JPH10198492A - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

Info

Publication number
JPH10198492A
JPH10198492A JP2097A JP2097A JPH10198492A JP H10198492 A JPH10198492 A JP H10198492A JP 2097 A JP2097 A JP 2097A JP 2097 A JP2097 A JP 2097A JP H10198492 A JPH10198492 A JP H10198492A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input
pen
switch
coordinate
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2097A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryozo Yanagisawa
亮三 柳澤
Atsushi Tanaka
淳 田中
Hajime Sato
肇 佐藤
Katsuyuki Kobayashi
克行 小林
Yuichiro Yoshimura
雄一郎 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2097A priority Critical patent/JPH10198492A/ja
Publication of JPH10198492A publication Critical patent/JPH10198492A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力ペンにスイッチを設けることなく、スイ
ッチ情報を出力できる座標入力装置を提供する。 【解決手段】 入力ペンによる入力座標値が検出され
(S12)、一回前の座標値との差が閾値以上になった
場合には、タイマによるカウントが開始され(S1
4)、入力ペンの入力位置での停留時間が計測される。
停留時間がTT1以上になると、スイッチ情報がONさ
れ(S17)、また停留時間がTT2以上になると、再
度スイッチ情報がONされる(S18)。最初のスイッ
チ情報によりメニューコマンドあるいはアイコンを選択
し、次のスイッチ情報によりそれを実行することができ
る。この構成により、入力ペンにスイッチを設けること
なく、スイッチ情報を出力できるので、現存のマウス用
のアプリケーション、システムを何等変更することな
く、操作性が極めて良好な座標入力装置が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、座標入力装置、更
に詳細には、ペン状の座標指示器を入力面に相対するこ
とで、該座標指示器の位置座標を検出する座標入力装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の座標入力装置は、例えば
図1(模式外観図)および図2(図1のA−A線に沿っ
た模式断面図)に示すように、上筺体50と下筺体60
からなる略直方体状の外形を有するいわゆるペン入力の
情報機器の本体10内に、座標入力手段と表示手段を重
ね合わせて一体的に設けらている。本体10の一面に
は、座標入力手段の入力面である入力板20が、また入
力板20の背面には、例えば液晶ディスプレイ(LC
D)30などの表示手段が設けられている。
【0003】入力板20は、座標入力手段の方式に応
じ、様々な構成となっており、例えば座標入力手段が、
いわゆる抵抗膜方式(感圧方式)の場合には、透明抵抗
体を有するガラス板あるいは樹脂フィルムを2枚以上重
ね合わせた構造になっており、また、いわゆる静電容量
結合方式あるいは電磁誘導方式の場合には、X方向およ
びY方向にライン状あるいはループコイル状の透明電極
パターンを有する1枚あるいは2枚以上のガラスあるい
は樹脂からなる板であり、また、入力板20中を伝播す
る振動を検出することによりペンの位置座標を導出する
いわゆる超音波方式の場合には、入力板20は単なるガ
ラスあるいは樹脂からなる板である。
【0004】更に、液晶ディスプレイ30の下部には、
図3に示したように、LCD30の下に重ねて配置され
たディジタイザ制御回路8、本体CPU5、各種メモリ
6、LCD駆動回路7、インバータ、DCDCコンバー
タ、各種コネクタ等の各種回路および回路素子を搭載し
たプリント基板45が設けられる。
【0005】このような構成において、操作者がペン4
0を入力板20に近づけたり、あるいは当接すること
で、ペン40の位置座標、すなわち入力点が座標入力手
段により検出され、座標入力手段からCPU5に出力さ
れる。この入力点の位置座標の出力結果に基づいてCP
Uにより所定の機能、例えばメニューコマンドの実行等
が行われる。
【0006】またプリント基板45上のLCD駆動回路
7により、上記ペン40の位置に相当する点をLCD3
0に表示することもできる。また、ペン40による入力
が連続的になされる場合には、所定のサンプリングレー
トで検出した入力点群を線で結ぶことで、ペン40の操
作の軌跡をLCD30に表示することができる。さらに
は、この軌跡を識別判断することで、文字あるいは図形
の認識、あるいはジェスチャーコマンドの実行等を行う
ことができる。
【0007】また、ペン40にマウスボタンに相当する
スイッチを設け、このスイッチをONすることで、ペン
40により指示されているメニューコマンドあるいはア
イコンを選択あるいは実行することもできる、この場合
は、各種のマウス対応のアプリケーションが、ペンによ
り操作できるものである。このスイッチ情報は、ディジ
タイザ制御回路8より本体CPU5に出力される。
【0008】また、上記各種方式の座標入力装置のう
ち、いわゆる静電容量結合方式あるいは電磁誘導方式の
場合には、静電気あるいは電磁作用による検出原理のた
め、ペン40が入力板20に接触しなくてもペン40の
位置を検出するため、入力の意志の有無を知るためにペ
ン40のペン先にスイッチが設けられている。すなわ
ち、ペン40が入力板20に当接されることで作動する
ペン先スイッチにより、操作者の入力の意志を確認でき
るものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記ペンに設けられた
ボタンの操作は熟練を要する極めて困難な操作である。
特に、ボタンが複数個ある場合は顕著に操作性が悪くな
り、またペン先スイッチを有する電磁誘導、静電結合方
式では、ボタンを押すときにペン先スイッチがON/O
FFし、さらに著しく操作性が悪くなる。
【0010】また、上記のような操作性が極めて悪いペ
ンスイッチを設けなければ、各種のマウス対応のアプリ
ケーションソフトがペンでは動作しないという問題点が
ある。すなわち、いったんマウスを使用していた操作者
が、快適なペン入力を望んでも、所有する各種のマウス
対応のアプリケーションソフトはペンでは動かず、ペン
専用のアプリケーションソフトを入手しなければなら
ず、またそもそもそのような所望のペン入力用のアプリ
ケーションソフトがないという問題も多々生じる。
【0011】従って、本発明は、このような問題点を解
決するためになされたもので、入力ペンにスイッチを設
けることなく、スイッチ情報を出力できる座標入力装置
を提供することをその課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、この課
題は、入力ペンと、前記入力ペンの入力座標値の変化を
検出する入力座標変化検出手段と、前記入力座標変化検
出手段の検出結果に基づき入力位置での前記入力ペンの
停留時間をカウントするカウント手段と、前記カウント
手段のカウント結果に基づきスイッチ情報を出力する出
力手段とを有することを特徴とする座標入力装置により
解決される。この特徴により、入力ペンにスイッチを設
けることなく、スイッチ情報を出力できるので、現存の
マウス用のアプリケーション、システムを何等変更する
ことなく、操作性が極めて良好な座標入力装置が実現で
きる。
【0013】また、出力手段が、複数種類のスイッチ情
報を出力するような構成とすることにより、入力ペンに
スイッチを設けることなく、複数個のボタンを有するマ
ウス用の現存のアプリケーションが使用でき、操作性が
極めて良好な座標入力装置が実現できる。
【0014】また、カウント手段が、前記入力ペンの停
留時間を断続的に累積カウントするような構成にするこ
とにより、停留時間のカウント中に誤ってペンアップし
た場合にも、再度ペンダウンすることで停留時間の累積
カウントができるという、操作性が極めて良好な座標入
力装置が実現できる。
【0015】本発明の好ましい実施形態によれば、スイ
ッチ情報により、入力ペンが指示するメニューコマンド
あるいはアイコンが選択あるいは実行される。また、ス
イッチ情報を、別筺体の外部機器、いわゆるホストに出
力させることもできる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面に示す本発明の実施の形
態に基づいて本発明を詳細に説明する。
【0017】(第1の実施形態)本発明を適用した情報
機器の構成は、図1、図2および図3に示す情報機器同
様であり、重複する説明は省略する。
【0018】図1〜図3において、情報機器は、一面に
略長方形の入力板20を有し、該入力板20の入力面を
開口部とする上筺体50と下筺体60とから略直方体状
の外形を有する本体10が形成される。本体10内に
は、LCD30と、該LCD30の下に重ねて配置され
たディジタイザ制御回路8、本体CPU5、各種メモリ
6、LCDドライバ7、インバータ、DCDCコンバー
タ、各種コネクタ等の各種回路および回路素子を搭載し
たプリント基板45とが設けられる。このプリント基板
45は必要に応じ複数枚からなる基板である。
【0019】本実施形態の座標入力手段は、いわゆる抵
抗膜方式あるいは感圧方式であり、入力板20はガラス
あるいは樹脂からなるベース板と樹脂フィルムが所定の
ギャップを有し積層した構成となっている。該ベース板
と樹脂フィルムの対向する面には、各々抵抗膜が設けら
れ、各々に電圧あるいは電流を印加し、ペン40で加圧
された入力点に対して、電圧あるいは電流の比等を測定
して入力点の位置座標を検出する。この位置座標の検出
は、所定の時間間隔で行われる。また、前記LCD30
と入力板20との間には、ペン40による入力時にLC
D30と入力板20とが接触しないように、入力面全域
に略一定間隔の隙間が形成されている。
【0020】上記構成において、入力板20上にペン4
0により入力された点あるいは軌跡は、前記座標入力手
段により検出され、本体CPU5、LCDドライバ7等
によりリアルタイムでLCD30に表示される。これに
より、キーボードを使用せずにペン40一本で各種の情
報を入出力できるコンパクトな情報機器が実現可能にな
る。
【0021】上記構成において、本発明の本質となるペ
ンスイッチに相当する情報の生成について、図4のフロ
ーチャートに基づき説明する。
【0022】まず、LCD30の画面の所定位置に設け
られたメニューコマンドあるいはアイコンを、ペン40
により押圧することで、該メニューコマンドあるいはア
イコン位置に相応するペン入力座標値が検出される(ス
テップS12)。次に、この検出された座標値が、ひと
つ前の検出時の座標値と比較される(ステップS1
3)。この比較は、座標値間の距離と所定の閾値TLと
を比較することにより行なわれる。この距離が閾値TL
以上であれば、ペン40は移動中、すなわち筆記中と判
断され、タイマリセット、スイッチフラッグリセットを
行うステップS11に戻る。また距離が閾値TL以下で
あれば、ペン40は検出された座標位置に停留中と判断
でき、停留時間Tを測定するタイマがカウントを開始す
る(ステップS14)。
【0023】次に、この停留時間Tの長さを所定の閾値
TT1と比較する(ステップS15)。停留時間が閾値
TT1以下であれば、ステップS12に戻る。停留時間
が閾値TT1以上であれば、スイッチフラッグのON/
OFFをチェックする(ステップS16)。スイッチフ
ラッグがOFFの場合は、停留時間が所定の時間(閾値
TT1)に達したため、停留位置に相当するメニューコ
マンドあるいはアイコンを選択する意志があるという考
えに基づき、ペンスイッチに相当するスイッチが1回O
Nという情報を、座標入力装置から本体CPU5に出力
する(ステップS17)。この時スイッチフラッグがO
Nになり、さらに、操作者にスイッチON情報が出力さ
れた旨を知らせるためブザーが所定時間鳴らされる。
【0024】一方、ステップS16において、スイッチ
フラッグがONの場合は、停留時間の長さを閾値TT1
よりも長い所定の閾値TT2と比較し(ステップS1
8)、停留時間が閾値TT2以上の場合は、2回目のス
イッチON情報を本体CPU5に出力するとともに、そ
の旨を知らせるためブザーを所定時間鳴らせる(ステッ
プS19)。
【0025】このように、本体CPU5側では、ステッ
プS17の1回目のスイッチON情報で、ペン停留位置
に相当するメニューコマンドあるいはアイコンを選択
し、ステップS19の2回目のスイッチON情報で、当
該メニューコマンドあるいはアイコンを実行するもので
ある。これは、あたかもマウスのマウスボタンに相当す
るものであり、上記スイッチ情報とマウスボタンの情報
との通信形態を同じ状態とすることで、現存のマウス用
のアプリケーション、システムを何等変更することなく
使用可能にする。
【0026】このような構成により、ペンにスイッチを
設けずに、該スイッチに相当する情報を生成、出力で
き、これにより、ペンでメニューコマンドあるいはアイ
コンを指示しながら、ペンスイッチを作動させるという
繁雑な動作を必要とすることなく、操作性が極めて良好
な座標入力装置が実現できる。
【0027】なお上記において、ステップS12におい
て座標値が検出されない場合、すなわちペンが入力板か
ら離れた場合(ペンアップ状態)には、ステップS11
に戻るようにする。
【0028】(第2の実施形態)上記第1の実施形態に
おいては、スイッチON情報は、停留時間が所定の閾値
を越えたとき1回目のONとなり、さらに長い所定の閾
値を越えたとき2回目のONとなるが、これに限定され
るものでない。停留時間が所定の閾値を越え、さらに長
い所定の閾値以下であれば1回目のONとなり、停留時
間が長い閾値以上であれば1度に2回のスイッチON、
例えばダブルクリックと同じ機能を実行できる構成とす
ることもできる。この構成について図5のフローチャー
トに基づき説明する。
【0029】上記第1の実施形態と同様に、メニューコ
マンドあるいはアイコン位置に相応するペン入力座標値
が検出され(ステップS22)、ひとつ前の座標値との
間の距離と所定の閾値TLとを比較し(ステップS2
3)、該距離が閾値TL以下であれば、停留時間を測定
するタイマがカウントを開始し(ステップS24)、こ
の停留時間の長さTを所定の閾値TT1と比較し(ステ
ップS25)、停留時間が閾値TT1以上であれば、ス
イッチフラッグのON/OFFをチェックし(ステップ
S26)、OFFの場合はスイッチフラッグをONにし
(ステップS27)、ステップS22に戻る。
【0030】再びステップS23においてひとつ前の座
標値との間の距離と所定の閾値TLとを比較し、該距離
が閾値TL以上であれば、スイッチフラッグのON/O
FFをチェックする(ステップS30)。そして、スイ
ッチフラッグがONの場合は、停留時間が閾値TT1以
上で、かつ後述の閾値TT2以下であり、ステップS3
1において通常のスイッチON情報を本体CPUに出力
し、その旨を知らせるブザーがONする。ステップS3
0において停留時間が閾値TT1以下で、スイッチフラ
ッグがOFFの場合には、ステップS21に戻る。
【0031】一方、ステップS26において、スイッチ
フラッグがONの場合は、上記第1の実施形態と同様に
停留時間の長さを閾値TT1よりも長い所定の閾値TT
2と比較し(ステップS28)、停留時間が閾値TT2
以上の場合は、マウスボタンのダブルクリックに相当す
るスイッチが1度に2回ONの情報を本体CPU5に出
力するとともに、その旨を知らせるためブザーを所定時
間鳴らす(ステップS29)。
【0032】上記構成においても、ペンにスイッチを設
けずに、該スイッチに相当する情報を生成、出力でき、
これにより、ペンでメニューコマンドあるいはアイコン
を指示しながら、ペンスイッチを作動させるという繁雑
な動作を必要とすることなく、現存のマウス用のアプリ
ケーション、システムを何等変更することなく使用で
き、操作性が極めて良好な座標入力装置が実現できる。
【0033】上記の実施形態においては、ペンの入力座
標値の変化を検出し(ステップS23)、スイッチフラ
ッグのON/OFFをチェック(ステップS30)した
が、座標値が検出できない場合、あるいはペン先スイッ
チOFFの場合、すなわちペンアップ状態を検出し、ス
テップS30においてスイッチフラッグのON/OFF
をチェックする構成としてもよい。
【0034】(第3の実施形態)上記実施形態において
は、ペンスイッチONの情報はMAX2回あるいは2種
類であったが、本発明はこれに限定されるものではな
く、3回以上のスイッチONあるいは3種類以上のスイ
ッチがONする構成としてもよい。3回スイッチがON
となる構成を図6のフローチャートに基づき説明する。
【0035】第1の実施形態のスイッチフラッグがスイ
ッチフラッグ1になっている以外は、ステップS31’
〜ステップS38はステップS11〜ステップS18と
同じであり説明を省略する。
【0036】ステップS36において、スイッチフラッ
グ1がONとなっていることが判断されると、停留時間
の長さを所定の閾値TT2と比較し(ステップS3
8)、停留時間が閾値TT2以下であれば、ステップS
32に戻り、停留時間が閾値TT2以上であれば、スイ
ッチフラッグ2のON/OFFをチェックする(ステッ
プS39)。スイッチフラッグ2がOFFの場合は、停
留時間が所定の時間(閾値TT2)に達したため、ペン
スイッチに相当するスイッチの2回目がONという情報
を座標入力装置から本体CPU5に出力するものである
(ステップS40)。この時スイッチフラッグ2がON
になり、さらに、操作者にスイッチON情報が出力され
た旨を知らせるためブザーを所定時間鳴らせる。
【0037】一方、ステップS39において、スイッチ
フラッグ2がONの場合は、停留時間の長さを閾値TT
2よりもさらに長い所定の閾値TT3と比較し(ステッ
プS41)、停留時間が閾値TT3以上の場合は、3回
目のスイッチON情報を本体CPUに出力し、その旨を
知らせるためブザーを所定時間鳴らせる(ステップS4
2)。
【0038】上記構成においても、ペンにスイッチを設
けずに、該スイッチに相当する情報を複数種類生成、出
力でき、これにより、ペンでメニューコマンドあるいは
アイコンを指示しながら、ペンスイッチを作動させると
いう繁雑な動作を必要とすることなく、また現存のマウ
ス用のアプリケーション、システムを何等変更すること
なく使用でき、操作性が極めて良好な座標入力装置が実
現できる。
【0039】(第4の実施形態)上記第1〜3の実施形
態においては、ペンの停留時間は、ペンがいったん停留
位置を離れるとリセットされるが、本発明はこれに限定
されるものでなく、ペンの停留時間は断続的に累積され
る構成としてもよい。
【0040】本実施形態の座標入力装置はいわゆる電磁
誘導方式であり、入力板20は基材としてガラス板から
なり、該ガラス板の両面には、ITO等の透明導体から
なるループ状のアンテナ電極がX軸およびY軸に直交す
るようにそれぞれ所定ピッチで設けられている。アンテ
ナ電極はそれぞれ、X軸およびY軸走査回路に接続さ
れ、X軸およびY軸走査回路はそれぞれ、X軸およびY
軸受信回路に接続されている。そして、ペン40内のコ
イルに交番電圧がかけられ、ペン40内のコイルから交
番磁界が発生し、この交番磁界により所定のアンテナ電
極に誘導電圧が発生し、発生した誘導電圧をX軸および
Y軸受信回路により検出することでペン40の位置座標
が検出される。
【0041】上記のような原理に基づくため、ペン40
が入力板20に接触しなくてもペン40の位置を検出す
るため、入力の意志の有無を知るためにペン40のペン
先にスイッチが設けられている。すなわち、ペン40が
入力板20に当接されることで作動するペン先スイッチ
により、操作者の入力の意志を確認できるものである。
【0042】上記構成について、図7のフローチャート
に基づき説明する。まず、LCD30の画面の所定位置
に設けられたメニューコマンドあるいはアイコンを、ペ
ン40により押圧しているかどうかを判断するためペン
先スイッチのON/OFFをチェックする(ステップS
52)。ペン先スイッチがONの場合はペンの入力座標
値が検出される(ステップS54)。次にステップS5
5において、この検出された座標値が、ひとつ前の検出
時の座標値と比較されるが、このステップ以降、ステッ
プS55〜ステップS61は、第1の実施形態のステッ
プS13〜ステップS19とほぼ同等であるため異なる
部分のみ説明する。
【0043】ステップS57において、停留時間の長さ
を所定の閾値TT1と比較し、停留時間が閾値TT1以
下であれば、ステップS52に戻る。停留時間が閾値T
T1以上であれば、スイッチフラッグのON/OFFを
チェックし(ステップS58)、スイッチフラッグがO
FFの場合は、ペンスイッチが1回ONという情報を、
座標入力装置から本体CPU5に出力し(ステップS5
9)、ステップS52に戻る。再び、ステップS52に
おいて、ペン先スイッチがOFFの場合には、ステップ
S53において、予め定められた所定の回数だけステッ
プS52間をループし、ペン先スイッチがその間ずっと
OFFの場合はステップS51へ戻る。
【0044】上記構成において、ペンが任意の位置に停
留中にペン先スイッチがOFF、すなわちペンが入力板
から離れても、ステップS52と53間でループ中の所
定の時間中は、停留時間をカウントするタイマはリセッ
トされず、再び上記位置近傍にペンを当接することで、
停留時間が累積加算されるものである。これにより、ペ
ンを停留し、メニューコマンドあるいはアイコン等を選
択あるいは実行させようとするときに、誤ってペンを入
力板から離しても、再び最初からペンの停留を始めるこ
となく、再度ペンの停留を続けることで、速やかにメニ
ューコマンドあるいはアイコン等を選択あるいは実行が
できるものである。そして、ペン先スイッチを有するペ
ンにおいても、現存のマウス用のアプリケーション、シ
ステムを変更することなく使用でき、操作性が極めて良
好なペン入力の座標入力装置が実現できる。
【0045】本実施形態においては、座標入力装置は電
磁誘導方式であったが、ペンが入力板に当接しなくても
ペンの位置を検出できる静電結合方式においても、上記
と同等の構成が可能であることはいうまでもない。ま
た、上記以外の抵抗膜方式あるいは超音波利用方式等に
おいても、ペン先スイッチを設ければ、上記と同等の構
成が可能となるものである。
【0046】(その他の実施形態)本発明の座標入力手
段の方式は、上記実施形態の方式に限定されるものでな
く、電磁誘導方式、超音波利用方式、あるいは静電結合
方式等、いずれの方式でも本発明が適用できる。また、
表示手段の方式も上記実施形態に限定されないことも言
うまでもない。
【0047】上記各実施形態においては、連続する2つ
の入力点の座標間の距離を所定の閾値と比較し、入力座
標値の変化検出手段としたが、X座標およびY座標のそ
れぞれを単独に比較し、入力座標値の変化検出手段とし
てもよい。
【0048】また、上記実施形態においては、座標入力
装置が搭載される情報機器本体のCPUと座標入力装置
の制御回路とが同一の基板上に設けられていたが、本発
明はこれに限定されるものではなく、座標入力装置とは
別筺体のCPU、いわゆるホストに、ペンスイッチ情報
を出力する構成としてもよい。
【0049】当然、本発明は、小型では鞄等に入れて持
ち運べる個人向けの携帯サイズから、大型ではいわゆる
電子黒板サイズまで、各種サイズの情報機器に適用でき
ることは言うまでもない。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、入力ペンと、前記入力
ペンの入力座標値の変化を検出する入力座標変化検出手
段と、前記入力座標変化検出手段の検出結果に基づき入
力位置での前記入力ペンの停留時間をカウントするカウ
ント手段と、前記カウント手段のカウント結果に基づき
スイッチ情報を出力する出力手段とを有する構成とする
ことで、入力ペンにスイッチを設けることなく、スイッ
チ情報を出力できるので、現存のマウス用のアプリケー
ション、システムを何等変更することなく、操作性が極
めて良好な座標入力装置が実現できる。
【0051】また、出力手段が、複数種類のスイッチ情
報を出力するような構成とすることにより、入力ペンに
スイッチを設けることなく、複数個のボタンを有するマ
ウス用の現存のアプリケーションが使用でき、操作性が
極めて良好な座標入力装置が実現できる。
【0052】また、カウント手段が、前記入力ペンの停
留時間を断続的に累積カウントするような構成にするこ
とにより、停留時間のカウント中に誤ってペンアップし
た場合にも、再度ペンダウンすることで停留時間の累積
カウントができるという、操作性が極めて良好な座標入
力装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される情報機器の構成を示す概略
斜視図である。
【図2】本発明が適用される情報機器の構成を示す断面
図である。
【図3】本発明が適用される情報機器の構成を示す概略
ブロック図である。
【図4】第1の実施形態の制御の流れを示すフローチャ
ートである。
【図5】第2の実施形態の制御の流れを示すフローチャ
ートである。
【図6】第3の実施形態の制御の流れを示すフローチャ
ートである。
【図7】第4の実施形態の制御の流れを示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
5 本体CPU 8 ディジタイザ制御回路 20 入力板 30 LCD 40 入力ペン 45 プリント基板
フロントページの続き (72)発明者 小林 克行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 吉村 雄一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ペンと、 前記入力ペンの入力座標値の変化を検出する入力座標変
    化検出手段と、 前記入力座標変化検出手段の検出結果に基づき入力位置
    での前記入力ペンの停留時間をカウントするカウント手
    段と、 前記カウント手段のカウント結果に基づきスイッチ情報
    を出力する出力手段と、 を有することを特徴とする座標入力装置。
  2. 【請求項2】 上記出力手段が、複数種類のスイッチ情
    報を出力することを特徴とする請求項1に記載の座標入
    力装置。
  3. 【請求項3】 上記カウント手段が、前記入力ペンの停
    留時間を断続的に累積カウントすることを特徴とする請
    求項1または2に記載の座標入力装置。
  4. 【請求項4】 前記スイッチ情報により、入力ペンが指
    示するメニューコマンドあるいはアイコンが選択あるい
    は実行されることを特徴とする請求項1から3までのい
    ずれか1項に記載の座標入力装置。
  5. 【請求項5】 前記スイッチ情報が外部機器に出力され
    ることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項
    に記載の座標入力装置。
JP2097A 1997-01-06 1997-01-06 座標入力装置 Pending JPH10198492A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2097A JPH10198492A (ja) 1997-01-06 1997-01-06 座標入力装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2097A JPH10198492A (ja) 1997-01-06 1997-01-06 座標入力装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10198492A true JPH10198492A (ja) 1998-07-31

Family

ID=11462733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2097A Pending JPH10198492A (ja) 1997-01-06 1997-01-06 座標入力装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10198492A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7292228B2 (en) 2000-12-05 2007-11-06 Kabushiki Kaisha Tokai-Rika-Denki-Seisakusho Screen operating device for a vehicle

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7292228B2 (en) 2000-12-05 2007-11-06 Kabushiki Kaisha Tokai-Rika-Denki-Seisakusho Screen operating device for a vehicle

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11449224B2 (en) Selective rejection of touch contacts in an edge region of a touch surface
US10140016B2 (en) User input apparatus, computer connected to user input apparatus, and control method for computer connected to user input apparatus, and storage medium
US8711106B2 (en) Input system including position-detecting device
US20030058265A1 (en) System and method for providing tactility for an LCD touchscreen
WO2016006272A1 (ja) 位置指示器、位置検出装置及び位置検出装置の入力制御方法
JP2001222378A (ja) タッチパネル入力装置
US6975307B2 (en) Method for detecting touch-point coordinate for use in a resistive touch panel
US6590567B1 (en) Coordinate input device
US20140145975A1 (en) Touchscreen device and screen zoom method thereof
JPH10198492A (ja) 座標入力装置
JPH08320755A (ja) 情報処理装置
US20110242016A1 (en) Touch screen
JP4521888B2 (ja) 出力信号制御装置及び方法及び座標入力装置及び記憶媒体
JP3209378B2 (ja) 情報処理装置及びその制御方法
AU2013100574A4 (en) Interpreting touch contacts on a touch surface
US20020126098A1 (en) Input device capable of generating different input signals on single operating surface
EP1411420B1 (en) Method for detecting touch-point coordinate for use in a resistive touch panel
JP2973925B2 (ja) タッチパッド入力装置
JPH11110124A (ja) 座標検出装置
AU2015271962B2 (en) Interpreting touch contacts on a touch surface