JPH10207443A - 文字データの記憶保持方法及び装置 - Google Patents

文字データの記憶保持方法及び装置

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JPH10207443A
JPH10207443A JP9010338A JP1033897A JPH10207443A JP H10207443 A JPH10207443 A JP H10207443A JP 9010338 A JP9010338 A JP 9010338A JP 1033897 A JP1033897 A JP 1033897A JP H10207443 A JPH10207443 A JP H10207443A
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Hiroyuki Oka
弘之 岡
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークに接続されたクライアントにお
いて、特定のフォントサーバから獲得した文字データを
優先的にキャッシュデータ内に残すこと。 【解決手段】 まず必要な文字データの書体が保持され
ているか否かの判断が行われ(ステップS1)、保持し
ていない場合にはキャッシュデータを検索して必要な文
字データの検索を行う(ステップS2)。そして、キャ
ッシュデータ内に当該文字データが見つからなかった場
合は、フォントサーバに対して当該文字データの要求を
行う(ステップS4)。そして、そのフォントサーバか
ら文字データを獲得するために要する応答時間の計測を
行う(ステップS5)。そしてステップS6において、
獲得した文字データをステップS5で計測した応答時間
に基づいてキャッシュデータに格納する。このような処
理により、クライアントにおける文字データの獲得のた
めの応答時間を実質的に短くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ネットワークで
接続された複数のコンピュータ間で、文字データの授受
を行う場合の当該文字データの記憶保持方法及び装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】LAN(Local Area Network)などのネ
ットワークで接続されている複数のコンピュータにおい
ては、各コンピュータのフォント(文字の書体,サイズ
など)の環境が異なるのが一般的である。したがってコ
ンピュータ間で文書データを交換する場合、文書データ
内で使用されているフォントが当該文書データを読み込
んだコンピュータに存在しない場合は、正しく文書を再
現できないことがある。そして、ネットワークに接続さ
れている複数のコンピュータが、印刷用の製版を行うた
めの複数の工程において、文書データ処理装置として使
用されるような場合には、このように正しく文書を再現
できないことは大きな問題となっていた。
【0003】従来において、このような問題を解決する
ために、ネットワーク上にフォントサーバを設置する方
法が採られている。ここでフォントサーバとは、ネット
ワーク上の任意のコンピュータからの要求に対してビッ
トマップデータまたはアウトラインデータで表現される
文字データを提供するコンピュータである。当該ネット
ワークに接続された複数のコンピュータのうち、フォン
トサーバ以外のコンピュータをクライアントと呼ぶ。各
クライアントは、自分自身が所有していないフォントの
文字データをフォントサーバに対して要求し、そしてフ
ォントサーバからネットワークを介して獲得することが
可能である。このようにして、各クライアントは正しく
文書を再現することができるため、フォントサーバによ
ってネットワーク内のコンピュータのフォントの環境は
一貫性を保つことができる。
【0004】また、ネットワーク上には複数のフォント
サーバが設置される場合があり、このような場合には各
クライアントは複数のフォントサーバに対して文字デー
タの要求を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来におい
ては、各クライアントが複数のフォントサーバに対して
文字データを要求する場合には、次のような問題があっ
た。
【0006】クライアントが文字データの獲得の際の応
答時間の速いフォントサーバと、応答時間の遅いフォン
トサーバとを混在して使用している場合がある。ここ
で、フォントサーバごとに応答時間に違いが生じる理由
は、クライアントとの間のネットワークの帯域の違い、
又は、フォントサーバ自体の処理性能の違いによるもの
である。従って、クライアントが文字データを獲得する
際の応答時間を短くするためには、ネットワークの帯域
を広くするか、あるいは高い処理能力を有するフォント
サーバに置き換える必要があった。
【0007】また、クライアントが獲得した文字データ
をクライアント内に設けられているメモリ等の記憶媒体
にキャッシュデータとして一時的に格納しておくことに
よっても応答時間を短くすることができる。すなわち、
クライアントにおいてキャッシュデータに格納されてい
る文字データと同一の文字データを使用する場合は、当
該キャッシュデータ内から文字データを読み出して使用
することにより、文字データをフォントサーバに要求す
る必要がなくなるため、応答時間を短くすることができ
る。しかし、このような場合においても、メモリ等の記
憶媒体の容量には上限があり、あらゆる文字データをキ
ャッシュデータとして格納することは不可能である。従
って、フォントサーバから文字データを獲得する必要が
あり、やはり文字データの獲得の際の応答時間がネット
ワークの帯域、あるいはフォントサーバの処理性能に依
存していた。
【0008】この発明は、上記課題に鑑みてなされたも
のであって、ネットワークの帯域幅やフォントサーバの
処理能力を変更することなく、文字データを必要とする
クライアント側で可能な限り応答時間を短くするための
文字データの記憶保持方法及び装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、ネットワークに接続され
ているコンピュータがネットワークを介して複数のフォ
ントサーバから所要のフォントの文字データを獲得して
記憶部に記憶保持する方法であって、記憶部に文字デー
タが存在しない場合に、文字データを複数のフォントサ
ーバのうち文字データを格納しているフォントサーバに
対して要求する文字データ要求工程と、文字データ要求
工程において文字データを要求してから文字データをコ
ンピュータが獲得するまでの応答時間を計測する応答時
間計測工程と、獲得した文字データを記憶部に格納する
文字データ格納工程とを備え、文字データ格納工程は、
獲得した文字データの記憶のための必要容量が記憶部に
おける追加記憶可能容量を越える場合には、既に記憶部
へ記憶されている記憶済文字データのうち応答時間が相
対的に長かったものを優先的に残しつつ、いずれかの記
憶済文字データを消去して、獲得した文字データを記憶
部へと追加格納する。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の方法において、文字データ格納工程は、応答時間計測
工程において得られた応答時間を基に複数のフォントサ
ーバのそれぞれについて消去を回避させる優先度を決定
する優先度決定工程と、優先度に基づいて文字データを
記憶部に格納する際の消去を回避させる順位を示す格納
位置を決定する格納位置決定工程とを備え、記憶部にお
いて格納位置が対応付けられた記憶領域に文字データを
格納する。
【0011】請求項3に記載の発明は、ネットワークを
介して外部装置より所要のフォントの文字データを獲得
し、当該文字データを記憶部に記憶保持する装置であっ
て、記憶部において文字データの存否を確認する文字デ
ータ確認手段と、記憶部に文字データが存在しない場合
に、文字データを外部装置に対して要求する文字データ
要求手段と、文字データを要求してから文字データを獲
得するまでの応答時間を計測する応答時間計測手段と、
獲得した文字データを記憶部に格納する文字データ格納
手段とを備え、文字データ格納手段は、獲得した文字デ
ータの記憶のための必要容量が記憶部における追加記憶
可能容量を越える場合には、既に記憶部へ記憶されてい
る記憶済文字データのうち応答時間が相対的に長かった
ものを優先的に残しつつ、いずれかの記憶済文字データ
を消去して、獲得した文字データを記憶部へと追加格納
する。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の装置において、文字データ格納手段は、応答時間計測
手段において得られた応答時間を基に外部装置について
優先度を決定する優先度決定手段と、優先度に基づいて
文字データを記憶部に格納する際の消去を回避させる順
位を示す格納位置を決定する格納位置決定手段とを備
え、記憶部において格納位置が対応付けられた記憶領域
に文字データを格納する。
【0013】
【発明の実施の形態】
<1.ネットワークの構成>図1は、この発明が適用さ
れるコンピュータネットワークの全体概略図である。図
に示すように、複数のコンピュータが接続されたLAN
を形成しており、各コンピュータは相互に通信可能な状
態となっている。図1のネットワークには、2台のフォ
ントサーバFS1,FS2が設置されており、通信線3
a,3b,3cなどを介してクライアントC1に対して
文字データの供給を行うように構成されている。なお、
図1においてネットワークの形態は、2つのバス型ネッ
トワークが通信線3cによって連結された形態になって
いるが、実際はこれに限らずスター型ネットワーク,リ
ング型ネットワーク,またこれら複数のネットワークの
複合した形態のネットワークであっても良い。なお、フ
ォントサーバFS1,FS2,およびクライアントC1
は、ワークステーションやパーソナルコンピュータなど
により構成される。
【0014】そしてフォントサーバFS1には、例え
ば、「細明朝体」と「太明朝体」のフォントについての
文字データが記憶されており、フォントサーバFS2に
は、例えば、「中ゴシック体」と「太ゴシック体」のフ
ォントについての文字データが記憶されている。これに
対して、クライアントC1は、フォントサーバFS1,
FS2の保有している文字データの一部を記憶保持して
いるか、または文字データを全く保持していないコンピ
ュータである。
【0015】したがって、例えばクライアントC1が、
他のコンピュータにおいて作製された文書データを読み
出したとしても、文字データを保持していないためにそ
の文書データが示す文書を表示することができない。故
に、クライアントC1は、ネットワークを介してアクセ
スすることができるフォントサーバFS1又はFS2に
対して、必要な文字データを要求する。一般的に、クラ
イアントは、ネットワーク上にある複数のフォントサー
バのうちクライアントが必要としている文字データを保
持しているフォントサーバに対して当該文字データの要
求を行う。そして図1のフォントサーバFS1又はFS
2は、クライアントC1からの要求に応じて、適切な文
字データをクライアントC1に転送する。
【0016】このように、クライアントC1は、予め保
持していない文字データをフォントサーバFS1,FS
2から獲得することができる。
【0017】<2.機能ブロック図>図2は、ネットワ
ークに接続されているクライアントC1およびフォント
サーバFS1,FS2のシステムブロック図を示す。フ
ォントサーバFS1,FS2およびクライアントC1
は、それぞれCPU(Central Processing Unit)1
0,ROM(Read Only Memory)11,RAM(Random
Access Memory)12がバスライン19に接続されてい
る。さらに、デバイスインターフェイス13,ビデオイ
ンターフェイス15,キーボードインターフェイス17
を介して、それぞれ磁気ディスク14,ディスプレイ表
示器16,キーボード18もバスライン19に接続され
ている。そしてバスライン19にはネットワークインタ
ーフェイス20が設けられており、図1に示すようなネ
ットワークに接続されている。
【0018】まず、図1の例に示すフォントサーバFS
1,FS2の場合について説明する。フォントサーバF
S1は、磁気ディスク14に「細明朝体」,「太明朝
体」のフォントについての文字データを有している。そ
してフォントサーバFS2は、磁気ディスク14に「中
ゴシック体」,「太ゴシック体」のフォントについての
文字データを有している。なお、これらフォントについ
ての文字データは、ビットマップ型データまたはアウト
ライン型データなどである。
【0019】そして、クライアントC1からの文字デー
タの要求信号がネットワークインターフェイス20を経
由して得られた場合には、CPU10は、磁気ディスク
14から要求されている文字データを取り出し、ネット
ワークインターフェイス20を介してクライアントC1
へ転送する。
【0020】つぎに、クライアントC1の場合について
説明する。クライアントC1において「細明朝体」や
「中ゴシック体」等のフォントにより書かれている文書
を表示する必要がある場合には、CPU10は、ネット
ワークインターフェイス20を介してフォントサーバF
S1又はFS2に対して、文字データを要求する。そし
て、フォントサーバFS1又はFS2から得られる文字
データを用いて文書を処理し、ビデオインターフェイス
15を介して、ディスプレイ表示器16に文書を表示す
る。
【0021】しかし取り扱う文書によっては、同一フォ
ントでの同一文字を多数使用している文書もあるが、こ
のような場合にもフォントサーバFS1,FS2に文字
データの要求を行うことは、非常に効率が悪いため、フ
ォントサーバFS1,FS2から獲得した文字データ
を、キャッシュデータとしてクライアントC1内のRA
M12に記憶保持しておく。そしてRAM12の記憶領
域がいっぱいになった場合には、キャッシュデータの最
後尾の位置に格納されている文字データを削除する。
【0022】<3.記憶保持方法> a.)キャッシュデータの構造 図3は、文字データをキャッシュデータとして格納する
際の記憶保持形態を示す図である。図に示すように、表
形式でキャッシュデータは保持されており、文字データ
は1つの行で記述されている。この1行に記述されてい
る文字データを「キャッシュテーブル」と呼び、1つの
文字データで1つのキャッシュテーブルが作成される。
このように文字データによるキャッシュテーブルの集合
によってキャッシュデータは記憶保持されている。この
ように、RAMには複数の文字データをキャッシュテー
ブルとしてキャッシュデータに格納することができる。
図3に示すキャッシュデータの最上位の位置がキャッシ
ュデータ内の先頭のキャッシュテーブルであり、最下位
の位置が最後尾のキャッシュテーブルとなる。そして、
1つのキャッシュテーブルには、「書体名」,「文字コ
ード」,「文字サイズ」,「実体データ」が格納されて
いる。
【0023】「書体名」は、細明朝体や中ゴシック体な
どの文字の書体を示し、「文字コード」は、JISコー
ドなどのように、その文字を指し示すコードであり、
「文字サイズ」は、その文字の大きさを示し、「実体デ
ータ」は、必要となる文字データのことであり、文字を
実際に表示する際に使用するビットマップ型データであ
る。したがって、同一の文字コードであっても、書体名
や文字サイズが異なると、このビットマップ型データも
異なる。
【0024】ここで文字データとキャッシュテーブルの
関係について例を挙げて説明する。例えば、クライアン
トにおいて、1つの文書を読み出し、ディスプレイ表示
器に表示させようとした際に、「細明朝体」の書体で、
文字サイズが「12point」で、文字コードが「”
あ”」についての文字データが必要になったとする。こ
のような場合に、クライアントは、この文字データを保
有していないため、フォントサーバに対して文字データ
の要求を行う。この要求は、「書体名」,「[文字サイ
ズ]」,「[文字コード]」をフォントサーバ側に示す
ことによって、それに対応する「実体データ(すなわ
ち、文字データ)」がフォントサーバから転送されてく
る。そして獲得した文字データに基づいて、クライアン
トは上記の文字を表示することができる。すなわち、文
字データ(実体データ)は表示するために必要なビット
マップ型データであるが、ただこれだけを記憶しておい
ても、どのような文字についてのデータなのかが不明と
なり、意味がない。したがって、「書体名」,「文字コ
ード」,「文字サイズ」を関連づけて記憶保持させてお
く必要があるため、キャッシュテーブルとして1つのま
とまりで管理される。なお、文字データを獲得した後に
キャッシュデータに追加する際、又はキャッシュデータ
から文字データを削除する際については、すべてキャッ
シュテーブル単位に行われる。
【0025】なお、図3のキャッシュデータに付与され
ている記号L1ないしLnは、キャッシュテーブルをキ
ャッシュデータに追加格納する際の格納位置を示してお
り、L1はキャッシュデータの先頭位置を示している。
【0026】キャッシュデータ内の記憶可能領域の全て
にキャッシュテーブルがすでに格納されている場合にお
いて、新たにフォントサーバから文字データを獲得して
キャッシュデータに追加する際には、キャッシュデータ
内のキャッシュテーブルを削除する必要がある。このよ
うな場合は、最後尾に格納されている(すなわち、最も
古い)文字データが削除対象となる。
【0027】また、キャッシュデータに新たに獲得した
文字データについてのキャッシュテーブルを追加する際
には、フォントサーバ毎に設定されている格納位置に基
づいた位置に格納される。例えば、格納位置がL1であ
る場合には、キャッシュデータの先頭位置に当該文字デ
ータのキャッシュテーブルが格納される。これに伴っ
て、それ以前にキャッシュデータの先頭位置に格納され
ていたキャッシュテーブルは、2番目の欄に移動され
る。以下についても同様に、1ずつキャッシュデータの
最後尾側に移動する。そして、最後尾に位置していたキ
ャッシュテーブルは、削除される。
【0028】なお、このキャッシュテーブルの移動の操
作は、実際にRAMに記憶していた領域から別の領域へ
移動させて再び記憶させても良いが、これでは非常に効
率が悪いため、一般的には、RAMのアドレス管理によ
って、キャッシュテーブルを格納する先頭位置ないし最
後尾位置の操作を行っている。すなわち、実際のRAM
内において文字データについてのキャッシュテーブルの
追加は、空き領域に追加が行われるが、文字データにつ
いてのキャッシュテーブルが格納されているアドレスに
ついては、最新に格納されたキャッシュテーブルから順
に管理されている。
【0029】また、すでにキャッシュデータとしてRA
M内に格納されている文字データと同一の文字データが
読み出されると、当該文字データについてのキャッシュ
テーブルは、キャッシュデータの先頭位置に移動され
る。
【0030】b.)フォントサーバ優先度管理テーブル 図4は、実施形態におけるフォントサーバ優先度管理テ
ーブルを示す図である。このフォントサーバ優先度管理
テーブルには、「フォントサーバ名」とそれに対する
「優先度」とキャッシュデータへの「格納位置」を示す
情報が記憶されており、「ネットワーク上に存在する複
数のフォントサーバのうちで、どのフォントサーバから
獲得した文字データを優先的にキャッシュデータとして
残しておくか」という内容の情報である。
【0031】例えば、ネットワーク上にフォントサーバ
FS1〜FSnが存在しているとする。図4に示すよう
に各フォントサーバにはそれぞれ優先度が設定されてい
る。この優先度は、1,2,…,n(nは任意の整数)
の数値で表し、その数値が小さい値であるほど優先度が
高いということになる。さらに、フォントサーバ優先度
管理テーブルには、各フォントサーバの格納位置が設定
されており、キャッシュデータに文字データを追加する
際には、フォントサーバ優先度管理テーブルの格納位置
に基づいてキャッシュデータのどの位置に当該文字デー
タのキャッシュテーブルを追加するかが決定される。
【0032】なお、このフォントサーバ優先度管理テー
ブルについてもクライアントのRAM内に記憶されてい
る。
【0033】c.)キャッシュデータ優先度管理テーブル 図5は、実施形態におけるキャッシュデータ優先度管理
テーブルを示す図である。このキャッシュデータ優先度
管理テーブルは、フォントサーバから文字データを獲得
するときの「応答時間の下限値」と、それに対する「優
先度」、そしてキャッシュデータへの「格納位置」を示
す情報が記憶されている。図4に示す応答時間の下限値
T1〜Tnは、T1>T2>…>Tnという関係にあ
る。従って、例えば、文字データを獲得する際の応答時
間を計測することによって得られた応答時間Tが、T>
T1の関係である場合は、そのフォントサーバの優先度
が「1」となり、T1>T>T2の関係である場合は、
そのフォントサーバの優先度が「2」となる。以下同様
に応答時間Tが短くなるに従って、そのフォントサーバ
の優先度は低くなる。また、キャッシュデータへの格納
位置については、優先度が高い(すなわち、優先度の値
が小さい)程、キャッシュデータの先頭側に格納される
ように構成されている。
【0034】なお、このフォントサーバ優先度管理テー
ブルについてもクライアントのRAM内に記憶されてお
り、「優先度」と「応答時間の下限値」については予め
設定された固定値である。
【0035】d.)文字データの格納 次に、フォントサーバから文字データを獲得してキャッ
シュデータに格納する際の動作について説明する。例え
ば、図1に示すクライアントC1において中ゴシック体
の文字データが必要となった場合に、クライアントC1
は通信線3a,3c,3bを介してフォントサーバFS
2に対して中ゴシック体の必要な文字データを要求す
る。このとき、クライアント内のCPU10(図2参
照)は、フォントサーバに対して文字データを要求した
後に、応答時間の計測を開始する。そしてフォントサー
バFS2から要求した文字データが送信されてくると、
CPU10は文字データの獲得に要した応答時間Tを確
定する。
【0036】得られた応答時間TよりクライアントC1
のCPU10は、RAM12内のキャッシュデータ優先
度管理テーブル(図5参照)を参照して、フォントサー
バFS2に対する優先度と格納位置を確定する。そして
確定した優先度と格納位置を基にフォントサーバ優先度
管理テーブル(図4参照)のフォントサーバFS2に対
応する「優先度」と「格納位置」の欄を更新する。そし
てキャッシュデータにおいてフォントサーバFS2の格
納位置に該当する位置に、獲得した文字データのキャッ
シュテーブルを追加する。このようにしてフォントサー
バから獲得した文字データをキャッシュデータに格納す
る。
【0037】次に、フォントサーバ優先度管理テーブル
とキャッシュデータ優先度管理テーブルの関係について
説明する。図4に示すようにフォントサーバ優先度管理
テーブルにはフォントサーバFS1〜FSnに関する
「優先度」,「格納位置」が記憶されている。しかし、
図4のフォントサーバ優先度管理テーブルには、優先度
が「1」のフォントサーバは存在しない。そこで、優先
度が「2」のフォントサーバFS1の格納位置をキャッ
シュデータの先頭位置となるように設定している。この
ような状態において、例えば、フォントサーバFS2の
応答時間が文字データ獲得のための応答時間TがT>T
1となった場合、フォントサーバFS2の優先度は
「1」となる(図5参照)。優先度が「1」であるとい
うことは最も優先度が高いフォントサーバであるため、
格納位置はキャッシュデータの先頭位置L1となる。こ
れに伴って、それまで格納位置が先頭位置L1であった
優先度「2」のフォントサーバFS1の格納位置をキャ
ッシュデータの最後尾側に移動させて格納位置L2とす
る。同様に、さらに優先度の低いフォントサーバの格納
位置は最後尾側に移動させる。
【0038】また、逆にフォントサーバ優先度管理テー
ブルにおいて、はじめ優先度が「1」であったフォント
サーバが、後に優先度に「4」なった場合について説明
する。この場合に、最も高い優先度を有するフォントサ
ーバの優先度が「2」又は「3」であった場合には、当
該フォントサーバの格納位置をキャッシュデータの先頭
位置L1に設定する。そして、それ以下の優先度のフォ
ントサーバの格納位置についても順次に先頭位置側に移
動させる。
【0039】このような処理形態とすることにより、応
答時間を計測したときは、その時点において最も優先度
の高いフォントサーバから獲得した文字データをキャッ
シュデータの先頭位置に格納することが可能となる。
【0040】また、文字データの削除の際には、キャッ
シュデータの最後尾の位置に格納されているキャッシュ
テーブルから削除されるため、フォントサーバの優先度
が高いほど文字データがキャッシュデータに長時間残る
ようになる。
【0041】<4.処理シーケンス>ここで、この発明
の処理シーケンスについて説明する。図6乃至図9は、
この発明の実施の形態における処理シーケンスを示すフ
ローチャートである。クライアントにおいて、文書につ
いてのデータの処理を行うことが必要になった場合に、
以下の処理が開始される。
【0042】クライアントは、磁気ディスクなどの記憶
媒体に必要なフォントが保持されているか否かを確認す
る(ステップS1)。例えば、図1に示すクライアント
C1がシステム内(磁気ディスク14など)に、「細明
朝体」についてのフォントのみが予め組み込まれている
場合は、その「細明朝体」の文字を表示させる際は、ク
ライアントC1のシステム内で解決し、その文書データ
の示す文書を正しく再現することが可能である。しか
し、クライアントC1において、「太ゴシック体」の文
字が使用されている文書を再現することはできないた
め、フォントサーバFS2に対して、「太ゴシック体」
についての必要な文字データを要求することが必要とな
るため、ステップS1の処理を行うことが必要である。
そしてステップS1においてクライアントC1の磁気デ
ィスク14などのシステム内に所望のフォントが存在す
る場合には、すべての処理は終了する。すなわち、キャ
ッシュデータとしてRAM12などに記憶保持しておく
必要がないため、処理は終了する。また、クライアント
C1のシステム内に所望のフォントが存在しない場合
(予め磁気ディスク14などに組み込まれていない場
合)は、ステップS2に処理を移す。
【0043】そしてステップS2おいては、クライアン
トC1が予め所望のフォントが組み込まれたコンピュー
タでないため、RAM12内にキャッシュデータとし
て、必要な文字データが保持されているかどうかを調べ
る必要があり、キャッシュデータの検索が行われる。
【0044】ステップS2で行われるキャッシュデータ
の検索の処理を、図7のフローチャートにより説明す
る。まずキャッシュデータ内に必要としている文字デー
タに該当する文字データが存在するか否か調べる(ステ
ップS21)。ここで求めている文字データが見つかれ
ば、つぎのステップS22に処理を移し、見つからなけ
れば、キャッシュデータの検索処理(ステップS2)は
終了する。
【0045】ステップS21においてキャッシュデータ
内に求めている文字データを発見した場合は、該当する
文字データが格納されているキャッシュテーブルをキャ
ッシュデータの先頭の位置に入れ直す(ステップS2
2)。
【0046】ステップS22の処理が終了すると、ステ
ップS2のキャッシュデータの検索の処理は終わり、再
び図6のフローチャートに戻る。
【0047】ステップS3においては、ステップS2の
キャッシュデータの検索によって必要としている文字デ
ータが見つかったかどうかが判定される。そして見つか
ったのであれば、その文字データを使用することによっ
て、求められている文字を表示することができるので、
フォントサーバに対して文字データを要求することなく
すべての処理は終了する。しかし、ステップS2によっ
て、文字データが見つからなかった場合には、ステップ
S4に処理を移す。
【0048】そしてステップS4では、クライアントC
1において必要としているフォントを保持しているフォ
ントサーバに対して文字データを要求する。例えば、図
1の構成において、クライアントC1が「中ゴシック
体」,「太ゴシック体」についての文字データを必要と
しているならばフォントサーバFS2に対して文字デー
タを要求し、また「太明朝体」についての文字データを
必要としているならばフォントサーバFS1に対して文
字データを要求する。
【0049】そして、クライアントC1は、ステップS
5において応答時間の計測を行う。この応答時間の計測
は、クライアントC1内のCPU10がカウンタ動作を
行うことによって実現される。そして文字データを要求
したフォントサーバから必要な文字データを受信した後
に、CPU10のカウンタ動作を停止させることによっ
て、応答時間を計測することが可能となる。また、通常
フォントサーバへは複数の文字データを同時に要求する
ので、計測した応答時間を要求した文字数で割ったもの
を一文字分の応答時間とすることができる。
【0050】そして、ステップS6において、フォント
サーバから獲得した文字データをキャッシュデータに追
加する。このステップS6の処理の詳細を図8に示す。
【0051】キャッシュデータへの文字データの追加の
処理(ステップS6)においては、まず、フォントサー
バより獲得した文字データについてのキャッシュデータ
への格納位置の決定を行う(ステップS61)。このキ
ャッシュデータへの格納位置の決定の処理(ステップS
61)の詳細を図9のフローチャートに示す。
【0052】まず、ステップS611においては、ステ
ップS5(図6参照)で得られた応答時間Tに基づいて
フォントサーバの優先度の決定を行う。この優先度は、
図5に示すようなキャッシュデータ優先度管理テーブル
を参照することによって求めることができる。応答時間
Tとキャッシュデータ優先度管理テーブルにある応答時
間の下限値Ti(i=1,…,n)をT1から順次に比較し
ていき、応答時間Tが下限値Tiよりも大きければ、そ
の優先度をPiとする。例えば、図5において応答時間
TがT1>T>T2の関係であったならば、優先度は2
となる。
【0053】次に、ステップS612においてフォント
サーバ優先度管理テーブルの優先度の更新が行われる。
すなわち、ステップS611で求めた優先度Piと、フ
ォントサーバ優先度管理テーブルにある当該フォントサ
ーバに対する優先度が異なれば、フォントサーバ優先度
管理テーブルの優先度をPiに変更する。ここでフォン
トサーバ優先度管理テーブルの中に該当するフォントサ
ーバが存在しない場合は、クライアントにおいて初めて
文字データを獲得したフォントサーバであるため、新た
に、フォントサーバ優先度管理テーブルにフォントサー
バ名とその優先度を追加する。
【0054】次に、ステップS613において、最大優
先度Pmaxを更新する。ここで「最大優先度」とは、フ
ォントサーバ優先度管理テーブルに記憶されている優先
度の中で最も高い優先度を示す。従って、フォントサー
バ優先度管理テーブルに記憶されている優先度のうちで
最小の値が最大優先度Pmaxとなる。そして、このステ
ップS613では、ステップS611で求めた優先度P
iが最大優先度Pmaxよりも小さいならば、最大優先度P
maxの値を優先度Piで置き換えることによって、更新さ
れる。
【0055】そしてステップS614では、ステップS
613の処理において最大優先度Pmaxの更新が行われ
たか否かを判断する。最大優先度Pmaxの更新が行われ
た場合にはステップS615に進み、更新が行われなか
った場合にはステップS617に進む。
【0056】ステップS615では、キャッシュデータ
優先度管理テーブルの全ての優先度Piに対する格納位
置が更新される。優先度Piに対する格納位置は、Pi≦
Pmaxの場合にキャッシュデータの先頭位置が格納位置
となり、Pi>Pmaxの場合にキャッシュデータの先頭位
置から(Pi−Pmax+1)番目の位置が格納位置とな
る。この処理によってその時点で最も優先度の高いもの
が常にキャッシュデータの先頭位置L1に格納されるこ
とになる。また、最も高い優先度が「1」でない場合で
あっても最大優先度Pmaxを示すものがキャッシュデー
タの先頭位置に格納される。従って、優先度の高いフォ
ントサーバから獲得した文字データはキャッシュデータ
の先頭位置側に格納されるため、優先度の低いフォント
サーバから獲得した文字データよりも優先的にキャッシ
ュデータ内に残る。
【0057】次に、ステップS616において、フォン
トサーバ優先度管理テーブルの格納位置を更新する。こ
こでは、ステップS615で更新したキャッシュデータ
優先度管理テーブルの優先度に対する格納位置に合わせ
て、フォントサーバ優先度管理テーブルの各フォントサ
ーバに対するキャッシュデータへの格納位置を更新す
る。
【0058】そして、ステップS617においては、ス
テップS616で更新されたフォントサーバ優先度管理
テーブルに基づいてフォントサーバから獲得した文字デ
ータの格納位置を求める。
【0059】このような処理によってキャッシュデータ
への格納位置の決定の処理(ステップS61)が終了す
る。
【0060】そして再び図8のフローチャートに戻り、
ステップS62に進む。そして、RAMの記憶容量など
との関係からキャッシュデータに対してキャッシュテー
ブルをさらに追加することが可能か否かを調べる。すで
に記憶可能な領域のすべてにデータが格納されている場
合は、このままの状態で新しい文字データをキャッシュ
データに追加することができないために、既に格納され
ている文字データを削除する必要があるため、ステップ
S63に処理を移す。しかし、まだRAMの空き容量に
余裕があり、キャッシュデータに追加することが可能で
あれば、ステップS64に処理が移る。ステップS63
においては、キャッシュデータの最後尾にあるキャッシ
ュテーブルを削除する。また、ステップS64において
は、追加すべき文字データを格納したキャッシュテーブ
ルを作成する。すなわち、文字の実体データに対して、
「書体名」,「文字サイズ」,「文字コード」を付加す
ることによって、当該実体データがどのような文字に関
するデータなのかを関連づける。
【0061】そしてステップS65においては、ステッ
プS61のキャッシュデータへの格納位置の決定の処理
(図9参照)で求めたキャッシュデータへの格納位置に
対してステップS64で作成したキャッシュテーブルを
追加する。
【0062】このようにしてキャッシュデータへの文字
データの追加の処理は完了する。このような処理を行う
ことによって、応答時間の長いフォントサーバから獲得
した文字データについては、キャッシュデータの先頭位
置側に格納することができ、応答時間の短いフォントサ
ーバから獲得した文字データに比べると優先的に長時間
キャッシュデータとしてRAM内に残すことができる。
また、キャッシュデータとして格納されている文字デー
タと同一の文字データについてはフォントサーバに対し
て文字データを要求する必要がなく、クライアント自信
で当該文字データを獲得することができる。そのため、
応答時間の長いフォントサーバに対して文字データを要
求する頻度を削減することができる。従って、ネットワ
ークの帯域を広くしたり、フォントサーバの処理能力を
上げることなく、クライアントにおいて文字データを獲
得する際の応答時間を短くすることができる。
【0063】なお、この実施の形態においても、メモリ
等の記憶媒体の容量には上限があり、あらゆる文字デー
タをキャッシュデータとして格納することは不可能であ
り、従って、フォントサーバから文字データを獲得する
必要は依然としてあるが、文字データの獲得の際の応答
時間が遅いフォントサーバから獲得した文字データを優
先的にキャッシュデータに残すことができるため、応答
時間の長いフォントサーバに対して文字データを要求す
る頻度を削減し、結果的に文字データ獲得のための応答
時間を短くすることができる。
【0064】<5.処理の一例>次に、キャッシュデー
タへの格納位置の決定の一例を示す。ネットワーク上に
フォントサーバFS1,FS2,FS3が接続されてお
り、クライアントにおいてフォントサーバFS2から文
字データを獲得する際の応答時間が長くなった場合を例
示する。図10は、この例の場合の処理の流れの概要を
示すフローチャートであり、図11は、この例の場合の
フォントサーバ優先度管理テーブルの変化を示す説明図
であり、図12は、この例の場合のキャッシュデータ優
先度管理テーブルの変化を示す説明図である。
【0065】はじめに、フォントサーバ優先度管理テー
ブルは、図11(a)に示す状態であり、キャッシュデ
ータ優先度管理テーブルは、図12(a)に示す状態で
あるとする。図11(a)に示すように、この状態で
は、フォントサーバFS1は優先度が「2」であるがフ
ォントサーバFS2,FS3に比べて優先度が最も高い
ため、フォントサーバFS1から獲得した文字データ
は、キャッシュデータの先頭位置に格納されるように、
格納位置が「L1」に設定されている。なお、このとき
の最大優先度Pmaxの値は、フォントサーバFS1の示
す優先度である「2」となっている。
【0066】この状態で、クライアントC1においてフ
ォントサーバFS2に対して文字データを要求するとと
もに応答時間Tの計測を行った際に、応答時間Tがキャ
ッシュデータ優先度管理テーブル(図12(a)参照)
に示す応答時間の下限値T1よりも大きくなったとす
る。図10のステップS100に示すように、この場合
は、図12(a)のキャッシュデータ優先度管理テーブ
ルよりフォントサーバFS2の優先度は「1」となる。
従って、図10のステップS101に示すようにフォン
トサーバ優先度管理テーブルは、図11(b)のように
更新される。
【0067】そして、図10のステップS102に示す
ように最大優先度Pmaxの値も「1」に更新される。
【0068】ステップS102において最大優先度Pma
xの値が更新されたため、次に、キャッシュデータ優先
度管理テーブルの格納位置の更新が行われる(図10の
ステップS103)。この処理によってキャッシュデー
タ優先度管理テーブルは、図12(b)に示すように更
新される。すなわち、新たに登録された優先度「1」を
示すフォントサーバが登録されたため、それまで最も優
先度が高かった優先度「2」の格納位置をキャッシュデ
ータの先頭の位置を示す「L1」から次に優先度が高い
格納位置「L2」に変更する。以下優先度が順次低下す
る毎に格納位置を繰り下げていく。
【0069】そして次に、図10のステップS104に
示すように、フォントサーバ優先度管理テーブルの格納
位置の更新が行われる。ここでは、図12(b)のキャ
ッシュデータ優先度管理テーブルの格納位置を基に、各
フォントサーバに対する格納位置が更新されて、図11
(c)に示すようなフォントサーバ優先度管理テーブル
が生成される。図11(c)では、フォントサーバFS
2の優先度が「1」に更新されたことにより、各フォン
トサーバFS1,FS2,FS3の格納位置が更新され
ている。
【0070】そして、クライアントC1では、更新され
たフォントサーバ優先度管理テーブルを基に、フォント
サーバFS2から獲得した文字データのキャッシュデー
タに対する格納位置を得る(ステップS105)。この
例ではフォントサーバFS2から獲得した文字データは
キャッシュデータの先頭位置L1に格納される。
【0071】<6.変形例>図3において、獲得した文
字データについての新たなキャッシュテーブルを追加格
納する格納位置は、「L1」をキャッシュデータの先頭
位置とし、「L2」を「L1」よりも最後尾側としてい
る。そして、同様に「L3」,…,「Ln」についても順
次最後尾側に格納位置を設けている。しかし、図3にお
いて、キャッシュデータの先頭位置を「L1」として、
先頭から2番目の位置を「L2」とし、先頭から3番目
の位置を「L3」とし、以下同様にして先頭からn番目
の位置を「Ln」とすることも可能である。
【0072】また、キャッシュデータ,フォントサーバ
優先度管理テーブル,及びキャッシュデータ優先度管理
テーブルの記憶装置としては、RAMでなくても良く、
磁気ディスクなどの記憶媒体であっても良い。しかし、
処理速度の違いを考慮すれば、RAMにキャッシュデー
タ等を記憶保持しておく方が好ましい。
【0073】また、通常RAMに記憶されているデータ
は、コンピュータの電源をOFFにすると、消えていま
う。そのため、CPUの処理の比較的余裕のあるとき
に、または定期的に、磁気ディスクなどにこのキャッシ
ュデータを保存しておけば、次回にコンピュータの電源
をONにしたときに、保存しておいたキャッシュデータが
再び活用できる。
【0074】また、この実施の形態で説明した応答時間
の計測は、クライアントが各フォントサーバに対して文
字データを要求する度に行っても良いが、定期的に行っ
ても良い。定期的とは、一定時間経過する度に全てのフ
ォントサーバに対して応答時間を計測したり、クライア
ントであるコンピュータの電源をONにしたときに全ての
フォントサーバに対する応答時間を計測したり、特定の
フォントサーバに対して所定回数だけ文字データを要求
した後に応答時間を再計測することを指す。
【0075】さらに、上記の説明では、クライアントが
フォントサーバに対して文字データを要求し、RAM等
の記憶部に獲得した文字データを格納する場合について
述べたが、フォントサーバが他のフォントサーバに対し
て文字データを要求し、RAM等の記憶部に獲得した文
字データを格納する場合についても適用することができ
る。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、記憶部に文字データが存在しない場合
に、文字データを複数のフォントサーバのうち文字デー
タを格納しているフォントサーバに対して要求し、文字
データを要求してから文字データをコンピュータが獲得
するまでの応答時間を計測する。そして、獲得した文字
データを記憶部に格納する際に、獲得した文字データの
記憶のための必要容量が記憶部における追加記憶可能容
量を越える場合には、既に記憶部へ記憶されている記憶
済文字データのうち応答時間が相対的に長かったものを
優先的に残しつつ、いずれかの記憶済文字データを消去
して、獲得した文字データを記憶部へと追加格納するた
め、応答時間の長いフォントサーバに対して文字データ
を要求する頻度を減少させ、結果的に文字データ獲得の
ための応答時間を短くすることができる。
【0077】また、請求項2に記載の発明によれば、得
られた応答時間を基に複数のフォントサーバのそれぞれ
について消去を回避させる優先度を決定し、当該優先度
に基づいて文字データを記憶部に格納する際の消去を回
避させる順位を示す格納位置を決定する。そして、記憶
部においてその格納位置が対応付けられた記憶領域に文
字データを格納するため、応答時間が長いフォントサー
バから獲得した文字データを優先的に記憶部に残すこと
ができる。
【0078】また、請求項3に記載の発明によれば、記
憶部において文字データの存否を確認し、記憶部に文字
データが存在しない場合に、文字データを外部装置に対
して要求する。そして、文字データを要求してから文字
データを獲得するまでの応答時間を計測し、獲得した文
字データを記憶部に格納する際に、獲得した文字データ
の記憶のための必要容量が記憶部における追加記憶可能
容量を越える場合には、既に記憶部へ記憶されている記
憶済文字データのうち応答時間が相対的に長かったもの
を優先的に残しつつ、いずれかの記憶済文字データを消
去して、獲得した文字データを記憶部へと追加格納する
ため、応答時間の長いフォントサーバに対して文字デー
タを要求する頻度を減少させ、結果的に文字データ獲得
のための応答時間を短くすることができる。
【0079】また、請求項4に記載の発明によれば、応
答時間を基に外部装置について優先度を決定し、当該優
先度に基づいて文字データを記憶部に格納する際の消去
を回避させる順位を示す格納位置を決定する。そして、
記憶部においてその格納位置が対応付けられた記憶領域
に文字データを格納するため、応答時間が長いフォント
サーバから獲得した文字データを優先的に記憶部に残す
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されるコンピュータネットワー
クの一例を示す全体概略図である。
【図2】クライアントおよびフォントサーバのシステム
ブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態における文字データをキ
ャッシュデータとして格納する際の記憶保持形態を示す
図である。
【図4】この発明の実施の形態におけるフォントサーバ
優先度管理テーブルを示す図である。
【図5】この発明の実施の形態におけるキャッシュデー
タ優先度管理テーブルを示す図である。
【図6】この発明の実施の形態における処理シーケンス
を示すフローチャートである。
【図7】この発明の実施の形態における処理シーケンス
を示すフローチャートである。
【図8】この発明の実施の形態における処理シーケンス
を示すフローチャートである。
【図9】この発明の実施の形態における処理シーケンス
を示すフローチャートである。
【図10】この発明の実施の形態に示す一例の処理の流
れの概要を示すフローチャートである。
【図11】この発明の実施の形態に示す一例のフォント
サーバ優先度管理テーブルの変化を示す説明図である。
【図12】この発明の実施の形態に示す一例のキャッシ
ュデータ優先度管理テーブルの変化を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
FS1,FS2 フォントサーバ C1 クライアント 3a,3b,3c 通信線 10 CPU 11 ROM 12 RAM 14 磁気ディスク 16 ディスプレ表示器 18 キーボード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークに接続されているコンピュ
    ータが前記ネットワークを介して複数のフォントサーバ
    から所要のフォントの文字データを獲得して記憶部に記
    憶保持する方法であって、 前記記憶部に前記文字データが存在しない場合に、前記
    文字データを前記複数のフォントサーバのうち前記文字
    データを格納しているフォントサーバに対して要求する
    文字データ要求工程と、 前記文字データ要求工程において前記文字データを要求
    してから前記文字データを前記コンピュータが獲得する
    までの応答時間を計測する応答時間計測工程と、 獲得した前記文字データを前記記憶部に格納する文字デ
    ータ格納工程と、を備え、 前記文字データ格納工程は、獲得した文字データの記憶
    のための必要容量が前記記憶部における追加記憶可能容
    量を越える場合には、既に前記記憶部へ記憶されている
    記憶済文字データのうち前記応答時間が相対的に長かっ
    たものを優先的に残しつつ、いずれかの記憶済文字デー
    タを消去して、前記獲得した文字データを前記記憶部へ
    と追加格納することを特徴とする文字データの記憶保持
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、 前記文字データ格納工程は、 前記応答時間計測工程において得られた前記応答時間を
    基に前記複数のフォントサーバのそれぞれについて前記
    消去を回避させる優先度を決定する優先度決定工程と、 前記優先度に基づいて前記文字データを記憶部に格納す
    る際の前記消去を回避させる順位を示す格納位置を決定
    する格納位置決定工程と、を備え、 前記記憶部において前記格納位置が対応付けられた記憶
    領域に前記文字データを格納することを特徴とする文字
    データの記憶保持方法。
  3. 【請求項3】 ネットワークを介して外部装置より所要
    のフォントの文字データを獲得し、当該文字データを記
    憶部に記憶保持する装置であって、 前記記憶部において前記文字データの存否を確認する文
    字データ確認手段と、 前記記憶部に前記文字データが存在しない場合に、前記
    文字データを前記外部装置に対して要求する文字データ
    要求手段と、 前記文字データを要求してから前記文字データを獲得す
    るまでの応答時間を計測する応答時間計測手段と、 獲得した前記文字データを前記記憶部に格納する文字デ
    ータ格納手段と、を備え、 前記文字データ格納手段は、獲得した文字データの記憶
    のための必要容量が前記記憶部における追加記憶可能容
    量を越える場合には、既に前記記憶部へ記憶されている
    記憶済文字データのうち前記応答時間が相対的に長かっ
    たものを優先的に残しつつ、いずれかの記憶済文字デー
    タを消去して、前記獲得した文字データを前記記憶部へ
    と追加格納することを特徴とする文字データの記憶保持
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の装置において、 前記文字データ格納手段は、 前記応答時間計測手段において得られた前記応答時間を
    基に前記外部装置について優先度を決定する優先度決定
    手段と、 前記優先度に基づいて前記文字データを記憶部に格納す
    る際の前記消去を回避させる順位を示す格納位置を決定
    する格納位置決定手段と、を備え、 前記記憶部において前記格納位置が対応付けられた記憶
    領域に前記文字データを格納することを特徴とする文字
    データの記憶保持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016165837A (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 三菱電機株式会社 フォントキャッシュ装置の制御方法、フォントキャッシュ装置、文字描画処理装置およびプログラム

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JP2016165837A (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 三菱電機株式会社 フォントキャッシュ装置の制御方法、フォントキャッシュ装置、文字描画処理装置およびプログラム

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