JPH10220994A - 玩具空気銃の弾道調整機構 - Google Patents

玩具空気銃の弾道調整機構

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JPH10220994A
JPH10220994A JP9018857A JP1885797A JPH10220994A JP H10220994 A JPH10220994 A JP H10220994A JP 9018857 A JP9018857 A JP 9018857A JP 1885797 A JP1885797 A JP 1885797A JP H10220994 A JPH10220994 A JP H10220994A
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JP
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bullet
elastic projection
rotating member
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gun
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JP9018857A
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Inventor
Michihiko Terada
道彦 寺田
Tadashi Shironaga
正 代永
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K S C KK
Original Assignee
K S C KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】弾丸の威力と飛距離との調整を可能とした遊興
性の高い玩具空気銃の提供。 【解決手段】弾丸発射通路と、その後端に設けた弾丸把
持チャンバと脱着自在の弾倉及びガス蓄圧室とを備え、
銃本体に設けた引き金を引くことにより上記ガス蓄圧室
のバルブが開いてガスが弾丸把持チャンバ内に噴出し、
そこに装填された弾丸を発射させる機構の玩具空気銃に
おいて、上記弾丸把持チャンバの弾丸把持部位前方にお
ける弾丸発射通路の内周面上部に、上記ガスの噴射によ
って押し出された弾丸が接触するように弾性突起を設け
て、接触によって弾丸に強制的に上向きの回転を与える
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、充填ガスの噴出
圧力によっていわゆるBB弾と呼ばれるプラスチック製
等の弾丸を発射する玩具空気銃において、銃口から発射
された弾丸の飛距離を延長させるとともに命中精度を向
上させるため、強制的に弾丸に上向きの回転を与えて、
さらにはこの回転を調整可能として弾道を調整させるす
なわち弾丸のホップアップ量を調整することができる弾
道調整機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧縮ガスを充填したガスタンクからガス
を噴出させて、いわゆるBB弾と呼ばれる弾丸を発射さ
せる玩具空気銃においては、マニア受けするより実銃に
近い構造のものが多く製造されている。
【0003】玩具空気銃で使用されるBB弾は、主にプ
ラスチック等で作られており、表面が滑らかな球であ
る。従来は単にこの弾をガス圧で発射させるものであっ
たが、表面が滑らかな球をそのまま発射すると、全く回
転ぜずに発射されるかあるいは弾丸発射通路内の内周下
面を転がるように接触しながらやや下向きの回転をしな
がら発射されることとなる。このような状態で発射され
た弾丸は、もし回転が全くない場合は表面の微妙な凹凸
による空気抵抗の変化によってふらふらと蛇行しながら
進み、また下向きの回転が加わった場合にはあたかも野
球のフォークボールのように下向きの弧を描いて進むこ
ととなる。このように弾丸の回転を積極的にコントロー
ルできないと発射弾の度に弾の進行状態が異なり、つま
り弾道が一定せず弾の命中精度は悪化する。
【0004】このような問題を解決する方法として例え
ばゴルフボールには表面に無数のディンプルが設けられ
ており、また、実銃においては銃身内にライフリングと
呼ばれるらせん状の条溝が切られていて、銃弾を強制的
に回転させて弾道の一定、命中精度の向上を図っている
のである。
【0005】また、玩具空気銃で弾丸を発射させる圧縮
ガスには、フロンガスの他、窒素ガス、炭酸ガスまたは
空気等が用いられ、ガスボンベ3には液体の状態で充填
されるが、安全性や圧縮ガスボンベの容量から、噴出圧
は暖かい時期でも精々4〜5kg/cm2と低圧なた
め、噴出圧のみで弾丸の飛距離を稼ぐことには限界があ
った。また、圧縮ガスボンベの容量が小さいために安定
した圧力を持続させるためにはより低圧にしなければな
らず、弾丸の飛距離を伸ばすことが困難であった。さら
には、夏の暖かい時期で噴射圧が4〜5kg/cm 2で
あるのに対し冬の冷寒期にはその半分にも圧力が落ちて
しまうように、噴射圧が気温等によって変化するのでそ
の都度の状況によって弾丸の飛び方が異なっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、安価で
あることが命のBB弾の表面にゴルフボールのようなデ
ィンプルを設けるわけにはいかず、また、実銃のような
ライフリングを設けたのではいくらガス圧を上げたとし
ても弾丸発射通路内のフリクションが大きくなり過ぎ
て、軽量なBB弾では極端に飛距離が短くなってしま
う。これではいくら外観的に実銃を精工に模したもので
も、実銃のイメージを大きく損ねるものであり、遊戯時
の楽しみも半減してしまうというものである。玩具銃と
いえども外観や重量感のみならずその機構や動作におい
ても実銃をより完全に近い状態で模したものが愛好者か
ら求められており、それによって高い商品性を得ること
ができるのである。
【0007】そこで、球体の場合、上向きの回転を与え
ることによって浮力が生じ、到達距離が伸びることが一
般に知られているが、上向きの回転が強過ぎると逆に減
速しやすく、弾丸では威力がなくなることも知られてい
る。
【0008】そこでこの発明は、いわゆるBB弾の飛距
離を伸ばし、命中精度を向上させるための一手段とし
て、弾丸に積極的に回転、特に上向きの回転を与えるこ
とによって、弾道の降下を防止し、さらにその上向きの
回転の強さを調整式とすることによって、弾丸の威力と
飛距離との調整を可能とした遊興性の高い玩具空気銃を
提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明の玩具
空気銃の弾道調整機構は、弾丸発射通路と、その後端に
設けた弾丸把持チャンバと脱着自在の弾倉及びガス蓄圧
室とを備え、銃本体に設けた引き金を引くことにより上
記ガス蓄圧室のバルブが開いてガスが弾丸把持チャンバ
内に噴出し、そこに装填された弾丸を発射させる機構の
玩具空気銃において、上記弾丸把持チャンバの弾丸把持
部位前方における弾丸発射通路の内周面上部に、上記ガ
スの噴射によって押し出された弾丸が接触するように弾
性突起を設けて、接触によって弾丸に強制的に上向きの
回転を与えることを特徴とするものである。
【0010】またこの発明の玩具空気銃の弾道調整機構
は、上記弾性突起が弾丸発射通路内へ突出する量を調整
可能であることを特徴とするものである。
【0011】そしてその場合においては、上記弾性突起
が弾丸発射通路内へ突出する量を調整する手段が、当該
弾性突起を内包するリング部材を設けて、このリング部
材を銃下方に引き下げるようにしてなるものであるこ
と、または、当該弾性突起の上部に回転部材を載せ、さ
らにこれら弾性突起と回転部材をともに内包するリング
部材を設け、当該リング部材にはその内周面に上記回転
部材が係合するものであって、内周方向に徐々に深くな
る条溝を設けてなり、上記回転部材が条溝の深い部分か
ら浅い部分に移動するようにこのリング部材を回転させ
ることによって、回転部材をリング部材中心方向に押し
出して上記弾性突起を弾丸通路内に突出させるものであ
ること、あるいは、当該弾性突起の上部に回転部材を載
せ、さらにこれら弾性突起と回転部材をともに内包しな
おかつ内周面に所望条溝を有するリング部材を設け、当
該リング部材の条溝には内周面に上記回転部材が係合す
るものであって、内周方向に徐々に深くなる条溝を設け
てなる回転部材保持部材を摺動自在に設け、上記回転部
材が条溝の深い部分から浅い部分に移動するようにこの
回転部材保持部材を移動させることによって、回転部材
をリング中心方向に押し出して上記弾性突起を弾丸通路
内に突出させるものであることを特徴とするものであ
る。
【0012】さらにまたこの発明の玩具空気銃の弾道調
整機構は、上記弾性突起の調節が段階的に調整可能であ
ることをも特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づきこの発明の玩
具空気銃の弾道調整機構の実施の形態について説明す
る。
【0014】図1はこの発明の弾道調整機構を装着した
玩具空気銃の内部構造を示す要部断面図である。玩具銃
としては、充填ガスの圧力によっていわゆるBB弾と呼
ばれるプラスチック製等の弾丸を発射する玩具空気銃の
なかでも、特に弾丸発射毎に上記ガス圧によって銃本体
のスライドカバーが後方に移動するいわゆるブローバッ
ク式の銃としているが、銃の種類としてはガスボンベ内
の圧縮ガスを噴出させて弾丸を発射させるという玩具空
気銃としての基本的な機構を有するものでありさえすれ
ばブローバック式に限定するものではない。
【0015】図において、銃1はグリップ部分2にはそ
の内部に圧縮ガスボンベ3と、いわゆるBB弾と呼ばれ
る弾丸4を蓄え、なおかつバネ力によって自動的に弾丸
を上方に押し上げる機構5を有する弾倉部6とが一体と
なった着脱自在のマガジン7を備えている。圧縮ガスと
しては、フロンガスの他、窒素ガス、炭酸ガスまたは空
気等が用いられ、ガスボンベ3には液体の状態で充填さ
れる。銃本体1後部には引き金8と連動した弾丸発射用
のハンマ9が設けられており、インパクトハンマ10を
介して圧縮ガスボンベ3の上端に設けた放出バルブ11
を開放してガスを弾丸発射通路内に噴出せしめ、弾丸4
を発射するようになっている。銃本体1の上部には弾丸
発射通路となるインナーバレル12と、その後端に設け
た弾丸把持チャンバ13と、この弾丸把持チャンバ13
に弾倉6からスプリングで押し上げられた弾丸4を装填
するピストン14と、さらにはこのピストン14が内周
面を摺動するように挿入されるシリンダ15が同軸上に
かつ直列に設けられている。また、上記ピストン14は
直径の異なる中空の管状体からなっており、ピストン後
半の大径側の内周面にはその後端をスライドカバー16
に結合されたインナーピストン17が挿入されている。
ピストン14の径が変わる段差付近には管の内外を連絡
する孔18が設けられており、圧縮ガスボンベ3からの
ガスがこの孔18からピストン14の内部を通ってイン
ナーバレル12に流れるようになっている。さらに、イ
ンナーピストン17の先端には弁駒20が出没自在に設
けられており、上記孔18から流入したガスをピストン
14の小径部(銃口方向)かまたは大径部(銃後側)に
流す切換え弁となっている。常態ではこの弁駒20はピ
ストン14の小径側に設けられたスプリングによって後
方向に押されて、上記孔18からピストン14の小径側
へのガス通路を形成せしめ、ガスが銃口方向に流れるよ
うになっている。さらに、シリンダ15とピストン14
の要所にはOリング等のシール部材22が設けられてお
り、ピストン14の段差部分の外周面とシリンダの内周
面とでガス膨張室を形成している。
【0016】銃上部には、これらインナーバレル12、
ピストン14及びシリンダ15等を内包して、銃本体1
に対し前後に摺動可能なスライドカバー16が設けられ
ている。
【0017】より具体的には、弾丸発射通路は、インナ
ーバレル12とアウターバレル21の2つの管状体で二
重に構成されており、通常アウターバレル21の先端に
は銃口側から見て、実銃を模したライフリングが施され
ている。インナーバレル12は実際に弾丸4の通路とな
るもので、弾丸4が自由に通過できる内径となってい
る。インナーバレル12の後端には弾丸4を把持する弾
丸把持チャンバ13が設けられている。弾丸把持チャン
バ13は、ゴム等の弾性体からなり、その内径は弾性に
よって弾丸4を把持するのに必要十分な把持力を付勢で
きるだけの内径とすればよく、弾丸4の外径よりも小さ
いものとなっている。
【0018】銃のグリップ部後部には弾丸を発射させる
ための機構が構成されている。
【0019】図において、ハンマ9はほぼ直立から水平
状態までの角度で回動可能となっており、スプリング2
3により、図において反時計回りに回転せしめられるよ
う付勢力が付与されている。ハンマ9の前下側には、下
端を回転軸として銃身方向に回動可能に立設されたシア
ーと呼ばれるハンマ9の回動ロック部材24が設けられ
ている。シアー24の先端にはハンマ9方向を向いて長
手方向と交差する方向に突起が設けらており、これがハ
ンマ9のラチェットに対しストッパとして機能する。す
なわちハンマ9を起こした際にハンマ9のラチェット部
に係合して、スプリング23の付勢力に抗してハンマ9
の戻りを規制している。
【0020】ハンマ9と放出バルブ11の圧子25との
間にはインパクトハンマ10があり、シアー24と同様
銃身方向に回動可能に立設されたインパクトフレーム2
6の先端に上下方向に回動可能に設けられている。
【0021】そして、引き金8からは図示しないリンク
がシアー24に連結されており、引き金8を引くことに
よって、シアー24が銃口方向に回動させられ、シアー
24の先端がハンマ9のラチェットから外れるので、ハ
ンマ9がスプリング23の付勢力によって回動してイン
パクトハンマ10を叩き、インパクトハンマ10が放出
バルブ11の圧子25を押すようになっている。
【0022】弾道調整機構は、以下のような構成となっ
ている。
【0023】図2に示すように、インナーバレル12の
後端に設けられた弾丸把持チャンバ13は、その内周面
に凸条30を有しており、後方からピストン14によっ
て押し込まれた弾丸4は、この凸条30がストッパとな
って、さらに弾性体で作られている弾丸把持チャンバ1
3の内径は弾丸の外径よりやや小さくしてあるので、弾
性力が弾丸4を締付けるように働く把持力となって把持
される。
【0024】その弾丸把持チャンバ13には、上記凸条
30よりも前方に全周にわたってやや肉厚の薄い部分が
形成されており、その内周面側の上方には突起31が形
成されている。そしてこの突起31は、インナーバレル
12の後端上部に設けた切欠きまたは穴32から内周面
に向かって挿入されるようになっている。突起31の先
端はインナーバレル12の内周面に対し幾分突出した程
度に設けられていることが望ましい。つまり、上記弾丸
把持チャンバの弾丸把持部位から噴出ガスによって押し
出された弾丸4がインナーバレル内に進入する際に、必
ず接触するようになっているということである。さらに
言い換えれば、ガスの噴出力で押し出されなければ弾丸
4はこの突起に引っ掛かって当該箇所を通過することが
できないようになっている。
【0025】このように、ガスの噴出力によって押し出
された弾丸4と突起31が必ず接触するようにしたこと
によって、突起31が弾丸4に対しこの接触点において
ブレーキをかける形となる。弾丸4の表面及びインナー
バレル12の内周面は滑らかに仕上げられているので、
通常は弾丸4がインナーバレル12の内周面と接触して
もほとんど摩擦抵抗となることはなく、前述したように
上記突起31がない通常の玩具空気銃の構成では、発射
された弾丸はほとんど回転しないか、またはインナーバ
レル内周面の底部をいくらか転がるように進み、弱い下
向きの回転をしながら進行すると思われる。ところが、
突起31に接触することによって弾丸4には強制的に上
向きの回転が与えられることになる。そして、その回転
の強さは、弾丸4にかけられるブレーキ力の大きさに比
例するので、突起31のインナーバレル内周面への突出
量でこれをコントロールすることができることになる。
【0026】そこで、図2に示すように、突起31の突
出量を調整すべく当該突起31の部分を内包するように
リング部材33が設けられている。このリング部材33
には下部に雌ネジ34が設けられており、銃本体下部か
ら上向きに挿入されたボルト35がこれに係合してい
る。そして、同図(ハ)に示すようにこのボルト35を
締付けることによりリング部材33が下降するようにな
っていて、リング部材33の内周面によって突起31が
押し下げられるようになっている。すなわち、ボルト3
5の締付け加減でリング部材33の位置を変更して突起
31のインナーバレル12内への突起31の突出量を調
整する。
【0027】なお、銃本体のボルト穴にはOリング36
が設けられており、ボルト35のネジ部を適宜締付けて
フリクションとなるのでこれをもってボルトの緩み止め
としている。
【0028】以上のように突起31の突出量を調整する
ことによって、例えば図3に示すように、突出量が少な
ければ(イ)に示すように弾丸に付与される上向きの回
転は弱く弾道はほぼ真っ直かやや下向きであるが、突出
量が大きいと(ロ)に示すように上向きの回転が強く上
向きの弾道となる。いわゆるホップアップである。出願
人のテストによれば、ホップアップ量の調整次第で同じ
噴出ガス圧下において、上向き回転を与えない場合の約
2倍の弾丸飛距離を得られることが確認されている。
【0029】図4はこの発明の弾道調整機構の他の実施
例を示すものである。
【0030】突起31の上には凹部35が設けられてお
り、そこに小球37が載せられている。そして、この突
起31と小球37とをともに内包するリング部材38が
設けられている。このリング部材38には、その内周方
向に徐々に深さが深くなるように形成した条溝39が設
けられていて、上記小球37を収容している。したがっ
て、条溝39と小球37との当接位置によって小球37
の上下方向の位置が変わり、それによって押し出される
突起31の突出量が変わるのである。すなわちリング部
材38を回転させることで、突起31の突出量を調節で
きるというものである。
【0031】図5はこの発明の弾道調整機構の別の実施
例を示すものである。
【0032】突起31の上には凹部35が設けられてお
り、そこに小球37が載せられている。そして、この突
起31と小球37とをともに内包するリング部材38が
設けられている。このリング部材38には、その内周方
向に条溝42が形成されている。この条溝42には、溝
方向に徐々に深さが深くなるように形成した条溝39が
設けらた小球保持部材41が摺動自在に設けられてい
て、上記小球37を収容している。したがって、条溝3
9と小球37との当接位置によって小球37の上下方向
の位置が変わり、それによって押し出される突起31の
突出量が変わるのである。すなわち小球保持部材41を
リング部材38の条溝42内をスライドさせることで、
突起31の突出量を調節できるというものである。
【0033】また、上記図4に示す例における上記リン
グ部材38は弾性体で形成される弾丸把持チャンバ13
を内包する筒状部材40に円周方向に摺動自在に嵌合し
ており、また、上記図5に示す例におけるリング部材3
8と小球保持部材41とも摺動可能に嵌合しているが、
それぞれにおける両者は図6に示すような所望数の線状
ノッチ43とこれと平行な凸条44を相互に設けてお
り、上記ノッチ43の数だけ段階的に回転させることが
できる。そしてこのノッチ43が、実質的に当該部分の
自由な摺動を規制して、弾丸発射時の振動による弾丸調
整機構の緩みを防止している。さらに、リング部材38
には所望位置に微小切欠き45または穴が設けられてお
り、ここに例えば針状のもの46を差し込んで回転させ
ることができる。この微小切欠き45は、図5に示すよ
うに特に銃本体の横部に設けられた開口部(実銃におけ
る薬きょう放出口)から操作することができるようにし
ておくことによって、銃を分解しなくても調整可能であ
る。
【0034】なお、上記実施例4及び実施例5におい
て、弾性突起31を押し下げる部材として小球37を使
用しているが、リング部材38または保持部材41に設
けられた条溝39内を円滑に転動可能なものであれば例
えばローラーのようなものでもよい。
【0035】
【発明の効果】この発明は以上のように構成したので、
簡略な方法で、弾丸に積極的に上向きの回転を与えるこ
とによって、弾丸をホップアップさせて弾道の降下を防
止し、噴出ガスの圧力が低くても飛距離を伸ばすことが
できる。また、いわゆるBB弾の命中精度を簡略な方法
により向上させることができる。
【0036】しかも、弾丸に与える上向きの回転の強さ
を調整可能としたので、ホップアップ量を加減でき、飛
距離を伸ばしたい場合または、弾丸の威力を落としたく
ない場合など調整次第で自由な遊び方が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の弾道調整機構を備えた玩具空気銃の
内部構造を示す要部断面図である。
【図2】弾道調整機構を示す要部断面図である。(イ)
は全体の断面図、(ロ)常態を示す要部断面図、(ハ)
リングを引き下げた状態を示す要部断面図であり、それ
ぞれにおいて(i)は縦断面図、(ii)は横断面図を
示す。
【図3】弾丸発射状態を示す要部断面図である。(イ)
は突起の突出量が少ない状態、(ロ)は突起の突出量が
多い状態を示す。
【図4】他の実施例による弾丸調整機構を示す要部断面
図である。(イ)は全体断面図、(ロ)は突起の突出量
が少ない状態、(ハ)は突起の突出量が多い状態を示
す。
【図5】は突起の突出量を調整する状態を示す要部断面
図である。
【符号の説明】
1 銃本体 2 グリップ 3 ガスボンベ 4 弾丸 5 押し上げ手段 6 弾倉 7 マガジン 8 引き金 9 ハンマ 10 インパクトハンマ 11 放出バルブ 12 インナーバレル 13 弾丸把持チャンバ 14 ピストン 15 シリンダ 16 スライドカバー 17 インナーピストン 18 孔 20 弁駒 21 アウターバレル 22 シール部材 23 スプリング 24 シアー 25 圧子 26 インパクトフレーム 30 凸条 31 突起 32 切欠き部 33 リング部材 34 雌ネジ部 35 ボルト 36 Oリング 37 小球 38 リング部材 39 条溝 40 筒状部材 41 小球保持部材 42 条溝 43 線状ノッチ 44 凸条 45 微小切欠き 46 針
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年5月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の弾道調整機構を備えた玩具空気銃の
内部構造を示す要部断面図である。
【図2】弾道調整機構を示す要部断面図である。(イ)
は全体の断面図、(ロ)常態を示す要部断面図、(ハ)
リングを引き下げた状態を示す要部断面図であり、それ
ぞれにおいて(i)は縦断面図、(ii)は横断面図を
示す。
【図3】弾丸発射状態を示す要部断面図である。(イ)
は突起の突出量が少ない状態、(ロ)は突起の突出量が
多い状態を示す。
【図4】他の実施例による弾丸調整機構を示す要部断面
図である。(イ)は全体断面図、(ロ)は突起の突出量
が少ない状態、(ハ)は突起の突出量が多い状態を示
す。
【図5】は突起の突出量を調整する状態を示す要部断面
図である。
【図6】ノッチの機能を説明する(イ)縦断面図、
(ロ)及び(ハ)はさらにその横(D−D)断面図であ
る。
【図7】リングの操作状態を示す概略図である。
【符号の説明】 1 銃本体 2 グリップ 3 ガスボンベ 4 弾丸 5 押し上げ手段 6 弾倉 7 マガジン 8 引き金 9 ハンマ 10 インパクトハンマ 11 放出バルブ 12 インナーバレル 13 弾丸把持チャンバ 14 ピストン 15 シリンダ 16 スライドカバー 17 インナーピストン 18 孔 20 弁駒 21 アウターバレル 22 シール部材 23 スプリング 24 シアー 25 圧子 26 インパクトフレーム 30 凸条 31 突起 32 切欠き部 33 リング部材 34 雌ネジ部 35 ボルト 36 Oリング 37 小球 38 リング部材 39 条溝 40 筒状部材 41 小球保持部材 42 条溝 43 線状ノッチ 44 凸条 45 微小切欠き 46 針

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾丸発射通路と、その後端に設けた弾丸
    把持チャンバと脱着自在の弾倉及びガス蓄圧室とを備
    え、銃本体に設けた引き金を引くことにより上記ガス蓄
    圧室のバルブが開いてガスが弾丸把持チャンバ内に噴出
    し、そこに装填された弾丸を発射させる機構の玩具空気
    銃において、上記弾丸把持チャンバの弾丸把持部位前方
    における弾丸発射通路の内周面上部に、上記ガスの噴射
    によって押し出された弾丸が接触するように弾性突起を
    設けて、接触によって弾丸に強制的に上向きの回転を与
    えることを特徴とする玩具空気銃の弾道調整機構。
  2. 【請求項2】 上記弾性突起が弾丸発射通路内へ突出す
    る量を調整可能であることを特徴とする請求項1に記載
    の玩具空気銃の弾道調整機構。
  3. 【請求項3】 上記弾性突起が弾丸発射通路内へ突出す
    る量を調整する手段が、当該弾性突起を内包するリング
    部材を設けて、このリング部材を銃下方に引き下げるよ
    うにしてなるものであることを特徴とする請求項2に記
    載の玩具空気銃の弾道調整機構。
  4. 【請求項4】 上記弾性突起が弾丸発射通路内へ突出す
    る量を調整する手段が、当該弾性突起の上部に回転部材
    を載せ、さらにこれら弾性突起と回転部材をともに内包
    するリング部材を設け、当該リング部材にはその内周面
    に上記回転部材が係合するものであって、内周方向に徐
    々に深くなる条溝を設けてなり、上記回転部材が条溝の
    深い部分から浅い部分に移動するようにこのリング部材
    を回転させることによって、回転部材をリング部材中心
    方向に押し出して上記弾性突起を弾丸通路内に突出させ
    るものであることを特徴とする請求項2に記載の玩具銃
    の弾道調整機構。
  5. 【請求項5】 上記弾性突起が弾丸発射通路内へ突出す
    る量を調整する手段が、当該弾性突起の上部に回転部材
    を載せ、さらにこれら弾性突起と回転部材をともに内包
    しなおかつ内周面に所望条溝を有するリング部材を設
    け、当該リング部材の条溝には内周面に上記回転部材が
    係合するものであって、内周方向に徐々に深くなる条溝
    を設けてなる回転部材保持部材を摺動自在に設け、上記
    回転部材が条溝の深い部分から浅い部分に移動するよう
    にこの回転部材保持部材を移動させることによって、回
    転部材をリング中心方向に押し出して上記弾性突起を弾
    丸通路内に突出させるものであることを特徴とする請求
    項2に記載の玩具銃の弾道調整機構。
  6. 【請求項6】 上記弾性突起の調節が段階的に調整可能
    であることを特徴とする請求項2乃至請求項5の何れか
    に記載の玩具銃の弾道調整機構。
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