JPH10214267A - 手書き文字記号処理装置および手書き文字記号処理装置の制御プログラムを記録した媒体 - Google Patents

手書き文字記号処理装置および手書き文字記号処理装置の制御プログラムを記録した媒体

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JPH10214267A
JPH10214267A JP9015596A JP1559697A JPH10214267A JP H10214267 A JPH10214267 A JP H10214267A JP 9015596 A JP9015596 A JP 9015596A JP 1559697 A JP1559697 A JP 1559697A JP H10214267 A JPH10214267 A JP H10214267A
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stroke data
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Application number
JP9015596A
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Yasuhiro Aitani
泰博 藍谷
Tadashi Amano
督士 天野
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V30/00Character recognition; Recognising digital ink; Document-oriented image-based pattern recognition
    • G06V30/10Character recognition
    • G06V30/32Digital ink
    • G06V30/36Matching; Classification
    • G06V30/373Matching; Classification using a special pattern or subpattern alphabet

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Character Discrimination (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 手書き入力された文字や記号を高速でかつ容
易に検索する。 【解決手段】 手書き入力によってストロークデータ入
力部5から入力されたストロークデータを近似整形処理
し、一筆化処理して一筆ストロークデータを作成し、該
データを複素フーリエ変換処理してフーリエ係数を取得
するとともにストローク数を取得し、登録時には、辞書
フーリエ係数21および辞書ストローク数20と、辞書
ストロークデータ19とを互いに対応付けて辞書記憶部
17に記憶する。検索時には、検索フーリエ係数24お
よび検索ストローク数23を一時記憶部18に一時記憶
し、さらにストローク数20,23の比較結果によって
辞書ストロークデータ19を絞込み、フーリエ係数2
1,24の比較結果によって辞書ストロークデータ19
を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字や記号などの
手書き入力によって得られたストロークデータを文字列
単位で登録し、該ストロークデータを検索することがで
きる手書き文字記号処理装置および該装置の制御プログ
ラムを記録した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】手書き文字記号処理装置は、文字や記号
などが所定の入力ペンを用いて手書き入力される入力面
を備えたタブレットなどで実現される入力部であって、
入力された文字や記号のストロークデータが出力される
入力部と、入力部からのストロークデータを辞書登録し
て記憶する記憶部と、入力されたストロークデータに基
づく文字や記号、および該ストロークデータが文字認識
処理されて、辞書登録されたストロークデータの中から
選ばれた第1候補のストロークデータに基づく文字や記
号などを表示する表示部と、各部の動作を制御する制御
部とを含んで構成される。
【0003】従来技術の手書き文字記号処理装置では、
1文字単位で文字認識処理されるので、連続して文字列
が手書き入力されたときには得られたストロークデータ
が1文字などの所定のセグメント単位のストロークデー
タに切出され、符号化されて記憶される。1文字単位で
文字認識処理を実施する従来技術の装置は、たとえば特
開平4−313175号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の手書き文字
記号処理装置では、入力ペンを用いてタブレット上にノ
ート感覚で文字や記号を手書き入力することができる
が、前述したように1文字などの所定単位で文字認識処
理するので、切出し処理が必要である。切出し処理が不
適当であると、候補文字が選べなかったり、また選べて
も所望の文字から著しくかけ離れた文字であったりす
る。したがって、切出し処理が適切に行われたかどうか
を確認したり、不適切であったときに修正したりする操
作は必須である。しかし、このような操作は文字認識処
理に要する時間を長くする要因となる。また、オペレー
タにとって煩わしいものである。
【0005】本発明の目的は、手書き入力された文字や
記号を高速でかつ容易に検索することができる手書き文
字記号処理装置および該装置の制御プログラムを記録し
た媒体を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、文字や記号な
どが所定の指示手段を用いて手書き入力される入力面を
有し、指示手段による入力面の指示が開始されたときか
ら指示が終了したときまでの該指示手段の軌跡であるス
トロークデータを出力するストロークデータ入力手段
と、前記ストロークデータのうちの予め定められる文字
列単位のストロークデータからインクバンドルデータを
作成するインクバンドルデータ作成手段と、ストローク
データの登録時に、前記インクバンドルデータを辞書イ
ンクバンドルデータとし、前記予め定められる文字列単
位のストロークデータを辞書ストロークデータとして、
該辞書インクバンドルデータと該辞書ストロークデータ
とを互いに対応付けて記憶する辞書記憶手段と、ストロ
ークデータの検索時に、前記インクバンドルデータを検
索インクバンドルデータとして一時的に記憶する一時記
憶手段と、前記辞書インクバンドルデータと検索インク
バンドルデータとを比較し、検索インクバンドルデータ
に最も類似する辞書インクバンドルデータに対応付けら
れた辞書ストロークデータを選ぶ検索手段とを含むこと
を特徴とする手書き文字記号処理装置である。 本発明に従えば、手書き入力によって入力されたストロ
ークデータから文字列単位のインクバンドルデータが作
成されて、登録時には、辞書インクバンドルデータと辞
書ストロークデータとが互いに対応付けて記憶される。
検索時には、検索キーの検索インクバンドルデータが一
時記憶される。検索時にはさらに、辞書および検索イン
クバンドルデータが比較され、検索インクバンドルデー
タに最も類似する辞書インクバンドルデータに対応付け
られた辞書ストロークデータが選ばれる。 このように、インクバンドル単位で登録および検索する
ようにしたので、入力されたストロークデータを1文字
や部首などのセグメント単位に切出す処理が不要とな
る。これによって、切出し処理のために要していた計算
時間などが不要となる。また、切出し処理の結果をオペ
レータが逐次確認することや、不適切であったときに修
正する必要がなくなる。さらに、検索時にはインクバン
ドル単位で比較されるので、セグメント単位で比較する
ことに比べて1単位内のデータ量が増え、比較すべきデ
ータの数が低減する。したがって、連続して入力された
文字列の検索処理であっても高速で処理することが可能
となり、また簡単な操作で検索することが可能となる。
また、切出し処理を行わないようにしたことによって、
切出しが不適切なことによる検索精度の低下がなくな
り、安定した検索結果を得ることができる。また、オペ
レータの思考を途中で中断することなく、文字列を途中
で中断せずに手書きで入力することができる。インクバ
ンドル単位で処理することによって、細部の形状にこだ
わらない、文字列全体として類似した形状の文字列の検
索が可能となる。
【0007】また本発明は、前記インクバンドルデータ
作成手段は、前記予め定められる文字列単位のストロー
クデータを一筆化して一筆ストロークデータを作成する
一筆化手段と、前記一筆ストロークデータを予め定めら
れる数の等間隔の折れ線分で近似し、該折れ線分の単位
方向ベクトル列を折れ線分の長さに対する複素数値関数
とし、直交関数を基底とした変換係数を求める直交基底
変換手段とを含み、前記辞書記憶手段は、登録時に、前
記変換係数を辞書変換係数とし、該辞書変換係数と前記
辞書ストロークデータとを互いに対応付けて記憶する辞
書変換係数記憶手段を含み、前記一時記憶手段は、検索
時に、前記変換係数を検索変換係数として一時的に記憶
する検索変換係数記憶手段を含み、前記検索手段は、辞
書変換係数と検索変換係数とを比較し、検索変換係数に
最も近似の辞書変換係数に対応付けられた辞書ストロー
クデータを選ぶことを特徴とする。 本発明に従えば、手書き入力によって入力されたストロ
ークデータから一筆ストロークデータが作成され、該一
筆ストロークデータを直交基底変換処理して変換係数が
得られ、登録時には、辞書変換係数と辞書ストロークデ
ータとが互いに対応付けて記憶される。検索時には、検
索変換係数が一時記憶される。検索時にはさらに、辞書
および検索変換係数が比較され、検索変換係数に最も近
似の辞書変換係数に対応付けられた辞書ストロークデー
タが選ばれる。 このように、一筆ストロークデータを作成することによ
って、続け字で手書き入力されたときであっても検索可
能である。変換係数を比較し、文字認識辞書とのマッチ
ング処理を行わないで検索するようにしたので、文字認
識辞書にはない記号や図形であっても検索することがで
きる。
【0008】また本発明は、前記インクバンドルデータ
作成手段は、前記予め定められる文字列単位のストロー
クデータを一筆化して一筆ストロークデータを作成する
一筆化手段を含み、前記辞書記憶手段は、登録時に、前
記一筆ストロークデータを辞書一筆ストロークデータと
して、該辞書一筆ストロークデータと前記辞書ストロー
クデータとを互いに対応付けて記憶する辞書一筆ストロ
ーク記憶手段を含み、前記一時記憶手段は、検索時に、
前記一筆ストロークデータを検索一筆ストロークデータ
として一時的に記憶する検索一筆ストローク記憶手段を
含み、前記検索手段は、辞書一筆ストロークデータと検
索一筆ストロークデータとを比較し、検索一筆ストロー
クデータに最も類似の辞書一筆ストロークデータに対応
付けられた辞書ストロークデータを選ぶことを特徴とす
る。 本発明に従えば、手書き入力によって入力されたストロ
ークデータから一筆ストロークデータが作成され、登録
時には、辞書一筆ストロークデータと辞書ストロークデ
ータとが互いに対応付けて記憶される。検索時には、検
索一筆ストロークデータが一時記憶される。検索時には
さらに、辞書および検索一筆ストロークデータが比較さ
れ、検索一筆ストロークデータに最も類似の辞書一筆ス
トロークデータに対応付けられた辞書ストロークデータ
が選ばれる。 このように、一筆ストロークデータを作成することによ
って、続け字で手書き入力されたときであっても検索可
能である。一筆ストロークデータを比較して検索するよ
うにし、文字認識辞書とのマッチング処理を行わないよ
うにしたので、文字認識辞書にはない記号や図形であっ
ても容易に検索することができる。
【0009】また本発明は、前記辞書記憶手段は、登録
時に、前記予め定められる文字列単位のストロークデー
タのストローク数を辞書ストローク数とし、該辞書スト
ローク数と前記辞書ストロークデータとを互いに対応付
けて記憶する辞書ストローク数記憶手段をさらに含み、
前記一時記憶手段は、検索時に、前記予め定められる文
字列単位のストロークデータのストローク数を検索スト
ローク数として一時的に記憶する検索ストローク数記憶
手段をさらに含み、前記検索手段は、辞書ストローク数
と検索ストローク数との差の絶対値を求め、該値が予め
定められる閾値以内の辞書ストローク数に対応付けられ
た辞書ストロークデータを選び、選ばれた辞書ストロー
クデータに対応付けられた辞書変換係数と検索変換係数
とを比較し、検索変換係数に最も近似の辞書変換係数に
対応付けられた辞書ストロークデータを選ぶことを特徴
とする。 本発明に従えば、辞書変換係数と辞書ストローク数とが
辞書ストロークデータに対応付けて記憶され、検索変換
係数と検索ストローク数とが一時的に記憶される。検索
時には、上述のように、ストローク数による比較結果と
変換係数による比較結果とに基づいて、辞書ストローク
データが選ばれる。このように、ストローク数の比較結
果で辞書ストロークデータを絞込み、変換係数の比較結
果で辞書ストロークデータを決定して、検索処理を効率
良く実行することができる。また、変換係数を比較して
検索するようにし、文字認識辞書とのマッチング処理を
行わないようにしたので、文字認識辞書にはない記号や
図形のストロークであっても容易に検索することができ
る。
【0010】また本発明は、前記辞書記憶手段は、登録
時に、前記予め定められる文字列単位のストロークデー
タのストローク数を辞書ストローク数とし、該辞書スト
ローク数と前記辞書ストロークデータとを互いに対応付
けて記憶する辞書ストローク数記憶手段をさらに含み、
前記一時記憶手段は、検索時に、前記予め定められる文
字列単位のストロークデータのストローク数を検索スト
ローク数として一時的に記憶する検索ストローク数記憶
手段をさらに含み、前記検索手段は、辞書ストローク数
と検索ストローク数との差の絶対値を求め、該値が予め
定められる閾値以内の辞書ストローク数に対応付けられ
た辞書ストロークデータを選び、選ばれた辞書ストロー
クデータに対応付けられた辞書一筆ストロークデータと
検索一筆ストロークデータとを比較し、検索一筆ストロ
ークデータに最も類似の辞書一筆ストロークデータに対
応付けられた辞書ストロークデータを選ぶことを特徴と
する。 本発明に従えば、辞書一筆ストロークデータと辞書スト
ローク数とが辞書ストロークデータに対応付けて記憶さ
れ、検索一筆ストロークデータと検索ストローク数とが
一時的に記憶される。検索時には、上述のように、スト
ローク数による比較結果と一筆ストロークデータによる
比較結果とに基づいて、辞書ストロークデータが選ばれ
る。このように、ストローク数の比較結果で辞書ストロ
ークデータを絞込み、一筆ストロークデータの比較結果
で辞書ストロークデータを決定して、検索処理を効率良
く実行することができる。また、一筆ストロークデータ
を比較して検索するようにし、文字認識辞書とのマッチ
ング処理を行わないようにしたので、文字認識辞書には
ない記号や図形のストロークであっても容易に検索する
ことができる。
【0011】また本発明は、前記インクバンドルデータ
作成手段は、前記予め定められる文字列単位のストロー
クデータから擬似文字数を算出する擬似文字数算出手段
をさらに含み、前記辞書記憶手段は、登録時に、前記擬
似文字数を辞書擬似文字数とし、該辞書擬似文字数と前
記辞書ストロークデータとを互いに対応付けて記憶する
辞書擬似文字数記憶手段をさらに含み、前記一時記憶手
段は、検索時に、前記擬似文字数を検索擬似文字数とし
て一時的に記憶する検索擬似文字数記憶手段をさらに含
み、前記検索手段は、辞書擬似文字数と検索擬似文字数
との差の絶対値を求め、該値が予め定められる閾値以内
の辞書擬似文字数に対応付けられた辞書ストロークデー
タを選び、選ばれた辞書ストロークデータに対応付けら
れた辞書変換係数と検索変換係数とを比較し、検索変換
係数に最も近似の辞書変換係数に対応付けられた辞書ス
トロークデータを選ぶことを特徴とする。 本発明に従えば、辞書変換係数と辞書擬似文字数とが辞
書ストロークデータに対応付けて記憶され、検索変換係
数と検索擬似文字数とが一時的に記憶される。検索時に
は、上述のようにして擬似文字数による比較結果で辞書
ストロークデータが絞込まれ、変換係数による比較結果
で辞書ストロークデータが決定されるので、検索処理を
効率良く実行することができる。また、変換係数を比較
して検索するようにし、文字認識辞書とのマッチング処
理を行わないようにしたので、文字認識辞書にはない記
号や図形のストロークであっても容易に検索することが
できる。
【0012】また本発明は、前記インクバンドルデータ
作成手段は、前記予め定められる文字列単位のストロー
クデータから擬似文字数を算出する擬似文字数算出手段
をさらに含み、前記辞書記憶手段は、登録時に、前記擬
似文字数を辞書擬似文字数とし、該辞書擬似文字数と前
記辞書ストロークデータとを互いに対応付けて記憶する
辞書擬似文字数記憶手段をさらに含み、前記一時記憶手
段は、検索時に、前記擬似文字数を検索擬似文字数とし
て一時的に記憶する検索擬似文字数記憶手段をさらに含
み、前記検索手段は、辞書擬似文字数と検索擬似文字数
との差の絶対値を求め、該値が予め定められる閾値以内
の辞書擬似文字数に対応付けられた辞書ストロークデー
タを選び、選ばれた辞書ストロークデータに対応付けら
れた辞書一筆ストロークデータと検索一筆ストロークデ
ータとを比較し、検索一筆ストロークデータに最も類似
の辞書一筆ストロークデータに対応付けられた辞書スト
ロークデータを選ぶことを特徴とする。 本発明に従えば、辞書一筆ストロークデータと辞書擬似
文字数とが辞書ストロークデータに対応付けて記憶さ
れ、検索一筆ストロークデータと検索擬似文字数とが一
時的に記憶される。検索時には、上述のようにして擬似
文字数による比較結果で辞書ストロークデータが絞込ま
れ、一筆ストロークデータによる比較結果で辞書ストロ
ークデータが決定されるので、検索処理を効率良く実行
することができる。また、一筆ストロークデータを比較
して検索するようにし、文字認識辞書とのマッチング処
理を行わないようにしたので、文字認識辞書にはない記
号や図形のストロークであっても容易に検索することが
できる。
【0013】また本発明は、前記インクバンドルデータ
作成手段は、前記予め定められる文字列単位のストロー
クデータの特徴点を抽出して特徴点ストロークデータを
作成する特徴点抽出手段をさらに含み、該インクバンド
ルデータ作成手段の前記一筆化手段は、前記予め定めら
れる文字列単位のストロークデータに代わって前記特徴
点ストロークデータを一筆化することを特徴とする。 本発明に従えば、手書き入力によって入力されたストロ
ークデータから特徴点ストロークデータが作成され、該
特徴点ストロークデータから一筆ストロークデータが作
成される。このように、特徴点を抽出することによっ
て、処理データ量を低減し、精度が高く、処理速度が速
く、容易な検索処理を実行することができる。
【0014】また本発明は、前記検索手段によって選ば
れた辞書ストロークデータに基づく文字や記号を表示す
る表示手段をさらに含むことを特徴とする。 本発明に従えば、表示手段に文字や記号が表示されるの
で、オペレータは検索された文字や記号が適切であるか
どうかを見極めることができる。
【0015】また本発明は、前記手書き文字記号処理装
置は、前記表示手段に表示された文字や記号が所望の文
字または記号であるか否かを表す正誤データが入力され
る正誤データ入力手段をさらに含み、前記辞書記憶手段
は、辞書インクバンドルデータ毎に前記正誤データを記
憶する正誤データ記憶手段を含み、前記検索手段は、正
誤データによって所望の文字または記号であると示され
た辞書インクバンドルデータを置換対象とすることを特
徴とする。 本発明に従えば、表示手段に表示された文字や記号を目
視したオペレータが入力した正誤データは、辞書インク
バンドルデータ毎に記憶される。正誤データによって所
望の文字または記号であると示された辞書インクバンド
ルデータが置換対象とされる。したがって、適切な文字
や記号のみを他のインクバンドルデータに置換えたりす
ることができる。
【0016】また本発明は、文字や記号などが所定の指
示手段を用いて手書き入力される入力面を有する入力手
段を備えた手書き文字記号処理装置をコンピュータによ
って制御するためのプログラムを記録した媒体であっ
て、該制御プログラムは、コンピュータによって、前記
指示手段による入力面の指示が開始されたときから指示
が終了したときまでの該指示手段の軌跡であるストロー
クデータを出力させ、該ストロークデータのうちの予め
定められる文字列単位のストロークデータからインクバ
ンドルデータを作成させ、ストロークデータの登録時に
は、該インクバンドルデータを辞書インクバンドルデー
タとし、前記予め定められる文字列単位のストロークデ
ータを辞書ストロークデータとして、該辞書インクバン
ドルデータと該辞書ストロークデータとを互いに対応付
けて記憶させ、ストロークデータの検索時には、該イン
クバンドルデータを検索インクバンドルデータとして一
時的に記憶させ、検索時にはさらに、前記辞書インクバ
ンドルデータと検索インクバンドルデータとを比較し
て、検索インクバンドルデータに最も類似する辞書イン
クバンドルデータに対応付けられた辞書ストロークデー
タを選ばせることを特徴とする手書き文字記号処理装置
制御プログラムを記録した媒体である。 本発明に従えば、上述したような動作を手書き文字記号
処理装置に実行させるためのプログラムを記録した媒体
を提供することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に基づく手書き文字記号処
理装置は、文字や記号の手書き入力によって得られたス
トロークデータを文字列単位で登録し、該ストロークデ
ータを検索することを特徴とし、具体的には、ストロー
クデータのうちの予め定められる文字列単位のストロー
クデータからインクバンドルデータを作成し、登録時に
は、該インクバンドルデータを辞書インクバンドルデー
タとし、前記予め定められる文字列単位のストロークデ
ータを辞書ストロークデータとし、辞書インクバンドル
データと辞書ストロークデータとを互いに対応付けて辞
書記憶し、検索時には、該インクバンドルデータを検索
インクバンドルデータとして一時的に記憶し、さらに辞
書インクバンドルデータと検索インクバンドルデータと
を比較して、検索インクバンドルデータに最も類似する
辞書インクバンドルデータに対応付けられた辞書ストロ
ークデータを選ぶことを特徴とする。
【0018】すなわち、従来技術の装置のようなセグメ
ントデータは作成せず、手書き入力時のストロークデー
タをそのままインクバンドルデータとして取扱うことを
特徴とする。
【0019】ここで、ストロークデータは、入力ペンに
よる入力面の指示が開始されたとき(ペンダウン)から
指示が終了したとき(ペンアップ)までの該入力ペンの
軌跡を表す。インクバンドルデータとは、ひとまとまり
で入力されたストロークデータの塊であり、検索処理の
1単位となる単語毎にタイムアウトさせながら入力され
たストロークデータである。検索処理の1単位となる期
間を1インクバンドルとして、該単位期間内に手書き入
力によって得られたストロークデータとすることができ
る。前記単位期間は、たとえば1ストロークの終点から
次の1ストロークの開始点までの時間、すなわち入力ペ
ンを入力面から離反したペンアップから次に入力ペンを
入力面に当接したペンダウンまでの時間を求め、該時間
が予め定められる閾値時間を超えたタイムアウトの時点
から、次にタイムアウトとなる時点までの期間とするこ
とができる。あるいは、単位量を1インクバンドルとし
て、該単位量の手書き入力によるストロークデータ列と
してもかまわない。単位期間や単位量は、オペレータが
指定するようにしてもかまわない。また、セグメントデ
ータとは、手書き入力によって得られた複数のストロー
クデータから自動的に切出された、たとえば1文字、1
部首および1単語などの所定単位のストロークデータで
ある。
【0020】図1(A)は、本発明の第1実施形態であ
る手書き文字記号処理装置1の電気的構成を示すブロッ
ク図であり、図1(B)は手書き文字記号処理装置1の
インクバンドル記憶部15の構成を示す図である。
【0021】本実施形態の手書き文字記号処理装置1
は、基本的に、手書き入力によって入力された1インク
バンドルのストロークデータを一筆化して一筆ストロー
クデータを作成し、該一筆ストロークデータを直交基底
変換処理して変換係数を求めるとともに前記1インクバ
ンドルのストロークデータのストローク数を求め、登録
時には、該変換係数を辞書変換係数とし、該ストローク
数を辞書ストローク数とし、該辞書変換係数と辞書スト
ローク数とを1インクバンドルのストロークデータであ
る辞書ストロークデータに対応付けて辞書記憶し、検索
時には、該変換係数を検索変換係数とし、該ストローク
数を検索ストローク数として一時記憶し、さらにストロ
ーク数による比較結果と変換係数による比較結果とに基
づいて、辞書ストロークデータを選ぶことを特徴とす
る。
【0022】手書き文字記号処理装置1は、制御部2、
ROM(リードオンリメモリ)3、入力部4、RAM
(ランダムアクセスメモリ)6および表示部7を含み、
これらをシステムバス8で相互に接続して構成される。
【0023】表示部7は、たとえば液晶表示装置で実現
され、表示部7が備える表示画面上には入力部4のスト
ロークデータ入力部5が備える入力面が積層して配置さ
れる。該入力面は透光性を有し、表示画面に表示された
画像は入力面を通して目視可能である。該表示画面に
は、入力部4のストロークデータ入力部5から入力され
た手書きストロークデータや後述する検索処理によって
選ばれた第1候補の辞書ストロークデータに基づく文字
や記号などが表示される。
【0024】入力部4は、指示手段である入力ペンなど
と、該入力ペンで指示される前記入力面とを備えるスト
ロークデータ入力部5を含んで構成される。入力面には
予め定められる直交座標が設定されており、入力面を入
力ペンで指示することによって手書きで文字や記号が入
力される。また、ストロークデータ入力部5からは、入
力ペンによって指示された座標点を含むストロークデー
タを表すアナログ座標信号が出力され、アナログ/デジ
タル変換されて制御部2に与えられる。このようなスト
ロークデータ入力部5は、たとえば抵抗膜式、電磁誘導
式および静電誘導式などのタブレットで実現される。
【0025】制御部2は、たとえばCPU(中央演算処
理装置)で実現され、ROM3の近似整形処理手順記憶
部9、一筆化処理手順記憶部10、複素フーリエ変換処
理手順記憶部11および係数比較処理手順記憶部12な
どに記憶された処理手順にしたがって、装置1全体の動
作を制御する。これによって、1インクバンドルのスト
ロークデータの近似整形処理、一筆化処理、複素フーリ
エ変換処理および係数比較処理が実行される。ROM3
は、また、前記処理手順の他に、ストローク数差閾値1
3および係数相違度閾値14を記憶している。
【0026】RAM6は、ストロークデータ入力部5か
らのストロークデータを1インクバンドルを単位として
記憶し、辞書記憶部17および一時記憶部18を有する
インクバンドル記憶部15と、一筆ストローク記憶部1
6とを含んで構成される。
【0027】インクバンドル記憶部15の辞書記憶部1
7には、辞書ストロークデータ19、該データ19の辞
書ストローク数20、および該データ19の複素フーリ
エ変換処理によって得られた辞書フーリエ係数21など
が記憶される。一時記憶部18は検索時に入力される検
索キーの検索ストロークデータ22、該データ22の検
索ストローク数23、および該データ22の複素フーリ
エ変換処理によって得られた検索フーリエ係数24など
が記憶される。一筆ストローク記憶部16には、一筆化
処理によって得られた一筆ストロークデータが記憶され
る。
【0028】なお、前記手書き文字記号処理装置1では
インクバンドルデータをRAM6に記憶するような構成
としたが、たとえばファイル制御装置を設けて該装置の
ファイルからRAM6に読込むようにしてもかまわな
い。
【0029】次に、手書き文字記号処理装置1の登録動
作と検索動作とを説明する。図2は、該装置1の登録動
作を説明するためのフローチャートである。ステップa
1では、入力ペンによって入力面が指示されて文字や記
号が手書き入力されて、ストロークデータ入力部5から
ストロークデータが出力され、該データが近似整形処理
される。該近似整形処理は2段階で実施可能であるが、
変換係数を求める本実施形態では、第1段目のみの近似
整形処理を実施してもかまわない。
【0030】第1段目の近似整形処理は入力された生の
ストロークデータを表示するための処理であり、入力ペ
ンの滞留やぶれを吸収するために、同一点あるいは次の
点までの距離が短い点を取除き、平滑化する処理であ
る。第2段目の近似整形処理は表示用のストロークデー
タからDPマッチング用の特徴点ストロークデータを作
成する、いわゆる特徴点抽出処理であり、折れ曲がる点
や曲線部を構成する特徴となる点以外の点を間引く処理
である。第2段目の近似整形処理は、DPマッチング用
の回路に与えられる点の数が限られているため、また筆
記されたときのサイズや筆記速度に拘わらず点の対応が
取れるように実施される。本実施形態でこのような第2
段目の近似整形処理が省略できるのは、特徴点以外の点
を間引いたとしても、後述の変換係数であるフーリエ係
数を求めるときに予め定められる固定数の折れ線分で表
現し直されるからである。
【0031】図3は、近似整形処理方法を説明するため
の図である。図3(A)は、近似整形されたストローク
データ31による表記例を示す図であり、図3(B)
は、ストロークデータ31を示す図である。ストローク
データ31は、互いに直交するXY座標が設定された入
力面の座標点であって、入力ペンで指示された座標点を
表す座標データを含んで構成される。第1〜第4のスト
ロークST1〜ST4に含まれる座標点が近似整形され
ると、座標点P1〜P16が残され、これ以外の座標点
が取除かれる。
【0032】近似整形されたストロークデータ31は、
データの種類などを表すヘッダ32、座標点P1〜P1
6を表す座標データ33、および各ストロークST1〜
ST4の終了を表すストローク終端符号データ34を含
んで構成され、具体的に、ヘッダ32に続いて、第1ス
トロークST1の座標点P1〜P5を表す座標データ3
3、第1ストロークST1のストローク終端符号データ
34、第2ストロークST2の座標点P6〜P8を表す
座標データ33、第2ストロークST2のストローク終
端符号データ34、第3ストロークST3の座標点P
9,P10を表す座標データ33、第3ストロークST
3のストローク終端符号データ34、第4ストロークS
T4の座標点P11〜P16を表す座標データ33およ
び第4ストロークST4のストローク終端符号データ3
4の順番に構成される。なお、ヘッダ32には、ストロ
ークデータ31のストローク数が記憶されている。図3
の例では「4」である。
【0033】このような近似整形されたストロークデー
タ31は、インクバンドル記憶部15の辞書記憶部17
に辞書ストロークデータ19として記憶される。なお、
辞書ストロークデータ19として近似整形を施していな
い生のストロークデータを記憶してもかまわない。
【0034】ステップa2では、計時された時間が、1
インクバンドルを規定するための単位期間を超えたかど
うかが判断される。該単位期間は上述したようにして設
定でき、単位期間を超えたと判断されたときにはステッ
プa3に進み、超えていないと判断されたときにはステ
ップa1に戻る。前記単位期間内に、たとえば図3の第
1〜第4のストロークST1〜ST4が入力されたとき
には、該ストロークST1〜ST4のストロークデータ
が1インクバンドルのストロークデータとなる。
【0035】ステップa3では、前記ストロークデータ
31のヘッダ32に記憶されたストローク数から1イン
クバンドルデータのストローク数が、インクバンドル記
憶部15の辞書記憶部17の辞書ストローク数20とし
て記憶される。
【0036】ステップa4では、辞書記憶部17に記憶
された辞書ストロークデータ19を時系列の順番に接続
して、一筆ストロークデータ35が作成される。具体的
には、第1ストロークST1の第1番目の座標点P1か
らストローク数20として記憶した個数のストローク数
のストローク終端符号34までの座標点が順番に接続さ
れる。
【0037】図4は、一筆化処理方法を説明するための
図である。図4(A)は、一筆化処理された一筆ストロ
ークデータ35による表記例を示す図であり、図4
(B)は、一筆ストロークデータ35を示す図である。
一筆化処理されたストロークデータ35は、データの種
類などを表すヘッダ36、ストロークST1〜ST4が
一筆化された単一のストロークST5の座標点P1〜P
16を表す座標データ37およびストロークST5の終
了を表すストローク終端符号データ38を含んで構成さ
れ、具体的には、ヘッダ32に続いて、座標点P1〜P
16を表す座標データ37、ストローク終端符号データ
38の順番に構成される。ヘッダ36にはストローク数
「1」が記憶される。ストロークデータ35は、一筆ス
トローク記憶部16に記憶される。
【0038】ステップa5では、一筆化されたストロー
クデータ35に対して直交基底変換処理、本実施形態で
は、後述するような直交基底として三角関数をとった複
素フーリエ変換処理が実施され、フーリエ係数が取得さ
れる。ステップa6では、取得されたフーリエ係数がイ
ンクバンドル記憶部15の辞書記憶部17に辞書フーリ
エ係数21として記憶される。
【0039】なお、本実施形態では、前記複素フーリエ
変換処理として、電気通信学会論文誌 84/3 Vol.6-A N
o.3 pp.166-173 1984 上坂吉則「開曲線にも適用でき
る新しいフーリエ記述子」に開示されている変換処理を
採用した。この変換処理によれば、具体的に以下のよう
にして複素フーリエ変換処理が実施される。図5は、複
素フーリエ変換処理の動作を説明するためのフローチャ
ートである。図6は、複素フーリエ変換処理されたスト
ロークデータ39を示す図である。
【0040】ステップb1では、一筆化されたストロー
クが、長さが互いに等しい所定数の折れ線分で近似さ
れ、通過点が取出される。すなわち、折れ線分の長さを
δとし、折れ線分の数をnとし、折れ線分の通過点のX
Y座標を(x(j),y(j))とし、x軸を実軸とし
y軸を虚軸とする複素平面を考え、前記通過点を該複素
平面上の複素数z(j) z(j)= x(j)+iy(j) …(1) と同一視する。ここで、n=(折れ線分の通過点の数)
−1であり、j=0,1,…,nであり、iは虚数単位
を表す。
【0041】前記折れ線分の数nは、後で実施する変換
処理を高速で行うために、64,128,256などの
2の倍数であることが好ましい。折れ線分の数nが多い
ほど変換処理によって得られる情報は多くなるが、より
長い処理時間を要することとなる。したがって、折れ線
分の数nは、想定される一筆化ストロークの形状に応じ
て決定することが好ましく、本実施形態では256とし
た。
【0042】ステップb2では、折れ線分の単位方向ベ
クトルが求められる。すなわち、複素数z(j)での折
れ線分の単位方向ベクトルの複素数値表現である複素数
w(j)を得る。具体的に、複素数w(j)は、 w(j)=(z(j+1)−z(j))/δ …(2) で与えられ、「P表現」と呼ばれる。P表現から定まる
関数c(k)は、 で表され、wの離散フーリエ変換という。ここで、k=
0,…,n−1である。この式(3)をwについて解く
と、 となる。
【0043】ステップb3では、単位方向ベクトルを複
素数値として周期関数で変換されて、フーリエ係数が求
められる。具体的には、いま、関数c(k)のベクトル
関数をC(k)で表し、関数C(k)に対して、 C(k)= c(k) (ここで、k=0,1,…,n/2) C(k)= c(n+k) (ここで、k=−n/2+1,…,−1) …(5) とおくと、変数変換によって式(4)は、 となる。│k│>NなるC(k)を0として、式(4)
から得られるwN(j) をN次のP表現といい、これを式(2)に用いて得られ
る関数zN(j) をN次の再生曲線と呼ぶ。ただし、zN(0)=z
(0)にとる。N次再生曲線CNは係数cのうちの2N
+1個の低域成分で記述され、概形を表す近似曲線とな
る。
【0044】前記再生曲線の次数Nは小さすぎると形状
の相違を再現できなくなり、反対に大きすぎると細部の
違いに注目してしまうこととなる。したがって、これら
を考慮して最適な次数Nを設定することが好ましく、本
実施形態では4とした。
【0045】このような複素フーリエ変換処理によっ
て、図6に示されるように前述したストロークデータ3
1,35と同様のヘッダ40、座標データ41およびス
トローク終端符号データ42に加えて、フーリエ係数4
3を含んで構成されるストロークデータ39が作成され
る。
【0046】図7は、他の登録処理の動作を説明するた
めのフローチャートである。図2の登録動作はインクバ
ンドルデータを1つずつ処理するものであったのに対し
て、図7の登録動作は複数のインクバンドルデータを続
けて処理するものである。該フローチャートは図2のフ
ローチャートにステップa7,a8を追加したものであ
り、同じステップの説明は省略する。
【0047】ステップa3の処理が終了したステップa
7では、続いて次のインクバンドルデータを処理するか
どうかが判断される。たとえば、オペレータの登録の指
示があってからステップa4以降の処理を行うようにし
ておき、ステップa2でタイムアウト後、登録の指示が
なく、続いて手書き入力されたことで判断してもかまわ
ない。また、装置1に対して、続けて入力するモードと
1つずつ入力するモードとを実施可能としておき、前者
のモードが設定されていることによって判断してもよ
い。次のインクバンドルデータを処理すると判断された
ときにはステップa1に戻り、処理しないと判断された
ときにはステップa8に進み、該ステップa8で登録す
ると判断されると前述したステップa4以降の処理を実
行する。
【0048】図8は、検索処理の動作を説明するための
フローチャートである。手書き文字記号処理装置1の検
索処理動作とは、前記登録処理によって登録されたデー
タの中から、所望のデータを検索するものである。この
とき検索キーがキーワードとして用いられ、該検索キー
は検索時に新たに入力してもよいし、既に登録されたデ
ータの中から選んでもかまわない。本実施形態では、新
たに入力する例について説明する。
【0049】ステップc1では、検索キーが手書き入力
され、これによってストロークデータ入力部5からスト
ロークデータが出力され、該ストロークデータが前記ス
テップa1〜a6と同様にして処理される。そして、1
インクバンドルデータのストロークデータがインクバン
ドル記憶部15の一時記憶部18の検索ストロークデー
タ22として記憶され、該ストロークデータのストロー
ク数がインクバンドル記憶部15の一時記憶部18の検
索ストローク数23として記憶され、検索ストロークデ
ータ22を時系列の順番に接続して一筆ストロークデー
タが作成され、該一筆ストロークデータに対して複素フ
ーリエ変換処理を実施してフーリエ係数が取得され、該
フーリエ係数がインクバンドル記憶部15の一時記憶部
18の検索フーリエ係数24として記憶される。
【0050】ステップc2では、第n番目の辞書インク
バンドルが比較対象の候補に設定される。ステップc3
では、ステップc1で入力された検索キーとステップc
2で比較対象の候補とされた辞書インクバンドルとが、
後述するようにして比較される。ここで、辞書および検
索ストローク数20,23と、辞書および検索フーリエ
係数21,24とが用いられる。そして、予め定められ
る手法で検索キーに対する第n番目の辞書インクバンド
ルの相違度が求められる。
【0051】ステップc4では、前記ステップc3で求
められた相違度が、ROM3に記憶された係数相違度閾
値14を超えたかどうかが判断される。超えたときには
ステップc7に進み、超えていないときにはステップc
5に進む。ステップc5では、第n番目の辞書インクバ
ンドルのストロークデータ19に基づく文字や記号が表
示部7に表示される。
【0052】ステップc6では、第n+1番目の辞書イ
ンクバンドルを検索するかどうかを判断する。検索する
と判断されたときにはステップc7に進み、検索しない
と判断されたときには検索処理を終了する。ステップc
7では、第n+1番目の辞書インクバンドルを比較対象
の候補としてステップc3に戻る。
【0053】なお、本実施形態では、選ばれた辞書イン
クバンドルのストロークデータ19に基づく文字や図形
が表示部7に表示される毎に、次の辞書インクバンドル
を検索するかどうかを判断するようにしたが、表示する
データ数を予め定めておき、この数だけ表示されたかど
うかを判断するようにしてもかまわない。
【0054】図9は、前記ステップc3の比較動作を詳
細に説明するためのフローチャートである。ステップd
1では、辞書ストローク数20と検索ストローク数23
との差の絶対値が求められる。ステップd2では、ステ
ップd1で求めたストローク数の差の絶対値が、ROM
3に記憶されたストローク数差閾値13を超えているか
どうかが判断される。超えているときにはステップd3
に進み、超えていないときにはステップd4に進む。ス
テップd3では、相違度を無限大に設定して比較処理を
終了する。
【0055】ステップd4では、辞書フーリエ係数21
と検索フーリエ係数24との距離の自乗が、各次数成分
毎に求められる。ステップd5では、ステップd4で求
めた係数の各次数成分毎の距離の自乗が、高次数よりも
低次数の方が係数の重みが重くなるように重付けられて
足合わされ、相違度が求められる。前記重付けは、たと
えば0次成分を25とし、1次成分を16とし、2次成
分を9とし、3次成分を4とし、4次成分を1としても
かまわない。このような、低次数の係数が重くなるよう
な重付けをすることによって、重付けしないで足合わせ
る場合と比較して、形状の差異が大きいときの相違度を
より大きくすることができ、形状の差異を制度よく見分
けることができる。
【0056】以上のように第1実施形態によれば、スト
ロークデータ入力部5からのストロークデータを近似整
形処理してストロークデータ31を作成し、該ストロー
クデータ31を一筆化処理してストロークデータ35を
作成し、該ストロークデータ35を複素フーリエ変換処
理してフーリエ係数43を取得するとともにストローク
数を取得し、登録時には、辞書ストロークデータ19
と、辞書ストローク数20および辞書フーリエ係数21
とを互いに対応付けて辞書記憶部17に記憶する。検索
時には、検索ストロークデータ22と、検索ストローク
数23および検索フーリエ係数24とを一時記憶部18
に一時記憶する。検索時にはさらに、辞書および検索ス
トローク数20,23の比較結果で辞書ストロークデー
タ19を絞込み、さらに辞書および検索フーリエ係数2
1,24の比較結果で辞書ストロークデータ19を決定
している。
【0057】このように、文字列単位でデータを処理す
るようにしたので、入力されたストロークデータを1文
字や部首などのセグメント単位に切出す処理が不要とな
る。これによって、切出し処理のために要していた計算
時間などが不要となる。また、切出し処理の結果をオペ
レータが逐次確認することや、不適切であったときに修
正する必要がなくなる。さらに、検索時には文字列単位
で比較されるので、セグメント単位で比較することに比
べて1単位内のデータ量が増え、比較すべきデータの量
が低減する。したがって、検索処理を高速で行うことが
可能となる。また、切出し処理を行わないようにしたこ
とによって、切出しが不適切なことによる検索精度の低
下がなくなり、安定した検索結果を得ることができる。
また、オペレータの思考を途中で中断することなく、文
字を途中で中断せずに手書きで入力することができる。
文字列単位で処理することによって、細部の形状にこだ
わらない、文字列全体として類似した形状の文字列の検
索が可能となる。
【0058】また、一筆ストロークデータ35を作成す
ることによって、続け字で手書き入力されたときであっ
ても検索可能である。フーリエ係数43を比較し、文字
認識辞書とのマッチング処理を行わないで検索するよう
にしたので、文字認識辞書にはない記号や図形であって
も検索できる。また、ストローク数とフーリエ係数とを
用いることによって、検索処理を効率良く実行すること
ができる。
【0059】また、表示部7には検索された文字や記号
が表示されるので、オペレータは検索された文字や記号
が適切であるかどうかを見極めることができる。
【0060】なお、第1実施形態では、検索処理に要す
る時間を低減することを優先的に実施するために、フー
リエ係数を登録時に求めて、インクバンドル記憶部15
の辞書記憶部17に記憶するようにしたが、記憶容量の
低減を優先的に実施するのであれば、一筆化処理と複素
フーリエ変換処理とを検索時に行うようにして、辞書記
憶部17に記憶するデータ量を低減させてもかまわな
い。ただし、この場合、処理速度は遅くなる。
【0061】また、第1実施形態では直交基底変換処理
として、三角関数を基底とする複素フーリエ変換処理を
説明したが、他の既知の基底関数を用いて変換する例も
本発明の範囲に属するものである。たとえば、ウォルシ
ュ関数を基底とするウォルシュ・アダマール変換を用い
てもかまわない。この場合は、+1、−1のみを値とす
るウォルシュ関数を用いるので、乗除を必要とせず、加
減算のみで処理することができる。したがって、たとえ
ば電子手帳などの乗除のためのハードウエアを持たない
小型の機器であっても実現することができる。
【0062】第1実施形態では、検索時において、スト
ローク数の比較結果によって辞書ストロークデータ19
を絞込み、フーリエ係数の比較結果によって辞書ストロ
ークデータ19を決定しているが、登録時に、辞書スト
ロークデータ19と、辞書擬似文字数および辞書フーリ
エ係数21とを互いに対応付けて辞書記憶部17に記憶
し、検索時に、検索ストロークデータ22と、検索擬似
文字数および検索フーリエ係数24とを一時記憶部18
に一時記憶し、検索時にはさらに、擬似文字数の比較結
果によって辞書ストロークデータを絞込み、さらにフー
リエ係数の比較結果によって辞書ストロークデータを決
定する例も本発明の範囲に属するものである。擬似文字
数は、後述する第2実施形態と同様にして求めることが
できる。
【0063】図10(A)は、本発明の第2実施形態で
ある手書き文字記号処理装置51の電気的構成を示すブ
ロック図であり、図10(B)は手書き文字記号処理装
置51のインクバンドル記憶部55の構成を示す図であ
る。
【0064】本実施形態の手書き文字記号処理装置51
は、基本的に、手書き入力によって入力された1インク
バンドルのストロークデータから一筆ストロークデータ
を作成するとともに擬似文字数を算出し、登録時には、
辞書一筆ストロークデータと辞書擬似文字数とを辞書ス
トロークデータに対応付けて辞書記憶し、検索時には、
検索一筆ストロークデータと検索擬似文字数とを一時記
憶し、検索時にはさらに、辞書擬似文字数および検索擬
似文字数の比較結果と、辞書一筆ストロークデータおよ
び検索一筆ストロークデータの比較結果とに基づいて辞
書ストロークデータを選ぶことを特徴とする。
【0065】手書き文字記号処理装置51は、前記手書
き文字記号処理装置1とほぼ同様にして構成され、制御
部2、ROM3、入力部4、RAM6および表示部7を
含み、これらをシステムバス8で相互に接続して構成さ
れる。同様の構成要素には同じ参照符号を付して説明は
省略する。
【0066】ROM3には、前述した近似整形処理手順
記憶部9および一筆化処理手順記憶部10の他に、擬似
文字数算出処理手順記憶部52とストローク照合処理手
順記憶部53とを含んで構成される。制御部2は、これ
らの記憶部に記憶された処理手順にしたがって、装置5
1全体の動作を制御する。これによって、ストロークデ
ータの近似整形処理、一筆化処理、擬似文字数算出処理
およびストローク照合処理が実行される。ROM3は、
また、前記処理手順の他に、擬似文字数差閾値54を記
憶している。
【0067】RAM6は、ストロークデータ入力部5か
らのストロークデータを1インクバンドルを単位として
記憶し、前記インクバンドル記憶部15と同様に辞書記
憶部17および一時記憶部18を有するインクバンドル
記憶部55を有し、さらに、相違度記憶部56、検索ス
トローク記憶部57および辞書ストローク記憶部58を
含んで構成される。インクバンドル記憶部55の辞書記
憶部17には、前述した辞書ストロークデータ19の他
に、1インクバンドル内の辞書擬似文字数59などが記
憶される。検索時に用いられる一時記憶部18には、前
述した辞書ストロークデータ22の他に、1インクバン
ドル内の辞書擬似文字数60などが記憶される。
【0068】なお、前記手書き文字記号処理装置51も
前記装置1と同様に、たとえばファイル制御装置を設け
て該装置のファイルからインクバンドルデータをRAM
6に読込むようにしてもかまわない。
【0069】図11は、手書き文字記号処理装置51の
登録動作を説明するためのフローチャートである。該フ
ローチャートは、前述した図7のステップa1,a2,
a7に、ステップa9を追加したものである。ステップ
a1では、ストロークデータ入力部5から出力されたス
トロークデータが第1実施形態と同様にして近似整形処
理される。近似整形されたストロークデータは、インク
バンドル記憶部55の辞書記憶部17に辞書ストローク
データ19として記憶される。なお、本実施形態では、
第1実施形態のように変換係数を用いないので、近似整
形処理は2段階で実施される。手書き入力によって入力
されたストロークデータから特徴点を抽出することによ
って、処理データ量を低減し、精度が高く、処理速度が
速く、容易な検索処理を実行することができる。
【0070】ステップa2では、計時された時間が、1
インクバンドルを規定するための単位期間を超えたかど
うかが判断される。該単位期間は、第1実施形態と同様
にして設定される。単位期間を超えたと判断されたとき
にはステップa9に進み、超えていないと判断されたと
きにはステップa1に戻る。
【0071】ステップa9では、1インクバンドルのス
トロークデータを一筆化した後に、後述するようにして
求められた擬似文字数がインクバンドル記憶部55の辞
書記憶部17の辞書擬似文字数59として記憶される。
【0072】ステップa9の処理が終了したステップa
7では、続いて次のインクバンドルデータを処理するか
どうかが判断される。この判断は、第1実施形態と同様
にして判断される。次のインクバンドルデータを処理す
ると判断された場合にはステップa1に戻り、処理しな
いと判断された場合には登録処理を終了する。
【0073】このような動作によって、インクバンドル
データを続けて処理することができるが、第1実施形態
で説明したようにしてインクバンドルデータを1つずつ
処理してもかまわない。
【0074】図12は、擬似文字数の算出方法を説明す
るための図であり、一筆ストロークデータに基づく表記
例を示す図である。一筆ストロークST5を囲む最小の
外接矩形61を考え、該外接矩形61のX軸およびY軸
上の最大および最小の座標点xmax,xmin,ym
ax,yminを得る。擬似文字数mは、 m=(xmax−xmin)/(ymax−ymin) で求められる。なお、小数点以下の値は、たとえば四捨
五入されて、mは整数値で表される。また、1ストロー
クでX軸方向に長く伸びた文字、たとえば漢数字の
「一」や、Y軸方向に長く伸びた文字列など、mが1よ
りも小さくなる場合は、mは1に設定される。図12の
例では、擬似文字数mは2となる。
【0075】図13は、手書き文字記号処理装置51の
検索処理の動作を説明するためのフローチャートであ
る。該装置51の検索処理動作においても検索キーが用
いられ、該検索キーは検索時に新たに入力してもよい
し、既に登録されたデータの中から選んでもかまわな
い。本実施形態でも新たに入力する例について説明す
る。
【0076】ステップe1では、検索キーが手書き入力
され、ストロークデータ入力部5からストロークデータ
が出力される。そして、該ストロークデータのうちの1
インクバンドルのストロークデータが、インクバンドル
記憶部55の一時記憶部18に検索ストロークデータ2
2として記憶される。
【0077】ステップe2では、検索ストロークデータ
22が近似整形処理され、一筆ストロークデータが作成
され、一筆化されたストロークデータから擬似文字数が
取得され、取得した擬似文字数がインクバンドル記憶部
55の一時記憶部18に検索擬似文字数60として記憶
される。一筆ストロークデータは、RAM6の検索スト
ローク記憶部57に記憶される。
【0078】ステップe3では、第n番目の辞書インク
バンドルが比較対象に設定される。ステップe4では、
ステップe1で入力された検索キーとステップe3で対
象とされた辞書インクバンドルとが後述するようにして
比較され、予め定められる手法で検索キーに対する辞書
インクバンドルの相違度が求められる。ここで、辞書お
よび検索擬似文字数59,60と、検索ストローク記憶
部57および辞書ストローク記憶部58に記憶されたデ
ータが用いられる。
【0079】ステップe5では、前記ステップe4で求
められた相違度が、RAM6の相違度記憶部56に格納
される。ここで、記憶される相違度は、辞書インクバン
ドルに対応付けて格納される。ステップe6では、全て
の辞書インクバンドルの相違度が求められたかどうか、
すなわちまだ辞書インクバンドルがあるかどうかが判断
される。まだあると判断されたときにはステップe7に
進み、ないと判断されたときにはステップe8に進む。
ステップe7では、第n+1番目の辞書インクバンドル
を比較対象としてステップe4に戻る。
【0080】ステップe8では、相違度記憶部56に記
憶された相違度が値の大小の順番に並べ替えられる。ス
テップe9では、最上位の相違度に対応付けられた辞書
インクバンドルが第1候補として選択される。ステップ
e10では、選択された第1候補の辞書インクバンドル
の辞書ストロークデータ19に基づく文字や記号を表示
部7に表示する。
【0081】ステップe11では、表示された文字や記
号が適切であるかどうかのオペレータの判断に基づき、
次の順位の辞書インクバンドルを表示するかどうかが判
断される。表示すると判断されたときにはステップe1
2に進み、表示しないと判断されたときには検索処理を
終了する。ステップe12では次の順位の相違度に対応
付けられた辞書インクバンドルを選択してステップe1
0に戻る。
【0082】図14は、前記ステップe4の比較動作を
詳細に説明するためのフローチャートである。ステップ
f1では、辞書擬似文字数59と検索擬似文字数60と
の差の絶対値が求められる。ステップf2では、ステッ
プf1で求めた擬似文字数の差の絶対値が、ROM3に
記憶された擬似文字数差閾値54を超えているかどうか
が判断される。超えているときにはステップf3に進
み、超えていないときにはステップf4に進む。ステッ
プf3では、相違度を無限大に設定して比較処理を終了
する。
【0083】ステップf4では、辞書ストロークデータ
19を近似整形処理し、一筆化処理して一筆ストローク
データを作成する。この一筆ストロークデータは、RA
M6の辞書ストローク記憶部58に記憶される。
【0084】ステップf5では、検索ストローク記憶部
57と辞書ストローク記憶部58とに記憶された一筆ス
トロークデータが、ストローク照合処理手順記憶部53
に記憶されたDPマッチング処理によって比較され、相
違度が求められる。DPマッチング処理は、「Bellman,
R.and Dreysus,S.,“Applied Dynamic Programming",P
rinceton University Press,1962」の手法を用いるこ
とができる。該DPマッチング処理における相違度スコ
アは、対象データhdのi番目の方向データおよび座標
値をhdi、(xdi,ydi)とし、キーデータhf
のj番目の方向データおよび座標値をhfj、(xf
j,yfj)として、 d(i,j)=│hdi−hfi│+│xdi−xfj│+│ydi−yfj│ D(i,j)= min(D(i,j−1),D(i−1,j),D(i−1,j−1))+ d(i,j) …(9) で求められる。このようにして得られた相違度スコアを
検索ストロークの特徴点数で割って、比較対象である辞
書インクバンドルの相違度が求められる。
【0085】以上のように第2の実施形態によれば、第
1実施形態と同様に、文字列単位で処理するようにした
ので、切出し処理が不要となり、比較すべきデータの量
が低減する。したがって、検索処理を高速で安定して行
うことが可能となる。また、オペレータの思考を途中で
中断することなく、文字を途中で中断せずに手書きで入
力することができる。
【0086】第2実施形態では、具体的に、辞書擬似文
字数59と検索擬似文字数60とを比較して辞書ストロ
ークデータを絞込み、辞書ストロークデータと検索スト
ロークデータとを一筆化して、検索一筆ストロークデー
タに最も近似の辞書一筆ストロークデータに対応する辞
書ストロークデータ19を選んでいる。
【0087】したがって、一筆ストロークデータを作成
することによって、続け字で手書き入力されたときであ
っても検索可能である。擬似文字数の比較結果と一筆ス
トロークデータの比較結果とに基づいて辞書ストローク
データを検索するようにし、文字認識辞書とのマッチン
グ処理を行わないようにしたので、文字認識辞書にはな
い記号や図形であっても容易に効率良く検索することが
できる。
【0088】また、擬似文字数59,60の算出を登録
時に実施することによって、検索時には擬似文字数5
9,60を比較するだけでよく、検索処理を軽減するこ
とができ、検索処理に要する時間を短縮することができ
る。また、細部の形状にこだわらない全体の形状が類似
したインクバンドルを検索することができる。
【0089】なお、第2実施形態では、検索時に辞書ス
トロークデータ19を一筆化して一筆ストロークデータ
を作成してDPマッチング処理をしているが、登録時に
一筆ストロークデータを作成して辞書ストロークデータ
に対応付けて記憶してもかまわない。これによって検索
処理の速度を高速化することができる。
【0090】また、第2実施形態において、制御部2な
どを用いてソフトウエア的に比較して検索する例につい
て説明したが、文字認識の技術で既に用いられているス
トローク照合LSIを用いて比較検索を行ってもかまわ
ない。ストローク照合LSIは、認識したい文字のスト
ロークが入力部から入力され、近似整形され、特徴点抽
出され、一筆化されて得られた一筆ストロークを辞書R
OM内の辞書ストロークと順次的に比較するものであ
る。入力された文字から得られた一筆ストロークの代わ
りに、辞書インクバンドルから作成した辞書ストローク
を予め作成してストローク照合LSIに与えることで、
高速にストロークの相違度を求めることができる。この
ようなストローク照合LSIを検索処理にも用いること
によって、ストローク照合のための他の回路を追加せず
に高速にストローク照合処理を実施することができる。
【0091】また、第2実施形態では、まず擬似文字数
で辞書ストロークデータを絞込み、次に一筆ストローク
データで辞書ストロークデータを決定しているが、スト
ローク数で辞書ストロークデータを絞込んでから一筆ス
トロークデータで辞書ストロークデータを決定する例も
本発明の範囲に属するものである。ストローク数による
絞込みは、第1実施形態と同様にして、辞書ストローク
数と検索ストローク数との差の絶対値を求め、該値が予
め定められる閾値以内の辞書ストローク数に対応付けら
れた辞書ストロークデータを選ぶことによって行うこと
ができる。
【0092】さらに、第1実施形態ではストローク数を
用いて、第2実施形態では擬似文字数を用いて、それぞ
れ辞書ストロークデータの絞込みを行っているが、スト
ローク数による絞込みを行わないで交換係数で直ちに辞
書ストロークデータを決定する例や、擬似文字数による
絞込みを行わないで一筆ストロークデータで直ちに辞書
ストロークデータを決定する例も本発明の範囲に属する
ものである。
【0093】図15は、本発明の第3実施形態である手
書き文字記号処理装置71の電気的構成を示すブロック
図である。本実施形態の手書き文字記号処理装置71
は、検索結果が適切であるかどうかを示す正誤データを
オペレータが入力可能とし、該データを正誤フラグによ
って記憶することを特徴とし、正誤フラグによって指定
された辞書インクバンドルを置換処理の対象としたもの
である。
【0094】本実施形態の手書き文字記号処理装置71
では、テキストデータの検索や置換処理とは異なり、検
索結果として得られた辞書インクバンドルがオペレータ
の意図しないものである場合がある。このため本実施形
態では、検索結果をオペレータが目視で判定して正誤を
指示するようにしている。
【0095】手書き文字記号処理装置71は、前記手書
き文字記号処理装置51とほぼ同様にして構成され、制
御部2、ROM3、入力部4、RAM6および表示部7
を含み、これらをシステムバス8で相互に接続して構成
される。同様の構成要素には同じ参照符号を付して説明
は省略する。入力部4は、前記ストロークデータ入力部
51に加えて、正誤データ入力部74を含んで構成され
る。
【0096】ROM3は、前記近似整形処理手順記憶部
9、一筆化処理手順記憶部10、擬似文字数算出処理手
順記憶部52およびストローク照合処理手順記憶部53
に加えて、正誤入力処理手順記憶部72を含んで構成さ
れる。制御部2は、これらの記憶部などに記憶された処
理手順にしたがって、装置71全体の動作を制御する。
これによって、ストロークデータの近似整形処理、一筆
化処理、擬似文字数算出処理、ストローク照合処理およ
び正誤入力処理が実行される。ROM3は、また、前記
処理手順の他に、擬似文字数差閾値54を記憶してい
る。
【0097】RAM6は、前記インクバンドル記憶部5
5、相違度記憶部56、検索ストローク記憶部57およ
び辞書ストローク記憶部58に加えて、正誤フラグ記憶
部73を含んで構成される。
【0098】図16は、手書き文字記号処理装置71の
検索動作を説明するためのフローチャートである。な
お、登録動作は第2実施形態と同様にして実施される。
本実施形態の検索動作は図13のステップに、ステップ
e13を追加したものであり、同様のステップの説明は
省略する。
【0099】ステップe10で選択された辞書インクバ
ンドルのストロークデータ19に基づく文字や記号が表
示部7に表示された後のステップe13では、オペレー
タが表示された文字や記号を確認して適切であるかどう
かを判断し、判断結果を正誤データ入力部74から入力
する。この入力に基づいて正誤フラグが、辞書インクバ
ンドルに対応付けて正誤フラグ記憶部73に記憶され
る。ステップe13の処理が終了すると前記ステップe
11に進む。
【0100】図17は、正誤フラグを用いた辞書インク
バンドルの置換動作を説明するためのフローチャートで
ある。ステップg1では、登録時と同様にして、置換用
のインクバンドルが手書き入力されて、ストロークデー
タがインクバンドル記憶部55に記憶される。なお、置
換用のデータは、手書き入力したものに限らず、文字認
識によって選ばれるテキストデータであってもかまわな
い。
【0101】ステップg2では、前述したような検索動
作によって選ばれた最上位の相違度の辞書インクバンド
ルが選択される。ステップg3では、選択されたインク
バンドルに対応付けられた正誤フラグが真かどうかが判
断される。真であると判断されたときにはステップg4
に進み、真でないと判断されたときにはステップg5に
進む。
【0102】ステップg4では、ステップg2で選択さ
れた辞書インクバンドルがステップg1で入力されたイ
ンクバンドルに置換えられる。ステップg5では、次の
順位の辞書インクバンドルの処理が必要かどうかが判断
される。次の順位の辞書インクバンドルがあるときな
ど、処理が必要と判断されたときにはステップg6に進
み、処理が必要ではないと判断されたときには置換処理
を終了する。ステップg6では、次の順位の相違度の辞
書インクバンドルが選択されて、ステップg3に戻る。
したがって、正誤フラグが真である辞書インクバンドル
のみが置換処理の対象とされる。置換処理を続けて行う
場合、たとえば特定のインクバンドルを含むページを呼
出したて実施したり、別の単語を続けて入力して置換え
たりされる。
【0103】以上のように第3の実施形態によれば、表
示部7に表示された文字や記号を目視したオペレータが
入力した正誤データは、正誤フラグとして正誤フラグ記
憶部73に辞書インクバンドルデータ毎に記憶される。
正誤データによって所望の文字または記号であると示さ
れた辞書インクバンドルデータが置換対象とされる。し
たがって、適切な文字や記号のみを他のインクバンドル
データに置換えたりすることができる。
【0104】なお、第1〜第3実施形態で説明したよう
な動作を既存の手書き文字記号処理装置に実行させるた
めのプログラムを記録した媒体も本発明の範囲に属する
ものである。
【0105】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、手書き入
力によるストロークデータを文字列単位で処理するよう
にしたので、入力されたストロークデータの切出し処理
が不要となり、検索処理を高速で行って、安定した検索
結果を簡単な操作で得ることができる。また、オペレー
タの思考を途中で中断することなく、文字列を途中で中
断せずに手書きで入力することができる。このように、
文字列単位で処理することによって、細部の形状にこだ
わらない、文字列全体として類似した形状の文字列の検
索が可能となる。
【0106】また本発明によれば、一筆ストロークデー
タを作成するようにしたので、続け字で手書き入力され
たときであっても検索可能である。変換係数または一筆
ストロークデータを比較して検索するようにし、文字認
識辞書とのマッチング処理を行わないで検索するように
したので、文字認識辞書にはない記号や図形であっても
検索することができる。
【0107】また本発明によれば、ストローク数による
比較結果と変換係数による比較結果とに基づいて、また
はストローク数による比較結果と一筆ストロークデータ
による比較結果とに基づいて、効率良く辞書ストローク
データを選ぶことができる。
【0108】また本発明によれば、擬似文字数による比
較結果と変換係数による比較結果とに基づいて、または
擬似文字数による比較結果と一筆ストロークデータによ
る比較結果とに基づいて、辞書ストロークデータを効率
良く選ぶことができる。
【0109】また本発明によれば、特徴点ストロークデ
ータを作成するようにしたので、処理データ量を低減
し、精度が高く、処理速度が速く、容易な検索処理を実
行することができる。
【0110】また本発明によれば、表示手段に文字や記
号が表示されるので、オペレータは検索された文字や記
号が適切であるかどうかを見極めることができる。
【0111】また本発明によれば、検索処理によって選
ばれた文字や記号が適切かどうかが正誤データによって
判断でき、該正誤データによって所望の文字または記号
であると示された辞書インクバンドルデータを置換対象
とするようにしたので、適切な文字や記号のみを他のイ
ンクバンドルデータに置換えることができる。
【0112】また本発明によれば、上述したような動作
を手書き文字記号処理装置に実行させるためのプログラ
ムを記録した媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は、本発明の第1実施形態である手
書き文字記号処理装置1の電気的構成を示すブロック図
であり、図1(B)は手書き文字記号処理装置1のイン
クバンドル記憶部15の構成を示す図である。
【図2】手書き文字記号処理装置1の登録動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図3】近似整形処理の方法を説明するための図であ
り、図3(A)は、近似整形されたストロークデータ3
1による表記例を示す図であり、図3(B)は、ストロ
ークデータ31を示す図である。
【図4】一筆化処理の方法を説明するための図であり、
図4(A)は、一筆化処理された一筆ストロークデータ
35による表記例を示す図であり、図4(B)は、スト
ロークデータ35を示す図である。
【図5】複素フーリエ変換処理の動作を説明するための
フローチャートである。
【図6】複素フーリエ変換処理されたストロークデータ
39を示す図である。
【図7】手書き文字記号処理装置1の他の登録処理の動
作を説明するためのフローチャートである。
【図8】手書き文字記号処理装置1の検索処理の動作を
説明するためのフローチャートである。
【図9】検索処理内のステップc3の比較動作を詳細に
説明するためのフローチャートである。
【図10】図10(A)は、本発明の第2実施形態であ
る手書き文字記号処理装置51の電気的構成を示すブロ
ック図であり、図10(B)は手書き文字記号処理装置
51のインクバンドル記憶部54の構成を示す図であ
る。
【図11】手書き文字記号処理装置51の登録動作を説
明するためのフローチャートである。
【図12】擬似文字数の算出方法を説明するための図で
あり、一筆ストロークデータによる表記例を示す図であ
る。
【図13】手書き文字記号処理装置51の検索処理の動
作を説明するためのフローチャートである。
【図14】検索処理内のステップe4の比較動作を詳細
に説明するためのフローチャートである。
【図15】本発明の第3実施形態である手書き文字記号
処理装置71の電気的構成を示すブロック図である。
【図16】手書き文字記号処理装置71の検索動作を説
明するためのフローチャートである。
【図17】手書き文字記号処理装置71の正誤フラグを
用いた登録インクバンドルの置換動作を説明するための
フローチャートである。
【符号の説明】
1,51,71 手書き文字記号処理装置 2 制御部 3 ROM 4 入力部 5 ストロークデータ入力部 6 RAM 7 表示部 8 システムバス 9 近似整形処理手順記憶部 10 一筆化処理手順記憶部 11 複素フーリエ変換処理手順記憶部 12 係数比較処理手順記憶部 13 ストローク数差閾値 14 係数相違度閾値 15,55 インクバンドル記憶部 16 一筆ストローク記憶部 17 辞書記憶部 18 一時記憶部 19,22 ストロークデータ 20,23 ストローク数 21,24,43 フーリエ係数 53 ストローク照合処理手順記憶部 54 擬似文字数差閾値 56 相違度記憶部 57 検索ストローク記憶部 58 辞書ストローク記憶部 59,60 擬似文字数 72 正誤入力処理手順記憶部 73 正誤フラグ記憶部 74 正誤データ入力部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字や記号などが所定の指示手段を用い
    て手書き入力される入力面を有し、指示手段による入力
    面の指示が開始されたときから指示が終了したときまで
    の該指示手段の軌跡であるストロークデータを出力する
    ストロークデータ入力手段と、 前記ストロークデータのうちの予め定められる文字列単
    位のストロークデータからインクバンドルデータを作成
    するインクバンドルデータ作成手段と、 ストロークデータの登録時に、前記インクバンドルデー
    タを辞書インクバンドルデータとし、前記予め定められ
    る文字列単位のストロークデータを辞書ストロークデー
    タとして、該辞書インクバンドルデータと該辞書ストロ
    ークデータとを互いに対応付けて記憶する辞書記憶手段
    と、 ストロークデータの検索時に、前記インクバンドルデー
    タを検索インクバンドルデータとして一時的に記憶する
    一時記憶手段と、 前記辞書インクバンドルデータと検索インクバンドルデ
    ータとを比較し、検索インクバンドルデータに最も類似
    する辞書インクバンドルデータに対応付けられた辞書ス
    トロークデータを選ぶ検索手段とを含むことを特徴とす
    る手書き文字記号処理装置。
  2. 【請求項2】 前記インクバンドルデータ作成手段は、 前記予め定められる文字列単位のストロークデータを一
    筆化して一筆ストロークデータを作成する一筆化手段
    と、 前記一筆ストロークデータを予め定められる数の等間隔
    の折れ線分で近似し、該折れ線分の単位方向ベクトル列
    を折れ線分の長さに対する複素数値関数とし、直交関数
    を基底とした変換係数を求める直交基底変換手段とを含
    み、 前記辞書記憶手段は、登録時に、前記変換係数を辞書変
    換係数とし、該辞書変換係数と前記辞書ストロークデー
    タとを互いに対応付けて記憶する辞書変換係数記憶手段
    を含み、 前記一時記憶手段は、検索時に、前記変換係数を検索変
    換係数として一時的に記憶する検索変換係数記憶手段を
    含み、 前記検索手段は、辞書変換係数と検索変換係数とを比較
    し、検索変換係数に最も近似の辞書変換係数に対応付け
    られた辞書ストロークデータを選ぶことを特徴とする請
    求項1記載の手書き文字記号処理装置。
  3. 【請求項3】 前記インクバンドルデータ作成手段は、
    前記予め定められる文字列単位のストロークデータを一
    筆化して一筆ストロークデータを作成する一筆化手段を
    含み、 前記辞書記憶手段は、登録時に、前記一筆ストロークデ
    ータを辞書一筆ストロークデータとして、該辞書一筆ス
    トロークデータと前記辞書ストロークデータとを互いに
    対応付けて記憶する辞書一筆ストローク記憶手段を含
    み、 前記一時記憶手段は、検索時に、前記一筆ストロークデ
    ータを検索一筆ストロークデータとして一時的に記憶す
    る検索一筆ストローク記憶手段を含み、 前記検索手段は、辞書一筆ストロークデータと検索一筆
    ストロークデータとを比較し、検索一筆ストロークデー
    タに最も類似の辞書一筆ストロークデータに対応付けら
    れた辞書ストロークデータを選ぶことを特徴とする請求
    項1記載の手書き文字記号処理装置。
  4. 【請求項4】 前記辞書記憶手段は、登録時に、前記予
    め定められる文字列単位のストロークデータのストロー
    ク数を辞書ストローク数とし、該辞書ストローク数と前
    記辞書ストロークデータとを互いに対応付けて記憶する
    辞書ストローク数記憶手段をさらに含み、 前記一時記憶手段は、検索時に、前記予め定められる文
    字列単位のストロークデータのストローク数を検索スト
    ローク数として一時的に記憶する検索ストローク数記憶
    手段をさらに含み、 前記検索手段は、辞書ストローク数と検索ストローク数
    との差の絶対値を求め、該値が予め定められる閾値以内
    の辞書ストローク数に対応付けられた辞書ストロークデ
    ータを選び、選ばれた辞書ストロークデータに対応付け
    られた辞書変換係数と検索変換係数とを比較し、検索変
    換係数に最も近似の辞書変換係数に対応付けられた辞書
    ストロークデータを選ぶことを特徴とする請求項2記載
    の手書き文字記号処理装置。
  5. 【請求項5】 前記辞書記憶手段は、登録時に、前記予
    め定められる文字列単位のストロークデータのストロー
    ク数を辞書ストローク数とし、該辞書ストローク数と前
    記辞書ストロークデータとを互いに対応付けて記憶する
    辞書ストローク数記憶手段をさらに含み、前記一時記憶
    手段は、検索時に、前記予め定められる文字列単位のス
    トロークデータのストローク数を検索ストローク数とし
    て一時的に記憶する検索ストローク数記憶手段をさらに
    含み、 前記検索手段は、辞書ストローク数と検索ストローク数
    との差の絶対値を求め、該値が予め定められる閾値以内
    の辞書ストローク数に対応付けられた辞書ストロークデ
    ータを選び、選ばれた辞書ストロークデータに対応付け
    られた辞書一筆ストロークデータと検索一筆ストローク
    データとを比較し、検索一筆ストロークデータに最も類
    似の辞書一筆ストロークデータに対応付けられた辞書ス
    トロークデータを選ぶことを特徴とする請求項3記載の
    手書き文字記号処理装置。
  6. 【請求項6】 前記インクバンドルデータ作成手段は、
    前記予め定められる文字列単位のストロークデータから
    擬似文字数を算出する擬似文字数算出手段をさらに含
    み、 前記辞書記憶手段は、登録時に、前記擬似文字数を辞書
    擬似文字数とし、該辞書擬似文字数と前記辞書ストロー
    クデータとを互いに対応付けて記憶する辞書擬似文字数
    記憶手段をさらに含み、 前記一時記憶手段は、検索時に、前記擬似文字数を検索
    擬似文字数として一時的に記憶する検索擬似文字数記憶
    手段をさらに含み、 前記検索手段は、辞書擬似文字数と検索擬似文字数との
    差の絶対値を求め、該値が予め定められる閾値以内の辞
    書擬似文字数に対応付けられた辞書ストロークデータを
    選び、選ばれた辞書ストロークデータに対応付けられた
    辞書変換係数と検索変換係数とを比較し、検索変換係数
    に最も近似の辞書変換係数に対応付けられた辞書ストロ
    ークデータを選ぶことを特徴とする請求項2記載の手書
    き文字記号処理装置。
  7. 【請求項7】 前記インクバンドルデータ作成手段は、
    前記予め定められる文字列単位のストロークデータから
    擬似文字数を算出する擬似文字数算出手段をさらに含
    み、 前記辞書記憶手段は、登録時に、前記擬似文字数を辞書
    擬似文字数とし、該辞書擬似文字数と前記辞書ストロー
    クデータとを互いに対応付けて記憶する辞書擬似文字数
    記憶手段をさらに含み、 前記一時記憶手段は、検索時に、前記擬似文字数を検索
    擬似文字数として一時的に記憶する検索擬似文字数記憶
    手段をさらに含み、 前記検索手段は、辞書擬似文字数と検索擬似文字数との
    差の絶対値を求め、該値が予め定められる閾値以内の辞
    書擬似文字数に対応付けられた辞書ストロークデータを
    選び、選ばれた辞書ストロークデータに対応付けられた
    辞書一筆ストロークデータと検索一筆ストロークデータ
    とを比較し、検索一筆ストロークデータに最も類似の辞
    書一筆ストロークデータに対応付けられた辞書ストロー
    クデータを選ぶことを特徴とする請求項3記載の手書き
    文字記号処理装置。
  8. 【請求項8】 前記インクバンドルデータ作成手段は、
    前記予め定められる文字列単位のストロークデータの特
    徴点を抽出して特徴点ストロークデータを作成する特徴
    点抽出手段をさらに含み、該インクバンドルデータ作成
    手段の前記一筆化手段は、前記予め定められる文字列単
    位のストロークデータに代わって前記特徴点ストローク
    データを一筆化することを特徴とする請求項2または3
    記載の手書き文字記号処理装置。
  9. 【請求項9】 前記検索手段によって選ばれた辞書スト
    ロークデータに基づく文字や記号を表示する表示手段を
    さらに含むことを特徴とする請求項1記載の手書き文字
    記号処理装置。
  10. 【請求項10】 前記手書き文字記号処理装置は、前記
    表示手段に表示された文字や記号が所望の文字または記
    号であるか否かを表す正誤データが入力される正誤デー
    タ入力手段をさらに含み、 前記辞書記憶手段は、辞書インクバンドルデータ毎に前
    記正誤データを記憶する正誤データ記憶手段を含み、 前記検索手段は、正誤データによって所望の文字または
    記号であると示された辞書インクバンドルデータを置換
    対象とすることを特徴とする請求項9記載の手書き文字
    記号処理装置。
  11. 【請求項11】 文字や記号などが所定の指示手段を用
    いて手書き入力される入力面を有する入力手段を備えた
    手書き文字記号処理装置をコンピュータによって制御す
    るためのプログラムを記録した媒体であって、 該制御プログラムは、コンピュータによって、前記指示
    手段による入力面の指示が開始されたときから指示が終
    了したときまでの該指示手段の軌跡であるストロークデ
    ータを出力させ、該ストロークデータのうちの予め定め
    られる文字列単位のストロークデータからインクバンド
    ルデータを作成させ、ストロークデータの登録時には、
    該インクバンドルデータを辞書インクバンドルデータと
    し、前記予め定められる文字列単位のストロークデータ
    を辞書ストロークデータとして、該辞書インクバンドル
    データと該辞書ストロークデータとを互いに対応付けて
    記憶させ、ストロークデータの検索時には、該インクバ
    ンドルデータを検索インクバンドルデータとして一時的
    に記憶させ、検索時にはさらに、前記辞書インクバンド
    ルデータと検索インクバンドルデータとを比較して、検
    索インクバンドルデータに最も類似する辞書インクバン
    ドルデータに対応付けられた辞書ストロークデータを選
    ばせることを特徴とする手書き文字記号処理装置制御プ
    ログラムを記録した媒体。
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