JPH10184960A - 可溶栓 - Google Patents
可溶栓Info
- Publication number
- JPH10184960A JPH10184960A JP34557496A JP34557496A JPH10184960A JP H10184960 A JPH10184960 A JP H10184960A JP 34557496 A JP34557496 A JP 34557496A JP 34557496 A JP34557496 A JP 34557496A JP H10184960 A JPH10184960 A JP H10184960A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- plug
- low melting
- fusible plug
- pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Safety Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】クリープを生じにくくして、長寿命化を図り、
しかも構造が簡単で安価な可溶栓を提供する。 【解決手段】低溶融合金の流出口側の口径をＤ、長さを
Ｌとする穴１ｂと、この穴１ｂの受圧側端部より受圧面
まで、広がり角度Θ≧２°のテーパ穴１ｃが形成された
本体１ａと、前記穴およびテーパ穴に充填された低溶融
合金からなる栓２とを設け、前記穴１ｂに対する低溶融
合金の充填長さｌをｌ≦Ｄとした。
しかも構造が簡単で安価な可溶栓を提供する。 【解決手段】低溶融合金の流出口側の口径をＤ、長さを
Ｌとする穴１ｂと、この穴１ｂの受圧側端部より受圧面
まで、広がり角度Θ≧２°のテーパ穴１ｃが形成された
本体１ａと、前記穴およびテーパ穴に充填された低溶融
合金からなる栓２とを設け、前記穴１ｂに対する低溶融
合金の充填長さｌをｌ≦Ｄとした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍装置などの安
全装置として用いられる可溶栓に関するものである。
全装置として用いられる可溶栓に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図３は、冷凍装置の一例を示すもので、
圧縮機３、凝縮器４、膨張弁５および熱交換器６で冷凍
サイクルを構成している。１は可溶栓で凝縮器４に設け
られている。
圧縮機３、凝縮器４、膨張弁５および熱交換器６で冷凍
サイクルを構成している。１は可溶栓で凝縮器４に設け
られている。
【０００３】圧縮機３で圧縮された高温、高圧のガス冷
媒は、凝縮器４で空気あるいは水と熱交換されて凝縮さ
れ高温、高圧の液冷媒となる。この液冷媒は、可溶栓１
の受圧側に乱流状態で接触しながら流れ膨張弁５に送ら
れる。膨張弁５で気化し、低温低圧のガス冷媒となり、
熱交換器６で冷凍する側の水と熱交換した後、再び圧縮
機３で圧縮され、高温、高圧のガス冷媒になる。
媒は、凝縮器４で空気あるいは水と熱交換されて凝縮さ
れ高温、高圧の液冷媒となる。この液冷媒は、可溶栓１
の受圧側に乱流状態で接触しながら流れ膨張弁５に送ら
れる。膨張弁５で気化し、低温低圧のガス冷媒となり、
熱交換器６で冷凍する側の水と熱交換した後、再び圧縮
機３で圧縮され、高温、高圧のガス冷媒になる。
【０００４】前記可溶栓１は、何らかの原因で冷凍サイ
クル内の温度が上昇した場合に、低溶融合金で形成され
た栓が溶解し、冷媒を外気中に放出して冷凍サイクルの
破裂を未然に防止する安全装置として設けられている。
しかし、冷凍サイクルの通常運転時に可溶栓は不規則な
温度変化と圧力変化を繰返し受けるため、低溶融合金で
形成された栓がクリープを起し、短期間で冷媒漏れが発
生し寿命が短かった。
クル内の温度が上昇した場合に、低溶融合金で形成され
た栓が溶解し、冷媒を外気中に放出して冷凍サイクルの
破裂を未然に防止する安全装置として設けられている。
しかし、冷凍サイクルの通常運転時に可溶栓は不規則な
温度変化と圧力変化を繰返し受けるため、低溶融合金で
形成された栓がクリープを起し、短期間で冷媒漏れが発
生し寿命が短かった。
【０００５】このようなクリープによる冷媒漏れを防止
して、長寿命化を図った可溶栓として、たとえば、特開
昭６２−１６５０８０号公報、特開昭６４−３０９７８
号公報に開示された可溶栓が提案されている。前者の可
溶栓は、内周に受圧方向の外側に向かって小径となるテ
ーパめねじを形成した管継手本体に、低融点合金の受圧
面方向の断面を複数に分割する横断面形状を持ち上記テ
ーパめねじに対応するテーパおねじを有しさらに管継手
本体と同材質の複数の中子を軸方向に並べてねじ嵌合さ
せ、管継手本体と中子の間隙に低融点合金を埋込み、ク
リープを生じにくくして、可溶栓の長寿命化を図ってい
る。
して、長寿命化を図った可溶栓として、たとえば、特開
昭６２−１６５０８０号公報、特開昭６４−３０９７８
号公報に開示された可溶栓が提案されている。前者の可
溶栓は、内周に受圧方向の外側に向かって小径となるテ
ーパめねじを形成した管継手本体に、低融点合金の受圧
面方向の断面を複数に分割する横断面形状を持ち上記テ
ーパめねじに対応するテーパおねじを有しさらに管継手
本体と同材質の複数の中子を軸方向に並べてねじ嵌合さ
せ、管継手本体と中子の間隙に低融点合金を埋込み、ク
リープを生じにくくして、可溶栓の長寿命化を図ってい
る。
【０００６】また、後者の可溶栓は、高圧設備内部と外
気とを連通し、かつ上記外気側の孔面積が上記高圧設備
側孔面積より大きい連通孔が設けられた管継手と、上記
連通孔の外気側孔部と高圧設備側孔部とを継ぐ孔部分、
または上記外気側孔部と高圧設備側孔部との隣接部に挿
入された中子と、この中子の一端面部に接合し、上記高
圧設備側孔部に充填された第１の低融点合金部、及び上
記中子の他端面部に接合し、上記外気側孔部に充填され
た第２の低融点合金部とを設け、上記第１の低融点合金
部と上記中子の一端面部との接合面積に対し上記第２の
低融点合金部と上記中子の他端面部との接合面積をより
大きく構成し、クリープを生じにくくして、可溶栓の長
寿命化を図っている。
気とを連通し、かつ上記外気側の孔面積が上記高圧設備
側孔面積より大きい連通孔が設けられた管継手と、上記
連通孔の外気側孔部と高圧設備側孔部とを継ぐ孔部分、
または上記外気側孔部と高圧設備側孔部との隣接部に挿
入された中子と、この中子の一端面部に接合し、上記高
圧設備側孔部に充填された第１の低融点合金部、及び上
記中子の他端面部に接合し、上記外気側孔部に充填され
た第２の低融点合金部とを設け、上記第１の低融点合金
部と上記中子の一端面部との接合面積に対し上記第２の
低融点合金部と上記中子の他端面部との接合面積をより
大きく構成し、クリープを生じにくくして、可溶栓の長
寿命化を図っている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の可溶栓
においては、中子を用いるなど、構造が複雑となり生産
性を低下させるだけでなく、原価も高いものになる。
においては、中子を用いるなど、構造が複雑となり生産
性を低下させるだけでなく、原価も高いものになる。
【０００８】上記の事情に鑑み、本発明の目的は、クリ
ープを生じにくくして、長寿命化を図り、しかも構造が
簡単で安価な可溶栓を提供することにある。
ープを生じにくくして、長寿命化を図り、しかも構造が
簡単で安価な可溶栓を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、低溶融合金の流出口側の口径を
Ｄ、長さをＬとする穴と、この穴の受圧側端部より受圧
面まで、広がり角度Θ≧２°のテーパ穴が形成された本
体と、前記穴およびテーパ穴に充填された低溶融合金か
らなる栓とを設け、前記穴に対する低溶融合金の充填長
さｌをｌ≦Ｄとした。
め、本発明においては、低溶融合金の流出口側の口径を
Ｄ、長さをＬとする穴と、この穴の受圧側端部より受圧
面まで、広がり角度Θ≧２°のテーパ穴が形成された本
体と、前記穴およびテーパ穴に充填された低溶融合金か
らなる栓とを設け、前記穴に対する低溶融合金の充填長
さｌをｌ≦Ｄとした。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は、本発明による可溶栓の断
面図である。同図において、１は可溶栓で、本体１ａに
は、低溶融合金の流出側端部より受圧側に向けて形成さ
れた円筒状の穴１ｂと、この穴１ｂの一端から受圧側に
向けて拡開するテーパあな１ｃが形成されている。２は
低溶融合金で形成された栓で、前記テーパ穴１ｃと穴１
ｂ内に充填されている。
に基づいて説明する。図１は、本発明による可溶栓の断
面図である。同図において、１は可溶栓で、本体１ａに
は、低溶融合金の流出側端部より受圧側に向けて形成さ
れた円筒状の穴１ｂと、この穴１ｂの一端から受圧側に
向けて拡開するテーパあな１ｃが形成されている。２は
低溶融合金で形成された栓で、前記テーパ穴１ｃと穴１
ｂ内に充填されている。
【００１１】前記テーパ穴１ｃの広がり角度Θは、Θ≧
２°であり、栓２の穴１ｂに充填される部分の長さＬ
は、穴１ｂの直径をＤとすれば、Ｌ≦Ｄとする。
２°であり、栓２の穴１ｂに充填される部分の長さＬ
は、穴１ｂの直径をＤとすれば、Ｌ≦Ｄとする。
【００１２】このような構成とすることにより、可溶栓
１の受圧面から低溶融合金の流出側に向けて栓２の断面
積が徐々に小さくなるため、栓２が受けた圧力が本体１
ａに分散され、栓２の流出側に伝わりにくくなるため、
栓２の流出側のクリープ変形を抑制し、長寿命化を図る
ことができる。
１の受圧面から低溶融合金の流出側に向けて栓２の断面
積が徐々に小さくなるため、栓２が受けた圧力が本体１
ａに分散され、栓２の流出側に伝わりにくくなるため、
栓２の流出側のクリープ変形を抑制し、長寿命化を図る
ことができる。
【００１３】図２は、可溶栓１の受圧面に３０ｋｇ／ｃ
ｍ2 Ｇの圧力が加り、栓２が１ｍｍクリープ変形するま
での可溶栓１の周囲温度と時間の関係を示す特性図であ
る。冷凍機の通常運転時における可溶栓１の周囲温度
は、４５〜６５°Ｃであるので、その平均温度５５°Ｃ
を周囲温度とした場合、栓２が１ｍｍ変形するまでの時
間は、６Ｔとなる。この時間６Ｔは、２００００時間に
相当する。そして、栓２が５ｍｍ以上変形したときに冷
媒漏れが発生すると仮定すると、冷媒漏れ発生までの時
間は１０００００時間となり、可溶栓１の寿命はおよそ
１１、４年になる。実際の冷凍装置における圧力は、３
０ｋｇ／ｃｍ2 Ｇより小さいので、実際の寿命はさらに
長くなる。
ｍ2 Ｇの圧力が加り、栓２が１ｍｍクリープ変形するま
での可溶栓１の周囲温度と時間の関係を示す特性図であ
る。冷凍機の通常運転時における可溶栓１の周囲温度
は、４５〜６５°Ｃであるので、その平均温度５５°Ｃ
を周囲温度とした場合、栓２が１ｍｍ変形するまでの時
間は、６Ｔとなる。この時間６Ｔは、２００００時間に
相当する。そして、栓２が５ｍｍ以上変形したときに冷
媒漏れが発生すると仮定すると、冷媒漏れ発生までの時
間は１０００００時間となり、可溶栓１の寿命はおよそ
１１、４年になる。実際の冷凍装置における圧力は、３
０ｋｇ／ｃｍ2 Ｇより小さいので、実際の寿命はさらに
長くなる。
【００１４】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、可
溶合金の流出口側の口径をＤとし、低溶融合金の流出側
端部より円柱状に伸びる直線部の長さをＬとし、円柱部
の受圧側端部より受圧面までの広がり角度をΘとしたと
き、形状が、前記長さＬをＬ≦Ｄ、角度Θ≧２°の低融
点合金の栓を設けたので、クリープを生じにくくして、
長寿命化を図り、しかも構造が簡単で安価な可溶栓を提
供することができる。
溶合金の流出口側の口径をＤとし、低溶融合金の流出側
端部より円柱状に伸びる直線部の長さをＬとし、円柱部
の受圧側端部より受圧面までの広がり角度をΘとしたと
き、形状が、前記長さＬをＬ≦Ｄ、角度Θ≧２°の低融
点合金の栓を設けたので、クリープを生じにくくして、
長寿命化を図り、しかも構造が簡単で安価な可溶栓を提
供することができる。
【図１】本発明による可溶栓の断面図。
【図２】栓の変形に対する周囲温度と時間の関係を示す
特性図。
特性図。
【図３】冷凍サイクルの構成を示すブロック線図。
１ 可溶栓 １ａ 本体 １ｂ 穴 １ｃ テーパ穴 ２ 栓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩本 昌也 静岡県清水市村松390番地 日立清水エン ジニアリング株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】低溶融合金の流出口側の口径をＤ、長さを
Ｌとする穴と、この穴の受圧側端部より受圧面まで、広
がり角度Θ≧２°のテーパ穴が形成された本体と、前記
穴およびテーパ穴に充填された低溶融合金からなる栓と
を設け、前記穴に対する低溶融合金の充填長さｌをｌ≦
Ｄとしたことを特徴とする可溶栓。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34557496A JPH10184960A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 可溶栓 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34557496A JPH10184960A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 可溶栓 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10184960A true JPH10184960A (ja) | 1998-07-14 |
Family
ID=18377521
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34557496A Pending JPH10184960A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 可溶栓 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10184960A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014152930A (ja) * | 2013-02-06 | 2014-08-25 | Astrium Gmbh | 流体供給路を開放するための弁装置 |
| WO2014136376A1 (ja) * | 2013-03-04 | 2014-09-12 | 川崎重工業株式会社 | 溶栓式安全弁 |
| JP2018025326A (ja) * | 2016-08-09 | 2018-02-15 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 冷凍サイクル装置 |
-
1996
- 1996-12-25 JP JP34557496A patent/JPH10184960A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014152930A (ja) * | 2013-02-06 | 2014-08-25 | Astrium Gmbh | 流体供給路を開放するための弁装置 |
| WO2014136376A1 (ja) * | 2013-03-04 | 2014-09-12 | 川崎重工業株式会社 | 溶栓式安全弁 |
| JP2014169759A (ja) * | 2013-03-04 | 2014-09-18 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 溶栓式安全弁 |
| CN104508341A (zh) * | 2013-03-04 | 2015-04-08 | 川崎重工业株式会社 | 熔栓式安全阀 |
| EP2966328A4 (en) * | 2013-03-04 | 2016-11-16 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | MELTED SAFETY VALVE WITH PLUG |
| US9702473B2 (en) | 2013-03-04 | 2017-07-11 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Fusible plug type pressure relief valve |
| JP2018025326A (ja) * | 2016-08-09 | 2018-02-15 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 冷凍サイクル装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20060417 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20070226 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20070306 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070703 |