JPH10190013A - ダイオード装置 - Google Patents

ダイオード装置

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JPH10190013A
JPH10190013A JP8357673A JP35767396A JPH10190013A JP H10190013 A JPH10190013 A JP H10190013A JP 8357673 A JP8357673 A JP 8357673A JP 35767396 A JP35767396 A JP 35767396A JP H10190013 A JPH10190013 A JP H10190013A
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JP
Japan
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electrode plate
slot
signal
diode
anode
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JP8357673A
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English (en)
Inventor
Yohei Ishikawa
容平 石川
Koichi Sakamoto
孝一 坂本
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャパシタンスやインダクタンス等の寄生成
分をなくすことにより、高周波用ダイオードの特性劣化
やばらつき等を低減させる。 【解決手段】 カソード側電極板23と、アノード側電
極板25a及びスロット用電極板25b,25cとの間
にスロット線路30a,30bを形成する。アノード側
電極板25aとスロット用電極板25b,25cは、薄
膜キャパシタンス28を介して接続する。スロット線路
30a,30b内には活性領域32が形成され、カソー
ド側電極板23から延出したカソード電極34を活性領
域にオーミック接合させ、アノード側電極板25aから
延出したアノード電極33を活性領域32にショットキ
ー接合してダイオード素子31を形成する。しかして、
スロット線路30aから入力したRF信号とスロット線
路30bから入力したLO信号をミキシングして、アノ
ード側電極板25aから取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダイオード装置に関
する。特に、準ミリ波及びミリ波領域で使用されるダイ
オード素子に、スロットタイプの入出力構造を備えたダ
イオード装置に関する。
【0002】
【従来の技術】変調、逓倍、整流用などのミリ波及び準
ミリ波の回路モジュールには、高周波用ダイオードが用
いられている。図1は現在よく使用されている高周波用
ダイオード1を示す斜視図である。これはショットキー
バリアダイオード(SBD)であって、上面中央部にア
ノード電極2が形成され、下面にはカソード電極3が設
けられている。しかして、この高周波用ダイオード1
は、下面のカソード電極3を回路基板のボンディングパ
ッド4上にダイボンドされ、上面のアノード電極2をボ
ンディングワイヤ5によって回路基板のボンディンブパ
ッド6に接続される。そして、高周波信号(以下、RF
信号という)はボンディングワイヤ5を通してアノード
電極2に入力し、カソード電極6からボンディングパッ
ド4を通して出力される。
【0003】しかし、このような高周波帯(特に、ミリ
波帯)で使用される高周波用ダイオード1にあっては、
よく知られているように、信号がボンディングワイヤ5
を伝搬するとき、ボンディングワイヤ5の寄生インダク
タンスによって高周波特性が劣化させられる。さらに、
ボンディングワイヤ5は、長さやボンディング位置がば
らつくため、高周波特性のばらつきを増大させている。
【0004】また、図2に示す高周波用ダイオード(シ
ョットキーバリアダイオード)11は、アノード電極1
2に導通したバンプ電極13とカソード電極14に導通
したバンプ電極15を上面に設けたものであり、回路基
板上にフェースダウンでフリップチップ実装されるよう
になっている。
【0005】このような高周波用ダイオード11では、
高周波特性のばらつきは減少するが、高周波特性の劣化
は解決されない。すなわち、このような構造の高周波用
ダイオード11では、アノード電極12のすぐ近くにカ
ソード電極14が位置しているので、アノード及びカソ
ード電極12,14間に寄生キャパシタンスが存在し、
高周波特性を劣化させている。さらに、アノード電極1
2及びカソード電極14からバンプ電極13,15まで
引き延ばした配線部分16,17と回路基板との間に寄
生キャパシタンスが生じるので、寄生インダクタンスが
減少しても寄生キャパシタンスが増加し、高周波特性劣
化の本質的解決には至らなかった。
【0006】このように従来の高周波用ダイオードで
は、高周波特性の劣化を抑えることがきわめて困難で、
素子製造の歩留りを低下させていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は叙上の従来例
の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、キャパシタンスやインダクタンス等の寄生成分
をなくすことにより、高周波用ダイオードの特性劣化や
ばらつき等を低減させることにある。
【0008】
【発明の開示】請求項1に記載のダイオード装置は、半
導体基板上に形成された電極板間に信号入出力用スロッ
ト線路が設けられ、当該スロット線路において半導体基
板に活性領域が形成され、前記スロット線路を挟む各電
極板から延出されたアノード電極及びカソード電極をそ
れぞれ前記活性領域に接合させてダイオード素子が形成
されていることを特徴としている。
【0009】ここで、前記スロット線路及び前記ダイオ
ード素子は、請求項2に記載の実施態様のように、それ
ぞれ複数設けられていてもよい。
【0010】本発明のダイオード装置にあっては、半導
体基板上に形成された活性層、アノード電極及びドレイ
ン電極によってダイオード素子が構成されており、高周
波信号は半導体基板上のスロット線路を通じて電磁波の
形態で伝搬して入出力される。
【0011】従って、このダイオード装置にあっては、
ダイオード素子の信号入出力部における寄生インダクタ
ンスや寄生キャパシタンス等を小さくすることができ、
ダイオード装置における高周波特性の劣化を防止するこ
とができる。また、ダイオード装置と外部のマイクロス
トリップ線路との接続も容易にすることができる。よっ
て、従来の高周波用ダイオードが抱えていた課題である
寄生インダクタンスや寄生キャパシタンスが本質的に発
生しにくく、高周波用のダイオード装置が本来持つ高周
波特性を最大限に発揮できる。
【0012】さらに、このダイオード装置では、スロッ
ト線路以外の大部分を電極板で覆うことができるので、
ミリ波デバイスで問題となる不要な表面波も抑圧するこ
とができる。
【0013】請求項3に記載の実施態様は、請求項1又
は2に記載のダイオード装置において、前記電極板のう
ち少なくとも1つの電極板が、キャパシタンスを介して
結合された複数の部分に分割されていることを特徴とし
ている。
【0014】この実施態様にあっては、電極板を複数の
部分に分割してキャパシタンスで結合することにより、
スロット線路を構成する電極板を高周波的にはグランド
状態に保ったままで、ダイオード素子に直流バイアス電
圧を印加することができる。
【0015】請求項4に記載の実施態様は、請求項1、
2又は3に記載のダイオード装置において、活性領域の
両側に設けられた前記スロット線路からそれぞれ信号を
入力し、両信号のミキシング信号をいずれかの電極板か
ら取り出すようにしたことを特徴としている。
【0016】このような実施態様によれば、本発明のダ
イオード素子を整流用などだけでなく、ミキシング用に
も用いることができる。しかも、入力信号とミキシング
信号とを別々の電極から入出力できるので、ダイオード
装置を実装する回路基板側で分離回路を省略できる、回
路モジュール全体を小型化できる利点がある。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図3は本発明の一実施形態によるダ
イオード装置21を示す平面図であって、シングル型の
ミリ波用ミキサーダイオードとして用いられるものであ
る。また、図4は図3のX1部拡大斜視図、図5は図4
のX2−X2線断面図、図6は図3のX3−X3線断面
図、図7は図3のX4−X4線断面図である。
【0018】半絶縁性GaAs基板22の表面の一部領
域には活性領域(n型GaAs領域)32が形成されて
おり、活性領域32を挟んで一方領域にはカソード側電
極板23が設けられ、他方領域にはアノード側電極板2
5aとスロット用電極板25b,25cが設けられてい
る。カソード側電極板23は、GaAs基板22のほぼ
左右全幅にわたって延びており、カソード側電極板23
の左右両端部の下面では、GaAs基板22にバイアホ
ール24が設けられており、カソード側電極板23の左
右両端部はそれぞれバイアホール24を介してGaAs
基板22の下面に導通している。
【0019】また、アノード側電極板25aの後端部下
面では、図7に示すように、GaAs基板22にバイア
ホール26が設けられており、DC電源用のアノード側
電極板25aはバイアホール26を介してGaAs基板
22の下面に導通している。アノード側電極板25aの
両側には、RF信号用のスロット用電極板25b,25
cが配設されており、スロット用電極板25b,25c
も、GaAs基板22に設けられているバイアホール2
7を介してGaAs基板22の下面に導通している。さ
らに、図6に示すように、アノード側電極板25aの両
側部とスロット用電極板25b,25cとは絶縁体層
(誘電体層)29を介して重なり合っており、アノード
側電極板25aとスロット用電極板25b,25cとに
よって薄膜キャパシタ28が構成されている。ここで、
薄膜キャパシタ28の容量は、RF信号に対して通過特
性となるような値が選択されている(例えば、RF信号
が約60Hzでは、0.3pF以上)。従って、アノー
ド側電極板25aとスロット用電極板25b,25cと
は、直流的には絶縁状態となっているが、高周波的には
薄膜キャパシタ28を介してほぼ短絡状態となってい
る。
【0020】また、実装状態においては、後述のよう
に、バイアホール24,27はグランドに接続され、カ
ソード側電極板23及びスロット用電極板25b,25
cは高周波的には接地状態となる。一方、アノード側電
極板25aには、バイアホール26を介して直流バイア
ス電圧が印加される。
【0021】図4及び図5に示すように、GaAs基板
22表面の活性領域32はメサ型に形成されており、ア
ノード側電極板25aから活性領域32の上面に向けて
アノード電極33が延出されており、アノード電極33
の先端は活性領域32にショットキー接合している。ま
た、カソード側電極板23から延出されたカソード電極
34は2股状に形成されており、アノード電極33を挟
むようにして活性領域32の両側面及び上面にオーミッ
ク接合している。しかして、この活性領域32にショッ
トキー接合するアノード電極33とオーミック接触する
カソード電極34とによって、ダイオード素子(ショッ
トキーバリアダイオード)31が構成されている。
【0022】上記カソード側電極板23とスロット用電
極板25b,25cとの間には、ほぼ一定幅のスロット
線路30a,30bが構成されており、ダイオード素子
31の左右両側からはスロット線路30a,30bを通
して電磁波の形態の高周波信号が入力される。例えば、
ミキシング用に用いる場合には、一方のスロット線路3
0aにはRF信号が入力され、他方のスロット線路30
bには局部発振信号(以下、LO信号という)が入力さ
れる。
【0023】ダイオード素子31は、バイアホール26
を通してアノード側電極板25aに印加される直流バイ
アス電圧によって動作状態を制御される。すなわち、ス
ロット用電極板25bとカソード側電極板23の間のス
ロット線路30aからRF信号が入力され、スロット用
電極板25cとカソード側電極板23との間のスロット
線路30bからLO信号が入力されているとき、直流バ
イアス電圧を調整してダイオード素子31がオン状態と
なるようにしてあれば、スロット線路30a,30bを
伝搬してきたRF信号及びLO信号によりダイオード素
子31に電流が流れ、RF信号とLO信号とのミキシン
グが行なわれる。例えば、RF信号の周波数が60GH
z、LO信号の周波数が61GHzの時、ミキシングさ
れた中間周波信号(以下、IF信号という)は1GHz
となる。ここで、薄膜キャパシタ28の容量を0.5p
F程度にしておくと、薄膜キャパシタ28は、RF信号
及びLO信号に対しては低インピーダンス(通過特性)
となるが、IF信号に対しては薄膜キャパシタ28は高
インピーダンス(阻止特性)となる。従って、RF信号
及びLO信号は、スロット線路30a,30b内をスロ
ット用電極板25b,25cからアノード側電極板25
aへと伝搬してダイオード素子31に達するが、ダイオ
ード素子31で発生したIF信号はスロット線路30
a,30b(スロット用電極板25b,25c)へは伝
搬せず、アノード側電極板25aから出力される。
【0024】これに対し、ダイオード素子31が常にオ
フ(非導通)状態となるように直流バイアス電圧が印加
されていると、RF信号は右方のスロット線路30bへ
通過すると共にLO信号は左方のスロット線路30aへ
通過し、ミキシング信号は出力されない。
【0025】図8は上記ダイオード装置21をミキサー
として使用する場合の回路基板41への実装形態を示
す。回路基板41は、ミリ波用誘電体基板42の表面
に、図9のようなパターンで、銅箔のような電極43,
44と信号線45を設けたものであって、グランド電位
の電極43及び44間にはスロット線路46a,46b
が形成され、電極44,44間に位置するストライプ状
の信号線45によってコプレナ線路47が形成されてい
る。ダイオード装置21は、図9に2点鎖線で示した位
置に実装され、バイアホール24によってカソード側電
極板23が電極43に接続され、バイアホール27によ
ってスロット用電極板25b,25cが電極44に接続
され、バイアホール26によってアノード側電極板25
aがコプレナ線路47の信号線45に接続される。
【0026】ここで、回路基板41のスロット線路46
a,46bとダイオード装置21のスロット線路30
a,30bとは、インピーダンス整合がとられている。
また、ダイオード素子31のアノード及びカソード電極
33,34間には、信号線45を介して直流バイアス電
圧が印加される。
【0027】図8における矢印は、回路基板41及びダ
イオード装置21のスロット線路46a,46b,30
a,30b内における電磁波の伝搬状態を示している。
回路基板41のスロット線路46aを伝搬してきたRF
信号はバイアホール24,27を介してダイオード装置
21のスロット線路30aに入り、回路基板41のスロ
ット線路46bを伝搬してきたLO信号はバイアホール
24,27を介してダイオード装置21のスロット線路
30bに入り、互いに反対側のスロット線路30a,3
0bからダイオード素子31に入力したRF信号とLO
信号は、ダイオード素子31によりミキシングされる。
ダイオード素子31がオン状態になっていれば、ダイオ
ード素子31でミキシングされたIF信号は、アノード
側電極板25aから出力され、バイアホール26を介し
てコプレナ線路47へと伝搬し、ここから外部へ取り出
される。
【0028】なお、ダイオード装置21のスロット線路
30a,30bの幅は、回路基板41との入出力インピ
ーダンスの整合を考慮して決定される。回路基板41の
特性インピーダンスには、50〜100Ωがよく用いら
れるので、各スロット線路30a,30bの幅を0.1
0〜0.05mmとすれば、ミリ波帯(40〜60GH
z)で入出力インピーダンスの整合をとることができ
る。また、ダイオード装置21のGaAs基板22の厚
さは、スロット線路30a,30bの接続ロスが少な
く、かつ、バイアホール24,26,27の形成を容易
にするため、0.05〜0.13mmが好ましい。
【0029】(第2の実施形態)図10は本発明の別な
実施形態によるダイオード装置51を示す平面図であ
る。これは、GaAs基板22上にシングル型のミリ波
用ミキサーダイオードを2個並列に並べたバランス型の
ミリ波用ミキサーダイオードである。このダイオード装
置51にあっては、GaAs基板22上に配置された3
つの電極板52,53,54の間に2組のスロット線路
59a,59b;60a,60bが並列に形成されてい
る。52はアノード側電極板、54はカソード側電極
板、53はアノード側及びカソード側電極板を兼ねた兼
用電極板であって、アノード側電極板52と兼用電極板
53の間に一方のスロット線路59a,59bが形成さ
れ、兼用電極板53とカソード側電極板54の間に他方
のスロット線路60a,60bが形成されている。アノ
ード側電極板52と兼用電極板53との間のスロット線
路59a,59bにはメサ型の活性領域32が形成さ
れ、アノード側電極板52から活性領域32に延出され
たアノード電極33は活性領域32にショットキー接合
し、兼用電極板53から活性領域32に延出されたカソ
ード電極34は活性領域32にオーミック接合し、図4
と同様なショットキー接合のダイオード素子31が形成
されている。同様に、兼用電極板53とカソード側電極
板54との間のスロット線路60a,60bにもメサ型
の活性領域32が形成され、兼用電極板53から活性領
域32に延出されたアノード電極33は活性領域32に
ショットキー接合し、カソード側電極板54から活性領
域32に延出されたカソード電極34は活性領域32に
オーミック接合し、図4と同様なショットキー接合のダ
イオード素子31が形成されている。
【0030】アノード側電極板52の両端部では、Ga
As基板22にバイアホール55が形成され、アノード
側電極板52はバイアホール55を介してGaAs基板
22の下面に導通している。兼用電極板53の両端部及
びほぼ中央部では、それぞれGaAs基板22にバイア
ホール56,57が形成され、兼用電極板53はバイア
ホール56,57を介してGaAs基板22の下面に導
通している。さらに、カソード側電極板54の両端部で
も、GaAs基板22にバイアホール58が形成され、
カソード側電極板54はバイアホール58を介してGa
As基板22の下面に導通している。
【0031】図11はシングルバランス型のミキサーと
して使用する場合の、上記ダイオード装置51の回路基
板61への実装形態を示す平面図である。このダイオー
ド装置51を実装するための回路基板61は、誘電体基
板42の表面に、図12のようなパターンで電極62〜
66及び信号線67を設けたものであって、グランド電
位の電極62,63及び65の間にはY字状に分岐した
スロット線路69a,70aが形成され、グランド電位
の電極62及び64の間、グランド電位の電極64及び
66の間にもそれぞれスロット線路69b,70bが形
成されている。また、電極65,66の間に位置するス
トライプ状の信号線67によってコプレナ線路71が形
成されており、信号線67の先端にはパッド部68が形
成されている。
【0032】ダイオード装置51は、図12に2点鎖線
で示した位置に実装され、バイアホール55によってア
ノード側電極板52が電極62に接続され、バイアホー
ル56によって兼用電極板53が電極63,64に接続
され、バイアホール57によって兼用電極板53が信号
線67のパッド部68に接続され、バイアホール58に
よってカソード側電極板54が電極65,66に接続さ
れる。
【0033】しかして、Y字状に分岐したスロット線路
69a,70aで同相に分かれたRF信号は、ダイオー
ド装置51の各スロット線路59a,60aへ同相で伝
搬して各ダイオード素子31に入力する。また、スロッ
ト線路69b,70bからは互いに逆相となるようにし
てLO信号が伝搬し、それぞれダイオード装置51のス
ロット線路59b,60bを通って各ダイオード素子3
1に入力される。こうしてダイオード装置51は、シン
グルバランス構成のミキサーとして動作し、RF信号と
LO信号とがミキシングされたIF信号は、中央の兼用
電極板53からバイアホール57を経由して回路基板6
1のコプレナ線路71(信号線67)から取り出され
る。
【0034】ここで、2つのスロット線路59a,59
bと60a,60bの間の距離(つまり、兼用電極板5
3の幅)は、両スロット線路59a,59bと60a,
60bを伝搬するRF信号及びLO信号の相互干渉を防
ぎ、また、バイアホール57を通して信号線67と接続
するため、0.2mm以上離す必要がある。また、兼用
電極板53の下面にあるバイアホール57は、両スロッ
ト線路59b,60bが逆相モードで動作することがで
きるよう、アノード側電極板52の縁とカソード側電極
板54の縁から等距離の中央部に配置している。
【0035】なお、RF信号とLO信号の位相関係は入
れ替えても同様の動作が可能である。すなわち、RF信
号を逆相となるようにして入力させ、LO信号を同相と
なるようにして入力させてもよい。
【0036】(第3の実施形態)また、同上の実施形態
においては、図13に示すダイオード装置76のよう
に、兼用電極板(53)を3つに分割し、分割された各
電極板53a,53b,53cどうしを薄膜キャパシタ
28,28によって容量結合させてもよい。
【0037】(第4の実施形態)図14は、第2の実施
形態のダイオード装置51のスロット線路59b,60
bと回路基板77のスロット線路69b,70bに逆相
でLO信号を入力させるための構成を示す図である。こ
の実施形態に用いられている回路基板77の表面の電極
パターンは、スロット線路69b,70bの端部が屈曲
している以外は、図12の回路基板とほぼ同じである。
回路基板77の裏面には、LO信号を発生させるための
発振回路78と、マイクロストリップライン79が設け
られている。発振回路78はマイクロストリップライン
79の中央部に接続されており、マイクロストリップラ
イン79の両端は誘電体基板42を介してスロット線路
69b,70bの端部と電気的結合している。
【0038】しかして、発振回路78から出力されたL
O信号はマイクロストリップライン79によって2方向
へ出力され、スロット線路69b、70bへ互いに逆位
相となって伝搬する。
【0039】(第5の実施形態)図15は本発明のさら
に別な実施形態によるダイオード装置81の構成を示す
平面図である。このダイオード装置81は、例えば半波
整流器として用いられるものであって、GaAs基板2
2の表面に形成されたカソード側電極板23とアノード
側電極板25間にスロット線路30a,30bが形成さ
れており、カソード側電極板23から延出されたカソー
ド電極34をメサ型の活性領域32にオーミック接合さ
せ、アノード側電極板25から延出されたアノード電極
33を活性領域32にショットキー接合させることによ
り、スロット線路30a,30bを横切るようにして図
4のような構造のダイオード素子31を設けている。
【0040】このダイオード装置81にあっては、直流
バイアス電圧が用いられておらず、アノード側電極板2
5からカソード側電極板23へと向けてのみ電流が流れ
るので、一方のスロット線路30aから入力されたRF
信号は、半波整流されて他方のスロット線路30bから
出力される。
【0041】(第6の実施形態)図16は本発明のさら
に別な実施形態によるダイオード装置82の構成を示す
平面図である。このダイオード装置82では、カソード
側電極板23とアノード側電極板25a及びスロット用
電極板25b,25cとの間にスロット線路30a,3
0bが形成されており、カソード側電極板23から延出
されたカソード電極34を活性領域32にオーミック接
合させ、アノード側電極板25aから延出されたアノー
ド電極33を活性領域32にショットキー接合させるこ
とによりダイオード素子31を形成している。また、ア
ノード側電極板25aとスロット用電極板25b,25
cとは、薄膜キャパシタ28を介して容量結合されてお
り、アノード側電極板25aには、直流バイアス電圧を
印加できるようになっている。
【0042】このダイオード装置82では、一方のスロ
ット線路30aからRF信号が入力され、他方のスロッ
ト線路30bからRF信号が出力されるが、そのとき直
流バイアス電圧の掛け方によってRF信号の伝搬の仕方
が変わる。例えば、ダイオード素子31に逆バイアスと
なるように直流バイアス電圧を加えてダイオード素子3
1をオフ状態に保ってRF信号を通過させたり、ダイオ
ード素子31に順バイアスとなるように直流バイアス電
圧を加えてダイオード素子31をオン状態に保ってRF
信号を遮断したりすることによって、スイッチとして用
いることができる。
【0043】なお、上記各実施形態においては、ダイオ
ード装置を誘電体基板に接続するための手段としてバイ
アホールを用い、ダイオード装置をフェイスアップで実
装した場合について説明したが、これに限るものでな
く、バンプ電極を用いてフェイスダウンで実装してもよ
い。
【0044】また、上記各実施形態においては、n型G
aAs層からなる活性領域にアノード電極をショットキ
ー接合させると共にカソード電極をオーミック接合させ
たショットキー接合型のダイオード素子を用いている
が、これ以外のダイオード素子を用いてもよい。例え
ば、シリコン基板の表面に形成されたpn接合型のダイ
オード素子でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の高周波用ダイオードを示す斜視図であ
る。
【図2】従来の別な高周波用ダイオードを示す斜視図で
ある。
【図3】本発明の一実施形態によるダイオード装置を示
す平面図である。
【図4】図3のX1部拡大斜視図である。
【図5】図4のX2−X2線断面図である。
【図6】図3のX3−X3線断面図である。
【図7】図3のX4−X4線断面図である。
【図8】同上のダイオード装置を回路基板上に実装した
状態を示す平面図である。
【図9】同上の回路基板を示す平面図である。
【図10】本発明の別な実施形態によるダイオード装置
を示す平面図である。
【図11】同上のダイオード装置を回路基板上に実装し
た状態を示す平面図である。
【図12】同上の回路基板を示す平面図である。
【図13】本発明のさらに別な実施形態によるダイオー
ド装置を回路基板上に実装した状態を示す平面図であ
る。
【図14】本発明のさらに別な実施形態によるダイオー
ド装置を回路基板上に実装した状態を示す平面図であ
る。
【図15】本発明のさらに別な実施形態によるダイオー
ド装置を示す平面図である。
【図16】本発明のさらに別な実施形態によるダイオー
ド装置を示す平面図である。
【符号の説明】
22 GaAs基板 23,54 カソード側電極板 25a,25,52 アノード側電極板 53 兼用電極板 25b,25c スロット用電極板 28 薄膜キャパシタ 30a,30b,59a,59b,60a,60bダイ
オード装置のスロット線路 31 ダイオード素子 33 アノード電極 34 カソード電極 41 回路基板 46a,46b,69a,69b,70a,70b回路
基板のスロット線路 47 コプレナ線路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された電極板間に信
    号入出力用スロット線路が設けられ、当該スロット線路
    において半導体基板に活性領域が形成され、前記スロッ
    ト線路を挟む各電極板から延出されたアノード電極及び
    カソード電極をそれぞれ前記活性領域に接合させてダイ
    オード素子が形成されていることを特徴とするダイオー
    ド装置。
  2. 【請求項2】 前記スロット線路及び前記ダイオード素
    子がそれぞれ複数設けられていることを特徴とする、請
    求項1に記載のダイオード装置。
  3. 【請求項3】 前記電極板のうち少なくとも1つの電極
    板は、キャパシタンスを介して結合された複数の部分に
    分割されていることを特徴とする、請求項1又は2に記
    載のダイオード装置。
  4. 【請求項4】 活性領域の両側に設けられた前記スロッ
    ト線路からそれぞれ信号を入力し、両信号のミキシング
    信号をいずれかの電極板から取り出すようにしたことを
    特徴とする、請求項1、2又は3に記載のダイオード装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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