JPH10219260A - 廃プラスチックの油化還元装置 - Google Patents

廃プラスチックの油化還元装置

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JPH10219260A
JPH10219260A JP2906997A JP2906997A JPH10219260A JP H10219260 A JPH10219260 A JP H10219260A JP 2906997 A JP2906997 A JP 2906997A JP 2906997 A JP2906997 A JP 2906997A JP H10219260 A JPH10219260 A JP H10219260A
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】装置全体の単純化及び小型コンパクト化を実現
し、大幅なコストダウンとメンテナンスの容易化を図る
とともに、生産性及び経済性を高める。 【解決手段】前面部3fを傾斜させて底面部3d側を狭
くした槽本体3を有し、槽本体3の内部に設けた仕切部
7から前方に熱分解室Rf,仕切部7から後方に溶解室
Rr,仕切部7の下方に連通空間Rcをそれぞれ形成す
るとともに、槽本体3の内部に、所定間隔毎に配し、か
つ前後方向に通気路を有する複数の加熱管4a…,4b
…,4c…,4d…,4e…,4f…を設け、溶解室R
rに配した加熱管4d…,4c…,4e…,4f…に対
して熱分解室Rfの上部に配した加熱管4a…の温度を
高く設定した熱分解槽2を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は廃プラスチックを再
資源化するための廃プラスチックの油化還元装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、廃プラスチック(高分子廃棄物)
を加熱して熱分解した後、重油(A重油相当)に還元す
る油化還元装置は知られている。
【0003】この種の油化還元装置は、ポリエチレン,
ポリステロール,塩化ビニル等の固形の廃プラスチック
を比較的低温となる250℃(塩化ビニルは70℃)前
後で加熱する溶解槽により溶解させ、この後、400℃
(塩化ビニルは170℃)前後の高温に加熱した熱分解
槽によって溶解した廃プラスチックを熱分解させるとと
もに、気化した分解ガスを冷却して重油を得る。なお、
固形の廃プラスチックを熱分解槽に直接投入した場合に
は、廃プラスチックが炭化し、還元効率が大きく低下す
るのみならず、炭化物の処理が大変となるため、溶解槽
を設けることにより、最初に固形の廃プラスチックを溶
解させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
における廃プラスチックの油化還元装置は、次のような
解決すべき課題が存在した。
【0005】第一に、熱分解槽に加えて別途の溶解槽が
必要になるため、装置全体の複雑化及び大型化、さらに
は大幅なコストアップを招くとともに、メンテナンス性
においても著しく不利になる。
【0006】第二に、廃プラスチックに対する処理速度
が遅くなり、重油の生産性が低下するとともに、生産時
の経済性に劣る。
【0007】本発明はこのような従来の技術に存在する
課題を解決したものであり、装置全体の単純化及び小型
コンパクト化を実現し、大幅なコストダウンとメンテナ
ンスの容易化を図るとともに、生産性及び経済性を飛躍
的に高めることができる廃プラスチックの油化還元装置
の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】本発明
は、廃プラスチックP…を加熱して熱分解させる熱分解
槽2を備える廃プラスチックの油化還元装置1を構成す
るに際して、前面部3fを傾斜させて底面部3d側を狭
くした槽本体3を有し、この槽本体3の内部に仕切部7
を設けることにより、当該仕切部7から前方に熱分解室
Rf,当該仕切部7から後方に溶解室Rr,当該仕切部
7の下方に連通空間Rcをそれぞれ形成するとともに、
槽本体3の内部に、上下方向及び左右方向に所定間隔毎
に配し、かつ前後方向に通気路を有する複数の加熱管4
a…,4b…,4c…,4d…,4e…,4f…を設
け、溶解室Rrに配した加熱管4d…,4c…,4e
…,4f…に対して熱分解室Rfの上部に配した加熱管
4a…の温度を高く設定してなる熱分解槽2を備えるこ
とを特徴とする。
【0009】この場合、好適な実施の形態により、溶解
室Rrに配した加熱管4c…,4d…の温度は、廃プラ
スチックP…を溶解させる温度に設定するとともに、熱
分解室Rfの上部に配した加熱管4a…の温度は、溶解
した廃プラスチックLを熱分解させる温度に設定する。
また、加熱管4a…,4b…,4c…,4d…,4e
…,4f…を組合わせることにより、熱風Hが通過する
連続した通気路8を構成し、熱風Hを供給する上流側の
加熱管4a…を熱分解室Rfの上部に配するとともに、
熱風Hを排出する下流側の加熱管4f…を溶解室Rrに
配する。
【0010】これにより、溶解室Rrに投入された固形
の廃プラスチックP…は、比較的低温の加熱管4f…,
4e…,4c…,4d…により加熱されて溶解する。一
方、溶解した廃プラスチックLは連通空間Rcを通って
熱分解室Rfに至る。溶解した廃プラスチックLは増加
するに従って液面が熱分解室Rfの上部に至るため、当
該液面が熱分解室Rfの上部に配した高温の加熱管4a
…に達すれば、当該加熱管4a…により加熱され、熱分
解により気化する。なお、気化した分解ガスは冷却され
ることにより、重油(A重油相当)に液化される。
【0011】よって、熱分解槽2は溶解槽を兼用するた
め、装置全体の単純化及び小型コンパクト化が実現し、
かつ大幅なコストダウンが図られるとともに、メンテナ
ンスの容易化、さらには、廃プラスチックに対する処理
速度が速められることにより、重油の生産性及び生産時
の経済性が高められる。
【0012】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
【0013】まず、本実施例に係る廃プラスチックの油
化還元装置1の構成について、図1〜図5を参照して説
明する。
【0014】図中、2は油化還元装置1の要部を構成す
る熱分解槽である。この熱分解槽2は、図1及び図2に
示すように、前面部3fを傾斜させて底面部3d側を狭
くした槽本体3を備える。
【0015】また、槽本体3の内部における前後方向中
間位置における左面部3pと右面部3q間には仕切部7
を架設する。この仕切部7は内部中空の密閉体として構
成する。仕切部7の内部には隔壁9を設け、この隔壁9
の前後に前空間Sfと後空間Srを形成する。よって、
当該仕切部7から前方には熱分解室Rfが形成されると
ともに、当該仕切部7から後方には溶解室Rrが形成さ
れ、さらに、当該仕切部7の下方に連通空間Rcが形成
される。
【0016】一方、槽本体3の外面下部は外板14によ
り囲み、当該外板14と槽本体3間に密閉された空間を
有する保温部32を設ける。この保温部32には後述す
る加熱装置31から保温用オイルWが供給される。さら
に、外板14を含む槽本体3は外ハウジング13により
覆い、槽本体3の前面部3fと外ハウジング13間に前
連通空間Cfを設けるとともに、槽本体3の後面部3r
と外ハウジング13間に後連通空間Crを設ける。
【0017】他方、槽本体3の内部には、上下方向及び
左右方向に所定間隔毎に配し、かつ前後方向に通気路を
有する複数の加熱管4a…,4b…,4c…,4d…,
4e…,4f…を設ける。
【0018】即ち、熱分解室Rfの最上段には左右方向
に所定間隔毎に配した四本の加熱管4a…を設け、加熱
管4a…の前端開口は外ハウジング13の外部に臨ませ
るとともに、後端開口(内端開口)は仕切部7内の前空
間Sfに連通接続する。また、熱分解室Rfの上から二
段目には左右方向に所定間隔毎に配した四本の加熱管4
b…を設け、加熱管4b…の前端開口は前連通空間Cf
に臨ませるとともに、後端開口(内端開口)は前空間S
fに連通接続する。さらに、熱分解室Rfの上から三段
目及び最下段には、それぞれ左右方向に所定間隔毎に配
した四本の加熱管4c…及び4d…を設ける。この場
合、加熱管4c…及び4d…は熱分解室Rf,連通空間
Rc及び溶解室Rrを貫通し、各加熱管4c…及び4d
…の両端開口は、前連通空間Cfと後連通空間Crにそ
れぞれ臨ませる。また、溶解室Rrの最上段には左右方
向に所定間隔毎に配した四本の加熱管4f…を設け、加
熱管4f…の前端開口(内端開口)は仕切部7内の後空
間Srに連通接続するとともに、後端開口は外ハウジン
グ13の外部に臨ませる。さらに、溶解室Rrの上から
二段目には左右方向に所定間隔毎に配した四本の加熱管
4e…を設け、加熱管4e…の前端開口(内端開口)は
仕切部7内の後空間Srに連通接続するとともに、後端
開口は後連通空間Crに臨ませる。なお、各加熱管4a
…,4b…,4c…,4d…,4e…,4f…の相互間
隔は10〜15cm程度に設定する。
【0019】これにより、加熱管4a…→前空間Sf→
加熱管4b…→前連通空間Cf→加熱管4c…及び4d
…→後連通空間Cr→加熱管4e…→後空間Sr→加熱
管4f…の経路で連続する通気路8が構成される。
【0020】また、溶解室Rrの上端には、固形の廃プ
ラスチックP…を内部に投入するためのホッパー12を
設ける。さらに、15は槽本体3の上面を覆うカバーで
あり、カバー15の中央上端には分解ガスを回収するダ
クト16を接続する。このダクト16は後述するスクラ
バー52に接続される。
【0021】一方、最上部に配した加熱管4a…の外端
開口は、熱風発生装置21に接続し、かつ加熱管4f…
の外端開口は、ブロアー23…を付設した煙突22に接
続する。これにより、熱風発生装置21から供給される
熱風Hは、通気路8を経由し、煙突22から外部に排出
される。この際、熱分解室Rfの上部に配した加熱管4
a…の温度は、溶解室Rrに配した加熱管4d…,4c
…,4e…,4f…に対して高くなる。即ち、上流側に
配される加熱管4a…の温度に対して下流側に配した加
熱管4f…の温度は、熱風Hが通気路8…を通る際の放
熱によって次第に低下する。したがって、最上部に配し
た加熱管4a…の温度が、溶解した廃プラスチックLを
熱分解させる温度(通常400℃,塩化ビニルは170
℃)になった際に、下方に配した加熱管4c…,4d…
の温度が、廃プラスチックP…を溶解させる温度(通常
250℃,塩化ビニルは70℃)になるように、各加熱
管4a…,4b…,4c…,4d…,4e…,4f…の
径,長さ,本数,間隔等の条件を選定する。
【0022】なお、加熱管4a…の外周面,槽本体3の
内面等の溶解した廃プラスチックL及び分解ガスの触れ
る面は、耐熱性を有する液状化ガラス(常温ガラス)を
塗布する。加熱管4a…及び槽本体3等は、通常、スチ
ール等の金属材料により製造されるため、腐食が発生し
やすい。特に、廃プラスチックとして塩化ビニルを用い
た場合には、発生する塩素により金属の腐食及び酸化が
かなりの速度で進行する。このため、加熱管4a…等の
表面を液状化ガラス25a…によりコーティングし、耐
薬性,耐食性,耐久性等を高める。この場合、図3に示
すように、例えば、加熱管4aの表面に液状化ガラス2
5a,25b…を重ね塗りし、多層のガラス層を設ける
ことが望ましい。
【0023】また、熱分解槽2には図5に示す保温装置
30を付設する。保温装置30は加熱装置31を備え
る。加熱装置31には加熱部33を備え、この加熱部3
3の吐出部は図2及び図5に示すように、バルブ34を
有する配管35を介して前記保温部32の一側に接続す
るとともに、加熱部33の吸入部はバルブ36を有する
配管37を介して前記保温部32の他側に接続する。こ
れにより、保温用オイルWは、加熱部33により加熱さ
れた後、配管35を介して保温部32を構成する外板1
4と槽本体3間の空間に供給されるとともに、空間内の
保温用オイルWは配管37を介して加熱部33に戻され
る加熱循環回路が構成される。なお、38はバルブ39
を介して加熱部33に接続したオイルタンク、40は加
熱部33の運転及び加熱温度等の各種制御を司る制御
部、41は気化した保温用オイルを液化する機能を含む
エクステンション部である。
【0024】図4は熱分解槽2を備える油化還元装置1
の全体構成を示す。同図中、51は形状の大きな廃プラ
スチックを小さく砕くためのクラッシャ、52は塩素ガ
スを中和するためのスクラバー、53はスクラバーに付
設したPH調整槽、54は分解ガスを液化するためのコ
ンデンサ、55はコンデンサ54を冷却するための冷却
機(クーリングタワー)、56はポンプ、57は得られ
た重油と水を分離するための油水分離槽、58はフィル
タ、59は重油の貯蔵タンクである。
【0025】次に、本実施例の要部を構成する熱分解槽
2の機能を含む油化還元装置1の全体動作について、各
図を参照して説明する。
【0026】まず、熱風発生装置21により最上部に配
した加熱管4a…に熱風Hを供給する。図1に熱風Hの
経路を矢印で示す。これにより、加熱管4a…は400
℃(塩化ビニルは170℃)前後に加熱される。また、
下部に配した加熱管4c…,4d…は250℃(塩化ビ
ニルの場合は70℃)前後に加熱される。そして、通気
路8を通過した熱風Hは煙突22から外部に排出され
る。この際、ブロアー23によって吸気される。
【0027】一方、固形の廃プラスチック(ポリエチレ
ン,ポリステロール,塩化ビニル等)P…はホッパー1
2に投入される。この際、大きな廃プラスチックはクラ
ッシャ51により小さく砕かれる。ホッパー12に投入
された固形の廃プラスチックP…は溶解室Rrの内部に
供給される。
【0028】また、溶解室Rrの内部に供給された廃プ
ラスチックP…は、溶解室Rrの底部に落下し、比較的
低温の加熱管4c…,4d…により加熱され、溶解す
る。溶解した廃プラスチックLは連通空間Rcを通って
熱分解室Rfに進入するとともに、槽本体3の内部に蓄
えられる。溶解した廃プラスチックLは増加するに従っ
て液面が熱分解室Rfの上部に至るため、当該液面が熱
分解室Rfの上部に配した高温の加熱管4a…に達すれ
ば、当該加熱管4a…により加熱され、熱分解により気
化する。
【0029】他方、気化した分解ガスはダクト16を通
ってスクラバー52に供給され、混在する塩素ガスが中
和される。さらに、分解ガスはスクラバー52からコン
デンサ54に供給され、冷却されることにより、重油
(A重油相当)に液化される。コンデンサ54は冷却機
55から送られる冷却液により常時冷却される。そし
て、得られた重油は油水分離槽57に供給される。油水
分離槽57では水と重油が分離され、重油はフィルタ5
8により不純物の除去が行われた後、貯蔵タンク59に
供給されて貯蔵されるとともに、一部は熱風発生装置2
1に供給されて熱風発生装置21の燃料に使用される。
【0030】なお、夜間等において液化還元装置1の運
転を停止している期間では、保温装置30により、槽本
体3を保温する。この場合、保温用オイルWは、加熱部
33により70〜400℃の温度に加熱され、配管35
を介して保温部32を構成する外板14と槽本体3間の
空間に供給されるとともに、空間内の保温用オイルWは
配管37を介して加熱部33に戻される。これにより、
槽本体3内に残留する廃プラスチックLは保温され、運
転再開時の立上げ時間を大幅に短縮することができる。
【0031】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されることなく、細部
の構成,形状,素材,数量,手法等において、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で任意に変更できる。
【0032】
【発明の効果】このように、本発明に係る廃プラスチッ
クの油化還元装置は、前面部を傾斜させて底面部側を狭
くした槽本体を有し、この槽本体の内部に仕切部を設け
ることにより、当該仕切部から前方に熱分解室,当該仕
切部から後方に溶解室,当該仕切部の下方に連通空間を
それぞれ形成するとともに、槽本体の内部に、上下方向
及び左右方向に所定間隔毎に配し、かつ前後方向に通気
路を有する複数の加熱管を設け、溶解室に配した加熱管
に対して熱分解室の上部に配した加熱管の温度を高く設
定してなる熱分解槽を備えるため、次のような顕著な効
果を奏する。
【0033】 熱分解槽は溶解槽を兼用するため、装
置全体の単純化及び小型コンパクト化を実現できるとと
もに、大幅なコストダウンとメンテナンスの容易化を図
ることができる。
【0034】 廃プラスチックに対する処理速度が速
められるため、重油の生産性及び生産時の経済性を飛躍
的に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る油化還元装置の要部を構成する
熱分解槽の断面側面図、
【図2】図1中X−X線断面正面図、
【図3】同熱分解槽における加熱管の一部断面図、
【図4】同油化還元装置の全体構成を示すブロック系統
図、
【図5】同油化還元装置に備える保温装置のブロック系
統図、
【符号の説明】
1 油化還元装置 2 熱分解槽 3 槽本体 3f 槽本体の前面部 3d 槽本体の底面部 4a… 加熱管 4b… 加熱管 4c… 加熱管 4d… 加熱管 4e… 加熱管 4f… 加熱管 7 仕切部 8 通気路 P… 廃プラスチック Rf 熱分解室 Rr 溶解室 Rc 連通空間 L 溶解した廃プラスチック H 熱風

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃プラスチックを加熱して熱分解させる
    熱分解槽を備える廃プラスチックの油化還元装置におい
    て、前面部を傾斜させて底面部側を狭くした槽本体を有
    し、この槽本体の内部に仕切部を設けることにより、当
    該仕切部から前方に熱分解室,当該仕切部から後方に溶
    解室,当該仕切部の下方に連通空間をそれぞれ形成する
    とともに、前記槽本体の内部に、上下方向及び左右方向
    に所定間隔毎に配し、かつ前後方向に通気路を有する複
    数の加熱管を設け、前記溶解室に配した加熱管に対して
    前記熱分解室の上部に配した加熱管の温度を高く設定し
    てなる熱分解槽を備えることを特徴とする廃プラスチッ
    クの油化還元装置。
  2. 【請求項2】 前記溶解室に配した加熱管の温度は、廃
    プラスチックを溶解させる温度に設定してなることを特
    徴とする請求項1記載の廃プラスチックの油化還元装
    置。
  3. 【請求項3】 前記熱分解室の上部に配した加熱管の温
    度は、溶解した廃プラスチックを熱分解させる温度に設
    定してなることを特徴とする請求項1記載の廃プラスチ
    ックの油化還元装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱管を組合わせることにより、熱
    風が通過する連続した通気路を構成し、熱風を供給する
    上流側の加熱管を前記熱分解室の上部に配するととも
    に、熱風を排出する下流側の加熱管を前記溶解室に配し
    たことを特徴とする請求項1記載の廃プラスチックの油
    化還元装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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