JPH10185856A - 鋳鉄管の金属皮膜検査方法 - Google Patents

鋳鉄管の金属皮膜検査方法

Info

Publication number
JPH10185856A
JPH10185856A JP34026596A JP34026596A JPH10185856A JP H10185856 A JPH10185856 A JP H10185856A JP 34026596 A JP34026596 A JP 34026596A JP 34026596 A JP34026596 A JP 34026596A JP H10185856 A JPH10185856 A JP H10185856A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cast
iron pipe
pipe
cast iron
pinhole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34026596A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Kubo
俊裕 久保
Kahei Shimizu
嘉平 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP34026596A priority Critical patent/JPH10185856A/ja
Publication of JPH10185856A publication Critical patent/JPH10185856A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Resistance To Weather, Investigating Materials By Mechanical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】導電性を有する金属皮膜を設けた鋳鉄管の、皮
膜のピンホール等の欠陥を電気的に検出することを目的
とする。 【解決手段】鉄よりもイオン化傾向の小さい金属で溶射
皮膜1を形成した鋳鉄管2を検査する方法であって、前
記鋳鉄管2を電解水溶液Wに浸し、水中に設けた電極6
と前記鋳鉄管2との間に一定電圧を負荷することにより
鋳鉄管2表面を腐食させてピンホール部を明示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鋳鉄管の金属皮膜検
査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に埋設される鋳鉄管には地下水等に
よる腐食を防止するため外周に防食皮膜を設けることが
行われる。
【0003】この防食皮膜には、塗膜の他、金属の溶射
皮膜が知られている。金属溶射皮膜は機械的耐久性が格
段に優れるため、耐久性を要求される埋設鋳鉄管の防食
皮膜として次第に採用されつつある。
【0004】ところで、この溶射皮膜に用いる金属とし
て亜鉛などの金属は鋳鉄に比べイオン化傾向が高い。従
って、地中の迷走電流などによって亜鉛が先に腐食され
てしまうので、長期耐久性に向かず、鋳鉄よりイオン化
傾向の低い合金例えばアルミ合金などの合金類によって
溶射皮膜が設けられる。
【0005】ところが、この場合は鋳鉄が腐食側の金属
となるので、溶射皮膜にピンホールなどの欠陥がある
と、鋳鉄管のほうが積極的に腐食されることとなり、不
都合となる。
【0006】従って、これら金属の溶射皮膜を形成した
鋳鉄管は皮膜のピンホールテストが不可欠となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、金属溶射皮
膜のピンホールは非常に小さいため、可視的な検査を行
うには顕微鏡などを必要とし、長大な鋳鉄管についてこ
のような目視検査を行うのは非常に手間がかかって現実
的ではない。
【0008】一方、有機防食塗装の場合は、電気的な接
触通電や放電を利用したピンホールテスタなどでピンホ
ールを発見可能であるが、金属の溶射皮膜の場合は、皮
膜そのものも鋳鉄管と同様導電性を有するため接触通電
や放電を利用した電気的検出は不可能となる。
【0009】従って、金属による溶射皮膜を設けた鋳鉄
管のピンホール等の欠陥を迅速に発見する適当な方法が
無いといった問題があった。この発明は、上記問題点を
解消することを目的としてなされたものであり、金属皮
膜のピンホールなどの欠陥を迅速かつ確実に発見できる
鋳鉄管の金属皮膜検査方法を得ることを目的としてなさ
れたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明の鋳
鉄管の金属皮膜検査方法は、鉄よりもイオン化傾向の小
さい金属で溶射皮膜を形成した鋳鉄管を検査する方法で
あって、前記鋳鉄管を電解水溶液に浸し、水中に設けた
電極と前記鋳鉄管との間に一定電圧を負荷することによ
り鋳鉄管表面を腐食させてピンホール部を明示させるこ
とを特徴とするものである。
【0011】
【作用】鉄よりもイオン化傾向の小さい金属、例えばア
ルミ:シリカ:マグネシウム合金などで溶射皮膜を形成
した鋳鉄管を、電解水溶液に浸し、水中に設けた電極と
の間に電圧を印加すると、ピンホールなどの欠陥部分に
露出する鋳鉄管表面が腐食し次第に錆色に変色する。
【0012】従って、この錆色に変色した部分から比較
的短時間の内に欠陥部分が発見できる。上記において、
電解水溶液とは3%食塩水などをいうが、水道水も塩素
を含むため電解水溶液として使用することができる。
【0013】また水中電極としては、鉄板、銅板、鉛板
など導電性金属であれば何でも良いが、このような金属
電極の場合はそれ自身も電解されので、このイオンによ
る影響を避けるため炭素棒電極を用いることが望まし
い。
【0014】
【実施の形態】次にこの発明の実施例を説明する。 [実施例1]アルミ81%、シリカ 4%、マグネシウム15
%からなるアルミ合金の溶射皮膜1を設けた直径15cm長
さ40cmの試験用の鋳鉄管2を用意した。
【0015】次に、図1に示すように管端部の溶射皮膜
1を設けなかった部分に有機塗料による防水塗装3を施
し、さらに管端開口にゴム栓4、4を嵌め込んで管内部
を水密に封じ、これを電解液Wとして水道水を満たした
水槽5内に沈降させて配置した。
【0016】次に水中に炭素棒電極6を配置し、管端2
Aに設けた端子2Bと炭素棒電極6との間に一定電圧付
加装置7を介して30ボルトの一定電圧を印加した。3
5時間経過後、試験用の鋳鉄管2を水中から引き上げ、
表面を観察したところ、炭素電極6に対面する半円側外
周の数カ所に直径0.5 〜1mmの微小な赤錆色の腐食点が
見られた。
【0017】この部分を切断して断面を観察したとこ
ろ、図2に示すように溶射皮膜1にピンホール1Aの欠
陥があることが判明した。 [実施例2]実施例1で用いた試験用の鋳鉄管2を同じ
く電解液wとして水道水を満たした水槽5に沈降配置
し、今度は試験用鋳鉄鉄管2を35時間で一回転の低速
で回転させつつ一定電圧を印加した。
【0018】なお、管端2Aの端子2Bに接続した導線
2Cは、試験用鋳鉄管2が試験期間中一回転しかしない
ので、特に移動端子や接触端子を介した接続構造とはし
なかった。
【0019】35時間経過後、試験用の鋳鉄管2を水中
から引き上げ、表面を観察したところ試験用鋳鉄管2全
周に分布した数カ所に直径0.5 〜1mmの微小な赤錆色の
腐食点が見られた。
【0020】実施例1と同様、この部分を切断して断面
を観察したところ、図2に示すように溶射皮膜1にピン
ホール1Aの欠陥があることが判明した。 [実施例3]電解液として3%食塩水を用いた他は実施
例1、2と同様に試験を行ったところ、実施例1、2よ
りも明瞭に腐食点が現れた。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の方法に
よれば、鋳鉄管よりもイオン化傾向の小さい金属で溶射
皮膜を設けた鋳鉄管であっても、ピンホール部に露出す
る鋳鉄管を電食により腐食させ変色させて目立たせるの
で、小さな皮膜欠陥であっても発見が容易に行える。
【0022】また、この電食は比較的早期に進行するた
め、試験時間も短くて済み、欠陥を迅速に発見すること
ができる。また、鋳鉄管を回転させれば管全周が電極に
対面することとなるため、全周にわたるピンホールテス
トも可能となるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す側面図である。
【図2】腐食したピンホール部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1…溶射皮膜 1A…ピンホール 2…試験用の鋳鉄管 2A…管端 2B…端子 3…有機塗料による防水塗装 4…ゴム栓 5…水槽 6…炭素棒電極 7…一定電圧付加装置 W…電解液

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄よりもイオン化傾向の小さい金属で溶
    射皮膜を形成した鋳鉄管を検査する方法であって、前記
    鋳鉄管を電解水溶液に浸し、水中に設けた電極と前記鋳
    鉄管との間に一定電圧を負荷することにより鋳鉄管表面
    を腐食させてピンホール部を明示させることを特徴とす
    る鋳鉄管の金属皮膜検査方法。
JP34026596A 1996-12-20 1996-12-20 鋳鉄管の金属皮膜検査方法 Pending JPH10185856A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34026596A JPH10185856A (ja) 1996-12-20 1996-12-20 鋳鉄管の金属皮膜検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34026596A JPH10185856A (ja) 1996-12-20 1996-12-20 鋳鉄管の金属皮膜検査方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10185856A true JPH10185856A (ja) 1998-07-14

Family

ID=18335292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34026596A Pending JPH10185856A (ja) 1996-12-20 1996-12-20 鋳鉄管の金属皮膜検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10185856A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106770599A (zh) * 2016-12-08 2017-05-31 哈尔滨工业大学 一种测定镀铬板裸露铁程度的方法
JP6230206B1 (ja) * 2017-01-31 2017-11-15 株式会社シュリンクス 環境モニタリング方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106770599A (zh) * 2016-12-08 2017-05-31 哈尔滨工业大学 一种测定镀铬板裸露铁程度的方法
JP6230206B1 (ja) * 2017-01-31 2017-11-15 株式会社シュリンクス 環境モニタリング方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6144205B2 (ja) 陰極防食の監視プローブ
US4370211A (en) Method and apparatus for cathodic protection
US4226694A (en) Cathodic protection system for a motor vehicle
US20150198518A1 (en) Cathodic protection reference cell article and method
US4468613A (en) Apparatus for detecting corrosion rate
US4112572A (en) Method for repairing protectively lined reactor vessels
CA1211074A (en) Cathodic protection apparatus for well coated metal vessels having a gross bare area
US20160326657A1 (en) Corrosion protection system and pump device with the same
US4397726A (en) Cathodically protected vessel
CN108507938B (zh) 直流杂散电流作用下埋地金属管道防腐层剥离测试系统
JPH10185856A (ja) 鋳鉄管の金属皮膜検査方法
US4161689A (en) Method and apparatus for repairing protectively lined reactor vessels
US4397721A (en) Pickling of aluminum
US20080149481A1 (en) Portable test station
US4104579A (en) Method of examination of protective coatings
EP0245116A2 (en) Apparatus and method for measuring resistivity
JP2010047814A (ja) 導電性の液体中における犠牲陽極の電流測定方法及び電流測定装置
JPS6029478A (ja) アルミニウム材の陰極防食法
US3138549A (en) Anode supporting assembly for cathodic protection
JPH07333188A (ja) 塗膜下金属の分極抵抗測定方法およびそのための分極抵抗測定用センサー
JPH02156095A (ja) 防食方法及び防食用装置
KR102591701B1 (ko) 방식전위 측정 장치 및 이를 이용한 방식전위 측정 방법
JP2003232766A (ja) 犠牲陽極の検査方法及び検査装置
JPH0815207A (ja) 表面処理槽のライニング破損検出方法
US20020096438A1 (en) Method and apparatus for cathodically protecting reinforced concrete structures