JPH10221157A - 積載重量計測装置 - Google Patents

積載重量計測装置

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JPH10221157A
JPH10221157A JP3307197A JP3307197A JPH10221157A JP H10221157 A JPH10221157 A JP H10221157A JP 3307197 A JP3307197 A JP 3307197A JP 3307197 A JP3307197 A JP 3307197A JP H10221157 A JPH10221157 A JP H10221157A
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JP
Japan
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time
pressure
reference time
ripple
engine
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JP3307197A
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English (en)
Inventor
Takashi Onuma
隆 大沼
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Tokico Ltd
Tokico Fukushima KK
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Tokico Ltd
Tokico Fukushima KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷台上昇速度にかかわらず、計測精度の向上
を図ることができる積載重量計測装置を提供する。 【解決手段】 バッテリの電圧のリプルに基づいてエン
ジン回転数を求め、エンジン回転数が「高い領域」にあ
ると判定した場合には、調整部は、前側時間(基準時
間)を小さい値に調整する(ステップS6)。操作者(運
転者等)が誤ってエンジンの回転を上げてしまったよう
な場合でも、荷台を所望の計測レベルから越えさせず
に、この計測レベルに設定することが可能になるので、
積載重量の計測精度を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダンプトラック等
の車両に用いられ、荷台の積載重量(積載重量)を計測
する積載重量計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の積載重量計測装置の一例として、
油液の給排により荷台を傾斜させるように車両の車台と
荷台との間に油圧式のシリンダを介装し、エンジンをア
イドリング状態で稼働させ、荷台を降ろした状態からあ
らかじめ設定した基準時間だけ上昇させて計測レベルに
設定し、荷台をこの計測レベルにした状態でシリンダに
作用する油圧を圧力センサで検出し、この検出値に基づ
いて積載重量を求めるようにした装置がある。この場
合、基準時間は、アイドリング時における油液の供給状
態において荷台が計測レベルに達するまでに要する時間
で決められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、操作者(運転者等)が誤ってハーフスロッ
トルでエンジンの回転を上げた状態で計測してしまうこ
とがある。この場合、基準時間が経過した際には、荷台
が適正な計測レベルを越えてしまい、得られる積載重量
の精度低下を招く虞があった。また、例えば冬期のエン
ジン始動直後のようにアイドリング時のエンジン回転数
が所望の値よりも高くなるような場合にも、上述したの
と同様に積載重量の精度低下を招く虞があった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、荷台上昇速度にかかわらず、計測精度の向上を図る
ことができる積載重量計測装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
油液の給排により荷台を傾斜させるように車両の車台と
荷台との間に油圧式のシリンダを介装し、前記荷台を降
ろした状態からあらかじめ設定した基準時間だけ上昇さ
せた計測レベルで荷台の荷重に関するデータから積載重
量を求める積載重量計測装置であって、エンジンの回転
数に基づいて前記基準時間を調整する調整手段を備えた
ことを特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成において、エンジンの回転数を車両用のバッテリの電
圧のリプルに基づいて求めることを特徴とする。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1記載の構
成において、エンジンの回転数を油圧のリプルに基づい
て求めることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態の積
載重量計測装置を図面に基づいて説明する。図3及び図
4において、ダンプトラック1の車台2には、荷台3が
ヒンジ10を介して回動可能に取り付けられている。車
台2、荷台3には、図4及び図5に示すように、テンシ
ョンロッド11、リフトプレート12がそれぞれ回動可
能に取り付けられている。テンションロッド11、リフ
トプレート12は互いに回動可能に連結されており、リ
ンク機構を構成している。
【0009】荷台3に連結されたリフトプレート12と
車台2との間には、シリンダ7が介装されている。シリ
ンダ7は、図6に示すように、油液を収納するシリンダ
本体13と、シリンダ本体13に摺動自在に収納され、
シリンダ本体13内を第1、第2室14,15に画成す
るピストン16と、ピストン16に一端側が連結され他
端が第1室14を通してシリンダ本体13外に延びるピ
ストンロッド17とから大略構成されている。そして、
シリンダ7のシリンダ本体13が車台2に回動可能に取
り付けられ、ピストンロッド17の他端がリフトプレー
ト12に回動可能に取り付けられている。
【0010】第1、第2室14,15は第1、第2配管
20,21を介してポンプ22に連通されている。第
1、第2配管20,21には、それぞれタンク23及び
圧力センサ24が分岐して接続されており、それぞれ油
液の貯留、シリンダ7の第2室15の荷台の荷重に関す
るデータとしての油圧(ひいては積載重量データ)の検
出を行うようにしている。
【0011】ポンプ22は、トランスミッション25に
接続されたポンプ用クラッチ26を介して図示しないエ
ンジンに連結されており、エンジンの回転数に比例して
油液の供給量(単位時間当りの供給量)が変化するよう
になっている。そして、このように油液の供給量がエン
ジンの回転数に応じて変化することに伴い、荷台の高さ
の上昇割合(荷台上昇速度)がエンジンの回転数に応じ
て変化する。エンジンの回転数が低い場合、中間の場
合、高い場合について、油液の供給時間に対する荷台の
高さ上昇割合(荷台上昇速度)特性を図示すると、それ
ぞれ例えば図10の実線、破線、一点鎖線に示すよう
に、この順に荷台の高さ上昇割合(荷台上昇速度)が大
きくなる。
【0012】前記ポンプ用クラッチ26は、運転室6に
設けられたクラッチ用スイッチ27と協働してエンジン
の回転力をポンプ22に選択的に伝達し得るようになっ
ている。ポンプ22には、切換バルブ28が内蔵されて
おり、切換バルブ28の上げ、下げ作動により第2配管
21を通した油液の第2室15への油液供給ルート(以
下、伸び側油液供給ルートという。)N、第1配管20
を通した油液の第1室14への油液供給ルート(以下、
縮み側油液供給ルートという。)Tを形成し、ピストン
ロッド17の伸び、縮み作動を行えるようにしている。
【0013】切換バルブ28は、運転室6に設けたレバ
ー機構29にケーブル30を介して連結されている。レ
バー機構29は車台2側に固定されるレバー用基台31
と、レバー用基台31に回動可能に支持され一端側が前
記ケーブル30に接続され他端側に把手を設けたレバー
本体32と、レバー本体32の回動及び回動ロックを選
択的に行う図示しないロック機構のロック解除を行う解
放ボタン34と、レバー用基台31の後方に設けられた
クラッチ用スイッチ27とから大略構成されている。
【0014】クラッチ用スイッチ27を「ON」させて
エンジンの回転力をポンプ用クラッチ26を介してポン
プ22に伝達し、レバー機構29のレバー本体32を上
げ操作すると、ケーブル30を介して切換バルブ28が
上げ作動されて伸び側油液供給ルートNが形成され、こ
れによりシリンダ7が伸びて荷台3が傾斜し、荷台3の
高さ(荷台3の前方端と車台2との間の距離)Lが高く
なる。また、レバー機構29の解放ボタン34を操作し
てレバー本体32を下げ操作すると、ケーブル30を介
して切換バルブ28が下げ作動されて縮み側油液供給ル
ートTが形成され、これによりシリンダ7が縮んで荷台
3の高さLが低くなる。また、クラッチ用スイッチ27
を「OFF」させてポンプ用クラッチ26を操作してエ
ンジンの回転力を断つことによりポンプ22の駆動が停
止され、荷台3の上昇または下降が停止される。なお、
オペレータ(運転者)は、後述するブザー35が鳴った
際、クラッチ用スイッチ27を「OFF」させてポンプ
用クラッチ26を操作することにより、ポンプ22の駆
動を停止するようになっている。
【0015】前記圧力センサ24には、図1に示すよう
に演算器36が接続されている。演算器36には、表示
器37、ブザー35、プリンタ38、送受信可能の通信
機(以下、車両側通信機という。)39が接続されてい
る。さらに、この演算器36には、各種電気装置(図示
省略)及び図示しないエンジンにより駆動されるオルタ
ネータ(図示省略)に接続するバッテリ51が接続され
ている。また、ダンプトラック1外の図示しない制御セ
ンターには、前記車両側通信機39と送受信可能の通信
機(以下、センター側通信機という。)40と、このセ
ンター側通信機40に接続したコンピュータ(PC)4
1とが設けられている。コンピュータ41はセンター側
通信機40が受信した情報を記憶したり、制御センター
に設けた図示しないディスプレイやプリンタにより、表
示や印刷をさせたりする。また、コンピュータ41は、
センター側通信機40及び車両側通信機39を介して遠
隔から演算器36の内部設定データの変更等を行えるよ
うになっている。
【0016】なお、エンジンの回転数が変化すると、こ
れに略比例してバッテリ51の端子電圧のリプル(脈動
成分)の周波数(以下、便宜上、リプルという。)が変
化することが知られている。例えばクランキング状態、
アイドリング(回転数が低い)状態、エンジン回転数が
高い状態について、バッテリ51の電圧を求めてみる
と、例えば図11に示すように、この順にバッテリ51
の電圧のリプルが大きくなってくる。本実施の形態で
は、上述したようにエンジンの回転数にバッテリ51の
電圧のリプルが対応していることを利用し、後述するよ
うにして、バッテリ51の電圧のリプルからエンジンの
回転数を求め、このエンジンの回転数(ひいては荷台上
昇速度)に基づいて後述する前側時間(基準時間)(ス
テップS16 )を調整して(ステップS3〜S6)、積載重量
の計測精度の向上を図るようにしている。
【0017】演算器36は、図2に示すように、情報の
入出力を制御周期(測定時間)T[msec]毎に行う
入出力インターフェース42と、時間範囲データを格納
する時間範囲データ用格納部45と、配列圧力格納部4
6と、前圧力平均値用格納部47と、後圧力平均値用格
納部48と、変換式格納部49と、時間計測を行うタイ
マ50と、後述する前側時間(基準時間)及び後側時間
を設定する時間設定部(基準時間設定手段)52と、前
記バッテリ51の電圧のリプル(脈動成分)を検出する
電圧リプル検出部53と、この電圧リプル検出部53の
検出値に基づいてエンジン回転数を求め、このエンジン
回転数に基づいて前記基準時間を調整する調整部(調整
手段)54と、前記各部を制御する演算部55とを有し
ており、後述する演算処理を行って演算結果に基づいて
前側時間(基準時間)及び後側時間の調整(ステップS3
〜S6)及び圧力センサ24の検出値に基づく積算重量の
算出(ステップS17 、S18 )を行うと共に、表示器3
7、ブザー35、プリンタ38、車両側通信機39にそ
れぞれに応じた情報を出力して各部材を作動させるよう
にしている。
【0018】ところで、ダンプトラックでは一般に、荷
台を上昇(傾斜)させるために、ポンプの回転数を一定
にして荷台傾斜用のシリンダ(本実施の形態ではシリン
ダ7の第2室15)に、油液を供給すると、図9に示す
ような油圧(圧力)特性を示すことが知られている。す
なわち、荷台傾斜用のシリンダに油液を供給し荷台が上
昇している間は、シリンダの油圧(本実施の形態では第
2室15側)が高周波で(密に)脈動したもの(すなわ
ち、一定の値の基本成分に、振幅が大きい高周波脈動成
分が重畳された波形であり、以下、この部分の油圧を密
脈動油圧という。)になり、続いて、荷台上昇を停止さ
せるためにポンプの運転を停止すると、油圧の密脈動は
減衰し、かつ密脈動油圧に比して脈動振幅の値が小さい
もの(すなわち、基本成分に振幅が小さい低周波脈動成
分が重畳された波形であり、以下、この部分の油圧を疎
脈動油圧という。)になり、この後、時間t3 が経過す
ると油圧が疎脈動油圧に比しても安定した油圧となる。
そして、上記荷台上昇時の密脈動油圧の平均油圧は、荷
台上昇停止後の疎脈動油圧の平均油圧より高くなってい
る。これは、荷台停止時はシリンダ内の油圧と積載荷重
とが釣り合った状態であり、上昇時は、この釣り合った
状態よりシリンダ内の油圧が高い状態であるからであ
る。
【0019】図中、t1 は油圧が密脈動油圧を呈してい
る密脈動時間範囲、P1 は荷台3が上昇を開始すると考
えられる所定の立上り圧力(実際に上昇が開始するとは
限らない。)、t2 は油圧が立上り圧力P1 に達した時
点から荷台3の上昇が停止(ひいては密脈動が停止)す
るまでの時間範囲を示す。P2 は密脈動油圧を呈し始め
た時点での油圧、P3 は荷台3の上昇が停止した時点で
の油圧、P4 は油圧が疎脈動油圧を呈しない状態になっ
た時点での安定した油圧を示す。その後、油圧P4
後、釣り合いの圧力P5 に徐々に近付いていく。そし
て、あらかじめ実際の装置を対象にして図9に示すよう
な供給時間・油圧データ、供給時間・高さデータを計測
しておき、この計測されたデータが供給時間・油圧デー
タ用格納部43、供給時間・高さデータ用格納部44に
それぞれ格納されている。また、時間設定部52には、
前側時間(基準時間)及び後側時間として、あらかじめ
荷台上昇速度「中」に対応する2.5S、6.5Sが設
定されている。
【0020】ここで、図9の荷台3の高さ特性からわか
るように、荷台3の高さ(距離L)は荷台の上昇時間で
ある荷台傾斜用シリンダの密脈動油圧の発生時間t1
比例する。一方、荷台傾斜用シリンダの油圧(圧力)P
の大きさは、荷台の高さが一定のとき積載重量Wに対し
て比例関係にあり、積載重量Wと油圧(圧力)Pとの対
応関係は、次式(1)で示される。そして、前記変換式
格納部49には次式(1)が格納されている。すなわ
ち、荷台傾斜用シリンダの油圧(圧力)Pが求められる
と、次式(1)を用いることによりそのときの荷台の積
載重量Wが得られるようになっている。
【0021】W=a・P+b … … (1) (但し、本実施の形態ではa、bを定数としている。)
【0022】上述したように実際の装置を対象にした計
測を行うことにより、時間範囲t2の終了時点は明確で
あるが、この終了時点を基準にして油圧計測を行って積
載重量Wを求めると、ポンプ22の応答時間等による時
間誤差があるため得られる積載重量Wの精度が低下す
る。また、積載重量の計測は、荷台3の高さLが上昇し
ている場合に行うことは望ましくない。一方、上記
(1)の式は荷台3の高さにより変化するが、本実施の
形態では、あらかじめ行った計測により20〜60cm
の高さLの範囲では、高さの変化により、圧力と積載重
量の関係が殆ど変化しないので、一の式で荷台3の積載
重量を良好に測ることが可能であるという結果が得られ
た。
【0023】上述したような計測精度上の影響を考慮し
て、時間範囲t2 の終了時点(すなわち密脈動時間範囲
1 の終了時点)を含むように、かつ荷台3の高さが2
0〜60cmになるように時間範囲(荷台傾斜範囲。以
下、計測可能範囲という。)を設定し、計測可能範囲の
前側時点(荷台3高さ20cmに対応する。)及び後側
時点(荷台3高さ60cmに対応する。)、及び荷台停
止後、疎脈動が小さくなり、計測可能となったときの所
定の時点を計測指示時点として、そのときのデータを、
あらかじめ時間範囲データ用格納部45に格納してい
る。この場合、本実施の形態では、あらかじめ行った計
測結果に基づき立上り圧力P1 から前側時点、後側時点
までの時間〔以下、前側時間(基準時間)、後側時間と
いう。〕をそれぞれ、2.5秒、6.5秒とし、さら
に、荷台停止後の所定の計測指示時点を5秒とする一
方、前側時間、後側時間は、バッテリ51の電圧のリプ
ルに応じて次のように調整するようになっている。すな
わち、後述するように、エンジン回転数が「低い領
域」、「中間の領域」、「高い領域」のいずれの領域に
あるか(ステップS3)により、前側時間(基準時間)、
後側時間を次の表1のように設定するようにしている。
【0024】
【0025】演算器36は、制御周期(測定時間)T
[msec]毎に圧力センサ24の検出値を読み込み圧
力計測を行い、後述するように連続する所定数(n個)
の検出値毎に、圧力(以下、配列圧力という)Pi (i
=1,2,…,n)の平均値Pm を求め、時間的に前後
する平均値の差を基準値Kと比較するようにしている。
この場合、平均値Pm (以下、時間的に前の圧力平均値
をPm0といい、後の平均値を後圧力平均値Pm1とい
う。)は、次式(2)で求められる。ここで、前記前圧
力平均値Pm0、後圧力平均値Pm1は、それぞれ、前圧力
平均値用格納部47、後圧力平均値用格納部48に格納
されるようになっている。すなわち、新たに平均値算出
が行われると、後圧力平均値用格納部48には、新たな
データが後圧力平均値Pm1として格納されると共に、前
圧力平均値用格納部47には、それまで後圧力平均値用
格納部48に格納されていた後圧力平均値Pm1を示すデ
ータが前圧力平均値Pm0として置き換わるように格納さ
れる。
【0026】 Pm =ΣPi /n … … (2) (但し、i=1,2,…,n)
【0027】ここで、演算器36の演算処理内容を図7
及び図8に基づいて説明する。図7に示すように、図示
しない電源がオンされて演算器36の演算が開始される
と、まずバッテリ51の電圧を入力し(ステップS1)、
バッテリ51の電圧に含まれるリプルに基づいてエンジ
ン回転数を求める(ステップS2)。次に、エンジン回転
数が「低い領域」、「中間の領域」、「高い領域」のい
ずれの領域にあるかを判定する(ステップS3)。
【0028】ステップS3でエンジン回転数が「低い領
域」にあると判定した場合には、調整部54は、荷台上
昇速度を「低」にセットし、時間設定部52に設定され
る前側時間(基準時間)及び後側時間を、前記表1に示
すように、このセットデータ(荷台上昇速度「低」)に
対応する値に調整する(ステップS4)。また、エンジン
回転数が「中間の領域」又は「高い領域」にあると判定
した場合にも、上述した「低い領域」にあると判定した
場合と同様にして、前側時間(基準時間)及び後側時間
を、前記表1に示すように、それぞれ荷台上昇速度
「中」、「高」に対応する値に調整する(ステップS5,
S6)。
【0029】ステップS4,S5,S6に続いて、図8に示す
ように、ステップS7に進む。なお、便宜上、荷台上昇速
度が「中」にセットされて前側時間(基準時間)及び後
側時間がそれぞれ2.5S(ステップS16 )、6.5S
(ステップS26 )に調整されている場合を例にして説明
する。ステップS7では圧力センサ24の検出値を読み込
む。次のステップS8で読み込んだ圧力が立上り圧力P1
に達しているか否か(P≧P1 ?)を判定し、達してい
ない(P<P1 )場合、ステップS7に戻って圧力計測す
る。
【0030】圧力が立上り圧力P1 に達している(P≧
1 )場合、タイマ50により荷台3の上昇時間ta
計測を開始する(ステップS9)。ステップS9に続いて、
測定時間Tに達したか否かを判定し(ステップS10 )、
測定時間Tに達した場合、圧力Pを測定する(ステップ
S11 )。
【0031】続くステップS12 で、圧力測定回数iのカ
ウントアップを行い、次のステップS13 で配列圧力格納
部46に測定圧力Pを配列圧力Pi (=Pi ,P2
…Pi … ,Pn )として入力する。ステップS13 に
続くステップS14 で圧力測定回数iが予め求められたサ
ンプル数に相当する値nに達したか否かを判定し、NOと
判定した場合、ステップS10 に戻り、ステップS10 〜S1
4 の処理を繰り返し、サンプルを配列圧力格納部46に
記憶して集める一方、YES と判定すると、前記式(2)
に示すように配列圧力格納部46に記憶されたn個の圧
力データに基づき後圧力平均値Pm1を計算する(ステッ
プS15 )。
【0032】続いて、荷台3の上昇時間ta が図7に示
すステップで決定した前側時間を経過したか否かを判定
する(ステップS16 )。ステップS16 でYES (例えば
2.5秒経過)と判定するとブザー35を鳴らしてオペ
レータに計測可能範囲に入ったことの報知を開始する
(ステップS17 )。このブザー35のブザー音の発生に
より、オペレータは、前述したようにクラッチ用スイッ
チ27を「OFF」させてポンプ用クラッチ26を操作
することにより、ポンプ22の駆動を停止させ、これに
より荷台3の上昇が停止されるようになる。
【0033】続くステップS18 で、後圧力平均値Pm1
前圧力平均値Pm0との差(Pm0−Pm1)を計算し、この
値が基準値K以上か否か(Pm0−Pm1≧K?)を判定す
る。ステップS18 でYES と判定すると、時間tb の計測
を開始する(ステップS19)と共に、ブザー35の鳴動
を停止させる(ステップS20 )。
【0034】ステップS20 に続いて時間tb が計測指示
時点である5秒経過したか否かを判定し、計測指示時点
に達したか否かを判断する(ステップS21 )。そして、
ステップS21 でYES (荷台3の上昇停止後5秒経過し
た。即ち、計測指示時点に達した。)と判定されると、
次のステップS22 で、圧力Pを読み込み、続くステップ
S23 で、前記式(1)により積載重量Wを計算する。
【0035】ステップS23 に続くステップS24 で、積載
重量Wを表示器37に表示し、次のステップS25 で、プ
リンタ38を作動して積載重量Wをプリントアウトさせ
ると共に、車両側通信機39に積載重量Wを示す情報を
出力しセンター側通信機40を介してコンピュータ41
に前記情報を伝達し、処理を終了する。
【0036】これに対し、前述のステップS16 でNOと判
定したり、あるいはステップS18 でNOと判定すると、時
間ta が図7に示すステップで決定した後側時間を経過
したか否かを判定する(ステップS26 )。ステップS26
でYES と判定するとブザー35を停止(計測可能報知を
停止)して(ステップS27 )、表示器37にエラー表示
を行い(ステップS28 )、処理を終了する。
【0037】一方、ステップS26 でNOと判定すると、後
圧力平均値Pm1を前圧力平均値Pm0として後圧力平均値
用格納部48に格納する(ステップS29 )。次に、圧力
測定回数iを0にクリアして(ステップS30 )、処理を
ステップS10 に戻ってステップS10 以下の前述した処理
を繰り返し行う。
【0038】上述したように構成した積載重量計測装置
では、エンジン回転数ひいては荷台上昇速度が大きい、
すなわちバッテリ51の電圧のリプルが大きい場合、前
側時間を小さくする(例えば2.5Sであった前側時間
を1.5Sにする)。このため、操作者(運転者等)が
誤ってハーフスロットルでエンジンの回転を上げたり、
あるいは冬期のエンジン始動直後のようにアイドリング
時のエンジン回転数が高くなったような場合でも、荷台
を所望の計測レベル内(例えばL=20〜60cm)に
維持することが可能になり、積載重量の計測精度を向上
させることができる。
【0039】また、エンジン回転数ひいては荷台上昇速
度が小さい、すなわちバッテリ51の電圧のリプルが小
さい場合、前側時間を大きくする(例えば2.5Sであ
った前側時間を3.5Sにする)。このため、荷台の上
昇が遅い場合にも、荷台を所望の計測レベルに達した状
態にして圧力センサの検出を行え、積載重量の良好な計
測精度の維持を図ることができる。本実施の形態では、
既存のバッテリ51の電圧を利用してエンジンの回転数
を検出するので、回転センサ等の特別の装置を設けなく
て済むことになる。
【0040】上記実施の形態では、バッテリ51の電圧
のリプルとエンジンの回転数とが略比例関係にあること
に基づいて、バッテリ51の電圧のリプルからエンジン
の回転数を求める場合を例にしたが、これに代えてエン
ジンの回転数を回転センサなどにより直接検出するよう
に構成してもよい。この場合、バッテリ51の電圧のリ
プルからエンジンの回転数を求める場合に比してエンジ
ンの回転数の検出精度の向上を図ることができる。ま
た、油圧のリプルもエンジンの回転数に略比例する関係
にあるが、このような対応関係にあることを利用して油
圧のリプルからエンジンの回転数を求めるように構成し
てもよい。この場合、回転センサ等の特別の装置を設け
なくて済むことになり、装置のコンパクト化を図ること
ができる。
【0041】なお、上記実施の形態では前側時間及び後
側時間を3つ設けた場合を例にしたが、これに限らずエ
ンジンの回転数に応じて前側時間及び後側時間を無段階
で変えるように構成してもよい。また、上記実施の形態
では荷台の荷重に関するデータを圧力センサが検出する
圧力値とした場合を例にしたが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、例えば、荷台を支える部分(例えば
シリンダ7のピストンロッド17)に貼付したひずみセ
ンサが検出するデータとしてもよいし、あるいは、シリ
ンダ7の取付部等の荷台3の取付部に設けられた圧電素
子等からなる荷重センサが検出するデータとしてもよ
い。
【0042】
【発明の効果】本発明は、エンジン回転数ひいては荷台
上昇速度が大きい場合、基準時間を小さく値に調整する
ことが可能であるので、何らかの要因でエンジンの回転
が上昇しても、荷台が所望の計測レベルを越えてしまう
ようなことを抑制して荷台の計測レベルの適正化が図
れ、ひいては積載重量の計測精度を向上させることがで
きる。また、エンジン回転数ひいては荷台上昇速度が小
さい場合、基準時間を大きい値に調整することが可能で
あるので、何らかの要因でエンジンの回転が低下して
も、荷台が所望の計測レベルに達しないようなことがな
くなり荷台の計測レベルの適正化が図れ、ひいては積載
重量の計測精度を向上させることができる。エンジンの
回転数をバッテリの電圧のリプルあるいは油圧のリプル
で求めることにより、エンジンの回転数を回転センサな
どにより直接検出する場合に比して、回転センサ等の装
置が不要であり装置のコンパクト化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の積載重量計測装置
を模式的に示すブロック図である。
【図2】図1の演算器を示すブロック図である。
【図3】同積載重量計測装置を用いた車両の一例を示す
模式図である。
【図4】図3のシリンダの取付状態を示す正面図であ
る。
【図5】同シリンダの作動状態を示す正面図である。
【図6】図1の積載重量計測装置を示す模式図である。
【図7】図5の演算器の演算処理内容を示すフローチャ
ートである。
【図8】図7に続いて示すフローチャートである。
【図9】図1の積載重量計測装置の油液供給時間・油圧
特性、油液供給時間・荷台高さ特性を示す図である。
【図10】エンジン回転数をパラメータにした荷台高さ
−時間特性を示す図である。
【図11】バッテリ51の電圧のリプル状態を示す図で
ある。
【符号の説明】
24 圧力センサ 36 演算器 51 バッテリ 52 時間設定部 54 調整部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油液の給排により荷台を傾斜させるよう
    に車両の車台と荷台との間に油圧式のシリンダを介装
    し、前記荷台を降ろした状態からあらかじめ設定した基
    準時間だけ上昇させた計測レベルで荷台の荷重に関する
    データから積載重量を求める積載重量計測装置であっ
    て、エンジンの回転数に基づいて前記基準時間を調整す
    る調整手段を備えたことを特徴とする積載重量計測装
    置。
  2. 【請求項2】 エンジンの回転数を車両用のバッテリの
    電圧のリプルに基づいて求めることを特徴とする請求項
    1記載の積載重量計測装置。
  3. 【請求項3】 エンジンの回転数を油圧のリプルに基づ
    いて求めることを特徴とする請求項1記載の積載重量計
    測装置。
JP3307197A 1997-01-31 1997-01-31 積載重量計測装置 Pending JPH10221157A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7930785B2 (en) * 2005-12-22 2011-04-26 Lg Electronics Inc. Method for cleaning a tub in a washing machine and a washing machine performing the same
US7934282B2 (en) * 2005-12-22 2011-05-03 Lg Electronics Inc. Method for cleaning a tub in a washing machine and a washing machine performing the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7930785B2 (en) * 2005-12-22 2011-04-26 Lg Electronics Inc. Method for cleaning a tub in a washing machine and a washing machine performing the same
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