JPH10182201A - コンクリート補強材 - Google Patents

コンクリート補強材

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JPH10182201A
JPH10182201A JP22926297A JP22926297A JPH10182201A JP H10182201 A JPH10182201 A JP H10182201A JP 22926297 A JP22926297 A JP 22926297A JP 22926297 A JP22926297 A JP 22926297A JP H10182201 A JPH10182201 A JP H10182201A
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JP
Japan
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resin
reinforcing material
concrete reinforcing
concrete
curing
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Application number
JP22926297A
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English (en)
Inventor
Kunihiro Ishikawa
州洋 石川
Masahiko Miwa
正彦 三和
Yoshifumi Moriguchi
芳文 森口
Yoshinori Touto
義伯 唐渡
Tadayuki Sakobe
唯行 迫部
Fumio Ikeda
文男 池田
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B20/00Use of materials as fillers for mortars, concrete or artificial stone according to more than one of groups C04B14/00 - C04B18/00 and characterised by shape or grain distribution; Treatment of materials according to more than one of the groups C04B14/00 - C04B18/00 specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone; Expanding or defibrillating materials
    • C04B20/10Coating or impregnating
    • C04B20/1018Coating or impregnating with organic materials
    • C04B20/1029Macromolecular compounds
    • C04B20/1033Macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Materials Engineering (AREA)
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  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高強力,耐アルカリ性,セメント親和性,耐
熱性,耐久性,耐疲労性,絶縁性を有し,軽量で,コン
クリート,モルタルに対し均一分散し,腐食せず,耐屈
曲性に優れ,曲げ等の応力が加わっても破損しにくい,
作業性の優れたコンクリート補強材を提供する。 【解決手段】 合成繊維糸条の表面がビニルエステル系
樹脂等の不飽和ポリエステル樹脂やフェノール樹脂等で
被覆され,熱,光,電子線等で硬化されてなり,引張強
度100kgf/mm2 以上,伸度10%以下,弾性係数2
000kgf/mm2以上,直径0.3〜1mmφ,長さ10
〜35mmであるコンクリート補強材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,土木,建築,海洋
用途に使用されるコンクリートやセメントモルタル補強
材,特に吹きつけ用コンクリートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から,コンクリートやセメントモル
タル補強には,鉄筋で補強したり,細い鋼線をメッシュ
状に配置して補強したり,セメントモルタルをアスベス
トで補強する方法が行われており,近年,土木,建築,
海洋用途等さまざまな分野でコンクリート構造体が使わ
れるようになるにつれ,コンクリートの中の鋼材の塩分
腐食による劣化がクローズアップされるに至っている。
また,アスベストは公害問題であり,他の素材への転換
が求められており,さらに,作業の簡素化,コンクリー
ト構造物の軽量化,安全性等の要求から,有機繊維をコ
ンクリートの補強材として使う開発が積極的に行われて
いる。特にアスベスト代替にあっては,数多くの有機繊
維がいろいろな太さのものをいろいろな長さにカット
し,チョップ,ファイバーとしてセメントに練り込まれ
て使われている。
【0003】トンネル工事,土間床,護岸壁等,吹きつ
け工事用には,現在,主にスチールが用いられており,
スチールに腐食防止にメッキを行ったりしているが,十
分満足するものではなく,安全性,軽量化,絶縁性,透
水性等のさまざまな要求が出されており,もはやスチー
ルでは対応困難な状況にあり,繊維素材を用いたものも
提案されている。しかし,これらにおいても,スチール
のように硬くてバネ弾性があり,耐アルカリ性を有し,
セメント中に混和しても針状で曲がらず,補強効果のよ
いものは得られておらず,現在に至っているのが実情で
ある。特にスチール類は,補強材としてトンネル吹きつ
け工事に多く用いられており,新しい提案が期待されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,このような
実情に鑑みてなされたものであり,高強力,耐アルカリ
性,セメント親和性,耐熱性,耐久性,耐疲労性,絶縁
性を有し,軽量で,コンクリート,モルタルに対し均一
分散し,腐食せず,耐屈曲性に優れ,曲げ等の応力が加
わっても破損しにくい,作業性の優れたコンクリート補
強材を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記の課題を
解決するものであり,合成繊維糸条の表面が繊維重量の
10〜60重量%の硬化性樹脂で被覆硬化されてなり,
引張強度が100kgf/mm2 以上,伸度が10%以下,
弾性係数が2000kgf/mm2 以上,直径が0.3〜1
mmφ,長さが10〜35mmであることを特徴とするコン
クリート補強材を要旨とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下,本発明を詳細に説明する。
本発明のコンクリート補強材は,合成繊維糸条の表面が
硬化性樹脂で被覆硬化されてなるものである。この合成
繊維糸条としては,ビニロン,ナイロン,アクリル,高
密度ポリエチレン,アラミド繊維等,耐アルカリ性を有
し,強度が高く,伸度が低く,セメントとの混和性のよ
い繊維糸条を用いることができる。
【0007】合成繊維糸条は,単糸繊度が1デニール以
上で,トータル繊度が250デニール以上であるのが望
ましい。単糸繊度は,できるだけ太い方が硬く仕上がる
ので好ましい。合成繊維糸条の太さも,一定範囲内で太
いほどセメントの補強効果,混和性,作業性がよく,直
径は0.2〜1mm程度のものが使用される。
【0008】これらの繊維糸条を用いて,繊維の表面お
よび糸条の内部に硬化性樹脂を被覆浸透させた後,熱硬
化,光硬化,電子線等により硬化させ,繊維糸条が元来
有しているソフトな風合を硬い剛直な性質に改善し,コ
ンクリート補強材とする。繊維に張り,腰をもたせ,剛
直とするために,合成繊維糸条を被覆硬化する硬化性樹
脂としては,メラミン樹脂,不飽和ポリエステル樹脂,
フェノール樹脂等を用いることができ,所望の硬さや性
能により選定すればよい。硬化性樹脂の性状について
は,溶剤系あるいは水系のいずれでもよいが,環境面を
考慮すると水系が好ましく,分散型あるいは溶解型のい
ずれでもよい。
【0009】本発明において,合成繊維糸条の表面を被
覆する樹脂として不飽和ポリエステル樹脂を用いる場合
には,不飽和ポリエステル樹脂の中でも,下記の化2に
示す一般式のビニルエステル系樹脂あるいはその誘導体
を主成分とし,これらと反応性モノマー(アクリルモノ
マー,スチレンモノマー等のビニル基を有する各種ビニ
ルモノマー化合物)で希釈してなる化合物であるのが好
ましい。
【0010】
【化2】
【0011】これらの化合物は,非常に反応性に優れて
いるが,硬化剤と促進剤を併用することにより,さらに
反応が早く進む。これら反応硬化のために用いられるも
のとしては,熱重合開始剤,光重合開始剤が用いられ,
それらの代表的なものとしては,メチルエチルケトンパ
ーオキサイド,過酸化ベンゾイル,キュメンハイドロパ
ーオキサイド,ジミリスチルパーオキシカーボネート,
ターシャリーブチルパーベンゾエート,ジクミルパーオ
キサイド等がある。また,促進剤としては,ナフテン酸
コバルト,ジメチルアニリン等が用いられる。これら
は,一般に樹脂重量の0.1〜0.5重量%添加する
が,硬化条件により混合添加量を適宜調整してもよい。
【0012】またフェノール樹脂を用いる場合には,ノ
ボラック系,ビスフェノール系,レゾール系あるいはポ
リアミン構造を有するもののいずれでもよい。これらの
被覆硬化させる方法としては,重合前の状態で被覆し加
熱させることで重合硬化さける方法や重合後粉体にした
ものを水系樹脂に分散または溶解させて被覆する方法が
なる。
【0013】合成繊維への被覆樹脂の付着量は,10〜
60重量%とするのが好ましく,10重量%以下では,
繊維束を固めて剛直にする効果が少なくなったり,60
重量%を超える場合には,硬化に時間を要するととも
に,樹脂の伸びとも関係し,折り曲げに対しバネ値は高
いが反発弾性が不足し,クラックが入り,セメントとの
親和性が不足する場合があり,20〜40重量%とする
のがより好ましい。
【0014】樹脂の付与方法としては,一般的に行われ
ている方法が採用でき,樹脂浴に浸漬し,ノズルから出
す方法や,パッティング法で付与し,マングルおよびフ
ェルト等で絞る方法,噴霧法,はけ塗り法,ローラタッ
チ法,押出整形機の金型を通す等いずれの方法でもよ
く,組合せも可能である。樹脂は,糸条1本1本の表面
に均一に付与されることが重要であるので,この点を考
慮して付与方法を選定するとよい。織物用の経糸準備等
で行われている整経ビームに糸条を所定本数捲き取り,
サイジング方式で樹脂を付与する方法はコスト的にも有
利である。また本発明における樹脂処方は一般に重合時
間を短くするためにポットライフも短くなるので,その
場合には一浴で硬化性樹脂を付与し,次の浴で重合開始
剤を付与する二段処理を行うことも有利である。糸条に
付与する樹脂液の粘度は, 1000cps以下に調製しておく
のが好ましく, 粘度が高いと均一に付着しにくく, 低い
と所望の付着量・物性が得にくい。希釈剤としてビニル
モノマーや有機溶剤を用いることも可能である。硬化方
法としても,特に限定するものではないが,熱硬化,光
硬化,電子線硬化が用いられ,これらの組合わせも可能
である。
【0015】反応条件によって適宜重合開始剤が選択可
能であり,加工温度と時間,光および電子線の照射エネ
ルギーの関係より選択する。光に関しては,紫外線照射
が特に有効である。
【0016】本発明のコンクリート補強材は,引張強度
が100kgf/mm2 ,伸度が10%以下,弾性率が20
00kgf/mm2 以上である。引張強度が100kgf/mm
2 未満であると,コンクリート補強効果が不足し,安全
率との関係もあるが,使用中にセメントが崩壊したり,
耐久性が不足する。また,コンクリートの伸度は5%以
下であり,好ましくは,低い伸度で強力の高いものがよ
く,コンクリートの伸度と同じものがよい。コンクリー
トを補強するわけであるから,伸度が10%を超えてい
ると,強力値が高くとも効果を発揮しない。弾性率が2
000kgf/mm2 未満であると,セメントと混和したと
き折れ曲がり,団子状(フォイバーボール)となり,吹
きつけ施工を行っても,その部分において十分な骨材と
しての補強効果が得られない。
【0017】本発明のコンクリート補強材は,直径が
0.3〜1mmφで, 長さが10〜35mmである。直径が
0.3mm未満であると,補強効果が少なく,折れ曲がり
やすく,1mmを超えると,セメントとの混和性,施工表
面の仕上げ面の外観がよくない。長さは,10〜35mm
で,好ましくは20〜25mmが好適であり,短いと補強
効果がなく,長いと混和性,作業性,外観に劣る。
【0018】
【作用】本コンクリート補強材のごとく,繊維糸条の表
面が10〜60%量の硬化性樹脂で被覆硬化され,引張
強度100kgf/mm2 以上,伸度10%以下,弾性係数
2000kgf/mm2 以上,直径0.3〜1.0mmφ,長
さ10〜35mmであるカットファイバー補強材を用いる
ことにより,現場施工する際,軽量で安全性に優れると
ともに,耐久使用によりサビ等を発生しないことによ
り,トンネル等に劣化がなく長期間使用でき,要求され
る引張強力,耐アルカリ性,セメント親和性,耐熱性,
耐疲労性,絶縁性を確保し,作業性に優れた吹きつけ用
コンクリート補強材を得ることができる。
【0019】
【実施例】以下に実施例を用いて具体的に説明するが,
本発明はこれらに限定されるものではない。また,実施
例における評価は,次の方法により行った。 (1)引張強力,伸度 JIS L1013 7,5に準じて測定した。 (2)弾性率 JIS L1013 7,10に準じて測定した。 (3)樹脂付着量 樹脂処理前の繊度(Aデニール)と樹脂処理後の繊度
(Bデニール)を測定し、((B−A)/A)×100
(%)にて算出した。 (4)モルタルへの混合試験 小野田セメント株式会社製普通ポルトランドセメントと
豊浦産標準砂を1:1で混合し,セメントに対して0.
37の水を添加し,得られたコンクリート補強材を1.
50容量%添加して,JIS R−5201の混合方法
によって10分間混練してモルタルを作り,型枠流し込
みにより厚さ10mmの平板を作成し, コンクリート補強
材の分散状態と平板の曲げ強度(JIS K6911) と衝撃強度
(JIS K7111シャルビー法) を評価した。
【0020】実施例1 単糸繊度5.6d,引張強度11.5g/d,伸度4.
2%のビニロンフィラメント1800d/500f 3
00本を整経クリールからローラタッチタイプの樹脂付
与装置に導き,リポキシR−802(昭和高分子株式会
社製エピビス系ビニルエステル系樹脂,粘度4〜7cps,
熱変形温度 100℃, 伸び率6%) 100部, 過酸化ベンゾ
イル 0.3部, ナフテン酸コバルト 0.1部の組成の樹脂液
を付与した後,ノンタッチ乾燥ゾーンにて130℃の温
度で30秒間熱処理し,架橋,硬化させた後, 捲取りロ
ーラに捲き取り,これらの糸条を束ね合わせてローラカ
ッターに導き,24mmにカットし, 本発明のコンクリー
ト補強材を得た。得られたコンクリート補強材の特性
は,直径0.6mm,樹脂付着量19.4%,引張強力1
7.1kg,切断伸度4.8%,弾性率3300kgf/mm
2 であった。セメントとの混和性試験として, 350kg/m3
のセメントに対して, 水を0.5,砂を0.6,急結剤を0.05,
本発明の補強材を0.005 の割合で混合したところ, 本発
明の補強材は, セメントとの混和性に優れていた。
【0021】実施例2 単糸繊度5d,引張強度11.5g/d,伸度4.2%
のビニロンフィラメント2250d/450fに30回
/mの撚りを付与したチーズ100本を整経クリールか
ら樹脂含浸槽へ導き,下記樹脂組成1の樹脂液をディッ
プ,ニップ後,ノンタッチ乾燥ゾーンにて紫外線照射を
10秒間行い,100℃の温度で10秒間熱処理し,硬
化させた。
【0022】〔樹脂組成1〕 ・リポキシR−705 100部 (ビニルエステル系樹脂,昭和高分子株式会社製) ・過酸化ベンゾイル 0.5部 ・ターシャリーブチルパーベンゾエート 3部 ・スチレンモノマー 10部
【0023】硬化後巻取りローラに巻き取り,これらの
糸を束ね合わせてローラカッターに導き,18mmにカッ
トして本発明のコンクリート補強材を得た。得られたコ
ンクリート補強材の特性は,直径0.58mm,樹脂付着
量30%,引張強力20.3kg,切断伸度4.8%,弾
性率4200kgf/mm2 であった。
【0024】実施例3 単糸繊度5.6d,引張強度11.5g/d,伸度4.
2%のビニロンフィラメント1800d/500f 3
00本を整経クリールからローラタッチタイプの樹脂付
与装置に導き,下記樹脂組成2の樹脂液をディップ,ニ
ップ後,ノンタッチ乾燥ゾーンにて160℃の温度で3
0秒乾燥した後,190℃で1分間キュアーして硬化さ
せた。
【0025】〔樹脂組成2〕 ・主剤 ユカレジンTE−16 100部 (エポキシ樹脂, 吉村油化学株式会社製) ・硬化剤 ユカレジンH−35 25部 (アミン系硬化剤, 吉村油化学株式会社製) 硬化後, ローラーカッターに導き, 本発明のコンクリー
ト補強材を得た。得られたコンクリート補強材の特性
は,直径0.6mm,樹脂付着量32%,引張強力17k
g,切断伸度4.8%,弾性率3600kgf/mm2 であ
った。
【0026】実施例4 実施例3において,樹脂組成2を下記の樹脂組成3とす
ること以外は,実施例3と同様にして本発明のコンクリ
ート補強材を得た。得られたコンクリート補強材の特性
は,直径0.5mm,樹脂付着量22%,引張強力18.
2kg,切断伸度4.5%,弾性率3400kgf/mm2
あった。 〔樹脂組成3〕 ・ショウノールBRL−2854 (フェノール樹脂,昭和高分子株式会社製)
【0027】実施例5 実施例3において,樹脂組成2を下記の樹脂組成4とす
ること以外は,実施例3と同様にして本発明のコンクリ
ート補強材を得た。得られたコンクリート補強材の特性
は,直径0.85mm,樹脂付着量40%,引張強力1
7.5kg,切断伸度4.1%,弾性率3100kgf/mm
2 であった。 〔樹脂組成4〕 ・パスコールHM−100 30部 (ウレタン系樹脂,明成化学工業株式会社製) ・ベルパール 10部 (フェノール系樹脂,鐘紡株式会社製) 比較のために,補強材として樹脂処理しないビニロンフ
ィラメント撚糸を18mmにカットして用いたものを比較例
1,補強材を添加しないモルタルのみの場合を比較例2
とした。実施例1〜5と比較例1〜2の評価結果を表1
に示す。
【0028】
【表1】
【0029】表1より明らかなように本発明による実施
例1〜5の場合には,補強材の分散状態が非常によく,
平板の曲げ強度や衝撃強度も大きく優れた補強効果を示
している。これに対し,樹脂処理しないビニロンフィラ
メントを補強材として用いた比較例1では,分散状態が
悪く補強材が団子状となり,補強効果も劣るものであっ
た。補強材を添加しない比較例2のモルタルは,曲げ強
度と衝撃強力が共に劣るものであった。
【0030】
【発明の効果】本発明によると,高強力,耐アルカリ
性,セメント親和性,耐熱性,耐久性,耐疲労性,絶縁
性を有し,軽量で,コンクリート,モルタルに対し均一
分散し,腐食せず,耐屈曲性に優れ,曲げ等の応力が加
わっても破損しにくい,作業性の優れたコンクリート補
強材を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 唐渡 義伯 京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ株 式会社中央研究所内 (72)発明者 迫部 唯行 京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ株 式会社中央研究所内 (72)発明者 池田 文男 兵庫県赤穂市高野846番地 ユニチカ株式 会社坂越工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成繊維糸条の表面が繊維重量の10〜
    60重量%の硬化性樹脂で被覆硬化されてなり,引張強
    度が100kgf/mm2 以上,伸度が10%以下,弾性率
    が2000kgf/mm2 以上,直径が0.3〜1mmφ,長
    さが10〜35mmであることを特徴とするコンクリート
    補強材。
  2. 【請求項2】 硬化性樹脂が不飽和ポリエステル樹脂で
    ある請求項1記載のコンクリート補強材。
  3. 【請求項3】 不飽和ポリエステル樹脂が化1の一般式
    で示されるビニルエステル系樹脂を主成分とし,反応性
    モノマーで希釈してなる化合物あるいはその誘導体であ
    る請求項2記載のコンクリート補強材。 【化1】
  4. 【請求項4】 不飽和ポリエステル樹脂の重合開始剤が
    有機過酸化物および光開始剤よりなる請求項2,請求項
    3または請求項4記載のコンクリート補強材。
  5. 【請求項5】 硬化性樹脂がフェノール系樹脂である請
    求項1記載のコンクリート補強材。
  6. 【請求項6】 水系樹脂に分散もしくは溶解させたフェ
    ノール系樹脂で被覆硬化されてなる請求項5記載のコン
    クリート補強材。
  7. 【請求項7】 樹脂の硬化が熱硬化,光硬化,電子線硬
    化である請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請
    求項5または請求項6記載のコンクリート補強材。
JP22926297A 1996-10-15 1997-08-26 コンクリート補強材 Pending JPH10182201A (ja)

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JP22926297A JPH10182201A (ja) 1996-10-15 1997-08-26 コンクリート補強材

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JP27206996 1996-10-15
JP8-272069 1996-10-15
JP22926297A JPH10182201A (ja) 1996-10-15 1997-08-26 コンクリート補強材

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018230574A1 (ja) * 2017-06-14 2018-12-20 日立化成株式会社 コンクリート用添加剤及びコンクリート用添加剤の製造方法

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WO2018230574A1 (ja) * 2017-06-14 2018-12-20 日立化成株式会社 コンクリート用添加剤及びコンクリート用添加剤の製造方法

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