JPH10199185A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JPH10199185A
JPH10199185A JP392197A JP392197A JPH10199185A JP H10199185 A JPH10199185 A JP H10199185A JP 392197 A JP392197 A JP 392197A JP 392197 A JP392197 A JP 392197A JP H10199185 A JPH10199185 A JP H10199185A
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JP
Japan
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shutter
case
spring
pair
disk cartridge
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JP392197A
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English (en)
Inventor
Takashi Koshiyouji
隆 小正路
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】構造が簡単で自動組立が可能であるとともに、
シャッタの円滑な開閉が可能なディスクカートリッジを
提供することにある。 【解決手段】シャッタ22は、ケース12の主面上を摺
動するとともに窓部を開閉する一対の遮蔽板22aと、
遮蔽板の前端同志を連結した連結板22bと、有し、連
結板はケースの前端面12aに沿って摺動する。連結板
には前方へ突出した矩形箱状の突出部50が形成され、
突出部により、シャッタの移動方向と直交して延びる一
対の段部51が構成されている。シャッタの開閉時、デ
ィスク駆動装置側のシャッタ開閉ピンがいずれかの段部
に係合してシャッタを移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、記録媒体として
の光ディスクを収納したディスクカートリッジに関し、
特に、両方向に開閉可能なシャッタを備えたディスクカ
ートリッジに関する。
【0002】
【従来技術】近年、フロッピーディスクに変わる大容量
の記録媒体として、光磁気(MO)記録タイプの90m
m光ディスクが普及している。また、同じ90mmの書
換え可能な光ディスクとして、両面の使用が可能で更に
大容量化が可能な相変化型(PC)タイプの光ディス
ク、およびこれを備えた光ディスクドライブも開発され
ている。
【0003】PCタイプの光ディスクは、その特徴を生
かすために、縦横の寸法を初めとする基本部分は、90
mmのMOタイプのディスクと同じであるものの、主に
厚さサイズとシャッタの開閉機構とを独自なものとする
専用のカートリッジが用意されている。
【0004】通常、ディスクカートリッジは、光ディス
クを収納した偏平な矩形状のケースを備え、このケース
の両面には、光ディスクの一部およびハブを露出するた
めの窓部が形成されている。また、このケースには、窓
部を開閉するための摺動自在なシャッタが設けられてい
る。
【0005】近年、この種のディスクカートリッジとし
て、例えば、特開昭63−119081号公報、特開昭
63−94487号公報に開示されているような、窓部
の左右両側へ開閉可能なシャッタを備えた、いわゆる両
開き方式のディスクカートリッジが提案されている。
【0006】この両開き方式のディスクカートリッジ
は、シャッタの両側に設けられた一対のシャッタばねを
有し、シャッタはこれらのばねによりを窓部を閉塞した
閉塞位置に保持されている。各シャッタばねは、ケース
に固定された一端とシャッタに固定された他端と、を有
している。また、シャッタには、所定の間隔を置いて2
つの開口が形成されている。そして、シャッタばねの付
勢力に抗してシャッタをいずれかの方向へ摺動させるこ
とにより、シャッタの一方の開口がケースの窓部に対向
し、窓部が開放される。
【0007】更に、他のタイプの両開き式ディスクカー
トリッジとして、ケースの幅方向全長に亘って設けられ
たガイドシャフトと、ガイドシャフトに摺動自在に取り
付けられた一対のスライダと、これらのスライダを互い
に連結した引っ張りばねと、各スライダの摺動を規制す
るようにケースの内壁に設けられた突起と、を備えたも
のが提供されている。
【0008】このディスクカートリッジによれば、シャ
ッタを一方へ開放する際には、一方のスライダがシャッ
タとともにガイドシャフト上を移動し、他方のスライダ
は突起によって一方向への移動が規制される。それによ
り、シャッタは、引っ張りばねの付勢力を受けた状態で
開放位置に移動し、シャッタに加えられていた開放力が
解除されると、引っ張りばねの付勢力により、ケースの
窓部を閉じる閉塞位置に復帰される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た一対のシャッタばねを有するディスクカートリッジに
おいては、シャッタばねの付勢力のばらつき等によりシ
ャッタを閉塞位置に正確に保持することが困難となる。
また、シャッタの開放動作時、両方のシャッタばねが伸
縮動作するため、シャッタの移動ストロークも大きくと
ることができない。
【0010】また、ガイドシャフト、スライダ等を備え
たタイプのディスクカートリッジにおいては、その部品
点数が多く製造コストが高価になるとともに、構造が複
雑で組立性が比較的困難となり、特に、大量生産におけ
る自動組立には適さない。
【0011】この発明は以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、構造が簡単であるとともに、シャッタ
を閉塞位置に確実に保持することが可能なディスクカー
トリッジを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係るこの発明のディスクカートリッジ
は、ディスク状の記録媒体を収納しているとともに、上
記記録媒体の一部を露出した窓部を有するケースと、上
記窓部を閉塞する閉塞位置と、上記窓部の両側に位置し
それぞれ上記窓部を開放する2つの開放位置と、へ移動
自在に上記ケースに取り付けられたシャッタと、上記ケ
ース内で上記シャッタの両側に配設され、それぞれ上記
シャッタを上記閉塞位置に向けて付勢し上記閉塞位置に
保持した一対のシャッタばねと、を備え、上記ケース
は、それぞれ上記窓部が形成された2つの平行な主面
と、前端面と、互いに平行な2つの側面とを有する偏平
な矩形状に形成されているとともに、上記窓部の両側に
形成されそれぞれ上記シャッタばねを収容したばね収容
部と、上記ケースの前端面に開口しているとともにそれ
ぞれ上記ばね収容部に連通し上記シャッタばねを挿通可
能な2つの開口部と、上記開口部間に位置し上記窓部に
対向したブリッジ部と、を備えている。
【0013】上記シャッタは、それぞれ上記ケースの主
面上に位置し上記窓部を閉塞する一対のほぼ矩形状の遮
蔽板と、上記ケースの前端面と対向して位置していると
ともに上記一対の遮蔽板を互いに連結した連結板と、上
記連結板から外方へ突出した突出部とを有し、上記ケー
ス前端面の延出方向に沿って移動自在に設けられ、上記
突出部は、上記シャッタの移動方向とほぼ直交する方向
に延出しているとともにディスク駆動装置側のシャッタ
開閉ピンにそれぞれ係合可能な一対の段部を構成してい
ることを特徴としている。
【0014】上記構成のディスクカートリッジによれ
ば、組立時、シャッタをケースに装着した後、ケースの
開口部を通して各シャッタばねをばね収容部内に挿入す
ることにより、一対のシャッタばねを所定位置に装着す
ることができる。また、ディスクカートリッジをディス
ク駆動装置側へ装填した際、駆動装置側のシャッタ開閉
ピンがシャッタの連結板に設けられた段部の一方に係合
し、シャッタを一方の開放位置まで移動させる。
【0015】請求項2に係るこの発明のディスクカート
リッジによれば、シャッタの突出部は中空の矩形箱状に
形成され、シャッタは、上記突出部の内側に立設された
補強用のリブを有し、合成樹脂により一体に成形されて
いる。そのため、シャッタは容易に製造可能であるとと
もに、突出部の機械的強度を充分に確保することができ
る。
【0016】請求項4に係るこの発明のディスクカート
リッジによれば、上記一対の段部は、上記シャッタの移
動方向とほぼ直交する方向に延出した平坦部をそれぞれ
有し、各平坦部の延出長さは、上記シャッタ開閉ピンの
半径の約1.5倍以上に設定されている。そのため、シ
ャッタの開閉操作の間、シャッタ開閉ピンと段部との確
実な係合状態が維持され、シャッタを確実かつ円滑に開
閉することが可能となる。
【0017】請求項5に係るこの発明のディスクカート
リッジによれば、上記ケースは、上記前端面から突出し
た一対の前端角部を有し、上記シャッタの連結板は、上
記前端面に沿って上記前端角部間を移動自在に設けら
れ、上記前端角部は、上記連結板の板厚よりも大きな突
出長さを有し、上記連結板を越えて突出している。
【0018】ディスクカートリッジをディスク駆動装置
側に装填した場合、ケースの前端角部が駆動装置側のス
トッパに当接する。この際、ケースの前端角部はケース
前端面から突出していることから、シャッタの連結板と
ストッパとの間には隙間が形成され、シャッタはストッ
パに阻害されることなく開閉自在に維持される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態に係るディスクカートリッジについて詳
細に説明する。まず、全体の構成について概略的に説明
すると、図1ないし図3に示すように、本実施例に係る
ディスクカートリッジ10は、情報記録媒体として、例
えば、両面に記録再生面を有する光ディスク14を収納
した偏平な矩形状のケース12を備えている。このケー
ス12は、一対のハーフケース13を接合することによ
り形成されている。
【0020】ケース12の上面および下面、つまり、2
つの主面には、光ディスク14へのアクセス用の窓部1
6がそれぞれ形成されて互いに対向している。各窓部1
6は、それぞれケース12のほぼ中央から、ディスクカ
ートリッジ10の挿入方向Aに向かって、ケース12の
前端面12a近傍まで延びている。
【0021】ケース12内に収納された光ディスク14
の中心部には、中心孔21の形成されたハブ18が取り
付けられている。そして、ハブ18および光ディスク1
4の両面の一部は、窓部16を通して露出している。
【0022】なお、各窓部16は、光ディスク14のハ
ブ18と対向するほぼ半円形状の中心部16aと、この
中心部から延出しているとともに光ディスクの記録再生
面と対向した矩形状の延出部16bと、を有している。
中心部16aは、ハブ18よりも僅かに大きな直径に形
成されている。また、延出部16bの幅は、中心部16
aの直径よりも僅かに大きく形成されている。そして、
中心部16aと延出部16bとの境界の段差部分16c
は、光ディスク14への損傷を防止するため斜めに切除
されている。
【0023】ケース12には、窓部16を開閉する両面
一体型のシャッタ22が摺動自在に設けられている。シ
ャッタ22は、断面U字形状に形成され、ケース12の
前端面12a側からケース12の両面側を挟むようにし
て取り付けられている。そして、シャッタ22は、図1
に示すように、窓部16を閉塞する閉塞位置と、図3に
実線および2点鎖線でそれぞれ示すように、閉塞位置の
両側に位置しそれぞれ窓部16を開放する2つの開放位
置と、の間をケース12の前端面12aと平行な方向G
に沿って摺動可能となっている。そして、後述するよう
に、シャッタ22は、ケース12内で窓部16の両側に
配設された2つのシャッタばね8により閉塞位置に向か
って常時付勢されている。
【0024】次に、ディスクカートリッジ10の各部の
構成について詳細に説明する。図1および図2に示すよ
うに、ケース12を構成する一対のハーフケース13は
一部を除いて互いに等しい形状および構造を有し、表裏
を逆にした状態で内面を向い合わせて接合されている。
各ハーフケース13は、アクセス用の窓部16を有して
いる。また、ハーフケース13の表面の内、シャッタ2
2が摺動する領域は、浅い矩形状の凹所15として形成
され、窓部16もこの凹所内に形成されている。また、
ハーフケース13は、凹所15の後端中央部から窓部1
6の近傍まで突出した抜け止め用の突部17を有し、こ
の突部17は、後述するように、シャッタ22の自由端
部と係合してシャッタを凹所15内に保持する。
【0025】各ハーフケース13の前端中央部には、窓
部16を横切って延びるブリッジ部21が形成され、窓
部の前端と対向している。一方のハーフケース13のブ
リッジ部21の内面には一対の嵌合孔23が形成され、
他方のハーフケース13のブリッジ部21には、嵌合孔
23に嵌合する図示しない一対の突起が設けられてい
る。一対のハーフケース13は、一方に嵌合孔23、他
方に突起が設けられている点を除いて、ほぼ同様の構成
を有している。
【0026】各ハーフケース13の後端側両角部には、
図示しないライトプロテクト切換用の操作駒が摺動自在
に嵌合される取付孔20、図示しない光ディスクドライ
ブへディスクカートリッジを装填した際、光ディスクド
ライブ側に設けられた凸部が挿通されることにより、光
ディスクカートリッジを光ディスクドライブに対して位
置きめするための一対の基準位置決め孔24、および図
示しない光ディスクドライブへのディスクカートリッジ
の装填を検出するための検出孔26がそれぞれ形成され
ている。
【0027】また、各ハーフケース13の後端側両角部
表面には、孔、凹所等を設けない検出領域Hが形成され
ている。各検出領域Hは、基準位置決め孔24、検出孔
26を基準として、ハーフケース13の側縁から約0.
3mm以上の幅を持って形成されている。そして、ディ
スクカートリッジ10を光ディスクドライブに装填した
際、基準位置決め孔24、検出孔26が全て貫通状態と
なっている場合でも、検出領域Hを検出することによ
り、ディスクカートリッジの挿入を検知することが可能
となる。
【0028】図2および図4からよく分かるように、ハ
ーフケース13の内面には、ハーフケースの外縁の内、
前端部を除くほぼ全周に亘って所定高さのリブ13aが
形成され、ケース12の両側壁および後壁を構成してい
る。また、ハーフケース13の内面には、光ディスク1
4収納用の空間部を構成するための円環状のリブ13b
がー体に形成されている。リブ13bの直径は、光ディ
スク14の直径よりも大きく設定されている。ブリッジ
部21の開口16側の端縁は、リブ13bに連続した円
弧状に形成されている。
【0029】窓部16の前端部の両側には、リブ13
a、13bおよびブリッジ部21により、それぞれシャ
ッタばね8を収容するための一対のばね収容部30が形
成されている。各ばね収容部30は、ケース12の前端
面12aに開口した開口部32を有し、これらの開口部
32はブリッジ部21の両側に位置している。
【0030】ハーフケース13の一方の側壁内面には固
定ばね受け34が突設され、開口部32の近傍でばね収
容部30内に位置している。固定ばね受け34は、フッ
ク状に形成されているとともに、ハーフケース13の側
壁内面側からばね収容部30側かつ後方に向かって傾斜
した傾斜面34aを有している。
【0031】また、他方のばね収容部30内においてブ
リッジ部21の近傍には、突部36が設けられ、この突
部の上面、つまり、一対のハーフケース13を接合した
際に互いに対向する側の面には、開口部32側かつハー
フケース13の内面側に向かって傾斜したガイド面36
aが形成されている。ガイド面36aは、後述するよう
に、シャッタばね8が変形位置から初期位置、つまり、
シャッタ22が閉塞位置にある時の位置、へ戻る際に、
シャッタばねのアームを所定の位置にガイドする。
【0032】図2、図4および図5に示すように、ブリ
ッジ部21の長手方向両端部には、左右一対の係止ばね
受け38がそれぞれ形成されている。各係止ばね受け3
8は、それぞれ対向するばね収容部30に向けて開口し
た凹所により形成されているとともに、ばね収容部30
側かつハーフケース13の後方に向かって傾斜した傾斜
面38aを有している。また、係止ばね受け38は、後
述するように、シャッタ22を開放位置に移動させた際
にシャッタばねの固定端と可動端との干渉を防止するた
め、対応する固定ばね受け34に対して、ハーフケース
13の前後方向、つまり、挿入方向Aに僅かにずれて形
成されている。
【0033】また、ハーフケース13には、その前端面
12aに沿って延びるガイド溝40が形成され、この前
端面の近傍に位置している。このガイド溝40は、シャ
ッタ22の摺動をガイドするために設けられたもので、
ブリッジ部21の外面に形成された第1の部分40a
と、ハーフケース13の内面に形成されそれぞればね収
容部30内に位置した一対の第2の部分40bと、で構
成されている。
【0034】第1の部分40aは、ブリッジ部21の長
手方向全長に亘って伸び、その両端は、それぞれ対応す
るばね収容部30に連通している。また、各第2の部分
40bは、第1の部分40aと直線状に整列して形成さ
れているとともに、ハーフケース13の側壁からブリッ
ジ部21まで伸び、第1の部分40aの端部に連通して
いる。
【0035】なお、ブリッジ部21は、ケース12の厚
さよりも薄い厚さに形成され、その外面がハーフケース
12の他の部分の外面よりも低いレベルに位置してい
る。そして、ブリッジ部21の先端部両端とばね収容部
30との境界部分には、ガイド溝40まで延びるスリッ
ト42が形成されている。そして、ガイド溝40の第1
および第2の部分40a、40bの端部は、このスリッ
ト42を介して上下逆向きに対向している。
【0036】ブリッジ部21の先端部内面には、ハーフ
ケース13の前端面12aに沿って延びているとともに
前端面に開口した移動溝44が形成されている。また、
ブリッジ部21の外面には、その前端からガイド溝40
の第1の部分40a近傍まで延びる一対の装着ガイド溝
46が形成されている。各装着ガイド溝46は、ガイド
溝40a側からブリッジ部21の先端側に向かって傾斜
して形成されている。
【0037】上記のように構成された一対のハーフケー
ス13は、互いに内面を向い合わせた状態で突き合わさ
れて互いに接合される。同時に、一方のブリッジ部21
に形成された嵌合孔23に他方のブリッジ部に形成され
た突起が弾性的に嵌合され、ハーフケース13同志の接
合状態が維持される。
【0038】ハーフケース13同志が接合された状態に
おいて、図6および図7に示すように、ブリッジ部21
を挟んでその両側には、ばね収容部30が形成されてい
る。ケース12の左右両側壁内面には固定ばね受け34
が設けられ、それぞれ対応するばね収容部30内に突出
している。また、各ばね収容部30内において、ブリッ
ジ部21の近傍には、シャッタばねのアームをガイドす
る傾斜したガイド面36aが設けられている。
【0039】2つのブリッジ部21にそれぞれ形成され
た係止ばね受け38は、ブリッジ部の各端部において互
いに整列して位置し、対応するばね収容部30に対向し
ている。また、ブリッジ部21に形成された移動溝44
の各端部は、互いに対向した2つの係止ばね受け38間
を通って延び、ばね収容部30に連通している。更に、
ブリッジ部21に形成された装着ガイド溝46は、他方
のブリッジ部に形成された装着ガイド溝46とそれぞれ
対向して配置されている。
【0040】図1ないし図4に示すように、一対のハー
フケース13で構成されたケース12の4つの角部側面
は円弧状に形成されている。特に、角部の半径Rは、4
mm±0.2以下に設定されている。これは、CDキャ
ディと類似した形状を有する本実施の形態に係るディス
クカートリッジ10が、CDキャディドライブに誤って
挿入されることを防止するためである。
【0041】ケース12の前端両角部12cは、ケース
12の前端面12aより距離Lだけ前方へ突出して形成
されている。つまり、前端面12aの内、シャッタ22
が移動する領域は、距離Lだけケース12の後壁側へ凹
んで形成され、ケース表面の凹所15に連通している。
この距離Lは、後述するシャッタ22の連結板22bの
板厚d1よりも大きく設定されている。また、シャッタ
22の摺動方向Gに沿った角部12cの幅Wは、充分な
円弧形状を確保できるように、3.6mm以上に設定さ
れている。本実施の形態において、上記所定幅Wを確保
できるように、角部12cの部分は、凹所15側へ突出
して形成されている。
【0042】図1、図3および図4(c)に示すよう
に、ケース12の各側壁の前端部には、ディスクカート
リッジ10の挿入方向Aに沿って延びるガイドスロット
19が形成されている。ガイドスロット19は、ケース
12の前端角部12cまで延び、ケース12の前端面側
に開口している。ディスクカートリッジ10を図示しな
い光ディスクドライブに挿入する際、挿入動作に伴って
ドライブ側に設けられたガイドピン19が、ガイドスロ
ット19に前端側から侵入し、ディスクカートリッジ1
0の挿入動作をガイドする。各ガイドスロット19の前
端部は、ガイドピン19が挿入し易いように、ケース1
2の前端側に向かって徐々に幅が広くなっている。
【0043】図1ないし図3、および図8に示すよう
に、シャッタ22は、それぞれケース12の窓部16を
閉塞可能な大きさを有する細長い矩形状に形成された一
対の遮蔽板22aと、これらの遮蔽板を連結した連結板
22bと、を有している。遮蔽板22aは所定の間隔を
置いて互いに平行に対向しているとともに、連結板22
bは遮蔽板と直交して延び遮蔽板の一端同志を連結して
いる。また、各遮蔽板22aの両側縁の内、連結板22
b側の端部には、ケース10の前端角部12cに対応し
て矩形状の切欠22cが形成されている。
【0044】また、シャッタ22は、左右一対づつ設け
られたガイド突起52a、52bと、一対の可動ばね受
け54と、を備えている。すなわち、連結板22bの幅
方向一端部の内面に一対のガイド突起52a、52b、
および一方の可動ばね受け54が設けられ、連結板22
bの幅方向他端部の内面に他の一対のガイド突起52
a、52b、および他方の可動ばね受け54が設けられ
ている。
【0045】ガイド突起52a、52bは板状に形成さ
れ、連結板22bの内面から遮蔽板22aと平行に突出
しているとともに、ケース12のブリッジ部21の厚さ
とほぼ等しい距離だけ離間して互いに対向している。ガ
イド突起52aは、その延出端からガイド突起52b側
へ突出した突部56a(第1の突部)と、延出端から遮
蔽板22b側へ突出した突部56b(第2の突部)と、
有し、これらの突部は、連結板22bと平行な方向、つ
まり、シャッタ22の摺動方向Bに延びている。また、
各突部56a、56bは、ガイド突起52aの先端から
連結板22b側およびケース12の開口部32側に向か
って僅かに、例えば、0.1〜0.2mm程度、傾斜し
て形成されている。それにより、ガイド突起52aの先
端部は、全体としてほぼ錨状の断面形状に形成されてい
る。
【0046】同様に、ガイド突起52bは、その延出端
からガイド突起52a側へ突出した突部56a(第1の
突部)と、延出端から遮蔽板22b側へ突出した突部5
6b(第2の突部)と、有し、これらの突部は、連結板
22bと平行な方向、つまり、シャッタ22の摺動方向
Gに延びている。また、各突部56a、56bは、ガイ
ド突起52bの先端から連結板22b側に僅かに傾斜し
て形成されている。それにより、ガイド突起52bの先
端部は、全体としてほぼ錨状の断面形状に形成されてい
る。
【0047】ガイド突起52aは、連結板22bの幅方
向端縁から連結板の中央に向かって延びている。また、
ガイド突起52bは、連結板22bの幅方向端縁から僅
かに離間した位置から連結板の中央に向かって延びてい
る。すなわち、ガイド突起52bは、シャッタ22の摺
動方向Gに沿った幅がガイド突起52aの幅よりも短く
形成され、後述するように、シャッタ22を開放位置に
移動させた際、シャッタばねと干渉しないように構成さ
れている。また、ガイド突起52bの第1および第2の
突部56a、56bの内、連結板22bの端縁側の端5
6cは、シャッタ22を開放位置に移動させた際におけ
るシャッタばねとの干渉を一層確実に防止するため、そ
の外側の角が切除され斜めあるいは円弧状に形成されて
いる。
【0048】ガイド突起52aは、シャッタ22の摺動
方向Gに沿った幅がガイド突起52bの幅よりも長く形
成され、後述するように、シャッタの閉塞位置および開
放位置のいずれにおいてもガイド溝40の第1および第
2の部分と係合状態を維持する。また、ガイド突起52
aにおいて、第1の突部56aは第2の突部56bより
も幅方向の長さが短く形成され、連結板22bの端縁側
の端部が省略され、この端縁から離間している。これ
は、シャッタ22を開放位置に移動させた際におけるガ
イド突起52aとシャッタばねとの干渉を防止するため
である。
【0049】なお、他方の組のガイド突起52a、52
bは、上述した一方の組のガイド突起と対称に形成さ
れ、上下逆に配置されている。また、各可動ばね受け5
4も板状に形成され、連結板22bの内面から遮蔽板2
2aと平行に突出しているとともに、ガイド突起52
a、52b間に位置している。各可動ばね受け54は、
連結板22bの幅方向端縁から連結板の中央に向かって
延出し、その端縁には凹所54aが形成されている。こ
の凹所54aは、前述したケース12の係止ばね受け3
8とほぼ同一の寸法および形状に形成されている。
【0050】図2、図8および図9に示すように、シャ
ッタ22の連結板22bは、その幅方向中央部分に外方
へ突出した矩形箱状の突出部50を有し、この突出部に
より一対の段部51が形成されている。これらの段部5
1はシャッタ22の摺動方向Gと直交して延び、互いに
所定の間隔を置いて対向している。ディスクカートリッ
ジ10を光ディスクドライブに装填した際、一方の段部
51には、シャッタ22をスライドさせるシャッタ開閉
機構のシャッタ開閉ピン70(図9(c)、図21参
照)が係合する。
【0051】シャッタ22の開閉動作の間、シャッタ開
閉ピン70が段部51と確実に係合状態を維持するよう
に、突出部50の高さ、つまり、段部51の突出長さ
は、開閉ピン70の径を考慮して設定されている。突出
部50の角部は円弧状に形成されていることから、この
円弧部分も考慮し、段部51の平坦部分の延出長さh
は、シャッタ開閉ピン70の半径の1.5倍以上に設定
されている。
【0052】例えば、シャッタ開閉ピン70の径が3m
mの場合、突出部50全体の高さは3mm、直線部の延
出長さhは2.5mm程度に設定されている。上記構成
のシャッタ22は、樹脂により一体成形されている。連
結板22bの板厚d1は、各遮蔽板22aの板厚d2の
約2倍に設定されている。また、突出部50および連結
板22bの強度を向上させるため、突出部50の内側に
は、連結板22bの長手方向に延びる2本のリブ58が
一体に形成されている。また、ガイド突起52a、52
b、および可動ばね受け54の強度および位置精度を向
上させるため、これらの基端部には肉盛り59がされて
いる。
【0053】更に、連結板22bの突出部50の内面に
は、凹所60が形成されている。この凹所60は、シャ
ッタ22を射出成形する際のゲート位置Jと対向してお
り、射出成形時の樹脂の流れを均一化するように作用す
る。また、ガイド突起52a、52b、可動ばね受け5
4、リブ58等は、ゲート位置Jを中心として対称に形
成されている。
【0054】上記のように構成されたシャッタ22は、
図2に示すように、遮蔽板22aの自由端をケース12
の前端面12a側から矢印E方向に押し込むことにより
ケース12に装着される。この際、シャッタ22のガイ
ド突起52a、52bをブリッジ部21に形成された装
着ガイド溝46に位置合わせした状態で押し込む。それ
により、各対のガイド突起52a、52bは、ブリッジ
部21を上下から挟んだ状態で装着ガイド溝46に沿っ
て移動する。
【0055】シャッタ22を更に矢印E方向へ押し込む
ことにより、ガイド突起52a、52bは、その内側の
突部56aがブリッジ部21に形成されたガイド溝40
の第1の部分40aに係合し、連結板22bはケース1
2の前端面12aと隣接対向する。連結板22bの内面
から突出した一対の可動ばね受け54は、ブリッジ部2
1の先端面に形成された移動溝44内に摺動自在に挿入
される。
【0056】また、遮蔽板22aはケース12の各上面
上を移動し、その自由端は、ケース12の各表面に形成
された凹所15の底面と、抜け止め用の突部17との間
に挿入され保持される。以上の動作により、シャッタ2
2がケース12に取り付けられる。
【0057】図1、図3、図10等に示すように、シャ
ッタ22がケース12に装着された状態において、各遮
蔽板22aは対応するハーフケース13上面と平行に、
かつ、凹所15a内に位置するとともに、連結板22b
はケース12の前端面12aと平行に対向している。
【0058】図10に示すように、シャッタ22が閉塞
位置にある状態において、ケース12の2つの窓部16
は、シャッタの遮蔽板22aによってそれぞれ閉塞され
る。各遮蔽板22aの幅は、窓部16の幅よりも僅かに
大きく形成され、遮蔽板の両側縁部は、ケース12の上
面壁とオーバーラップしている。
【0059】また、図10および図11に示すように、
シャッタ22の閉塞位置において、一対の可動ばね受け
54の凹所54aは、ケース12のブリッジ部21の両
端部に設けられた係止ばね受け38とそれぞれ整列して
位置する。更に、互いに整列したこれらの可動ばね受け
54、および係止ばね受け38は、シャッタ22とケー
ス12上面壁とのオーバラップ領域60内に位置するよ
うに設けられている。
【0060】図10および図12に示すように、シャッ
タ22の閉塞位置において、シャッタのガイド突起52
a、52bは、ケース12のブリッジ部21を両側から
挟持している。また、ガイド突起52a、52bの内側
の突部56aがそれぞれガイド溝40の第1の部分40
aに摺動自在に係合している。すなわち、ガイド突起5
2a、52bは、ブリッジ部21上を移動する間、その
内側の突部56aが第1の部分40a内を摺動すること
により、シャッタ22の移動をガイドする。
【0061】一方、図13に示すように、シャッタ22
が閉塞位置から一方の開放位置へ移動されると、シャッ
タの両遮蔽板22aはそれぞれ窓部16から外れて窓部
を開放する。この際、シャッタ22の可動ばね受け54
は、ブリッジ部21の移動溝44から外れて開放側のば
ね収容部30内に移動する。
【0062】また、シャッタ22のガイド突起52a、
52bは、図14および図15に示すように、突部56
aがガイド溝40の第1の部分40a内を摺動した後、
それぞれスリット42を通って開放側のばね収容部30
内へ移動する。その際、開放側のガイド突起52a、5
2bの第1の突部56aは第1の部分40aから外れ、
代わって外側の第2の突部56bがガイド溝40の第2
の部分40bに係合する。ここで、各ガイド突起52a
はガイド突起52bよりも幅方向長さが長く形成されて
いることから、ガイド突起52aの第2の突部56b
は、シャッタ22の閉塞位置においても、その端部がガ
イド溝40の第2の部分40bに摺動自在に係合してい
る。従って、シャッタ22を閉塞位置から開放位置へ摺
動させる際、開放側のガイド突起56aの第2の突部5
6bはガイド溝40の第2の部分40bへ円滑に侵入す
ることはできる。
【0063】以後、シャッタ22が開放位置に到達する
まで、ガイド突起52a、52bの突部56bは第2の
部分40b内を移動する。すなわち、ガイド突起52
a、52bは、ばね収容部30内を移動する間、その外
側の突部56bがばね収納部に設けられた第1の部分4
0b内を摺動することにより、シャッタ22の移動をガ
イドする。
【0064】なお、ケース12に形成されている各ガイ
ド溝40の第1および第2の部分40a、40bは、図
12および図15からよく分かるように、錨状を有する
第1および第2の突部56a、56bに対応してシャッ
タ22の連結板22b側に僅かに傾斜した形状に形成さ
れている。そのため、シャッタ22が後述するシャッタ
ばねによってケース12から抜ける方向の付勢力を受け
た場合でも、第1および第2の突部56a、56bはそ
れぞれガイド溝40の第1および第2の部分40a、4
0bとの係合状態を確実に維持する。従って、シャッタ
20がケース12から不用意に脱落するこが防止され
る。
【0065】図2、図16ないし図18に示すように、
ケース12の窓部16の両側に形成されたばね収容部3
0内に収納される一対のシャッタばね8は、同一の構造
を有するものを点対称に配置して用いている。すなわ
ち、各シャッタばね8は、コイル部8aと、コイル部の
両端からほぼ相反する方向に延出した2つのアーム9
a、9bと、を有している。一方のアーム9aの先端部
はコイル部8a側に直角に折曲げられて固定端11aを
形成している。また、他方のアーム9bの先端部は、コ
イル部8a側に直角に折曲げられて可動端11bを形成
している。
【0066】上記構成のシャッタばね8は、シャッタ2
2を閉塞位置に保持した状態で、ケース12の前端面1
2aに開口した開口部32からばね収容部30内にそれ
ぞれ装着される。すなわち、まず、シャッタ22を閉塞
位置に移動させ、シャッタ22の可動ばね受け54とブ
リッジ部21に形成された係止ばね受け38とを互いに
整列させる。この状態で、各シャッタばね8の一対のア
ーム9a、9bを互いに接近する方向に多少弾性変形さ
せた後、コイル部8側から開口部32を通してばね収容
部30内に挿入する。
【0067】続いて、シャッタばねの固定端11aをケ
ース12に形成された固定ばね受け34のガイド面34
aに当接させ、可動端11bを互いに整列した可動ばね
受け54および係止ばね受け38のガイド面38aに当
接させる。この状態で、アーム9a、9bに加えていた
押圧力を解除すると、アーム9a、9bは自身の弾性に
より互いに離間する方向に移動する。その際、シャッタ
ばね8の固定端11aおよび可動端11bは、それぞれ
ガイド面34a、38aに沿って移動し、固定端11a
は固定ばね受け34に係合し、可動端11bはブリッジ
部21の係止ばね受け38およびシャッタ22の可動ば
ね受け54に係合する。
【0068】以上の操作により、一対のシャッタばね8
の装着が終了する。図16ないし図18に示すように、
シャッタ22が閉塞位置にある状態において、シャッタ
の各可動ばね受け54はケース12の対応する係止ばね
受け38と整列した状態にあり、各シャッタばね8の可
動端11bも可動ばね受け54および係止ばね受け38
に係合している。これにより、シャッタ22は、2つの
シャッタばね8によって両側から付勢され閉塞位置に保
持される。
【0069】この場合、各シャッタばね8の可動端11
bは、可動ばね受け54に加えてケース12の係止ばね
受け38にも係合していることから、シャッタばね8か
らシャッタ22に過度の付勢力が作用することが防止さ
れ、シャッタ22は、シャッタばね8の予圧力によって
閉塞位置に保持される。従って、製造のばらつき等によ
って2つのシャッタばね8の付勢力にばらつきがある場
合でも、これらシャッタばね8によってシャッタ22を
閉塞位置に正確に保持することができる。
【0070】一方、図19ないし図21に示すように、
例えば、図示しない光ディスクドライブ側のシャッタ開
閉機構の開閉ピン70がケース12の前端面に沿って移
動しシャッタ22の段部51に係合することにより、シ
ャッタ22が閉塞位置からいずれかの開放位置に移動さ
れると、シャッタ22の可動ばね受け54の内、シャッ
タ開放側に位置した可動ばね受け54は、ケース12の
係止ばね受け38と整列した位置からシャッタ開放側の
ばね収容部30内に移動する。その際、この可動ばね受
け54は、シャッタ開放側に位置したシャッタばね8の
可動端11bとの係合状態を維持したまま、可動端11
bをばね収容部30側に押圧し係止ばね受け38から離
間させる。そして、可動ばね受け54は、シャッタ22
が開放位置に到達するまでの間、シャッタばね8の可動
端11bを固定端11aの近傍まで押圧して移動させ
る。
【0071】なお、可動ばね受け54と固定ばね受け3
4とはカートリッジ10の挿入方向に沿って互いにずれ
て位置しているとともに、各シャッタばね8の固定側の
アーム9aは可動側のアーム9bよりも短く形成されて
いる。そのため、シャッタ22を開放位置まで移動させ
た場合でも、可動ばね受け54と固定ばね受け34とが
互いに干渉することがなく、かつ、シャッタばね8の固
定端11aと可動端11bとが互いに干渉することもな
い。従って、シャッタ22を確実にかつ円滑に開放する
ことができる。
【0072】また、シャッタ22の各遮蔽板22aの前
端部には切欠22cが形成されていることから、シャッ
タ22が開放位置へ移動した際、ケース12の前端角部
12cの突出部分はこの切欠22cに収容される。従っ
て、シャッタ22は、前端角部12cに阻害されること
なく、開放位置まで充分に移動することはできる。
【0073】更に、シャッタ22のガイド突起の内、シ
ャッタばね8の可動側アーム9bに隣接したガイド突起
52bは他方のガイド突起52aよりも短く形成されて
いるとともに、その端部56cは切除され斜めあるいは
円弧状に形成されている。また、長い方のガイド突起5
2aは、シャッタばね8の可動側アーム9bに対向する
第1の突部56aの端部が省略して形成されている。従
って、シャッタ22を開放位置まで移動させた場合で
も、これらガイド突起52a、52bとシャッタばね8
の可動側アーム9bとが互いに干渉することがなく、シ
ャッタ22を一層確実にかつ円滑に開放することができ
る。
【0074】一方、シャッタ22の可動ばね受け54の
内、シャッタ開放側と反対側に位置した可動ばね受け5
4は、シャッタ22の移動に伴い、ケース12の係止ば
ね受け38から離間し、ブリッジ部21の移動溝44内
をシャッタ開放側のばね収容部30に向かって移動す
る。
【0075】また、この可動ばね受け54は、係止ばね
受け38から離間することにより、反対側のシャッタば
ね8の可動端11bからも離間する。そのため、反対側
のシャッタばね8の可動端11bは、ケース12の係止
ばね受け38と係合した状態に維持され、シャッタ開放
側と反対側に位置したシャッタばね8は、初期状態に保
持される。
【0076】従って、シャッタ22は、開放方向と反対
側に位置したシャッタばね8の影響を何等受けることな
く、シャッタ開放側のシャッタばねのみの付勢力を受け
ながら開閉ピン70により開放位置へ移動される。
【0077】ここで、図21に示すように、シャッタ2
2の遮蔽部22aの幅、および窓部16の中心部16a
の直径は、シャッタ22がいずれの開放位置に移動した
場合でも、中心部16aが完全に開放するように設定さ
れている。また、シャッタ22の遮蔽部22aの幅、お
よび窓部16の延出部16bの幅は、シャッタ22が各
開放位置に移動した際、窓部16の中心線Cと延出部1
6bのシャッタ22と反対側の端縁との距離d1が、中
心線Cとシャッタ遮蔽部22aの窓部側の端縁との距離
d2よりも大きくなるように設定されている。
【0078】これにより、カートリッジを図示しない光
ディスクドライブに装填し、シャッタ22が開放した状
態で光学ヘッド70により光ディスク14に対して情報
処理を行う際、光学ヘッド70とシャッタ22との干渉
を防止し、円滑な情報処理が可能となる。また、ケース
12のブリッジ部21は、ケースの厚さよりも薄い厚さ
に形成されていることから、光学ヘッド70が移動する
際、光学ヘッドとブリッジ部との干渉が防止される。
【0079】また、図21に示すように、ディスクカー
トリッジ10は、光ディスクドライブの所定位置に装填
されると、ドライブ側のトレイ80上に装着されるとと
もにケース12の前端がトレイ80のストッパ81に当
接する。ここで、ケース12の前端角部12cはケース
前端面12aから前方へ距離L(図4(a)参照)だけ
突出して形成されていることから、シャッタ22を開放
位置へ移動させた際、シャッタ22の連結板22bとス
トッパ81との間には所定の隙間gが形成される。従っ
て、シャッタ22は、連結板22bがストッパ81に引
っ掛かることなく、開放位置まで円滑に移動することが
できる。
【0080】シャッタ閉塞時、シャッタ22に印加され
ていた開閉ピン70による押圧力が除去されると、シャ
ッタ22は、これと係合している開放側のシャッタばね
8により閉塞位置に向かって押圧され閉塞位置に移動さ
れる。シャッタ22が閉塞位置まで移動すると、シャッ
タの可動ばね受け54はケース12の係止ばね受け38
と整列して位置する。そして、シャッタ22を押圧して
いたシャッタばね8の可動端11bもケース12の係止
ばね受け38に係合し、以後、シャッタ22に作用する
過度の付勢が規制される。これにより、シャッタ22は
閉塞位置に保持される。
【0081】また、シャッタばね8が、図21に示す収
縮状態から図17に示す初期状態に復帰する際、つま
り、シャッタ22が開放位置から閉塞位置に復帰する
際、シャッタばねのアーム9bは、初期状態に復帰する
直前で、ケース12の内面側に設けられたガイド面36
aによって所定位置にガイドされる。そのため、アーム
9bの可動端11bは、ケース12の係止ばね受け38
と常に定位置で正確に係合することができる。
【0082】従って、シャッタ22の開閉動作に伴いシ
ャッタばね22が多少位置ずれした場合でも、シャッタ
が開放位置から閉塞位置へ復帰する毎に、シャッタばね
を所定の初期状態に確実に復帰させることができ、シャ
ッタばねの抜けや引っ掛かりを防止して信頼性の向上を
図ることができる。
【0083】なお、シャッタ22が他方の開放位置へ移
動する場合、動作方向が上記説明と逆向きになるだけ
で、各部の動作は同一である。以上のように構成された
ディスクカートリッジ10によれば、窓部16の両側に
一対のシャッタばね8を設けただけの簡単な構成によ
り、シャッタ22を両方向に開閉可能であり、かつ、シ
ャッタを中央の閉塞位置へ保持することができる。
【0084】また、ディスクカートリッジ10は、ケー
ス12と、シャッタ22と、一対のシャッタばね8と、
からなる最小限の部品点数で構成されているとともに、
シャッタ22はケース12に前端側から差し込むだけで
ケースに装着でき、同様に、一対のシャッタばねもケー
スの開口部32から差し込むだけでケースに装着するこ
とができる。従って、組立が容易であり、ディスクカー
トリッジの自動組立が可能となる。
【0085】更に、上記構成のディスクカートリッジ1
0によれば、左右一対のシャッタばね8が設けられてい
るにも拘らず、シャッタ22の開閉動作は、開放方向に
応じた一方のシャッタばねのみによって行われる。すな
わち、シャッタ22が一方の開放位置に移動する際、シ
ャッタ開放側に設けられたシャッタばね8の可動端11
bは、ケース12の係止ばね受け38からシャッタ22
の可動ばね受け54に受け渡されるとともに、他方のシ
ャッタばね8の可動端11bは、シャッタ22の可動ば
ね受け54から離間しケース12の係止ばね受け38と
係合した状態に保持される。
【0086】従って、シャッタ22は、他方のシャッタ
ばね8の影響を受けることなく、開放側のシャッタばね
8のみと係合した状態で開閉される。その結果、シャッ
タ22の開閉ストロークを充分に大きく取ることがで
き、例えば、直径120mm程度の大径の光ディスクを
収納したディスクカートリッジにも対応することが可能
となる。
【0087】更に、上記構成のディスクカートリッジ1
0によれば、ケース10の前端部において、シャッタば
ね8を挿入するめの開口部32がブリッジ部21の両側
に形成されているにも拘らず、シャッタ22の移動を確
実にガイドすることができる。
【0088】すなわち、シャッタ22に設けられたガイ
ド突起52a、52bは、ブリッジ部21上を移動する
際、内側の突部56aをガイド溝40の第1の部分40
aに係合させることによりシャッタ22の移動をガイド
し、各開口部32内を移動する際、外側の突部56bを
ケース12内面に形成されたガイド溝40の第2の部分
40bに係合させることによりシャッタ22の移動をガ
イドする。従って、いずれの移動位置においても、ガイ
ド突起52a、52bによってシャッタ22の移動を確
実にガイドすることが可能となる。
【0089】ケース12の4つの角部は、半径4mm以
下のの円弧状に形成されていることから、CDキャディ
ドライブに対するディスクカートリッジ10の誤装着を
確実に防止することができる。この際、ケース前端側の
角部12cは、シャッタ22との干渉により幅Wに制約
を受けるが、シャッタ22の遮蔽板22aに切欠22c
を設けることによって、シャッタ22との干渉を防止し
角部12cの幅Wを充分に確保することができる。従っ
て、ケースの前端角部12cを所望の円弧形状とし、誤
装着の防止を図ることができる。
【0090】また、シャッタ22の連結板22b自身
に、シャッタ開閉機構の開閉ピン70が係合する一対の
段部51を設け、段部の直線部の延出長さhは開閉ピン
70の半径よりも充分大きく設定されている。従って、
シャッタ22の開閉動作中、開閉ピン70は段部51と
確実に係合することができ、シャッタ22の安定した開
閉動作が可能となる。
【0091】更に、ケース12前端面12aの内、シャ
ッタ22の連結板22bが摺動する領域はケースの後端
側へ凹んで形成されていることから、連結板22bがド
ライブ側のストッパと干渉することがなく、シャッタ2
2の円滑な開閉が可能となる。
【0092】なお、本発明は上述した実施例に限られる
ものではなく、この発明の範囲内で種々変形可能であ
る。例えば、上記実施の形態において、シャッタ22
は、ガイド突起52a、52bを2対備えた構成とした
が、これらのガイド突起が一対のみ設けられている構成
でも上記実施の形態と同様の作用効果を得ることができ
る。この場合、各ガイド突起52a、52bは、シャッ
タ22の連結板22bの中央部に設けられ、かつ、シャ
ッタ22の移動方向に沿った幅も充分に大きく設定され
る。
【0093】また、上述した実施の形態においては、シ
ャッタ22の遮蔽板22aに切欠22cを設けることに
より、ケース前端角部12cの幅Wを確保する構成とし
たが、これに限らず、例えば、図22に示すように、シ
ャッタ22の各遮蔽板22aを、その自由端側から連結
板22b側に向かって徐々に幅が狭くなるように形成
し、同時に、ケース12の凹所15も、ケースの後端側
から前端面12a側に向かって徐々に幅が狭くなるよう
に形成してもよい。このような構成によっても、ケース
前端角部12cの幅を所定の値に確保することができ、
ディスクカートリッジの誤装着を防止することができ
る。
【0094】あるいは、図23に示すように、各遮蔽板
22aの両側縁の内、窓部16の中心部16aと隣接す
る部分にそれぞれ円弧状の切欠部84を形成するように
してもよい。この構成によれば、シャッタ22をその限
界まで開放することなく、切欠部84が窓部16の中心
部16aを完全に開放する。そのため、ケース10の前
端角部12cを含むケース側縁部の幅を広く形成するこ
とができ、角部12cを充分な幅の円弧形状とすること
が可能となる。
【0095】本発明において、情報記録媒体としては、
両面に記録再生面を有する光ディスクに限定されること
なく、片面のみに記録再生面を有する光ディスクを用い
てもよい。
【0096】図24および図25は、片面タイプのディ
スクカートリッジを示したもので、カートリッジのケー
ス12内には、片面のみに記録再生面を有する図示しな
い光ディスクが収納されている。図24に示すように、
ケース12の内、光ディスクの記録再生面と対向した側
の表面、つまり、有効面の後端角部には、有効面非有効
面の検出孔86と、この検出孔86の両側に位置したラ
イトプロテクト用の透孔87および予備の透孔88と、
が形成されている。これらの検出孔86、透孔87、8
8は、シャッタ22の摺動方向Gと平行な直線上に並ん
で設けられている。また、ケース12の後部両端には、
ディスクカートリッジを光ディスクドライブに対して位
置きめするための一対の基準位置決め孔24が形成され
ている。
【0097】検出孔86と透孔87との間隔d3、検出
孔86と透孔88との間隔d4、および透孔88と基準
位置決め孔24との間隔d5は、いずれも、市販の複数
連マイクロスイッチの検出ピンの間隔と同一か、あるい
はその整数倍に設定されている。例えば、各距離は、
5.5mmあるいはその整数倍に設定されている。従っ
て、市販の複数連マイクロスイッチを使用して、種々の
検出を行うことが可能となる。
【0098】ケース12の4つの角部は、半径4mm以
下の円弧状に形成されている。また、一対のケース前端
角部は、互いに異なる幅に形成されている。すなわち、
図示しないドライブ側の誤挿入防止用ストッパピンに当
接する側の前端角部12dの幅W1は、例えば3.8+
0.5mmに設定され、ストッパピンに当たらない側の
前端角部12eの幅W2は、W1よりも狭く、例えば
3.8−0.5mmに設定されている。これに伴い、シ
ャッタ22の遮蔽板22aには、前端角部12d側の端
部にのみ切欠22cが形成されている。
【0099】また、ガイドスロット19は、ケース12
側壁の内、前端角部12d側の側壁にのみ形成されてい
る。図25に示すように、ケース12の反対側の表面、
つまり、非有効面側の後端部には、有効面非有効面の検
出孔、ライトプロテクト用の透孔、基準位置決め用の透
孔等の検出孔は全く形成されていない。つまり、これら
の検出孔は、ケース12の有効面側にのみ設けられてい
る。
【0100】図24および図25に示すように、ケース
12の後壁には、この後壁全体に亘って延びたディスク
出入れ口92が形成されている。また、ケース12の後
端部には、ディスク出入れ口92を開閉する蓋体90が
回動自在に取り付けられている。そして、蓋体90を回
動してディスク出入れ口92を開放することにより、こ
のディスク出入れ口92を通して光ディスクをケース1
2に対して出入れすることができる。従って、光ディス
クは、ケース12内に収納されたディスクカートリッジ
の形態、および、ケースから取り出したディスク単体の
いずれの形態でも使用可能となる。
【0101】なお、他の構成は前述した実施の形態と同
一であり、同一の部分には同一の参照符号を付してその
詳細な説明を省略する。以上のように構成された片面タ
イプのディスクカートリッジにおいても、前述した実施
の形態と同様の作用効果を得ることができる。また、本
実施の形態によれば、一方の前端角部12dの幅を充分
に広く形成するとともに、ケース12の有効面にのみ検
出孔を設ける構成とすることにより、光ディスクドライ
ブに対して、有効面と非有効面との向きを誤った装着を
確実に防止することができる。
【0102】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、一対のシャッタばねを設けただけの簡単な構成によ
り、シャッタを両方向に開閉可能であり、かつ、シャッ
タを閉塞位置へ確実に保持することのできるとともに、
自動組立が可能なディスクカートリッジを提供すること
ができる。
【0103】また、この発明によれば、シャッタの開放
方向に応じて、一方のシャッタばねのみを用いてシャッ
タを付勢する構成としたことから、シャッタの開閉スト
ロークを大きく設定可能な簡単な構成のディスクカート
リッジを提供することができる。更に、本発明によれ
ば、シャッタの円滑な開閉動作が可能なディスクカート
リッジを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シャッタが閉じた状態における、この発明の実
施の形態に係るディスクカートリッジの斜視図。
【図2】上記ディスクカートリッジの分解斜視図。
【図3】シャッタが開いた状態における上記ディスクカ
ートリッジの斜視図。
【図4】上記ディスクカートリッジのハーフケースの前
端部を拡大して示す平面図、固定ばね受けの拡大図、お
よびディスクカートリッジのガイドスロットを拡大し示
す側面図。
【図5】上記ディスクカートリッジのケースのブリッジ
部を示す分解斜視図。
【図6】上記ケースの正面図。
【図7】上記ケースのブリッジ部を示す斜視図。
【図8】上記ディスクカートリッジのシャッタの内面側
を示す斜視図。
【図9】図8の線B−Bに沿った断面図、ガイド突起の
断面図、およびシャッタ突出部の平面図。
【図10】上記シャッタが閉じた状態における上記ディ
スクカートリッジの前端部分を示す平面図。
【図11】上記シャッタが閉塞位置に移動した状態にお
ける、上記ケースの係止ばね受けと上記シャッタの可動
ばね受けとの位置関係を示す斜視図。
【図12】図10の線F−Fに沿った断面図。
【図13】上記シャッタが開放位置に移動した状態にお
ける上記ディスクカートリッジの前端部分を示す平面
図。
【図14】上記シャッタが閉塞位置から開放位置に移動
する際の、上記シャッタのガイド突起とケースのガイド
溝との係合状態を示す斜視図。
【図15】図13の線H−Hに沿った断面図。
【図16】上記シャッタが閉塞位置にある上記ディスク
カートリッジの正面図。
【図17】上記シャッタが閉塞位置にある状態におけ
る、上記ハーフケース前端部および一対のシャッタばね
を示す平面図。
【図18】上記シャッタが閉塞位置に移動した状態にお
ける、上記ケースの係止ばね受けと上記シャッタの可動
ばね受けとの位置関係、およびこれらばね受けとシャッ
タばねとの係合関係を示す斜視図。
【図19】上記シャッタが閉塞位置から開放位置に移動
する際の、上記ケースの係止ばね受けと上記シャッタの
可動ばね受けとの位置関係、およびこれらばね受けとシ
ャッタばねとの係合関係を示す斜視図。
【図20】上記シャッタが開放位置にある上記ディスク
カートリッジの正面図。
【図21】上記シャッタが開放位置に移動した状態にお
ける、上記ハーフケース前端部および一対のシャッタば
ねを示す平面図。
【図22】上記シャッタおよびケースの変形例を示す平
面図。
【図23】上記シャッタおよびケースの他の変形例を示
す平面図。
【図24】この発明の他の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジの有効面側を示す斜視図。
【図25】上記他の実施の形態に係るディスクカートリ
ッジの非有効面側を示す斜視図。
【符号の説明】
8…シャッタばね 8a…コイル部 9a、9b…アーム 10…ディスクカートリッジ 11a…固定端 11b…可動端 12…ケース 12a…前端面 12c、12d、12e…前端角部 13…ハーフケース 14…光ディスク 16…窓部 19…ガイドスロット 21…ブリッジ部 22…シャッタ 22a…遮蔽板 22b…連結板 22c…切欠 24…基準位置決め孔 30…ばね収容部 32…開口部 34…固定ばね受け 38…係止ばね受け 40…ガイド溝 40a…第1の部分 40b…第2の部分 44…移動溝 50…突出部 51…段部 54…可動ばね受け 70…開閉ピン 84…切欠部 86…検出孔 87、88…透孔(検出孔)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスク状の記録媒体を収納しているとと
    もに、上記記録媒体の一部を露出した窓部を有するケー
    スと、 上記窓部を閉塞する閉塞位置と、上記窓部の両側に位置
    しそれぞれ上記窓部を開放する2つの開放位置と、へ移
    動自在に上記ケースに取り付けられたシャッタと、 上記ケース内で上記シャッタの両側に配設され、それぞ
    れ上記シャッタを上記閉塞位置に向けて付勢し上記閉塞
    位置に保持した一対のシャッタばねと、を備え、 上記ケースは、それぞれ上記窓部が形成された2つの平
    行な主面と、前端面と、互いに平行な2つの側面とを有
    する偏平な矩形状に形成されているとともに、上記窓部
    の両側に形成されそれぞれ上記シャッタばねを収容した
    ばね収容部と、上記ケースの前端面に開口しているとと
    もにそれぞれ上記ばね収容部に連通し上記シャッタばね
    を挿通可能な2つの開口部と、上記開口部間に位置し上
    記窓部に対向したブリッジ部と、を備え、 上記シャッタは、それぞれ上記ケースの主面上に位置し
    上記窓部を閉塞する一対のほぼ矩形状の遮蔽板と、上記
    ケースの前端面と対向して位置しているとともに上記一
    対の遮蔽板を互いに連結した連結板と、上記連結板から
    外方へ突出した突出部とを有し、上記ケース前端面の延
    出方向に沿って移動自在に設けられ、 上記突出部は、上記シャッタの移動方向とほぼ直交する
    方向に延出しているとともにディスク駆動装置側のシャ
    ッタ開閉ピンにそれぞれ係合可能な一対の段部を構成し
    ていることを特徴とするディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】上記突出部は中空の矩形箱状に形成され、
    上記シャッタは、上記突出部の内側に立設された補強用
    のリブを有し、合成樹脂により一体に成形されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のディスクカートリッ
    ジ。
  3. 【請求項3】上記連結板は、成形時の合成樹脂注入用の
    ゲート孔を有し、上記シャッタは上記ゲート孔を中心と
    して対称に形成されていることを特徴とする請求項2に
    記載のディスクカートリッジ。
  4. 【請求項4】上記一対の段部は、上記シャッタの移動方
    向とほぼ直交する方向に延出した平坦部をそれぞれ有
    し、各平坦部の延出長さは、上記シャッタ開閉ピンの半
    径の約1.5倍以上に設定されていることを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載のディスクカー
    トリッジ。
  5. 【請求項5】上記ケースは、上記前端面から突出した一
    対の前端角部を有し、上記シャッタの連結板は、上記前
    端面に沿って上記前端角部間を移動自在に設けられ、上
    記前端角部は、上記連結板の板厚よりも大きな突出長さ
    を有し、上記連結板を越えて突出していることを特徴と
    する請求項1ないし4のいずれか1項に記載のディスク
    カートリッジ。
  6. 【請求項6】上記シャッタの移動をガイドするガイド手
    段を備え、 上記ガイド手段は、 それぞれ上記ブリッジ部に形成された第1の部分と、上
    記各ばね収容部内において上記ケースの内面に形成され
    ているとともに上記第1の部分と直線的に整列した一対
    の第2の部分とを有し、上記ケースの各主面側において
    上記ケースの前端面に沿って延びる一対のガイド溝と、 上記ブリッジ部を挟むように互いに対向して上記シャッ
    タの連結板に設けられ、上記シャッタの移動に応じて上
    記ブリッジ部上および各ばね収容部内を移動する一対の
    ガイド突起と、を備え、 上記各ガイド突起は、上記ブリッジ部上を移動する際に
    上記第1の部分と係合する第1の突部と、上記ばね収容
    部内を移動する際に上記第2の部分と係合する第2の突
    部と、を有していることを特徴とする請求項1ないし5
    のいずれか1項に記載のディスクカートリッジ。
  7. 【請求項7】上記ケースは、上記各ばね収容部におい
    て、上記窓部に隣接して位置した係止ばね受けおよび上
    記ケースの側面近傍に位置した固定ばね受けと、を有
    し、 上記シャッタは、上記連結板から突出しているとともに
    上記閉塞位置において上記係止ばね受けとそれぞれ整列
    して位置する一対の可動ばね受けを有していることを特
    徴とする請求項6に記載のディスクカートリッジ。
  8. 【請求項8】上記係止ばね受けは、それぞれ上記ばね収
    容部に対向して上記ブリッジ部に形成され、上記ブリッ
    ジ部は、上記係止ばね受けの近傍を通って延びていると
    ともに上記シャッタの上記可動ばね受けが移動する移動
    溝を備えていることを特徴とする請求項7に記載のディ
    スクカートリッジ。
  9. 【請求項9】上記各シャッタばねは、ねじりばねで形成
    され、上記固定ばね受けに係合した固定端と、上記シャ
    ッタが上記閉塞位置にある際、上記係止ばね受けおよび
    これに整列した可動ばね受けに係合し、上記シャッタが
    閉塞位置から一方の開放位置に向かって移動した際、上
    記可動ばね受けに係合した状態で上記固定端に向かって
    移動し上記係止ばね受けから離間するとともに、上記シ
    ャッタが閉塞位置から他方の開放位置に向かって移動す
    る際、上記可動ばね受けから離間し上記係止ばね受けに
    保持される可動端と、を有していることを特徴とする請
    求項8に記載のディスクカートリッジ。
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