JPH10200536A - ネットワークシステム - Google Patents

ネットワークシステム

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JPH10200536A
JPH10200536A JP9002363A JP236397A JPH10200536A JP H10200536 A JPH10200536 A JP H10200536A JP 9002363 A JP9002363 A JP 9002363A JP 236397 A JP236397 A JP 236397A JP H10200536 A JPH10200536 A JP H10200536A
Authority
JP
Japan
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node
mobile terminal
connection
message
network system
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Withdrawn
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JP9002363A
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English (en)
Inventor
Keiji Tsunoda
啓治 角田
Yoshiaki Takahata
由彰 高畠
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH10200536A publication Critical patent/JPH10200536A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動端末を収容するとき、従来ではハンドオ
フに対して移動専用のスイッチングノードが必要であっ
たが、本発明では、有線ネットワークからの拡張が可能
なように有線ネットワーク用のノードとその上で動くプ
ロトコルを前提にしたハンドオフの技術を提案する。 【解決手段】 有線ノードがマルチキャスト機能を有し
ていることを前提として、移動端末に対しては常にマル
チポイントのコネクションを張り、移動端末がハンドオ
フする際に、移動端末または移動先の無線基地局または
その無線基地局を収容する有線ノードを起点として、マ
ルチポイントツリーの追加要求メッセージを出してポイ
ントを増やすことでハンドオフ時の通信の継続を可能に
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば携帯電話の
ネットワークやATMネットワークなどのネットワーク
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナル通信の流れとして、携
帯電話などの移動する無線通信端末(移動端末)が普及
してきている。この移動端末は、現在、音声のみをサポ
ートしているが、次第に動画やデータなどといったマル
チメディアのサービスを扱うようになって行くと予想さ
れる。
【0003】これを実現する上で重要な技術の一つとし
て、通信中に移動端末がある無線エリアから別の無線エ
リアに移動したときにも通信を継続できるようハンドオ
フ(ハンドオーバとも言う)する技術がある。
【0004】従来の音声通信の場合は、通信の品質とし
ては比較的低くても構わないので、ハンドオフのときに
は、一旦コネクションを切って、再発呼を行うことなど
が行われている。
【0005】しかしながら、マルチメディアサービスの
中には、高い通信品質を要求するものもあるので、コネ
クションを一旦切って再接続するなどということができ
ない場合がある。そのためにソフトハンドオフと呼ばれ
る手法が考えられている。これは、一方の通信を継続し
たまま、次の通信を開始することであり、一時的に同時
に2つのコネクションが張られているような状態にな
る。
【0006】上記のような状態を実現するためには、同
時に2つのコネクションを張って、しかもそれが同じよ
うなものであることを認識するための仕掛けが必要とな
る。移動端末のみを扱うようなネットワーク、例えば日
本の携帯電話のネットワークでは、固定端末とは違う仕
組みで移動端末専用のコネクションを張ることのできる
ネットワークを構築することが可能である。
【0007】しかしながら、今後マルチメディア化によ
って、固定端末と移動端末とが混在するようなネットワ
ークが増加することが予想される。特に、既に固定端末
を収容しているネットワークに対して移動端末を追加収
容する場合が多くあると考えられる。
【0008】このような場合に、既存のネットワークの
コネクションの仕組みを大きく変えてしまうことは望ま
しくないが、これまで提案されてきたハンドオフの技術
は、最初から移動端末の存在を前提としたものばかりで
あり、移動端末の追加収容には対応していないのが現状
である。
【0009】特にマルチメディア化によって今後ATM
(Asynchronous Transfer Mode)技術を使ったネットワ
ークが、このような固定端末および移動端末を統合して
収容するためのベースとなることが期待されているが、
このようなATMネットワークにおける上記ハンドオフ
(ハンドオーバ)について、既存の固定端末用のプロト
コルを生かした移動端末の収容方法は考えられていなか
った。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
は、例えば音声などのようにハンドオフに対する品質低
下の許容度が高いメディアに対するハンドオフ技術の検
討及び提案を行ってきたものがほとんどであった。
【0011】また、そうでない方式、例えばソフトハン
ドオフなどと呼ばれる技術においても、既存の固定端末
のプロトコルの資産を生かした上で、ハンドオフのあり
得る移動端末を発展統合して収容する技術については検
討及び提案がなされていなかった。
【0012】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、既存の固定端末を収容しているネット
ワークに対して移動端末のハンドオフ機能を無理なく適
用させることのできるネットワークシステムを提供する
ことを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載の発明は、ネットワークとこのネ
ットワークに収容される少なくとも1つずつの固定端末
と移動端末とから構成されるネットワークシステムにお
いて、前記固定端末と前記移動端末が通信を行う場合、
前記固定端末側を1つのポイントとし、前記移動端末側
をマルチポイントとするようなポイント・ツー・マルチ
ポイントのコネクションを張り、前記移動端末がハンド
オフしたとき、前記移動端末の移動先での収容ノードあ
るいは前記移動端末自身もしくは前記移動端末を収容し
ている無線基地局をリーフとして、前記リーフから前記
コネクションに対してマルチポイントツリーの追加動作
を行うことで通信を継続することを特徴としている。
【0014】この請求項1記載の発明のように、少なく
とも1つずつの固定端末と移動端末をネットワークに収
容する場合、移動端末がハンドオフしたとき、移動端末
の移動先での収容ノードあるいは移動端末自身もしくは
移動端末を収容している無線基地局をリーフとして、リ
ーフからコネクションに対してマルチポイントツリーの
追加動作を行うことで通信を継続させることができるの
で、既存の固定端末を収容しているネットワークに対し
て移動端末のハンドオフ機能を無理なく適用させること
ができる。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載のネ
ットワークシステムにおいて、前記コネクションにおけ
る追加動作としては、前記リーフから前記コネクション
の固定端末を収容しているノードもしくはルートあるい
は前記リーフから、前記移動端末の移動元のノードへ向
けてマルチポイントツリーの追加メッセージとしてJO
INメッセージを送り、前記JOINメッセージが元の
コネクションの通っているノードのいずれかに到着した
時点で、前記JOINメッセージの通った経路を前記コ
ネクションの新しいツリーとすることを特徴としてい
る。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項2記載のネ
ットワークシステムにおいて、前記コネクションにおけ
る追加動作として前記リーフから前記ルートに向けて前
記JOINメッセージを送る場合、前記JOINメッセ
ージが前記コネクションの通っているノードのいずれか
に到着すると、到着した前記ノードをマルチポイントコ
ネクションの分岐点とすると共に、前記JOINメッセ
ージを前記コネクションのルートまでさらに転送するこ
とを特徴としている。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項3記載のネ
ットワークシステムにおいて、前記JOINメッセージ
には、少なくともポイント・ツー・マルチポイントコネ
クションへの参加要求と参加したい端末のアドレスとが
含まれていることを特徴としている。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項2記載のネ
ットワークシステムにおいて、前記コネクションにおけ
る追加動作として前記リーフから移動元のノードに向け
て前記JOINメッセージを送る場合、前記JOINメ
ッセージが前記コネクションの通っているノードのいず
れかに到着すると、到着した前記ノードをマルチポイン
トコネクションの分岐点とすると共に、前記JOINメ
ッセージを移動元のノードに向けてさらに転送すること
をせずに、前記コネクションルート行きの新たなメッセ
ージを作成して前記コネクションに沿って伝送すること
を特徴としている。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項5記載のネ
ットワークシステムにおいて、前記新たなメッセージに
は、追加要求した端末またはノードまたは基地局のアド
レスと分岐点となるノードのアドレスと移動端末の移動
元のアドレスとが少なくとも含まれることを特徴として
いる。
【0020】請求項7記載の発明は、請求項1記載のネ
ットワークシステムにおいて、移動元のツリーは、前記
移動端末が移動を終了してから一定時間が経過すると、
その移動元のリーフからの要求あるいはルートからの指
示によって消去されることを特徴としている。
【0021】請求項8記載の発明は、ネットワークとこ
のネットワークに収容される少なくとも2つの移動端末
とから構成されるネットワークシステムにおいて、前記
2つの移動端末間で通信を行う場合、これらの移動端末
が現在所属している無線基地局をそれぞれポイントとす
るようなマルチポイント・ツー・マルチポイントのコネ
クションを張り、前記移動端末がハンドオフしたとき、
前記移動端末の移動先での収容ノードあるいは前記移動
端末自身あるいは前記移動端末を収容している無線基地
局をリーフとし、このリーフから前記コネクションに対
してマルチポイントツリーの追加動作を行うことで通信
を継続することを特徴としている。
【0022】この請求項8記載の発明のように、少なく
とも2つの移動端末をネットワークに収容する場合、移
動端末がハンドオフしたとき、前記移動端末の移動先で
の収容ノードあるいは前記移動端末自身あるいは前記移
動端末を収容している無線基地局をリーフとし、このリ
ーフから前記コネクションに対してマルチポイントツリ
ーの追加動作を行うことで通信を継続させることができ
るので、既存の固定端末を収容しているネットワークに
対して移動端末のハンドオフ機能を無理なく適用させる
ことができる。
【0023】請求項9記載の発明は、ネットワークとこ
のネットワークに収容される少なくとも1つの移動端末
を含む3つ以上の端末から構成されるネットワークシス
テムにおいて、前記1つの移動端末を含む3つ以上の端
末間で通信を行う場合、その中に固定端末があれば、前
記固定端末の部分をポイントとし、前記移動端末につい
ては前記端末の現在所属している無線基地局をポイント
とするようなマルチポイント・ツー・マルチポイントの
コネクションを張り、前記移動端末がハンドオフしたと
き、前記移動端末の移動先での収容ノードあるいは前記
移動端末自身あるいは前記移動端末を収容している無線
基地局をリーフとし、このリーフから前記コネクション
に対してマルチポイントツリーの追加動作を行うことで
通信を継続することを特徴としている。
【0024】この請求項9記載の発明のように、少なく
とも1つの移動端末を含む3つ以上の端末をネットワー
クに収容する場合、移動端末がハンドオフしたとき、移
動端末の移動先での収容ノードあるいは移動端末自身あ
るいは移動端末を収容している無線基地局をリーフと
し、このリーフからコネクションに対してマルチポイン
トツリーの追加動作を行うことで通信を継続させること
ができるので、既存の固定端末を収容しているネットワ
ークに対して移動端末のハンドオフ機能を無理なく適用
させることができる。
【0025】請求項10記載の発明は、請求項8または
9いずれか記載のネットワークシステムにおいて、移動
元のツリーは、前記移動端末が移動を終了してから一定
時間が経過すると、そのリーフからのメッセージによっ
て消去されることを特徴としている。
【0026】請求項11記載の発明は、請求項8または
9いずれか記載のネットワークシステムにおいて、前記
コネクションにおける追加動作としては、前記リーフか
ら前記コネクションの任意の固定端末を収容しているノ
ードもしくはルートあるいは前記リーフから前記コネク
ションの任意の移動端末を収容しているノードへ向けて
マルチポイントツリーの追加メッセージとしてJOIN
メッセージを送り、前記JOINメッセージが前記コネ
クションの通っているノードのいずれかに到着した時点
で、前記JOINメッセージの通った経路を前記コネク
ションの新しいツリーとすることを特徴としている。
【0027】請求項12記載の発明は、請求項11記載
のネットワークシステムにおいて、前記コネクションに
おける追加動作として、前記JOINメッセージが前記
コネクションの通っているノードのいずれかに到着する
と、到着した前記ノードをマルチポイントコネクション
の分岐点とすると共に、前記JOINメッセージを各マ
ルチポイント宛に書き換えて転送することを特徴として
いる。
【0028】請求項13記載の発明は、請求項12記載
のネットワークシステムにおいて、前記書き換えられる
メッセージには、追加要求した端末またはノードまたは
基地局のアドレスと分岐点となるノードのアドレスと移
動端末の移動元のアドレスとが少なくとも含まれること
を特徴としている。
【0029】請求項14記載の発明は、請求項8または
9いずれか記載のネットワークシステムにおいて、前記
JOINメッセージには、少なくとも前記マルチポイン
ト・ツー・マルチポイントコネクションへの参加要求と
参加したい端末のアドレスとが含まれることを特徴とし
ている。
【0030】請求項15記載の発明は、請求項1、8、
9いずれか一記載のネットワークシステムにおいて、前
記ポイント・ツー・マルチポイントのコネクションは、
前記移動端末が移動を終了してからの時間の短い方から
一定数のツリーだけを残し、それ以外のツリーを順次消
去することを特徴としている。
【0031】請求項16記載の発明は、請求項15記載
のネットワークシステムにおいて、前記ツリーの消去
は、ルートからの指示あるいは移動元のリーフからの要
求によって実行されることを特徴としている。
【0032】請求項17記載の発明は、請求項1、8、
9いずれか一記載のネットワークシステムにおいて、前
記ネットワークがATMネットワークであることを特徴
としている。
【0033】このようにネットワークをATMネットワ
ークとした場合に、ATMネットワークの有するポイン
ト・ツー・マルチポイントおよびマルチポイント・ツー
・マルチポイントコネクションの枠組みを用いて動作を
行うので、既存の固定端末を収容しているATMネット
ワークに対して移動端末のハンドオフ機能を無理なく適
用させることができる。
【0034】請求項18記載の発明は、請求項1、8、
9いずれか一記載のネットワークシステムにおいて、前
記ネットワークがATMネットワークであり、前記固定
端末および移動端末がそれぞれATM固定端末およびA
TM移動端末であることを特徴としている。
【0035】この場合、ATM固定端末およびATM移
動端末の構成をとるATMネットワークに対して移動端
末のハンドオフ機能を無理なく適用させることができ
る。
【0036】請求項19記載の発明は、請求項17また
は18いずれか記載のネットワークシステムにおいて、
前記移動端末がハンドオフした際、前記リーフからのメ
ッセージは、LIJ(Leaf Initiate join)メッセージ
であり、このLIJメッセージは、PNNI(Private
Network Network Interface)プロトコルまたはI−PN
NI(Integrated PNNI)プロトコルを用いて転送される
ことを特徴としている。 この場合、ATMネットワー
クにおけるPNNIまたはI−PNNIルーチングの枠
組みを用いて動作を行うので、既存の固定端末を収容し
ているATMネットワークに対して移動端末のハンドオ
フ機能を無理なく適用させることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0038】まず、図1を参照して本発明のネットワー
クシステムの第1の実施形態について説明する。図1は
第1の実施形態のネットワークシステムの構成を示す図
であり、固定端末と移動端末とをネットワークを介して
接続した例を示している。
【0039】図1に示すように、ネットワーク101内
には、ノード103、104、105、106、10
7、108、109がある。ノード107は、無線基地
局(BS)110および無線基地局(BS)111に接
続されている。ノード108は、無線基地局(BS)1
12に接続されている。ノード109は、無線基地局
(BS)113に接続されている。これらのノード10
8〜109は、全てポイント・ツー・マルチポイントコ
ネクションに対応できるが、移動特有のコネクション制
御の機能は有していない。
【0040】この第1の実施形態のネットワークシステ
ムにおいて、固定端末102と移動端末114とがネッ
トワーク101を介して通信を行う場合、移動端末11
4は無線基地局110のエリアにいるときに固定端末1
02との間で通信を開始し、その後、無線基地局111
のエリアに移動し、さらに無線基地局112のエリア、
無線基地局113のエリアに順に移動して行くものとす
る。このときにハンドオフが行われる。ハンドオフは、
従来の有線ネットワークノードの枠組みを変えないよう
にして行われることが望ましい。
【0041】ここで、図2および図3を参照して既存の
ネットワークについて説明する。図2は既存のネットワ
ークの構成例を示したものであり、図3は図2における
移動端末209のハンドオフに対する移動対応ノードの
動作およびコネクションの切替動作を示している。
【0042】図2に示すように、固定端末202は、移
動端末209との通信を、移動対応ネットワーク201
を介して行う。移動対応ネットワーク201に所属する
移動対応ノード203、204、205は、移動端末が
ハンドオフする際のコネクションの変更に対応できる能
力を持った専用ノードである。
【0043】移動対応ノード204には、無線基地局2
06および207が接続されている。また、移動対応ノ
ード205には、無線基地局208が接続されている。
移動端末209は、無線基地局206のエリアに居ると
きに固定端末202との間で通信を開始し、その後、無
線基地局207のエリア、無線基地局208のエリアへ
と順に移動するものとする。
【0044】この場合、図3に示すように、初めに固定
端末202と移動端末209とは、移動対応ノード20
3および移動対応ノード204および無線基地局206
を経由してポイント・ポイントで接続されている。この
とき、移動対応ノード203内には、ルート303が張
られており、移動対応ノード204内にはルート301
が張られている。
【0045】ここで、移動端末209が無線基地局20
6のエリアから無線基地局207のエリアに移動したと
する。このとき、移動端末209が移動したことを移動
対応ノード204が知ると、ハンドオフのために自ノー
ド内のルートをルート301からルート302に変更す
る必要がある。すなわち、移動対応ノード204は、ル
ート302を設定すると共にルート301を消去する。
【0046】また、移動端末209が無線基地局207
のエリアからさらに無線基地局208のエリアへ移動し
たとする。このときにハンドオフを実現する手法として
は、まず第1に移動対応ノード204が自ノード内のル
ートを302から305に変更し、移動対応ノード20
5が新たにルート306を設定する手法が考えられる。
また第2の方法としては、移動対応ノード203が自
ノード内のルート303を消去してルート304を設定
し、移動対応ノード205が自ノード内にルート307
を設定し、移動対応ノード204がルート302を消去
する手法が考えられる。
【0047】いずれの場合も、移動対応ノードが、ハン
ドオフのためにポイント・ポイントのコネクションを切
り替える動作を行う必要があり、この切替動作は、既存
の有線ネットワークのノードではできない。このため、
従来では移動対応のノードがなければ、移動端末の収容
ができなかった。
【0048】以下、図1に戻り本発明が上述した既存の
有線ネットワークの有線対応ノードを使って、移動端末
のハンドオフをどのように実現するかについて説明す
る。
【0049】図4は固定端末102と移動端末114と
の間の最初のコネクションの状態を示している。
【0050】この図4において、コネクションは、ノー
ド102、106、107および無線基地局110を経
由している。ノード103内にはルート403がそれぞ
れ張られている。但し、このコネクションは、固定端末
102の方をポイント、移動端末114の方をマルチポ
イントとするコネクションであり、その初期設定として
ポイント・ポイントにコネクションが張られている。
【0051】この状況の中、移動端末114が無線基地
局110のエリアから無線基地局111のエリアへ移動
したとする。このとき、移動端末114が通信を継続で
きるように、ノード107において内部のルート403
をマルチポイントコネクションになるように変更する
(図5の501)。
【0052】この変更を行う方法としては、下記(1)
〜(3)の3つ方法がある。いずれもリーフ(起点)側
からノード側へマルチポイントにするための要求(JO
INメッセージ)を送る方法である。 (1)移動端末114がJOINメッセージを出す場合
である。
【0053】この場合、移動114は移動先の無線基地
局111に対して、現在通信中のコネクションを継続す
るために、コネクションのツリーを追加する要求(JO
INメッセージ)を送る。無線基地局111は、そのJ
OINメッセージ404を自分の所属するノード107
に転送する。ノード107には、該当するコネクション
がルート403として張られているので、ここで一旦J
OINメッセージを止めて、ルート403を図5の50
1のようにマルチキャストにして無線基地局110と無
線基地局111の両方へのポイント・ツー・ポイントコ
ネクションを作る。
【0054】(2)無線基地局111がJOINメッセ
ージを出す場合である。
【0055】この場合、移動114は移動先の無線基地
局111に対して、現在通信中のコネクションについて
の情報を伝える。無線基地局111は、その情報を元
に、コネクションのツリーを追加する要求(JOINメ
ッセージ)を自分の所属するノード107に送る。ノー
ド107には、該当するコネクションがルート403と
して張られているので、ここで一旦JOINメッセージ
を止めて、ルート403を、図5の501のようにマル
チキャストにして無線基地局110と無線基地局111
の両方へポイント・ツー・マルチポイントコネクション
を作る。
【0056】(3)ノード107がJOINメッセージ
を出す場合である。
【0057】この場合、ノード107は、無線基地局1
11から、移動端末114がハンドオーバしたことを知
らされ、そのときに、移動端末114のコネクションに
関する情報を渡される。そして、ノード107はその情
報を元にJOINメッセージを作成するが、この場合、
ノード107には既に該当するコネクションのルート4
03があるので、JOINメッセージは発行せず、ルー
ト403を図5の501のようにマルチキャストのルー
トに変更し、無線基地局110と無線基地局111の両
方へのポイント・ツー・マルチポイントコネクションを
作る。
【0058】ノード107がポイント・ツー・マルチポ
イントコネクションをJOINメッセージによって作成
することは、ポイント・ツー・マルチポイントコネクシ
ョンのツリーの追加、という従来の有線ネットワークの
枠組みの範囲であり、ノード自体に移動端末未収容のた
めの特別な機能の追加を必要としない、という点が本発
明のポイントの1つとする所である。
【0059】図6にJOINメッセージの一例を示す。
【0060】同図に示すように、JOINメッセージに
は、相手側の端末ID、行き先ノード番号、コネクショ
ンの番号、発信元の移動端末ID、無線基地局のIDと
メッセージとしてコネクションへの参加要求などが記述
されている。
【0061】このうち、行き先ノ一ド番号を指定する方
法として2種類の指定方法がある。第1の指定方法は、
移動端末が移動前にいた所(移動元)の無線基地局と直
接接続されているノード(図1ではノード107)にす
る方法がある。もう1つは、相手が固定端末であれば、
その端末に直接つながるノード(図1ではノード10
3)にし、通信相手が移動端末であれば、その移動端末
を収容する無線基地局と直接接続されているノードにす
る方法がある。
【0062】もし、ネットワークにQoS(Quality of
Service)のサ−ポート機能があり、またコネクションの
帯域が自明でない場合には、帯域情報およびQoS情報
も追加される。
【0063】さらに、ノ一ドを経由していく場合には、
どのようなルートを通っていたかの履歴が必要である
が、これをJOINメッセージの中に入れて転送する方
法があり、それを行う場合には、ノ一ドを通過するたび
に各ノ一ドの名称を順に継ぎ足して記入していくような
方法もある。
【0064】さて、図5において、移動端末114と固
定端末102とのコネクションは、1対2のポイント・
ツー・マルチポイントコネクションになっているが、移
動端末114がさらに無線基地局112のエリアへ移動
する場合を考えてみる。
【0065】この場合には、先ほどと全く同様にJOI
Nメッセージを移動端末114、無線基地局112、あ
るいはノード108を起点として流すことになる。最初
の2つの場合、メッセージ502は、JOINメッセー
ジそのものであり、最後のノード108を起点とする場
合には、メッセージ502は、JOINメッセージを作
成するための情報に当たる。
【0066】この場合、今度はノード108にコネクシ
ョンが通っていないので、JOINメッセージは、ノー
ド108からさらに転送されることになる。
【0067】ここで、図7を参照してJOINメッセー
ジを受け取ったノードがそのメッセージをどのように処
理するかについて具体的に説明する。図7はJOINメ
ッセージを受け取ったノ一ドが行う動作を示すフローチ
ャートである。
【0068】同図に示すように、あるノ一ドにJOIN
メッセージが到着すると(S701)、そのノ一ドは、自ノ
一ドに該当するコネクション(参加するためのコネクシ
ョン)が含まれているかどうかを調べる(S702)。これ
は例えばノ一ドのルーチングテーブルやシグナリングメ
ッセージ処理部にあるコネクションΙDなどと、JOΙ
Nメッセージの中にあるコネクションIDとを比較して
一致するものがあるかどうかで見分ける。
【0069】ここで、もし自ノードに一致するコネクシ
ョンがある場合には(S702のYes )、JOINメッセー
ジをそこで一旦終了させる。そして、相手端末側へのメ
ッセージを改めて作成して(S703)、そこからはコネク
ションのルート沿いにそのメッセージを転送する(S70
4)。そして、自ノ一ドからコネクションを分岐させて
JOINメッセージの送信元との間で新しいコネクショ
ンのツリーを追加する(S705)。ここで作成する相手端
末側へのメッセージには、JOINメッセージの内容と
して含まれる相手側端末IDや行き先ノ一ド、発信元の
端末ID、コネクション番号などの他に、自ノードが分
岐点となったことを示すメッセージなどが含まれる。
【0070】一方、自ノ一ドに一致するコネクションが
ない場合(S702のNo)、つまり自ノ一ドに該当するコネ
クションが張られていない場合には、行き先ノ一ドへの
出線を調べる(S706)。このとき、JOINメッセージ
内に出線に関する指定がなされていれば、それに従う。
もしそのような指定がない場合は、そのノードを起点と
して考えられる出線を全て調査する。そして、帯域やQ
oSといった条件がついている場合はそれを満足するか
どうかを調べる(S707)。
【0071】ここで、もし満足すれば(S707のYes )、
つまり満足するような出線が見つかれば、その出線を選
択して(S708)、その出線に接続し、次のノードへJO
INメッセージを転送する(S709)。もし複数の候補が
ある場合には、ノ一ドの有する選択アルゴリズムに従っ
て一つに絞る。このときに、JOINメッセージにルー
チング情報を追加するような場合には、その部分につい
てのみJOINメッセージを書き換えることがある。J
OINメッセージを送信する場合には、その出線に対し
て、帯域などを仮押さえする。これはオーバーブッキン
グによってせっかくJOINメッセージが目的のコネク
ションに到達しても、実際には追加のツリーが作成でき
なくなるようなことを防止するためである。
【0072】一方、満足しなければ(S707のNo)、つま
り満足するような出線がなければ、以前通ったルートに
差し戻して再ルート選択のできるノ一ドがこれまでの経
路にあるかどうかをチェックする(S710)。再ルート選
択のできるノ一ドがこれまでの経路にあれば(S710のYe
s )、そこにJOINメッセージを戻し(S711)、再ル
ーチング(再ルート選択)させる。また再ルート選択の
できるノ一ドがこれまでの経路になければ(S710のN
o)、JOINメッセージによるハンドオフは失敗とな
る(S712)。
【0073】以上のことを前提に図8を見ることにす
る。
【0074】ここではJOINメッセージの行き先ノ一
ドは、相手端末側ノ一ド103であるとするが、他の場
合(ノ一ド107)でも同様の動きをする。移動端末1
14あるいは無線基地局112あるいはノード108に
て作成されたJOINメッセージは、ノ一ド108にお
いて、ノード106行きのルート801を選択するか、
ノ一ド109行きのルート802を選択するかを種々の
条件によって決める。この条件とは、図7でも説明した
ように、JOINメッセージにルートを限定する内容が
含まれているか、帯域やQoSを満足するか、どちらで
も行ける場合にノ一ド自身のアルゴリズムはどちらを選
択するかというものである。最後は例えばより余剰帯域
の多い方を選択するとか乱数で決めるとかといった方法
を含む。
【0075】今、ルート801が選択されたとすると、
JOINメッセージは、図9に示すように、ノード10
6に転送される。ノ一ド106には該当するコネクショ
ンが存在しているので、ここでJOINメッセージをー
旦終端し、ノ一ド106内でノ一ド107行きとノ一ド
108行きとのマルチポイントのルート901を作成す
る。その後、ノ一ド106は、JOINメッセージに新
たな情報を付加したメッセージを相手端末側のノード1
03に向けてそのコネクション沿いに流す。
【0076】上記各条件によって判定した結果、例えば
ルート802が選択されたとすると、JOINメッセー
ジは、図10に示すように、ノ一ド109に転送され
る。そして、また同様にノ一ド104行きのルート10
01か、ノ一ド105行きのルート1002かを選択す
る。どちらでも不可である場合は、ノ一ド108に戻っ
て再ルーチングを試みさせる。ノ一ド108に戻っても
他のルーチング方法がなければ、そこでJOINメッセ
ージのルーチングは終了し、ハンドオフは失敗となる。
【0077】今回は、ルート1001がうまくとれたも
のとする。
【0078】すると、図11に示すように、JOINメ
ッセージがノ一ド104まで転送される。ノ一ド104
では、ノ一ド103行きのルート1101とノ一ド10
5行きのルート1102との選択の余地がある。しか
し、ノ一ド104は、ルート1102が、これまでのル
ート選択の状態からノード103へ行くルートではない
ないことを知っており、最初からこのルート1102を
選択しない。もしルート1101を選択することができ
たならば、その時点でノード103にJOINメッセー
ジが到着する。ここで図12に示すような1対3のポイ
ント・ツー・マルチポイントのコネクションとなる。
【0079】今回の例では、メッセージが本来の行き先
であるノ一ド103に着いているので、そこからのJO
INメッセージの転送はない。
【0080】図12では、固定端末102からのメッセ
ージは無線基地局110、111、112にそれぞれ届
けられ、このうち無線基地局112からは移動端末11
4へ届けられる。無線基地局110および無線基地局1
11に届いたメッセージは、それぞれの無線基地局で廃
棄される。
【0081】このようにしてマルチポイントの数は、移
動端末がハンドオフするに従って増えて行くが、あまり
に増えると、元々使用しない部分の帯域を取っているこ
とになって無駄が大きい。
【0082】そこで、移動端末114が移動してからし
ばらくの間使われないコネクションについては消去した
方が良い。この消去の様子を図13に示す。
【0083】図13に示すように、しばらくの間使われ
ないコネクションを消去する場合、無線基地局110
は、ある条件の下で、自局をリーフ(起点)とするコネ
クションのDELETΕメッセージ1301をルートに
向かって送出する。
【0084】そのDELETΕメッセージ1301を受
け取ったノードは、そのリーフに対するツリーの分岐点
のノードまでそのDELETEメッセージを転送する。
分岐点のノ一ドは、そのメッセージを受信すると、リー
フとその分岐点との間のコネクションのツリーを削除す
る。この図13では、ノ一ド107が分岐点を持つノ一
ドであるので、DELETΕメッセーシ1301を受け
取った結果、自ノード内のルーチングテーブルを書き換
えて、ルート1302のようにツリーを1本減らしたル
ートを作成する。このDELETEされたという情報
は、コネクションの各リーフに届けられる。
【0085】無線基地局110がDELETEメッセー
ジを送出してツリーを消去するための条件としてはいく
つか考えられる。
【0086】まず第1の条件としては、移動端末114
が移動しなくなってからの時間を無線基地局110また
はその近傍のノ一ドがタイマで計測し、それがー定時間
を越えた時点で無線基地局110がその情報を基にDE
LETEメッセージを発生するという場合である。
【0087】第2の条件としては、1つの移動端末に対
して保持されるツリーの最大数を決めておき、その最大
数を越えるツリーが発生したとき、無線基地局110が
使わなくなったツリーのうち、古いものから順に消去し
ていくという場合である。
【0088】この場合は、無線基地局110は、移動端
末114が移動しなくなってから後に増加するツリーの
数をカウントしておき、それが一定数を越えた時点でD
ELETΕメッセージを発生させることで対応できる。
このDELETEメッセージも、JOINメッセージと
同様に有線のネットワークにおけるマルチポイントコネ
クションの枠組みの中にあるものであり、ノ一ドに対し
て移動特有の動作を要求することはない。但しDELE
TEメッセージの送出に関しては注意を要する。 それ
はJOINメッセージが行き先ノードとして、自分が以
前所属していた無線基地局を直接収容するノ一ドを指定
していた場合である。
【0089】この場合、もしJOINメッセージがその
ノ一ドに到着する前にそのノ一ドに対してDELETE
メッセージが発行され、そのコネクション自体が消滅し
ていると、JOINメッセージは行き先が判らず困って
しまうことになる。
【0090】従って、この場合は、移動端末が動いてJ
OINメッセージが出て新しいツリーができた後でない
と、移動前の元のツリーを消去しないようにしなければ
ならない。
【0091】例えば図1で、移動端末114が無線基地
局112のエリアから無線基地局113のエリアに移動
したとする。このとき、コネクションが、図9に示した
ようにノ一ド103、106、108、107を経由し
て張られており、ノ一ド109からJOINメッセージ
をノ一ド108を行き先ノードとして指定して転送しよ
うとしたとする。そのときに、もし無線基地局112か
らDELETΕメッセージが出されてノ一ド106を分
岐点とし、ノード108および無線基地局112を経由
するツリーが消去されてしまったとする。ノ一ド109
からのJOINメッセージは、ノード108に着くまで
該当するコネクションが通っているノ一ドを経由するこ
ともなく、また着いても該当するコネクションが既にノ
一ド108には存在しないことになってしまいハンドオ
フが失敗してしまう。
【0092】これを防ぐために、新しいツリーができる
まで1つ前の移動元ノ一ドに関するツリーを消去しない
ことが必要となる。
【0093】但し、ネットワークの特性としてそれが不
可能な場合があるかもしれない。
【0094】このような場合の解決策としては下記
(1)、(2)の二つが考えられる。
【0095】(1)ポイント・ツー・マルチポイントコ
ネクションのルートのノードを行き先に指定するルート
は固定端末なのでそこのノードでコネクションは消えな
い。
【0096】(2)元のノ一ド(ここではノ一ド10
8)に、消去した後しばらくの間、そのコネクションに
対する新たな接続先を書いておいて、それをJOINメ
ッセージを送ってきた側に対して戻して再ルーチングし
てもらう。あるいはノ一ド108から、その新たな行き
先ノードに向けてJOINメッセージをフォーワードす
る。ノ一ド108には、例えば以前分岐していた元のノ
一ド(ノード106)が書かれているといったことが考
えられる。
【0097】このようにこの第1の実施形態のネットワ
ークシステムによれば、固定端末102と移動端末11
4とがネットワーク101を介して通信を行う場合、移
動端末114が無線基地局110のエリアにいるときに
固定端末102との間で通信を開始し、その後、無線基
地局111のエリアに移動し、さらに無線基地局112
のエリア、無線基地局113のエリアに順に移動して行
く場合、移動端末114がハンドオフしたとき、移動端
末114の移動先のノード107がリーフとなり内部の
ルート403をマルチポイントコネクションになるよう
に変更し、ノード107からコネクションに対してマル
チポイントツリーの追加を行うことで通信を継続するの
で、既存の有線ネットワークノードの枠組みを変えるこ
となく、既存のネットワークに移動端末114のハンド
オフ機能を無理なく適用させることができる。
【0098】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。
【0099】この第2の実施形態は、2つの移動端末が
ネットワークを介して通信を行う場合に関するものであ
る。
【0100】図14に示すように、移動端末Α1412
と移動端末B1413とがネットワーク1401を介し
て接続されている。ネットワーク1401ではノード1
402、1403、1404、1405、1406、1
407があり、ノード1402は無線基地局1408
と、ノード1404は無線基地局1409と、ノ一ド1
405は無線基地局1410と、ノ一ド1407は無線
基地局1411と、それぞれ接続されている。また、ノ
ード1406は固定端末1414と接続されている。こ
れらのノ一ドは、マルチポイント・ツー・マルチポイン
トコネクションに対応できるが、移動特有のコネクショ
ン制御の機能は有していない。
【0101】現在、移動端末Α1412は、最初無線基
地局1408のエリアに居り、無線基地局1410のエ
リアに居る移動端末B1413との間でコネクションを
張り、その後、移動端末Α1412は無線基地局140
9のエリアに移動し、移動端末B1413は、無線基地
局1411のエリアに移動するものとする。
【0102】これら有線対応ノ一ドを使って、ハンドオ
フをどのように実現するかについて説明する。図15は
移動端末A1412と移動端末B1413との間の最初
のコネクションの状態を示している。
【0103】この図15において、コネクションは、無
線基地局1408、ノ一ド1402、ノ一ド1403、
ノ一ド1405、無線基地局1410を経由している。
このコネクションは、1対1ではあるが、無線基地局1
408の方を1つ目のポイント、無線基地局1410を
2つ目のポイントとするマルチポイント・ツー・マルチ
ポイントのコネクションを張っておくこととする。
【0104】今、移動端末B1413が無線基地局14
10のエリアから無線基地局1411のエリアヘ移動し
たとする。このとき、移動端末B1413が通信を継続
することができるように、移動先において、新たなコネ
クションのツリーを追加するための手順が行われる。こ
の変更を行う方法としては以下の(1)〜(3)の3つ
の方法がある。いずれもリーフ側からノ一ド側へマルチ
ポイントの線を増やすための要求(JOINメッセー
ジ)を送る方法である。
【0105】(1)移動端末B1413がJOINメッ
セージを出す場合移動端末B1413は移動先の無線基
地局1411に対して、現在通信中のコネクションを継
続するために、コネクションのツリーを追加する要求
(JOINメッセージ)を送る。無線基地局1411
は、そのJOINメッセージ1501を自分の所属する
ノードである1407に送る。
【0106】(2)無線基地局1411がJOINメッ
セージを出す場合移動端末B1413は移動先の無線基
地局1411に対して、現在通信中のコネクションにつ
いての情報を伝える。無線基地局1411は、その情報
を元に、コネクションのツリーを追加する要求(JOI
Nメツセージ)を自分の所属するノ一ド1407に送
る。
【0107】(3)ノ一ド1407がJOINメッセー
ジを出す場合ノ一ド1407は、無線基地局1411か
ら、移動端末B1413がハンドオフしてきたことを知
らされ、そのときに、移動端末B1413のコネクショ
ンに関する情報1501を渡される。そして、ノ一ド1
07はその情報を元にJOINメッセージを作成する。
【0108】JOINメッセージの内容は図6に示した
通りである。またJOINメッセージを受け取ったノ一
ドがとる動作は、図7に示した通りであり、コネクショ
ンの種類が、マルチポイント・ツー・マルチポイントの
コネクションに変わったこと以外は、全く同じ動作とな
る。
【0109】ノード1407には、該当するコネクショ
ンが張られていないので、上記(1)から(3)の全て
の場合について、ここからさらにJOINメッセージを
目的地に向かって転送していき、該当するコネクション
を張っているノードにたどり着くと、そこで一旦JOI
Nメッセージを止める。そして、そのノードから新しい
ツリーを分岐させるとともに、そこから現在張られてい
る全てのポイントに対して新しいツリーができたことを
示すメッセージを伝達する。
【0110】具体的にみると、図16において、ノード
1407は、ノ一ド1405行きのルートとノ一ド14
06行きのルートを持っていて、第1の実施形態で述べ
たような条件を加味して、ルート選択をする。いま、ノ
ード1407は内部でルート1603をもって、ノ一ド
1405と接続したとする。このとき、JOINメッセ
ージは、ノード1405に到着する。ノ一ド1405で
は、到着したJOINメッセージを見て、該当するコネ
クションが自ノ一ドを通っていることを知る。そして、
ここでJOINメッセージをー旦終端し、そこから無線
基地局1411行きのツリーを作成し、新たな内部ルー
ト1604を作成する。そして、新しいツリーを追加し
たという情報を元のJOINメッセージ発行元の無線基
地局1411側以外の全てのポイントに向けて送信す
る。このとき、このメッセージの最終受信者はノードの
場合と無線基地局の場合と2通りが考えられる。もしノ
一ドの場合であれば、ノ一ド1405はメッセージ16
01をノード1402に向けて送出することになる。ま
た、無線基地局の場合であれば、ノード1405はメッ
セージ1601を無線基地局1408に向けて、また、
メッセージ1602を無線基地局1410に向けて送出
する。他にこの構成情報を移動端末にまで伝える必要の
あることもあるかもしれない。
【0111】その場合には、移動端末B1413が無線
基地局1411に出した情報がそのまま、無線基地局1
410を介して移動端末B1413に戻ってくることの
ないように、エコーキャンセラのような機能が必要とな
る。
【0112】さて、図17において、メッセージ170
1はノード1402あるいは無線基地局1408に向け
て送られるが、移動端末Α1412も丁度そのときに移
動を開始しているかもしれない。タイミングが悪けれ
ば、微妙なタイミングでメッセージ1701を送って
も、そのときには移動端末Α1412が無線基地局14
09のエリアに移動してしまっているかもしれない。そ
の場合には、移動端末B1413が移動したことによる
ツリー追加のメッセージ1701はノード1402にお
いてノード1404に向けてフォーワードされる。
【0113】ノード1402または無線基地局1408
は、移動端末A1412、無線基地局1409、ノード
1404のいずれかから、そこに移動端末A1412が
移動したことを知らされ、その情報をしばらくの間保持
しておくことで、このフォーワーディングに対応でき
る。
【0114】また、前述したように、JOINメッセー
ジの宛先の指定の仕方によっては、到着時に、そのノ一
ドにコネクションが張られていないことがある。そのよ
うな場合に備えて、以下のような対策を取っておく。
【0115】(1)JOINメッセージが行き先ノ一ド
としてノード1402を指定している場合、もし、移動
端末Α1412が移動してしまって、そこのコネクシコ
ンも消えていたとすると、JOINメッセージは行き場
がなくなる。このため、上述したのと同じ方法で、ノー
ド1402は、少なくとも移動端末A1412の新しい
行き先ノード(あるいは無線基地局名)を知らされた後
にコネクションを消去し、その情報をー定期間保持して
おく。もし、移動端末Α1412に関する新しいツリー
が全てのポイントに報知される前に、移動端末B141
3のJOINメッセージがノード1402に到着してし
まったら、新しい行き先ノ一ドをJOINメッセージを
送信してきた方に教えるか、あるいは自ノ一ドから新し
いノ一ド1404に向かってJOINメッセージをフォ
ーワーディングするか、どちらかを行う。別の方法とし
て、コネクションのDELETE前に報知される情報は
新いノード名1404ではなく自分のツリーの分岐元だ
つたノ一ド1405でも良い。
【0116】(2)JOINメッセージが行き先ノ一ド
として、移動端末B1413が直前にいたノード140
5を指定している場合、第1の実施形態で説明したよう
に、移動端末B1413が移動を完了し、新しいコネク
ションのツリーが張られるまで、1つ前の移動元のツリ
ーを残しておくという方法もある。またそれが不可能な
場合には、1つ前の移動元の無線基地局に接続されてい
るノ一ド1405にもしコネクションが張られていない
としても、どこのノ一ドに接続点があるか、という情報
を暫くの間保持しておき、その情報を元にJOINメッ
セージをフォーワードするか、または再ルーチング指示
をするかのどちらか一方を行うという方法がある。
【0117】このようにこの第2の実施形態のネットワ
ークシステムによれば、移動端末Α1412と移動端末
B1413とが既存のネットワーク1401を介して通
信を行う場合にも、それぞれの移動先でマルチポイント
ツリーの追加が行われて通信を継続できるので、既存の
有線ネットワークノードの枠組みを変えることなく、既
存のネットワーク1401に移動端末Α1412および
移動端末B1413のハンドオフ機能を無理なく適用さ
せることができる。
【0118】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。
【0119】この第3の実施形態は、上記第2の実施形
態と同じように、図14において、移動端末A1412
と移動端末B1413と固定端末1414とがネットワ
ーク1401を介して3者間で通信を行う場合である。
このときは、第2の実施形態と同様にマルチポイント・
ツー・マルチポイントの接続を行って、同様のマルチキ
ャストツリーの追加および削除をJOINメッセージお
よびDELETEメッセージにより行うことで解決でき
る。
【0120】具体的には、図18に示すように、移動端
末A1412の居る無線基地局1408と移動端末B1
413の居る無線基地局1410と固定端末1414の
間で、有線のマルチポイントコネクションを作成する。
【0121】実際には、コネクションは、2つの移動端
末まで繋がっていることは言うまでもない。そして、例
えば移動端末Α1412が無線基地局1409のエリア
に移動したら、その移動に対応してマルチポイントの新
たなツリーをJOIΝメッセージを使って作成する。ま
た、古くて使わなくなったツリーはDELETEメッセ
ージによって消去する。これらの手順は、上記第1の実
施形態および第2の実施形態で既に説明してきた通りで
ある。
【0122】このようにこの第3の実施形態のネットワ
ークシステムによれば、移動端末A1412と移動端末
B1413と固定端末1414とが既存のネットワーク
1401を介して3者間で通信を行う場合に移動端末A
1412の移動先でJOIΝメッセージを使ってマルチ
ポイントの新たなツリーの追加が行われて通信を継続で
きるので、既存の有線ネットワークノードの枠組みを変
えることなく、既存のネットワーク1401に移動端末
Α1412のハンドオフ機能を無理なく適用させること
ができる。
【0123】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。
【0124】この第4の実施形態としては、図1および
図14において、ネットワークをΑTMネットワークと
した場合である。ΑTMネットワークでは、ノード間の
ルーチング情報や構成情報をやりとりするPNNΙ (Pr
ivate Network Network Interface)プロトコルおよびI
−PNNI(Integrated PNNI)プロトコルなどが使
われる。
【0125】I−PNNIプロトコルは、PNNIプロ
トコルに対して、非ΑΤMのネットワークへの拡張を考
慮したものであり、ATMネットワーク内ではPNNΙ
プロトコルと同様に働くので、以下ではΡNNIプロト
コルのみを使って説明する。初めにPNNIプロトコル
による基本的なルーチングの原理を説明する。
【0126】図19は、有線のΑΤM端末1914とΑ
ΤM端末1915とを接続するΑΤMネットワークの構
成を示している。
【0127】同図において、符号1901〜1913は
全てATMノ一ドである。符号1916〜1921はピ
アグループである。このピアグループとは、階層化され
たサブネットのATMノ一ドのグループを示す。例えば
ピアグループ1920は、ピアグループ1916および
ピアグループ1917の上位の階層である。このピアグ
ループ階層を使いPNNIプロトコルによってΑTMネ
ットワークの構成情報やATMノ一ドの位置情報および
端末の位置情報などが通知される。
【0128】図20は、図19のΑTMネットワークに
おいて、固定端末1914と1915を接続するにあた
り、ATMノ一ド1901がどのようにAΤΜネットワ
ークを認識しているかを示している。
【0129】ΑTMノ一ド1901は、同じ最下層のビ
アグループ1916内のATΜノード1902およびA
TΜノード1903と、その接続形態に関する情報を持
っている。また、ΑTMノ一ド1901は、AΤΜノー
ド1903から隣のピアグループ1917へのリンクが
あることと、そのリンクの先には、ΑTMノ一ド190
4があることを知っている。また、ピアグループ191
7の先にはより上位のピアグループ1921があって、
ピアグループ1917からピアグループ1921へのリ
ンクがあることを知っている。さらに、ΑTMノ一ド1
901は、ピアグループ1921に固定端末1915が
接続されていることも知っている。またΑTMノ一ド1
901は、上述の階層化されたリンクに対してどのよう
に余剰帯域があるかという情報も持っている。
【0130】この情報をベースにして、ΑTMノード1
901は、帯域などの情報とリンク情報からルーチング
の指示を行う。
【0131】初めにATMノ一ド1901からATMノ
一ド1903へのルートの選択を行う。この場合、“1
901→1903”、“1901→1902→190
3”というように2つのルーチング方法がある。これら
のうち、帯域やQoSが守れないものは除かれ、PNN
Iルーチングのアルゴリズムのセレクト機能によって、
1つに絞られる。候補が1つもない場合はコネクション
を張れないということで、失敗に終わる。ここでは後者
の方を選択したとする。
【0132】次に、ATMノ一ド1903からは、AT
Mノ一ド1904へのリンクしかないので、これを選択
する。もちろんここでもこのリンクに十分な帯域がない
場合は、このコネクションは張れない。
【0133】さらに、階層を1つ上げてピアグループ1
916からピアグループ1917へのコネクションを通
すことを指示する。また階層をさらに1つ上げてピアグ
ループ1920からピアグループ1921へコネクショ
ンを張っていくことを指示する。そしてピアグループ1
921の中に固定端末1915があることを示す。
【0134】以上をまとめると、ATMノ一ド1901
からのシグナリングルートの指示は、階層化されて表示
され、例えば第1段目の指定経路が“1920→192
1”、第2段目の指定経路が“1916→1917”、
第3段目の指定経路が“1901→1902→190
3”、第4段目の指定経路が“1915”などとなる。
【0135】ΑΤMノ一ド1901から送出されたシグ
ナリングメッセージは、上記シグナリングルートの中の
第3段目に表示されている指定経路“1901→190
2→1903”を通って、ATMノ一ド1904にたど
り着く。
【0136】もしこの途中で故障があったり他のコネク
ションに先を越されたりして急な状況の変化が起こり、
この結果としてコネクションを張ることができなけれ
ば、シグナリングメッセージは、ATMノ一ド1901
に差し戻される。このシグナリングメッセージの転送で
は、転送しながら帯域などの仮押さえをするので、直前
の情報(一般に情報は1秒に1回程度更新されることに
なっている)と現在の情報とのずれによって、コネクシ
ョンが張れないことも考えられる。
【0137】ここでは問題なくΑTMノ一ド1904に
着いたものとする。
【0138】すると、ΑΤMノード1904では、AT
Mネットワークが、図21に示すように見えている。
【0139】ここでも同様に経路の階層化構造を作っ
て、新しいルーチングの指示を書く。ここでは、ATM
ノ一ド1904からATMノ一ド1906、1907へ
のルートを選択したとすると、階層化されて表示される
指示は、例えば第1段目の指定経路が“1920→l9
21”、第2段目の指定経路が“1916→191
7”、第3段目の指定経路が“1904→1906”、
第4段目の指定経路が“1915”などとなり、シグナ
リングメッセージは、ATMノ一ド1907に届けられ
る。
【0140】ここで、もしATMノ一ド1904が最上
位の階層であるピアグループ1920からピアグループ
1921へのルートを選択することができなければ、Α
TMノ一ド1904へのシグナリング自体が失敗である
として、そのメッセージをピアグループ1916に戻
し、この戻されたメッセ−ジは自動的にATMノ一ド1
901に戻る。戻された所で再ルーチングが可能ならば
実行し、不可能であれば、シグナリングは失敗となる。
【0141】なおここではATMノード1907にシグ
ナリングメッセージが届いたとする。 すると、ピアグ
ループ1919へメッセージを送信するための最下層の
ピアグループ1918の中のルーチングが計算される。
ここで失敗すると、メッセージはATMノード1907
からピアグループ1921からピアグループ1920に
戻され、これはΑΤMノ一ド1904に戻されることに
なる。
【0142】例えばATMノ一ド1910からATMノ
一ド1912へのルートが取れたとすると、ATMノー
ド1907は、図22に示すように、“1920→19
21”、“1916→1917”、“1907→190
8→1910”、“1915”というようなルーチング
の表を作成してATMノ一ド1912に送る。
【0143】図23に示すように、ATMノード191
2では、ATMノード1913に固定端末1915があ
ることを知っているので、そちらにシグナリングメッセ
ージを転送し、転送できると、それで通信が開始され
る。
【0144】以上のようなPNNΙプロトコルによるル
ーチング方法を用いて、移動端末のハンドオフに対応で
きることを以下に説明する。
【0145】図24は、図1に示したネットワークをA
TMネットワークとした場合の図である。
【0146】同図に示すように、固定のATM端末10
2と移動ATM端末114とがΑTMネットワークを介
して接続されている。符号103〜109は全てΑTM
ノ一ドであり、符号110〜113は無線基地局であ
る。但し端末は必ずしもΑTM端末でなくても良い。
【0147】この図24において、ΑΤMノ一ドはピア
グループを作って階層化される。ピアグループ2401
は、ΑΤMノード103と104からなり、ピアグルー
プ2402は、ATMノ一ド106と107からなり、
ピアグループ2403は、ΑTΜノ一ド105、10
8、109からなる。この例では簡単に説明するために
階層化を少なくした。
【0148】この場合、まず初めに固定端末102は、
無線基地局110のエリアに居る移動端末114に対し
てコネクションを張る。まず固定端末102を収容して
いるATΜノ一ド103は、ΡNNIプロトコルに従っ
て、例えば第1段目の指定経路が“2401→240
2”、第2段目の指定経路が“103”、第3段目の指
定経路が“110”などとなるようなルーチングのため
の表を作成する。
【0149】第1段目と第2段目の2つ指定経路は階層
化されたルーチングの構造を示している。最上位でピア
グループ2401からピアグループ2402への通信で
あることを示し、その下では現在いるピアグループ24
01におけるルーチングのノードの繋がりを示してい
る。この場合は、ATMノード103のみを通るので、
他のノ一ド名は記載されない。そして、最も下の第3段
目には、目的とする無線基地局名、つまり“110”が
記載される。ATMネットワークに移動端末を収容する
場合には、その端末の位置管埋が必要であり、それ自体
は、これまでのネットワークを拡張しなくてはならな
い。しかし一旦その位置を知れば、そこから先のシグナ
リングは、既存のPNNΙルーチングを使うことができ
る。
【0150】そしてシグナリングメッセージをΑTMノ
ード106に渡す。
【0151】ATMノ一ド106は、ピアグループ24
02の構造を知っているので、シグナリングメッセージ
の経路を“2401→2402”、“106→10
7”、“110”などとしてATΜノ一ド107を経由
して無線基地局110までシグナリングのパスを張る。
これで通信が可能になる。このシグナリングは、ポイン
ト・ツー・マルチポイントのコネクションである。
【0152】今、図4のように、移動端末114が無線
基地局111のエリアに移動したとする。このとき、無
線基地局111、移動端末114、ATMノ一ド107
のいずれかが起点となって、JOINメッセージを作成
する。ATMネットワークの場合は、JOINメッセー
ジはLIJ(Link Initiate Join)メッセージと呼ばれ
る。そしてATMノ一ド107と無線基地局111の間
にツリーを追加する。
【0153】次に、図5のように移動端末114が無線
基地局112のエリアに移動したとする。このとき、L
IJメッセージは、移動端末114、無線基地局11
2、ATMノ一ド108のいずれかで作成される。LI
Jメッセージの宛先としては、相手の固定端末102あ
るいは、1つ前の無線基地局111となる。ここでは固
定端末102を宛先とした場合について記す。
【0154】ATMノ一ド108からは、図25に示す
ような経路構造が見えているので、 (1)ATMノ一ド108からビアグループ2402を
通ってピアグループ2401に入って固定端末102に
達する方法。
【0155】(2)ATΜノ一ド108からATΜノー
ド109を通って、ピアグルーブ2401に入って固定
端末102に達する方法。
【0156】(3)ATMノード108からATΜノー
ド109を通って、ATMノード105を通って、ピア
グループ2401に人って固定端末102に達する方
法。
【0157】などの3つの中から選択することになる。
この選択にあたっては、見えているリンクの帯域などの
条件が加味される。
【0158】(1)の場合は、LIJメッセージはΑT
Mノ一ド108からATΜノ一ド106に到達する。こ
のとき、ATMノード106には該当するコネクション
が張られているので、ここを分岐点として、ΑΤMノ一
ド106からATMノ一ド108を通って無線基地局1
12に至る新しいツリーが作成され、その情報を付加し
たLIJメッセージがコネクションに沿って、固定端末
102の側へ伝えられる。
【0159】(2)の場合は、LIJメッセージはAT
Mノード108からΑTMノ一ド109を通って、AT
Mノ一ド104に到達する。ΑΤMノ一ド104では、
ピアグループ2401の中の構成を知っているので、Α
TMノード103にLIJメッセージを転送する。AT
Mノ一ド103はLIJメッセージをそこで終端し、Α
ΤMノ一ド103から104、109、108、そして
無線基地局112に至るツリーを新しく作成する。
(3)の場合も同様である。
【0160】このようにATMネットワークにおいて、
ΡNNΙのアルゴリズ4を利用しながらLIJメッセー
ジを転送することで、移動端末のハンドオフに対して、
これまでの有線ネットワークと同じ枠組みで対応が可能
となる。
【0161】次に、図26、図27を参照して第4の実
施形態のネットワークシステムの変形例について説明す
る。
【0162】図26に示すように、移動ΑΤM端末Α1
412と移動ATM端末B1413とがΑTMノード1
402〜1407、無線基地局1408〜1411など
を収容するΑTMネットワークを介してコネクションを
張っており、これは図14と同じようなネットワークの
形態である。この場合のコネクションは、マルチポイン
ト・ツー・マルチポイントのコネクションである。現
在、図15のように無線基地局1408からΑTMノー
ド1402、1403、1405および無線基地局14
10までのコネクションが張られているものとする。
【0163】この状態で、移動端末B1413が無線基
地局1411のエリアに移動したとする。LIJメッセ
ージは、移動端末B1413、無線基地局1411、Α
TMノード1407のいずれかで発行される。
【0164】ΑTMノード1407では、図27に示す
ような経路構造を認識している。そして、LIJメッセ
ージは、相手先の無線基地局1408または直前に移動
端末の居た無線基地局1410のいずれかを宛先とす
る。
【0165】無線基地局1410を宛先とする場合の注
意は、このLIJメッセージによって新たなツリーが作
られるまで、無線基地局1410をリーフとするツリー
をDELETEメッセージによって消去しないことであ
る。これを前提とすると、図27から、 (1)ΑTMノ一ド1407からピアグループ2502
に直接送る。
【0166】(2)ATMノ一ド1407からATMノ
一ド1406を通ってビアグループ2502へ送る。
【0167】(3)ΑTMノ一ド1407からΑTMノ
一ド1406を通ってピアグルーブ2503を通って、
ピアグループ2502に入る。
【0168】などという方法が考えられる。
【0169】(1)および(2)の場合は、ΑTMノ一
ド1405にLIJメッセージが到達した時点で、そこ
が宛先のノードになるので、そこから分岐して(1)の
場合なら、ΑTMノ一ド1405、1407、無線基地
局1411を結ぶツリーを作成し、(2)の場合であれ
ば、ATMノ一ド1405、1406、1407、無線
基地局1411を結ぶツリーを作成する。また(3)の
場合は、ΑΤMノード1406を経由してΑTMノ一ド
1402に到達すると、そこで該当するコネクションが
通っているので、ATMノード1402、1406、1
407、無線基地局1411を通る新しいツリーを作成
する。
【0170】次に、LIJを相手先の無線基地局140
8を宛先として転送する場合について示す。この場合も
図27からLIJメッセージの経路としては、 (1)ATMノード1407からピアグループ2502
を経由してピアグループ2501に到達する。
【0171】(2)ΑTMノ一ド1407からATMノ
一ド1406を通り、ピアグループ2502を経由して
ピアグループ2501に到達する。
【0172】(3)ΑTMノード1407からΑTΜノ
ード1406を通り、ピアグループ2501に到達す
る。
【0173】という方法が考えられる。
【0174】ここで注意すべき点がある。この場合、L
IJメッセージが行き先の基地局に到着したときに該当
するコネクションが張られていない場合があるというこ
とである。
【0175】すなわち、相手側の移動端末Α1412
は、無線基地局1408のエリアから無線基地局140
9のエリアに移動してしまい、しかも元のツリーがDE
LETEメッセージによってなくなってしまっている場
合があるということである。
【0176】上記の場合でも(1)、(2)の経路選択
のように、コネクションを通るノードにぶつかるような
経路設定が偶然できる場合は良いが、(3)のようにそ
のような経路設定でなかった場合、LIJメッセージが
無線基地局1408を収容するATMノード1402に
到着しても、そこにコネクションがないため、どうする
こともできなくなってしまう。
【0177】そこで、このような場合のために、無線基
地局1408あるいはそれを収容するΑTMノ一ド14
02には、該当するコネクションをDELETEする前
に、移動端末Al412がどの無線基地局のエリアに行
ったかという情報あるいはDELEΤΕされるツリーの
分岐元のノ一ド名を知ることができるようにしておく。
直接情報を持っている場合と、どこに聞けばわかるかを
知っている場合が考えられるが、そのいずれでも良い。
そして、LIJメッセージがATMノ一ド1402へ到
着するとき、以下の2つの方法のいずれかで、正しい宛
先へLIJメッセージを運ぶ。
【0178】第1の方法は、LIJメッセージの宛先の
みを書き換えて、ΑΤMノ一ド1402を中間点とし、
そこからPNNΙルーチングによって、ルーチングを行
う方法である。
【0179】この場合、ATMノ一ド1402を必ず通
ってしまうので、一般にはルーチングの距離が長くなっ
てしまう欠点はあるものの、LIJメッセージが該当す
るコネクションにつきあたるまでの時間は比較的短いと
考えられる。
【0180】第2の方法は、PNNIルーチングの特性
を応用した方法である。
【0181】前述したようにPNNIルーチングを使っ
てシグナリングメッセージを転送するとき、そこからの
転送が不可能な場合には、以前のピアグループおよびA
TMノ一ドに戻して再ルーチングを行う。これを使っ
て、宛先を変更するメッセージをつけて、ΑΤMノ一ド
1402から再ルーチングのためにLIJメッセージを
戻す(クランクバックという)を行うことで、再ルーチ
ングによってLIJメッセージを新しい宛先へ到違させ
ることができるようになる。
【0182】図27において、ΑΤMノ一ド1402
は、ピアグループ2503へのクランクバックを行う。
それは最終的にATMノ一ド1407にまで戻るので、
そこから宛先を無線基地局1409に変えて、もう一度
ルーチングの設定を行うことができ、この例の場合につ
いては最適なルーチングが可能となる。但し、PNNI
ルーチングには階層化があるため、クランクバックによ
って常にLIJメッセージの送信元にまで戻るとは限ら
ない。途中のピアグループに戻ったとしても、そこから
再ルーチングを開始して宛先に到達できるのであれば、
それで良いこととする。
【0183】最後に図28を参照してΑTMネットワー
クにおいて3者通信を行う場合について説明する。
【0184】図14において、固定ΑTM端末1414
も含めたマルチポイント・ツー・マルチポイントのコネ
クションを張ることにする。現在、図18に示したよう
に無線基地局1408→ATMノード1402→ATM
ノード1406→固定端末1414、および無線基地局
1410→ΑTMノード1405→ATMノ一ド140
6というコネクションが張られているものとする。
【0185】この状態で、移動端末Α1412が無線基
地局1409のエリアに移動したとする。LIJメッセ
ージは、移動端末Α1412、無線基地局1409、A
TMノード1404のいずれかで発生させる。ΑTMノ
一ド1404は、図28に示すような経路構造を認識し
ており、通常は最も手近な無線基地局1410を宛先と
して、ΑΤMノ一ド1405へLIJメッセージを転送
して、ΑTMノード1405を分岐点とする新しいツリ
ーを作成する。しかし帯域などの制約でΑTMノ一ド1
405へのパスが通せない場合には、やむを得ず固定端
末1414を宛先としたルーチングの設定を行う。この
ように3者以上のコネクションの場合は、最も手近そう
な宛先から、そこへの到達可能性を検討してLIJメッ
セージを出すことで、より高速なハンドオフへの対応が
可能となる。なお上述した通り移動端末の移動に伴うL
IJメッセージの再ルーチングのリスクを軽減したい場
合は、初めから固定端末を宛先としてLIJメッセージ
を発行する方法も考えられる。 このようにこの第4の
実施形態のネットワークシステムによれば、ネットワー
クをΑTMネットワークとした場合にも、PNNΙ (Pr
ivate Network Network Interface)プロトコルおよびI
−PNNI(Integrated PNNI)プロトコルなどを使
い、上記第1〜第3の実施形態と同様にそれぞれの移動
先でマルチポイントツリーの追加が行われて通信を継続
できるので、既存のATMネットワークのΑTMノード
の枠組みを変えることなく、ΑTMネットワークに移動
端末Α1412および移動端末B1413のハンドオフ
機能を無理なく適用させることができる。
【0186】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ポ
イント・ツー・マルチポイントおよびマルチポイント・
ツー・マルチポイントを実現できる従来の固定端末用の
ネットワークに対して、移動端末を収容し、その移動端
末のハンドオフに対し、これらのマルチポイントコネク
ションを使って対応させることによって、従来であれ
ば、移動対応の専用ノードを使わなければならなかった
のに対し、既存の有線用のノ一ドをこのような移動端末
用のネットワークとして拡張することができる。
【0187】特に、ATMネットワークにおいては、P
NNIプロトコルおよびI−PNNΙプロトコルの枠組
みと、マルチポイントコネクションのシグナリングの枠
組みとを利用することによって、ワイヤレスΑTMの端
末やそうでない一般的な移動端末に対して、ハンドオフ
をサポートできるようになり、従来、有線でのみ使われ
てきたATMネットワークの拡張を図ることができる。
【0188】すなわち、既存の固定端末を収容している
ネットワークに対して移動端末のハンドオフ機能を無理
なく適用させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態として固定端末と移動
端末とをネットワークを介して接続したネットワークシ
ステムの例を示す図。
【図2】従来の移動対応ネットワークにおける固定端末
と移動端末との通信形態を示す図。
【図3】従来の移動対応ネットワークにおける移動対応
ノ一ドの動作を示す図。
【図4】図1において、ハンドオフに対してマルチボイ
ントのコネクションを追加する様子を示す図。
【図5】図1において、ハンドオフ対応でマルチポイン
トコネクションを追加する様子を示す図。
【図6】JOINメッセージの構成例を示す図。
【図7】JOINメッセージを受け取ったノ一ドの動作
を示すフローチャート。
【図8】図1におけるノードのルート選択を示す図。
【図9】図1において、ハンドオフに対して追加された
ツリーを含むコネクションを示す図。
【図10】図1におけるノードのルート選択を示す図。
【図11】図1におけるノードのルート選択を示す図。
【図12】図1において、ハンドオフに対して追加され
たツリーを含むコネクションを示す図。
【図13】DELΕΤΕメッセージによるツリー消去を
説明するための図。
【図14】本発明の第2および第3の実施形態として2
つの移動端末と1つの固定端末とをネットワークに接続
したネットワークシステムの例を示す図。
【図15】図14において、2つの移動端末間のコネク
ションとハンドオフを示す図。
【図16】図14において、一方の移動端末のハンドオ
フの結果のマルチポイントコネクションを示す図。
【図17】図14において、JOINメッセージを再転
送する場合の図。
【図18】図14において、3者間のコネクションを示
す図。
【図19】ATMネットワークにおけるPNNIおよび
I−PNNIルーチングに関する階層化の図。
【図20】図19において、最初のATMノードからの
ルーチング設定図。
【図21】図19において、次のΑΤMノードにおける
ルーチング設定図。
【図22】図19において、3番目のATMノ一ドにお
けるルーチング設定図。
【図23】図19において、4番目のΑΤMノ一ドにお
けるルーチング設定図。
【図24】第4の実施形態として固定端末と移動端末と
を階層化されたATMネットワークを介して接続したネ
ットワークシステムの例を示す図。
【図25】図24におけるLIJメッセージ転送経路設
定のための図。
【図26】固定端末と2つの移動端末とを階層化された
ATMネットワークを介して接続した例を示す図。
【図27】図26において、2者間でのLIJメッセー
ジ転送経路設定のための図。
【図28】図26において、3者間でのLIJメッセー
ジ転送経路設定のための図。
【符号の説明】
101…ネットワーク 102…固定端末 103〜109…有線ノ一ド 110〜113…無線基地局 114…移動端末 201…移動対応ネットワーク 202…固定端末 203〜205…移動対応ノ一ド 206〜208…無線基地局 209…移動端末 301〜302…移動対応ノ一ド204内のルート 303〜304…移動対応ノ一ド203内のルート 305…移動対応ノ一ド204内のルート 306〜307…移動対応ノ一ド205内のルート 401…ノ一ド103内のルート 402…ノ一ド106内のルート 403…ノ一ド107内のルート 404…メッセージ 501…ノ一ド107内の分散ルート 502…メッセージ 801〜802…ノ一ド108内のルート 901…ノ一ド106内の分岐ルート 1001〜1002…ノ一ド109内のルート 1101〜1102…ノ一ド104内のルート 1301…DELETEメッセージ 1302…ノ一ド107内のルート 1401…ネットワーク 1402〜1407…有線ノ一ド 1408〜1411…無線基地局 1412…移動端末Α 1413…移動端末B 1414…固定端末 1501…メッセージ 1601〜1602…ノ一ド1405からの転送メッセ
ージ 1603…ノ一ド1407内のルート 1604…ノ一ド1405内のルート 1701…ノ一ド1405からの転送メッセージ 1702…ノ一ド1402からのフォーワードメッセー
ジ 1901〜1913…ATMノ一ド 1914〜1915…ΑΤM端末 1916〜1919…最下層のピアグループ 1920〜1921…上位のピアグループ 2401〜2403…ピアグループ 2601〜2603…ピアグループ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04Q 7/28

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークとこのネットワークに収容
    される少なくとも1つずつの固定端末と移動端末とから
    構成されるネットワークシステムにおいて、 前記固定端末と前記移動端末が通信を行う場合、前記固
    定端末側を1つのポイントとし、前記移動端末側をマル
    チポイントとするようなポイント・ツー・マルチポイン
    トのコネクションを張り、 前記移動端末がハンドオフしたとき、前記移動端末の移
    動先での収容ノードあるいは前記移動端末自身もしくは
    前記移動端末を収容している無線基地局をリーフとし
    て、前記リーフから前記コネクションに対してマルチポ
    イントツリーの追加動作を行うことで通信を継続するこ
    とを特徴とするネットワークシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のネットワークシステムに
    おいて、 前記コネクションにおける追加動作としては、前記リー
    フから前記コネクションの固定端末を収容しているノー
    ドもしくはルートあるいは前記リーフから、前記移動端
    末の移動元のノードへ向けてマルチポイントツリーの追
    加メッセージとしてJOINメッセージを送り、前記J
    OINメッセージが元のコネクションの通っているノー
    ドのいずれかに到着した時点で、前記JOINメッセー
    ジの通った経路を前記コネクションの新しいツリーとす
    ることを特徴とするネットワークシステム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のネットワークシステムに
    おいて、 前記コネクションにおける追加動作として前記リーフか
    ら前記ルートに向けて前記JOINメッセージを送る場
    合、前記JOINメッセージが前記コネクションの通っ
    ているノードのいずれかに到着すると、到着した前記ノ
    ードをマルチポイントコネクションの分岐点とすると共
    に、前記JOINメッセージを前記コネクションのルー
    トまでさらに転送することを特徴とするネットワークシ
    ステム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のネットワークシステムに
    おいて、 前記JOINメッセージには、少なくともポイント・ツ
    ー・マルチポイントコネクションへの参加要求と参加し
    たい端末のアドレスとが含まれていることを特徴とする
    ネットワークシステム。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のネットワークシステムに
    おいて、 前記コネクションにおける追加動作として前記リーフか
    ら移動元のノードに向けて前記JOINメッセージを送
    る場合、前記JOINメッセージが前記コネクションの
    通っているノードのいずれかに到着すると、到着した前
    記ノードをマルチポイントコネクションの分岐点とする
    と共に、前記JOINメッセージを移動元のノードに向
    けてさらに転送することをせずに、前記コネクションル
    ート行きの新たなメッセージを作成して前記コネクショ
    ンに沿って伝送することを特徴とするネットワークシス
    テム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のネットワークシステムに
    おいて、 前記新たなメッセージには、追加要求した端末またはノ
    ードまたは基地局のアドレスと分岐点となるノードのア
    ドレスと移動端末の移動元のアドレスとが少なくとも含
    まれることを特徴とするネットワークシステム。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のネットワークシステムに
    おいて、 移動元のツリーは、前記移動端末が移動を終了してから
    一定時間が経過すると、その移動元のリーフからの要求
    あるいはルートからの指示によって消去されることを特
    徴とするネットワークシステム。
  8. 【請求項8】 ネットワークとこのネットワークに収容
    される少なくとも2つの移動端末とから構成されるネッ
    トワークシステムにおいて、 前記2つの移動端末間で通信を行う場合、これらの移動
    端末が現在所属している無線基地局をそれぞれポイント
    とするようなマルチポイント・ツー・マルチポイントの
    コネクションを張り、 前記移動端末がハンドオフしたとき、前記移動端末の移
    動先での収容ノードあるいは前記移動端末自身あるいは
    前記移動端末を収容している無線基地局をリーフとし、
    このリーフから前記コネクションに対してマルチポイン
    トツリーの追加動作を行うことで通信を継続することを
    特徴とするネットワークシステム。
  9. 【請求項9】 ネットワークとこのネットワークに収容
    される少なくとも1つの移動端末を含む3つ以上の端末
    から構成されるネットワークシステムにおいて、 前記1つの移動端末を含む3つ以上の端末間で通信を行
    う場合、その中に固定端末があれば、前記固定端末の部
    分をポイントとし、前記移動端末については前記端末の
    現在所属している無線基地局をポイントとするようなマ
    ルチポイント・ツー・マルチポイントのコネクションを
    張り、 前記移動端末がハンドオフしたとき、前記移動端末の移
    動先での収容ノードあるいは前記移動端末自身あるいは
    前記移動端末を収容している無線基地局をリーフとし、
    このリーフから前記コネクションに対してマルチポイン
    トツリーの追加動作を行うことで通信を継続することを
    特徴とするネットワークシステム。
  10. 【請求項10】 請求項8または9いずれか記載のネッ
    トワークシステムにおいて、 移動元のツリーは、前記移動端末が移動を終了してから
    一定時間が経過すると、そのリーフからのメッセージに
    よって消去されることを特徴とするネットワークシステ
    ム。
  11. 【請求項11】 請求項8または9いずれか記載のネッ
    トワークシステムにおいて、 前記コネクションにおける追加動作としては、前記リー
    フから前記コネクションの任意の固定端末を収容してい
    るノードもしくはルートあるいは前記リーフから前記コ
    ネクションの任意の移動端末を収容しているノードへ向
    けてマルチポイントツリーの追加メッセージとしてJO
    INメッセージを送り、前記JOINメッセージが前記
    コネクションの通っているノードのいずれかに到着した
    時点で、前記JOINメッセージの通った経路を前記コ
    ネクションの新しいツリーとすることを特徴とするネッ
    トワークシステム。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のネットワークシステ
    ムにおいて、 前記コネクションにおける追加動作として、前記JOI
    Nメッセージが前記コネクションの通っているノードの
    いずれかに到着すると、到着した前記ノードをマルチポ
    イントコネクションの分岐点とすると共に、前記JOI
    Nメッセージを各マルチポイント宛に書き換えて転送す
    ることを特徴とするネットワークシステム。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のネットワークシステ
    ムにおいて、 前記書き換えられるメッセージには、追加要求した端末
    またはノードまたは基地局のアドレスと分岐点となるノ
    ードのアドレスと移動端末の移動元のアドレスとが少な
    くとも含まれることを特徴とするネットワークシステ
    ム。
  14. 【請求項14】 請求項8または9いずれか記載のネッ
    トワークシステムにおいて、 前記JOINメッセージには、少なくとも前記マルチポ
    イント・ツー・マルチポイントコネクションへの参加要
    求と参加したい端末のアドレスとが含まれることを特徴
    とするネットワークシステム。
  15. 【請求項15】 請求項1、8、9いずれか一記載のネ
    ットワークシステムにおいて、 前記ポイント・ツー・マルチポイントのコネクション
    は、前記移動端末が移動を終了してからの時間の短い方
    から一定数のツリーだけを残し、それ以外のツリーを順
    次消去することを特徴とするネットワークシステム。
  16. 【請求項16】 請求項15記載のネットワークシステ
    ムにおいて、 前記ツリーの消去は、ルートからの指示あるいは移動元
    のリーフからの要求によって実行されることを特徴とす
    るネットワークシステム。
  17. 【請求項17】 請求項1、8、9いずれか一記載のネ
    ットワークシステムにおいて、 前記ネットワークがATMネットワークであることを特
    徴とするネットワークシステム。
  18. 【請求項18】 請求項1、8、9いずれか一記載のネ
    ットワークシステムにおいて、 前記ネットワークがATMネットワークであり、前記固
    定端末および移動端末がそれぞれATM固定端末および
    ATM移動端末であることを特徴とするネットワークシ
    ステム。
  19. 【請求項19】 請求項17または18いずれか記載の
    ネットワークシステムにおいて、 前記移動端末がハンドオフした際、前記リーフからのメ
    ッセージは、LIJ(Leaf Initiate join)メッセージ
    であり、このLIJメッセージは、PNNI(Private
    Network Network Interface)プロトコルまたはI−PN
    NI(Integrated PNNI)プロトコルを用いて転送される
    ことを特徴とするネットワークシステム。
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