JPH10198687A - 文書管理方法及び文書管理システム - Google Patents

文書管理方法及び文書管理システム

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JPH10198687A
JPH10198687A JP9002384A JP238497A JPH10198687A JP H10198687 A JPH10198687 A JP H10198687A JP 9002384 A JP9002384 A JP 9002384A JP 238497 A JP238497 A JP 238497A JP H10198687 A JPH10198687 A JP H10198687A
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JP9002384A
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Yutaka Suzuki
豊 鈴木
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 文書を紙のかたちで運用する際に、文書管理
を容易かつ確実に行うことができる簡易な構成の文書管
理システム及び文書管理方法を提案する。 【解決手段】 各文書13に予めその文書を識別するた
めのバーコードデータD5を付加すると共に、各文書1
3の運用管理のための管理情報をバーコードデータD5
に対応させてサーバ16に格納し、ある文書13につい
て運用処理が施されるごとに、その文書13をバーコー
ドデータD5を基に特定し、その文書13の管理情報を
その運用処理に応じて変更又は追加するようにしたこと
により、文書を紙のかたちで運用する際に、文書管理を
容易かつ確実に行うことができる簡易な構成の文書管理
システム10を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は文書管理方法及び文
書管理システムに関し、例えば文書の発行、受領、コピ
ー、回収等の運用管理を行う場合に適用し得る。
【0002】
【従来の技術】従来、このような文書の運用管理は、図
34に示すような帳票を用いて人手によって行われてい
る。すなわち文書発行部署において作成された発行簿
と、文書受領部署において作成された受領簿とが文書管
理人によって突き合わされることにより、未受領文書や
未回収文書、一番新しく受領した文書(最新文書)等が
確認される。また保管日数一覧に基づいて保管期日を過
ぎた発行オリジナル文書が廃却される。さらに配布先一
覧に基づいて文書発行先を確認するようになされてい
る。
【0003】ところが、近年、品質保証の国際規格であ
るISO9000やQS9000、またはPL法などが立法化されるに
伴って流通管理しなければならない技術文書の数が著し
く増加する傾向にあり、その結果上述したような人手に
よる文書管理の方法では非常に煩雑な手間が必要とな
り、さらに管理ミスも発生しかねない問題が生じてきて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、このような人
手による手間を軽減する一つの方法として従来、図35
に示すように、コンピュータネットワークを用いた文書
管理システム1が提案されている。この文書管理システ
ム1では、発行側のコンピュータ2と受領側のコンピュ
ータ3とがネットワーク4で接続されており、発行側の
コンピュータ2を用いて入力された文書データが一旦サ
ーバ5に格納され、これを必要に応じて受領側のコンピ
ュータ3で読み出すようになされている。
【0005】ところで、この種の文書管理システム1に
おいては、各文書データと共にその文書データについて
の履歴情報もサーバ5に格納されるようになされている
ため、あるコンピュータで文書データを読み出すと、こ
れに伴って履歴情報も読み出すことができる。従って、
各端末のコンピュータのモニタから文書データを見る限
りにおいては、文書データの作成履歴等をどの端末から
も見ることができ、この結果最新文書がどの文書である
かなども容易に確認することができる。
【0006】しかしながら、この文書データを一度プリ
ントアウトして再び紙のかたちで運用しようとした場合
には、コンピュータの管理から全く離れてしまい、結局
人手による管理(例えば従来のような帳簿の突き合わせ
による履歴管理など)が必要となる欠点がある。
【0007】実際上、全ての文書データをコンピュータ
システム内で運用管理している所は少なく、多くは紙の
かたちでの運用を主体としている。これは、第1に、膨
大な文書データを格納するために大容量のサーバが必要
となると共に各端末で使用されるコンピュータとして高
性能なものが必要となるため、コンピュータシステム全
体としての価格が高価になる理由による。また第2に、
設計図等の文書のように紙の方が見やすい場合もあるか
らである。
【0008】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、文書を紙のかたちで運用する際に、文書管理を容易
かつ確実に行うことができる簡易な構成の文書管理方法
及び文書管理システムを提案しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明の請求項1に記載の文書管理方法においては、
各文書ごとに当該各文書を識別するための文書識別デー
タを発行すると共に該文書識別データを対応する文書に
付加し、各文書の運用管理のための管理情報を文書識別
データに対応させて所定のデータ格納手段に格納し、あ
る文書について、発行、受領、回収及び又はコピー等の
運用処理が施された場合には、その運用処理が施された
文書の管理情報を文書識別データに基づいてデータ格納
手段から読み出して、当該前記管理情報の内容をその運
用処理に応じて変更又は追加した後、再びデータ格納手
段に格納するようにした。
【0010】この結果、各文書の現在の運用状態が文書
識別データに対応した管理情報として常にデータ格納手
段に格納されるため、その文書に付加されている文書識
別データを介してデータ格納手段に格納されているその
文書に対応した管理情報を読み出すことにより、その文
書の現在の運用状態を確実かつ容易に知ることができ
る。またデータ格納手段には文書データそのものは格納
せずに各文書に対応した管理情報のみを格納するように
したことにより、データ格納手段や、当該データ格納手
段にデータ書込み又は当該データ格納手段からデータを
読出すための書込/読出手段の構成を簡易化することが
できる。
【0011】また本発明の請求項2に記載の文書管理方
法においては、ある文書について、発行、受領、回収及
び又は廃却等の運用処理が施されるごとに、その運用処
理が施される文書の管理情報を文書識別データに基づい
てデータ格納手段から読み出し、当該管理情報に基づい
て当該運用処理の妥当性を判断するようにした。
【0012】この結果、例えば自部署に何かの手違いで
本来受領すべきでない文書が回ってきたときなどに、そ
の文書に付加されている文書識別データに基づいてその
文書の管理情報をデータ格納手段から読み出し、当該当
該管理情報に基づいて当該運用処理(例えば受領処理)
の妥当性を判断すれば、この文書は自部署で受領すべき
文書でないことを容易に確認することができる。かくし
て、誤った運用処理を防ぐことができるようになる。
【0013】さらに本発明の請求項3に記載の文書管理
システムにおいては、図1の基本構成図に示すように、
複数の部署間で運用される文書13の運用状態を管理す
るようになされた文書管理システムにおいて、各文書1
3ごとに各文書13を識別するための文書識別データD
5を形成する識別データ形成手段A−1と、文書識別デ
ータD5を対応する文書13ごと付加する識別データ付
加手段Bと、各文書識別データD5のそれぞれに対応す
るように文書13の運用管理のための管理情報D100
を形成する管理情報形成手段A−2と、各文書識別デー
タD5に対応させて管理情報D100を格納する管理情
報格納手段17と、文書13に付加された文書識別デー
タD5を読み取るデータ読取手段Cと、管理情報形成手
段A−2により形成された管理情報D100を管理情報
格納手段17に書き込むと共に、データ読取手段Cによ
り読み取られた文書識別データD5に対応する管理情報
D100を管理情報格納手段17から読み出す情報書込
/読出手段18と、各文書13について、発行、受領、
回収、コピー等の運用処理が施されるごとに、当該運用
処理が施される文書13をデータ読取手段Cにより読み
取られた文書識別データD5に基づき特定し、当該文書
13の管理情報D100の内容をその運用処理に応じて
変更又は追加する管理情報変更手段A−3とを備えるよ
うにする。
【0014】以上の構成において、管理情報格納手段1
7には各文書13の現在の運用状態が文書識別データD
5に対応した管理情報D100として格納される。この
結果、ある文書13の現在の運用状態を知りたいときに
は、データ読取手段Cによりその文書13に付加されて
いる文書識別データD5を読み取り、当該識別データD
5に基づいて管理情報格納手段17に格納されているそ
の文書13の管理情報D100を読み出せばよく、かく
して文書13の運用状態を確実かつ容易に知ることがで
きる。また管理情報格納手段17には文書データそのも
のは格納されておらず、各文書13に対応した管理情報
D100のみが格納されているため、管理情報格納手段
17や、当該管理情報格納手段17に管理情報D100
を書き込み又は当該管理情報格納手段17から管理情報
D100を読み出すための情報書込/読出手段18の構
成を簡易化することができる。
【0015】さらに本発明の請求項4に記載の文書管理
システムにおいては、図1の基本構成図に示すように、
ある文書13について運用処理が施されるごとに、デー
タ読取手段Cによって読み取られた当該運用処理対象文
書13の文書識別データD5を基に情報書込/読出手段
18によって管理情報格納手段17から読み出された当
該運用処理対象文書13に対応する管理情報D100に
基づいて、当該運用処理の妥当性を判断する妥当性判断
手段A−4を備えるようにする。
【0016】以上の構成において、例えば自部署に何か
の手違いで本来受領すべきでない文書13が回ってきた
ときなどに、妥当性判断手段A−4によってその文書1
3は自部署で受領すべき文書でないと判断され、かくし
て、誤った運用処理を防ぐことができるようになる。
【0017】さらに本発明の請求項5に記載の文書管理
システムにおいては、管理情報格納手段17には、運用
処理を行う各オペレータが各運用処理を行う権限がある
か否かを示す運用可否データが各オペレータの識別デー
タに対応して格納されており、文書管理システムは、運
用処理を行おうとするオペレータによって所定の入力手
段から入力される当該オペレータの識別データを基に情
報書込/読出手段18によって管理情報格納手段17か
ら読み出された運用可否データに基づいて、当該オペレ
ータによる運用処理の妥当性を判断する妥当性判断手段
を備えるようにした。
【0018】以上の構成において、あるオペレータがあ
る文書運用処理を行おうとする際、当該オペレータは入
力手段から自分の識別データを入力する。すると、情報
書込/読出手段18がこの識別データを基に管理情報格
納手段17からそのオペレータについての運用可否デー
タを読み出し、妥当性判断手段はこの運用可否データに
基づいて当該オペレータによる運用処理の妥当性を判断
する。この結果、運用処理の権限のないオペレータによ
る不用意な文書運用処理を防止することができ、文書運
用処理の信頼性が向上する。
【0019】さらに本発明の請求項6に記載の文書管理
システムにおいては、管理情報D100は、各文書13
ごとに、その文書13が内容に関して何回目に変更され
たものであるかを示す文書変更情報を含むようにする。
【0020】以上の構成において、変更情報をみれば、
その文書13が最新の文書13であるか否かを容易に確
認できる。そして最新の文書13でないと確認した後
に、例えばその文書13を廃却するようにすれば誤って
最新文書を廃却するといったことを未然に回避すること
ができる。
【0021】さらに本発明の請求項7に記載の文書管理
システムにおいては、管理情報格納手段17には、発行
された各文書13の受領状況や回収状況等の運用状況を
表すステータスデータが格納され、管理情報変更手段A
−4は、受領処理や回収処理等の運用処理が行われるご
とにステータスデータを変更するようにする。
【0022】以上の構成において、ステータスデータを
見れば各文書13の現在の受領状況や回収状況が迅速に
確認することができるようになる。この結果、ステータ
スによって確認される未受領文書及び未回収文書を無く
するように文書13を運用すれば、常に文書13を最新
状態に保つことができるようになる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の具体
例を図面を参照して説明する。 (1)全体構成 図2において、10は全体として文書管理システムを示
し、複数の文書発行受領部署111 〜11M及び複数の
文書受領部署121 〜12Nを有し、当該文書発行受領
部署111 〜11M 及び文書受領部署121 〜12N
ネットワーク15を介して接続されている。またネット
ワーク15にはサーバ16が接続されている。
【0024】文書発行受領部署111 〜11Mには、ネ
ットワーク15に接続されたコンピュータ11A、バー
コード発行装置11B、バーコード読取装置11C及び
コピー機11E等が設けられており、文書13(以下、
紙のかたちの文書を単に文書13と呼び、データのかた
ちの文書を文書データと呼ぶ)の発行処理(この文書発
行処理は図示しないワープロやCAD(Computer Aided
Design)を用いて行われる)、バーコード発行装置1
1Bによるバーコードラベル14の発行処理、バーコー
ドラベル14の文書13への貼着処理、文書受領処理、
文書コピー処理、文書回収処理、文書13の運用状態の
確認処理及び発行した文書13の廃却処理等が行なわれ
る。
【0025】文書受領部署121 〜12Nには、ネット
ワーク15に接続されたコンピュータ12A、バーコー
ド読取装置12B及びコピー機12E等が設けられてお
り、文書受領処理、文書コピー処理、文書回収処理及び
文書13の運用状態の確認処理等が行なわれる。
【0026】ここで文書発行受領部署111 〜11M
は、バーコード発行装置11Bによって発行されたバー
コードラベル14が例えば人手により対応する文書13
に貼着され、このバーコードラベル14が貼着された文
書13が複数の文書発行受領部署111 〜11M及び複
数の文書受領部署121 〜12Nのうち予定の部署に向
けて配布される。このとき文書発行受領部署111 〜1
Mのコンピュータ11Aは各文書13の文書コード、
タイトル、設計変更番号及び受領部署名(すなわちその
文書13の配布先部署名)等の情報を管理情報として形
成し、当該管理情報をバーコードデータに対応させてサ
ーバ16に格納させる。
【0027】そして文書管理システム10においては、
ある文書13について、廃却、受領、コピー、回収等の
運用処理が施される場合には、その運用処理が行われる
部署のコンピュータ11A又は12Aによってその文書
13に対応した管理情報を読み出し、当該コンピュータ
11A又は12Aによって管理情報に基づいてその運用
処理の妥当性(すなわちその文書13が廃却、受領、コ
ピー又は回収してよい文書であるか否か)を判断する。
また運用処理がされるとその運用処理がされるとコンピ
ュータ11A又は12Aは、管理情報の内容をその運用
処理に応じて変更又は追加した後、再びサーバ16に格
納する。
【0028】ここでコンピュータ11A又は12Aは、
運用処理が施される文書13の管理情報をサーバ16か
ら読み出す際、バーコード読取装置11C又は12Cに
よって読み取ったその文書13のバーコードデータを読
出アドレスとして読み出しを行う。これにより運用処理
が行われる文書13の管理情報を確実かつ容易に読み出
すことができる。
【0029】かくして、文書管理システム10において
は、各文書13に対応させて発行したバーコードラベル
14を各文書13に貼着して各文書13を運用すると共
にそのバーコードラベル14に対応した管理情報をサー
バ16に格納させ、各部署111 〜11M、121 〜1
N においてこれから処理を行おうとする文書13の管
理情報をバーコードデータを介して取得すると共に処理
を行った文書13の管理情報をバーコードデータに対応
付けて変更又は追加するようにしたことにより、文書1
3を紙のかたちで運用する際に、文書管理を容易かつ確
実に行うことができる。
【0030】ここでサーバ16は、図3に示すように、
例えば複数のハードディスクでなる管理情報格納手段と
してのデータ格納部17と、各部署のコンピュータ11
A、12A からの書込制御信号に基づいて各コンピュ
ータ11A、12A からの送出される管理情報をデー
タ格納部17に書き込むと共に当該データ格納部17に
書き込まれた管理情報を各コンピュータ11A,12A
からの読出制御信号に基づいて読み出す情報書込/読出
手段としてのデータ書込/読出部18とにより構成され
ている。
【0031】データ格納部17は管理情報を、図に示す
ように、複数のデータ格納領域AR1〜AR12に分割
してファイル形式で格納するようになされており、コン
ピュータ11A、12Aは各運用処理時に必要となる管
理情報をその管理情報が格納されているデータ領域から
随時読み出す。また実際に運用処理が実行されると、そ
れに応じてその管理情報の内容を変更又は追加して元の
データ格納領域に書き込むようになされている。
【0032】以下、データ格納領域AR1〜AR12の
それぞれの内容について説明する。パスワード格納領域
AR1には、図4に示すように、パスワード(各担当者
に一対一で設定されているものであり、すなわち各担当
者を識別するための識別データである)に対応した担当
者の氏名、その担当者のレベル(ここで担当者のレベル
とはその担当者が文書管理システム10を扱う上での地
位を表し、例えばレベル「1」の担当者はシステム担当
者としての地位を有し全ての端末操作が許され、レベル
「2」の担当者は上級担当者としての地位を有し受領部
署の端末操作の全てが許され、レベル「3」の担当者は
一般担当者としての地位を有し管理情報を確認操作だけ
が許される)及びその担当者の所属チーム名が格納さ
れ、担当者(文書13を運用しているオペレータ)から
コンピュータ11A、12Aのキーボード11D、12
Dを介して自分のパスワードが入力されると、それに応
じた氏名、レベル及び所属チームがコンピュータ11
A、12Aに送出されるようになされている。
【0033】最新設計変更番号格納領域AR2には、図
5に示すように、文書コード、タイトル1(製品番号を
表す)及びタイトル2(作業内容を表す)に対応した最
新設計変更番号が格納され、文書コード、タイトル1及
びタイトル2をアドレスとしてこれに対応した最新設計
変更番号が読み出されるようになされている。因に、文
書コード、タイトル1及びタイトル2で表される文書1
3について設計変更がなされ(すなわちその文書13の
内容が変更され)、同一の文書コード、タイトル1及び
タイトル2で表される新たな文書13が発行された場合
には、最新設計変更番号もこれに応じてインクリメント
されて変更される(例えば「1」から「2」に変更され
る)。
【0034】最新バーコード番号格納領域AR3には、
図6(A)に示すように、最新コンピュータ管理番号と
最新バーコード番号とが格納される。この最新コンピュ
ータ管理番号(例えば「D950050」)は、その番号が最
新コンピュータ番号であることを表す「D」、年を表す
「95」、シリアル番号でなる「0050」が順次配列されて
形成されている。同様に最新バーコード番号(例えば
「B9500185」)は、その番号が最新バーコード番号であ
ることを表す「B」、年を表す「95」、シリアル番号で
なる「00185」が順次配列されて形成されている。
【0035】この最新コンピュータ番号と最新バーコー
ド番号は、文書発行受領部署111〜11Mのコンピュー
タ11Aによって新たなバーコードを発行するためのバ
ーコード発行用ワークファイル(図4(B))が作成さ
れた際に、その末尾に相当する最新コンピュータ管理番
号と最新バーコード番号とにその都度更新される(図4
(C))。そしてコンピュータ11Aは最新バーコード
番号格納領域AR3に更新されて格納されている最新バ
ーコード番号を基に、その番号に続くようにして新たな
バーコード番号を作成する。因に図4(B)は、コンピ
ュータ11Aによって、原本1枚、配布用4枚の合計5
枚のバーコード番号が作成された場合を表す。
【0036】文書コード格納領域AR4には、図7に示
すように、各文書13の文書名に対応した文書コード
が、その文書13の保存日数と共に格納される。配布先
格納領域AR5には、図8に示すように、文書コード及
び文書名で表される文書13が、各部署WOO、NO
O、POO、……(図2の文書発行受領部署111 〜1
M、文書受領部署121 〜12Nのそれぞれに相当す
る)に何枚ずつ配布されるべきかを示すデータが格納さ
れている。例えば図8の場合、文書コード「WOO51F1
0」、文書名「サギョウシジショ」の文書13は、受領
部署「NOO」に2枚、受領部署「POO」に1枚、受
領部署「FOO」に1枚ずつ配布されるべきであること
を表す。
【0037】文書発行履歴格納領域AR61、AR62
……、AR6Mは、文書発行受領部署111〜11Mのそ
れぞれに一つずつ対応して形成され(すなわち文書発行
受領部署111には文書発行履歴格納領域AR61 が、
文書発行受領部署112には文書発行履歴格納領域AR
Mが対応するように形成され)、各格納領域AR61
AR6M-1又はAR6Mの内容は図9に示すようになって
いる。
【0038】すなわち文書発行履歴格納領域AR6に
は、その文書13が発行された発行日、発行部署、文書
名、タイトル1、タイトル2、設計変更番号、発行者、
発行枚数、受領枚数、回収枚数、コピー枚数、その文書
13の受領状況及び回収状況を表すステータス、文書管
理番号(同一の文書である場合には、譬え設計変更がな
された文書であっても同一の番号が付される)、バーコ
ード番号(当然、同一の文書であっても設計変更がなさ
れた場合には異なる番号が付される)、コンピュータ管
理番号が順次格納される。
【0039】文書発行詳細履歴格納領域AR7には、図
10に示すように、コンピュータ管理番号、バーコード
番号、発行日、発行部署、文書名、タイトル1、タイト
ル2、設計変更番号、発行者、受領部署、受領日、回収
日、コピー日、その文書13の受領及び回収の状況を表
すステータス、文書管理番号が順次格納される。
【0040】文書受領履歴格納領域AR8には、図11
に示すように、受領日、受領部署、文書名、タイトル
1、タイトル2、設計変更番号、受領者、文書管理番
号、バーコード番号が格納される。文書回収履歴格納領
域AR9、文書廃却履歴格納領域AR10、文書コピー
履歴格納領域AR11には、文書受領履歴格納領域AR
8とほぼ同様のデータ(図11の受領日や受領部署、受
領者が回収日や回収部署、回収者等になるだけ)が格納
されるのでここでは説明を省略する。
【0041】管理情報格納領域AR12には、自部署に
向けて発行されている文書13のうち受領又は回収され
ていない文書情報や、自部署から他部署に向けて発行さ
れている文書13のうち受領又は回収されていない文書
情報が格納される。これによりこの情報に基づいて未受
領文書及び未回収文書を監視し、未受領文書及び未回収
文書を「0」にするように文書13を運用すれば、常に
文書13を最新状態に保つことができる。
【0042】(2)処理 次に、文書管理システム10による文書発行処理、文書
受領処理、文書回収処理、文書廃却処理、文書コピー処
理、文書の最新判定処理、管理情報の収集処理について
説明する。
【0043】(2−1)文書発行処理 ここで文書管理システム10の文書発行処理は文書発行
受領部署111〜11Mのコンピュータ11Aが、図12
及び図13に示す文書発行処理手順を実行することによ
り行われる。そのときのデータの流れを、図15に示
す。なお各文書発行受領部署111〜11Mでの文書発行
処理はどの部署でも同様なので、以下文書発行部署11
1での文書発行処理について述べる。
【0044】すなわちコンピュータ11Aは、RT1で
当該文書発行処理手順を開始すると、続くステップSP
1においてキーボード11Dから担当者(=文書13を
発行しようとしているオペレータ)のパスワードPAS
が入力されるまで待機し、担当者によりパスワードPA
Sが入力されると、図14に示すアクセス可否判定処理
ルーチンRT2を実行する。
【0045】このアクセス可否判定処理ルーチンRT2
では、その担当者の所属する部署が発行処理を行うこと
が可能な部署であるか、すなわち担当者の所属部署と現
在発行処理を行おうとしている部署が一致しているか否
かを調べると共に、その担当者のレベル(=担当者の地
位)が発行処理を行うことが可能なレベルであるかを調
べることにより、コンピュータ11Aがサーバ16にア
クセスしてよいか否かを判定する。これにより文書13
を発行する権限を有する者以外は文書13の発行ができ
ないようにされている。この結果、コンピュータ11A
が配置されている部署以外の部署に所属するオペレータ
によって不用意に文書13が発行されたり、文書13を
発行することができる地位を有しないオペレータによっ
て文書13が発行されるのを防止することができる。
【0046】アクセス可否判定処理ルーチンRT2で
は、先ずステップSP2において、パスワード格納領域
AR1からパスワードPASに応じた担当者の所属チー
ム名FOO、NOO、……を表す所属チームデータD1
及び担当者レベルデータD2を取得し、ステップSP3
に移る。
【0047】コンピュータ11AはステップSP3にお
いて、ステップSP2で取得した所属チームデータD1
が自分が持っているマシン固有値に一致するか否か判断
し、一致する場合このことはオペレータの所属部署が現
在処理を行っている部署と一致することを意味し、この
ときステップSP4に移る。ステップSP4では、担当
者レベルデータD2が許可レベル以下であるか否か判断
し、許可レベル以下であった場合にはステップSP6に
進む。
【0048】ここでコンピュータ11AはステップSP
3又はステップSP4で否定結果が得られた場合にはス
テップSP5に移ってサーバ16へのアクセスを不可能
な状態とし、これに対してステップSP3及びステップ
SP4で共に肯定結果が得られた場合には、その担当者
がそのコンピュータ11Aを使って文書発行処理をする
ことが許されている人間であることを意味するので、こ
のような場合にはステップSP6に移ってサーバ16へ
のアクセスを可能な状態とする。次にコンピュータ11
Aは当該アクセス可否判定処理ルーチンRT2を終了し
てメインルーチンRT1に戻る。
【0049】このようにコンピュータ11Aはアクセス
可否判定処理ルーチンRT2を実行することにより、こ
れから発行処理を行おうとするオペレータの妥当性を判
断し、その担当者がそのコンピュータを使用して文書1
3を発行するのに妥当であると判断すると(ステップS
P6)、ステップSP7において、キーボード11Dに
割り当てられた追加キーが押されるのを待ち受け、追加
キーが押されるとステップSP8に移り、文書発行履歴
格納領域AR6の記録領域を1領域分だけ追加させ、ス
テップSP9に進む。
【0050】ステップSP9ではキーボード11Dから
文書コードCODが入力されたか否か判断し、入力され
た場合そのことはオペレータがこれから新規文書13を
発行することを意味し、ステップSP10に移り当該文
書コードCODに応じた文書名NAMを文書コード格納
領域AR4から取得すると共に、当該文書コードCOD
に応じた配布先及び配布枚数を表す配布データD4を配
布先格納領域AR5から取得する。次にコンピュータ1
1AはステップSP11において、タイトル1(TIL
1)及びタイトル2(TIL2)がキーボード11Dか
ら入力されるのを待ち受け、入力されるとステップSP
12に進む。
【0051】これに対してコンピュータ11Aはステッ
プSP9において否定結果が得られると、ステップSP
13に移ってバーコード読取装置11Cから旧文書原本
のバーコード番号BNO1が入力されたか否か判断し、
入力された場合にはステップSP14に移って、文書発
行履歴格納領域AR61からバーコード番号BNO1に
対応した文書コードCOD、文書名NAM、タイトル1
(TIL1)、タイトル2(TIL2)を取得し、ステ
ップSP12に移る。
【0052】ステップSP12では、キーボード11D
から設計変更番号SNO1が入力されるのを待ち受け、
これが入力されるとステップSP13に進んで、最新設
計変更番号格納領域AR2から文書コードCOD、タイ
トル1(TIL1)及びタイトル2(TIL2)に対応
した最新設計変更番号SNO2を取得する。次にコンピ
ュータ11AはステップSP14において、キーボード
11Dから入力された設計変更番号SNO1が最新設計
変更番号格納領域AR2から取得した最新設計変更番号
SNO2よりも新しいか否か(この実施形態の場合、番
号が大きいほど新しいこととしている)を判断し、新し
いと判断した場合にはステップSP15に移り、設計変
更番号SNO1を新たな最新設計変更番号SNO3とし
て最新設計変更番号格納領域AR2に格納する。
【0053】これに対してステップSP14で否定結果
が得られると、ステップSP16に移ってキーボード1
1Dから新たな設計変更番号SNO1が入力されるのを
待ち受け、新たな設計変更番号SNO1が入力されると
ステップSP14に戻って再び設計変更番号SNO1、
SNO2の大小を比較する。このようにコンピュータ1
1Aは最新設計変更番号格納領域AR2に格納されてい
る最新設計変更番号SNO2よりも新しい設計変更番号
SNO3が入力されるまでステップSP14−SP16
−SP14のループを繰り返す。
【0054】次にコンピュータ11AはステップSP1
7において、キーボード11Dから文書管理番号DNO
1(=各チームが固有につける番号)が入力されるのを
待ち受け、続くステップSP18において、文書発行履
歴格納領域AR61に記憶されている文書管理番号DN
O2を読み出してこれを入力された文書管理番号DNO
1と比べることにより、異なる文書13で同一の文書管
理番号が使用されていないかどうかを判断する。そして
同一の文書管理番号DNO1が入力されたと判断する
と、ステップSP19に移って新たな文書管理番号DN
O1が入力されるのを待ち受け、入力されると再びステ
ップSP18に戻る。コンピュータ11AはステップS
P18において肯定結果を得るとステップSP20に進
む。
【0055】コンピュータ11AはステップSP20に
おいてキーボード11Dに割り当てられた発行キーが押
されるのを待ち受け、発行キーが押されるとステップS
P21に移る。ステップSP21では最新バーコード番
号格納領域AR3に格納されている最新バーコード番号
BNOx を取得し、このバーコード番号BNOx を先頭
として図6(B)に示すように発行枚数(y)分のバー
コードを形成し、続くステップSP22では更新したバ
ーコード番号BNOx+y を最新バーコード番号格納領域
AR3に格納させる。
【0056】次にコンピュータ11AはステップSP2
3において文書発行詳細履歴格納領域AR7にステータ
ス書込み信号S1を送出することにより同じ文書管理番
号DNOを持つ旧設計変更文書のステータスを更新す
る。具体的には、図10に示すように、受領日も回収日
もない文書13についてはステータスを「×」とし、受
領日があって回収日がない文書13についてはステータ
スを「□」とする。これにより文書発行詳細履歴格納領
域AR7のステータスを見れば、旧設計変更文書の受領
及び回収状況が容易に把握できるようになる。
【0057】次にコンピュータ11AはステップSP2
4において指定コンピュータ管理番号CNO1(すなわ
ちステップSP23においてステータスが更新された文
書13に対応するコンピュータ管理番号)を持つ文書発
行履歴格納領域AR61のステータスを更新する。これ
を図9及び図10を用いて説明すると、図10に示す例
ではコンピュータ管理番号が「D950050」の文書13が
ステップSP23でのステータス更新対象となっている
ので、ステップSP24では図9のコンピュータ管理番
号「D950050」の文書13がステータス変更対象とされ
る。このとき文書発行枚数と文書受領枚数、文書回数枚
数を比較して、発行枚数が文書受領枚数よりも多くかつ
文書回収枚数よりも多い場合にはステータスを「×」に
変更し、発行枚数が受領枚数に等しくかつ回収枚数より
も多い場合にはステータスを「□」に変更する。
【0058】次にコンピュータ11AはステップSP2
5において、図15及び図16に示すように、文書発行
詳細履歴格納領域AR7に発行枚数分の発行詳細データ
N1、N2、N3、N4、N5(5枚発行の場合)を追
加記憶させた後、ステップSP26においてそれぞれ発
行日、受領部署、バーコード番号、文書管理番号、タイ
トル1及びタイトル2を表す発行枚数分のバーコードデ
ータD5をバーコード発行装置11Bに送出してバーコ
ード発行装置11Bに発行文書分のバーコードラベル1
4を発行させ、続くステップSP27において当該発行
処理手順RT1を終了する。
【0059】(2−2)文書受領処理 文書管理システム10の文書受領処理は、受領処理が行
われる文書発行受領部署111〜11M又は文書受領部署
121〜12Nのコンピュータ11A又は12Aが、図1
7〜図19に示す文書受領処理手順を実行することによ
り行われる。そのときのデータの流れを、図20に示
す。さらにこの文書受領処理と文書発行詳細履歴格納領
域AR7内のデータとの関係を、図21に示す。なお各
文書発行受領部署111〜11M、文書受領部署121
12Nでの文書受領処理はどれも同様なので、以下文書
受領部署121での文書受領処理について説明する。
【0060】文書受領部署121のコンピュータ12A
は、RT3で当該文書受領処理手順を開始すると、ステ
ップSP30においてキーボード12Dから担当者(=
文書13を受領しようとしているオペレータ)のパスワ
ードPASが入力されるまで待機し、担当者によりパス
ワードPASが入力されると、図14について上述した
アクセス可否判定処理ルーチンRT2を実行することに
より、受領する権限を有しないオペレータの操作を防止
する。
【0061】次にコンピュータ12AはステップSP3
1においてバーコード読取装置12Cから受領文書のバ
ーコードデータD5が入力されるのを待ち受け、バーコ
ードデータD5が入力されるとステップSP32に進み
文書発行詳細履歴格納領域AR7から当該バーコードデ
ータD5に対応した発行詳細情報D6を取得する。
【0062】次にコンピュータ12AはステップSP3
2で取得した発行詳細情報D6に基づいて、ステップS
P33においてそれに該当するものがあるか否か判断
し、ステップSP34においてその文書13は未だ受領
していないか否か判断し、ステップSP35において受
領部署は適切か否か判断することにより、受領バーコー
ドの妥当性(すなわち受領文書の妥当性)を判断する。
そしてステップSP33、SP34、SP35全てにお
いて肯定結果が得られた場合にのみ受領した文書13が
受領すべき文書であったと判断しステップSP37に移
り、いずれか一つでも否定結果が得られた場合には現在
手元にある文書13は受領すべき文書ではないと判断し
てステップSP36でモニタ12Fにエラー表示をさせ
た後、ステップSP57に移って当該文書受領処理手順
RT3を終了する。
【0063】これに対してコンピュータ12Aはステッ
プSP37に進むと、ここで文書発行詳細履歴格納領域
AR7の該当する文書領域に受領日DAYを書き込み、
続くステップSP38において最新設計変更番号格納領
域AR2から文書コードCOD、タイトル1(TIL
1)及びタイトル2(TIL2)(これらはバーコード
データD5と1対1の関係にあるのでバーコードデータ
D5を読出アドレスとして用意に読み出すことができ
る)に応じた最新設計変更番号SNOを取得し、ステッ
プSP39に進む。
【0064】ステップSP39では受領文書の設計変更
番号が最新設計変更番号SNOと一致するか否かを判断
し、一致した場合にはステップSP40に移ってステー
タス書込み信号S2を送出することにより文書発行詳細
履歴格納領域AR7に正常受領であることを表すステー
タス「○」を書き込む。これに対して最新設計変更番号
SNOに一致しなかった場合にはステップSP41に移
って文書発行詳細履歴格納領域AR7にこの文書13が
未回収文書であることを表すステータス「□」を書き込
む。
【0065】次にコンピュータ12AはステップSP4
2においてコンピュータ管理番号CNOに基づいて文書
発行履歴格納領域AR6中でのこの文書13に対応する
レコードを捜し、続くステップSP43において該当レ
コードの受領枚数を+1だけインクリメントする(図9
参照)。
【0066】次にコンピュータ12AはステップSP4
4において、受領した文書13の枚数が発行枚数に等し
いか否か判断し、等しい場合にはステップSP45に移
って受領文書の設計変更番号は最新設計変更番号SNO
か否か判断し、最新設計変更番号SNOである場合には
ステップSP46に移って文書発行履歴格納領域AR6
にこの文書13についての受領は全て終了したことを表
すステータス「○」を書き込む。これに対してステップ
SP45で受領文書の設計変更番号が最新設計変更番号
SNOでないと判断した場合にはステップSP47に移
ってこの文書13は未回収文書であることを表すステー
タス「□」を書き込む。
【0067】またコンピュータ12AはステップSP4
4において否定結果が得られた場合、すなわち受領枚数
よりも発行枚数のほうが多いと判断した場合には、ステ
ップSP48に移り受領文書の設計変更番号は最新設計
変更番号SNOか否か判断し、最新設計変更番号SNO
である場合にはステップSP49に移って文書発行履歴
格納領域AR6にまだ未受領文書が残っていることを表
すステータス「△」を書き込む。これに対してステップ
SP48で受領文書の設計変更番号が最新設計変更番号
SNOでないと判断した場合にはステップSP50に移
ってまだ未受領文書と未回収文書が共に残っていること
を表すステータス「×」を書き込む。なおステップSP
51、SP52、SP54、SP55ではコンピュータ
12A1が文書発行履歴格納領域AR6にステータス書
込み信号S3を送出することにより上述したステータス
の変更を行う。
【0068】次にコンピュータ12AはステップSP5
1において、受領文書についての、受領日DAY、受領
部署、文書名NAM、タイトル1(TIL1)、タイト
ル2(TIL2)及びバーコード番号BNO等でなる受
領データD7を文書受領履歴格納領域AR8に書き込ん
だ後、ステップSP52に移る。
【0069】ステップSP52では、文書発行詳細履歴
格納領域AR7からバーコードデータD5及びコンピュ
ータ管理番号CNOに応じた発行詳細情報D8を取得す
ることにより同一文書が同一部署に向けて2枚以上発行
されているか否か判断し、肯定結果を得た場合にはステ
ップSP53に移ってキーボード12Bから配布先コー
ドD9が入力されるのを待ち受ける。やがて配布先コー
ドD9が入力されるとステップSP54に進み、配布先
格納領域AR5から配布先コードD9に応じた配布枚数
情報D10を取得し、続くステップSP55において配
布枚数と受領枚数とから受領の妥当性を判定し、続くス
テップSP56において配布先コードD9を文書受領履
歴格納領域AR8(図22)に書き込んだ後、続くステ
ップSP57において当該文書受領処理手順RT3を終
了する。
【0070】このように文書管理システム10において
は、文書13を受領しようとする際に、その文書13に
貼り付けられているバーコードラベル14を読み取るこ
とにより受領対象文書を特定し、予め文書発行時に作成
された各文書13の発行情報の中からそのバーコードデ
ータに応じた発行情報を読み出し、当該発行情報の内容
に従ってその文書13の受領の妥当性を確認すると共に
当該発行情報の内容(受領枚数及びステータス等)を受
領に伴って随時変更していく。
【0071】これにより文書管理システム10では、目
的とする文書13を確実かつ迅速に受領し得ると共に、
発行情報の内容を見るだけで受領の内容を十分に把握す
ることができるようになる。
【0072】(2−3)回収処理 文書管理システム10による文書回収処理は文書発行受
領部署111〜11M又は文書受領部署121〜12Nのコ
ンピュータ11A又は12Aが、図23及び図24に示
す文書回収処理手順を実行することにより行われる。ま
たそのときのデータの流れを、図25に示す。なお文書
回収処理は文書発行受領部署111〜11M及び 文書受
領部署121〜12Nのどの部署でも行うことができる
が、どの部署での文書回収処理も同様なので、以下文書
受領部署121での文書回収処理について説明する。
【0073】文書受領部121のコンピュータ12A
は、RT4で当該文書回収処理手順を開始すると、続く
ステップSP60においてキーボード11Dから担当者
(=文書13を回収しようとしているオペレータ)のパ
スワードPASが入力されるまで待機し、担当者により
パスワードPASが入力されると、図14について上述
したアクセス可否判定処理ルーチンRT2を実行するこ
とにより、回収する権限を有しないオペレータの操作を
防止する。
【0074】コンピュータ12AはステップSP61に
おいてバーコード読取装置12Cから回収文書のバーコ
ードデータD5が入力されるのを待ち受け、バーコード
データD5が入力されるとステップSP62に進み文書
発行詳細履歴格納領域AR7からバーコードデータD5
に対応した発行詳細情報D6を取得する。
【0075】次にコンピュータ12AはステップSP6
2で取得した発行詳細情報D6に基づいて、ステップS
P63において該当するものがあるか否か判断し、ステ
ップSP64においてその文書13は未回収文書である
か否か判断し、ステップSP65においてその文書13
は既に受領済であるか否か判断し、ステップSP66に
おいて回収部署は適切か否か判断することにより、回収
バーコードの妥当性(すなわち回収文書の妥当性)を判
断する。
【0076】そしてステップSP63〜SP66の全て
において肯定結果が得られた場合にのみステップSP6
7に移り、いずれか一つでも否定結果が得られた場合に
は現在手元にある文書13は回収すべき文書ではないと
判断してステップSP68でモニタ12F上にエラー表
示をさせた後、ステップSP78に移って回収処理を終
了する。
【0077】コンピュータ12AはステップSP67に
おいて最新設計変更番号格納領域AR2から文書コード
COD、タイトル1(TIL1)及びタイトル2(TI
L2)に応じた最新設計変更番号SNOを取得し、ステ
ップSP69に進む。ステップSP69では回収文書の
設計変更番号が最新設計変更番号SNOに一致するか否
かを判断し、最新設計変更番号SNOでなかった場合、
このことはその文書が回収してよい文書であることを表
し、このときステップSP70に移って文書発行詳細履
歴格納領域AR7に回収日及び回収者を書き込む。これ
に対して最新設計変更番号SNOの場合にはこの文書1
3は回収すべき文書ではないのでステップSP78に移
って当該回収処理手順を終了する。
【0078】次にコンピュータ12AはステップSP7
1においてステータス書込み信号S4を送出することに
より文書発行詳細履歴格納領域AR7に回収完了を表す
ステータス「●」を書き込み、続くステップSP72に
おいてコンピュータ管理番号CNOに基づいて文書発行
履歴格納領域AR6の該当レコードを捜し、続くステッ
プSP73において該当レコードの回収枚数を+1だけ
インクリメントする。
【0079】次にコンピュータ12AはステップSP7
4において文書発行履歴格納領域AR6内の発行枚数と
回収枚数を比較することにより回収枚数が発行枚数に等
しいか否か判断し、等しい場合にはステップSP76に
移ってステータス書込み信号S5を送出することにより
文書発行履歴格納領域AR6に回収完了を表すステータ
ス「●」を書き込む。これに対してステップSP74で
否定結果が得られた場合にはステップSP75に移って
文書発行履歴格納領域AR6に未だ未回収の文書13が
あることを表すステータス「□」を書き込む。
【0080】ステップSP75又はステップSP76の
処理の後、コンピュータ12AはステップSP77に進
み、ここで文書回収履歴格納領域AR9に回収日、回収
部署、文書名NAM、タイトル1(TIL1)、タイト
ル2(TIL2)及びバーコード番号BNO等でなる回
収データD11を書き込んだ後、ステップSP78に移
り当該文書回収処理手順RT4を終了する。
【0081】このように文書管理システム10において
は、文書13を回収しようとする際に、その文書13に
貼り付けられているバーコードラベル14を読み取るこ
とにより回収対象文書を特定し、予め文書発行時に作成
された各文書13の発行情報の中からそのバーコードデ
ータに基づいた発行情報を読み出し、当該発行情報の内
容に従ってその文書13の回収の妥当性を確認すると共
に当該発行情報の内容(回収枚数及びステータス等)を
回収に伴って随時変更していく。
【0082】これにより文書管理システム10では、目
的以外の文書13を間違って回収することなく、回収す
べき文書13のみを確実かつ迅速に回収処理し得ると共
に、発行情報の内容を見るだけで回収状況を十分に把握
することができる。
【0083】(2−4)文書廃却処理 文書管理システム10による文書廃却処理は文書発行受
領部署111〜11Mのコンピュータ11Aが、図26及
び図27に示す文書廃却処理手順を実行することにより
行われる。またそのときのデータの流れを、図28に示
す。なお各文書発行受領部署111 〜11Mでの文書受
領処理はどれも同様なので、以下文書発行受領部署11
1での文書受領処理について説明する。
【0084】文書発行受領部署111のコンピュータ1
1Aは、RT5で当該文書廃却処理手順を開始すると、
続くステップSP80においてキーボード11Dから担
当者(=文書13を廃却しようとしているオペレータ)
のパスワードPASが入力されるまで待機し、担当者に
よりパスワードPASが入力されると、図14について
上述したアクセス可否判定処理ルーチンRT2を実行す
ることにより、文書13を廃却する権限を有しないオペ
レータの操作を防止する。
【0085】次にコンピュータ11AはステップSP8
1においてバーコード読取装置11Cから廃却対象文書
のバーコードデータD5が入力されるのを待ち受け、バ
ーコードデータD5が入力されるとステップSP82に
進み文書発行詳細履歴格納領域AR7からバーコードデ
ータD5に対応した発行詳細情報D6を取得する。
【0086】次にコンピュータ11AはステップSP8
2で取得した発行詳細情報D6に基づいて、ステップS
P83において該当するものがあるか否か判断し、ステ
ップSP84においてその文書13は未廃却か否か判断
し、ステップSP85においてその文書13が受領、回
収されているか否か判断し、ステップSP86において
廃却部署は妥当か否か判断し、ステップSP87におい
て廃却時期は妥当か否か判断することにより、廃却バー
コードの妥当性(すなわち廃却文書の妥当性)を判断す
る。
【0087】そしてステップSP83〜SP87の全て
において肯定結果が得られた場合にのみステップSP8
8に移り、いずれか一つでも否定結果が得られた場合に
は現在手元にある文書13は廃却すべき文書ではないと
判断してステップSP89でモニタ11F上にエラー表
示をさせた後、ステップSP94に移って当該文書廃却
処理手順RT5を終了する。
【0088】コンピュータ11AはステップSP88に
おいてコンピュータ管理番号CNOに基づいて文書発行
履歴格納領域AR61中でのこの文書13に対応するレ
コードを捜し、続くステップSP90においてこの該当
レコードに廃却日及び廃却者を書き込み、続くステップ
SP91においてステータス書込み信号S6を送出する
ことによりこの該当レコードに廃却完了を表すステータ
ス「廃」を書き込む。
【0089】次にコンピュータ11AはステップSP9
2において文書発行履歴格納領域AR61の該当レコー
ドを文書廃却履歴格納領域AR10に追加書き込みした
後、文書発行履歴格納領域AR61の該当レコードを削
除し、続くステップSP93においてコンピュータ管理
番号CNOに基づいて文書発行詳細履歴格納領域AR7
中のこの文書13の該当レコードを捜し、これを削除す
る。次にコンピュータ11AはステップSP94に移っ
て当該文書廃却処理手順を終了する。
【0090】このように文書管理システム10において
は、文書13の原本を廃却(この点で上述した文書13
の回収とは異なる)しようとする際に、その文書13に
貼り付けられているバーコードラベル14を読み取るこ
とにより廃却対象文書を特定し、予め文書発行時に作成
されさらに文書受領時及び文書回収時にその内容が付加
された発行情報の中からそのバーコードデータに応じた
発行情報を読み出し、当該発行情報の内容に従ってその
文書13の廃却の妥当性を確認すると共に当該発行情報
の内容を廃却に伴って削除していく。
【0091】これにより文書管理システム10では、目
的以外の文書13を間違って廃却することなく、廃却す
べき文書13のみを確実かつ迅速に廃却し得る。
【0092】(2−5)文書コピー処理 ここで文書管理システム10による文書コピー処理は文
書発行受領部署111〜11M又は文書受領部署121
12Nのコンピュータ11A又は12Aが、図29に示
す文書コピー処理手順を実行することにより行われる。
またそのときのデータの流れを、図30に示す。なお各
文書発行受領部署111 〜11M及び文書受領部署12
1 〜12N での文書受領処理は同様なので、以下文書受
領部署121 での文書コピー処理について説明する。
【0093】文書受領部署121のコンピュータ12A
は、RT6で当該文書コピー処理手順を開始すると、続
くステップSP100においてキーボード11Dから担
当者(=文書13をコピーしようとしているオペレー
タ)のパスワードPASが入力されるまで待機し、担当
者によりパスワードPASが入力されると、図14につ
いて上述したアクセス可否判定処理ルーチンRT2を実
行することにより、コピーを行う権限を有しないオペレ
ータの操作を防止する。
【0094】次にコンピュータ12AはステップSP1
01においてバーコード読取装置からコピー対象文書の
バーコードデータD5が入力されるのを待ち受け、バー
コードデータD5が入力されるとステップSP102に
移り文書発行詳細履歴格納領域AR7からバーコードデ
ータD5に応じた発行詳細情報D6を取得する。
【0095】次にコンピュータ12AはステップSP1
03において、ステップSP102で取得した発行詳細
情報D6に基づいて、該当するものがあるか否かを判断
し、ステップSP104においてコピー部署が妥当か否
か(すなわちその文書13を当該部署で受領しているか
否か)を判断することにより、コピー文書の妥当性をチ
ェックする。そしてステップSP103及びステップS
P104で共に肯定結果が得られた場合にはステップS
P105に移る。
【0096】これに対してステップSP103又はステ
ップSP104のいずれか一方で否定結果が得られた場
合には現在手元にある文書はコピーすべき文書ではない
と判断してステップSP106でモニタ12Fにエラー
表示をさせた後、ステップSP110に移って当該文書
コピー処理手順RT6を終了する。
【0097】コンピュータ12AはステップSP105
においてキーボード11Dからコピー枚数が入力される
のを待ち受け、これが入力されるとステップSP107
に移ってコンピュータ管理番号CNOに基づいて文書発
行履歴格納領域AR6の該当レコードを捜し、続くステ
ップSP108においてこの該当レコードにコピー枚数
を書き込む。
【0098】次にコンピュータ12AはステップSP1
09に進み文書コピー履歴格納領域AR11にコピー
日、文書コード、タイトル1及びタイトル2等でなる文
書コピーデータD12を追加記録し、続くステップSP
110において当該文書コピー処理手順を終了する。
【0099】このように文書管理システム10において
は、ある文書13をコピーしようとする際に、その文書
13に貼り付けられているバーコードラベル14を読み
取ることによりコピー対象文書を特定し、その部署の文
書受領情報の中からそのバーコードデータに応じた文書
受領情報を読み出して、実際にその部署で受領されてい
ると判断された文書13のみをコピー可能な文書とし、
その文書13がコピーされた際にはそのこと(コピー枚
数)を記録するようにする。
【0100】これにより不用意なコピーによる文書13
の氾濫を防止できると共に、コピーにより増加した文書
13の状況を把握することができる。
【0101】(2−6)文書の最新判定処理 ここで文書管理システム10においては、各部署で受け
取った文書13が最新の文書であるか否か判定すること
ができるようになされている。この文書13の最新判定
処理は文書発行受領部署111〜11M又は文書受領部署
121〜12Nのコンピュータ11A又は12Aが、図3
1に示す最新文書判定処理手順を実行することにより行
われる。またそのときのデータの流れを、図32に示
す。なおこの最新判定処理は文書発行受領部署111
11M、文書受領部署121〜12Nのどの部署でも行う
ことができるが、どの部署での最新判定処理も同様なの
で、以下文書受領部121 での最新判定処理について説
明する。
【0102】すなわちコンピュータ12Aは、RT7で
当該最新文書判定処理を開始すると、続くステップSP
120においてコンピュータ12Aがバーコード読取装
置12Cから最新判定の対象となる文書13のバーコー
ドデータD5が入力されるまで待機し、バーコードデー
タD5が入力されるとステップSP121に移り文書発
行詳細履歴格納領域AR7からバーコードデータD5に
応じた発行詳細情報D6を取得する。
【0103】次にコンピュータ12AはステップSP1
22において、ステップSP121で取得した発行詳細
情報D6に基づいて該当するものがあるか否か判断する
ことにより、バーコードの妥当性をチェックする。そし
てステップSP122で肯定結果が得られるとステップ
SP123に移り、これに対してステップSP122で
否定結果が得られるとステップSP120に戻る。
【0104】コンピュータ12AはステップSP123
において文書コードCOD、タイトル1(TIL1)及
びタイトル2(TIL2)に応じた最新設計変更番号を
最新設計変更番号格納領域AR2から取得し、ステップ
SP124に移る。ステップSP124では、ステップ
SP121で取得したこの文書13の設計変更番号とス
テップSP123で取得した最新設計変更番号SNOと
を比較することにより、この文書13の設計変更番号S
NOが最新設計変更番号であるか否かを判断し、最新設
計変更番号であると判断した場合にはステップSP12
5に移ってモニタ12F上に「最新です」と表示させ、
最新設計変更番号でないと判断した場合にはステップS
P126に移ってモニタ12F上に「旧設変です」と表
示させる。
【0105】次にコンピュータ12AはステップSP1
27においてキーボード12Dに割り当てられた詳細情
報表示要求ボタンが押されたか否かを監視することによ
り詳細情報表示要求があったか否かを判断し、表示要求
があった場合にはステップSP128に移り、表示要求
がなかった場合にはステップSP129に移る。ステッ
プSP128では、文書コードCOD、タイトル1(T
IL1)及びタイトル2(TIL2)に基づき、文書発
行履歴格納領域AR6から最新判定した文書13の過去
から最新までの発行履歴情報D13を抽出してこれをモ
ニタ12F上に表示させ、続くステップSP129にお
いて当該最新文書判定処理手順RT7を終了する。
【0106】このように文書管理システム10において
は、最新設計変更番号格納領域AR2に各文書13につ
いての最新設計変更番号を記録しておくと共に、文書発
行詳細履歴格納領域AR7に各文書13についての設計
変更番号を記録しておき、ある文書13について最新設
計変更番号格納領域AR2から読み出した最新設計変更
番号と文書発行詳細履歴格納領域AR7から読み出した
設計変更番号とを比べるようにしたことにより、その文
書13が最新の文書であるか否かを容易に確認すること
ができる。
【0107】(2−7)管理情報収集処理 文書管理システム10においては、文書発行受領部署1
1〜11Mのコンピュータ11Aによってサーバ16に
格納されている管理情報を収集することにより、各部署
において、自部署の発行文書の件数、未受領文書の件数
及びそのリスト、未回収文書の件数及びそのリストを確
認することができると共に、相手部署の未受領文書の件
数及びそのリスト、未回収文書の件数及びそのリストを
確認することができるようになされている。
【0108】この管理情報収集処理は文書発行受領部署
111〜11Mのコンピュータ11Aが、図33に示す管
理情報収集処理手順RT8を実行することにより行われ
る。なおこの管理情報収集処理は文書発行受領部署11
1 〜11M のどの部署でも行うことができるが、どの部
署での管理情報収集処理も同様なので、文書発行受領部
111 での管理情報収集処理について説明する。
【0109】文書発行受領部111のコンピュータ11
Aは、RT8で当該管理情報収集処理手順を開始する
と、ステップSP130で文書発行詳細履歴格納領域A
R7から自部署コードに対応した管理情報(特に件数情
報)を取得する。そして続くステップSP131〜ステ
ップSP136においてこの取得した管理情報に基づい
て自部署の発行文書の件数、未受領文書の件数、未回収
文書の件数を調べると共に、相手部署の未受領文書の件
数、未回収文書の件数を調べる。
【0110】すなわち先ずステップSP131において
発行部署が自部署でステータスが「△」の件数を調べる
ことにより相手部署の未受領文書の総数を求める。次に
ステップSP132において発行部署が自部署でステー
タスが「×」又は「□」の件数を調べることにより相手
部署の未回収文書の総数を求める。続くステップSP1
33では、発行部署が自部署の件数を求めることにより
自部署の発行文書の総数を求める。
【0111】ステップSP134では、受領部署が自部
署でステータスが「△」の件数を調べることにより自部
署の未受領文書の総数を求める。ステップSP135で
は、受領部署が自部署でステータスが「×」又は「□」
の件数を調べることにより自部署の未回収文書の総数を
求める。ステップSP136では、発行部署が自部署で
ステータスが「廃」の件数を調べることにより自部署の
廃却文書の総数を求める。
【0112】そしてステップSP137において上述し
たステップSP131〜ステップSP136で求めた件
数情報をサーバ16の管理情報格納領域AR12(図
3)に書き込む。これにより文書発行受領部署111
ら、自部署の発行文書の件数、未受領文書の件数、未回
収文書の件数、廃却文書の件数、相手部署の未受領文書
の件数及び又は未回収文書の件数を確認したい要求があ
った場合には、コンピュータ11Aによって管理情報格
納領域AR12の情報を読み出してこれをモニタ11F
に表示するようにすれば容易にそれらの件数を確認する
ことができる。
【0113】次にコンピュータ11AはステップSP1
38でキーボード11Dから自部署の未受領リスト、未
回収リスト、未廃却リスト、相手部署の未受領リスト又
は未回収リストを確認したい要求があったか否か判断
し、要求があった場合にはステップSP140に移って
文書発行詳細履歴格納領域AR7から要求されたリスト
を取得し、続くステップSP140において取得したリ
ストをモニタ11Fに表示させる。
【0114】(3)実施形態の動作 以上の構成において、文書管理システム10において
は、文書発行受領部署111〜11Mにおいて新規文書1
3を発行する際に、コンピュータ11Aによって各文書
13を識別するためのバーコードデータD5を形成する
と共に、バーコード発行装置11Bによって当該バーコ
ードデータD5に基づくバーコードラベル14を発行
し、このバーコードラベル14を対応する文書13に貼
着する。
【0115】またこの際コンピュータ11Aは、各文書
についての管理情報として、発行日、発行部署、文書
名、文書タイトル、設計変更番号、発行者、発行枚数、
文書管理番号、コンピュータ管理番号、文書受領部署名
などを、各バーコードデータD5に対応させてサーバ1
6に格納する。そしてこのような処理が行われた後、バ
ーコードラベル14が貼着された発行文書13が他の部
署へと配布流通される(すなわち運用される)。
【0116】そしてその文書13がある部署で受領さ
れ、回収され、廃却され、又はコピーされる際には、バ
ーコード読取装置11C、12Cによってその文書13
に貼着されているバーコードデータD5を読み取り、当
該バーコードデータD5に対応する管理情報をサーバ1
6から取得し、コンピュータ11A、12Aによってそ
の管理情報に基づいてこれから行おうとする受領処理、
回収処理、廃却処理、又はコピー処理の妥当性を判定す
る。この結果、目的以外の文書13を受領し、回収し、
廃却し、又はコピーすることなく、受領、回収、廃却、
又はコピーすべき文書13のみを確実かつ迅速に処理す
ることができる。
【0117】また文書管理システム10は、このような
運用処理が行われると、運用処理が行われた文書13の
管理情報をその運用処理に応じて変更又は追加する。こ
の結果、サーバ16には常に各文書13の現在の運用状
況を表す管理情報が格納されていることになるので、当
該管理情報を見るだけで各文書13の現在の運用状況を
把握することができるようになる。
【0118】(4)実施形態の効果 以上の構成によれば、各文書13に予めその文書を識別
するためのバーコードデータD5を付加すると共に、各
文書13の運用管理のための管理情報をバーコードデー
タD5に対応させてサーバ16に格納し、ある文書13
について運用処理が施されるごとに、その文書13をバ
ーコードデータD5を基に特定し、その文書13の管理
情報をその運用処理に応じて変更又は追加するようにし
たことにより、文書を紙のかたちで運用する際に、文書
管理を容易かつ確実に行うことができる簡易な構成の文
書管理システム10を実現できる。
【0119】(5)他の実施形態 なお上述の実施形態では、各文書を識別するための文書
識別データとしてバーコードデータD5を形成し、当該
バーコードデータD5に基づいて発行したバーコードラ
ベル14を各文書13に貼着するようにした場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、例えばバーコード
を直接文書13に印刷するようにしてもよい。またバー
コードに代えて例えばMICR(magnetic-ink charact
er recognition)方式により文書13を識別可能な数字
等を磁気インクにより文書13に付加するようにしても
よく、要は各文書13を識別することができる文書識別
データを各文書13に付加するようにすればよい。
【0120】また上述の実施形態では、管理情報を格納
するための管理情報識別手段としてサーバ16を用いた
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば
文書発行受領部署111〜11M又は文書受領部署121
〜12Nに配置されているコンピュータ11A又は12
Aが記録手段を有している場合には、当該記録手段を上
記管理情報格納手段として用いるようにしてもよい。特
に本発明では、管理情報識別手段に格納するデータは管
理情報だけなので(文書データを含まない)、それほど
記憶容量が大きくないものでも管理情報格納手段として
用いることが可能である。
【0121】
【発明の効果】上述のように請求項1に記載の発明によ
れば、各文書ごとに当該各文書を識別するための文書識
別データを発行すると共に該文書識別データを対応する
文書に付加し、各文書の運用管理のための管理情報を文
書識別データに対応させて所定のデータ格納手段に格納
し、ある文書について、発行、受領、回収及び又はコピ
ー等の運用処理が施された場合には、その運用処理が施
された文書の管理情報を文書識別データに基づいてデー
タ格納手段から読み出して、当該前記管理情報の内容を
その運用処理に応じて変更又は追加した後、再びデータ
格納手段に格納するようにしたことにより、各文書の現
在の運用状態が文書識別データに対応した管理情報とし
て常にデータ格納手段に格納されるため、その文書に付
加されている文書識別データを介してデータ格納手段に
格納されているその文書に対応した管理情報を読み出す
ことにより、その文書の現在の運用状態を確実かつ容易
に知ることができ、かくして文書を紙のかたちで運用し
た場合でも、文書管理を容易かつ確実に行うことができ
るようになる。
【0122】また請求項2又は請求項4に記載の発明に
よれば、各部署において、文書発行処理、文書受領処
理、文書回収処理、文書廃却処理などの文書運用処理を
行う場合に、誤った文書運用処理を防ぐことができるよ
うになる。
【0123】また請求項3に記載の発明によれば、文書
を紙のかたちで運用した場合でも文書管理を容易かつ確
実に行うことができる文書管理システムを実現できる。
また管理情報格納手段には文書データそのものは格納せ
ずに各文書に対応した管理情報のみを格納するようにし
ているので、管理情報格納手段や、当該管理情報格納手
段に管理情報を書き込み又は当該管理情報格納手段から
管理情報を読み出すための情報書込/読出手段の構成を
簡易化することができ、システム全体を小型化できる。
【0124】また請求項5に記載の発明によれば、運用
処理の権限のないオペレータによる不用意な文書運用処
理を防止することができ、文書運用処理の信頼性を向上
させることができる。
【0125】また請求項6に記載の発明によれば、現在
手元にある文書が内容に関してどのくらい新しいもので
あるか(例えばその文書が最新文書であるか否か)を容
易に確認でき、文書の廃却や回収といった処理を、迅速
かつ確実に行うことができる。
【0126】さらに請求項7に記載の発明によれば、ど
こかで運用が停滞している文書等を容易に確認でき、こ
の結果文書の流通状態を最新状態に保つことが容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による文書管理システムの基本構成を示
す略線的ブロック図である。
【図2】本発明による文書管理システムの一実施形態の
全体構成を示す略線図である。
【図3】サーバに格納される管理情報の説明に供する略
線図である。
【図4】パスワード格納領域に格納されるデータの内容
を示す図である。
【図5】最新設計変更番号格納領域に格納されるデータ
の内容を示す図である。
【図6】最新バーコード番号格納領域に格納されるデー
タの内容を示す図である。
【図7】文書コード格納領域に格納されるデータの内容
を示す図である。
【図8】配布先格納領域に格納されるデータの内容を示
す図である。
【図9】文書発行履歴格納領域に格納されるデータの内
容を示す図である。
【図10】文書詳細履歴格納領域に格納されるデータの
内容を示す図である。
【図11】文書受領履歴格納領域に格納されるデータの
内容を示す図である。
【図12】文書発行処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図13】文書発行処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図14】アクセス可否判定サブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図15】文書発行処理時のデータの流れの説明に供す
る図である。
【図16】新規文書を発行した際の当該文書についての
発行詳細データの書発行詳細履歴格納領域への追加の説
明に供する図である。
【図17】文書受領処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図18】文書受領処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図19】文書受領処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図20】文書受領処理時のデータの流れの説明に供す
る図である。
【図21】文書受領処理と文書発行詳細履歴格納領域内
のデータの関係の説明に供する図である。
【図22】文書受領履歴格納領域の内容を示す図であ
る。
【図23】文書回収処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図24】文書回収処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図25】文書回収時のデータの流れの説明に供する図
である。
【図26】文書廃却処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図27】文書廃却処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図28】文書廃却処理時のデータの流れの説明に供す
る図である。
【図29】処理手順を示すフローチャートである。
【図30】文書コピー時のデータの流れの説明に供する
図である。
【図31】最新文書判定処理手順を示すフローチャート
である。
【図32】最新文書判定時のデータの流れの説明に供す
る図である。
【図33】管理情報収集処理手順を示すフローチャート
である。
【図34】従来の文書の運用管理の仕方を説明するため
の図である。
【図35】従来の他の文書の運用管理の仕方を説明する
ための図である。
【符号の説明】
A−1(11A、12A) 識別データ形成手段
(コンピュータ) A−2(11A、12A) 管理情報形成手段(コ
ンピュータ) A−3(11A、12A) 管理情報変更手段(コ
ンピュータ) A−4(11A、12A) 妥当性判断手段(コン
ピュータ) B(11B、12B) 識別データ付加手段
(バーコード発行装置) C(11C、12C) データ読取手段(バー
コード読取装置) 17 管理情報格納手段(デ
ータ格納部) 18 情報書込/読出手段
(データ書込/読出部) D5 文書識別データ(バー
コードデータ) D100 管理情報

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の部署間で運用される文書の運用状
    態を管理する文書管理方法において、 各文書ごとに当該各文書を識別するための文書識別デー
    タを形成すると共に、当該文書識別データを対応する文
    書に付加し、 前記各文書の運用管理のための管理情報を前記文書識別
    データに対応させて所定のデータ格納手段に格納し、 ある文書について、発行、受領、回収及び又はコピー等
    の運用処理が施されたとき、その運用処理が施された文
    書の前記管理情報を前記文書識別データに基づいて前記
    データ格納手段から読み出して、当該前記管理情報の内
    容をその運用処理に応じて変更又は追加した後、再び前
    記データ格納手段に格納するようにしたことを特徴とす
    る文書管理方法。
  2. 【請求項2】 ある文書について、発行、受領、回収、
    コピー等の運用処理が施されるごとに、その運用処理が
    施される文書の前記管理情報を前記文書識別データに基
    づいて前記データ格納手段から読み出し、当該管理情報
    に基づいて当該運用処理の妥当性を判断することを特徴
    とする請求項1に記載の文書管理方法。
  3. 【請求項3】 複数の部署間で運用される文書の運用状
    態を管理するようになされた文書管理システムにおい
    て、 各文書ごとに各文書を識別するための文書識別データを
    形成する識別データ形成手段と、 前記文書識別データを対応する文書ごと付加する識別デ
    ータ付加手段と、 前記各文書識別データのそれぞれに対応するように前記
    文書の運用管理のための管理情報を形成する管理情報形
    成手段と、 前記各文書識別データに対応させて前記管理情報を格納
    する管理情報格納手段と、 文書に付加された前記文書識別データを読み取るデータ
    読取手段と、 前記管理情報形成手段により形成された前記管理情報を
    前記管理情報格納手段に書き込むと共に、前記データ読
    取手段により読み取られた前記文書識別データに対応す
    る前記管理情報を前記管理情報格納手段から読み出す情
    報書込/読出手段と、 各文書について、発行、受領、回収、コピー等の運用処
    理が施されるごとに、当該運用処理が施される文書を前
    記データ読取手段により読み取られた文書識別データに
    基づき特定し、当該文書の前記管理情報の内容をその運
    用処理に応じて変更又は追加する管理情報変更手段とを
    具えることを特徴とする文書管理システム。
  4. 【請求項4】 ある文書について前記運用処理が施され
    るごとに、前記データ読取手段によって読み取られた当
    該運用処理対象文書の前記文書識別データを基に前記情
    報書込/読出手段によって前記管理情報格納手段から読
    み出された当該運用処理対象文書に対応する前記管理情
    報に基づいて、当該運用処理の妥当性を判断する妥当性
    判断手段を具えることを特徴とする請求項3に記載の文
    書管理システム。
  5. 【請求項5】 前記管理情報格納手段には、運用処理を
    行う各オペレータが各運用処理を行う権限があるか否か
    を示す運用可否データが各オペレータの識別データに対
    応して格納されており、 前記文書管理システムは、運用処理を行おうとするオペ
    レータによって所定の入力手段から入力される当該オペ
    レータの識別データを基に前記情報書込/読出手段によ
    って前記管理情報格納手段から読み出された前記運用可
    否データに基づいて、当該オペレータによる運用処理の
    妥当性を判断する妥当性判断手段を具えることを特徴と
    する請求項3に記載の文書管理システム。
  6. 【請求項6】 前記管理情報は、各文書ごとに、その文
    書が内容に関して何回目に変更されたものであるかを示
    す文書変更情報を含むことを特徴とする請求項3、請求
    項4又は請求項5に記載の文書管理システム。
  7. 【請求項7】 前記管理情報格納手段には、発行された
    各文書の受領状況や回収状況等の運用状況を表すステー
    タスデータが格納され、 前記管理情報変更手段は、受領処理や回収処理等の運用
    処理が行われるごとに前記ステータスデータを変更する
    ことを特徴とする請求項3、請求項4、請求項5又は請
    求項6に記載の文書管理システム。
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