JPH10167800A - 廃棄物を利用した陶磁器 - Google Patents
廃棄物を利用した陶磁器Info
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- JPH10167800A JPH10167800A JP8336578A JP33657896A JPH10167800A JP H10167800 A JPH10167800 A JP H10167800A JP 8336578 A JP8336578 A JP 8336578A JP 33657896 A JP33657896 A JP 33657896A JP H10167800 A JPH10167800 A JP H10167800A
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- Japan
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- raw material
- waste
- firing
- waste matter
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P40/00—Technologies relating to the processing of minerals
- Y02P40/60—Production of ceramic materials or ceramic elements, e.g. substitution of clay or shale by alternative raw materials, e.g. ashes
Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 廃棄物を再利用して資源の有効利用を図る陶
磁器を提供する。 【解決手段】 ガラス屑又は一般廃棄物の焼却処理灰を
溶融してできたスラグを媒熔原料とした陶磁器。
磁器を提供する。 【解決手段】 ガラス屑又は一般廃棄物の焼却処理灰を
溶融してできたスラグを媒熔原料とした陶磁器。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は廃棄物を利用した陶
磁器に関する。
磁器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、陶磁器素地は、成形を司るに必要
な粘土(可塑性原料)を中心に焼結助材の長石(媒熔原
料)および組織構造の骨格をなす珪石(非可塑性原料)
で配合されている。
な粘土(可塑性原料)を中心に焼結助材の長石(媒熔原
料)および組織構造の骨格をなす珪石(非可塑性原料)
で配合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、長石を
媒熔原料としたものにおいては、シンター(焼結)温度
が、1,200℃以上と高く、焼成費用が嵩む問題があ
る。そのため、昨今では少しでも低温で焼結する陶磁器
の製造が要望されている。
媒熔原料としたものにおいては、シンター(焼結)温度
が、1,200℃以上と高く、焼成費用が嵩む問題があ
る。そのため、昨今では少しでも低温で焼結する陶磁器
の製造が要望されている。
【0004】また、資源の少ない我が国においては、産
業廃棄物や一般廃棄物の再利用も重要な課題となってい
る。そこで本発明は、その様なニーズに応じて長石の代
替としてガラス屑や焼却処理灰の溶融スラグを用いて低
温焼成の陶磁器を提供することを目的とするものであ
る。
業廃棄物や一般廃棄物の再利用も重要な課題となってい
る。そこで本発明は、その様なニーズに応じて長石の代
替としてガラス屑や焼却処理灰の溶融スラグを用いて低
温焼成の陶磁器を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】陶磁器製品の素地は生成
したムライトと残留珪石をガラス相がボンディングの役
目をした組織、構造である。そのガラス相が生成する過
程と物性が陶磁器としての出来映えに大きな影響を及ぼ
す。
したムライトと残留珪石をガラス相がボンディングの役
目をした組織、構造である。そのガラス相が生成する過
程と物性が陶磁器としての出来映えに大きな影響を及ぼ
す。
【0006】通常の陶磁器素地では最初に長石が融液化
し、その融液化が始まる温度は斜長石で1,130℃、
正長石で1,170℃である。けれどもそれは融液化が
始まる温度であって、通常、長石を媒熔材として作られ
る陶磁器は1,250℃程度が焼結するのに最も適した
温度である。
し、その融液化が始まる温度は斜長石で1,130℃、
正長石で1,170℃である。けれどもそれは融液化が
始まる温度であって、通常、長石を媒熔材として作られ
る陶磁器は1,250℃程度が焼結するのに最も適した
温度である。
【0007】それに比較してガラス屑や上記スラグの軟
化温度は600℃程度と低温である。そのことは、それ
らを長石の代替原料とした陶磁器素地では、焼結させる
のに1,100℃〜1,200℃の温度で十分となる。
化温度は600℃程度と低温である。そのことは、それ
らを長石の代替原料とした陶磁器素地では、焼結させる
のに1,100℃〜1,200℃の温度で十分となる。
【0008】そこで、本発明は陶磁器の製造様式のうち
長石の代替として産業廃棄物および一般廃棄物としての
ガラス屑、あるいは一般廃棄物焼却処理灰を溶融して作
ったスラグを用いて陶磁器を製造するようにしたもので
ある。
長石の代替として産業廃棄物および一般廃棄物としての
ガラス屑、あるいは一般廃棄物焼却処理灰を溶融して作
ったスラグを用いて陶磁器を製造するようにしたもので
ある。
【0009】すなわち、第1の発明は、ガラス屑を媒熔
原料としたことを特徴とする廃棄物を利用した陶磁器で
ある。更に、第2の発明は、一般廃棄物の焼却処理灰を
溶融してできたスラグを媒熔原料としたことを特徴とす
る廃棄物を利用した陶磁器である。
原料としたことを特徴とする廃棄物を利用した陶磁器で
ある。更に、第2の発明は、一般廃棄物の焼却処理灰を
溶融してできたスラグを媒熔原料としたことを特徴とす
る廃棄物を利用した陶磁器である。
【0010】また、組成範囲は、粘土分が15%〜50
%、珪石分が20%〜50%、ガラス屑あるいは焼却処
理灰の溶融スラグが20%〜60%の重量比の成分を含
む坏土が好ましく、また、焼成温度は、1,100℃〜
1,200℃の酸化焔および還元焔で焼成するのが好ま
しい。
%、珪石分が20%〜50%、ガラス屑あるいは焼却処
理灰の溶融スラグが20%〜60%の重量比の成分を含
む坏土が好ましく、また、焼成温度は、1,100℃〜
1,200℃の酸化焔および還元焔で焼成するのが好ま
しい。
【0011】これは、ガラス屑あるいは溶融スラグが2
0%以下では十分に焼結できない。又、60%以上の場
合は溶融し形状を維持することが困難になるからであ
る。
0%以下では十分に焼結できない。又、60%以上の場
合は溶融し形状を維持することが困難になるからであ
る。
【0012】
〔実施例1〕水簸粘土30%、珪砂35%、板ガラス屑
35%(重量比)ゼーゲル式では、 0.144K2O 0.726Na2O ・ Al2O3・12.291SiO2 0.352MgO 0.521CaO をボールミルで21時間、湿式粉砕し、脱水、乾燥坏土
として、タイル状にプレス成形した後、1,150℃の
酸化焔で焼成した。焼成収縮率は、9.4%、線熱膨張
係数は7.47×10-6/℃、吸水率は0.09%、抗
折強度は55N/mm2 である。
35%(重量比)ゼーゲル式では、 0.144K2O 0.726Na2O ・ Al2O3・12.291SiO2 0.352MgO 0.521CaO をボールミルで21時間、湿式粉砕し、脱水、乾燥坏土
として、タイル状にプレス成形した後、1,150℃の
酸化焔で焼成した。焼成収縮率は、9.4%、線熱膨張
係数は7.47×10-6/℃、吸水率は0.09%、抗
折強度は55N/mm2 である。
【0013】このようにして、完全に磁器化したタイル
が製造できた。尚、本実施例に用いた原材料の分析値及
びその示成式は表1の通りである。 〔実施例2〕一般廃棄物焼却処理灰溶融スラグを用いた
例である。それは、水簸粘土30%、珪砂25%、スラ
グ45%(重量比)で、そのゼーゲル式は、 0.134K2O 0.559Na2O ・ Al2O3・10.274SiO2 0.106MgO 1.526CaO である。それを21時間湿式粉砕した後、乾燥、顆粒状
にしてプレス成形後、1,130℃の酸化焔で焼成し
た。焼成収縮率は10.1%、線熱膨張係数は7.19
×10-6/℃、吸水率は0.05%、抗折強度は58N
/mm2 で、完全な磁器タイルを製造した。
が製造できた。尚、本実施例に用いた原材料の分析値及
びその示成式は表1の通りである。 〔実施例2〕一般廃棄物焼却処理灰溶融スラグを用いた
例である。それは、水簸粘土30%、珪砂25%、スラ
グ45%(重量比)で、そのゼーゲル式は、 0.134K2O 0.559Na2O ・ Al2O3・10.274SiO2 0.106MgO 1.526CaO である。それを21時間湿式粉砕した後、乾燥、顆粒状
にしてプレス成形後、1,130℃の酸化焔で焼成し
た。焼成収縮率は10.1%、線熱膨張係数は7.19
×10-6/℃、吸水率は0.05%、抗折強度は58N
/mm2 で、完全な磁器タイルを製造した。
【0014】尚、本実施例に用いた原材料の分析値及び
その示成式は表1の通りである。
その示成式は表1の通りである。
【0015】
【表1】
【0016】
【発明の効果】以上のようであるから、本発明によれ
ば、従来の長石を媒熔原料としたものに比べて、低温度
焼成が可能となり、焼成費用を低減化できる。
ば、従来の長石を媒熔原料としたものに比べて、低温度
焼成が可能となり、焼成費用を低減化できる。
【0017】更に、一般廃棄物や産業廃棄物を再利用で
きるため、資源の有効利用及び環境保護に寄与すること
ができる。
きるため、資源の有効利用及び環境保護に寄与すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高嶋 廣夫 愛知県尾張旭市南原山町赤土230番地 新 興窯業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 ガラス屑を媒熔原料としたことを特徴と
する廃棄物を利用した陶磁器。 - 【請求項2】 一般廃棄物の焼却処理灰を溶融してでき
たスラグを媒熔原料としたことを特徴とする廃棄物を利
用した陶磁器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8336578A JPH10167800A (ja) | 1996-12-17 | 1996-12-17 | 廃棄物を利用した陶磁器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8336578A JPH10167800A (ja) | 1996-12-17 | 1996-12-17 | 廃棄物を利用した陶磁器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10167800A true JPH10167800A (ja) | 1998-06-23 |
Family
ID=18300603
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8336578A Pending JPH10167800A (ja) | 1996-12-17 | 1996-12-17 | 廃棄物を利用した陶磁器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10167800A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010019221A (ko) * | 1999-08-25 | 2001-03-15 | 오용수 | 폐유리분말을 이용한 요업용 소지 배합물 및 이의 제조방법 |
WO2008047395A2 (en) * | 2006-10-18 | 2008-04-24 | Rossano Ragazzini | Process for producing thermoformed goods. |
RU2484053C1 (ru) * | 2012-03-07 | 2013-06-10 | Юлия Алексеевна Щепочкина | Керамическая масса для производства кирпича |
RU2486158C1 (ru) * | 2012-03-07 | 2013-06-27 | Юлия Алексеевна Щепочкина | Керамическая масса для производства кирпича |
CN104276808A (zh) * | 2014-09-28 | 2015-01-14 | 定远县绿苑新型建材有限公司 | 一种高强度多孔砖 |
CN104944919A (zh) * | 2015-05-29 | 2015-09-30 | 方堃 | 一种掺杂钢渣的高硬度陶瓷地砖 |
CN104944918A (zh) * | 2015-05-29 | 2015-09-30 | 方堃 | 一种掺杂钢渣阻燃效果好的陶瓷地砖 |
RU2614784C1 (ru) * | 2016-02-09 | 2017-03-29 | Юлия Алексеевна Щепочкина | Керамическая масса для производства кирпича |
-
1996
- 1996-12-17 JP JP8336578A patent/JPH10167800A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010019221A (ko) * | 1999-08-25 | 2001-03-15 | 오용수 | 폐유리분말을 이용한 요업용 소지 배합물 및 이의 제조방법 |
WO2008047395A2 (en) * | 2006-10-18 | 2008-04-24 | Rossano Ragazzini | Process for producing thermoformed goods. |
WO2008047395A3 (en) * | 2006-10-18 | 2008-09-25 | Rossano Ragazzini | Process for producing thermoformed goods. |
RU2484053C1 (ru) * | 2012-03-07 | 2013-06-10 | Юлия Алексеевна Щепочкина | Керамическая масса для производства кирпича |
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CN104276808A (zh) * | 2014-09-28 | 2015-01-14 | 定远县绿苑新型建材有限公司 | 一种高强度多孔砖 |
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