JPH10206539A - 合成開口レーダシステム、その情報処理装置および方法 - Google Patents

合成開口レーダシステム、その情報処理装置および方法

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JPH10206539A
JPH10206539A JP9009491A JP949197A JPH10206539A JP H10206539 A JPH10206539 A JP H10206539A JP 9009491 A JP9009491 A JP 9009491A JP 949197 A JP949197 A JP 949197A JP H10206539 A JPH10206539 A JP H10206539A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成開口レーダシステムにおいて、静止した
海面等の対象面の画像情報だけでなく、対象面上で移動
している船舶等の移動目標の速度や方向の情報も検出で
きるようにする。 【解決手段】 各々相違する時間に取得されている複数
ルックの画像データを面相関処理し、移動目標の画像の
シフト量を検出して速度や方向の情報を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機等の移動す
るプラットホームに搭載される合成開口レーダ(SA
R)システムと、その情報処理装置および方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】現在、移動するプラットホームである航
空機などでは、小口径のアンテナ部でも実効的に大口径
のアンテナ部と同様な性能を発揮できる合成開口レーダ
システムが利用されている。合成開口レーダシステム
は、距離分解能およびアジマス分解能を向上させるた
め、パルス圧縮技術および合成開口技術を利用したもの
である。
【0003】より詳細には、合成開口レーダシステムで
は、航空機等の移動するプラットホームに搭載された小
口径のアンテナ部から、地上や海上などの対象面に対し
てレーダ波を所定時間毎に経時的に送信し、対象面で反
射されたレーダ波をアンテナ部により経時的に受信す
る。
【0004】これで相対的に移動する対象面の情報が各
時間毎に獲得できるので、この受信情報をレンジ圧縮処
理する。このレンジ圧縮処理は、レーダ波の送受信方向
での距離の分解能を向上させるための処理で、例えば、
上述した時間領域の受信情報を周波数領域に変換し、こ
れを所定の参照関数と乗算させて相関させることなどと
して実行される。
【0005】一方、プラットホームの移動に関連した各
種情報として、位置、速度、加速度、動揺、等の情報を
専用のデバイスで検出しておき、これらの検出情報を利
用して上述のレンジ圧縮された情報にアジマス圧縮処理
を実行する。このアジマス圧縮処理は、プラットホーム
の移動により発生するドップラ周波数の変化を利用して
アジマス方向の分解能を向上させるための処理で、例え
ば、上述のような各種情報から対象面の移動目標との距
離変化に対応して変化する位相情報を内包する共役関数
を逐次算出し、これと前述のレンジ圧縮した受信情報と
を乗算させて相関させることなどとして実行される。
【0006】そして、上述のようにレンジ圧縮とアジマ
ス圧縮とが実行された受信情報をアジマス方向にルック
分割処理し、この複数ルックの復素情報に逆FFT処理
および複素データの振幅変換処理を実行すれば、複数の
画像情報を生成することができる。このように生成され
た複数の画像情報をルック合成すれば、実効的にアンテ
ナ部が大口径の場合と同様に高分解能の画像情報を生成
することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のような合成開口
レーダシステムでは、アンテナ部が小口径でも大口径の
場合と同様に高分解能な対象面の画像情報を獲得するこ
とができる。
【0008】ところで、このような合成開口レーダシス
テムを使用している航空機等において、船舶等の移動目
標の速度および方向(速度ベクトル)の情報を得たい場
合がある。しかし、現在の合成開口レーダシステムで
は、静止した対象面の画像情報は良好に生成できるが、
そこで運動している移動目標の速度や方向の情報を生成
する機能はない。
【0009】本発明は、上述のような課題を鑑みてなさ
れたものであり、従来の合成開ロレーダシステムにおけ
るアンテナ部や送受信部などの変更を要しないで、船舶
等の移動目標の速度ベクトルの情報を得ることができる
合成開口レーダシステム、その情報処理装置および方法
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の合成開口
レーダシステムは、移動するプラットホームに搭載され
て移動目標が位置する対象面にレーダ波を経時的に送受
信するアンテナ部と、該アンテナ部の出力情報にレンジ
圧縮処理を実行するレンジ圧縮部と、前記プラットホー
ムの移動に関連した各種情報を検出する移動情報検出部
と、該移動情報検出部の検出情報を利用して前記レンジ
圧縮部の出力情報にアジマス圧縮処理を実行するアジマ
ス圧縮部と、該アジマス圧縮部の出力情報をルック分割
処理するルック分割部と、該ルック分割部の複数の出力
情報から逆FFT処理および複素データの振幅変換処理
により複数の画像情報を個々に生成する画像生成部と、
該複数の画像情報を面相関処理して前記移動目標の画像
のシフト量を検出する面相関部と、該面相関部と前記移
動情報検出部との出力情報から前記移動目標の移動の方
向および速度を算出する速度ベクトル算出部と、を具備
している。
【0011】従って、移動するプラットホームに搭載さ
れたアンテナ部が、移動目標が位置する対象面にレーダ
波を経時的に送受信し、その複数の受信情報の各々にレ
ンジ圧縮部がレンジ圧縮処理を実行するので、レーダ波
の送受信方向での距離の分解能が向上する。また、移動
情報検出部によりプラットホームの移動に関連した各種
情報が検出され、この検出情報を利用してアジマス圧縮
部がレンジ圧縮された複数の出力情報にアジマス圧縮処
理を実行するので、アジマス方向の分解能も向上する。
このように各方向の分解能が向上された出力情報をルッ
ク分割部がルック分割処理し、この複数の出力情報から
画像生成部が逆FFT処理および複素データの振幅変換
処理により複数の画像情報を個々に生成するので、例え
ば、これらの画像情報をルック合成すれば、アンテナ部
が小口径でも大口径の場合と同様に高分解能な対象面の
画像情報が各時間毎に逐次獲得される。
【0012】上述のように生成された対象面の複数の画
像情報を面相関部が面相関処理するので、移動目標の画
像のシフト量が検出される。このシフト量は、プラット
ホームと移動目標との相対移動を反映しているので、面
相関部の出力情報を速度ベクトル算出部が移動情報検出
部の出力情報に基づいて変換すれば、移動目標の移動の
方向および速度が算出される。
【0013】なお、本発明で云うプラットホームとは、
少なくともアンテナ部を搭載して移動するものであり、
例えば、航空機や人工衛星などを許容する。また、対象
面とは、状態を検知する対象となる面であり、例えば、
海面や地面を許容する。移動目標とは、対象面上を移動
するものであり、例えば、船舶や車輌を許容する。ま
た、レーダ波の経時的な送信および受信とは、レーダ波
を時分割に送信および受信することを意味しており、例
えば、一定時間毎にレーダ波をパルス状に送信等するこ
とや、連続的に送信するレーダ波を一定時間毎に取得す
ることを許容する。なお、本発明では複数の画像情報を
面相関処理しているが、その前段で画像情報をマトリク
ス状に分割することにより、移動目標の移動の情報の解
像度を向上させることも可能である。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の合
成開口レーダシステムであって、ルック分割部は、入力
情報を三つ以上にルック分割処理して出力し、面相関部
は、最初と最後との画像情報のみ入力する。従って、各
時間毎に生成される対象面の複数の画像情報から時間的
に最も離反した二つが選定され、この一対の画像情報か
ら移動目標の移動の方向および速度が算出されるので、
この算出が簡単な演算で高精度に実行される。
【0015】請求項3記載の発明は、移動するプラット
ホームに搭載されて移動目標が位置する対象面にレーダ
波を経時的に送受信するアンテナ部と、前記プラットホ
ームの移動に関連した各種情報を検出する移動情報検出
部とが接続され、これらの出力情報から前記対象面に対
応した画像情報を生成する合成開口レーダシステムの情
報処理装置において、前記アンテナ部の出力情報にレン
ジ圧縮処理を実行するレンジ圧縮部と、前記移動情報検
出部の検出情報を利用して前記レンジ圧縮部の出力情報
にアジマス圧縮処理を実行するアジマス圧縮部と、該ア
ジマス圧縮部の出力情報をルック分割処理するルック分
割部と、該ルック分割部の複数の出力情報から逆FFT
処理および複素データの振幅変換処理により複数の画像
情報を個々に生成する画像生成部と、該複数の画像情報
を面相関処理して前記移動目標の画像のシフト量を検出
する面相関部と、該面相関部と前記移動情報検出部との
出力情報から前記移動目標の移動の方向および速度を算
出する速度ベクトル算出部と、を具備している。
【0016】従って、移動するプラットホームに搭載さ
れたアンテナ部が、移動目標が位置する対象面にレーダ
波を経時的に送受信し、その複数の受信情報の各々にレ
ンジ圧縮部がレンジ圧縮処理を実行するので、レーダ波
の送受信方向での距離の分解能が向上する。また、移動
情報検出部によりプラットホームの移動に関連した各種
情報が検出され、この検出情報を利用してアジマス圧縮
部がレンジ圧縮された複数の出力情報にアジマス圧縮処
理を実行するので、アジマス方向の分解能も向上する。
このように各方向の分解能が向上された出力情報をルッ
ク分割部がルック分割処理し、この複数の出力情報から
画像生成部が逆FFT処理および複素データの振幅変換
処理により複数の画像情報を個々に生成するので、例え
ば、これらの画像情報をルック合成すれば、アンテナ部
が小口径でも大口径の場合と同様に高分解能な対象面の
画像情報が各時間毎に逐次獲得される。
【0017】上述のように生成された対象面の複数の画
像情報を面相関部が面相関処理するので、移動目標の画
像のシフト量が検出される。このシフト量は、プラット
ホームと移動目標との相対移動を反映しているので、面
相関部の出力情報を速度ベクトル算出部が移動情報検出
部の出力情報に基づいて変換すれば、移動目標の移動の
方向および速度が算出される。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項3記載の情
報処理装置であって、ルック分割部は、入力情報を三つ
以上にルック分割処理して出力し、面相関部は、最初と
最後との画像情報のみ入力する。従って、各時間毎に生
成される対象面の複数の画像情報から時間的に最も離反
した二つが選定され、この一対の画像情報から移動目標
の移動の方向および速度が算出されるので、この算出が
簡単な演算で高精度に実行される。
【0019】請求項5記載の発明は、移動するプラット
ホームに搭載されて移動目標が位置する対象面にレーダ
波を経時的に送受信するアンテナ部の出力情報と、前記
プラットホームの移動に関連した各種情報を検出する移
動情報検出部の出力情報から、前記対象面に対応した画
像情報を生成するようにした合成開口レーダシステムの
情報処理方法において、前記アンテナ部の出力情報にレ
ンジ圧縮処理を実行し、該レンジ圧縮処理された出力情
報に前記移動情報検出部の検出情報を利用したアジマス
圧縮処理を実行し、該アジマス圧縮処理された出力情報
をルック分割処理し、該ルック分割処理された複数の出
力情報から逆FFT処理および複素データの振幅変換処
理により複数の画像情報を個々に生成し、該複数の画像
情報を面相関処理して前記移動目標の画像のシフト量を
検出し、該シフト量と前記移動情報検出部の出力情報か
ら前記移動目標の移動の方向および速度を算出するよう
にした。
【0020】従って、移動するプラットホームに搭載さ
れたアンテナ部が、移動目標が位置する対象面にレーダ
波を経時的に送受信し、その複数の受信情報の各々にレ
ンジ圧縮処理が個々に実行されるので、レーダ波の送受
信方向での距離の分解能が向上する。また、移動情報検
出部によりプラットホームの移動に関連した各種情報が
検出され、この検出情報を利用してレンジ圧縮された複
数の出力情報にアジマス圧縮処理が実行されるので、ア
ジマス方向の分解能も向上する。このように各方向の分
解能が向上された出力情報がルック分割処理され、この
複数の出力情報から逆FFT処理および複素データの振
幅変換処理により複数の画像情報が個々に生成されるの
で、例えば、これらの画像情報をルック合成すれば、ア
ンテナ部が小口径でも大口径の場合と同様に高分解能な
対象面の画像情報が各時間毎に逐次獲得される。
【0021】上述のように生成された対象面の複数の画
像情報が面相関処理されるので、移動目標の画像のシフ
ト量が検出される。このシフト量は、プラットホームと
移動目標との相対移動を反映しているので、その出力情
報を移動情報検出部の出力情報に基づいて変換すれば、
移動目標の移動の方向および速度が算出される。
【0022】請求項6記載の発明は、移動するプラット
ホームに搭載されて移動目標が位置する対象面にレーダ
波を経時的に送受信するアンテナ部の出力情報と、前記
プラットホームの移動に関連した各種情報を検出する移
動情報検出部の出力情報から、前記対象面に対応した画
像情報を生成するようにした合成開口レーダシステムの
情報処理方法において、前記アンテナ部の出力情報にレ
ンジ圧縮処理を実行し、該レンジ圧縮処理された出力情
報に前記移動情報検出部の検出情報を利用したアジマス
圧縮処理を実行し、該アジマス圧縮処理された出力情報
を三つ以上にルック分割処理し、該ルック分割処理され
た複数の出力情報から逆FFT処理および複素データの
振幅変換処理により複数の画像情報を個々に生成し、該
三つ以上の画像情報から最初と最後との画像情報のみ選
定して面相関処理して前記移動目標の画像のシフト量を
検出し、該シフト量と前記移動情報検出部の出力情報か
ら前記移動目標の移動の方向および速度を算出するよう
にした。
【0023】従って、移動するプラットホームに搭載さ
れたアンテナ部が、移動目標が位置する対象面にレーダ
波を経時的に送受信し、その複数の受信情報の各々にレ
ンジ圧縮処理が個々に実行されるので、レーダ波の送受
信方向での距離の分解能が向上する。また、移動情報検
出部によりプラットホームの移動に関連した各種情報が
検出され、この検出情報を利用してレンジ圧縮された複
数の出力情報にアジマス圧縮処理が実行されるので、ア
ジマス方向の分解能も向上する。このように各方向の分
解能が向上された出力情報がルック分割処理され、この
複数の出力情報から逆FFT処理および複素データの振
幅変換処理により複数の画像情報が個々に生成されるの
で、例えば、これらの画像情報をルック合成すれば、ア
ンテナ部が小口径でも大口径の場合と同様に高分解能な
対象面の画像情報が各時間毎に逐次獲得される。
【0024】上述のように生成された対象面の複数の画
像情報のうち、最初と最後との画像情報が面相関処理さ
れるので、移動目標の画像のシフト量が検出される。こ
のシフト量は、プラットホームと移動目標との相対移動
を反映しているので、その出力情報を移動情報検出部の
出力情報に基づいて変換すれば、移動目標の移動の方向
および速度が算出される。このとき、各時間毎に生成さ
れる対象面の複数の画像情報から時間的に最も離反した
二つが選定され、この一対の画像情報から移動目標の移
動の方向および速度が算出されるので、この算出が簡単
な演算で高精度に実行される。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して以下に説明する。なお、図1は合成開口レーダを示
すブロック図、図2はSAR/MTI処理部を示すブロ
ック図、図3はMTI処理部を示すブロック図、図4は
画像情報をマトリクス状に分割した状態を示す模式図、
図5は複数の画像情報を面相関処理させている状態を示
す模式図、図6はプラットホームである航空機が移動目
標である船舶を検出している状態を示す模式図である。
【0026】まず、本実施の形態の合成開口レーダシス
テム1は、図1に示すように、アンテナ部2を具備して
おり、このアンテナ部2に、送受信部3と信号処理部4
とが順番に接続されている。この信号処理部4には、情
報処理装置であるSAR/MTI処理部5が接続されて
おり、このSAR/MTI処理部5には、移動情報検出
部である飛行情報検出部6と表示/記録部7とが接続さ
れている。
【0027】本実施の形態の合成開口レーダシステム1
は、図6に示すように、移動するプラットホームである
航空機10に搭載されており、前記アンテナ部2は、対
象面である海面11に対してレーダ波を送信し、海面1
1で反射されたレーダ波を受信する。前記送受信部3
は、前記アンテナ部2に送信波101を出力するととも
に受信波102を入力し、前記信号処理部4は、前記送
受信部3の出力信号であるビデオ信号103に所定の信
号処理を実行する。前記飛行情報検出部6は、航空機用
の各種のセンサデバイス(図示せず)を具備しており、
その航空機10の移動に関連する各種情報として、飛行
中の位置、速度、加速度、動揺(ピッチ、ロール、ヨー
角)、等の情報を検出する。
【0028】前記SAR/MTI処理部5は、前記信号
処理部4の出力信号104を入力とし、前記飛行情報検
出部6の出力データ105を利用して、既存の合成開口
レーダシステムと同様な画像再生処理を実行するととも
に、移動目標である船舶12の移動のベクトル情報の生
成(Moving Target Instructi
on)処理を実行する。前記表示/記録部7は、いわゆ
るディスプレイやプリンタ(何れも図示せず)等を具備
しており、前記SAR/MTI処理部5が出力するSA
R処理データ106およびMTIデータ107の表示や
記録を実行する。
【0029】前記SAR/MTI処理部5は、図2に示
すように、レンジ圧縮部21を具備しており、このレン
ジ圧縮部21が前記信号処理部4に接続されている。前
記レンジ圧縮部21にはアジマス圧縮部22が接続され
ており、このアジマス圧縮部22が前記飛行情報検出部
6に接続されている。前記アジマス圧縮部22には、ル
ック分割部23が接続されており、このルック分割部2
3には四個の画像生成部24〜27が接続されている。
これら四個の画像生成部24〜27は、一個のルック合
成部28に接続されており、このルック合成部28が前
記表示/記録部7に接続されている。
【0030】前記レンジ圧縮部21は、前記信号処理部
4の出力データ104に既知のレンジ圧縮処理を実行
し、レンジ圧縮出力データ201を出力する。前記アジ
マス圧縮部22は、レンジ圧縮出力データ201に対
し、前記飛行情報検出部6の出力データ105を利用し
た既知のアジマス圧縮処理を実行し、アジマス圧縮出力
データ202を出力する。前記ルック分割部23は、ア
ジマス圧縮出力データ202に既知のルック分割処理
(ここでは4ルック分割)を実行し、四つのルック出力
データ203〜206を出力する。なお、この時点での
ルック出力データ203〜206は、後述する逆FFT
処理を行う前の周波数領域の複素データである。
【0031】前記画像生成部24〜27は、それぞれル
ック出力データ203〜206を個々に入力し、入力デ
ータをNポイントの逆FFT処理により時間領域におけ
る複素データに変換し、さらに、“R=sqrt(I2
+Q2)”なる演算により振幅変換処理を実行する。な
お、上記数式のRは振幅であり、I、Qは出力複素デー
タの実部、虚部である。四個の前記画像生成部24〜2
7は、N×Mのサイズの画像データについて変換を行
い、画像情報として四つのルック振幅画像データ207
〜210を個々に出力する。前記ルック合成部28は、
四つのルック振幅画像データ207〜210を入力デー
タとして既知のルック合成を行い、SAR処理画像デー
タ106を前記表示/記録部7に出力する。
【0032】そして、本実施の形態の合成開口レーダシ
ステム1では、前記SAR/MTI処理部5に前記ルッ
ク合成部28とは別個にMTI処理部29が新規に設け
られている。このMTI処理部29は、第一第四のルッ
ク振幅画像データ207,210を入力とし、前記飛行
情報検出部6の出力データ105を利用して船舶12等
の移動目標の速度ベクトルを抽出処理する。
【0033】前記MTI処理部29は、図3に示すよう
に、二個のデータ分割部31,32を具備しており、こ
れらのデータ分割部31,32が第一第四の前記画像生
成部24,27に個々に接続されている。前記データ分
割部31,32には、一個の面相関部33に接続されて
おり、この面相関部33には、速度ベクトル算出部34
が接続されている。この速度ベクトル算出部34は、前
記飛行情報検出部6が接続されており、前記表示/記録
部7に接続されている。
【0034】前記データ分割部31,32は、第一第四
のルック振幅画像データ207,210を各々入力と
し、図4に示すように、そのN×Mのマトリクスを更に
n×mのマトリクス状に分割処理する。前記面相関部3
3は、細分化された第一第四のルック分割画像データ3
01,302を入力とし、図5に示すように、既知の面
相関処理を実行して前記船舶13の画像のシフト量
(X、Y)をシフトデータ303として出力する。前記
速度ベクトル算出部34は、シフトデータ303を入力
とし、前記飛行情報検出部6の出力データ105を利用
し、前記船舶13の進行方向の速度成分Vxと距離方向
の速度成分Vyとを算出し、これらをMTI出力データ
107として前記表示/記録部7に出力する。
【0035】上述のような構成において、本実施の形態
の合成開口レーダシステム1は、前述のように航空機1
0に搭載され、海面11を移動する船舶12を検出す
る。その場合、従来の装置と同様に、小口径のアンテナ
部2で実効的に大口径の場合と同様な海面11の画像情
報を生成することの他、海面11を移動する船舶12の
移動の方向および速度の情報を検出することもできる。
【0036】これらの機能を以下に順次説明する。ま
ず、船舶12が位置する海面11にアンテナ部2がレー
ダ波を経時的に送受信するので、その複数の受信波10
2は、送受信部3によりビデオ信号103に変換されて
から信号処理部4により信号処理されてSAR/MTI
処理部5に出力される。
【0037】このSAR/MTI処理部5では、経時的
に入力される複数の出力信号104の各々に対し、レン
ジ圧縮部21によりレンジ圧縮処理が個々に実行され
る。この時、飛行情報検出部105は航空機10の飛行
に関連する各種データ105を検知してアジマス圧縮部
22に供給するので、このアジマス圧縮部22は、出力
データ105を利用してレンジ圧縮処理データ201を
アジマス圧縮する。
【0038】これらの圧縮処理により各方向での分解能
が向上したアジマス圧縮出力データ202は、ルック分
割部23で四つのルック出力データ203〜206にル
ック分割処理されてから四個の画像生成部24〜27に
個々に出力される。これらの画像生成部24〜27で
は、それぞれルック出力データ203〜206を逆FF
T処理により時間領域における複素データに変換してか
ら振幅変換処理を実行し、四つのルック振幅画像データ
207〜210を個々に出力する。
【0039】そして、このように生成された四つのルッ
ク振幅画像データ207〜210は、ルック合成部28
でルック合成されてSAR処理画像データ106として
表示/記録部7に出力されるので、この表示/記録部7
では、海面11の状態を反映した画像の表示や記録が実
行される。
【0040】また、四つのルック振幅画像データ207
〜210のうち第一第四のデータ207,210のみM
TI処理部29に入力され、船舶12の移動の情報の検
出に利用される。つまり、第一第四のルック振幅画像デ
ータ207,210は、図4に示すように、データ分割
部31,32により更にマトリクス状に分割処理されて
細分化され、この細分化された第一第四のルック分割画
像データ301,302は、図5に示すように、面相関
部33により面相関処理される。
【0041】二つの画像データ301,302は、取得
された時間が相違するので、移動する船舶12の部分の
み相違していることになり、これが面相関処理により抽
出される。そして、この船舶13の画像のシフト量
(X、Y)がシフトデータ303として出力されるの
で、このシフトデータ303は、船舶13と航空機10
との相対移動を反映していることになる。そこで、速度
ベクトル算出部34は、シフトデータ303を入力とし
て飛行情報検出部6の出力データ105を利用し、船舶
13の進行方向の速度成分Vxと距離方向の速度成分V
yとを算出する。
【0042】これがMTI出力データ107として表示
/記録部7に出力されるので、この表示/記録部7で
は、例えば、前述のように海面11の画像を表示した状
態で、そこに位置する船舶12の画像の側方に、その移
動の方向および速度の情報を表示するようなことができ
る。
【0043】本実施の形態の合成開口レーダシステム1
では、上述のように静止した海面11等の画像を高分解
能に生成するだけでなく、海面11上で移動する船舶1
2の速度や方向の情報も生成することができる。特に、
これらの情報を同時に生成するので、上述のように海面
11の画像に船舶12の移動の情報を付加して表示する
ようなことができ、二つの情報を関連させて明瞭に提供
することができる。
【0044】また、速度や方向の情報を生成するとき、
四つのルック振幅画像データ207〜210のうち、時
間的に離反した最初と最後とのデータ207,210の
み利用するので、簡単な演算で速度や方向の情報を正確
に生成することができる。さらに、このように速度や方
向の情報を生成するとき、その前段においてルック振幅
画像データ207,210をデータ分割部31,32に
より細分化しているので、より高精度に速度や方向の情
報を生成することができる。
【0045】しかも、アンテナ部2や飛行情報検出部6
等のデバイスは従来のシステムから変更する必要がない
ので、例えば、従来のシステムに対してSAR/MTI
処理部5の基板の交換やソフトウェアのバージョンアッ
プなどで簡単に実現することが可能である。
【0046】なお、本発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許
容するものである。例えば、本実施の形態では、SAR
/MTI処理部5等を各々専用のハードウェアで形成す
ることを想定しているが、これは一般的なコンピュータ
システムに適性なソフトウェアをインストールすること
でも実現可能であり、一部を専用のハードウェアで形成
するとともに一部をソフトウェアで実現するようなこと
も可能である。
【0047】また、本実施の形態では合成開口レーダシ
ステム1の全体をプラットホームである航空機10に搭
載することを例示したが、例えば、プラットホームには
アンテナ部2や飛行情報検出部6等のみ搭載しておき、
プラットホームと無線通信する地上の情報処理センタに
SAR/MTI処理部5や表示/記録部7等を設置して
おくようなことも可能である。
【0048】さらに、本実施の形態では、二つのルック
振幅画像データ207,210から船舶12の移動の方
向および速度を検出することを例示したが、例えば、三
つ以上のデータから移動の加速度や湾曲した移動方向の
曲率を検出するようなことも可能である。
【0049】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0050】請求項1記載の合成開口レーダシステム
は、移動するプラットホームに搭載されて移動目標が位
置する対象面にレーダ波を経時的に送受信するアンテナ
部と、該アンテナ部の出力情報にレンジ圧縮処理を実行
するレンジ圧縮部と、前記プラットホームの移動に関連
した各種情報を検出する移動情報検出部と、該移動情報
検出部の検出情報を利用して前記レンジ圧縮部の出力情
報にアジマス圧縮処理を実行するアジマス圧縮部と、該
アジマス圧縮部の出力情報をルック分割処理するルック
分割部と、該ルック分割部の複数の出力情報から逆FF
T処理および複素データの振幅変換処理により複数の画
像情報を個々に生成する画像生成部と、該複数の画像情
報を面相関処理して前記移動目標の画像のシフト量を検
出する面相関部と、該面相関部と前記移動情報検出部と
の出力情報から前記移動目標の移動の方向および速度を
算出する速度ベクトル算出部と、を具備していることに
より、移動目標の移動の方向および速度の情報を生成す
ることができるので、例えば、対象面として海面の画像
を生成するときに、同時に移動目標である船舶の移動の
速度や方向を検知するようなことができる。
【0051】請求項2記載の発明は、請求項1記載の合
成開口レーダシステムであって、ルック分割部は、入力
情報を三つ以上にルック分割処理して出力し、面相関部
は、最初と最後との画像情報のみ入力することにより、
各時間毎に生成される対象面の複数の画像情報から時間
的に最も離反した二つに基づいて移動目標の移動の方向
および速度を算出するので、この算出を簡単な演算で高
精度に実行することができる。
【0052】請求項3記載の発明は、移動するプラット
ホームに搭載されて移動目標が位置する対象面にレーダ
波を経時的に送受信するアンテナ部と、前記プラットホ
ームの移動に関連した各種情報を検出する移動情報検出
部とが接続され、これらの出力情報から前記対象面に対
応した画像情報を生成する合成開口レーダシステムの情
報処理装置において、前記アンテナ部の出力情報にレン
ジ圧縮処理を実行するレンジ圧縮部と、前記移動情報検
出部の検出情報を利用して前記レンジ圧縮部の出力情報
にアジマス圧縮処理を実行するアジマス圧縮部と、該ア
ジマス圧縮部の出力情報をルック分割処理するルック分
割部と、該ルック分割部の複数の出力情報から逆FFT
処理および複素データの振幅変換処理により複数の画像
情報を個々に生成する画像生成部と、該複数の画像情報
を面相関処理して前記移動目標の画像のシフト量を検出
する面相関部と、該面相関部と前記移動情報検出部との
出力情報から前記移動目標の移動の方向および速度を算
出する速度ベクトル算出部と、を具備していることによ
り、移動目標の移動の方向および速度の情報を生成する
ことができるので、例えば、対象面として海面の画像を
生成するときに、同時に移動目標である船舶の移動の速
度や方向を検知するようなことができる。
【0053】請求項4記載の発明は、請求項3記載の情
報処理装置であって、ルック分割部は、入力情報を三つ
以上にルック分割処理して出力し、面相関部は、最初と
最後との画像情報のみ入力することにより、各時間毎に
生成される対象面の複数の画像情報から時間的に最も離
反した二つに基づいて移動目標の移動の方向および速度
を算出するので、この算出を簡単な演算で高精度に実行
することができる。
【0054】請求項5記載の発明は、移動するプラット
ホームに搭載されて移動目標が位置する対象面にレーダ
波を経時的に送受信するアンテナ部の出力情報と、前記
プラットホームの移動に関連した各種情報を検出する移
動情報検出部の出力情報から、前記対象面に対応した画
像情報を生成するようにした合成開口レーダシステムの
情報処理方法において、前記アンテナ部の出力情報にレ
ンジ圧縮処理を実行し、該レンジ圧縮処理された出力情
報に前記移動情報検出部の検出情報を利用したアジマス
圧縮処理を実行し、該アジマス圧縮処理された出力情報
をルック分割処理し、該ルック分割処理された複数の出
力情報から逆FFT処理および複素データの振幅変換処
理により複数の画像情報を個々に生成し、該複数の画像
情報を面相関処理して前記移動目標の画像のシフト量を
検出し、該シフト量と前記移動情報検出部の出力情報か
ら前記移動目標の移動の方向および速度を算出するよう
にしたことにより、移動目標の移動の方向および速度の
情報を生成することができるので、例えば、対象面とし
て海面の画像を生成するときに、同時に移動目標である
船舶の移動の速度や方向を検知するようなことができ
る。
【0055】請求項6記載の発明は、移動するプラット
ホームに搭載されて移動目標が位置する対象面にレーダ
波を経時的に送受信するアンテナ部の出力情報と、前記
プラットホームの移動に関連した各種情報を検出する移
動情報検出部の出力情報から、前記対象面に対応した画
像情報を生成するようにした合成開口レーダシステムの
情報処理方法において、前記アンテナ部の出力情報にレ
ンジ圧縮処理を実行し、該レンジ圧縮処理された出力情
報に前記移動情報検出部の検出情報を利用したアジマス
圧縮処理を実行し、該アジマス圧縮処理された出力情報
を三つ以上にルック分割処理し、該ルック分割処理され
た複数の出力情報から逆FFT処理および複素データの
振幅変換処理により複数の画像情報を個々に生成し、該
三つ以上の画像情報から最初と最後との画像情報のみ選
定して面相関処理して前記移動目標の画像のシフト量を
検出し、該シフト量と前記移動情報検出部の出力情報か
ら前記移動目標の移動の方向および速度を算出するよう
にしたことにより、移動目標の移動の方向および速度の
情報を生成することができるので、例えば、対象面とし
て海面の画像を生成するときに、同時に移動目標である
船舶の移動の速度や方向を検知するようなことができ、
特に、各時間毎に生成される対象面の複数の画像情報か
ら時間的に最も離反した二つに基づいて移動目標の移動
の方向および速度を算出するので、この算出を簡単な演
算で高精度に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の合成開口レーダシステ
ムの装置構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の情報処理装置の実施の一形態であるS
AR/MTI処理部の装置構成を示すブロック図であ
る。
【図3】MTI処理部の装置構成を示すブロック図であ
る。
【図4】画像情報をマトリクス状に分割した状態を示す
模式図である。
【図5】複数の画像情報を面相関処理させた状態を示す
模式図である。
【図6】プラットホームである航空機が移動目標である
船舶を検出している状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 合成開口レーダシステム 2 アンテナ部 3 送受信部 4 信号処理部 5 情報処理装置であるSAR/MTI処理部 6 移動情報検出部である飛行情報検出部 7 表示/記録部 10 プラットホームである航空機 11 対象面である海面 12 移動目標である船舶 21 レンジ圧縮部 22 アジマス圧縮部 23 ルック分割部 24〜27 画像生成部 28 ルック合成部 29 MTI処理部 31,32 データ分割部 33 面相関部 34 速度ベクトル算出部 101 送信波 102 受信波 103 ビデオ信号 104 信号処理部出力信号 105 飛行情報検出部出力データ 106 SAR処理データ 107 MTIデータ 201 レンジ圧縮出力データ 202 アジマス圧縮出力データ 203〜206 ルック出力データ 207〜210 ルック振幅画像データ 301,302 ルック分割画像データ 303 シフトデータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動するプラットホームに搭載されて移
    動目標が位置する対象面にレーダ波を経時的に送受信す
    るアンテナ部と、 該アンテナ部の出力情報にレンジ圧縮処理を実行するレ
    ンジ圧縮部と、 前記プラットホームの移動に関連した各種情報を検出す
    る移動情報検出部と、 該移動情報検出部の検出情報を利用して前記レンジ圧縮
    部の出力情報にアジマス圧縮処理を実行するアジマス圧
    縮部と、 該アジマス圧縮部の出力情報をルック分割処理するルッ
    ク分割部と、 該ルック分割部の複数の出力情報から逆FFT処理およ
    び複素データの振幅変換処理により複数の画像情報を個
    々に生成する画像生成部と、 該複数の画像情報を面相関処理して前記移動目標の画像
    のシフト量を検出する面相関部と、 該面相関部と前記移動情報検出部との出力情報から前記
    移動目標の移動の方向および速度を算出する速度ベクト
    ル算出部と、を具備していることを特徴とする合成開口
    レーダシステム。
  2. 【請求項2】 ルック分割部は、入力情報を三つ以上に
    ルック分割処理して出力し、面相関部は、最初と最後と
    の画像情報のみ入力することを特徴とする請求項1記載
    の合成開口レーダシステム。
  3. 【請求項3】 移動するプラットホームに搭載されて移
    動目標が位置する対象面にレーダ波を経時的に送受信す
    るアンテナ部と、前記プラットホームの移動に関連した
    各種情報を検出する移動情報検出部とが接続され、これ
    らの出力情報から前記対象面に対応した画像情報を生成
    する合成開口レーダシステムの情報処理装置において、 前記アンテナ部の出力情報にレンジ圧縮処理を実行する
    レンジ圧縮部と、 前記移動情報検出部の検出情報を利用して前記レンジ圧
    縮部の出力情報にアジマス圧縮処理を実行するアジマス
    圧縮部と、 該アジマス圧縮部の出力情報をルック分割処理するルッ
    ク分割部と、 該ルック分割部の複数の出力情報から逆FFT処理およ
    び複素データの振幅変換処理により複数の画像情報を個
    々に生成する画像生成部と、 該複数の画像情報を面相関処理して前記移動目標の画像
    のシフト量を検出する面相関部と、 該面相関部と前記移動情報検出部との出力情報から前記
    移動目標の移動の方向および速度を算出する速度ベクト
    ル算出部と、を具備していることを特徴とする情報処理
    装置。
  4. 【請求項4】 ルック分割部は、入力情報を三つ以上に
    ルック分割処理して出力し、面相関部は、最初と最後と
    の画像情報のみ入力することを特徴とする請求項3記載
    の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 移動するプラットホームに搭載されて移
    動目標が位置する対象面にレーダ波を経時的に送受信す
    るアンテナ部の出力情報と、前記プラットホームの移動
    に関連した各種情報を検出する移動情報検出部の出力情
    報から、前記対象面に対応した画像情報を生成するよう
    にした合成開口レーダシステムの情報処理方法におい
    て、 前記アンテナ部の出力情報にレンジ圧縮処理を実行し、 該レンジ圧縮処理された出力情報に前記移動情報検出部
    の検出情報を利用したアジマス圧縮処理を実行し、 該アジマス圧縮処理された出力情報をルック分割処理
    し、 該ルック分割処理された複数の出力情報から逆FFT処
    理および複素データの振幅変換処理により複数の画像情
    報を個々に生成し、 該複数の画像情報を面相関処理して前記移動目標の画像
    のシフト量を検出し、 該シフト量と前記移動情報検出部の出力情報から前記移
    動目標の移動の方向および速度を算出するようにしたこ
    とを特徴とする情報処理方法。
  6. 【請求項6】 移動するプラットホームに搭載されて移
    動目標が位置する対象面にレーダ波を経時的に送受信す
    るアンテナ部の出力情報と、前記プラットホームの移動
    に関連した各種情報を検出する移動情報検出部の出力情
    報から、前記対象面に対応した画像情報を生成するよう
    にした合成開口レーダシステムの情報処理方法におい
    て、 前記アンテナ部の出力情報にレンジ圧縮処理を実行し、 該レンジ圧縮処理された出力情報に前記移動情報検出部
    の検出情報を利用したアジマス圧縮処理を実行し、 該アジマス圧縮処理された出力情報を三つ以上にルック
    分割処理し、 該ルック分割処理された複数の出力情報から逆FFT処
    理および複素データの振幅変換処理により複数の画像情
    報を個々に生成し、 該三つ以上の画像情報から最初と最後との画像情報のみ
    選定して面相関処理して前記移動目標の画像のシフト量
    を検出し、 該シフト量と前記移動情報検出部の出力情報から前記移
    動目標の移動の方向および速度を算出するようにしたこ
    とを特徴とする情報処理方法。
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