記分圧コンデンサの主コンデンサと反対側の端子は、
    前記分圧ブッシングに埋設された第2の導体を通して前
    記タンク内で接地電位部に接続されていることを特徴と
    するコンデンサ形計器用変成器。
  3. 【請求項3】 前記タンク内には該タンク内の上部にガ
    ス空間部を残した状態で絶縁油が収容されて該絶縁油中
    に前記変圧器が配置され、 前記針状電極は前記タンク内の上部のガス空間部でタン
    クの上部の平板状の内面に対向させられていることを特
    徴とする請求項1または2に記載のコンデンサ形計器用
    変成器。
  4. 【請求項4】 前記針状電極は酸化亜鉛避雷器を通して
    前記分圧コンデンサの主コンデンサ側の端子に接続され
    ていることを特徴とする請求項3に記載のコンデンサ形
    計器用変成器。
  5. 【請求項5】 前記ガス空間部は窒素ガスで満たされて
    いることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つ
    に記載のコンデンサ形計器用変成器。
JP8173223A 1996-07-03 1996-07-03 コンデンサ形計器用変成器 Withdrawn JPH1022148A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021086867A (ja) * 2019-11-26 2021-06-03 株式会社明電舎 真空コンデンサ形計器用変圧器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021086867A (ja) * 2019-11-26 2021-06-03 株式会社明電舎 真空コンデンサ形計器用変圧器

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