JPH10167035A - 荷重応動制動液圧制御装置 - Google Patents

荷重応動制動液圧制御装置

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JPH10167035A
JPH10167035A JP8336596A JP33659696A JPH10167035A JP H10167035 A JPH10167035 A JP H10167035A JP 8336596 A JP8336596 A JP 8336596A JP 33659696 A JP33659696 A JP 33659696A JP H10167035 A JPH10167035 A JP H10167035A
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JP
Japan
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housing
plunger
piston
spring
hydraulic pressure
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JP8336596A
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Inventor
Hiroshi Yoshida
寛 吉田
Hidemi Hayashi
英巳 林
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Jidosha Kiki Co Ltd
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Jidosha Kiki Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/18Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to vehicle weight or load, e.g. load distribution
    • B60T8/1837Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to vehicle weight or load, e.g. load distribution characterised by the load-detecting arrangements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T15/00Construction arrangement, or operation of valves incorporated in power brake systems and not covered by groups B60T11/00 or B60T13/00
    • B60T15/02Application and release valves
    • B60T15/36Other control devices or valves characterised by definite functions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
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    • B60Y2410/00Constructional features of vehicle sub-units
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成部品の部品点数を少なくし、その加工と
組立が容易で、製造コストの低減を図るとともに、装置
全体の小型化を図る。 【解決手段】 ハウジングを第1のハウジング2と第2
のハウジング3とに分割し、第1のハウジング2内にプ
ランジャ4、弁機構6、第1のばね9を配設する液圧制
御部PVと、ピストン12を大径部と小径部とからなる
段付きピストンに形成して、第2のハウジング3内にピ
ストン12の大径部が自在に摺動するシリンダ大径部を
形成し、第1のハウジング2内にピストン12の小径部
が自在に摺動するシリンダ小径部を形成し、ストッパロ
ッド20をその一端がピストン12に固着され、他端が
プランジャ4の端面に対向させるようにした空気シリン
ダ部CYと、第2のばね22をピストン12の背面側と
第2のハウジング3の端部との間に配設する荷重ばね部
LSとから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷重応動制動液圧
制御装置に関し、特にトラック、バスなどの大型自動車
用のブレーキ装置に使用され、制動時、荷重の小さい車
輪に小さい制動力を与えて該車輪のロックを防止する装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両総重量規制の緩和により、トラッ
ク、バスなどの大型自動車の総重量が20トンから25
トンに引き上げられたが、6×2後2軸車については、
1車軸あたりの荷重が10トンを超えない低い値に制限
されている。このため、大型トラックの場合、図9に示
すように、ハンドルに連結される前輪101を1本の車
軸の両端で支持するとともに、後輪102a,102b
を荷台103の後部下面に、トラニオン軸104および
板ばね(リーフスプリング)105を介して、互いに平
行に設けられた2本の車軸の両端で支持している。前記
荷台103を支持する前記後輪102a,102bにつ
いては、通常、前側の後輪(以下、後前輪という)10
2aのみ駆動する場合(6×2)が多く、後側の後輪
(以下、後後輪という)102bは単に荷重を支える従
動車輪となる。
【0003】通常、後2軸のトラックの場合、積載時に
前輪101にかける荷重は、車両総重量の1/3以下に
するため、後前輪102a、後後輪102bには20ト
ン近くの荷重をかける必要がある。したがって、1車軸
あたりの荷重が10トンを超えないという制限を満たす
には、これら後前輪102a、後後輪102bのトラニ
オン軸104からのそれぞれの距離を等しくして、該後
前輪102a、後後輪102bに均等な荷重をかけなけ
ればならない。
【0004】ところが、該後前輪102a、後後輪10
2bのトラニオン軸104からのそれぞれの距離を等し
くすると、空車時などの軽荷重時に、駆動輪である後前
輪102aに加わる荷重が小さくなり過ぎるため、発進
時に該後前輪102aが空転し易くなって、安定した走
行が行えなくなったり、該後前輪102aに装着されて
いるタイヤの摩耗を早めるなどの問題がある。
【0005】この対策として、従来から荷重移動装置1
06を前記トラックに装着し、空車時を含む軽荷重時の
み、後後輪102bから後前輪102aに荷重を移動し
て、該後前輪102aの接地圧を高めている。この荷重
移動装置106は、図9に示すように、荷台103に固
定された第1のブラッケト107と、前記後後車102
bの車軸とともに前記板ばね105の後端部に支持され
た第2のブラッケト108と、該第2のブラッケト10
8の後端部下面と前記第1のブラッケト107の上面と
の間に設けられた空気ばね109とからなる。
【0006】このような荷重移動装置106により、積
載時には、前記空気ばね109を縮めておき、空車時に
は、該空気ばね109内に圧縮空気を供給して該空気ば
ね109を伸長させる。これにより、前記後前輪102
aの荷重(接地圧)が増大し、それに伴って後後輪10
2bの荷重(接地圧)が減少するようになっている。
【0007】前記圧縮空気は、図10に示すように、車
両の荷重、車速または手動操作信号などをセンサ111
で検知し、これらの信号に基づいてコントローラ112
により、制御弁113を操作して空気タンク114aか
ら、前記空気ばね109に供給される。
【0008】従来の前記荷重応動制動液圧制御装置10
0は、図10の制御系統図に示す(二重線は空圧系統、
実線は液圧系統)ように、ブレーキ弁116の踏み込み
により、空気タンク114bの圧縮空気によって駆動さ
れるブレーキブースタ117から、後後輪102bのブ
レーキシリンダに至る液圧通路の途中に配設されてお
り、制動初期での低制動力時には、前輪101側(およ
び後前輪102a側)と等しい制動力を後後輪102b
側に与え、制動力が所定値(減圧動作開始点)以上にな
ったときには前輪101側に対して、所定の割合の制動
力を後後輪102b側に与えるようにし、これにより後
後輪102bのロックを防止するようになっている。
【0009】そして、トラックなどの車両では積載荷重
の大小によって、後輪ロックが生ずる制動力の大きさが
異なってくるので、空車時における後後輪102b制動
力を減少させ始める制動力を、小さくするように構成さ
れている。
【0010】前記荷重応動制動液圧制御装置100につ
いては、その断面が、例えば図11に示すようなものが
ある。図11において、荷重応動制動液圧制御装置10
0は、通常、車両(例えばトラック)のシャーシ側に取
り付けられており、該液圧制御装置100は、液圧制御
部PV、荷重ばね部LSおよび空気シリンダ部CYが直
列に組み立てられるように構成されている。
【0011】前記液圧制御部PVはハウジング121内
に摺動自在に配設され、かつ入力ポート122を介し
て、前記ブレーキブースタ117からの液圧で応動する
プランジャの動きによって、前記ハウジング121側に
構成されている弁機構124を開閉している。そして、
車両の空車時を含む軽荷重時の荷重に応じた荷重を、第
1のばね125により前記プランジャ123に作用せし
めて、この弁機構124の減圧動作開始点Aを設定し、
該弁機構124の開閉により、前記入力ポート122に
伝達される該ブレーキブースタ117からの液圧を所定
の割合で減圧して、出力ポート126から後後輪102
bのブレーキシリンダに伝達している。
【0012】一方、前記空気シリンダ部CYについて
は、前記ハウジング121の端部にシリンダ室141が
形成され、該シリンダ室141内に摺動自在に配設され
たピストン142を、図示しない外部流体ポートを介し
て供給された圧縮空気(前記荷重移動装置106の空気
ばね109に供給される圧縮空気と同じ)によって、前
記プランジャ123から遠ざかる方向に変位させるよう
に構成されるとともに、前記ハウジング121の端部を
貫通して、その一端が前記ピストン142に固着され、
他端が前記プランジャ123の端面に対向されるストッ
パロッド143が配設されている。
【0013】さらに、前記荷重ばね部LSについては、
該ストッパロッド143と前記ハウジング121の端部
(内側)との間に、前記ストッパロッド143を前記プ
ランジャ123に向けて押圧する、前記第1のばね12
5よりも十分大きな付勢力を有する第2のばね131が
配設されており、前記空気シリンダ部CYの外部流体ポ
ートから圧縮空気の供給がないときは、ばね受け132
を介して該第2のばね131により前記ストッパロッド
143を前記プランジャ123に押圧して、前記弁機構
124を開弁させる。このとき、前記液圧制御部PVの
出力ポート126からの液圧は、前記入力ポート122
に伝達されている該ブレーキブースタ117からの液圧
と同じである。
【0014】このような前記荷重応動制動液圧制御装置
100について、空車時などにおける、前記後前輪10
2aに加わる荷重を後後輪102bに加わる荷重より大
きくする場合には、前記荷重移動装置106の空気ばね
109に圧縮空気を供給するとともに、該液圧制御装置
100の外部流体ポートにも圧縮空気を供給する。その
結果、図11で、前記空気シリンダ部CYのピストン1
42およびストッパロッド143が前記第2のばね13
1の付勢力に抗して上昇し、該ストッパロッド143の
他端が前記プランジャ123の端面から離隔する。
【0015】このため、前記弁機構124の開閉によ
り、前記入力ポート122に伝達されている前記ブレー
キブースタ117からの液圧を所定の割合で減圧して、
出力ポート126から後後輪102bのブレーキシリン
ダに伝達され、該後後輪102bのロックを防止でき
る。(特開平8-258680号公報)
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
前記荷重応動制動液圧制御装置100にあっては、部品
点数が多く、また、図11に示すように、その構造が液
圧制御部PV、荷重ばね部LSおよび空気シリンダ部C
Yが直列になるように組み立てられており、各部分を構
成する部品、特にハウジングなどが大型で、その加工が
極めて面倒であり、かつその組立作業が煩雑であるとい
う問題点があった。そのため、前記装置の製造コストが
嵩むという問題点もあった。
【0017】本発明はかかる点に鑑みなされたもので、
その目的は前記問題点を解消し、前記構成部品の部品点
数を少なくし、その加工と組立が容易で、製造コストの
低減を図った荷重応動制動液圧制御装置を提供すること
にある。
【0018】本発明の他の目的は、その全体構造を改良
するとともに、装置全体の小型化を図った荷重応動制動
液圧制御装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の構成は、ハウジング内に摺動自在に配設さ
れ、ブレーキブースタなどからの液圧で応動するプラン
ジャの開閉によって、該ブレーキブースタなどからの液
圧を所定の割合で減圧して、後輪ブレーキシリンダに伝
達する弁機構と、車両の空車時を含む軽荷重時の荷重に
応じた荷重を前記プランジャに作用せしめて、前記弁機
構の減圧動作開始点を設定させる第1のばねを備えると
ともに、前記ハウジングにシリンダ室を形成し、該シリ
ンダ室内に摺動自在に配設されたピストンを、外部圧力
流体の供給によって、前記プランジャから遠ざかる方向
に変位させるシリンダ部と、その一端が前記ピストンに
固着し、他端が前記プランジャの端面に対向させるスト
ッパロッドと、前記ストッパロッドを前記プランジャに
向けて押圧する、前記第1のばねよりも十分大きな付勢
力を有する第2のばねを備え、前記外部圧力流体の供給
がないときは、前記第2のばねにより前記ストッパロッ
ドを前記プランジャに押圧して、前記弁機構を開弁させ
る液圧制御装置において、次のとおりである。
【0020】(1) 前記ハウジングを第1のハウジン
グと第2のハウジングとに分割し、該第1のハウジング
内に前記プランジャ、前記弁機構および前記第1のばね
を配設するとともに、該第2のハウジングを前記第1の
ハウジングに、前記プランジャを中心に同心的に嵌合さ
せ、前記ピストンは、大径部と小径部とからなる段付き
ピストンに形成して、前記第2のハウジング内に前記段
付きピストンの大径部が自在に摺動されるシリンダ大径
部が形成されとともに、前記第1のハウジング内に該ピ
ストンの小径部が自在に摺動されるシリンダ小径部が形
成され、前記ストッパロッドは、その一端が該ピストン
の小径部に固着され、その他端が前記プランジャの端面
に対向させるように配設され、かつ前記第2のばねが、
該ピストンの背面側と前記第2のハウジングの端部との
間に配設されることを特徴とする。
【0021】(2) 前記(1)において、前記第2の
ばねが配設される、前記段付きピストンの背面側と前記
第2のハウジング部の端部との間に形成されている空間
が、該ハウジングの外壁から前記空間に貫通して配設さ
れた大気弁により、大気に連通されるとともに、該段付
きピストンの小径部に、その軸方向にほぼ平行に貫通穴
を設け、前記ストッパロッドの他端が前記プランジャの
端面に対向する周囲の空間を、該貫通穴、前記段付きピ
ストンの背面側と前記第2のハウジング部の端部との間
の空間及び前記大気弁を介して、大気に連通されること
を特徴とする。
【0022】(3) 前記(1)において、前記段付き
ピストンの小径部が摺動する前記シリンダ小径部に、該
ピストンの変位を阻止する段部が形成され、その位置
は、前記第2のばねにより前記ストッパロッドを前記プ
ランジャに押圧して、前記弁機構を十分開弁させる位置
であることを特徴とする。
【0023】(4) 前記(1)において、前記シリン
ダ大径部と摺動する前記段付きピストンの大径部の外周
面に配設されたカップ状パッキングの軸方向の前後に、
それぞれガイドリングが配設されることを特徴とする。
【0024】(5) 前記(1)において、前記第1の
ハウジングの前記段付きピストン側の端部に、前記プラ
ンジャの端を摺動自在に、かつ液密的に突出させるため
のプラグ部材を螺着させ、前記段付きピストンの小径部
に代えて、該段付きピストンに同心状にシリンダ小径部
を形成するとともに、該プラグ部材に、前記段付きピス
トンのシリンダ小径部に自在に摺動される摺動部が形成
されることを特徴とする。
【0025】(6) 前記(5)において、前記ストッ
パロッドに代えて、ストッパねじを前記段付きピストン
に、その頭部側が前記段付きピストンの背面側から前記
シリンダ小径部側に貫通するように螺着するとともに、
その他端が前記プランジャの端面に対向させるように配
設し、前記貫通穴に代えて、該ストッパねじの中心軸に
沿って形成された穴と該中心軸から曲げられて形成され
た穴とで貫通穴を形成し、該貫通穴を介して該ストッパ
ねじの他端が前記プランジャの端面に対向する周囲の空
間を、前記段付きピストンの背面側の空間に連通するこ
とを特徴とする。
【0026】(7) 前記ハウジングを第1のハウジン
グと第2のハウジングとに分割し、該第1のハウジング
内に前記プランジャ、前記弁機構および前記第1のばね
を配設するとともに、該第2のハウジングを前記第1の
ハウジングに、前記プランジャを中心に同心的に嵌合さ
せ、前記第2のハウジング内に、前記ピストンが自在に
摺動されるシリンダ径部が形成され、前記ストッパロッ
ドは、その一端が係着手段により、若干の遊びを介して
該ピストンに係着され、その他端が前記プランジャの端
面に対向させるように配設され、かつ前記第2のばね
が、該ピストンの背面側と前記第2のハウジングの端部
との間に配設されることを特徴とする。
【0027】本発明は以上のように構成され、ハウジン
グを第1のハウジングと第2のハウジングとに分割し、
ピストンを、大径部と小径部とからなる段付きピストン
に形成して、該ピストンの大径部を第2のハウジング
に、その小径部を第1のハウジングにそれぞれ摺動させ
るとともに、その構造が液圧制御部、空気シリンダ部お
よび荷重ばね部が直列になるように組み立てられている
ので、構成部品の部品点数を少なくし、その加工と組立
が容易となり、製造コストの低減を図ることができる。
同時に、装置全体の小型化を図ることができる。
【0028】本装置によれば、車両の空車時を含む軽荷
重時の発進のとき、後後輪から後前輪に荷重を移して、
該後前輪の接地圧を高めて、スリップしにくくし、かつ
後後輪を前記後前輪に従動させるとともに、制動のと
き、前記後後輪をロックしにくくしている。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の好
適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。 第1実施例: 図1は、本発明の荷重応動制動液圧制御
装置の第1実施例を示す図で、図1(a)は縦断面図、
図1(b)は図1(a)の側面を示す一部断面図、図1
(c)は図1(a)の底面図であり、図2は図1(a)
の拡大図、図3は入力ポートと出力ポートにおける液圧
関係を示す図である。
【0030】図1(a)、図1(b)、図1(c)およ
び図2において、前記液圧制御装置1は、液圧制御部P
V、空気シリンダ部CYおよび荷重ばね部LSが直列に
組み立てられるように構成されている。
【0031】ハウジングは第1のハウジング2と第2の
ハウジング3とに分割され、液圧制御部PVは、プラン
ジャ4が該第1のハウジング2内に摺動自在に配設さ
れ、入力ポート5を介して、前記ブレーキブースタ11
7からの液圧で応動する該プランジャ4の動きによっ
て、前記第1のハウジング2側に構成されている弁機構
6を開閉している。なお、該第1のハウジング2の前記
弁機構6の反対側の端には、前記プランジャ4の端を摺
動自在に、かつ液密的に突出させるプラグ部材7が挿入
されている。また、該第1のハウジング2の前記弁機構
6側の端には、液密的にプラグ部材8が螺合されてい
る。
【0032】そして、車両の空車時の荷重に応じた荷重
を、前記第1のハウジング部2内に配設された第1のば
ね9により前記プランジャ4に作用せしめて、この弁機
構6の減圧動作開始点Aを設定し、該弁機構6の開閉に
より、前記入力ポート5に伝達される該ブレーキブース
タ117からの液圧を所定の割合で減圧して、出力ポー
ト10から後後輪102bのブレーキシリンダに伝達し
ている。
【0033】前記第2のハウジング3の嵌合内周面3a
を前記第1のハウジング2の嵌合外周面2aに、前記プ
ランジャ4を中心に同心的に嵌合させて、取付ねじ11
aとナット11bにて結合させるとともに、該第2のハ
ウジング3内に、大径部12aと小径部12bとからな
る段付きピストン12を配設し、該段付きピストン12
にて空気シリンダ室13と荷重ばね室14とを画成す
る。
【0034】そして、前記第2のハウジング3内に前記
段付きピストン12の大径部12aが自在に摺動される
シリンダ大径部3bを形成するともに、前記第1のハウ
ジング2に突設されたシリンダ部2bの内周面に該ピス
トン12の小径部12bが自在に摺動されるシリンダ小
径部2cを形成し、さらに、該ピストン12と前記シリ
ンダ部2bの外周面と第2のハウジング3の内周面とで
前記空気シリンダ室13を形成する。
【0035】また、該第2のハウジング3の外壁から前
記空気シリンダ室13(図で該ピストンの下側室)に貫
通して外部流体ポート15が配設されており、前記荷重
移動装置106から該外部流体ポート15を介して供給
される圧縮空気により、該ピストン12が前記プランジ
ャ4から遠ざかる方向に駆動される。
【0036】なお、該ピストン12の小径部12bの摺
動部分には、それぞれ耐鉱油性の合成ゴム(材質:NB
R)からなる1個のカップ状パッキング16と1個の0
リング17と1個のガイドリング18が軸方向に配設さ
れている。特に、該カップ状パッキング16より液圧制
御部PV側に配設された0リング17は、該液圧制御部
PVから圧液が漏れたとき、該圧液が前記カップ状パッ
キング16に接触するのを防止するためのもので、耐ブ
レーキ液性のスチレン系合成ゴムSBRまたはEPDM
材からなる。なお、該ガイドリング18は、前記ピスト
ン12の小径部12bと前記シリンダ部2cとのかじり
を防止するためのもので、テフロン系樹脂材からなって
いる。
【0037】ストッパロッド20は、その一端が前記段
付きピストン12の小径部12bのほぼ中心部分に固着
されるとともに、その他端20aが前記プランジャ4の
端面に対向するように、軸方向に配設されており、前記
段付きピストン12が、前記プランジャ4に近づくと、
該ストッパロッド20の他端20aにより、該プランジ
ャ4を押圧するようになっている。
【0038】前記段付きピストン12の大径部12aの
背面側と前記第2のハウジング3の端部内壁との間に形
成されている前記荷重ばね室14には、前記第1のばね
9の付勢力よりも十分大きな付勢力を有する第2のばね
22が、該ピストン12を押圧するように配設されてい
る。また、該第2のハウジング3の外壁から前記荷重ば
ね室14の空間に貫通して大気弁25が配設されてお
り、該大気弁25により、前記荷重ばね室14は大気に
連通されている。該大気弁25に代えて、弱いばね付勢
力をもつ逆止弁でもよい。
【0039】また、前記ストッパロッド20から半径方
向に少し離れた位置で、前記段付きピストン12の小径
部12bと該ピストン背面部に形成された凹部12cと
の間に、その中心軸にほぼ平行に貫通穴12dが設けら
れており、前記ストッパロッド20の他端20aが前記
プランジャ4の端面に対向する周囲の空間が、該貫通穴
12d、前記荷重ばね室14および前記大気弁25を介
して、大気に連通されている。
【0040】また、図2において、前記段付きピストン
12の小径部12bと摺動する前記シリンダ小径部2c
が形成された第1のハウジング2の前記シリンダ部2b
の底部に、該ピストン12(その小径部12b)の変位
を阻止する段部2dが形成されており、その位置は、前
記第2のばね22により該ピストン12を変位させ、前
記ストッパロッド20が前記プランジャ4を押圧して、
前記弁機構6を十分開弁させる位置である。
【0041】以上のように構成される荷重応動制動液圧
制御装置1の作用は、次の通りである。積載時、後前輪
102aと後後輪102b(図9)とに荷重を均等に加
える必要がある場合は、前記荷重移動装置106の空気
ばね109には実質的な圧縮空気を供給しないので、前
記空気シリンダ室13にも該圧縮空気は供給されない。
このため、前記段付きピストン12およびストッパロッ
ド20は、前記第2のばね22の付勢力によって、図2
で下方に変位して、該ストッパロッド20の他端20a
が前記プランジャ4の端面に当接して、該プランジャ4
が上方に変位しないように阻止する。この場合、前記第
2のばね22の付勢力は大きいので、入力ポート5を介
して、前記ブレーキブースタ117からの液圧が多少上
昇した程度では、前記プランジャ4は上方に変位しな
い。
【0042】したがって、この状態では、前記弁機構6
は開弁状態となり、前記入力ポート5に伝達された液圧
はそのまま前記出力ポート10から送出される。すなわ
ち、入力ポート5と出力ポート10における液圧関係は
図3のaおよびbのようになる。
【0043】急制動時の場合、前記入力ポート5に伝達
された液圧は急激に上昇して、前記プランジャ4にかか
る力が前記第2のばね22の付勢力を超えると、該プラ
ンジャ4は該第2のばね22の付勢力に抗して図で上方
に変位し、前記弁機構6を閉弁させるとともに、該弁機
構6の開閉作用により、前記入力ポート5に伝達された
液圧を所定の割合で減圧して、出力ポート10から送出
する。この場合の入力ポート5と出力ポート10におけ
る液圧関係は図3のcのようになる。
【0044】このような急制動時の場合、急制動に伴う
荷重の移動により、後後輪102bにかかってる荷重
は、後前輪102aに加わる荷重に比べて軽くなってい
るので、入力ポート5と出力ポート10における液圧関
係を図3のcのようにすることで、前記後後輪102b
の早期ロックを防止することができる。
【0045】次いで、空車時または軽荷重時、後前輪1
02aに加わる荷重を後後輪102bにかかる荷重に比
べて大きくする場合には、前記荷重移動装置106の空
気ばね109に圧縮空気を供給するとともに、前記外部
流体ポート15を介して前記空気シリンダ室13にも該
圧縮空気を供給する。このため、前記段付きピストン1
2およびストッパロッド20は、前記第2のばね22の
付勢力に抗して、上方に変位し、該ストッパロッド20
の他端20aが前記プランジャ4の端面から離隔する。
【0046】したがって、前記プランジャ4は前記阻止
状態から解放され、弁機構6の開閉により、前記入力ポ
ート5に伝達されている液圧を、設定された減圧動作開
始点Aから所定の割合で減圧して、出力ポート10から
送出するようになる。この場合の入力ポート5と出力ポ
ート10における液圧関係は図3のdのようになる。し
たがって、空車時または軽荷重時の制動の場合、前記後
後輪102bの早期ロックを防止することができる。
【0047】変形例1: 図4は、本実施例の一変形例
を示す図である。前記第2のハウジング3のシリンダ大
径部3bと自在に摺動する前記段付きピストン12の大
径部12aの外周面に配設された耐鉱油性の合成ゴム
(材質:NBR)のカップ状パッキング16の軸方向の
前後に、テフロン系樹脂材からなるガイドリング18が
配設される。なお、前記カップ状パッキング16より液
圧制御部PV側に、耐ブレーキ液性の合成ゴム、例えば
スチレン系合成ゴムSBRまたはEPDM材からなる0
リング17を配設することが望ましい。
【0048】変形例2: 図5は、本実施例の一変形例
を示す図である。前記第1のハウジング2の前記段付き
ピストン12側の端部に、前記プランジャ4の端を摺動
自在に、かつ液密的に突出させるためのプラグ部材27
を螺着させ、前記段付きピストン12の小径部12bに
代えて、該段付きピストン12に同心状にシリンダ小径
部12eを形成するとともに、前記プラグ部材27に、
該段付きピストン12の前記シリンダ小径部12eに自
在に摺動される摺動部27aが形成されている。
【0049】さらに、前記段付きピストン12の前記シ
リンダ小径部12eの底部(図で上方の底部)に、該ピ
ストン12の変位を阻止する段部12fが形成され、そ
の位置は、前記第2のばね22により該ピストン12を
変位させ、前記ストッパロッド20または、これに相当
する後記ストッパねじ30が前記プランジャ4を押圧し
て、前記弁機構6を十分開弁させる位置である。なお、
該段付きピストン12の荷重ばね室14側に、前記第2
のばね22を案内する円柱状の凸部12gが形成されて
いる。
【0050】図5において、前記ストッパロッド20に
代えて、ストッパねじ30を、その頭部側が前記段付き
ピストン12の背面側からシリンダ小径部12e側に貫
通するように螺着するとともに、その他端30aが前記
プランジャ4の端面に対向させるように配設する。そし
て、前記貫通穴12dに代えて、該ストッパねじ30の
中心軸に沿って形成された穴と該中心軸から曲げられて
形成された穴とで貫通穴30bを形成し、該貫通穴30
bを介して該ストッパねじ30の他端30aが前記プラ
ンジャ4の端面に対向する周囲の空間を、前記段付きピ
ストン12の背面側の荷重ばね室14の空間に連通して
いる。
【0051】これにより、前記段付きピストン12の受
圧面積を大きくでき、前記プラグ部材27の取り付けに
使用されていたCリングやピンなどを削減できるととも
に、前記第1のハウジング2のシール部分の加工が不要
になる。
【0052】第2実施例: 図6(a)および図6
(b)は、本発明の第2実施例を示す図で、図6(a)
は荷重応動制動液圧制御装置の縦断面図、図6(b)は
図6(a)のVIb - VIb 線による断面図である。図2と
同一部材については同一符号を付してその説明を省略す
る。図6(a)および図6(b)において、荷重応動制
動液圧制御装置51は、ハウジングを第1のハウジング
2と第2のハウジング3とに分割し、前記第2のハウジ
ング3の嵌合内周面3aを前記第1のハウジング2の嵌
合外周面2aに、前記プランジャ4を中心に同心的に嵌
合させる。
【0053】前記第2のハウジング3内にピストン52
を配設し、該第2のハウジング3内に前記ピストン52
が自在に摺動されるシリンダ大径部3bを形成する。ス
トッパロッド53は、その一端に形成された頭部を有す
る係止部53aが、前記ピストン52のほぼ中心部に設
けられたキー穴状の拡底穴52aに、その頭部を若干の
遊びを介して係着されるとともに、その他端53bが前
記プランジャ4の端面に対向するように、軸方向に配設
される。
【0054】このように構成された該液圧制御装置51
によれば、図示しない前記外部流体ポート15から圧縮
空気が供給されると、始め、前記ピストン52が第2の
ばね22に抗して、前記ストッパロッド53の頭部有す
る係止部53aと前記ピストン52のキー穴状の拡底穴
52aとの係着部分がその遊びだけ変位するため、その
後は前記圧縮空気の圧力を前記ピストン52の全面で受
けることになる。このため、前記ピストン52および第
2のハウジング3の外径を小さくすることができる。
【0055】変形例1: 図7および図8は、本実施例
の一変形例を示す図である。図7によれば、空気シリン
ダ室13内に摺動自在に配設されたピストン57に対
し、前記第2のハウジング3内に摺動自在に配設された
スペーサ58により摺動自在に支持されたストッパロッ
ド59の端凸面を当接させるとともに、該スペーサ58
の前記ピストン57との当接面の一部に隙間60を設け
ている。このため、前記圧縮空気の圧力を前記ピストン
57のほぼ全面で受けることができる。
【0056】図7および図8に示すように、第1のハウ
ジング2と第2のハウジング3との結合面に介在するよ
うに配設されるガスケット61は、その内外面間で、複
数箇所に比較的長く形成された迷路状の溝(例えば、ガ
スケット61の厚さが約1mmに対し深さが0.2〜
0.3mmの溝)62を設けたものである。このため、
前記ストッパロッド59と前記プランジャ4とが対向す
る周囲の空間を、各部材が当接または嵌合されている隙
間および該ガスケット61の溝62を介して、大気に連
通させている。
【0057】なお、63は前記大気弁25に代えた大気
連通部材(ダストシール)である。該大気連通部材63
に代えて、通常使用されるダックヒル型の大気連通部材
(逆止弁)をも使用できる。
【0058】なお、本発明の技術は前記実施例における
技術に限定されるものではなく、同様な機能を果たす他
の態様の手段によってもよく、また本発明の技術は前記
構成の範囲内において種々の変更、付加が可能である。
【0059】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
荷重応動制動液圧制御装置によれば、ハウジングを第1
のハウジング部と第2のハウジング部とに分割し、ピス
トンを、大径部と小径部とからなる段付きピストンに形
成して、該ピストンの大径部を第2のハウジングに、そ
の小径部を第1のハウジングにそれぞれ摺動させるとと
もに、その構造が液圧制御部、空気シリンダ部および荷
重ばね部が直列になるように組み立てられているので、
構成部品の部品点数を少なくし、その加工と組立が容易
となり、製造コストの低減を図ることができる。
【0060】同時に、装置全体の小型化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の荷重応動制動液圧制御装置の第1実施
例を示す図で、図1(a)は縦断面図、図1(b)は図
1(a)の側面を示す一部断面図、図1(c)は図1
(a)の底面図である。
【図2】図1(a)の拡大断面図である。
【図3】入力ポートと出力ポートにおける液圧関係を示
す図である。
【図4】第1実施例の変形例1を示す一部断面図であ
る。
【図5】第1実施例の変形例2を示す縦断面図である。
【図6】本発明の荷重応動制動液圧制御装置の第2実施
例を示す図で、図6(a)は部分断面図、図6(b)は
図6(a)のVIb ー VIb 線による断面図である。
【図7】第2実施例の変形例1を示す部分縦断面図であ
る。
【図8】図7におけるガスケットの平面図である
【図9】荷重応動制動液圧制御装置が装着される、荷重
移動装置を搭載した大型トラックの説明側面図である。
【図10】荷重応動制動液圧制御装置が装着される、荷
重移動装置を搭載した大型トラックの制御系統図であ
る。
【図11】従来の荷重応動制動液圧制御装置を示す縦断
面図である。
【符号の説明】
1,51 荷重応動制動液圧制御装置 2 第1のハウジング 2a 嵌合外周面 2b シリンダ部 2c,12e シリンダ小径部 2d,12f 段部 3 第2のハウジング 3a 嵌合内周面 3b シリンダ大径部 4 プランジャ 5 入力ポート 6 弁機構 9 第1のばね 10 出力ポート 12 段付きピストン 12a 大径部 12b 小径部 12d,30b 貫通穴 13 空気シリンダ室 14 荷重ばね室 15 外部流体ポート 16 カップ状パッキング 17 Oリング 18 ガイドリング 20 ストッパロッド 20a,30a 他端 22 第2のばね 25 大気弁 27 プラグ部材 27a 摺動部 30 ストッパねじ 117 ブレーキブースタ CY 空気シリンダ部 LS 荷重ばね部 PV 液圧制御部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に摺動自在に配設され、ブ
    レーキブースタなどからの液圧で応動するプランジャの
    開閉によって、該ブレーキブースタなどからの液圧を所
    定の割合で減圧して、後輪ブレーキシリンダに伝達する
    弁機構と、車両の空車時を含む軽荷重時の荷重に応じた
    荷重を前記プランジャに作用せしめて、前記弁機構の減
    圧動作開始点を設定させる第1のばねを備えるととも
    に、 前記ハウジングにシリンダ室を形成し、該シリンダ室内
    に摺動自在に配設されたピストンを、外部圧力流体の供
    給によって、前記プランジャから遠ざかる方向に変位さ
    せるシリンダ部と、その一端が前記ピストンに固着し、
    他端が前記プランジャの端面に対向させるストッパロッ
    ドと、前記ストッパロッドを前記プランジャに向けて押
    圧する、前記第1のばねよりも十分大きな付勢力を有す
    る第2のばねを備え、前記外部圧力流体の供給がないと
    きは、前記第2のばねにより前記ストッパロッドを前記
    プランジャに押圧して、前記弁機構を開弁させる液圧制
    御装置において、 前記ハウジングを第1のハウジングと第2のハウジング
    とに分割し、該第1のハウジング内に前記プランジャ、
    前記弁機構および前記第1のばねを配設するとともに、
    該第2のハウジングを前記第1のハウジングに、前記プ
    ランジャを中心に同心的に嵌合させ、 前記ピストンは、大径部と小径部とからなる段付きピス
    トンに形成して、前記第2のハウジング内に前記段付き
    ピストンの大径部が自在に摺動されるシリンダ大径部が
    形成されとともに、前記第1のハウジング内に該ピスト
    ンの小径部が自在に摺動されるシリンダ小径部が形成さ
    れ、前記ストッパロッドは、その一端が該ピストンの小
    径部に固着され、その他端が前記プランジャの端面に対
    向させるように配設され、かつ前記第2のばねが、該ピ
    ストンの背面側と前記第2のハウジングの端部との間に
    配設されることを特徴とする荷重応動制動液圧制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第2のばねが配設される、前記段付
    きピストンの背面側と前記第2のハウジング部の端部と
    の間に形成されている空間が、該ハウジングの外壁から
    前記空間に貫通して配設された大気弁により、大気に連
    通されるとともに、該段付きピストンの小径部に、その
    軸方向にほぼ平行に貫通穴を設け、前記ストッパロッド
    の他端が前記プランジャの端面に対向する周囲の空間
    を、該貫通穴、前記段付きピストンの背面側と前記第2
    のハウジング部の端部との間の空間及び前記大気弁を介
    して、大気に連通されることを特徴とする請求項1に記
    載の荷重応動制動液圧制御装置。
  3. 【請求項3】 前記段付きピストンの小径部が摺動する
    前記シリンダ小径部に、該ピストンの変位を阻止する段
    部が形成され、その位置は、前記第2のばねにより前記
    ストッパロッドを前記プランジャに押圧して、前記弁機
    構を十分開弁させる位置であることを特徴とする請求項
    1に記載の荷重応動制動液圧制御装置。
  4. 【請求項4】 前記シリンダ大径部と摺動する前記段付
    きピストンの大径部の外周面に配設されたカップ状パッ
    キングの軸方向の前後に、それぞれガイドリングが配設
    されることを特徴とする請求項1に記載の荷重応動制動
    液圧制御装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のハウジングの前記段付きピス
    トン側の端部に、前記プランジャの端を摺動自在に、か
    つ液密的に突出させるためのプラグ部材を螺着させ、前
    記段付きピストンの小径部に代えて、該段付きピストン
    に同心状にシリンダ小径部を形成するとともに、該プラ
    グ部材に、前記段付きピストンのシリンダ小径部に自在
    に摺動される摺動部が形成されることを特徴とする請求
    項1に記載の荷重応動制動液圧制御装置。
  6. 【請求項6】 前記ストッパロッドに代えて、ストッパ
    ねじを前記段付きピストンに、その頭部側が前記段付き
    ピストンの背面側から前記シリンダ小径部側に貫通する
    ように螺着するとともに、その他端が前記プランジャの
    端面に対向させるように配設し、前記貫通穴に代えて、
    該ストッパねじの中心軸に沿って形成された穴と該中心
    軸から曲げられて形成された穴とで貫通穴を形成し、該
    貫通穴を介して該ストッパねじの他端が前記プランジャ
    の端面に対向する周囲の空間を、前記段付きピストンの
    背面側の空間に連通することを特徴とする請求項5に記
    載の荷重応動制動液圧制御装置。
  7. 【請求項7】 ハウジング内に摺動自在に配設され、ブ
    レーキブースタなどからの液圧で応動するプランジャの
    開閉によって、該ブレーキブースタなどからの液圧を所
    定の割合で減圧して、後輪ブレーキシリンダに伝達する
    弁機構と、車両の空車時を含む軽荷重時の荷重に応じた
    荷重を前記プランジャに作用せしめて、前記弁機構の減
    圧動作開始点を設定させる第1のばねを備えるととも
    に、 前記ハウジングにシリンダ室を形成し、該シリンダ室内
    に摺動自在に配設されたピストンを、外部圧力流体の供
    給によって、前記プランジャから遠ざかる方向に変位さ
    せるシリンダ部と、その一端が前記ピストンに固着し、
    他端が前記プランジャの端面に対向させるストッパロッ
    ドと、前記ストッパロッドを前記プランジャに向けて押
    圧する、前記第1のばねよりも十分大きな付勢力を有す
    る第2のばねを備え、前記外部圧力流体の供給がないと
    きは、前記第2のばねにより前記ストッパロッドを前記
    プランジャに押圧して、前記弁機構を開弁させる液圧制
    御装置において、 前記ハウジングを第1のハウジングと第2のハウジング
    とに分割し、該第1のハウジング内に前記プランジャ、
    前記弁機構および前記第1のばねを配設するとともに、
    該第2のハウジングを前記第1のハウジングに、前記プ
    ランジャを中心に同心的に嵌合させ、 前記第2のハウジング内に、前記ピストンが自在に摺動
    されるシリンダ径部が形成され、前記ストッパロッド
    は、その一端が係着手段により、若干の遊びを介して該
    ピストンに係着され、その他端が前記プランジャの端面
    に対向させるように配設され、かつ前記第2のばねが、
    該ピストンの背面側と前記第2のハウジングの端部との
    間に配設されることを特徴とする荷重応動制動液圧制御
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20150131148A (ko) * 2013-03-13 2015-11-24 웨스팅하우스 일렉트릭 컴퍼니 엘엘씨 열 수축 작동기를 구비한 펌프 시일
JP2016530442A (ja) * 2013-08-20 2016-09-29 ウエスチングハウス・エレクトリック・カンパニー・エルエルシー 熱動後退式アクチュエータを備えたポンプシール
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