JPH10188176A - オートサンプラの液漏れ検知装置 - Google Patents

オートサンプラの液漏れ検知装置

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Publication number
JPH10188176A
JPH10188176A JP8346214A JP34621496A JPH10188176A JP H10188176 A JPH10188176 A JP H10188176A JP 8346214 A JP8346214 A JP 8346214A JP 34621496 A JP34621496 A JP 34621496A JP H10188176 A JPH10188176 A JP H10188176A
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JP
Japan
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liquid
sampling
detecting
autosampler
beverage
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Application number
JP8346214A
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English (en)
Inventor
Yasuhisa Nakanishi
安久 仲西
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Kirin Brewery Co Ltd
Original Assignee
Kirin Brewery Co Ltd
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Publication date
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  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)
  • Emergency Alarm Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体のサンプリングの際の液漏れを自動的に
検知することができるオートサンプラの液漏れ検知装置
を提供する。 【解決手段】 液体注入位置に順次移動されてきて位置
決めされるサンプリング部材に自動的に所定量の液体を
注入してサンプリングを行うオートサンプラに取り付け
られて、サンプリング部材に液体を注入する際の液漏れ
を検知する装置であって、オートサンプラの飲料注入タ
ップ12の下方に配置されて飲料注入タップ12とサン
プリングホルダ連結用ナット22の連結部から漏れ出し
て落下してくる液体を受けとめる受バットPと、この受
バットPに取り付けられて受バットP内に液体が溜まっ
たことを検知する液体レベル検知センサKと、この液体
レベル検知センサKによって受バットP内に液体が溜ま
ったことが検知された際に液漏れの警報を行う液漏れ警
報部材とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オートサンプラ
によって液体の品質検査等のために製造ラインから液体
をサンプリングする際に、液漏れが発生しているか否か
を検知する液漏れ検知装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】一般に、飲料等の液体
を製造する製造工場においては、製造ラインから製造工
程にある液体製品が抜き出されてサンプリングされ、そ
の液体の製造状態や品質等の検査が行われる。
【0003】例えば、ビール等の発酵飲料の製造工場に
おいては、製造された発酵飲料中における酵母や雑菌等
の微生物状態を検査することが不可欠である。このよう
な発酵飲料工場等において発酵飲料中の微生物状態の検
査のために行われるサンプリングは、例えばフィルタに
よってパイプラインから抜き出された発酵飲料を濾過し
てこの発酵飲料中の微生物を捕集する等の方法によって
行われる。そして、このサンプリングを行ったフィルタ
を検査することにより、発酵飲料中に含まれる有用微生
物の数や雑菌の数等の検出が行われる。
【0004】上記のような微生物検査のためのサンプリ
ングにおいては、単位量の飲料中の微生物の数が問題と
なるために、サンプリング装置においてサンプリングの
際に液漏れが生じて微生物捕集用のフィルタを設定され
た量の液体が通過しなかった場合には、正確な検査が行
えなくなる。
【0005】このため、サンプリングの際に液漏れが発
生した場合には、そのときの微生物捕集用フィルタを検
査から外す必要があるが、サンプリングを自動的に行う
オートサンプラについては、オペレータが常時監視して
いない場合が多く、サンプリング時の液漏れの発生の発
見が困難である。
【0006】また、上記のようなサンプリングは無菌室
内で行われるが、液漏れが発生した場合にはこの無菌室
内が汚染される虞がある。このような液体をサンプリン
グする際の問題は、上記のような発酵飲料中の微生物状
態の検査のためのサンプリングに限らず、他の飲料や飲
料以外の液体のサンプリングの際にも生じる。
【0007】この発明は、上記のような、オートサンプ
ラによって液体をサンプリングする際の問題点を解決す
るために為されたものである。すなわち、この発明は、
液体のサンプリングの際の液漏れを自動的に検知するこ
とができるオートサンプラの液漏れ検知装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明によるオートサンプラの液漏れ検知装置
は、液体注入位置に順次移動されてきて位置決めされる
サンプリング部材に自動的に所定量の液体を注入してサ
ンプリングを行うオートサンプラに取り付けられて、サ
ンプリング部材に液体を注入する際の液漏れを検知する
装置であって、オートサンプラの液体注入位置の下方に
配置されて液体注入位置から落下してくる液体を受けと
める液体受け部材と、この液体受け部材に取り付けられ
て液体受け部材内に液体が溜まったことを検知する液体
検知部材と、この液体検知部材によって液体受け部材内
に液体が溜まったことが検知された際に液漏れの警報を
行う液漏れ警報部材とを備えていることを特徴としてい
る。
【0009】この第1の発明によるオートサンプラの液
漏れ検知装置は、液体のサンプリングを自動的に行うオ
ートサンプラにおいて、液体注入位置に順次移動されて
きて位置決めされたサンプリング部材にサンプリングを
行う液体が注入される際に液漏れが生じると、この漏れ
出した液体は、液体注入位置からその下方に配置された
液体検知部材内に落下する。そして、この漏れ出して液
体検知部材内に溜まった液体が液体検知部材によって検
知されると、液漏れ警報部材が警報を行ってオペレータ
にサンプリングを行う液体に液漏れが生じたことが知ら
される。
【0010】以上のように、この第1の発明によれば、
自動的にサンプリングを行うオートサンプラにおいてサ
ンプリング対象の液体が漏れ出した場合であっても、そ
の液漏れが自動的に検知されるので、オートサンプラに
よって無人の状態でサンプリングが行われている場合で
あっても、規定量の液体がサンプリングされていないサ
ンプリング部材が検査の対象になるのを防止することが
できる。
【0011】上記目的を達成するために、第2の発明に
よるオートサンプラの液漏れ検知装置は、第1の発明の
構成に加えて、液体検知部材が、液体受け部材内に溜ま
った液体の液面の上昇を検出することによって液体受け
部材内の液体を検知する検知部材であることを特徴とし
ている。
【0012】この第2の発明によるオートサンプラの液
漏れ検知装置は、液体検知部材が、例えば超音波等の手
段によって液体受け部材内の液体の液面が上昇したこと
を検出することにより、液体受け部材内に液漏れの発生
によって液体が溜まったことを検知する。
【0013】上記目的を達成するために、第3の発明に
よるオートサンプラの液漏れ検知装置は、第1の発明の
構成に加えて、液体検知部材が、液体受け部材に取り付
けられた一対の電極を有し、この一対の電極間に液体受
け部材内に溜まった液体を介して電流が導通されること
により液体受け部材内の液体を検知する検知部材である
ことを特徴としている。
【0014】この第3の発明によるオートサンプラの液
漏れ検知装置は、液体受け部材内に液漏れによって導電
性を有する液体が溜まると、この液体を介して液体検知
部材の一対の電極間に電流が流れるので、この電流の導
通により、液体受け部材内に液漏れの発生によって液体
が溜まったことを検知する。
【0015】上記目的を達成するために、第4の発明に
よるオートサンプラの液漏れ検知装置は、液体注入位置
に順次移動されてきて位置決めされるサンプリング部材
に自動的に所定量の液体を注入してこの液体をサンプリ
ング部材によって濾過することによりサンプリングを行
うオートサンプラに取り付けられて、サンプリング部材
に液体を注入する際の液漏れを検知する装置であって、
サンプリング部材に注入されて濾過された液体を排出す
る排出部材に取り付けられてこの排出部材の温度を検出
して温度検出信号を出力する温度検出部材と、この温度
検出部材から入力される温度検出信号に基づいて排出部
材の温度変化を検出して温度変化があった際に液漏れの
警報を行う液漏れ警報部材とを備えていることを特徴と
している。
【0016】この第4の発明によるオートサンプラの液
漏れ検知装置は、注入される液体を濾過することによっ
てサンプリングを自動的に行うオートサンプラにおい
て、液体注入位置に順次移動されてきて位置決めされた
サンプリング部材にサンプリングを行う液体が注入され
て濾過されると、この濾過後の液体は排出部材によって
排出されるが、この時、排出部材は、排出する液体によ
って冷却される(または加温される)。この時、排出部
材から規定の量の液体が排出されている場合には、この
排出部材は一定の温度に保たれるが、サンプリング部材
への液体の注入時に液漏れが生じると、排出部材から規
定量の液体が排出されなくなるため、この排出部材の温
度が上昇または下降して変化する。温度検出部材がこの
排出部材の温度を検出して温度検出信号を液漏れ警報部
材に出力し、液漏れ警報部材が排出部材の温度変化を検
出すると液漏れの警報を行う。
【0017】以上のように、この第4の発明によれば、
自動的にサンプリングを行うオートサンプラにおいてサ
ンプリング対象の液体が液漏れした場合であっても、そ
の液漏れが自動的に検知されるので、このオートサンプ
ラによって無人の状態でサンプリングが行われている場
合であっても、規定量の液体がサンプリングされていな
いサンプリング部材が検査の対象になるのを防止するこ
とができる。
【0018】上記目的を達成するために、第5の発明に
よるオートサンプラの液漏れ検知装置は、第4の発明の
構成に加えて、オートサンプラの液体注入位置の下方の
位置に配置されて液体注入位置から落下してくる液体を
受けとめる液体受け部材と、この液体受け部材に取り付
けられて液体受け部材内に液体が溜まったことを検知す
る液体検知部材とをさらに備え、液漏れ警報部材が、液
体検知部材によって液体受け部材内に液体が溜まったこ
とが検知された際に液漏れの警報を行うことを特徴とし
ている。
【0019】この第5の発明によるオートサンプラの液
漏れ検知装置は、第4の発明の温度検出部材による液漏
れ検知に加えて、液漏れが生じた際にこの漏れ出した液
体が液体注入位置からその下方に配置された液体検知部
材内に落下して溜まると、この溜まった液体が液体検知
部材によって検知されて、液漏れ警報部材が警報を行
う。
【0020】上記第5の発明によれば、液体のサンプリ
ングの際の液漏れを自動的に検出出来るとともに、この
液漏れの検知を、排出部材に取り付けられた温度検出部
材と漏れ出した液体を受ける液体受け部材に取り付けら
れた液体検知部材の双方で行うので、液漏れ検知をダブ
ルチェックすることによって確実に液漏れの検知を行う
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の最も好適と思わ
れる実施形態について、図面を参照しながら説明を行
う。
【0022】図1は、酵母の残存や雑菌の有無を検査す
るために、濾過後の生ビール等の飲料を自動的にサンプ
リングするオートサンプラとこのオートサンプラに取り
付けられた液漏れ検知装置を示している。
【0023】この図1において、オートサンプラは、配
管ラインから抜き取られた飲料の供給を行う飲料供給機
構Aと、メンブラン(捕菌用濾紙)が内蔵された複数の
サンプリングホルダHを保持してこのサンプリングホル
ダHを飲料供給機構Aのビール供給位置に順次位置させ
るサンプリングホルダ保持機構Bとを備えている。そし
て、この飲料供給機構Aとサンプリングホルダ保持機構
Bは、オートサンプラの本体ケース1の無菌室1A内に
設置されている。
【0024】飲料供給機構Aは、無菌室1A内に鉛直向
きに立設された支柱10と、この支柱10の上端部にブ
ラケット11によってピストンロッドS1aが鉛直下向
きになるように支持されたシリンダS1と、このシリン
ダS1のピストンロッドS1aの先端部(下端部)に連
結されてシリンダS1の作動によって鉛直向きに上下動
される飲料注入タップ12と、支柱10の下端部にブラ
ケット14によってピストンロッドS2aが鉛直上向き
になるように支持されたシリンダS2と、このシリンダ
S2のピストンロッドS2aの先端部(上端部)に連結
されてシリンダS2の作動によって鉛直向きに上下動さ
れる飲料排出カップ15とを備えている。
【0025】この飲料供給機構Aの飲料注入タップ12
の下端部は、頂部が下方に突出する円錐形状に成形され
ており、この下端面の頂部に注入口12aが開口されて
いる。そして、この注入口12aは、飲料注入タップ1
2の外壁部に取り付けられた連結ポート12bに連通さ
れていて、この連結ポート12bに連結されるサンプリ
ング液供給パイプL1(図2参照)を介して配管ライン
から供給される飲料が、後述するように、注入口12a
からサンプリングホルダH内に注入されるようになって
いる。
【0026】飲料注入タップ12の下端部には、カバー
13が外嵌されていて、後述するように、飲料注入タッ
プ12がサンプリングホルダ保持機構Bのサンプリング
ホルダ連結用ナットに連結された際に、この飲料注入タ
ップ12とサンプリングホルダ連結用ナットの連結部の
外方をカバーするようになっている。
【0027】飲料排出カップ15は、飲料注入タップ1
2の真下位置に配置されていて、その上端面に、上方に
向かって開口する開口部15aが形成されている。そし
て、この開口部15aには、飲料排出カップ15の外壁
部に取り付けられた連結ポート15bに連通されてい
て、後述するように、この連結ポート15bにサンプリ
ング液排出パイプL2(図2参照)が連結されるように
なっており、サンプリングホルダHを通過して開口部1
5a内に流入される飲料が、連結ポート15bを介して
サンプリング液排出パイプL2から排出されるようにな
っている。
【0028】サンプリングホルダ保持機構Bは、無菌室
1A内の飲料供給機構Aに隣接する位置に鉛直向きにか
つ軸回りに回転自在に立設された回転軸20と、この回
転軸20の上端部に中心部を固定されて水平に配置され
た回転テーブル21と、この回転テーブル21の外縁部
の等角度間隔位置に固定された複数のサンプリングホル
ダ連結用ナット22と、無菌室1Aの床部の下方に配置
され回転軸20の下端部に連結されてこの回転軸20を
軸回りに回転させる駆動モータ23とを備えている。
【0029】このサンプリングホルダ保持機構Bの回転
テーブル21は、その外縁部が、飲料供給機構Aの上下
向きに互いに対向する飲料注入タップ12と飲料排出カ
ップ15との間に位置するように配置されており、回転
テーブル21の回転によって順次移動されてくるサンプ
リングホルダ連結用ナット22を、飲料注入タップ12
と飲料排出カップ15との間に位置させるようになって
いる。
【0030】そして、この回転テーブル21は、回転軸
20が図示しない位置決め機構により間欠的に回転され
て所定位置に位置決めされることによって、各サンプリ
ングホルダ連結用ナット22を、順次飲料注入タップ1
2と飲料排出カップ15の間に同軸状に位置決めするよ
うになっている。
【0031】サンプリングホルダ連結用ナット22は、
その上端面に、飲料注入タップ12の下端部と同一の大
きさの円錐形状をした凹部22aが形成され、さらに中
心部に軸方向に延びる貫通孔22bが形成されていて、
後述するように、飲料注入タップ12が下降された際
に、サンプリングホルダ連結用ナット22の凹部22a
に飲料注入タップ12の下端円錐部が嵌合されて密着さ
れるとともに、貫通孔22bに飲料注入タップ12の注
入口12aが連通されるようになっている。
【0032】さらに、サンプリングホルダ連結用ナット
22の下端面には貫通孔22bの内周部に雌ねじが形成
されていて、この雌ねじ部にサンプリングホルダHの上
面中央部に形成された雄ねじ部が螺合されることによ
り、サンプリングホルダHがサンプリングホルダ連結用
ナット22に対して同軸状にかつ着脱自在に装着される
ようになっている。
【0033】サンプリングホルダHの上面には、雄ねじ
の中央部に注入口Haが開口されていて、後述するよう
に、サンプリングホルダHがサンプリングホルダ連結用
ナット22に装着されると、このサンプリングホルダH
の注入口Haがサンプリングホルダ連結用ナット22の
貫通孔22bに連通されて、この貫通孔22bを通った
飲料が注入口HaからサンプリングホルダH内に注入さ
れるようになっている。
【0034】このサンプリングホルダH内には、酵母菌
等の微生物を捕集するためのメンブラン(捕菌用濾紙)
が交換自在に内蔵されており、注入口Haから注入され
た飲料がこのメンブランを通過した後、サンプリングホ
ルダHの下端面に形成された排出口Hbから排出される
ようになっている。このサンプリングホルダHの排出口
Hbは、後述するように、シリンダS2の作動によって
飲料排出カップ15が上昇された際に、この飲料排出カ
ップ15の開口部15a内に嵌合されて、メンブランを
通過した飲料を飲料排出カップ15内に排出するように
なっている。
【0035】液漏れ検知装置は、上記オートサンプラの
無菌室1A内において、飲料供給機構AのシリンダS2
の下方に取り付けられた受バットPと、この受バットP
に取り付けられて受バットP内に液体が溜まっているこ
とを検知する液体レベル検知センサKと、後述するサン
プリング液排出パイプL2に取り付けられた温度センサ
Tによって構成されている。
【0036】受バットPは、オートサンプラによってサ
ンプリングされた飲料がサンプリングホルダHに注入さ
れる際に飲料注入タップ12とサンプリングホルダ連結
用ナット22の連結部等から漏れ出して落下する飲料を
受け止めるために、シリンダS2の真下位置に位置され
ていて、落下してくる飲料を受け止めるのに十分な大き
さを有している。
【0037】この液体レベル検知センサKは、受バット
P内に溜まった液体を検知することによって液漏れを検
知するものであり、例えば、超音波式,光電式および静
電容量式センサやフロートスイッチ等の各種のセンサデ
ィバイスが用いられる。
【0038】また、サンプリング対象の液体が導電性を
有している場合には、液体レベル検知センサKの代わり
に、受バットPの底部にプラスおよびマイナスの一対の
電極を取り付けて、液漏れによって受バットP内に溜ま
った液体を介して両電極間に流れる電流を検出すること
によって、液漏れの検知を行うようにすることもでき
る。
【0039】温度センサTは、図2に示されるように、
飲料排出カップ15の連結ポート15bに連結されてサ
ンプリングホルダH内を通過したサンプリング液を排出
するサンプリング液排出パイプL2に取り付けられてい
て、このサンプリング液排出パイプL2の管壁の温度を
検出するようになっている。
【0040】液体レベル検知センサKおよび温度センサ
Tは、オートサンプラの制御装置のCUPに接続されて
いて、このCPUにそれぞれの検出信号を出力するよう
になっており、CPUは入力される検出信号に基づいて
液漏れの有無を判断するようになっている。
【0041】次に、上記オートサンプラの液漏れ検知装
置の作動を説明する。オートサンプラは、サンプリング
ホルダ保持機構Bの各サンプリングホルダ連結用ナット
22にそれぞれ新しいサンプリングホルダHが装着され
た後、無菌室1A内が密閉されて、その作動が開始され
る。なお、以下の動作は、制御装置による制御によって
自動的に行われる。
【0042】このオートサンプラの作動開始時には、シ
リンダS1とS2は不作動状態にあり、飲料注入タップ
12はその上昇位置に、また飲料排出カップ15はその
下降位置にそれぞれ待機している。
【0043】この状態で、サンプリングホルダ保持機構
Bの回転テーブル21が、駆動モータ23の駆動による
回転軸20の回転によって回転されて、サンプリングホ
ルダ連結用ナット22およびサンプリングホルダHが飲
料注入タップ12と飲料排出カップ15の間に進入さ
れ、この飲料注入タップ12および飲料排出カップ15
と同軸になるように位置決めされる。
【0044】この後、シリンダS1が作動されて飲料注
入タップ12が下降してその下端円錐部がサンプリング
ホルダ連結用ナット22の円錐形の凹部22aに連結さ
れるとともに、シリンダS2が作動されて飲料排出カッ
プ15が上昇して開口部15a内にサンプリングホルダ
Hの排出口Hbが嵌合される。このとき、飲料注入タッ
プ12とサンプリングホルダ連結用ナット22の連結部
の外方部がカバー13によってカバーされることによ
り、この連結部から液漏れが発生した場合に、吹き出し
た飲料が周囲に飛び散ることなく、下方に落下されるよ
うになっている。
【0045】このようにして、サンプリングホルダ連結
用ナット22に飲料注入タップ12が、さらにサンプリ
ングホルダHに飲料排出カップ15がそれぞれ連結され
ると、電動弁V(図2)が開放されて、配管ラインから
サンプリングする飲料がサンプリング液供給パイプL1
を通って連結ポート12bから飲料注入タップ12内に
導入される。
【0046】そして、飲料は、飲料注入タップ12の注
入口12aからサンプリングホルダ連結用ナット22の
貫通孔22bを通って、注入口Haからサンプリングホ
ルダH内に導入され、このサンプリングホルダH内に内
蔵されたメンブランを通過する。この時、飲料はメンブ
ランによって濾過されて、この飲料中の微生物が捕集さ
れる。
【0047】サンプリングホルダH内においてメンブラ
ンを通過した飲料は、排出口Hbから飲料排出カップ1
5の開口部15a内に排出され、連結ポート15bから
サンプリング液排出パイプL2を通って、図示しない処
理槽等に廃棄される。
【0048】以上のようにして、サンプリングホルダH
内を所定量の飲料が通過して、飲料中の微生物のサンプ
リングが行われると、電動バルブVが閉められて飲料の
供給がストップされた後、シリンダS1が前記と逆方向
に作動され飲料注入タップ12が上昇されてサンプリン
グホルダ連結用ナット22との連結状態が解除されると
ともに、シリンダS2が前記と逆方向に作動され飲料排
出カップ15が下降されてサンプリングホルダHとの連
結状態が解除される。
【0049】そして、回転テーブル21の回転によっ
て、次のサンプリングホルダHが、飲料注入タップ12
と飲料排出カップ15の間に移動されてきて位置決めさ
れると、上記の動作が繰り返されて、飲料中の微生物の
サンプリングが行われる。
【0050】以上のようにして、回転テーブル21に装
着された複数のサンプリングホルダHについて、順次サ
ンプリングが行われる。上記のサンプリング工程におい
て、サンプリングのための飲料が、サンプリングホルダ
Hへの導入前に、例えば飲料注入タップ12とサンプリ
ングホルダ連結用ナット22の連結部から漏れ出すと、
この漏れ出した飲料は、シリンダS2の下方に取り付け
られている受バットP内に落下され、この受バットP内
に溜まる。
【0051】この受バットP内に溜まった飲料は、液体
レベル検知センサKによって検知され、その検知信号が
制御装置のCPUに出力される。そして、CPUは、液
体レベル検知センサKからの検知信号に基づいて、サン
プリングの際に液漏れが生じたサンプリングホルダHを
ディスプレイ等に表示したり、またはアラームを作動さ
せて、オペレータに液漏れが発生したことを知らせる。
【0052】さらに、この液漏れは、サンプリング液排
出パイプL2に取り付けられた温度センサTにより、サ
ンプリング液排出パイプL2の管壁の温度が変化したこ
とを検出することによっても検知される。
【0053】すなわち、サンプリングホルダHへの飲料
の導入部において液漏れが発生した場合には、サンプリ
ング液排出パイプL2を通って排出される飲料の流量が
少なくなる。この場合、一般に、製造工程にある飲料は
冷却されているために、サンプリング液排出パイプL2
内を通過する飲料の減少によってサンプリング液排出パ
イプL2の管壁の温度が上昇するので、温度センサTに
よってこの温度上昇による温度変化を検出することによ
り、液漏れの発生が検知される。
【0054】この温度センサTからの検出信号は、前記
と同様に、制御装置のCPUに出力され、ディスプレイ
への表示やアラーム等の作動によって、オペレータに液
漏れが発生したことが知らされる。
【0055】上記のように液漏れの検知を行うのは、オ
ートサンプラの無菌室1A内の液漏れによる汚染の防止
とともに、サンプリングホルダHにサンプリングのため
に供給される飲料の流量はサンプリング液供給パイプL
1に取り付けられた図示しない流量計によって検出され
ているが、サンプリングホルダHへの導入前に液漏れが
生じるとサンプリングホルダH内に流量計によって検出
された所定の量の飲料が導入されなくなることによっ
て、規定量の飲料中の微生物の数を検査することが出来
なくなるのを防止するためである。
【0056】この液漏れの検知は、受バットPおよび液
体レベル検知センサKか、温度センサTの何れかによっ
ても行うことができるが、双方を使用することによって
液漏れ検知のダブルチェックを行うことができる。
【0057】また、受バットPおよび液体レベル検知セ
ンサKは、上述したオートサンプラのように、サンプリ
ングする液体を濾過してその中の微生物を捕集する場合
に限らず、液体そのものを容器に注入してサンプリング
する場合の液漏れ検知にも使用することができる。さら
に、サンプリングの対象となる液体は、飲料に限られな
い。
【0058】なお、温度センサTは、オートサンプラの
CIP(クリーニング・イン・プレース)時に、洗浄液
の温度管理も行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の最良の形態の一例を示す側面図であ
る。
【図2】同例の配管図である。
【符号の説明】
1A…無菌室 12…飲料注入タップ 15…飲料排出カップ 22…サンプリングホルダ連結用ナット H …サンプリングホルダ P …受バット(液体受け部材) K …液体レベル検知センサ(液体検知部材) L2…サンプリング液排出パイプ(排出部材) T …温度センサ(温度検出部材)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体注入位置に順次移動されてきて位置
    決めされるサンプリング部材に自動的に所定量の液体を
    注入してサンプリングを行うオートサンプラに取り付け
    られて、サンプリング部材に液体を注入する際の液漏れ
    を検知する装置であって、 前記オートサンプラの液体注入位置の下方に配置されて
    液体注入位置から落下してくる液体を受けとめる液体受
    け部材と、 この液体受け部材に取り付けられて液体受け部材内に液
    体が溜まったことを検知する液体検知部材と、 この液体検知部材によって液体受け部材内に液体が溜ま
    ったことが検知された際に液漏れの警報を行う液漏れ警
    報部材と、 を備えていることを特徴とするオートサンプラの液漏れ
    検知装置。
  2. 【請求項2】 前記液体検知部材が、液体受け部材内に
    溜まった液体の液面の上昇を検出することによって液体
    受け部材内の液体を検知する検知部材である請求項1に
    記載のオートサンプラの液漏れ検知装置。
  3. 【請求項3】 前記液体検知部材が、液体受け部材に取
    り付けられた一対の電極を有し、この一対の電極間に液
    体受け部材内に溜まった液体を介して電流が導通される
    ことにより液体受け部材内の液体を検知する検知部材で
    ある請求項1に記載のオートサンプラの液漏れ検知装
    置。
  4. 【請求項4】 液体注入位置に順次移動されてきて位置
    決めされるサンプリング部材に自動的に所定量の液体を
    注入してこの液体をサンプリング部材によって濾過する
    ことによりサンプリングを行うオートサンプラに取り付
    けられて、サンプリング部材に液体を注入する際の液漏
    れを検知する装置であって、 前記サンプリング部材に注入されて濾過された液体を排
    出する排出部材に取り付けられてこの排出部材の温度を
    検出して温度検出信号を出力する温度検出部材と、 この温度検出部材から入力される温度検出信号に基づい
    て排出部材の温度変化を検出して温度変化があった際に
    液漏れの警報を行う液漏れ警報部材と、 を備えていることを特徴とするオートサンプラの液漏れ
    検知装置。
  5. 【請求項5】 前記オートサンプラの液体注入位置の下
    方の位置に配置されて液体注入位置から落下してくる液
    体を受けとめる液体受け部材と、この液体受け部材に取
    り付けられて液体受け部材内に液体が溜まったことを検
    知する液体検知部材とをさらに備え、前記液漏れ警報部
    材が、液体検知部材によって液体受け部材内に液体が溜
    まったことが検知された際に液漏れの警報を行う請求項
    4に記載のオートサンプラの液漏れ検知装置。
JP8346214A 1996-12-25 1996-12-25 オートサンプラの液漏れ検知装置 Withdrawn JPH10188176A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011067729A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Kirin Brewery Co Ltd 液漏れ検出装置及びこれを備えた樽洗浄システム

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JP2011067729A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Kirin Brewery Co Ltd 液漏れ検出装置及びこれを備えた樽洗浄システム

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