JPH10196891A - オゾンガスの充填方法 - Google Patents
オゾンガスの充填方法Info
- Publication number
- JPH10196891A JPH10196891A JP439397A JP439397A JPH10196891A JP H10196891 A JPH10196891 A JP H10196891A JP 439397 A JP439397 A JP 439397A JP 439397 A JP439397 A JP 439397A JP H10196891 A JPH10196891 A JP H10196891A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- storage container
- gas
- ozone gas
- pressure
- ozone
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- Pending
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- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 各種濃度のオゾンガスを加圧状態で貯蔵容器
に充填貯蔵する方法を提供する。 【解決手段】 内表面を不動態化処理したオゾンガスの
運搬貯蔵容器に所定濃度のオゾンガスを充填する。この
オゾンガスが収容されている運搬貯蔵容器に加圧した所
定温度以下の希釈ガスを、運搬貯蔵容器内の圧力が所定
圧力になるまで充填する。
に充填貯蔵する方法を提供する。 【解決手段】 内表面を不動態化処理したオゾンガスの
運搬貯蔵容器に所定濃度のオゾンガスを充填する。この
オゾンガスが収容されている運搬貯蔵容器に加圧した所
定温度以下の希釈ガスを、運搬貯蔵容器内の圧力が所定
圧力になるまで充填する。
Description
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、運搬貯蔵容器内に所定
濃度のオゾンガスを加圧して充填する方法に関する。
濃度のオゾンガスを加圧して充填する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に運搬貯蔵容器への高圧ガスの充填
は、圧縮機で圧縮された高圧ガスを貯蔵運搬容器内に注
入して充填されるのであるが、圧縮機での圧縮は断熱圧
縮に近いため、T2/T1=(P2/P1)(γ -1/γ )の関
係式が成立する。このため、例えば酸素を20℃・1気
圧から50気圧に一段で圧縮すると、その到達温度は約
620℃となる。自然放熱したり、圧縮ガスを冷却水で
強制冷却したりすることを考慮しても、200℃に近い
温度になることは免れない。
は、圧縮機で圧縮された高圧ガスを貯蔵運搬容器内に注
入して充填されるのであるが、圧縮機での圧縮は断熱圧
縮に近いため、T2/T1=(P2/P1)(γ -1/γ )の関
係式が成立する。このため、例えば酸素を20℃・1気
圧から50気圧に一段で圧縮すると、その到達温度は約
620℃となる。自然放熱したり、圧縮ガスを冷却水で
強制冷却したりすることを考慮しても、200℃に近い
温度になることは免れない。
【0003】一方、オゾンのような自己分解性のガスは
温度が高くなるほど自己分解が著しくなることから、こ
のような自己分解性ガスを圧縮する場合に圧縮機を用い
ることは不向きである。このため、従来、オゾンを加圧
状態で貯蔵したものはなく、オゾンを使用する際には使
用個所の近傍でオゾナイザーで生成したものを使用して
いた。
温度が高くなるほど自己分解が著しくなることから、こ
のような自己分解性ガスを圧縮する場合に圧縮機を用い
ることは不向きである。このため、従来、オゾンを加圧
状態で貯蔵したものはなく、オゾンを使用する際には使
用個所の近傍でオゾナイザーで生成したものを使用して
いた。
【0004】本発明は、このような点に着目して、各種
濃度のオゾンガスを加圧状態で貯蔵容器に充填貯蔵する
方法を提供することを目的とする。
濃度のオゾンガスを加圧状態で貯蔵容器に充填貯蔵する
方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、内表面を不動態化処理したオゾンガス
の運搬貯蔵容器に所定濃度のオゾンガスを充填し、オゾ
ンガスが収容されている運搬貯蔵容器に加圧した所定温
度以下の希釈ガスを、運搬貯蔵容器内の圧力が所定圧力
になるまで充填するようにしたことを特徴としている。
めに、本発明は、内表面を不動態化処理したオゾンガス
の運搬貯蔵容器に所定濃度のオゾンガスを充填し、オゾ
ンガスが収容されている運搬貯蔵容器に加圧した所定温
度以下の希釈ガスを、運搬貯蔵容器内の圧力が所定圧力
になるまで充填するようにしたことを特徴としている。
【0006】
【作用】本発明では、所定濃度のオゾンガスを運搬貯蔵
容器内に充填し、オゾンガスが収容されている運搬貯蔵
容器に加圧した所定温度以下の希釈ガスを、運搬貯蔵容
器内の圧力が所定圧力になるまで充填していることか
ら、例えば液化濃縮等により形成した純オゾン(100
VOL%オゾン)を大気圧の状態で運搬貯蔵容器に充填した
後、150気圧で酸素を貯蔵している酸素ボンベから酸
素を容器内圧が50気圧になるまで注入すると、対酸素
比2 VOL%のオゾンを50気圧で貯蔵することができ
る。そして、注入した酸素ガスにより到達する内圧を調
整することにより、任意の濃度のオゾンガスを貯蔵容器
内に充填することができる。
容器内に充填し、オゾンガスが収容されている運搬貯蔵
容器に加圧した所定温度以下の希釈ガスを、運搬貯蔵容
器内の圧力が所定圧力になるまで充填していることか
ら、例えば液化濃縮等により形成した純オゾン(100
VOL%オゾン)を大気圧の状態で運搬貯蔵容器に充填した
後、150気圧で酸素を貯蔵している酸素ボンベから酸
素を容器内圧が50気圧になるまで注入すると、対酸素
比2 VOL%のオゾンを50気圧で貯蔵することができ
る。そして、注入した酸素ガスにより到達する内圧を調
整することにより、任意の濃度のオゾンガスを貯蔵容器
内に充填することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、まず、オゾナイザー等
で生成されたオゾンガスをシリカゲルを用いた濃縮方法
や液化による濃縮方法で濃縮して、純オゾンガス(10
0 VOL%オゾンガス)を得る。こうして得られた純オゾ
ンガスを、内面を不動態化処理した運搬貯蔵容器に注入
して、1気圧(絶対圧)の状態で運搬貯蔵容器に封入す
る。このとき、運搬貯蔵容器は洗浄処理したのち乾燥さ
せ、しかる後真空引きした状態で保管してあることか
ら、純オゾンガスの供給ラインに接続することにより、
純オゾンガスを吸引するだけで運搬貯蔵容器内を1気圧
にすることができるから、オゾンガスを圧縮機で圧縮供
給しなくてもよい。
で生成されたオゾンガスをシリカゲルを用いた濃縮方法
や液化による濃縮方法で濃縮して、純オゾンガス(10
0 VOL%オゾンガス)を得る。こうして得られた純オゾ
ンガスを、内面を不動態化処理した運搬貯蔵容器に注入
して、1気圧(絶対圧)の状態で運搬貯蔵容器に封入す
る。このとき、運搬貯蔵容器は洗浄処理したのち乾燥さ
せ、しかる後真空引きした状態で保管してあることか
ら、純オゾンガスの供給ラインに接続することにより、
純オゾンガスを吸引するだけで運搬貯蔵容器内を1気圧
にすることができるから、オゾンガスを圧縮機で圧縮供
給しなくてもよい。
【0008】内部に1気圧のオゾンガスを封入している
運搬貯蔵容器に、150気圧の圧力で充填されている高
圧酸素ガス容器を接続し、運搬貯蔵容器内の内圧が50
気圧になるまで高圧酸素ガス容器から酸素ガスを徐々に
注入して希釈加圧し、対酸素比2 VOL%のオゾンガスを
50気圧で貯蔵する。このとき、酸素ガスを徐々に注入
して加圧することにより、運搬貯蔵容器内では断熱圧縮
にならず、温度上昇することがあってもガスの温度を2
0〜40℃の範囲に抑えることができ、オゾンの自己分
解を極力抑制することができる。なお、このとき注入す
る希釈用の酸素ガスは冷却したものを使用することが望
ましい。このように冷却した希釈用ガスを使用すると温
度上昇を抑制することができる。
運搬貯蔵容器に、150気圧の圧力で充填されている高
圧酸素ガス容器を接続し、運搬貯蔵容器内の内圧が50
気圧になるまで高圧酸素ガス容器から酸素ガスを徐々に
注入して希釈加圧し、対酸素比2 VOL%のオゾンガスを
50気圧で貯蔵する。このとき、酸素ガスを徐々に注入
して加圧することにより、運搬貯蔵容器内では断熱圧縮
にならず、温度上昇することがあってもガスの温度を2
0〜40℃の範囲に抑えることができ、オゾンの自己分
解を極力抑制することができる。なお、このとき注入す
る希釈用の酸素ガスは冷却したものを使用することが望
ましい。このように冷却した希釈用ガスを使用すると温
度上昇を抑制することができる。
【0009】なお、高圧酸素ガスの注入により、運搬貯
蔵容器内の内圧を20気圧にした場合には、対酸素比5
VOL%のオゾンガスを20気圧で貯蔵することになり、
運搬貯蔵容器内を10気圧にした場合には対酸素比10
VOL%のオゾンガスを10気圧で貯蔵していることにな
る。
蔵容器内の内圧を20気圧にした場合には、対酸素比5
VOL%のオゾンガスを20気圧で貯蔵することになり、
運搬貯蔵容器内を10気圧にした場合には対酸素比10
VOL%のオゾンガスを10気圧で貯蔵していることにな
る。
【0010】また、オゾンガスの対酸素比率が100 V
OL%ではない場合には、そのオゾン濃度と希釈用の酸素
の充填圧力とで、陽気に充填されたオゾンガス濃度が決
定されることになる。例えば、対酸素比80 VOL%のオ
ゾンガスを使用し、充填圧力を50気圧に設定した場合
には、対酸素比1.6 VOL%のオゾンガスを50気圧で
貯蔵することになり、対酸素比80 VOL%のオゾンガス
を内圧が20気圧になる状態に酸素を充填した場合には
対酸素比4 VOL%のオゾンガスを20気圧で貯蔵するこ
とになる。
OL%ではない場合には、そのオゾン濃度と希釈用の酸素
の充填圧力とで、陽気に充填されたオゾンガス濃度が決
定されることになる。例えば、対酸素比80 VOL%のオ
ゾンガスを使用し、充填圧力を50気圧に設定した場合
には、対酸素比1.6 VOL%のオゾンガスを50気圧で
貯蔵することになり、対酸素比80 VOL%のオゾンガス
を内圧が20気圧になる状態に酸素を充填した場合には
対酸素比4 VOL%のオゾンガスを20気圧で貯蔵するこ
とになる。
【0011】上記の実施態様では、希釈用のガスとして
酸素を使用しているが、この希釈用のガスは窒素などの
酸素以外のガスであってもよい。
酸素を使用しているが、この希釈用のガスは窒素などの
酸素以外のガスであってもよい。
【0012】
【発明の効果】本発明では、所定濃度のオゾンガスを運
搬貯蔵容器内に充填し、オゾンガスが収容されている運
搬貯蔵容器に加圧した所定温度以下の希釈ガスを、運搬
貯蔵容器内の圧力が所定圧力になるまで充填しているこ
とから、運搬貯蔵容器に充填したオゾンガスの濃度と、
その容器内に追加充填する所定温度以下の希釈ガス量と
で任意の濃度の加圧オゾンガスを貯蔵容器内に充填する
ことができる。
搬貯蔵容器内に充填し、オゾンガスが収容されている運
搬貯蔵容器に加圧した所定温度以下の希釈ガスを、運搬
貯蔵容器内の圧力が所定圧力になるまで充填しているこ
とから、運搬貯蔵容器に充填したオゾンガスの濃度と、
その容器内に追加充填する所定温度以下の希釈ガス量と
で任意の濃度の加圧オゾンガスを貯蔵容器内に充填する
ことができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 内表面を不動態化処理したオゾンガスの
運搬貯蔵容器に所定濃度のオゾンガスを充填し、オゾン
ガスが収容されている運搬貯蔵容器に加圧した所定温度
以下の希釈ガスを、運搬貯蔵容器内の圧力が所定圧力に
なるまで充填するようにしたオゾンガスの充填方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP439397A JPH10196891A (ja) | 1997-01-14 | 1997-01-14 | オゾンガスの充填方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP439397A JPH10196891A (ja) | 1997-01-14 | 1997-01-14 | オゾンガスの充填方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10196891A true JPH10196891A (ja) | 1998-07-31 |
Family
ID=11583118
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP439397A Pending JPH10196891A (ja) | 1997-01-14 | 1997-01-14 | オゾンガスの充填方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10196891A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006085135A2 (en) * | 2004-12-21 | 2006-08-17 | L'air Liquide, Societe Anonyme Pour L'etude Et L'exploitation Des Procedes Georges Claude | Dosing liquids with pressurized ozone |
JP2007222714A (ja) * | 2006-02-21 | 2007-09-06 | Iwatani Internatl Corp | 高濃度オゾン水製造装置 |
JP2008524111A (ja) * | 2004-12-21 | 2008-07-10 | レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード | 液体に加圧されたオゾンを供給する方法 |
-
1997
- 1997-01-14 JP JP439397A patent/JPH10196891A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006085135A2 (en) * | 2004-12-21 | 2006-08-17 | L'air Liquide, Societe Anonyme Pour L'etude Et L'exploitation Des Procedes Georges Claude | Dosing liquids with pressurized ozone |
WO2006085135A3 (en) * | 2004-12-21 | 2007-03-15 | Airliquide Sa A Directoire Et | Dosing liquids with pressurized ozone |
JP2008524111A (ja) * | 2004-12-21 | 2008-07-10 | レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード | 液体に加圧されたオゾンを供給する方法 |
JP2007222714A (ja) * | 2006-02-21 | 2007-09-06 | Iwatani Internatl Corp | 高濃度オゾン水製造装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040106 |