JPH10215791A - 藻食性巻貝類の餌料並びに該巻貝類の養殖方法 - Google Patents
藻食性巻貝類の餌料並びに該巻貝類の養殖方法Info
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- JPH10215791A JPH10215791A JP9039709A JP3970997A JPH10215791A JP H10215791 A JPH10215791 A JP H10215791A JP 9039709 A JP9039709 A JP 9039709A JP 3970997 A JP3970997 A JP 3970997A JP H10215791 A JPH10215791 A JP H10215791A
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- Japan
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- snails
- tea
- algophagous
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/80—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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-
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P60/00—Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
- Y02P60/80—Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking
- Y02P60/87—Re-use of by-products of food processing for fodder production
Landscapes
- Feed For Specific Animals (AREA)
- Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
- Fodder In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 藻食性巻貝類の養殖に際して、海藻に代わる
餌料の検索、特に陸生の植物を該巻貝類の餌料として利
用する技術の確立。 【解決手段】 茶葉及び/又は茶殼を含むことを特徴と
する藻食性巻貝類の餌料並びに養殖用餌料として、茶葉
及び/又は茶殻を含む餌料を与えることを特徴とする藻
食性巻貝類の養殖方法。
餌料の検索、特に陸生の植物を該巻貝類の餌料として利
用する技術の確立。 【解決手段】 茶葉及び/又は茶殼を含むことを特徴と
する藻食性巻貝類の餌料並びに養殖用餌料として、茶葉
及び/又は茶殻を含む餌料を与えることを特徴とする藻
食性巻貝類の養殖方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、藻食性巻貝類の餌
料並びに該巻貝類の養殖方法に関し、詳しくは茶葉及び
/又は茶殼を含む藻食性巻貝類の餌料並びに養殖用餌料
として、茶葉及び/又は茶殼を含む餌料を与えることを
特徴とする該巻貝類の養殖方法に関する。
料並びに該巻貝類の養殖方法に関し、詳しくは茶葉及び
/又は茶殼を含む藻食性巻貝類の餌料並びに養殖用餌料
として、茶葉及び/又は茶殼を含む餌料を与えることを
特徴とする該巻貝類の養殖方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アワビやサザエ等の藻食性巻貝類
は特定の海藻を餌とするため、その養殖には、該巻貝類
が食用とする海藻を調達して給餌する方法、あるいはそ
れらの海藻の多い海域へ該巻貝類の稚貝を放流するとい
う方法が採られてきた。ところが、近年「磯焼け」と呼
ばれる海底から海藻類がなくなってしまう現象が多く報
告されるようになり、藻食性巻貝類の餌料確保が問題と
なっている。一方、茶殻は近年の茶系飲料の消費増加に
伴い、その廃棄量も年々増加している。しかし、茶殻は
一部堆肥としての利用(特開平4-114985号公報)が試み
られている他は、産業廃棄物として処理されているのが
一般的である。
は特定の海藻を餌とするため、その養殖には、該巻貝類
が食用とする海藻を調達して給餌する方法、あるいはそ
れらの海藻の多い海域へ該巻貝類の稚貝を放流するとい
う方法が採られてきた。ところが、近年「磯焼け」と呼
ばれる海底から海藻類がなくなってしまう現象が多く報
告されるようになり、藻食性巻貝類の餌料確保が問題と
なっている。一方、茶殻は近年の茶系飲料の消費増加に
伴い、その廃棄量も年々増加している。しかし、茶殻は
一部堆肥としての利用(特開平4-114985号公報)が試み
られている他は、産業廃棄物として処理されているのが
一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】藻食性巻貝類の養殖に
際して、海藻に代わる物質を餌料として利用できれば、
餌料確保の問題が解消される。特に、陸生の植物を該巻
貝類の餌料として用いることができれば、餌料の確保が
一層容易になるが、これまでは全く実用化されていな
い。このように、巻貝類の養殖にあたり、海藻の代用と
なる餌料の開発が望まれている。一方、茶殼について
は、産業廃棄物として処理するためには、環境への影響
や産業的な経費の増加といった問題が生じるために、そ
の有効な利用法の開発が期待されている。そこで、本発
明者は藻食性巻貝類の餌料として、海藻の代わりに使用
できる物質の検索を行うと共に、茶殼の処理・利用に関
して新たな視点から検討した。すなわち、茶にはジガラ
クトシルジアシルグリセロール(以下、DGDGと略記
することがある。)やホスファチジルコリンなどの複合
脂質が含まれていることに着目して藻食性巻貝類の餌料
としての利用について検討した。その結果、DGDGが
アワビに対して摂餌刺激活性を示すこと、並びにアワビ
が茶殼を餌料として食べることを知見し、本発明を完成
するに到った。
際して、海藻に代わる物質を餌料として利用できれば、
餌料確保の問題が解消される。特に、陸生の植物を該巻
貝類の餌料として用いることができれば、餌料の確保が
一層容易になるが、これまでは全く実用化されていな
い。このように、巻貝類の養殖にあたり、海藻の代用と
なる餌料の開発が望まれている。一方、茶殼について
は、産業廃棄物として処理するためには、環境への影響
や産業的な経費の増加といった問題が生じるために、そ
の有効な利用法の開発が期待されている。そこで、本発
明者は藻食性巻貝類の餌料として、海藻の代わりに使用
できる物質の検索を行うと共に、茶殼の処理・利用に関
して新たな視点から検討した。すなわち、茶にはジガラ
クトシルジアシルグリセロール(以下、DGDGと略記
することがある。)やホスファチジルコリンなどの複合
脂質が含まれていることに着目して藻食性巻貝類の餌料
としての利用について検討した。その結果、DGDGが
アワビに対して摂餌刺激活性を示すこと、並びにアワビ
が茶殼を餌料として食べることを知見し、本発明を完成
するに到った。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の第1
は、茶葉及び/又は茶殼を含む藻食性巻貝類の餌料であ
る。本発明の第2は、養殖用餌料として、茶葉及び/又
は茶殼を含む餌料を与えることを特徴とする藻食性巻貝
類の養殖方法である。
は、茶葉及び/又は茶殼を含む藻食性巻貝類の餌料であ
る。本発明の第2は、養殖用餌料として、茶葉及び/又
は茶殼を含む餌料を与えることを特徴とする藻食性巻貝
類の養殖方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】茶葉等に含まれているDGDG
は、下記の式で表される複合脂質である。
は、下記の式で表される複合脂質である。
【0006】
【化1】 (式中、R' 及びR''はアシル基を示す。)
【0007】このDGDGを含有する茶は、生葉の他に
緑茶、煎茶、ほうじ茶、ウーロン茶、紅茶などの飲用に
加工されたもの、さらにはこれらに由来する茶殼等があ
り、本発明にはいずれも用いることができる。茶葉や茶
殼はそのまま単独で、あるいは2種以上を組み合わせた
り、餌料成分として常用される他の成分と適宜混合して
餌料とすることができる。例えば大豆粕、セルロースパ
ウダー、コーングルテンミール、小麦粉、脱脂糖、デン
プン、その他の植物原料を単独で、もしくは2種以上組
み合わせて用いたり、α化デンプン、カルボキシメチル
セルロース、アルギン酸ナトリウムなどの粘着剤を使用
することができる。
緑茶、煎茶、ほうじ茶、ウーロン茶、紅茶などの飲用に
加工されたもの、さらにはこれらに由来する茶殼等があ
り、本発明にはいずれも用いることができる。茶葉や茶
殼はそのまま単独で、あるいは2種以上を組み合わせた
り、餌料成分として常用される他の成分と適宜混合して
餌料とすることができる。例えば大豆粕、セルロースパ
ウダー、コーングルテンミール、小麦粉、脱脂糖、デン
プン、その他の植物原料を単独で、もしくは2種以上組
み合わせて用いたり、α化デンプン、カルボキシメチル
セルロース、アルギン酸ナトリウムなどの粘着剤を使用
することができる。
【0008】次に、本発明の対象とされる藻食性巻貝類
としては、様々なものがあり、例えばサザエ、アワビ、
バテイラ、ウニなどを挙げることができる。
としては、様々なものがあり、例えばサザエ、アワビ、
バテイラ、ウニなどを挙げることができる。
【0009】本発明の餌料を用いる藻食性巻貝類の養殖
方法は、養殖の規模や場所などを考慮して決定すればよ
く、要は茶葉及び/又は茶殼を該巻貝類に給餌できる方
法であればよい。
方法は、養殖の規模や場所などを考慮して決定すればよ
く、要は茶葉及び/又は茶殼を該巻貝類に給餌できる方
法であればよい。
【0010】
【実施例】次に、本発明を実施例等により詳しく説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 製造例1 緑茶(やぶきた)の葉500gをクロロホルム−メタノ
ール=2:1(w/w)の混合溶媒3Lに24時間浸漬
して該緑茶中の脂溶性画分を抽出した。得られた抽出液
を減圧濃縮後、クロロホルムで抽出して得た有機相の一
部を試料としてカラムクロマトグラフィーを行い、20
mlごとに分画した。なお、カラムはシリカゲルを固定
相としたWako fel C-300(和光純薬製)を用い、クロロ
ホルム−メタノール=7:3(w/w)の混合溶媒を移
動相として用いて溶出した。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 製造例1 緑茶(やぶきた)の葉500gをクロロホルム−メタノ
ール=2:1(w/w)の混合溶媒3Lに24時間浸漬
して該緑茶中の脂溶性画分を抽出した。得られた抽出液
を減圧濃縮後、クロロホルムで抽出して得た有機相の一
部を試料としてカラムクロマトグラフィーを行い、20
mlごとに分画した。なお、カラムはシリカゲルを固定
相としたWako fel C-300(和光純薬製)を用い、クロロ
ホルム−メタノール=7:3(w/w)の混合溶媒を移
動相として用いて溶出した。
【0011】次に、得られた画分を試料として、薄層ク
ロマトグラフィー(TLC)を行った。薄層はsilica g
el GF254(Merk社製)を用い、クロロホルム−メタノー
ル=7:3(w/w)の混合溶媒で3分間展開した。こ
の際、Rf値=0.3を指標とした。以上の操作によ
り、約150mgのDGDGを単離した。これを核磁気
共鳴分光装置(13C−NMR,67.5Hz,CDCl3 :
メタノール−d4 =3:1)により同定した。
ロマトグラフィー(TLC)を行った。薄層はsilica g
el GF254(Merk社製)を用い、クロロホルム−メタノー
ル=7:3(w/w)の混合溶媒で3分間展開した。こ
の際、Rf値=0.3を指標とした。以上の操作によ
り、約150mgのDGDGを単離した。これを核磁気
共鳴分光装置(13C−NMR,67.5Hz,CDCl3 :
メタノール−d4 =3:1)により同定した。
【0012】試験例1 DGDGが、藻食性巻貝類に対して摂餌刺激活性を示す
か否かを調べるため、アビセルプレートを用いた摂餌刺
激試験法(坂田完三、水産の研究、11,56(1992))に
基づいて試験を実施した。製造例1で単離したDGDG
の所定量を注射器を用いてアビセルプレートに塗布し、
これを8匹のアワビ稚貝を入れた試験水槽(水槽:45
×42×20cm、板厚2cm、水槽内の仕切り:1
2.5×35×15cm、図1参照)に沈めた。また、
DGDGを塗布しないアビセルプレートを対照として、
同様に試験に供した。これを一晩放置した後、アビセル
プレートの食み跡を目視により観察し、摂餌刺激活性の
判定を行った。結果を図2に示す。図中、Rは対照を示
し、数字はDGDGの塗布量を示す。なお、アビセルプ
レートは(商品名:Avicel SF (crystalline cellulos
e) 、旭化成(株)製)を使用した。
か否かを調べるため、アビセルプレートを用いた摂餌刺
激試験法(坂田完三、水産の研究、11,56(1992))に
基づいて試験を実施した。製造例1で単離したDGDG
の所定量を注射器を用いてアビセルプレートに塗布し、
これを8匹のアワビ稚貝を入れた試験水槽(水槽:45
×42×20cm、板厚2cm、水槽内の仕切り:1
2.5×35×15cm、図1参照)に沈めた。また、
DGDGを塗布しないアビセルプレートを対照として、
同様に試験に供した。これを一晩放置した後、アビセル
プレートの食み跡を目視により観察し、摂餌刺激活性の
判定を行った。結果を図2に示す。図中、Rは対照を示
し、数字はDGDGの塗布量を示す。なお、アビセルプ
レートは(商品名:Avicel SF (crystalline cellulos
e) 、旭化成(株)製)を使用した。
【0013】図から明らかなように、アビセルプレート
のDGDGを塗布した部分に食み跡が見られた。特に、
DGDGを120μg又は160μg塗布した部分に、
多くの食み跡が見られた。これに対して、DGDGを塗
布しない対照部分には、食み跡が見られなかった。この
ことから、茶から単離したDGDGが、アワビ稚貝に対
して摂餌刺激活性を有していることが示された。
のDGDGを塗布した部分に食み跡が見られた。特に、
DGDGを120μg又は160μg塗布した部分に、
多くの食み跡が見られた。これに対して、DGDGを塗
布しない対照部分には、食み跡が見られなかった。この
ことから、茶から単離したDGDGが、アワビ稚貝に対
して摂餌刺激活性を有していることが示された。
【0014】試験例2 この例では、DGDGが含まれる緑茶の脂溶性画分が、
藻食性巻貝類に対して摂餌刺激活性を示すことを明らか
にするために、以下の試験を行った。緑茶(やぶきた)
の葉500gをクロロホルム−メタノール=2:1(w
/w)の混合溶媒3Lに24時間浸漬して該緑茶中の脂
溶性画分を抽出を行った後、抽出液を濃縮した。得られ
た濃縮物の所定量をアビセルプレート(試験例1と同
じ)に塗布して、試験例1と同様に試験水槽に沈め、摂
餌刺激活性の判定を行った。結果を図3に示す。図中、
CEは該脂溶性画分の濃縮物を示し、数字は該濃縮物の
塗布量を示す。また、Rは該濃縮物を全く塗布していな
い対照を示す。図から明らかなように、茶の脂溶性画分
を塗布した部分に食み跡が見られることから、DGDG
と同様にアワビ稚貝に対して摂餌刺激活性を示すことが
確認された。
藻食性巻貝類に対して摂餌刺激活性を示すことを明らか
にするために、以下の試験を行った。緑茶(やぶきた)
の葉500gをクロロホルム−メタノール=2:1(w
/w)の混合溶媒3Lに24時間浸漬して該緑茶中の脂
溶性画分を抽出を行った後、抽出液を濃縮した。得られ
た濃縮物の所定量をアビセルプレート(試験例1と同
じ)に塗布して、試験例1と同様に試験水槽に沈め、摂
餌刺激活性の判定を行った。結果を図3に示す。図中、
CEは該脂溶性画分の濃縮物を示し、数字は該濃縮物の
塗布量を示す。また、Rは該濃縮物を全く塗布していな
い対照を示す。図から明らかなように、茶の脂溶性画分
を塗布した部分に食み跡が見られることから、DGDG
と同様にアワビ稚貝に対して摂餌刺激活性を示すことが
確認された。
【0015】実施例1 飲用するために抽出した後の茶殼8枚を、アビセルプレ
ート(試験例1と同じ)に付着させ、これを試験例1と
同様に、8匹のアワビ稚貝を入れた試験水槽に沈めた。
3日後に水槽から取り出し、該茶殼がアワビ稚貝により
摂餌されているか否かを目視により観察した。結果を図
4に示す。図から明らかなように、3日後には、ほとん
どの茶殼が食べ尽くされていた。したがって、アワビ稚
貝が茶殼そのものを餌料として摂取していることが判明
した。
ート(試験例1と同じ)に付着させ、これを試験例1と
同様に、8匹のアワビ稚貝を入れた試験水槽に沈めた。
3日後に水槽から取り出し、該茶殼がアワビ稚貝により
摂餌されているか否かを目視により観察した。結果を図
4に示す。図から明らかなように、3日後には、ほとん
どの茶殼が食べ尽くされていた。したがって、アワビ稚
貝が茶殼そのものを餌料として摂取していることが判明
した。
【0016】
【発明の効果】本発明により、茶葉及び/又は茶殼を含
む藻食性巻貝類の餌料が提供される。本発明は、従来あ
まり有効利用されていなかった茶殻を活用できることか
ら、実用性の高いものである。さらに、本発明によれ
ば、該巻貝類の養殖に際して、海藻以外の物質を餌料と
して使用できるので、餌料の確保が容易となり、該巻貝
類を安定的に養殖することが可能である。
む藻食性巻貝類の餌料が提供される。本発明は、従来あ
まり有効利用されていなかった茶殻を活用できることか
ら、実用性の高いものである。さらに、本発明によれ
ば、該巻貝類の養殖に際して、海藻以外の物質を餌料と
して使用できるので、餌料の確保が容易となり、該巻貝
類を安定的に養殖することが可能である。
【図1】 本発明に用いる水槽の一態様を示す一部切欠
き説明図である。
き説明図である。
【図2】 茶より単離したDGDGの摂餌刺激活性を示
す図で、上段はアビセルプレートへのDGDGの塗布状
態を、下段はアワビ稚貝によるDGDGの摂餌状態を示
す。
す図で、上段はアビセルプレートへのDGDGの塗布状
態を、下段はアワビ稚貝によるDGDGの摂餌状態を示
す。
【図3】 茶より抽出された脂溶性画分の摂餌刺激活性
を示す図で、上段はアビセルプレートへの脂溶性画分の
塗布状態を、下段はアワビ稚貝による脂溶性画分の摂餌
状態を示す。
を示す図で、上段はアビセルプレートへの脂溶性画分の
塗布状態を、下段はアワビ稚貝による脂溶性画分の摂餌
状態を示す。
【図4】 茶殼自体の摂餌刺激活性を示す図で、上段は
アビセルプレートへの茶殼の付着状態を示し、中間部は
24時間経過後のアワビ稚貝による茶殼の摂餌状態を、
下段は72時間経過後のアワビ稚貝による茶殼の摂餌状
態を示す。
アビセルプレートへの茶殼の付着状態を示し、中間部は
24時間経過後のアワビ稚貝による茶殼の摂餌状態を、
下段は72時間経過後のアワビ稚貝による茶殼の摂餌状
態を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 茶葉及び/又は茶殼を含むことを特徴と
する藻食性巻貝類の餌料。 - 【請求項2】 養殖用餌料として、茶葉及び/又は茶殻
を含む餌料を与えることを特徴とする藻食性巻貝類の養
殖方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9039709A JPH10215791A (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 藻食性巻貝類の餌料並びに該巻貝類の養殖方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9039709A JPH10215791A (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 藻食性巻貝類の餌料並びに該巻貝類の養殖方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10215791A true JPH10215791A (ja) | 1998-08-18 |
Family
ID=12560531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9039709A Pending JPH10215791A (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 藻食性巻貝類の餌料並びに該巻貝類の養殖方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10215791A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108522376A (zh) * | 2018-05-11 | 2018-09-14 | 柳州市柳南区动物疫病预防控制中心 | 藕塘养殖田螺的方法 |
CN108633797A (zh) * | 2018-05-11 | 2018-10-12 | 柳州市柳南区动物疫病预防控制中心 | 稻田养殖田螺的方法 |
CN108834964A (zh) * | 2018-06-06 | 2018-11-20 | 陈晨 | 一种螺蛳高效率的养殖方法 |
CN109819915A (zh) * | 2018-12-29 | 2019-05-31 | 傅特恩 | 一种贝类海鲜净化剂的制备方法及贝类海鲜的净化方法 |
-
1997
- 1997-02-10 JP JP9039709A patent/JPH10215791A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108522376A (zh) * | 2018-05-11 | 2018-09-14 | 柳州市柳南区动物疫病预防控制中心 | 藕塘养殖田螺的方法 |
CN108633797A (zh) * | 2018-05-11 | 2018-10-12 | 柳州市柳南区动物疫病预防控制中心 | 稻田养殖田螺的方法 |
CN108834964A (zh) * | 2018-06-06 | 2018-11-20 | 陈晨 | 一种螺蛳高效率的养殖方法 |
CN109819915A (zh) * | 2018-12-29 | 2019-05-31 | 傅特恩 | 一种贝类海鲜净化剂的制备方法及贝类海鲜的净化方法 |
CN109819915B (zh) * | 2018-12-29 | 2021-11-09 | 傅特恩 | 一种贝类海鲜净化剂的制备方法及贝类海鲜的净化方法 |
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